名無し
やまもと(旧)
DONE📿さんオンリーで展示した小説です。名無しオリキャラ視点で📿さん釈放時のお話です。
あの夜の件で、📿さんが一番不信になったのは自分自身と自分の感覚なのでは?という解釈に基づいています。
モブ同士の会話と独自解釈と妄想で出来ています、ご注意下さい。『📿に何が起こったか』と繋がっています。
或る道行独り。
暗い牢に座している男がいる。
額と、膝に置かれた両の拳にぞんざいに巻かれた包帯に、少なくない血が滲んでいる。
言葉もなく、動きもせず、ただ目を開いて格子の外を見ている…。
その目は像を結ばないと言っていたのは、先刻も話した上司だったか。
盲目の身で、9人もの子どもたちを世話し、共に暮らしていたという。
────そのうち7人を一夜のうちに惨殺したという、人の形をした化物が、座して涙を流し続けている。
拭いもせず、瞬きもせず、頬を流れ落ちるままに泣いている、異様。
ここに入って一昼夜、尋ねられた事に応える以外、木偶のように同じ様子でいる囚人に声を掛ける。
「悲鳴嶼行冥」
反応しない。
だが此方の仕事に応えは関係ない。
5948暗い牢に座している男がいる。
額と、膝に置かれた両の拳にぞんざいに巻かれた包帯に、少なくない血が滲んでいる。
言葉もなく、動きもせず、ただ目を開いて格子の外を見ている…。
その目は像を結ばないと言っていたのは、先刻も話した上司だったか。
盲目の身で、9人もの子どもたちを世話し、共に暮らしていたという。
────そのうち7人を一夜のうちに惨殺したという、人の形をした化物が、座して涙を流し続けている。
拭いもせず、瞬きもせず、頬を流れ落ちるままに泣いている、異様。
ここに入って一昼夜、尋ねられた事に応える以外、木偶のように同じ様子でいる囚人に声を掛ける。
「悲鳴嶼行冥」
反応しない。
だが此方の仕事に応えは関係ない。
芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※メフィスト家族の捏造あり
往年の名曲、レ○ッカのフレ○ズ。その歌詞です。
貴族様もきっと、口づけを交わした日はパパの顔さえも見れなかっただろうなぁ、という話。
口づけを交わした日は ぼんやりとして、目の前のことに集中できない。
自分が今どこで何をしているかという現実よりも、脳内で何度も繰り返し再生される場面の方に意識を全て持っていかれる。
新聞部。放課後。本棚。留学生。……唇。
『メフィスト、好きだよ』
「……メフィストフェレス。聞いているのか」
父の声に呼ばれ、私は慌てて顔を上げた。
「はい、父上」
若干の苛立ちをはらんだ父の声は、何度か呼びかけても反応が無かった私の態度によるものだろう。父は夕食を食べる手を止め、テーブルの斜向かいから訝しそうに私を見つめていた。
テーブルの上にはメインディッシュの魚。家族揃ってダイニングテーブルに着席している。父と兄の様子を見て、まだ幼い顔をした弟も向かい側から心配そうに私の顔色をうかがっている。
1624自分が今どこで何をしているかという現実よりも、脳内で何度も繰り返し再生される場面の方に意識を全て持っていかれる。
新聞部。放課後。本棚。留学生。……唇。
『メフィスト、好きだよ』
「……メフィストフェレス。聞いているのか」
父の声に呼ばれ、私は慌てて顔を上げた。
「はい、父上」
若干の苛立ちをはらんだ父の声は、何度か呼びかけても反応が無かった私の態度によるものだろう。父は夕食を食べる手を止め、テーブルの斜向かいから訝しそうに私を見つめていた。
テーブルの上にはメインディッシュの魚。家族揃ってダイニングテーブルに着席している。父と兄の様子を見て、まだ幼い顔をした弟も向かい側から心配そうに私の顔色をうかがっている。
福寿家の過去絵倉庫
PASTアイクラ!(創作人狼「狂愛者と人形屋の娘」の元ネタ)の過去落書き1,2上半分:葡萄酒 緒鼓(ブドウザケ チョコ)
3:笹音 中華(ササネ チャイナ)
4:一応 狂咲 みかん(クルイザキ ミカン)
5,7左下:木苺 マカロン(キイチゴ マカロン)
6:GM先輩(※名無し)
2-下から2番目:村雨 零(ムラサメ レイ)
2-最下:チャコ
7右上:綾野 十吾(アヤノ トオゴ) 7
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※MAJOLISH捏造設定あり
※留学生独自設定、モブ登場あり
※メタい話
お題「MAJOLISH」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は「人」と呼べるのか「んー、どうしようかな。……メフィスト、ごめん、やっぱりこっちのジャケットも着てみてくれる?」
俺はずらりとハンガーに吊るされたジャケットの中から、少し光沢のあるダークグリーンのものを手に取り、メフィスとフェレスに差し出した。
「おい、これで何着目だ。何でも同じだから早く決めろ」
メフィストフェレスが苛ついた口調で言う。何度もリテイクを繰り返され、さすがに嫌気がさしてきたのだろう。俺もそうなるだろうとは思っていたので、ここに来るまでの間、必死にウェブカタログを読み込んで、衣装については「これでいこう」というものを決めていた。しかし、ウェブで見た画像と実際に目にする衣装は違うし、何を着せてもスマートに着こなしてしまうメフィストフェレスに、ついつい色々な衣装を試したくなってしまったのだ。
1978俺はずらりとハンガーに吊るされたジャケットの中から、少し光沢のあるダークグリーンのものを手に取り、メフィスとフェレスに差し出した。
「おい、これで何着目だ。何でも同じだから早く決めろ」
メフィストフェレスが苛ついた口調で言う。何度もリテイクを繰り返され、さすがに嫌気がさしてきたのだろう。俺もそうなるだろうとは思っていたので、ここに来るまでの間、必死にウェブカタログを読み込んで、衣装については「これでいこう」というものを決めていた。しかし、ウェブで見た画像と実際に目にする衣装は違うし、何を着せてもスマートに着こなしてしまうメフィストフェレスに、ついつい色々な衣装を試したくなってしまったのだ。
芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「水着」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は人を導けるのか 昼休みのRAD学食。
留学生がいつにもなく真剣な面持ちでD.D.Dの画面を見つめている。ランチは既に食べ終わっているらしく、トレイに乗せたままの食器がテーブルの脇に寄せられたままになっている。
何を見ているのか知らないが、普段のダラダラとした「ながらスマホ」ではなく、何か真剣な悩みでもあるような雰囲気だ。
「調べ物か?」
「あ、メフィスト!?」
声をかけると、何をそんなに驚いたのか留学生の肩がビクッと大きく飛び跳ねた。
「座るぞ」
ランチセットのトレイをテーブルに置き、留学生の向かいの席に腰を下ろす。
「真剣な顔をして何を見ていたんだ」
留学生が大事そうに握るD.D.Dにチラリと視線をよこして問いかける。
1556留学生がいつにもなく真剣な面持ちでD.D.Dの画面を見つめている。ランチは既に食べ終わっているらしく、トレイに乗せたままの食器がテーブルの脇に寄せられたままになっている。
何を見ているのか知らないが、普段のダラダラとした「ながらスマホ」ではなく、何か真剣な悩みでもあるような雰囲気だ。
「調べ物か?」
「あ、メフィスト!?」
声をかけると、何をそんなに驚いたのか留学生の肩がビクッと大きく飛び跳ねた。
「座るぞ」
ランチセットのトレイをテーブルに置き、留学生の向かいの席に腰を下ろす。
「真剣な顔をして何を見ていたんだ」
留学生が大事そうに握るD.D.Dにチラリと視線をよこして問いかける。
鯖目ノス
DONE6月中に書き上げたかった神様K暁の祝言話。名無しモブ男視点。
気がついたら違う話が入ってきて話が逸れているのはいつも通り
旅人語るところには*旅人語るところには
しくじった、と男はじくじく痛む体を捩りながら土の上に転がった
見上げた時に目に入ったのは、いくらかの枯れ木とその隙間から覗き見える大きな月のみ
どうにか起き上がろうとして打ち付けた背中が悲鳴を上げるので、仕方なくまた転がる。先ほど痛みで目を覚ましてからずっと芋虫よろしく起き上がると転がるを繰り返していた。
男は旅人である。と言っても明確に何か目的があるわけでもなくただただ流浪するだけの根無し草だ。
まあ、もとを正せば働くわけでも田畑を起こすわけでもない男を郷の者たちが追い出したというだけなのだが
さて、そんな彼であるがつい二刻ほど前まではもう少し真面な道を歩いていた。一応最後の温情で必要最低限の荷物を持たされていた男が焼いた芋片手にひょうひょうとした顔でふらついていたところ、何者かもわからない輩に衣類以外の荷物をはがされた挙句斜面に突き飛ばされ山中に転がされたわけだ。
30086しくじった、と男はじくじく痛む体を捩りながら土の上に転がった
見上げた時に目に入ったのは、いくらかの枯れ木とその隙間から覗き見える大きな月のみ
どうにか起き上がろうとして打ち付けた背中が悲鳴を上げるので、仕方なくまた転がる。先ほど痛みで目を覚ましてからずっと芋虫よろしく起き上がると転がるを繰り返していた。
男は旅人である。と言っても明確に何か目的があるわけでもなくただただ流浪するだけの根無し草だ。
まあ、もとを正せば働くわけでも田畑を起こすわけでもない男を郷の者たちが追い出したというだけなのだが
さて、そんな彼であるがつい二刻ほど前まではもう少し真面な道を歩いていた。一応最後の温情で必要最低限の荷物を持たされていた男が焼いた芋片手にひょうひょうとした顔でふらついていたところ、何者かもわからない輩に衣類以外の荷物をはがされた挙句斜面に突き飛ばされ山中に転がされたわけだ。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「アイス」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔はどこまで欲しがるのか 暑い暑いと手をバタバタとさせながらうるさく入ってきた留学生が、いつもの場所にドスンと座る。腰を下ろすやいなや、右手にぶら下げていたビニール袋の中からアイスクリームらしきものを取り出し開封し始めた。毎度のことだが、新聞部を何だと思っているのか。
じっと睨みつけていると、こちらの視線に気づいたようで、顔を上げた留学生と視線が合った。
「何? 欲しいの?」
そんなもの欲しいわけがない。
「最近、冷たいものばかり食べているな」
「だって、夏だもん。暑いし」
留学生は途中まで開封しかけたアイスクリームのパッケージをこちらに向けて見せた。
「それに、懐かしいんだよね。今、購買部で「人間界フェア」をやっててさ。見覚えのあるものを見つけると思わず買ってきちゃうわけ」
969じっと睨みつけていると、こちらの視線に気づいたようで、顔を上げた留学生と視線が合った。
「何? 欲しいの?」
そんなもの欲しいわけがない。
「最近、冷たいものばかり食べているな」
「だって、夏だもん。暑いし」
留学生は途中まで開封しかけたアイスクリームのパッケージをこちらに向けて見せた。
「それに、懐かしいんだよね。今、購買部で「人間界フェア」をやっててさ。見覚えのあるものを見つけると思わず買ってきちゃうわけ」
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※色々な捏造
お題「パーティー」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は人を甘やかすのか 留学生を探して、クルーザーの中を歩き回る。
パーティーは終わり、大勢いたゲストたちもとっくの昔に姿を消した。既に撤収作業が始まっている船の中は、先程までの華やかな賑わいと比べると、いっそう閑散として物寂しく思えた。
今日は魔女たちとのパーティーだった。
魔界に棲む悪魔と人間界を繋いでいるのが魔女であり魔術師だ。綺麗な言い方をすれば、経済活動のための取引先であり、実のところは悪魔としての力を蓄え魔界での地位や名誉を築くための食い物だ。
今はディアボロ殿下の融和志向もあって昔のような直接的な利害関係は希薄になってきたものの、昔からの名家となれば、先祖代々懇意にしている者も多く、簡単に無下にすることはできない。現代における「サバト」の新しい形……いわば、関係維持のための定例会なのだ。
2066パーティーは終わり、大勢いたゲストたちもとっくの昔に姿を消した。既に撤収作業が始まっている船の中は、先程までの華やかな賑わいと比べると、いっそう閑散として物寂しく思えた。
今日は魔女たちとのパーティーだった。
魔界に棲む悪魔と人間界を繋いでいるのが魔女であり魔術師だ。綺麗な言い方をすれば、経済活動のための取引先であり、実のところは悪魔としての力を蓄え魔界での地位や名誉を築くための食い物だ。
今はディアボロ殿下の融和志向もあって昔のような直接的な利害関係は希薄になってきたものの、昔からの名家となれば、先祖代々懇意にしている者も多く、簡単に無下にすることはできない。現代における「サバト」の新しい形……いわば、関係維持のための定例会なのだ。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「夢」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔の夢に味覚はあるか カチャカチャとキーボードを打つ音、廊下からたまに聞こえる学生たちの騒がしい声、それ以外はほとんど何の雑音もない。いつもの新聞部、いつもの放課後だった。
「メフィストはさ、寝てる時に夢は見るタイプ?」
今やすっかり俺の定位置となった隅っこの壁際から、デスクに向かうメフィストフェレスの後ろ姿に話しかける。
「夢? 覚えていないな」
メフィストは甚だ興味が無さそうな様子で、振り向きもせずに答える。
「じゃあ、見ないってこと?」
「覚えていないから分からないと言っている」
仕事の邪魔をされてメフィストは至極面倒くさそうだ。
「ふーん、そうなんだ。俺は結構見る方なんだよね、夢。で、さぁ……」
俺は強引に話を進めた。
2257「メフィストはさ、寝てる時に夢は見るタイプ?」
今やすっかり俺の定位置となった隅っこの壁際から、デスクに向かうメフィストフェレスの後ろ姿に話しかける。
「夢? 覚えていないな」
メフィストは甚だ興味が無さそうな様子で、振り向きもせずに答える。
「じゃあ、見ないってこと?」
「覚えていないから分からないと言っている」
仕事の邪魔をされてメフィストは至極面倒くさそうだ。
「ふーん、そうなんだ。俺は結構見る方なんだよね、夢。で、さぁ……」
俺は強引に話を進めた。
芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
色んな捏造とセンパイ呼び。
※微エロ有
お題「夏祭り」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は靴擦れが痛いのか 下駄の鼻緒が切れてしまったメフィストを何とか歩かせ、車の後部座席に押し込んだ。
「ふぅー、やっと着いた」
おんぶしてあげようか、と、聞いてみたものの、それはさすがに我慢がならなかったようで断られた。まぁ、祭りの人混みの中で浴衣の男二人……しかも、小さい方が大きい方を背負って歩いていれば、周りからの視線も痛いに違いない。人間に頼るしかない名家の悪魔という構図も見られたくないのだろう。
足を庇ってゆっくりと歩くメフィストに付き添って、会場横の駐車場に停めた車の中にやっとのことで帰ってきたのだった。
「足、大丈夫?」
座席に座るメフィストの足を持ち上げてよく見ると、赤く擦りむけて痛そうな靴擦れができていた。もともと下駄に慣れていなかったこともあるし、後半はずっと足を引き摺って不自然な歩き方をしていたせいだろう。
1876「ふぅー、やっと着いた」
おんぶしてあげようか、と、聞いてみたものの、それはさすがに我慢がならなかったようで断られた。まぁ、祭りの人混みの中で浴衣の男二人……しかも、小さい方が大きい方を背負って歩いていれば、周りからの視線も痛いに違いない。人間に頼るしかない名家の悪魔という構図も見られたくないのだろう。
足を庇ってゆっくりと歩くメフィストに付き添って、会場横の駐車場に停めた車の中にやっとのことで帰ってきたのだった。
「足、大丈夫?」
座席に座るメフィストの足を持ち上げてよく見ると、赤く擦りむけて痛そうな靴擦れができていた。もともと下駄に慣れていなかったこともあるし、後半はずっと足を引き摺って不自然な歩き方をしていたせいだろう。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
うっかり呪いのアクセサリーを買ってしまった話。
悪魔は意外にも過保護なのか 放課後、俺はウキウキしながら新聞部へと向かった。
今日は制服を着崩さずにきちんと着ている。きちんとした服装をすると、心なしか背筋もしゃきっと伸びるような気持ちがする。普段は面倒な制服のネクタイもキレイに締めている。
コンコンコン
ノックを三回。中からメフィストの返事が聞こえる。俺はうやうやしくドアを開けて部室に入った。
「どうしたんだ? 今日はやけに礼儀正しいな」
礼儀正しいことは良いことのはずだが、普段と様子の違う俺にメフィストは身構えた。
「いやだなぁ、そんな顔で見ないでよ。何も企んでないからさ」
俺は苦笑いを浮かべる。そして、奥のデスクでパソコンに向かうメフィストのそばに颯爽と近づき、胸を張って自分のネクタイを指差した。
1733今日は制服を着崩さずにきちんと着ている。きちんとした服装をすると、心なしか背筋もしゃきっと伸びるような気持ちがする。普段は面倒な制服のネクタイもキレイに締めている。
コンコンコン
ノックを三回。中からメフィストの返事が聞こえる。俺はうやうやしくドアを開けて部室に入った。
「どうしたんだ? 今日はやけに礼儀正しいな」
礼儀正しいことは良いことのはずだが、普段と様子の違う俺にメフィストは身構えた。
「いやだなぁ、そんな顔で見ないでよ。何も企んでないからさ」
俺は苦笑いを浮かべる。そして、奥のデスクでパソコンに向かうメフィストのそばに颯爽と近づき、胸を張って自分のネクタイを指差した。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「ウエディング」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は誓いを立てるのか バタバタと廊下を駆け抜けて新聞部の部室のドアを勢いよく開く。
「ひゃー、メフィストごめんっ」
「なっ……! ちょっと待て、そこを動くな!」
メフィストは俺が大声をあげながら騒々しく部室に入ってきただけでも驚いたに違いない。それに加え、大洪水に流されてきたようにびしょ濡れに濡れた俺の姿を見て、きっと目眩がしただろう。
しかし、それでも卒倒したり激怒したりせずに、急いでタオルを取りに走ってくれた。大切なのは俺のことだろうか、それとも、紙だらけで水分に弱い新聞部の方だろうか。
メフィストは奥の部屋から白い大きなバスタオルを持って俺の前に帰ってきた。どうしてそんな物まで部室にあるのだろう。考えている間に、俺は洗われたあとの犬のようにわしゃわしゃと体中の水滴を拭き取られる。
721「ひゃー、メフィストごめんっ」
「なっ……! ちょっと待て、そこを動くな!」
メフィストは俺が大声をあげながら騒々しく部室に入ってきただけでも驚いたに違いない。それに加え、大洪水に流されてきたようにびしょ濡れに濡れた俺の姿を見て、きっと目眩がしただろう。
しかし、それでも卒倒したり激怒したりせずに、急いでタオルを取りに走ってくれた。大切なのは俺のことだろうか、それとも、紙だらけで水分に弱い新聞部の方だろうか。
メフィストは奥の部屋から白い大きなバスタオルを持って俺の前に帰ってきた。どうしてそんな物まで部室にあるのだろう。考えている間に、俺は洗われたあとの犬のようにわしゃわしゃと体中の水滴を拭き取られる。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「傘」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は雨にも濡れるのか ♪〜〜
自動ドアが開くと、呑気な入店音が鳴って店内に迎え入れられた。
(ふざけているのか)
メフィストフェレスはあからさまに不機嫌な顔をした。
新聞記事のための取材を終え、RADに帰ろうと歩いていた時、突然の雨に降られた。予想外のことで傘は持っていなかった。しばらく雨に打たれてしまったが、やっとのことでコンビニエンスストアを見つけて大急ぎで飛び込んだところだった。
額に垂れる雨粒の飛沫を手の甲で拭い、張り付く前髪を後ろに掻き上げる。ドアマットで軽く足踏みをして靴底の泥水を落とした後、入口のすぐそばに並べられたビニール傘を一本手に取った。
メフィストフェレスがビニール傘を手にするのは初めてのことだった。さらに言えば、コンビニに来ること自体ほとんどなかった。傘を持って、そのまますぐにレジに行こうとしたが、せっかくなので話のタネに少し店内を見て回ろうと思い直した。
1936自動ドアが開くと、呑気な入店音が鳴って店内に迎え入れられた。
(ふざけているのか)
メフィストフェレスはあからさまに不機嫌な顔をした。
新聞記事のための取材を終え、RADに帰ろうと歩いていた時、突然の雨に降られた。予想外のことで傘は持っていなかった。しばらく雨に打たれてしまったが、やっとのことでコンビニエンスストアを見つけて大急ぎで飛び込んだところだった。
額に垂れる雨粒の飛沫を手の甲で拭い、張り付く前髪を後ろに掻き上げる。ドアマットで軽く足踏みをして靴底の泥水を落とした後、入口のすぐそばに並べられたビニール傘を一本手に取った。
メフィストフェレスがビニール傘を手にするのは初めてのことだった。さらに言えば、コンビニに来ること自体ほとんどなかった。傘を持って、そのまますぐにレジに行こうとしたが、せっかくなので話のタネに少し店内を見て回ろうと思い直した。
tochinokit
DONE【水そうめんLOOP3】重ねた青い夢は セツ×女主今日も美味しい水そうめん LOOP3 ~全員、留守番だ~ 展示作品です。
・下船後旅に出た主人公とセツが再会する話です。
・主人公名無し顔あり
・旅に出た主人公とセツが再会するシリアスめなお話
・生活環境諸々捏造
・ループ終了後もセツと同じ宇宙で生きてる設定
感想など頂けたらたいへん励みになります。
良かったらよろしくお願いします 37
umemhyk
PROGRESS【1話後編プロローグ】銀細工師として修行をする名無しモブがブラッドリーと出会うお話。後編はお師匠の元を離れたその後のお話です。ブラッドリーオンリー「我らがボスに祝福を!2nd」にて限定公開していた序盤部分をパス外しました!夏が終わるまでに書き切れたらいいな…
名も無き花はひだまりに揺れて 一輪目・名も無き銀細工師 後編「立派な衛兵になったら攫いに来てやるよ」
ここに来る前、ブラッドリーという魔法使いからもらった言葉を思い出す。
北との国境を守るこの基地に連れて来られるのは、徴兵制度の対象となる西の国北部に住む私たちのような若者たちだ。
(立派な衛兵って言ってもなあ……)
工房に引きこもってばかりいた私が工場育ちの屈強な男たちに腕っぷしで張り合えるはずもなく、今日も国境防衛隊の補給班員として弾薬作りに勤しんでいた。毎日血の滲むような訓練をして恐ろしい魔物や悪い魔法使いから前線で国境を守っている防衛班に比べたら、立派な衛兵と呼ばれる存在には程遠い。
(私も防衛班に志願すれば、あの人も一度くらいは会いに来てくれるかな?)
「ー」
776ここに来る前、ブラッドリーという魔法使いからもらった言葉を思い出す。
北との国境を守るこの基地に連れて来られるのは、徴兵制度の対象となる西の国北部に住む私たちのような若者たちだ。
(立派な衛兵って言ってもなあ……)
工房に引きこもってばかりいた私が工場育ちの屈強な男たちに腕っぷしで張り合えるはずもなく、今日も国境防衛隊の補給班員として弾薬作りに勤しんでいた。毎日血の滲むような訓練をして恐ろしい魔物や悪い魔法使いから前線で国境を守っている防衛班に比べたら、立派な衛兵と呼ばれる存在には程遠い。
(私も防衛班に志願すれば、あの人も一度くらいは会いに来てくれるかな?)
「ー」
aneniwa
MOURNING私がモンハン二次を書き始めた初期の初期、一番初めのやつです。あちこち書き終わってないけど、もう覚えてないし動かせないしで書き足せないので、恥を忍んで晒します。やっぱりマイハン♀だけど、このハン♀はなんとビッチじゃないです(!)
一応名無しで書いてるはずですが、教官にタメ口叩いてギャンギャン噛み付くタイプの娘っ子なのでご自衛ください。
追記:ごめんなさい嘘つきました名前有りです、ミドリです!
死にたがる教官に追い縋る愛弟子の話教官は人格者だし、剥ぎ取り台詞に「大切に使う」「無駄にしない」ってあるから命の大切さも知ってるし、最悪やむを得ず自分を使い捨てるとしてもその場を絶対教え子には見せないと思うんだけど、それはそうと軽率に死にに行く教官とそれにブチ切れるマイハンが読みたいので、解釈違いだと叫ぶ自分と刺し違えながら書く
↑書き上げられなかったね……
ウツシという男は、死にたがっているのではないか。
カムラの英雄と呼ばれる狩人の、目下の懸念はそれだった。
あれほど強く若いハンターが、何故里付きのハンターとして扱われていないのか、教官として里に閉じ込められているのか。その理由を里長に尋ねてもハッキリとした返答は得られなかったが、弟子として彼の近くで時を重ねるうちに、なんとはなしに感じられる違和感があった。
11864↑書き上げられなかったね……
ウツシという男は、死にたがっているのではないか。
カムラの英雄と呼ばれる狩人の、目下の懸念はそれだった。
あれほど強く若いハンターが、何故里付きのハンターとして扱われていないのか、教官として里に閉じ込められているのか。その理由を里長に尋ねてもハッキリとした返答は得られなかったが、弟子として彼の近くで時を重ねるうちに、なんとはなしに感じられる違和感があった。
Nege_neruke
DOODLE4年ごしに名前がつきました(自覚あるレベルでネーミングセンスがアレだから、一次創作名無しがデフォがち)苺辷(いちすべ)侑春(うとき)ちゃんです
名前のイントネーション、"う"が上がる感じで🎂
名付け迷い時必殺のモチーフから文字引っこ抜いて付けるやつだから、知らぬ間に良からぬネーミングやってたら教えてもらえると助かる命があります🙇
モチーフがケーキ→しょうとけいき→しょ うと けい き
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィ。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
センパイの悪魔姿が早く見たい。
悪魔は尻尾を隠したいのか(light)「は!? 悪魔本来の姿を見てみたいだと!?」
本棚に向かって書類の整理をしていたメフィストが大きな声を上げ、目を丸くして隣りに立つ俺を見た。
メフィストはどんな姿の悪魔なのだろうか。俺は、まだ一度もその姿を見たことがなかった。それで、何気なく「見てみたいな」と言ってみただけだったのだが、思った以上に動揺された。
でも、見せてくれるのなら見てみたい。
「悪魔姿って、みんなそれぞれ個性的だから気になるんだよ」
角はどんな形だろうか、羽はあるのだろうか。尻尾は。
悪魔たちのほとんど全員に角は生えているから、メフィストにもきっと角はあるに違いない。翼や尻尾はどうだろう。ルシファーやマモンには翼がある。レヴィやサタンには翼はない。その代わり、尻尾が生えている。俺は兄弟たちの悪魔姿をそれぞれ思い出す。
2035本棚に向かって書類の整理をしていたメフィストが大きな声を上げ、目を丸くして隣りに立つ俺を見た。
メフィストはどんな姿の悪魔なのだろうか。俺は、まだ一度もその姿を見たことがなかった。それで、何気なく「見てみたいな」と言ってみただけだったのだが、思った以上に動揺された。
でも、見せてくれるのなら見てみたい。
「悪魔姿って、みんなそれぞれ個性的だから気になるんだよ」
角はどんな形だろうか、羽はあるのだろうか。尻尾は。
悪魔たちのほとんど全員に角は生えているから、メフィストにもきっと角はあるに違いない。翼や尻尾はどうだろう。ルシファーやマモンには翼がある。レヴィやサタンには翼はない。その代わり、尻尾が生えている。俺は兄弟たちの悪魔姿をそれぞれ思い出す。
Lei
DOODLE強い🦊が見たくて書きました。名無しモブがいます。👹に愛されて、自信のつけた無敵🦊哀れなヤツカツンカツンと俺が歩く音だけが響く。それに怯えたように後ずさりする男は、自称ヴォックスの1番の信者らしい。
事の発端は、1通の手紙からだった。中には大量の俺が黒く塗りつぶされた、ヴォックスとの写真。一筆箋には“あの方に近づくな”と、ご丁寧に新聞の切り貼りで作られたメッセージ。付き合う前の俺だったら怯えていたかもしれないが、残念ながら俺はあいつの愛を知ったんだ。表情を変えずに手紙に入っていたもの全てを、細かくバラバラにする。こんもりと山になったものをまとめて袋に入れて、ゴミ箱に放り投げる。放物線を描いてスポンと入ったのを確認したら、おれの頭の中からはその手紙のことは消え去っていた。
特に変わらずヴォックスと会い、食事を共にし、夜を一緒に過ごす俺が気に食わなかったのか手紙は毎日届いた。メッセージも段々と過激さを増し、最新のものには“別れなければお前の仲間まで殺す”とまで書かれている。仲間とはおそらくルカやシュウ、アイクのことだろう。馬鹿なやつだ。彼らに手を出せば、お前が心酔しているヴォックスが怒り狂うこと間違いないというのに。かと言って彼らに手を出すと言われ、俺も許せるわけはない。だから、直々に俺が会ってあげようじゃないか。
1962事の発端は、1通の手紙からだった。中には大量の俺が黒く塗りつぶされた、ヴォックスとの写真。一筆箋には“あの方に近づくな”と、ご丁寧に新聞の切り貼りで作られたメッセージ。付き合う前の俺だったら怯えていたかもしれないが、残念ながら俺はあいつの愛を知ったんだ。表情を変えずに手紙に入っていたもの全てを、細かくバラバラにする。こんもりと山になったものをまとめて袋に入れて、ゴミ箱に放り投げる。放物線を描いてスポンと入ったのを確認したら、おれの頭の中からはその手紙のことは消え去っていた。
特に変わらずヴォックスと会い、食事を共にし、夜を一緒に過ごす俺が気に食わなかったのか手紙は毎日届いた。メッセージも段々と過激さを増し、最新のものには“別れなければお前の仲間まで殺す”とまで書かれている。仲間とはおそらくルカやシュウ、アイクのことだろう。馬鹿なやつだ。彼らに手を出せば、お前が心酔しているヴォックスが怒り狂うこと間違いないというのに。かと言って彼らに手を出すと言われ、俺も許せるわけはない。だから、直々に俺が会ってあげようじゃないか。
鳩(壁打ち)
DONEこれはこの前呟いた、実験一回につき服を脱ぐとは言わず期待させて、実は一回につきボタン一つ外す暴利だった🐰ベ様。※名無しの顔無しモブ。※夢かどうか判断できなかったのでポイちゃんにあげます。 2
kanata_2ss
DONEM18乗り込もう!→乗り込めない!の間の一夜の話(全30P)※いただいたお題曲からイメージして書いたアロルクです。
名無しモブとの会話・ルクの銃や豆大福ナイトの捏造設定有 30
ちゃとら
MOURNING+。♪*。#+。♪*。#+。♪*。#+。♪CoC『誰がロックを殺すのか』
作:角刈りジョニー様
(以下、敬称略)
KP:名無し
🦌🥁
HO1:夕月花鹿 / はや
🐨🎸
HO2:野町 ゆかり / ちゃとら
🐰🎸
HO3:二兎 得寿 / いちる
🐼🎹
HO4:音無 熊吉 / しぐお
+。♪*。#+。♪*。#+。♪*。#+。♪ 3
umemhyk
PROGRESSブラッドリー×名無しモブの夢小説的な何か。「もしもあなたが、違うかたちでブラッドリーに出逢ったら?」をテーマにしたお話を鋭意執筆中です!一作目は、西の国の銀細工屋でアクセサリー作りの修行に励むモブ視点のお話です。
イベントに間に合わなくて申し訳ないです…😭せっかくなのでプロローグだけ公開させていただきます🙇♀️💦💦あと何日かかるか分かりませんがいつか必ず完成させます!
名も無き花はひだまりに揺れて 一輪目・名も無き銀細工師カランカラン。
その魔法使いは前触れもなくやって来た。
まるで私の旅立ちを見計らったかのように。
漆黒と白銀の髪、射抜くような夕闇色の瞳。
「ようじじい」
「いらっしゃいませ…おお、これはこれはブラッドリー様。久方ぶりですなあ」
「あ、お前あん時のちっちゃいのか」
「ははは、こんな老いぼれにちっちゃいのは止してくださいよ」
「よく言うぜ。俺様の半分も生きてねえのによ」
お師匠が何やら親しげに話しているのは、数十年ぶりにうちの店に来た“常連”だ。
西の国の北東部、北の国との国境に近いこの銀細工屋は北からの来客も多い。なかでも盗賊を名乗る魔法使いの太客が数十年に一度来るとは聞いていたけれど、まさかたった一年修行に来ている私がその姿を見られるなんて。しかもここから旅立つ前日に。
356その魔法使いは前触れもなくやって来た。
まるで私の旅立ちを見計らったかのように。
漆黒と白銀の髪、射抜くような夕闇色の瞳。
「ようじじい」
「いらっしゃいませ…おお、これはこれはブラッドリー様。久方ぶりですなあ」
「あ、お前あん時のちっちゃいのか」
「ははは、こんな老いぼれにちっちゃいのは止してくださいよ」
「よく言うぜ。俺様の半分も生きてねえのによ」
お師匠が何やら親しげに話しているのは、数十年ぶりにうちの店に来た“常連”だ。
西の国の北東部、北の国との国境に近いこの銀細工屋は北からの来客も多い。なかでも盗賊を名乗る魔法使いの太客が数十年に一度来るとは聞いていたけれど、まさかたった一年修行に来ている私がその姿を見られるなんて。しかもここから旅立つ前日に。
sIeeeeeep
TRAINING140文字で書くお題ったーhttps://shindanmaker.com/375517
結果
貴方は名無しのSで『宛先のない手紙』をお題にして140文字SSを書いてください。
最終話の後のタツヒコ。
宛先のない手紙(マコタツ)実家に手紙を書いてるんだ、と女の子は言った。田舎の両親はメールもできないくらいアナログ人間なのだという。
困るよね。そう言って笑った顔があまりに無垢で、羨ましいとタツヒコは思った。
「俺も書いてみようかな」
独り言のようにタツヒコがいう。
きっと喜ぶよ。
女の子は優しく微笑んだ。
140困るよね。そう言って笑った顔があまりに無垢で、羨ましいとタツヒコは思った。
「俺も書いてみようかな」
独り言のようにタツヒコがいう。
きっと喜ぶよ。
女の子は優しく微笑んだ。
ttbn_corle
DONE支部公開中の後日談、名無しのモブ男くん視点な七五です。こちらの続きになります。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16050611
とある面倒な隣人達 便利な場所かと思いきやどの駅からも少々距離があり、選択肢は多いのにどこを選んでも徒歩の時間は変わらない。お安めというよりはちょっぴりお高めなスーパーが多いけれど、庶民が暮らせないほどじゃない無い。
俺が住むマンションはこんな感じだ。
幹線道路も近いのに不思議と静か、木々も多い。日々の仕事で疲れた身体には辛い帰宅の道のりも、なぜかほっとする場所がいくつかあって気に入っている。暗がりも多いに不思議ではある。
マンション自体もなかなか古い代わりにしっかりとした造りで、騒音問題に悩んだことも無い。これは住人の民度によるのかもしれないが。
賃貸なら家賃はそれなり、らしいが払っていない俺は知らない。
別に俺が金持ちな訳ではなく、たまたま裕福な親族に頼まれ、留守番代わりに半端な管理費と光熱費だけで住んでいるからだ。有難いことです。
5272俺が住むマンションはこんな感じだ。
幹線道路も近いのに不思議と静か、木々も多い。日々の仕事で疲れた身体には辛い帰宅の道のりも、なぜかほっとする場所がいくつかあって気に入っている。暗がりも多いに不思議ではある。
マンション自体もなかなか古い代わりにしっかりとした造りで、騒音問題に悩んだことも無い。これは住人の民度によるのかもしれないが。
賃貸なら家賃はそれなり、らしいが払っていない俺は知らない。
別に俺が金持ちな訳ではなく、たまたま裕福な親族に頼まれ、留守番代わりに半端な管理費と光熱費だけで住んでいるからだ。有難いことです。
名塚@natsuka0331
DONEふんわりマフィアAU忘羨 ビルが爆発します!よろしくお願いします!!魏無羨/藍忘機/江澄/聶懐桑/藍曦臣ほか江氏の皆さん
※名無しのモブおじさんがいます!!!手を握られる描写があります注意※
お題お借りしました!
ジャンル hurt/confort 怪我・病気したキャラを別のキャラが慰める
AU マフィアAU
thing book 本
フレーズ Let me go「行かせてくれ」
ふんわりマフィアAU 一
魏無羨は雲夢一帯を取り仕切る江家の跡取り、江澄の片腕である。
しかし、その姿は厳重に隠されている。本来であれば、影に日向に忙しく立ち回るはずの魏無羨は、ほとんどの時間を江家の敷地内、それも限られた区画で過ごす。
魏無羨は、あまりに人を惹きつける。
幼少期にはやんちゃな振る舞いに隠れていた美貌が、黙ってじっとすることを覚えた少年期のおわりごろからは、否応なく衆人の目にさらされた。
大学を卒業し、江家の生業を手伝い始めたころ。雑用で毎日外を駆け回る魏無羨は、元々顔見知りも多く、何の問題もなく仕事をこなしていた。ところがしばらくすると、魏無羨の出自を理解しているはずの多くの人間が、身を滅ぼしてでも魏無羨を手に入れようと暴走を始めたのである。
18560魏無羨は雲夢一帯を取り仕切る江家の跡取り、江澄の片腕である。
しかし、その姿は厳重に隠されている。本来であれば、影に日向に忙しく立ち回るはずの魏無羨は、ほとんどの時間を江家の敷地内、それも限られた区画で過ごす。
魏無羨は、あまりに人を惹きつける。
幼少期にはやんちゃな振る舞いに隠れていた美貌が、黙ってじっとすることを覚えた少年期のおわりごろからは、否応なく衆人の目にさらされた。
大学を卒業し、江家の生業を手伝い始めたころ。雑用で毎日外を駆け回る魏無羨は、元々顔見知りも多く、何の問題もなく仕事をこなしていた。ところがしばらくすると、魏無羨の出自を理解しているはずの多くの人間が、身を滅ぼしてでも魏無羨を手に入れようと暴走を始めたのである。