きらめく君の一番星 うたた寝の中で、夢を見た。
夢の中で、ボクたちは高校のユニフォームを着ていた。広い体育館では、ボールが弾む音と、靴底が擦れる音がする。声援を背に、ボクたちはコートを駆け回っていた。
はらり、と赤い髪が揺れる。汗で濡れた額にその毛先が張り付いて雫が落ちた。しなやかな身体は美しく跳び、ボールは華麗にゴールへと吸い込まれていった。まるでドラマのワンシーンのようなシュートから、目が離すことができなかった。
かと思えば場面は切り替わって、今度はぱちり、と盤面を叩く音がした。真剣な横顔は、息をするのも忘れるくらいに綺麗だった。迷いのない指先が、将棋の駒を運んでゆく。勝利だけを見据えた、強い眼差しだった。
その次は、大きな会社の社長。かっちりとしたスーツを着込んだ彼は、背筋をぴんと伸ばして大勢の人前に立っていた。人を従えるカリスマ性のあるキミに、誰もが信じてついてゆく。
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