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MAIKING閉関明けでぼんやり本調子じゃない憂いの澤蕪君が日和見ズに付け込まれていらん見合いを受けて面倒なことになる話(やがて曦澄になりたい)。キリが良いとこまで。今回展示の「暁~」と同時進行ぐらいでそのうちpixivに上げようと思います。誤字脱字はあると思う…。CQLベースです。 3396アンリ
PROGRESS久々に!あんまり進んではないですが…人間曦×人魚澄⑧「なあ藍曦臣、そろそろ霊力も回復してきたから一旦蓮花湖に戻ろうと思ってるんだ」
あれから三日後、江澄は話を切り出した。確かに様子を見るに全快と言ってもいいだろう。蓮花湖までの道中も問題なさそうに思える。
「そうかい。いつ出発するのかはもう決めた?」
「明日にでもいこうかと」
「では、明日は空けておくよ」
その翌日、二人は蓮花湖へ向けて出発した。
「なんだこれは…。一体どうなってる…!?」
蓮花湖に着くなり思わず江澄が漏らした呻きも仕方ない。湖というだけあって流れの殆どないはずの底には巨大な水流ができ、大量の水鬼で溢れかえっていた。
「もしかしたら水行淵かも…」
「水行淵だと!?ここ数十年蓮花湖で水死者など数えても十人もいないぞ!!それに水鬼が出ようものならすぐさま人魚によって討伐されていた!!」
1726あれから三日後、江澄は話を切り出した。確かに様子を見るに全快と言ってもいいだろう。蓮花湖までの道中も問題なさそうに思える。
「そうかい。いつ出発するのかはもう決めた?」
「明日にでもいこうかと」
「では、明日は空けておくよ」
その翌日、二人は蓮花湖へ向けて出発した。
「なんだこれは…。一体どうなってる…!?」
蓮花湖に着くなり思わず江澄が漏らした呻きも仕方ない。湖というだけあって流れの殆どないはずの底には巨大な水流ができ、大量の水鬼で溢れかえっていた。
「もしかしたら水行淵かも…」
「水行淵だと!?ここ数十年蓮花湖で水死者など数えても十人もいないぞ!!それに水鬼が出ようものならすぐさま人魚によって討伐されていた!!」
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PROGRESS完結していませんが、区切りの良いところまで。原作軸より少し後、雲深不知処に通う事になる江澄と閉関中の藍曦臣の話。
と言っても最初の方は忘羨達が沢山喋ってます。
めちゃくちゃギスギスしてますがちゃんと!曦澄に!!なります!!!
※曦瑶要素がありますのでご注意ください※ 14278
夢魅屋の終雪
TRAINING #曦澄罰ゲームの告白から始まる曦澄の話3
恋愛ゲーム3藍曦臣とキスをして二か月が経とうとしていた。
あれから、休日はデートを繰り返していた。
連れて行ってくれる場所は、お堅い博物館や美術館から子供たちが喜びそうな動物園や水族館。
映画も楽しく過ごした。
しかし、お互いに忙しい身で出張が入れば暇になってしまうくらいには、デートを繰り返していた。
季節は、秋から冬に代わろうとしていた。
江家に来ていた義兄の魏無羨に、俺は胸の内にある事を相談しようとした。
「どうしよう」
「なにがよ」
突然の事に、口に入れているお菓子を紅茶で流し込んだ。
「あいつだよ……藍曦臣。一向に尻尾を出さないんだ。
もしかして、本当に俺の事が好きなんじゃないかって思うような態度をとるんだ。
もしかしたら、俺たちは本当に恋人なんじゃないか?」
5208あれから、休日はデートを繰り返していた。
連れて行ってくれる場所は、お堅い博物館や美術館から子供たちが喜びそうな動物園や水族館。
映画も楽しく過ごした。
しかし、お互いに忙しい身で出張が入れば暇になってしまうくらいには、デートを繰り返していた。
季節は、秋から冬に代わろうとしていた。
江家に来ていた義兄の魏無羨に、俺は胸の内にある事を相談しようとした。
「どうしよう」
「なにがよ」
突然の事に、口に入れているお菓子を紅茶で流し込んだ。
「あいつだよ……藍曦臣。一向に尻尾を出さないんだ。
もしかして、本当に俺の事が好きなんじゃないかって思うような態度をとるんだ。
もしかしたら、俺たちは本当に恋人なんじゃないか?」
夢魅屋の終雪
TRAINING #曦澄罰ゲームの告白から始まる曦澄の話2
少しだけ二人の過去に触れてます
恋愛ゲーム2甥の金凌を車で迎えに行くと、金光瑶が手を合わせた。
どうにも外せない用事ができたので、同行できないのだという。
いつもの笑顔であったが、どこか嬉しそうであったために仕方ないなと金凌だけを連れて行った。
金凌のナビで、欧陽子真という少年を迎えに行ったら、その父親がうちの会社の取引相手だった。
重役の護衛で何度か会っていて『世の中って狭いですねー』なんて話をしていた。
『もう一人、保護者の方がいらっしゃると聞いたのですが』
『後から迎えに行く子達の保護者ですよ』
『そうですか、息子をよろしくお願いします』
俺たちが会話している後ろで、金凌と欧陽子真は楽し気にじゃれ合っていた。
それから二人のナビで向かえば、イヤでも覚えてしまった道に入る。
6186どうにも外せない用事ができたので、同行できないのだという。
いつもの笑顔であったが、どこか嬉しそうであったために仕方ないなと金凌だけを連れて行った。
金凌のナビで、欧陽子真という少年を迎えに行ったら、その父親がうちの会社の取引相手だった。
重役の護衛で何度か会っていて『世の中って狭いですねー』なんて話をしていた。
『もう一人、保護者の方がいらっしゃると聞いたのですが』
『後から迎えに行く子達の保護者ですよ』
『そうですか、息子をよろしくお願いします』
俺たちが会話している後ろで、金凌と欧陽子真は楽し気にじゃれ合っていた。
それから二人のナビで向かえば、イヤでも覚えてしまった道に入る。
夢魅屋の終雪
TRAINING #曦澄罰ゲームの告白から始まった曦澄の話1
恋愛ゲーム1「お付き合いしてください」
いつもは落ち着いている声が、裏返った。
ぎゅっと手を白くなるまで握りしめて、耳を赤くしているその人は眉を寄せていた。
なぜ、男子トイレの中で告白をしてくるんだこの人は……。
がたりと音がしたから、
そちらを見れば緑が深くて黒にも見えるスーツを着ている大先輩と発色で淡い黄色にも見える白いスーツを着た同期がいる。
目が合ったと思うと、慌てて同期が大先輩を引っ張って物陰に隠れてしまった。
最近、この会社では悪質ないたずらが流行っていると聞く。
何らかの遊戯の罰ゲームというやつで、冴えないやつか己のように苛烈で人を寄せ付けないようなやつを捕まえてする事らしい。
まさか、こいつらもそんな悪趣味なことをするなんて思いもしなかった。
6522いつもは落ち着いている声が、裏返った。
ぎゅっと手を白くなるまで握りしめて、耳を赤くしているその人は眉を寄せていた。
なぜ、男子トイレの中で告白をしてくるんだこの人は……。
がたりと音がしたから、
そちらを見れば緑が深くて黒にも見えるスーツを着ている大先輩と発色で淡い黄色にも見える白いスーツを着た同期がいる。
目が合ったと思うと、慌てて同期が大先輩を引っ張って物陰に隠れてしまった。
最近、この会社では悪質ないたずらが流行っていると聞く。
何らかの遊戯の罰ゲームというやつで、冴えないやつか己のように苛烈で人を寄せ付けないようなやつを捕まえてする事らしい。
まさか、こいつらもそんな悪趣味なことをするなんて思いもしなかった。
だみぃにゃん
DOODLE煮凝りさんのイラストにもタグを発見しまして!!こそこそこそっとな
曦澄も好物です(/ω\)
自分の兄さま像がまだボヤっとしている。
ああ、嬉しい。
喜びに涙が伝う。
愛しい猫がやっと膝の上にきてくれた。
この猫ときたら目を離せば、
無茶をして怪我を負い。
虚勢を張って不調を誤魔化す。
構って欲しいくせに牙と爪を立てる。
つんつん、つんつんとこちらの気を揉ませてくれる。
それでも可愛いと感じるのは、
過激な所作の裏にはわかりにくい優しさ。
気を許した身内には、鞭を振りかぶりながらもとことん甘く。
酒に酔い、擦り寄ってきたかと思えばべしべしとこちらを叩いてくる。
こちらを上げて落として、上げて落として。
じわじわ距離を詰めること数年。
やっと膝の上に。
この腕に抱くことができた。
だが焦ってはいけない。
私は知っている。
安心し切った可愛らしい顔を、その美しい毛並みを撫でようものならば、すぐにまた彼は爪を立てるだろう。
513喜びに涙が伝う。
愛しい猫がやっと膝の上にきてくれた。
この猫ときたら目を離せば、
無茶をして怪我を負い。
虚勢を張って不調を誤魔化す。
構って欲しいくせに牙と爪を立てる。
つんつん、つんつんとこちらの気を揉ませてくれる。
それでも可愛いと感じるのは、
過激な所作の裏にはわかりにくい優しさ。
気を許した身内には、鞭を振りかぶりながらもとことん甘く。
酒に酔い、擦り寄ってきたかと思えばべしべしとこちらを叩いてくる。
こちらを上げて落として、上げて落として。
じわじわ距離を詰めること数年。
やっと膝の上に。
この腕に抱くことができた。
だが焦ってはいけない。
私は知っている。
安心し切った可愛らしい顔を、その美しい毛並みを撫でようものならば、すぐにまた彼は爪を立てるだろう。
yuno
PROGRESS男やもめ江澄な曦澄の続き。葬儀の悲しみから少し落ち着いた頃あたりです。藍曦臣の独白ターンで、気遣う曦臣と立ち直ってく江澄。まだ関係深めは蝸牛の歩みです。曦臣も無自覚。【曦澄】もう一度 #2気丈な人の気落ちした背中が胸に痛く、少しでも慰めになればと、あれから季節の折には文を送り、子供たちへと菓子を贈った。
そんなこちらの気遣いを、江晩吟は丁重に受け取ってくれた。
返礼の文に添えられた、子供たちが菓子を喜んで食べていた様子に藍曦臣も慰められたように思う。
葬儀で目にした幼子たちは、突然の母親の死に戸惑い、嘆き悲しみ、怯えているようにも見えた。
おそらく初めて触れたであろう死というもの。喪失の悲しみや寂しさに加え、何か得体の知れない恐れを感じ、父親の傍を離れなかった姿を思い出す。不安に怯える幼子の姿を見るのは心苦しい。そんな子供たちを、決して失うまいと抱き寄せていた彼の人の腕もまた震えていたのを覚えている。
1127そんなこちらの気遣いを、江晩吟は丁重に受け取ってくれた。
返礼の文に添えられた、子供たちが菓子を喜んで食べていた様子に藍曦臣も慰められたように思う。
葬儀で目にした幼子たちは、突然の母親の死に戸惑い、嘆き悲しみ、怯えているようにも見えた。
おそらく初めて触れたであろう死というもの。喪失の悲しみや寂しさに加え、何か得体の知れない恐れを感じ、父親の傍を離れなかった姿を思い出す。不安に怯える幼子の姿を見るのは心苦しい。そんな子供たちを、決して失うまいと抱き寄せていた彼の人の腕もまた震えていたのを覚えている。
yuno
PROGRESS男やもめ江澄で曦澄の下書き。のっけから妻君のお葬式で始まる暗い展開ですが、全体的にはほのぼの雰囲気でいく、はず。どっちも既婚者で死別や離縁を経てくっつくという、読む人を選ぶ話です。不妊とかあるので、苦手な人は回れ右。【曦澄】もう一度 #1「そんな……」
突然の訃報に藍曦臣は言葉を失った。
江宗主、江晩吟の妻君が亡くなったという。
病に侵されたなどの話は聞いていなかった。つい先月会った時も元気そうだったのに。
信じがたい気持ちで届けられた文に目を落とす。だが、そこには葬儀の日取りが淡々と書き添えられていただけだった。
「……」
本当なのか。
身内を失う痛みを彼の人はまたも味わうのか。天を仰ぎ、沈痛な面持ちで藍曦臣は深くため息をついた。
そして葬儀の日。暗く沈んだ蓮花塢を訪れた藍曦臣を出迎えたのは魏無羨だった。
訃報を聞き、真っ先に駆けつけた後、細々と葬儀の手配を手伝っていたらしい。
こっちに江澄がいるから。そう言って案内された部屋には、棺の傍に控える江晩吟がいた。二人の幼い子供が父親の衣の裾を握り締めながら寄り添っている。
2175突然の訃報に藍曦臣は言葉を失った。
江宗主、江晩吟の妻君が亡くなったという。
病に侵されたなどの話は聞いていなかった。つい先月会った時も元気そうだったのに。
信じがたい気持ちで届けられた文に目を落とす。だが、そこには葬儀の日取りが淡々と書き添えられていただけだった。
「……」
本当なのか。
身内を失う痛みを彼の人はまたも味わうのか。天を仰ぎ、沈痛な面持ちで藍曦臣は深くため息をついた。
そして葬儀の日。暗く沈んだ蓮花塢を訪れた藍曦臣を出迎えたのは魏無羨だった。
訃報を聞き、真っ先に駆けつけた後、細々と葬儀の手配を手伝っていたらしい。
こっちに江澄がいるから。そう言って案内された部屋には、棺の傍に控える江晩吟がいた。二人の幼い子供が父親の衣の裾を握り締めながら寄り添っている。
itsumomo92
MAIKING年末からお正月にかけて妄想してた現代AU曦澄です!曦臣に3億の車に乗って澄を口説いて欲しいすぎて3億円の車出したら満足して筆が止まりました。手篭めにした発言がありますが、合意?です!
最後はハッピーエロで終わる予定です!
時期ものなので今月中には書き上げたい!
*エロ部分書き足したら年齢制限付けます。 5601
らとこ
DOODLE曦澄のラクガキですフェチ色が強いのでワンクッション置いています
江澄の背中に指で画を描く藍曦臣という妄想がもわんもわん
墨に浸されて汚れた曦臣の指が江澄の背中を辿るという耽美。妄想です。
たなか
DONEよくないうには夏のビデオデッキの味がするという江澄と、ちょっとよくわからない藍曦臣の話。現代AU。国と場所はふわっとした雰囲気のどこかです…。よくないうには夏のビデオデッキの味がしませんか。 7
夢魅屋の終雪
TRAINING※女体化注意一か月に三日間女体化する澄の話し
名前を変更しております。
月下の夜想曲【三夜目】藍曦臣は、霊力の制御の修業のために夜狩りをして旅をしていた。
鉄紺の旅装束の仙師の噂は、瞬く間に世間に広められた。
笠を深くかぶって、布面をつけているため顔はわからない。
しかし、見える目元は涼やかである為か色男とされていた。
そんな鉄紺の仙師は、月に一度蓮花塢から外れた雲夢の町に通っているという。
紫の花を求めて、もう半年近くは経っているのではないだろうか。
花が咲いている妓楼は、江宗主が楼主を務めている妓楼であった。
色を売らずに芸を売る妓楼だが、そこは美しい妓女ばかりが集まっている。
彼女たちに陳情を申し上げれば、蓮花塢に届く事もあってか人気の店だ。
「こんばんは、竜胆」
「今夜も来たんですね」
「おや、つれない。何か月も通っているのに、まだ花のかんばせは見せてもらえない?」
3998鉄紺の旅装束の仙師の噂は、瞬く間に世間に広められた。
笠を深くかぶって、布面をつけているため顔はわからない。
しかし、見える目元は涼やかである為か色男とされていた。
そんな鉄紺の仙師は、月に一度蓮花塢から外れた雲夢の町に通っているという。
紫の花を求めて、もう半年近くは経っているのではないだろうか。
花が咲いている妓楼は、江宗主が楼主を務めている妓楼であった。
色を売らずに芸を売る妓楼だが、そこは美しい妓女ばかりが集まっている。
彼女たちに陳情を申し上げれば、蓮花塢に届く事もあってか人気の店だ。
「こんばんは、竜胆」
「今夜も来たんですね」
「おや、つれない。何か月も通っているのに、まだ花のかんばせは見せてもらえない?」
夢魅屋の終雪
TRAINING※女体化注意一か月に三日間だけ女体化する澄の話
ざっちぇんじのパロネタ入ります。
月下の夜想曲【二夜目】藍曦臣と江澄は、妓楼という共通の話ができて親しくなった。
「だから、江宗主の剣術は舞う様に美しかったのですね」
「い、一応、楼主だからな。指導するにも、私も解らなければ教えようもありませんので」
相変わらず鉄紺の旅装束を着ている藍曦臣は、蓮花塢に招かれていた。
「竜胆(ろんだん)の相手をしてくれたらしいので、よろしければ蓮花塢に来ませんか」と江澄が誘ったのだ。
「彼女は、あまり表にでないのですか?」
「そりゃぁ、高嶺の花にしておけば、彼女相手に会いたがって通う客が多いのですよ」
「そんな方のお相手をさせていただいたんですね」
ほわっと、耳を赤くして目を潤ませている藍曦臣を見つめた。
自分の事を高嶺の花だといったことに羞恥を感じているのに、恋をした乙女のような顔をされてはこちらが照れる。
5356「だから、江宗主の剣術は舞う様に美しかったのですね」
「い、一応、楼主だからな。指導するにも、私も解らなければ教えようもありませんので」
相変わらず鉄紺の旅装束を着ている藍曦臣は、蓮花塢に招かれていた。
「竜胆(ろんだん)の相手をしてくれたらしいので、よろしければ蓮花塢に来ませんか」と江澄が誘ったのだ。
「彼女は、あまり表にでないのですか?」
「そりゃぁ、高嶺の花にしておけば、彼女相手に会いたがって通う客が多いのですよ」
「そんな方のお相手をさせていただいたんですね」
ほわっと、耳を赤くして目を潤ませている藍曦臣を見つめた。
自分の事を高嶺の花だといったことに羞恥を感じているのに、恋をした乙女のような顔をされてはこちらが照れる。
夢魅屋の終雪
TRAINING※女体化注意江澄は月に一度満月の前後三日間女体化する体質。
虞氏の先祖の中で妖魔と婚姻を結んだ者がおり、その為だと伝わっている。
虞氏一族全員に現れる事ではなく、稀に表れる体質のため、世間にはあまり知られていない。
虞夫人は、新月の前後の三日間男体化していた。
月下の夜想曲【一夜目】雲夢江氏の宗主は、満月の前後になると決まって妓楼に通うという噂がある。
馴染みの妓女がいるのかと勘繰る者がいるが、そうではない。
その妓楼は、江澄が秘密裏に丸ごと買って楼主となった遊郭である。
蓮花塢でも限られた者しか知らない江澄の秘密があるのだ。
「はぁあああ、めんどくさい」
妓女にしては行儀の悪い着飾った女性が、部屋の一室で足を組んで座っていた。
そこには、やり手婆と雲夢江氏の仙師が控えている。
やり手婆は、江澄が幼いころに世話になった乳母だ。
十数年前から江澄の私邸からこちらに移って、妓女たちの世話をしている。
その隣にいるのは、江澄の護衛と世話役の梓観世という男。
普段は主管の補佐役を務めているが、
生まれたころから江澄の従者として育ったためにこの秘密にかかわるには重要な人物になる。
5457馴染みの妓女がいるのかと勘繰る者がいるが、そうではない。
その妓楼は、江澄が秘密裏に丸ごと買って楼主となった遊郭である。
蓮花塢でも限られた者しか知らない江澄の秘密があるのだ。
「はぁあああ、めんどくさい」
妓女にしては行儀の悪い着飾った女性が、部屋の一室で足を組んで座っていた。
そこには、やり手婆と雲夢江氏の仙師が控えている。
やり手婆は、江澄が幼いころに世話になった乳母だ。
十数年前から江澄の私邸からこちらに移って、妓女たちの世話をしている。
その隣にいるのは、江澄の護衛と世話役の梓観世という男。
普段は主管の補佐役を務めているが、
生まれたころから江澄の従者として育ったためにこの秘密にかかわるには重要な人物になる。
asades8o2
DONE蓮花塢の年越しと年始のお話。江澄と知己になりたい藍曦臣。心想事成正月料理は師姉が数日前から準備してました。餅、餃子、団子に魚。虞夫人は『あなたは使用人ではないのよ』って良い顔しなかったけど、師姉が作る餃子は本当に美味しいから、強く止めてはいなかったです。それに江家は弟子と使用人に正月の前後十日は暇を出す慣習があって、残っているのは故郷がないか遠すぎて戻れない者だけ。年末年始はいつも人手が足りなくて、料理なんかの手伝いを率先してやってくれる師姉は家僕に感謝されていたのを覚えています。
江澄と俺は大掃除と年迎えの飾り付けを手伝っていました。年越しの食事は残っている弟子たちも招待されて、少し遅い時間に始まって夜中まで宴会。日付が変わる前に外に出て爆竹鳴らして、用意した分がなくなったら寝に戻ります。元旦の朝は家族だけで団子を食べていました。
6558江澄と俺は大掃除と年迎えの飾り付けを手伝っていました。年越しの食事は残っている弟子たちも招待されて、少し遅い時間に始まって夜中まで宴会。日付が変わる前に外に出て爆竹鳴らして、用意した分がなくなったら寝に戻ります。元旦の朝は家族だけで団子を食べていました。
夢魅屋の終雪
DOODLE初夢を書いた話です今までの創作モブたちとは別の女の子の夢主ががっつり出ておりますので
夢小説が苦手な方はご注意ください。
曦澄もあります。
夢の話藍曦臣には婚約者がいるという噂は、少しながらも流れていた。
藍氏宗主なのだから、当たり前と言えば当たり前の話。
座学時代にも、斜日の征でも、彼の周りには女性の影は見ることは無かったはずだ。
「江澄、江澄」と、江澄に木陰から手招きをしている義兄の魏無羨に導かれるように近づく。
彼が示した先に視線を送れば、藍曦臣が慈しむ様に見つめて微笑んでいる少女の姿があった。
「誰だ?」
「知らない。だけど、藍氏の校服着てるから修女かな?」
しかも抹額をつけているために、内弟子だ。
十代の頃の姉を思い出させる穏やかでありながら、藍氏にもれずに美しく控えめな女性だ。
「花々(ファンファン)」と藍曦臣が呼び掛けるのが、聞こえてきた。
なるほど、花のような女性には花の名前というわけだ。
7922藍氏宗主なのだから、当たり前と言えば当たり前の話。
座学時代にも、斜日の征でも、彼の周りには女性の影は見ることは無かったはずだ。
「江澄、江澄」と、江澄に木陰から手招きをしている義兄の魏無羨に導かれるように近づく。
彼が示した先に視線を送れば、藍曦臣が慈しむ様に見つめて微笑んでいる少女の姿があった。
「誰だ?」
「知らない。だけど、藍氏の校服着てるから修女かな?」
しかも抹額をつけているために、内弟子だ。
十代の頃の姉を思い出させる穏やかでありながら、藍氏にもれずに美しく控えめな女性だ。
「花々(ファンファン)」と藍曦臣が呼び掛けるのが、聞こえてきた。
なるほど、花のような女性には花の名前というわけだ。
澪標(みおつくし)
DONEoffさんの年末の辻斬り占いで書くと良いでしょうって言われた曦澄でござる。初めてのセンシティブ(もどき)……楽しい……
フォロワッサン限定でおなしゃす。🔞ということで、18歳以上の方でお願いします🙇♀
※この兄上は、前回の蓮華塢での逢瀬の時に江澄の愛棒である張型四兄弟(伯根、仲根、叔根、季根)にちょっかいを出しています。 1987
guchiko
DONE私の勝手な妄想なので、以下の要素があります。大丈夫な方だけ、楽しんでください。あと、書き進めていくうちに、どんどんエロくなっていってる。妄想した性癖がこじれていっている気がする。まあ、いつものことか・・・。
・忘羨
・双傑♀
・現代AU
・曦澄
・R18
・軽めの百合要素あり 25555
たなか
DONE笛を吹く兄上の話感極まると簫を吹いてしまう藍曦臣と江澄の初めてのお話。もくり内での話題をお借りしました。(ネタ元は私ではありません。大変ありがとうございます。)
直接的な表現はありませんが初夜の話です。ご注意ください。 4
夢魅屋の終雪
DONE現代AUクリスマスアンケSS創作モブが前半でばりますが、これにて完結!!!
この設定で、江家の過去とか少年組が出てくるような話が書けたらいいなと思います
【曦澄】クリスマスの話【腐向け】十二月二十四日の夕方。
「できた」と、目を輝かせてリビングのソファーで空に掲げる。
教えてくれた家政夫に「できました!」と、キッチンに向かうとそちらもケーキが完成した頃合いだった。
「おお、よくできとりますなぁ」
網目は、江晩吟の性格を表す様にきっちりと密度が高く仕上がっている。
留めの所をチェックすると、肩をぽんぽんと優しくたたいた。
「がんばりましたな」
「うん!!あ、いや、はい!!」
「かしこまらんでもよろしいですよ。江の坊ちゃん」
褒められた事がうれしくて、気安く頷いてしまう。
するとクスクスと笑われてしまった。
「坊ちゃんたちのケーキは、冷蔵庫に入れてありますからな」
「はい。悠瞬さんは、これからデートですか?」
5747「できた」と、目を輝かせてリビングのソファーで空に掲げる。
教えてくれた家政夫に「できました!」と、キッチンに向かうとそちらもケーキが完成した頃合いだった。
「おお、よくできとりますなぁ」
網目は、江晩吟の性格を表す様にきっちりと密度が高く仕上がっている。
留めの所をチェックすると、肩をぽんぽんと優しくたたいた。
「がんばりましたな」
「うん!!あ、いや、はい!!」
「かしこまらんでもよろしいですよ。江の坊ちゃん」
褒められた事がうれしくて、気安く頷いてしまう。
するとクスクスと笑われてしまった。
「坊ちゃんたちのケーキは、冷蔵庫に入れてありますからな」
「はい。悠瞬さんは、これからデートですか?」
夢魅屋の終雪
DOODLE #ちょんと一緒#曦澄
兄上、閉関を解くってよ
ちょんと一緒2ちょんと暮らして、数日が過ぎた。
観察していてわかった事は、ちょんは姿を変える事ができる。
手のひらに乗るくらいの大きさになったり、二つか三つほどの幼子の姿になったりしていた。
たまに、江晩吟が座学に来ていた時くらいの姿になったり、今の姿になったりする。
姿を変えるのは、彼の気まぐれで大体が幼子の姿で過ごしていた。
手乗りの大きさで一度頭に乗った事があるのだが、高かくて怖かったのかそれ以来その大きさで頭に乗ってこない。
修業の邪魔をしては来ないが、藍曦臣が雑念に囚われて苦しむとそばに寄ってきては慰めてくれた。
知識は、江晩吟そのもの。しかし行動が、子供っぽいのだ。
お腹が空けば、藍曦臣に食事をねだる。
一人でうまく食べれないのか口を汚したりぽろぽろとこぼすので、
4159観察していてわかった事は、ちょんは姿を変える事ができる。
手のひらに乗るくらいの大きさになったり、二つか三つほどの幼子の姿になったりしていた。
たまに、江晩吟が座学に来ていた時くらいの姿になったり、今の姿になったりする。
姿を変えるのは、彼の気まぐれで大体が幼子の姿で過ごしていた。
手乗りの大きさで一度頭に乗った事があるのだが、高かくて怖かったのかそれ以来その大きさで頭に乗ってこない。
修業の邪魔をしては来ないが、藍曦臣が雑念に囚われて苦しむとそばに寄ってきては慰めてくれた。
知識は、江晩吟そのもの。しかし行動が、子供っぽいのだ。
お腹が空けば、藍曦臣に食事をねだる。
一人でうまく食べれないのか口を汚したりぽろぽろとこぼすので、
oriya16kf
SPUR ME曦澄AU 龍神×蓮の精霊3 仲合(なからい)蓮の精霊の江澄は、龍神の藍曦臣と道侶になり、幼い頃から憧れていた龍神のことを回想するお話です。
pixivに移行しましたのでそちらで続きをどうぞ。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16835020 6
oriya16kf
SPUR ME曦澄AU 龍神×蓮の精霊2 出会いpixivに移行しましたのでそちらで続きをどうぞ。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16835020 6
夢魅屋の終雪
DOODLE閉関中の藍曦臣のところに、小さな「ちょん」がやってきたお話ちょんと一緒1寒室にて、閉関中の藍曦臣は戸惑っていた。
目の前にいるのは、手のひらに乗るくらいの小さな江晩吟が見上げてきているのだ。
「ええっと、江宗主ですか?」
「ちょん!」
「……江晩吟?」
「んーん!ちょん!!!」
首を横に振る小さな江晩吟に、困惑しながら「ちょん?」と声をかけてみた。
すると「ん!!」と満足気にうなづいたと思うと、ととと……と足音を立てて、藍曦臣の懐に入ってくる。
「ちょん?」
「しー」
人差し指を口元にあてると、静かにしろと言う。
すっぽりと懐に入った瞬間、寒室の前で「どこに行った!」と声が響いた。
「静かにしろって」と宥める声や「江宗主、落ち着いてください」と、魏無羨や藍思追の声が聞こえてくる。
「落ち着いてられるか!!」といつにもまして、怒気が含まれていた。
2235目の前にいるのは、手のひらに乗るくらいの小さな江晩吟が見上げてきているのだ。
「ええっと、江宗主ですか?」
「ちょん!」
「……江晩吟?」
「んーん!ちょん!!!」
首を横に振る小さな江晩吟に、困惑しながら「ちょん?」と声をかけてみた。
すると「ん!!」と満足気にうなづいたと思うと、ととと……と足音を立てて、藍曦臣の懐に入ってくる。
「ちょん?」
「しー」
人差し指を口元にあてると、静かにしろと言う。
すっぽりと懐に入った瞬間、寒室の前で「どこに行った!」と声が響いた。
「静かにしろって」と宥める声や「江宗主、落ち着いてください」と、魏無羨や藍思追の声が聞こえてくる。
「落ち着いてられるか!!」といつにもまして、怒気が含まれていた。
夢魅屋の終雪
DONEクリスマスSS昨日は、おやすみしました。
さて、曦澄のクリスマスはどうなる?
【曦澄】クリスマスまであと1日【腐向け】「曦臣さんが、俺を……好き?」
キョトンとしながら、告白をしてきた相手を見た。
どうして家族の前で?どうして、クリスマス一週間も前に?
余計なことが頭を巡るけれど、どうして?なんで?という気持ちでいっぱいになってくる。
「嘘だ!嘘だ!!!曦臣さんが、俺の事好きだなんて嘘だ!!」
「藍家は、嘘を着くことを禁じられています。それに、私が晩吟に嘘を吐くと思うのかい?」
先ほどまで服を掴んでいた人に、腕を伸ばして逃げようとする。
誰に頼ればいい?母に?父に?使用人たちに?友人に?周りを見ながら、自分を助けてくれる人を探す。
けれど、彼らをどこかで信じきれていない江晩吟は、涙を瞳にためる。
「姉さん、姉さん、どこ!!」
「晩吟?」
3864キョトンとしながら、告白をしてきた相手を見た。
どうして家族の前で?どうして、クリスマス一週間も前に?
余計なことが頭を巡るけれど、どうして?なんで?という気持ちでいっぱいになってくる。
「嘘だ!嘘だ!!!曦臣さんが、俺の事好きだなんて嘘だ!!」
「藍家は、嘘を着くことを禁じられています。それに、私が晩吟に嘘を吐くと思うのかい?」
先ほどまで服を掴んでいた人に、腕を伸ばして逃げようとする。
誰に頼ればいい?母に?父に?使用人たちに?友人に?周りを見ながら、自分を助けてくれる人を探す。
けれど、彼らをどこかで信じきれていない江晩吟は、涙を瞳にためる。
「姉さん、姉さん、どこ!!」
「晩吟?」