らいか⛩
DONEちょっと早いですが紅葉狩りに行ったK暁の話KKの言った訳は「特別な(すなわちお慕い申し上げている)あなた様は秋の山に初めて色づいた黄葉のように美しゅうございます。」です
これどこに書こうか悩んだんですけどね…
凛子から「KK、暁人くん、山林所有者から依頼よ」と言われたのが昨日の出来事だ。
暁人が偶々KKのアジトのそのまたKKが散らかした部屋の片付けをしつつKKは煙草を吸いサボっているのを暁人に咎められていた時凛子が声をかけてきた。
「どんな依頼だ?」
「今紅葉狩りの季節でしょ?だから山林所有者が紅葉の管理をしていた時偶々見つけたみたいね、一本だけ青い紅葉がなる木があるって。色んな方法を試したけれど結果は…」
「全敗ってわけか」
凛子の言葉にKKが被せる。それに凛子は頷きKKは資料を流し見すると準備に取り掛かった。
「明日でいいわ。今日はもう遅いもの。」
「ん?急ぎじゃないのか?」
「急ぎは急ぎだけれど明日で良いの。」
1450暁人が偶々KKのアジトのそのまたKKが散らかした部屋の片付けをしつつKKは煙草を吸いサボっているのを暁人に咎められていた時凛子が声をかけてきた。
「どんな依頼だ?」
「今紅葉狩りの季節でしょ?だから山林所有者が紅葉の管理をしていた時偶々見つけたみたいね、一本だけ青い紅葉がなる木があるって。色んな方法を試したけれど結果は…」
「全敗ってわけか」
凛子の言葉にKKが被せる。それに凛子は頷きKKは資料を流し見すると準備に取り掛かった。
「明日でいいわ。今日はもう遅いもの。」
「ん?急ぎじゃないのか?」
「急ぎは急ぎだけれど明日で良いの。」
らいか⛩
DONEn番煎じな気がしないでもないK暁ですうっすらとしたK暁です
ー父がいたらあんな感じなのか…いや、僕が持つこの気持ちはそんな簡単なものじゃない…ー
暁人は唯一の家族の麻里を失い両親に別れの挨拶をして鳥居を潜りKKとも二度と逢うことが無い別れを済ませた。
失うことが多い夜だった。KKが体から消えたと同時に暁人が扱えたエーテルは見る影もない、勿論霊視もできないグラップルもできないそもそもマレビトを視る事もできなくなったのだ。
あの夜が夢だったのではないかと錯覚を覚えるぐらい日常は普通に進む。進む、進む。
唯一手元に残った彼の物は写真が入ったパスケース。これも時期手放す時が来るのだろう。
全てが終わって人々が戻った後エドにKKの事を聞いた。
KKのアジトには何もなかったからだ。彼の事が分かるものがなにもかも。分からないだらけなのにKKは伝言と言う名の遺言を暁人に託したのかと苦笑いを浮かべるしかなかった暁人の前にエドが現れたのは僥倖だったのかもしれない。
980暁人は唯一の家族の麻里を失い両親に別れの挨拶をして鳥居を潜りKKとも二度と逢うことが無い別れを済ませた。
失うことが多い夜だった。KKが体から消えたと同時に暁人が扱えたエーテルは見る影もない、勿論霊視もできないグラップルもできないそもそもマレビトを視る事もできなくなったのだ。
あの夜が夢だったのではないかと錯覚を覚えるぐらい日常は普通に進む。進む、進む。
唯一手元に残った彼の物は写真が入ったパスケース。これも時期手放す時が来るのだろう。
全てが終わって人々が戻った後エドにKKの事を聞いた。
KKのアジトには何もなかったからだ。彼の事が分かるものがなにもかも。分からないだらけなのにKKは伝言と言う名の遺言を暁人に託したのかと苦笑いを浮かべるしかなかった暁人の前にエドが現れたのは僥倖だったのかもしれない。
らいか⛩
DONETwitterにて投票結果で幸せな話が多かったので先にこちらを投げます一人称弄り倒されるK暁です
「なぁ、お前一人称僕だが妹の前ならオレなんだよな?」
「え、いきなり何…?」
2人揃って休みだった為朝から暁人は未だふとんの住人となっているKKを叩き起こしたあと布団のシーツを剥がして洗ったり普段できない事をやる為忙しなく動きやっと腰を落ち着かせたのはそこから数時間経った頃だった。
のほほんとあ、茶柱だ〜とお茶に浮かぶ茶柱を見ながら茶を飲んでる時KKが思い出したかのように暁人に声をかけた。
「俺と初めて会った時も口悪かったもんな?」
「あの時は…!仕方ないだろ!KKは僕を殺そうとするし!」
ニヤニヤ笑いながら暁人み見るKKに暁人は恥ずかしかったのか反論するも顔を真っ赤にさせている為か迫力はなかった。
「オレって言ってみろよ」
826「え、いきなり何…?」
2人揃って休みだった為朝から暁人は未だふとんの住人となっているKKを叩き起こしたあと布団のシーツを剥がして洗ったり普段できない事をやる為忙しなく動きやっと腰を落ち着かせたのはそこから数時間経った頃だった。
のほほんとあ、茶柱だ〜とお茶に浮かぶ茶柱を見ながら茶を飲んでる時KKが思い出したかのように暁人に声をかけた。
「俺と初めて会った時も口悪かったもんな?」
「あの時は…!仕方ないだろ!KKは僕を殺そうとするし!」
ニヤニヤ笑いながら暁人み見るKKに暁人は恥ずかしかったのか反論するも顔を真っ赤にさせている為か迫力はなかった。
「オレって言ってみろよ」
らいか⛩
DONEお狐パロK暁です暁人視点です
書きたい内容増えすぎて頭パンクしそう…
やっと暁人くんの隠れてる目が顕になりましたね!まだ兄妹が隠してるのもありそうです…
麻里に支えられながらも遅れて3人の後を追う暁人は先程KKが立ち止まり何かを聞いてるような素振りを気にしていた
「お兄ちゃん?どうしたの?」
麻里が暁人の異変に気付き声を掛ける
暁人は麻里に視線を向けると意を決したように口を開いた
「KKは何かを思い出そうとしてる。それはもしかしたら僕達の過去かもしれない」
「嬉しくないの?思い出すかもしれないんだよ?」
確かにKKが思い出せば嬉しいだろうが何か、そう何かが思い出そうとするKKに対して暁人の心を止めるのだ。それは何なのか暁人にはまだわからないままだが…
「嬉しいはずなのに嬉しくないんだ。何故か…思いだして欲しくない気がして…本来は覚えてはいけない前世の記憶だからなのかな…」
1917「お兄ちゃん?どうしたの?」
麻里が暁人の異変に気付き声を掛ける
暁人は麻里に視線を向けると意を決したように口を開いた
「KKは何かを思い出そうとしてる。それはもしかしたら僕達の過去かもしれない」
「嬉しくないの?思い出すかもしれないんだよ?」
確かにKKが思い出せば嬉しいだろうが何か、そう何かが思い出そうとするKKに対して暁人の心を止めるのだ。それは何なのか暁人にはまだわからないままだが…
「嬉しいはずなのに嬉しくないんだ。何故か…思いだして欲しくない気がして…本来は覚えてはいけない前世の記憶だからなのかな…」
らいか⛩
DONEお狐パロK暁です今回はKK視点です
番外編が書けるぐらいまでは一気に投稿頑張りたいです…
しらねぇと絵梨佳に返してから狐2人の様子が変だと感じたのは男の狐が挨拶をしてからだった。
「ようこそおいでくださいました。穢れを祓っていただく間よろしくお願いします。僕は暁人、そしてこちらは妹の麻里です。」
2人してお辞儀をして妹の方が警戒を顕にした表情をしてKKを見ていたからだ。だがすぐ兄の暁人が宥めたのか麻里は暁人の後ろに姿を隠した。
先程KKを知ってるかのような素振りを見せながらも今は警戒心を顕にしてる麻里に思うところはあるがそれよりも気になることがあった。それは兄の暁人だ。
暁人の服装は腹部を晒すようものでしかも晒されたそこには太極図の模様があり、尻尾は4本。
その本数を見た瞬間KKは主人を守る下っ端の妖怪且つ影武者としての役割を担っているのだと予想する。だがその予想が間違いだったのだと嫌でも気付くことになる。
1110「ようこそおいでくださいました。穢れを祓っていただく間よろしくお願いします。僕は暁人、そしてこちらは妹の麻里です。」
2人してお辞儀をして妹の方が警戒を顕にした表情をしてKKを見ていたからだ。だがすぐ兄の暁人が宥めたのか麻里は暁人の後ろに姿を隠した。
先程KKを知ってるかのような素振りを見せながらも今は警戒心を顕にしてる麻里に思うところはあるがそれよりも気になることがあった。それは兄の暁人だ。
暁人の服装は腹部を晒すようものでしかも晒されたそこには太極図の模様があり、尻尾は4本。
その本数を見た瞬間KKは主人を守る下っ端の妖怪且つ影武者としての役割を担っているのだと予想する。だがその予想が間違いだったのだと嫌でも気付くことになる。
らいか⛩
DONEお狐パロK暁です暁人目線な、はず、多分
書きたい内容あるのにそれが番外編とかのばかりで詰んでます
でもやっと進んできたなと思います
「お兄ちゃん…あの人…」
「あぁ…彼だ…」
あの頃の姿ではないが大人になったKKの面影はまさに昔の彼と同じで麻理は兄とKKの再会に目に涙を浮かべるものKKの「しらねぇ」の言葉を聞き涙は引っ込んだ。そして暁人を見るのを恐れる。兄の、悲しんだ顔を、見るのが、嫌だからだ。
それでも恐る恐る暁人の顔を見ると暁人は驚きに目を見開くもすぐに平静を装いKKと絵梨佳に近づく。
「ようこそおいでくださいました。穢れを祓っていただく間よろしくお願いします。僕は暁人、そしてこちらは妹の麻里です。」
ペコリとお辞儀をすると麻里も慌ててお辞儀をする。顔を上げた麻里は警戒を顕にしKKを見る。だが暁人はそれを窘め不満そうな顔をしながらも渋々暁人の後ろに隠れた。
1107「あぁ…彼だ…」
あの頃の姿ではないが大人になったKKの面影はまさに昔の彼と同じで麻理は兄とKKの再会に目に涙を浮かべるものKKの「しらねぇ」の言葉を聞き涙は引っ込んだ。そして暁人を見るのを恐れる。兄の、悲しんだ顔を、見るのが、嫌だからだ。
それでも恐る恐る暁人の顔を見ると暁人は驚きに目を見開くもすぐに平静を装いKKと絵梨佳に近づく。
「ようこそおいでくださいました。穢れを祓っていただく間よろしくお願いします。僕は暁人、そしてこちらは妹の麻里です。」
ペコリとお辞儀をすると麻里も慌ててお辞儀をする。顔を上げた麻里は警戒を顕にしKKを見る。だが暁人はそれを窘め不満そうな顔をしながらも渋々暁人の後ろに隠れた。
らいか⛩
DONE花吐きの呪いにかかったK暁完結しました後半
かなり強引に終わらせた感あるけどちょっと恥ずかしくなっちゃって…
取り敢えず花吐きの呪いK暁の話はこれにて完結!お付き合いありがとうございました!
次のネタがない…
「きゃはははっあと少し、あと少しで私のもの!」
KKと暁人の間を遮る蔦の上を自分の椅子かの様に座りながら怪異と思われる女が笑い声をあげる
「お前が花吐きの原因か」
「そうよ?でもなに?私は背中を押してあげただけ。気持ちを伝えない方が悪いわ。」
女は悪気はないのか平然と言い退けくすくす笑う。それを見て苛立ちからKKは舌打ちを零す。
「背中を押すだけなら暁人を返してもらおうか」
「嫌よ。彼は私が好きだった彼とそっくり。とても暖かくて陽だまりのよう。私気に入っちゃった。だから返してあげない」
女の感情と呪いは繋がりが強いのか暁人は咳き込み血がついた花を吐き出す。
「暁人!!くそっ!」
「ざぁんねん、貴方はそこで彼が朽ちるのを見てるだけでなぁにもできないのよ」
1615KKと暁人の間を遮る蔦の上を自分の椅子かの様に座りながら怪異と思われる女が笑い声をあげる
「お前が花吐きの原因か」
「そうよ?でもなに?私は背中を押してあげただけ。気持ちを伝えない方が悪いわ。」
女は悪気はないのか平然と言い退けくすくす笑う。それを見て苛立ちからKKは舌打ちを零す。
「背中を押すだけなら暁人を返してもらおうか」
「嫌よ。彼は私が好きだった彼とそっくり。とても暖かくて陽だまりのよう。私気に入っちゃった。だから返してあげない」
女の感情と呪いは繋がりが強いのか暁人は咳き込み血がついた花を吐き出す。
「暁人!!くそっ!」
「ざぁんねん、貴方はそこで彼が朽ちるのを見てるだけでなぁにもできないのよ」
リキュール
DOODLE押しかけられ旦那KK×押しかけ女房お狐暁人の馴れ初め。Twitterの呟きを加筆したもの。画面の中から最近何故か凛子の送ってくる情報が送られてくるのに付随して重要な情報が容易に手に入るようになった。それらの情報に助けられたことは一度や二度ではない。だが、あまりにも都合が良すぎる。この異様さはどうやらスマホが原因のようだった。
「便利だがウイルスか…いやこれは………よし消すか」
霊視して見てみると、薄っすらとスマホに重なるように影が映る。少し悩んだ後、機内モードで電波を遮断し、スマホ裏に捕縛用の御札を貼り付けた。
これが電波を介して取り憑くものならば、スマホに閉じ込め初期化するフリをすれば何かしら行動を起こすだろう。
「初期化ってどうやるんだ?」
操作に手間どっていると、画面が砂嵐がかかったようにブレはじめた。
1811「便利だがウイルスか…いやこれは………よし消すか」
霊視して見てみると、薄っすらとスマホに重なるように影が映る。少し悩んだ後、機内モードで電波を遮断し、スマホ裏に捕縛用の御札を貼り付けた。
これが電波を介して取り憑くものならば、スマホに閉じ込め初期化するフリをすれば何かしら行動を起こすだろう。
「初期化ってどうやるんだ?」
操作に手間どっていると、画面が砂嵐がかかったようにブレはじめた。
リキュール
MEMO弊社のサーバー神社、狐暁人くん。実は一部データ損失してるとか、プログラムしたのは麻里ちゃんだとか、麻里ちゃんが亡くなった兄をモデルにして作ったとかそういう設定がある。
押しかけお狐暁人くんと苦労人KK(原作突入しなかったゴーストバスターパロ)
らいか⛩
DONE花吐きの呪いにかかったK暁です中編
まさかの長さに前中後と分ける事になりました…前編書いてた時は後編だけで良いと思ってたのに…おかしいなぁ…
でも次で絶対終わらせるのでもう暫くお付き合いくださると幸いです
読みにくかったりしたら申し訳ありません
「KK、貴方に一つの質問とお願いがあるの。」
暁人を心配するも有無を言わさぬ真剣な顔にKKは「あぁ」と返事をするほかなかった。
「貴方は…暁人くんと付き合ってるのよね?」
「はぁ?!…まだ付き合ってねぇよ…いずれ告白するつもりだった」
拗ねた様な顔をしたKKの返事を聞くと凛子は頭を抱えた。
「あなた…あなたねぇ…はぁ…貴方のそのよく分からない感情のせいで今暁人くんは苦しんでるのよ?」
「どういうことだ?詳しく話せよ」
拗ねた顔から一変機嫌の悪くなったKKは凛子に詰め寄る。それを凛子は流しつつ「この前から発生してる花吐きの呪い事件知ってるわよね?」
「あぁ…いや、待て、もしかして…」
凛子のその情報だけで暁人の現状を把握したのか今度はKKが頭を抱える番になった。
1514暁人を心配するも有無を言わさぬ真剣な顔にKKは「あぁ」と返事をするほかなかった。
「貴方は…暁人くんと付き合ってるのよね?」
「はぁ?!…まだ付き合ってねぇよ…いずれ告白するつもりだった」
拗ねた様な顔をしたKKの返事を聞くと凛子は頭を抱えた。
「あなた…あなたねぇ…はぁ…貴方のそのよく分からない感情のせいで今暁人くんは苦しんでるのよ?」
「どういうことだ?詳しく話せよ」
拗ねた顔から一変機嫌の悪くなったKKは凛子に詰め寄る。それを凛子は流しつつ「この前から発生してる花吐きの呪い事件知ってるわよね?」
「あぁ…いや、待て、もしかして…」
凛子のその情報だけで暁人の現状を把握したのか今度はKKが頭を抱える番になった。
らいか⛩
DONE花吐きの呪いにかかったK暁です前編
思ったより長かったので前編後編に分けてお送りします。
なるべく視点切り替えに違和感がないように心掛けましたが違和感がありましたらすみません…
後編は早めに出せたら良いなぁと、思って、おります…誰か尻叩いて…
ーこの想いは…きっと伝えてはならない…だって…あんなに楽しそうに子供の話をしてるあんたに言えるわけないじゃないか…ー
講義も午前のみで暁人はアジトに向かいKKが散らかしたゴミや資料を片している最中凛子が声を掛けてきた。
「暁人くん最近起きてる怪異事件について調べてきてほしいの」
「怪異事件…?」
凛子は暁人に怪異事件についてと書かれている資料を渡すと一口珈琲を飲む。暁人は資料を受け取ると内容を確認した。
「これは…」
「最近花を吐く呪いにかかった人が続々と亡くなってるらしいわ。偶然にも花吐きの呪いにかかったけれど解呪に成功した人が私達に相談してきたところよ」
凛子が説明書に書いてある内容を説明しつつその説明が書いてあるところを暁人は追いかけるように読んだ。
1734講義も午前のみで暁人はアジトに向かいKKが散らかしたゴミや資料を片している最中凛子が声を掛けてきた。
「暁人くん最近起きてる怪異事件について調べてきてほしいの」
「怪異事件…?」
凛子は暁人に怪異事件についてと書かれている資料を渡すと一口珈琲を飲む。暁人は資料を受け取ると内容を確認した。
「これは…」
「最近花を吐く呪いにかかった人が続々と亡くなってるらしいわ。偶然にも花吐きの呪いにかかったけれど解呪に成功した人が私達に相談してきたところよ」
凛子が説明書に書いてある内容を説明しつつその説明が書いてあるところを暁人は追いかけるように読んだ。
リキュール
TRAININGTwitterにて、1日1K暁のまとめ10日分。括弧内はサブテーマです。設定が繋がってるものもある、KK生存If。日常系多し。
140文字SSのお題を借りています。
1日1K暁①1
はやく、と急かされて珈琲片手にソファへ戻ると映画はもう始まっており、目を輝かせている暁人を横目で盗み見る。コロコロ変わる表情が愛らしい。もしあの夜の様に全てが終わろうとしてもコイツが隣に居たならば、オレはそれだけで満たされるだろう。なんて格好つけて緩む口元をカップで隠した。
『世界の終わりは、幸せで』
(お家デート)
2
好きと伝えるだけで満足出来る程子供じゃないし、触れ合うだけで察せられるほど大人じゃない。どっちも欲しいんだ、欲張りかな。今日も言えなかった言葉の代わりにおやすみを。背中合わせの熱を感じながら、呟く寂しいの一言は音にならずに口の中で溶けて消えていった。
『寂しい、と呟いて』
(すれ違い)
3
1669はやく、と急かされて珈琲片手にソファへ戻ると映画はもう始まっており、目を輝かせている暁人を横目で盗み見る。コロコロ変わる表情が愛らしい。もしあの夜の様に全てが終わろうとしてもコイツが隣に居たならば、オレはそれだけで満たされるだろう。なんて格好つけて緩む口元をカップで隠した。
『世界の終わりは、幸せで』
(お家デート)
2
好きと伝えるだけで満足出来る程子供じゃないし、触れ合うだけで察せられるほど大人じゃない。どっちも欲しいんだ、欲張りかな。今日も言えなかった言葉の代わりにおやすみを。背中合わせの熱を感じながら、呟く寂しいの一言は音にならずに口の中で溶けて消えていった。
『寂しい、と呟いて』
(すれ違い)
3
RoM442244
DONE推理ゲームをする二人。美味しくご飯いっぱい食べて🍚用事があって各々別に外食してきたので、何を食べてきたか当てるゲームをする話『用事があって各々別に外食してきたので、何を食べてきたか当てるゲームをする話』けあき
「今日の昼、何食べたの?」
暁人のその一言で始まった推理ゲームは、静かに白熱していた。夕飯の席で食べながらも興が乗る。
「お、当ててみろ」
「えー?そうだなぁ……今日はどこ行ってた?」
「銀座」
「銀座かぁ……和食?洋食?」
「それも聞くのか」
「推理には材料がないと」
「あー、どっちでもない」
「なら中華か……でも銀座でしょ?僕が食べたがる?」
「食べたがるだろうな。というか、今度連れて行こうと思ってる」
「え、やった。どこだろ?僕が食べたがる銀座の……もー!いっぱいあるよ!」
「ははっ!だろうな!」
「銀座はちょっと高いけど美味しいものいっぱいあるもん」
1870「今日の昼、何食べたの?」
暁人のその一言で始まった推理ゲームは、静かに白熱していた。夕飯の席で食べながらも興が乗る。
「お、当ててみろ」
「えー?そうだなぁ……今日はどこ行ってた?」
「銀座」
「銀座かぁ……和食?洋食?」
「それも聞くのか」
「推理には材料がないと」
「あー、どっちでもない」
「なら中華か……でも銀座でしょ?僕が食べたがる?」
「食べたがるだろうな。というか、今度連れて行こうと思ってる」
「え、やった。どこだろ?僕が食べたがる銀座の……もー!いっぱいあるよ!」
「ははっ!だろうな!」
「銀座はちょっと高いけど美味しいものいっぱいあるもん」
らいか⛩
DONE初めて参加させて頂きましたお題:「匂い」
お題ちゃんとできてるか不安極まりない…
当たり前のように受肉してるけけです
全ての片付けを終えると時計が0時を知らせる。暁人は時計を見ると何かを考え家の鍵だけ持ち外に出た。
ー最初はどこに行こうかな?やっぱりあそこかな…ー
暁人は思いつくままに目的地に向かう、そこは渋谷のスクランブル交差点。
ーここで僕は事故を起こし…瀕死の状態であんたに会った…状況は最悪で不思議な霧は出るしあんたは僕の体を乗っ取ろうと首を絞めるし本当に印象が悪かったなー
暁人はあの日を思い出すとクスッと笑う。あの時は最悪で大変で笑い話じゃないのに人間っていうものは不思議とそういう記憶でさえも笑い話にしてしまうんだなと暁人は思った。
スクランブル交差点に背を向け歩き出し次の目的地は「カゲリエ」
KKが体に入っていた名残なのかエーテルや霊視、グラップルも使えるがエーテルに関してはあの日程威力も無ければ弾数さえ少ない。だからここぞと言う時以外は弓と札を使っている暁人の今の手持ちは家の鍵のみ。カゲリエに着くと暁人はグラップルで頂上に向かう。勿論監視カメラなどに配慮して隠れながらだが…
1182ー最初はどこに行こうかな?やっぱりあそこかな…ー
暁人は思いつくままに目的地に向かう、そこは渋谷のスクランブル交差点。
ーここで僕は事故を起こし…瀕死の状態であんたに会った…状況は最悪で不思議な霧は出るしあんたは僕の体を乗っ取ろうと首を絞めるし本当に印象が悪かったなー
暁人はあの日を思い出すとクスッと笑う。あの時は最悪で大変で笑い話じゃないのに人間っていうものは不思議とそういう記憶でさえも笑い話にしてしまうんだなと暁人は思った。
スクランブル交差点に背を向け歩き出し次の目的地は「カゲリエ」
KKが体に入っていた名残なのかエーテルや霊視、グラップルも使えるがエーテルに関してはあの日程威力も無ければ弾数さえ少ない。だからここぞと言う時以外は弓と札を使っている暁人の今の手持ちは家の鍵のみ。カゲリエに着くと暁人はグラップルで頂上に向かう。勿論監視カメラなどに配慮して隠れながらだが…
32honeymoon
DONE◇#毎月25日はK暁デー ◇お題:匂い・久しぶりのあまいちゃ糖度120ぱーせんとなので苦手な方は要注意!
・KKと暁人くんが同棲してる世界のおはなし
・相変わらずKKが暁人くん大好きマン
長編をあげた後だったので、今回は短くさらっと。
豪雨つづくここ最近、太陽が恋しくなって書いた作品です。
台風の余波で大変な思いをしている皆さまの地域に、
はやく気持ちいい秋晴れが届きますように。
おひさまのにおいはしあわせの匂い。ーそれは秋晴れがさわやかな、とても良い天気のとある一日のおはなし。
「KKー、布団下ろすの手伝ってー」
「お?ああ、分かった」
ソファでくつろいでいた休日のとある夕方。ベランダから聞こえてきた柔らかな声に、KKはよっこらせ、と立ち上がる。
「布団、干してたのか。いつの間に・・・」
「そうだよ。気づかなかった?」
「・・・気づかなかった」
少しだけばつが悪そうに目をそらす姿にはにかみながら、
「だって今日はお日様の機嫌が良い一日だったからね。あやからなきゃ」と暁人が言う。
「お日様の機嫌ねえ・・・また随分と可愛い事言うじゃねえか、」
オレにしてみりゃただの暑い日って感じだったがな、と続けようとしたのを、KKが済んでの所で飲み込む。
2373「KKー、布団下ろすの手伝ってー」
「お?ああ、分かった」
ソファでくつろいでいた休日のとある夕方。ベランダから聞こえてきた柔らかな声に、KKはよっこらせ、と立ち上がる。
「布団、干してたのか。いつの間に・・・」
「そうだよ。気づかなかった?」
「・・・気づかなかった」
少しだけばつが悪そうに目をそらす姿にはにかみながら、
「だって今日はお日様の機嫌が良い一日だったからね。あやからなきゃ」と暁人が言う。
「お日様の機嫌ねえ・・・また随分と可愛い事言うじゃねえか、」
オレにしてみりゃただの暑い日って感じだったがな、と続けようとしたのを、KKが済んでの所で飲み込む。
リキュール
DONE #毎月25日はK暁デーお題【匂い】
素敵な企画に参加させていただきました!
二人には美味しいもの食べて、食の趣味合うとか合わないとか言い合って楽しく暮らしてほしい。
相も変わらずKK生存IFです。 4
na2me84
DOODLE #毎月25日はK暁デー参加させていただきました。お題は『匂い』
厭世的で嫌煙家の暁人くんのお話。
sensory adaptation 雨の夜が明け家族とも一夜の相棒とも別れて、僕は日常に戻ってきた。妹を取り戻すことは出来なかったから、今までと全く同じという訳にはいかないだろうけれど、とにかく僕は一人生き残ったわけだ。それに意味があるかはまだ分からない。それでも、とりあえず僕がやらなければいけない事がまだ残っている。向こうで両親と共に旅立つのを見送った妹の現世での抜け殻に病院で対面し、身体も両親の元へと送り出した。その日は青空にふわりと薄い雲が浮かぶ、良く晴れた日だった。この世のしがらみを全て捨てて軽くなった妹は、きっと両親と共に穏やかに笑っているだろう。そうであって欲しい。
追われるように過ごした日々が終わってふと気が付くと、これからどう生きていけばいいのかすら何も考えつかなくて、自分が空っぽになったように感じた。ほとんど物の無い空虚な部屋を見回して、置きっぱなしになっていたパスケースに目が止まる。すっかり忘れていた。あの夜の相棒の形見、最期に託された家族への伝言。これを片付けなくては。彼とは出会いから最悪で途中も色々あったが、最終的にはその関係は悪くなかったと思う。結局のところ、僕にとっても彼にとっても失うものばかりで、得るものの少ない結果だったとしても。
5680追われるように過ごした日々が終わってふと気が付くと、これからどう生きていけばいいのかすら何も考えつかなくて、自分が空っぽになったように感じた。ほとんど物の無い空虚な部屋を見回して、置きっぱなしになっていたパスケースに目が止まる。すっかり忘れていた。あの夜の相棒の形見、最期に託された家族への伝言。これを片付けなくては。彼とは出会いから最悪で途中も色々あったが、最終的にはその関係は悪くなかったと思う。結局のところ、僕にとっても彼にとっても失うものばかりで、得るものの少ない結果だったとしても。
らいか⛩
DONEお狐パロK暁序章のKK目線ですゴスワイプレイマンなのに凛子さん絵梨佳ちゃんKKの話し方全然間違ってたらすみません
書きたいネタが増える…
「KK、あなたに依頼よ」
KKはタバコ休憩という名のサボりをしている最中に先程から作業をしていた筈の凛子から資料を渡される。タバコを灰皿に押し付け火を消すと資料を受け取り中を見やる。その依頼内容は稲荷神社の浄化と書いてあった。
「今まで依頼が来なかった神社じゃねぇか、守り神が穢れて悪さでもしてるってのか?」
神社の事なので詳しくは内容が書いてなく只々稲荷神社の浄化としか書いてなかった為訝しげに凛子を見ると凛子は溜め息を吐きながら「半分正解で半分不正解よ」と返した。
「半分正解ってどういうこった」
「守り神が穢されてるのは確かよ。でも悪さをしてるわけじゃない。詳しい事は絵梨佳と一緒に稲荷神社に行く事ね。」
それだけ言うと凛子は再び作業に戻る。KKは首を傾げながら絵梨佳がアジトに来るのを待つしかなかった。
1302KKはタバコ休憩という名のサボりをしている最中に先程から作業をしていた筈の凛子から資料を渡される。タバコを灰皿に押し付け火を消すと資料を受け取り中を見やる。その依頼内容は稲荷神社の浄化と書いてあった。
「今まで依頼が来なかった神社じゃねぇか、守り神が穢れて悪さでもしてるってのか?」
神社の事なので詳しくは内容が書いてなく只々稲荷神社の浄化としか書いてなかった為訝しげに凛子を見ると凛子は溜め息を吐きながら「半分正解で半分不正解よ」と返した。
「半分正解ってどういうこった」
「守り神が穢されてるのは確かよ。でも悪さをしてるわけじゃない。詳しい事は絵梨佳と一緒に稲荷神社に行く事ね。」
それだけ言うと凛子は再び作業に戻る。KKは首を傾げながら絵梨佳がアジトに来るのを待つしかなかった。
とン@仮置き場
REHABILI※注意事項リハビリ作品、前作あり(全3〜4話予定の2話目)、自然とKKの身体がある(ED後)、暁人くんがあまり出てきていないけどK暁と言い張る、攻めが悶々する話は最初に書いておかないと。 2964
とン@仮置き場
REHABILI※注意事項初K暁、かなり久しぶりの小説(リハビリ)、自然とKKの身体ある(ED後)、まだキャラクター感が手探りのゴスワ初心者、かきかけです。(全3〜4話くらいになる予定)KKが自分の欲に気付く話 2234
らいか⛩
DONEお狐パロ序章です。同時進行のようにしたいので暁人目線、KK目線で分けてお送りします。
ただ初めて小説を書いたので至らない部分が多々あると思います。暖かく見守って下さると幸いです。
今回はKKは出ません。
#お狐パロ
「……ちゃん……おに……ん…」
僕を呼ぶのは誰…?まだ体が思うように動かないんだ…
誰かの呼び声に暁人は徐々に意識を浮上させる。
「おにい……おき……お…ちゃん…!」
「ッ!……麻里…僕はどれぐらい寝てた…?」
呼び声は妹の麻里だったようで暁人はガバリと起き意識を覚醒させるかのように頭を横に軽く振る。
そんな姿を見て妹の麻里は心配そうに眉を下げながら「三日間寝てたよ…」と教えてくれた。
「3日か…前よりはマシだけどやっぱり力が吸われてる感覚は拭えないよ…」
暁人と麻里は社にある御神水で生き永らえてる狐だ。勿論悪さをする方の狐ではなく所謂神獣というモノに値した狐であった。
そんな暁人はある日いつものように御神水を口に含んだ瞬間倒れそれを見ていた麻里が大慌てで暁人を御神水から遠ざけたが既に遅く御神水は穢れを隠していたかのようにじわじわと黒く澱み始めた。
1131「……ちゃん……おに……ん…」
僕を呼ぶのは誰…?まだ体が思うように動かないんだ…
誰かの呼び声に暁人は徐々に意識を浮上させる。
「おにい……おき……お…ちゃん…!」
「ッ!……麻里…僕はどれぐらい寝てた…?」
呼び声は妹の麻里だったようで暁人はガバリと起き意識を覚醒させるかのように頭を横に軽く振る。
そんな姿を見て妹の麻里は心配そうに眉を下げながら「三日間寝てたよ…」と教えてくれた。
「3日か…前よりはマシだけどやっぱり力が吸われてる感覚は拭えないよ…」
暁人と麻里は社にある御神水で生き永らえてる狐だ。勿論悪さをする方の狐ではなく所謂神獣というモノに値した狐であった。
そんな暁人はある日いつものように御神水を口に含んだ瞬間倒れそれを見ていた麻里が大慌てで暁人を御神水から遠ざけたが既に遅く御神水は穢れを隠していたかのようにじわじわと黒く澱み始めた。
らいか⛩
MEMO【K暁】お狐パロの設定を書いておけば尻叩きになるかなと…思いまして…
私の脳内お花畑なので無理あるだろ!って設定あるかもですがこういう設定なんだなぁと温かい目で見守ってください
少し修正と追記しました
設定
お狐パロ
暁人
遠い昔、とある村で神に気に入られ神隠しによくあっていたため数百年に一度の決まりである家族全員を生贄に捧げられた子供。両親は子供達(麻里と暁人)を逃がそうとして村人の怒りを買い殺されまだ小さかった麻里は村人にすぐ見つかり先に生贄に捧げられた。暁人はKKと名乗る子供に連れられ逃げるも子供の足ではどうしようもなく村人に呆気なく見つかり生贄に捧げられた。その際KKに「次は必ず見つけるその時は結婚しよう」と約束した。麻里は既に瀕死の状態で暁人は神に気に入られていたため狐と融合(村の社は稲荷神社)
天の国で神に幸せに生きられなかったことにひどく悲しまれ狐と融合したまま稲荷神社の守り神(神獣)に任命された。麻里は息絶え絶えの時に暁人が狐と融合したため天の国で召されなかったので暁人の補佐として狐と融合。再びKKに会えるようにと腹部に太極図がありKKの右手の甲にもあるがその時の記憶を引き継いで転生したわけじゃないためまだ現れていない。(思い出した瞬間現れる)太極図同士を合わせエーテルを送ると暁人の体力、気力が回復する。他の場所に触れても回復はするが太極図同士を合わせるより回復量は少ない。
1429お狐パロ
暁人
遠い昔、とある村で神に気に入られ神隠しによくあっていたため数百年に一度の決まりである家族全員を生贄に捧げられた子供。両親は子供達(麻里と暁人)を逃がそうとして村人の怒りを買い殺されまだ小さかった麻里は村人にすぐ見つかり先に生贄に捧げられた。暁人はKKと名乗る子供に連れられ逃げるも子供の足ではどうしようもなく村人に呆気なく見つかり生贄に捧げられた。その際KKに「次は必ず見つけるその時は結婚しよう」と約束した。麻里は既に瀕死の状態で暁人は神に気に入られていたため狐と融合(村の社は稲荷神社)
天の国で神に幸せに生きられなかったことにひどく悲しまれ狐と融合したまま稲荷神社の守り神(神獣)に任命された。麻里は息絶え絶えの時に暁人が狐と融合したため天の国で召されなかったので暁人の補佐として狐と融合。再びKKに会えるようにと腹部に太極図がありKKの右手の甲にもあるがその時の記憶を引き継いで転生したわけじゃないためまだ現れていない。(思い出した瞬間現れる)太極図同士を合わせエーテルを送ると暁人の体力、気力が回復する。他の場所に触れても回復はするが太極図同士を合わせるより回復量は少ない。
リキュール
DONEED後if KK生存 なんだかんだあったけど一緒にゴーストバスターしてる軸観月祭にて黒猫で参加時、暁人くんアバターの方によしよししてもらって思いついた産物。KKに余裕ある大人な夢みてるし、暁人くんは初心可愛いと思っている人間が書いてる。近いうちにその余裕は跡形も無くなるけど。
黒猫「あ、猫だ」
最近よく黒猫を見かける。その猫は、KKと調査に出たときや、大学の帰りに友人たちと歩いているときなどに視界の隅に現れる。そのまま気づいたらいなくなっている事もあれば、するりと足元に体を擦り付けて去っていくこともある。これがまた大変すばしっこい猫で、KKや友人たちに存在を教える前に逃げ去ってしまうのでこの美しい毛並みの黒猫を紹介できたためしがない。いや紹介できる程懐かれているわけでもないけれど。あまりに美人な猫だからつい。可愛い生きものを見たとき、人に共感を求めてしまうのは人間の性だと思う。なんて、この話をしたときKKは嫌いな食べ物を目の前にした子供みたいな顔をしていたから、よっぽどだなと少し笑ってしまった。
4080最近よく黒猫を見かける。その猫は、KKと調査に出たときや、大学の帰りに友人たちと歩いているときなどに視界の隅に現れる。そのまま気づいたらいなくなっている事もあれば、するりと足元に体を擦り付けて去っていくこともある。これがまた大変すばしっこい猫で、KKや友人たちに存在を教える前に逃げ去ってしまうのでこの美しい毛並みの黒猫を紹介できたためしがない。いや紹介できる程懐かれているわけでもないけれど。あまりに美人な猫だからつい。可愛い生きものを見たとき、人に共感を求めてしまうのは人間の性だと思う。なんて、この話をしたときKKは嫌いな食べ物を目の前にした子供みたいな顔をしていたから、よっぽどだなと少し笑ってしまった。