ぐぐ
masasi9991
DONEいちゃいちゃしてるだけのデググラ洞窟はひとりじめ ふう、と大きなため息をつくと、そんな音までボオンボオンと反響した。洞窟の中はいつも不思議だ。それともおれのため息がデカすぎたのか?
「あっはっはっはっは! 疲れてきたみたいだな。ちょっと休憩にしようぜ」
グランツの笑い声も大きく響いて聞こえる。あっちこっちでグランツが笑っているみたいでこれも楽しい。当の本人はおれのいる場所より一段下の岩盤にいて、まだケラケラ笑いながらおれに向かって手を伸ばしていた。
「お昼……は食べたから、おやつの時間だ!」
「そうしよう。わっ」
グランツの手を引っ張って、こっちに登ってきてもらおうと思った。しかし予想外だったのか、登る前にバランスを崩させてしまった。
崖は腰ぐらいまでの高さで、そう高くはない。おれはすぐにしゃがんでグランツの腰を掴んで抱き上げる。
1058「あっはっはっはっは! 疲れてきたみたいだな。ちょっと休憩にしようぜ」
グランツの笑い声も大きく響いて聞こえる。あっちこっちでグランツが笑っているみたいでこれも楽しい。当の本人はおれのいる場所より一段下の岩盤にいて、まだケラケラ笑いながらおれに向かって手を伸ばしていた。
「お昼……は食べたから、おやつの時間だ!」
「そうしよう。わっ」
グランツの手を引っ張って、こっちに登ってきてもらおうと思った。しかし予想外だったのか、登る前にバランスを崩させてしまった。
崖は腰ぐらいまでの高さで、そう高くはない。おれはすぐにしゃがんでグランツの腰を掴んで抱き上げる。
masasi9991
DONE現パロ 映画を見ているデググラホラー映画を見よう!「うひゃっ」
とたまらず声が出た。静かなシーンでおれの声だけが部屋に響く。少々まぬけな雰囲気に。するとおれの隣でグランツが小さな声でクックッと笑った。
「そんなに笑うことないじゃないか」
おれはなんとなく小声で喋った――なにせ画面の中の主人公たちも静かなビルの中でがんばっている。大きな音を出したら刃物などを持った殺人鬼に見つかってしまう、というものすごく緊迫したシーンがもう二十分ぐらい続いている。見ているこちらとしても大きな音を出して邪魔をしてはいけない、という気分になるのだ。もちろんそれは映画の中のお話で、画面の外の我々が騒ごうと歌おうと踊ろうと、まったく関係ないのだが。
「ふふ、すまない。あんまりかわいい悲鳴だったから」
2124とたまらず声が出た。静かなシーンでおれの声だけが部屋に響く。少々まぬけな雰囲気に。するとおれの隣でグランツが小さな声でクックッと笑った。
「そんなに笑うことないじゃないか」
おれはなんとなく小声で喋った――なにせ画面の中の主人公たちも静かなビルの中でがんばっている。大きな音を出したら刃物などを持った殺人鬼に見つかってしまう、というものすごく緊迫したシーンがもう二十分ぐらい続いている。見ているこちらとしても大きな音を出して邪魔をしてはいけない、という気分になるのだ。もちろんそれは映画の中のお話で、画面の外の我々が騒ごうと歌おうと踊ろうと、まったく関係ないのだが。
「ふふ、すまない。あんまりかわいい悲鳴だったから」
masasi9991
DONEビールを飲みつついちゃいちゃしてるデググラこぼれた一口分 例えば麦ジュースなんかの炭酸の瓶を開けるとき、どうしてもキミの手元をじっと見てしまう。今日も気になる。キミの太い指が、ちょっと窮屈そうに栓抜きを握って瓶の口に指をかける。
よく冷えた瓶の表面に小さな水滴が無数に現れている。キミの指が冷たい水滴で濡れているのを見ていると、こちらまで涼しくなってくる。熱いキミの手のひらにその水滴は、きっとちょうどいい冷たさだろう。
と、そんなことを考えていると、いつの間にかデグダスはおれの方を見て笑っていた。
「グランツ、今日も期待をしているな?」
「え? あれ、気付いてたのか? そんなつもりじゃないんだ」
まさか気付かれているとは思わなくて、慌てて否定する。まるでキミの手付きが危なっかしいって失礼な心配をしていたみたいじゃないか。もちろんそんな気持ちは微塵もない。
1486よく冷えた瓶の表面に小さな水滴が無数に現れている。キミの指が冷たい水滴で濡れているのを見ていると、こちらまで涼しくなってくる。熱いキミの手のひらにその水滴は、きっとちょうどいい冷たさだろう。
と、そんなことを考えていると、いつの間にかデグダスはおれの方を見て笑っていた。
「グランツ、今日も期待をしているな?」
「え? あれ、気付いてたのか? そんなつもりじゃないんだ」
まさか気付かれているとは思わなくて、慌てて否定する。まるでキミの手付きが危なっかしいって失礼な心配をしていたみたいじゃないか。もちろんそんな気持ちは微塵もない。
miki_gkm
DONE縛壱さんのお宅の式神パロ鯉月の超解釈三次創作です。ぽちを。さんと休日さんにエンクロージャーされて書きました。
平安と江戸と明治のほぼ全部乗せ設定な上にググりながら書いた代物なので、何も信じずに読んでください。
これでMMD沼に帰らせてもらえるんですよね!? そうなんですよね!?
護国の鳥 まだ鶏も鳴かぬ夜半に、広げた翼の一丈にも届かんばかりの鳥が庭に降り立った。
月の欠けた夜である。足元は闇に溶けて、夜露が蹴られて音を立てて散った。音を立てたから初めて夜露と知れるほど暗い中に、しかしもう舞い降りた鳥はいなかった。ぼんやりと白く霞むような狩衣の男が項垂れたまま、草を分ける音だけを立てて屋敷へと向かっている。紙燭も持たずに濃い夜の中をまっすぐに歩く男は、菅笠を被った上に俯いているから前の見えるはずもない。それどころか笠のうちには雑面が垂れていた。
男は庭から直接濡れ縁に上がったが、白い足袋は濡れても汚れてもいなかった。相変わらず項垂れて、滑るように縁側を進んでいく。やがて障子から灯火の明かりが透けて見える部屋の前に至ると、待ち構えたようにすうと障子が開いた。見れば赤子ほどの背丈の細面の男が二人、それぞれ左右の障子の縁を掴んでいた。雑面の男が中に入ると、小さな男達は外から障子を閉めて消えた。
2544月の欠けた夜である。足元は闇に溶けて、夜露が蹴られて音を立てて散った。音を立てたから初めて夜露と知れるほど暗い中に、しかしもう舞い降りた鳥はいなかった。ぼんやりと白く霞むような狩衣の男が項垂れたまま、草を分ける音だけを立てて屋敷へと向かっている。紙燭も持たずに濃い夜の中をまっすぐに歩く男は、菅笠を被った上に俯いているから前の見えるはずもない。それどころか笠のうちには雑面が垂れていた。
男は庭から直接濡れ縁に上がったが、白い足袋は濡れても汚れてもいなかった。相変わらず項垂れて、滑るように縁側を進んでいく。やがて障子から灯火の明かりが透けて見える部屋の前に至ると、待ち構えたようにすうと障子が開いた。見れば赤子ほどの背丈の細面の男が二人、それぞれ左右の障子の縁を掴んでいた。雑面の男が中に入ると、小さな男達は外から障子を閉めて消えた。
masasi9991
DONEいちゃいちゃしてるデググラ朝にのんびり「グランツ、朝だぞ。今日はとってもいい天気だぞ」
声をかけつつ寝室の窓を開ける。朝日が眩しく、いい天気すぎるぐらいいい天気だ。しかし窓から吹き込んだ風は少し肌寒かったかな。ベッドの上でお布団にくるまっているグランツが、さらにモゾモゾと動いて丸くなった。窓を開けっ放しにしておくのはやめておこう。
「なあグランツ、朝のお味噌汁の具はなにがいい? おれも寝坊してしまったから今から作るんだ」
「んん……」
お布団の中からもにょもにょと声がする。ちゃんとおれの声を聞いてくれていたらしい。おれもベッドに腰掛けて、グランツの入ったお布団を上から揉む。
モミモミ。そういえば昨日の夜は冷えたから、厚手のブランケットを二枚かぶって寝たのだ。なので二枚のブランケットに包まったグランツを上から揉んでも揉んでもブランケットの感触。ウーム。
1440声をかけつつ寝室の窓を開ける。朝日が眩しく、いい天気すぎるぐらいいい天気だ。しかし窓から吹き込んだ風は少し肌寒かったかな。ベッドの上でお布団にくるまっているグランツが、さらにモゾモゾと動いて丸くなった。窓を開けっ放しにしておくのはやめておこう。
「なあグランツ、朝のお味噌汁の具はなにがいい? おれも寝坊してしまったから今から作るんだ」
「んん……」
お布団の中からもにょもにょと声がする。ちゃんとおれの声を聞いてくれていたらしい。おれもベッドに腰掛けて、グランツの入ったお布団を上から揉む。
モミモミ。そういえば昨日の夜は冷えたから、厚手のブランケットを二枚かぶって寝たのだ。なので二枚のブランケットに包まったグランツを上から揉んでも揉んでもブランケットの感触。ウーム。
masasi9991
DONEおやすみ前にいちゃいちゃしてるデググラ今日のおねだり グランツはもう眠っているかもしれない。そーっとそーっとお布団に入らなければ。しかし黙ってこんにちはするのも気が引ける。
「おじゃまいたします」
可能な限りこっそり小声になるように、丸く盛り上がったお布団に向かって囁いた。そしてベッドに上がろうと片足をかけると、お布団の中からフフッという小さな笑い声が。
「起きていたのか?」
「ああ。キミを待ってた」
お布団をめくるとニコニコ顔のグランツが出てきた。裸の肩を小さく震わせているのが、夜のおやすみ前の淡いランプの明かりの中でもよくわかる。
相変わらずこんな格好じゃ風邪を引いてしまうな。急いでお布団に入らなければ、と慌てるが、どうしてもこのベッドはおれには小さいのでまごまごしてしまう。するとさらにグランツが吹き出し、大きな目と口で笑い始めてとてもかわいい。
2148「おじゃまいたします」
可能な限りこっそり小声になるように、丸く盛り上がったお布団に向かって囁いた。そしてベッドに上がろうと片足をかけると、お布団の中からフフッという小さな笑い声が。
「起きていたのか?」
「ああ。キミを待ってた」
お布団をめくるとニコニコ顔のグランツが出てきた。裸の肩を小さく震わせているのが、夜のおやすみ前の淡いランプの明かりの中でもよくわかる。
相変わらずこんな格好じゃ風邪を引いてしまうな。急いでお布団に入らなければ、と慌てるが、どうしてもこのベッドはおれには小さいのでまごまごしてしまう。するとさらにグランツが吹き出し、大きな目と口で笑い始めてとてもかわいい。
masasi9991
DONEいちゃいちゃしてるだけのデググラ秋の味覚の楽しみ テーブルの上に土鍋がどん! と置いてある。蓋の隙間から秋のいい匂いが部屋中に漂う。
「うーん……これはきのこ……そして栗……鮭……だ!」
「あっはっはっは。正解だ! もしかしておれが料理しているところを見ていたのか?」
「おっ? 今日はグランツの方がうっかりしているじゃないか。おれは今帰ってきたばかりだから見ていないぞ! 匂いでわかる。おれは食いしん坊だからな」
「そうかな? 匂いだけでわかるのは、キミの方が料理がうまいから、勘が働くんじゃないか」
「えっおれの料理が上手? ムフっフっフ、それほどでも! ありがとう! 実にありがとう!」
「今日の料理当番はキミほどには料理上手じゃないから、味の方は大目に見てくれよ」
1131「うーん……これはきのこ……そして栗……鮭……だ!」
「あっはっはっは。正解だ! もしかしておれが料理しているところを見ていたのか?」
「おっ? 今日はグランツの方がうっかりしているじゃないか。おれは今帰ってきたばかりだから見ていないぞ! 匂いでわかる。おれは食いしん坊だからな」
「そうかな? 匂いだけでわかるのは、キミの方が料理がうまいから、勘が働くんじゃないか」
「えっおれの料理が上手? ムフっフっフ、それほどでも! ありがとう! 実にありがとう!」
「今日の料理当番はキミほどには料理上手じゃないから、味の方は大目に見てくれよ」
ちっしー
BLANKラフが雑すぎて望なのか命なのか描いた本人が一瞬迷ってしまう絵が出てきて笑ってるこれは照れている先生(teacher)のラフです。
ティーチャーのスペルに自信が無くてググりました penisbig!!!!!!!!
masasi9991
DONEしんみりといちゃいちゃしているデググラそういうもの 大きな背中を丸めて床の上に並べた色とりどりのかけらを覗き込んでいる。隣りに座ってその横顔を見つめると、いつもの真剣な表情とはちょっと違う、柔らかい笑顔だった。
「きれいだなぁ。グランツも、欲しいものはあるか? こういうのも好きだろう」
「ああ。見せてくれ」
そいつはこの間デグダスが海の近くへ採掘へ行ったときに、弟妹への土産として砂浜で拾ってきたものだ。鉱石じゃない。砂と波で削られた小さなガラス片。二人にどれを渡そうか、と仕分けをしているところだった。
「こういうものもな、金にはならんが、きれいでいい」
「金になる方がいいか?」
「そりゃあそういう仕事だからな」
キミはそうやって何かを誤魔化すように大きな口を開けてケラケラと笑ってみせたが、キミが一人で年の離れた弟妹を育て上げたこと、そのために採掘師の仕事に誇りを持って生活費を稼いでいたことは、何も恥じるようなことじゃないと、思う。
1342「きれいだなぁ。グランツも、欲しいものはあるか? こういうのも好きだろう」
「ああ。見せてくれ」
そいつはこの間デグダスが海の近くへ採掘へ行ったときに、弟妹への土産として砂浜で拾ってきたものだ。鉱石じゃない。砂と波で削られた小さなガラス片。二人にどれを渡そうか、と仕分けをしているところだった。
「こういうものもな、金にはならんが、きれいでいい」
「金になる方がいいか?」
「そりゃあそういう仕事だからな」
キミはそうやって何かを誤魔化すように大きな口を開けてケラケラと笑ってみせたが、キミが一人で年の離れた弟妹を育て上げたこと、そのために採掘師の仕事に誇りを持って生活費を稼いでいたことは、何も恥じるようなことじゃないと、思う。
masasi9991
DONEラッキースケベのデググララッキースケベ1「うわぁっ」
落石だ! 崖の近くで作業をしていたグランツが、反射的に飛び退いた。ガラガラガラ……と音を立てて岩が落ちてくる。
ほんの短い間だったが、たいへんな轟音と砂埃だ。採掘はいつも危険と隣り合わせ。このようなことに備え、ペアで作業に当たるのは非常に大切なことである。おれとグランツのように。
「大丈夫か、グランツ?」
「ん。ああ、なんとか。キミがクッションになってくれたおかげだな」
と、おれの胸元でグランツがお返事をした。ムム? と思って自分の腕の中を覗き込むと、いつの間にやらおれは逃げてきたグランツを抱きとめていたようだ。おれの胸板にグランツの頭がうもれている。
「キミが居てくれて助かったよ」
そこで喋られると胸がほよんほよんとしてくすぐったいのだが、グランツの命が救われたとなればくすぐったさなど安いものだ。〇・一グラムのクルブルク銅よりも安い。
718落石だ! 崖の近くで作業をしていたグランツが、反射的に飛び退いた。ガラガラガラ……と音を立てて岩が落ちてくる。
ほんの短い間だったが、たいへんな轟音と砂埃だ。採掘はいつも危険と隣り合わせ。このようなことに備え、ペアで作業に当たるのは非常に大切なことである。おれとグランツのように。
「大丈夫か、グランツ?」
「ん。ああ、なんとか。キミがクッションになってくれたおかげだな」
と、おれの胸元でグランツがお返事をした。ムム? と思って自分の腕の中を覗き込むと、いつの間にやらおれは逃げてきたグランツを抱きとめていたようだ。おれの胸板にグランツの頭がうもれている。
「キミが居てくれて助かったよ」
そこで喋られると胸がほよんほよんとしてくすぐったいのだが、グランツの命が救われたとなればくすぐったさなど安いものだ。〇・一グラムのクルブルク銅よりも安い。
masasi9991
DONEかき氷とデググラ季節外れのせい 横でグランツが腹を抱えて笑っている。いや腹を抱えて笑うのをこらえている。きっとおれにお気遣いしてくれている……。しかし笑いとは止めようと思って止められるものではないのだ。一緒に座っているソファにはグランツの笑いの波動がカタカタとした揺れとして伝わり、おれの全身にも伝わり、おれの手元も揺れ、おれが掴んでいるこの真っ白なかき氷もまた、小刻みに揺れている。
「あっ」
かき氷が崩れる! ……上の方だけ。ガラスの器の上にきりたつ雪山のように積み上がったかき氷の先端が、ホロリとあえなく崩れてしまった。
「フッ……プハッ、そいつはもう食べちゃうしか道はないんじゃないか?」
「ウームムムム。やはりか……融けてしまうものな……」
1530「あっ」
かき氷が崩れる! ……上の方だけ。ガラスの器の上にきりたつ雪山のように積み上がったかき氷の先端が、ホロリとあえなく崩れてしまった。
「フッ……プハッ、そいつはもう食べちゃうしか道はないんじゃないか?」
「ウームムムム。やはりか……融けてしまうものな……」
hotaru46_jj
DOODLE中1世長と高1世長。別れの春と出会いの春。
中一の平均身長が153cmだったので20cm伸ばしてみた!!成長期すごい!!
創ちゃんいつ身長がぐぐっと伸びたんだろうな~🤔
中一にしては顔を人生悲観させすぎたかも(笑)
masasi9991
DONEたい焼きとデググラ両方食べるには デグダスは、まさに目は口ほどに物を言うという言葉がぴったりだ。
「こっちの方がよかったか?」
「え!? いやいや。……なーんでわかったんだ?」
「なぜだろうな? キミが昨日の寝言であんこが食べたいと言っていたからかもしれないな」
「おれは昨晩そんな寝言を言っていたのか。もしかして、今日のマーケットにたい焼き屋が出ていることを予知していたのか!? むむむ、予知夢……」
「まあ寝言というのは冗談なんだが。それで、どうする? 交換するか」
「ん? 交換? おまえのあんこと、このおれのカスタードを?」
「そうだ。いいアイディアだろ?」
まだホカホカの二つのたい焼きを見比べつつ、真剣に考える。今、キミの顔に浮かんでるのは「困ったな」の文字。なるほど。
684「こっちの方がよかったか?」
「え!? いやいや。……なーんでわかったんだ?」
「なぜだろうな? キミが昨日の寝言であんこが食べたいと言っていたからかもしれないな」
「おれは昨晩そんな寝言を言っていたのか。もしかして、今日のマーケットにたい焼き屋が出ていることを予知していたのか!? むむむ、予知夢……」
「まあ寝言というのは冗談なんだが。それで、どうする? 交換するか」
「ん? 交換? おまえのあんこと、このおれのカスタードを?」
「そうだ。いいアイディアだろ?」
まだホカホカの二つのたい焼きを見比べつつ、真剣に考える。今、キミの顔に浮かんでるのは「困ったな」の文字。なるほど。
アガルタの島
MEMOペットを飼ってらっしゃる皆さんをまとめました。犬猫は秋の品評会に出る事があるよ。犬種、猫種等はググってね!描く気にはさすがにならんかったよ!
主人公はゲームなら犬、猫、馬は自由に選べる仕様だろうけど、ゲーム化しないからね!
ちなみに馬の名前は、サクラ(タイガ/馬といえば桜肉だから)、ドラグーン(ミハル/強くて速そう)です。
この兄妹はさぁ…。
ペット一覧【犬】
名前:クロ 性別:♂ 犬種:マメシバ(黒) 飼い主(家):タイガ
マヤからもらって子犬から育てている。小さいので、たまに牧草の中に埋もれて見つからない事がある。
人間が大好きで、脚やら腹やらよく飛びかかる。番犬としては優秀だが、牧羊犬としてはまだまだ。
ミハルに「安直だし犬なのに猫みたいな名前」とネーミングセンスをdisられた。
名前:モモ 性別:♀ 犬種:パピヨン(白×赤茶) 飼い主(家):ミハル
ミハルが飼ってる、愛くるしい番犬。愛嬌のかたまりだが、飼い主には忠実。
ちょっとアホの子っぽいところがあり、先輩のチャチャ(猫)によくパンチされている。
ウサギのスフレにもちょっと迷惑がられている。
4996名前:クロ 性別:♂ 犬種:マメシバ(黒) 飼い主(家):タイガ
マヤからもらって子犬から育てている。小さいので、たまに牧草の中に埋もれて見つからない事がある。
人間が大好きで、脚やら腹やらよく飛びかかる。番犬としては優秀だが、牧羊犬としてはまだまだ。
ミハルに「安直だし犬なのに猫みたいな名前」とネーミングセンスをdisられた。
名前:モモ 性別:♀ 犬種:パピヨン(白×赤茶) 飼い主(家):ミハル
ミハルが飼ってる、愛くるしい番犬。愛嬌のかたまりだが、飼い主には忠実。
ちょっとアホの子っぽいところがあり、先輩のチャチャ(猫)によくパンチされている。
ウサギのスフレにもちょっと迷惑がられている。
masasi9991
DONEいちゃいちゃしてるデググラ〇〇のパンツ「エッ!? それが!? 一体どうやって」
「これがこう。足はここを通して、この紐がこの真ん中……」
「だっ、ダメ! ダメダメダメダメダメ! ちゃんと服を、着なさい!」
「服はちゃんと着るさ、この上に」
「当たり前だ! そうだとしても、いやらしいのはよくない! 断固反対いたします!」
「キミしか見ないのに」
「そ、そっ……それは、もちろんそうでないと困る。おれもそのつもりでございますけれども! いいからいつものおパンツとお洋服を着て下さい。風邪を引いてしまうから」
「風邪を引きそうなのはお互い様じゃないか?」
「それはだってお前が突然その紐みたいなのを出すからびっくりしてしまって」
「あっはっは。その言い方だと手品でも見たみたいだな!」
652「これがこう。足はここを通して、この紐がこの真ん中……」
「だっ、ダメ! ダメダメダメダメダメ! ちゃんと服を、着なさい!」
「服はちゃんと着るさ、この上に」
「当たり前だ! そうだとしても、いやらしいのはよくない! 断固反対いたします!」
「キミしか見ないのに」
「そ、そっ……それは、もちろんそうでないと困る。おれもそのつもりでございますけれども! いいからいつものおパンツとお洋服を着て下さい。風邪を引いてしまうから」
「風邪を引きそうなのはお互い様じゃないか?」
「それはだってお前が突然その紐みたいなのを出すからびっくりしてしまって」
「あっはっは。その言い方だと手品でも見たみたいだな!」
るぅな
DONE『灰色と群青の狭間で』(竜獅)梵🔟竜胆×社会人獅音
鉄パイプを持って駆けずり回っていたこともあったよね、な二人。
二人とも年少リング(刺青です。詳しくはぐぐってください)を入れている設定。 3
snskkne
PROGRESS文殺の描きたいって言ってたモチーフの色ラフある程度までようやくいったバブル提灯でググってもらうと、ああこういうの描きたいんだなってわかるのとバブル提灯面白いから見てほしい
細かいところつめてこの後清書して使い回しタイトルいれれば完成予定です
バブルっぽさ入れたいわね…
masasi9991
DONEおやすみ前のデググラあたためておいた お布団がまるまると盛り上がっている。うまく隠れたつもりかもしれないが、おれにはしっかり見通しだ。お尻隠して頭隠さず! 頭はこっちかな、お尻がこっちかな?
お布団をペラっとめくる。
「ふっ、あははっ! そっちは足の方だ!」
グランツのお尻が笑った!? じゃなくてお布団の中から元気よく笑っている声が聞こえた。間違えてめくってしまった足がジタバタしてる。
「すまんすまん。寒かったかな」
おれがめくったのと逆側のお布団から、グランツがチラッと顔を出した。まだまだ笑って、肩を揺らしている。白いお布団と枕の上で、青い髪がキラキラサラサラ波打っている。
「キミも早くベッドに入った方がいい」
「うん、もちろん。お待たせいたしました」
1134お布団をペラっとめくる。
「ふっ、あははっ! そっちは足の方だ!」
グランツのお尻が笑った!? じゃなくてお布団の中から元気よく笑っている声が聞こえた。間違えてめくってしまった足がジタバタしてる。
「すまんすまん。寒かったかな」
おれがめくったのと逆側のお布団から、グランツがチラッと顔を出した。まだまだ笑って、肩を揺らしている。白いお布団と枕の上で、青い髪がキラキラサラサラ波打っている。
「キミも早くベッドに入った方がいい」
「うん、もちろん。お待たせいたしました」
meeeeen
DONEアイスと仲良しこびぜん。※注意。一瞬のサニーワもどきが出ます。
●ノが美味しかった勢いで描いてます。
あとうぐぐの右手はチョコまみれ。
あんまりCP要素は無いと思うけど、鶯大製造ラインで生産されてます。
masasi9991
DONEおやすみ前のデググラもうお布団の中「珍しいな、グランツ。おまえがおとなしくお布団に入っちゃうなんて」
「その言い方だといつもおれが暴れてるみたいじゃないか」
お布団に潜っていたグランツが、ひょいっと顔を出して含み笑いをした。ニコニコの口元からこぼれそうな笑顔がとてもいい。寝る前だというのに、おれはとっても元気いっぱいになってしまう。
「確かに、グランツは暴れたりしないな。むしろ……」
「むしろ?」
「いや、なんでもない!」
むしろ暴れてるのはおれの方じゃないか? なんてことを口に出しそうになって、ちょっとお恥ずかしくて慌てて口を結んだ。
反省……してはいるのだ。いつもいつも。反省を次につなげよう。
「デグダス」
「おっと。お邪魔いたします」
1110「その言い方だといつもおれが暴れてるみたいじゃないか」
お布団に潜っていたグランツが、ひょいっと顔を出して含み笑いをした。ニコニコの口元からこぼれそうな笑顔がとてもいい。寝る前だというのに、おれはとっても元気いっぱいになってしまう。
「確かに、グランツは暴れたりしないな。むしろ……」
「むしろ?」
「いや、なんでもない!」
むしろ暴れてるのはおれの方じゃないか? なんてことを口に出しそうになって、ちょっとお恥ずかしくて慌てて口を結んだ。
反省……してはいるのだ。いつもいつも。反省を次につなげよう。
「デグダス」
「おっと。お邪魔いたします」
masasi9991
DONE浴衣のデググラ浴衣の日「ぷ。うぷぷぷぷ」
変な声が出てしまったぞ。我慢のしすぎだ。しかしこうして我慢しなければ、きっと邪魔になってしまうものな。
「なあデグダス。この浴衣、サイズが合ってないんじゃないか?」
「ぷはっ。わはっ……いや、そんなことは、ないはずだぞ。去年もこれを着ていたもの」
「それは覚えているけど」
グランツの手がおれの襟の方からすーっと降りてきて、おれのお腹をこしょこしょとさすった。
「むっ、むフフ」
いや違うぞ違うぞ。グランツの手は紐をなんというか、こうしてアレしているのだ。浴衣の紐をだな。けっしてこしょこしょしているわけではない! ちょっとヒンヤリしたグランツの指の先がおれの脇腹にこしょこしょするけど、笑ってはいけないのだ。着付けをしてもらっているのだから、邪魔してはいけない!
1141変な声が出てしまったぞ。我慢のしすぎだ。しかしこうして我慢しなければ、きっと邪魔になってしまうものな。
「なあデグダス。この浴衣、サイズが合ってないんじゃないか?」
「ぷはっ。わはっ……いや、そんなことは、ないはずだぞ。去年もこれを着ていたもの」
「それは覚えているけど」
グランツの手がおれの襟の方からすーっと降りてきて、おれのお腹をこしょこしょとさすった。
「むっ、むフフ」
いや違うぞ違うぞ。グランツの手は紐をなんというか、こうしてアレしているのだ。浴衣の紐をだな。けっしてこしょこしょしているわけではない! ちょっとヒンヤリしたグランツの指の先がおれの脇腹にこしょこしょするけど、笑ってはいけないのだ。着付けをしてもらっているのだから、邪魔してはいけない!
おまるちゃん
DOODLEひとさまのお宅の子を勝手にかきます…。勝手にクールビズさせます…。オズサンニポンの暑さどうですかって思ったけどさっきぐぐったらイタリア40度超えとかあるらしくてぜんぜんヨユーなんじゃ?と思ったけどきょうのしなのでうpしてしまう
湿度90のときとかあるらしくてしんじゃう…地域によるんだろうけど…イタリアこわ、、
dellsen_k
REHABILI修理からPC帰ってきてさ。クリスタをカスタマさんにお世話になりながら無事入れられたのでこれはナニカ描かんと!と、うる星のラムちゃん。友引高校の制服が好きなんだが、割とデザインは何となくだったんだなぁとググリながら思ったよ。なんちゃってグリサイモドキ。カラーは苦手だな 2
masasi9991
DONE夏のデググラ夏のお楽しみの前の夜 ベッドに入る前のキミの背中を見てるだけでも、キミが今どれほど明日を楽しみにしているかよくわかる。その大きな広い肩と背中が物語っているんだ。今にもスキップをし始めそうだけど、さすがに寝室はそれほど広くはない。だからキミは我慢してうずうずしている。かわりに鼻歌を控えめに、そう、夜だから騒がしくならないように控えめにフンフンと歌っている。それで背中が上機嫌に揺れている。
「なあ、もう準備は大丈夫じゃないか?」
「そうかな。水着に上着に替えのパンツにお弁当に……」
「お弁当は明日の朝に準備しなくちゃな。それか、海の近くに店でも出てるかもしれない」
「ほおぉう。それもいいなあ。ということはお財布と」
「デグダス。もうさっき全部確認しただろ?」
1001「なあ、もう準備は大丈夫じゃないか?」
「そうかな。水着に上着に替えのパンツにお弁当に……」
「お弁当は明日の朝に準備しなくちゃな。それか、海の近くに店でも出てるかもしれない」
「ほおぉう。それもいいなあ。ということはお財布と」
「デグダス。もうさっき全部確認しただろ?」
朱ンヌとか矛盾ヌとかンヌ屋とか
DOODLEそういう診断で花言葉をどうのって出たんで攻手と司令は「ヒヤシンス(黄)」の花言葉がいいぞって思って描いたんですけど
こんな塗したことないのにね、絵柄もね、センチになってつい慣れないことを…
センチになったんで照れ隠しにポイピク行となりました
そんな花言葉でした、検索(ググ)って
ヒイロシュージ
DOODLEベルクト去年末からかなり描き方を変えてます 綱に似ててきになったらぜひググってみてね(?)
ベルリネ本もこの絵柄で描いてたらまた違っただろうな…(あれはあれでめちゃくちゃかきやすくて好きです
1inu_uni8
DONE5.スプリンググリーン/鍵/君のひみつ#指定リクエストパレット より
秘密はそっと箱にいれたまま【むいこて】 手のひらに収まる小さな箱。左右に振ればカラン、と軽快な音が鳴る。
寄木細工の秘密箱。正しい手順で動かさなければ開かない箱に、彼は一体何を入れたんだろう。
「ねぇ、これ。何が入ってるの?」
カラカラと音を鳴らしながら尋ねれば、火男の面を付けた小さな彼は「あー……」とばつの悪そうな声を上げた。
ちょんっと隣座った彼は僕の手から箱を取り上げると「どこにありました? これ」と箱を指す。すぐそこの棚だと伝えれば「そんな所に……。意外と見てないもんだな」なんてひとりごちる彼に特段わかりにくい場所にあった訳でもないその箱はなんなのか尋ねる。
彼の小さな手にも収まる小さな小さな箱。
箱を懐かしそうに撫でる彼の姿になんだか胸がざわつく。一体、誰が作った物なんだろう。そしてそれに何を仕舞ったのか、気になって仕方がない。
2658寄木細工の秘密箱。正しい手順で動かさなければ開かない箱に、彼は一体何を入れたんだろう。
「ねぇ、これ。何が入ってるの?」
カラカラと音を鳴らしながら尋ねれば、火男の面を付けた小さな彼は「あー……」とばつの悪そうな声を上げた。
ちょんっと隣座った彼は僕の手から箱を取り上げると「どこにありました? これ」と箱を指す。すぐそこの棚だと伝えれば「そんな所に……。意外と見てないもんだな」なんてひとりごちる彼に特段わかりにくい場所にあった訳でもないその箱はなんなのか尋ねる。
彼の小さな手にも収まる小さな小さな箱。
箱を懐かしそうに撫でる彼の姿になんだか胸がざわつく。一体、誰が作った物なんだろう。そしてそれに何を仕舞ったのか、気になって仕方がない。
haru55machi55
DOODLEオーダーメイドフレグランス・桑名江 の成分に関する覚書。香水やアロマには全く詳しくないので、一個一個ぐぐらないとわからなかった。WEBを徘徊してあちこちから拾ってきたので、本当に個人的なメモ。<トップノート>
・サイプレス
南欧に生育するヒノキ科の樹木。
キリストがかけられた十字架に使われていた木材だと言い伝えられており、ヨーロッパでは古くから「死」や「悲しみ」「再生」などの意味合い(花言葉も同様)を付けられて神木として重視されてきた。
12月/山羊座のアロマ素材。
山羊座の性格…忍耐強い。頑固でこだわりが強いが、如才のない常識人であり、思慮深い。本音を覗かせない。
何でも一人でやろうとするところがあり、実際にその能力もあるため、人の力を借りることが苦手。必要以上に気を遣ってしまう性格で思ったことを伝えるのも苦手。自分をよく見せるのがうまくない。非常に優しい性格で、自分よりも人のためという思いがあり、相手の要求に応えようと努力する。
3449・サイプレス
南欧に生育するヒノキ科の樹木。
キリストがかけられた十字架に使われていた木材だと言い伝えられており、ヨーロッパでは古くから「死」や「悲しみ」「再生」などの意味合い(花言葉も同様)を付けられて神木として重視されてきた。
12月/山羊座のアロマ素材。
山羊座の性格…忍耐強い。頑固でこだわりが強いが、如才のない常識人であり、思慮深い。本音を覗かせない。
何でも一人でやろうとするところがあり、実際にその能力もあるため、人の力を借りることが苦手。必要以上に気を遣ってしまう性格で思ったことを伝えるのも苦手。自分をよく見せるのがうまくない。非常に優しい性格で、自分よりも人のためという思いがあり、相手の要求に応えようと努力する。
masasi9991
DONEおいしいもの食べてるデググラです焼き立てのナッツ 祝日のマーケットの人混みでも、キミの姿は見つけやすい。遠くからもよく見える大きな身体はもちろん、その仕草や雰囲気が目印になる。多分、数キロ離れた先でだって、おれはちゃんとキミを見分けられる自信がある。
「デグダス!」
しかしマーケットに並ぶ露店の一ブロック先から声をかけても、キミは気付かなかった。人出が多すぎて、ちょっとやそっとの声じゃ飲まれてしまう。それにキミはなにやらワタワタと慌てていて、目の前のものに集中しているようだ。
待ち合わせの時間には早い。約束した場所でもない。でももう自分の買物は済ませてしまったし、何よりキミを見つけてしまったし。だから人混みをかき分けて、キミのところへ向かう。
「デグダス」
1771「デグダス!」
しかしマーケットに並ぶ露店の一ブロック先から声をかけても、キミは気付かなかった。人出が多すぎて、ちょっとやそっとの声じゃ飲まれてしまう。それにキミはなにやらワタワタと慌てていて、目の前のものに集中しているようだ。
待ち合わせの時間には早い。約束した場所でもない。でももう自分の買物は済ませてしまったし、何よりキミを見つけてしまったし。だから人混みをかき分けて、キミのところへ向かう。
「デグダス」
なゆれん不法投棄用
MEMOhttps://zexy.net/s/contents/lovenews/article.php?d=20210416殆ど蓮きゅんだ草
あと「もう一生絶対離さない」ググったら出てくるこの記事も微妙的に合ってる草
https://trilltrill.jp/articles/1696704
蓮きゅん完全にあざとい系女子だった件リンク張るので本文なし
11masasi9991
DONEキャンディーひとつでいちゃいちゃしてるデググラキャンディーとほっぺさっき妹のロッタナからもらったキャンディーを口の中に放り込んでから、キミの顔はさらに幸せでいっぱいになった。口の中でキャンディーが右に左に転がっている。横で見てるだけで、もごもご動いている唇や頬を眺めているだけで、こっちまで楽しくなってくる。キミは今日も幸せそうだ。
「キャンディーを食べているだけでかわいいからキミはずるいな」
「ンン?」
と返事をしてから丸い目をして少し慌てて、口元が動いて頬が丸く膨らむ。今はそこにキャンディーが入っているらしい。とてもわかりやすい。
「ム……なんだって?」
「なんでもないさ。いつものやつだ」
「ん?」
頬にキャンディーが入ったままじゃ喋りにくそうで、ちょっと舌っ足らずになっている。困ったな。こんな些細なことでも、おれは今日も幸せだ。
「リスみたいになってるぜ」
膨らんだ方の頬を指でつつくと、キミは大いにくすぐったそうにぎゅっと目を閉じる。それからまた口がもごもご動いて、キャンディーを口の中で転がし始めた。
またこっち側の頬に来たらつついてしまおうかな。狙いをつけて人差し指を立てていると、キミはそれを不思議そうに眺め 504
masasi9991
DONEキスの日のデググラです『キス』の日「グランツ、今日はキスの日らしいぞ!」
急に思いもよらないことを言われて、思わずそこに立ち止まった。隣を歩いていたキミの顔を見上げる。キミはそのままトコトコと先に歩いていってしまった。道の曲がり角まで行ってから、「あれ?」と首を傾げて立ち止まったキミを、おれは慌てて追いかけた。
「どうしたんだ? 急に立ち止まったりして。残像かと思ったぞ」
「ぷはっ。ふふ、だってキミが急にそんなことを言い出すからさ」
「そうかそうか、やっぱりおまえも今日がキスの日だとは知らなかったんだな」
「祝日とかではないしな。どうする、デグダス? 今日の晩飯は魚にするか」
「魚?」
また隣に並んで歩き出したデグダスは、顎に手を当てて首をひねる。あんまりひねる過ぎると前が見えなくなりそうで危ないな、と顎に当ててない方の手を握って、手をつないで歩くことにした。
「ほら、海で釣れる鱚のことだ。違ったか?」
「ああ! なるほどなるほど! キスと鱚……うぷぷっ。違うぞぉ、キスと言ったら、いつもおまえとしている……ムフフ。ムフフな方らしい! おれも今日知ったんだがな。それにしてもグランツがうっかりしている 849