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    新書

    mapleganache

    INFO無配予定の今鳴できたとこまでサンプルです。大学生設定。かなり捏造。
    配布形式は新書メーカーかPDFにするつもりです。
    完成を祈っていてください……。
    8/28無配(予定)パソコンのディスプレイに『送信完了』の文字が映される。それと同時に鳴子章吉は背後のクッションに倒れこんだ。

    「あー、やっとレポート倒したで……。こないにキツかったんか、レポートっちゅー奴は」

    いつの間にやら日も落ちて、暗くなったワンルームでグダグダと独り言ちながら、鳴子は寝返りを打った。時刻は午後十一時半。大学生になって初めての期末レポートも無事終わったし、このままシャワーを浴びて寝てしまおう。そう思いながらふと意識を周りに向けると、視界の端で充電中のスマートフォンの画面が点灯した。
    何気なく拾い上げ、ロック画面を確認する。画面に映るそれはメッセージアプリの通知であった。送信者の名前を認識した瞬間、レポートで枯れ切っていた鳴子の脳は再び働きを取り戻す。映し出された『今泉俊輔』という名前と、『おやすみ』という端的なメッセージに、鳴子は思わずロックを解除しメッセージアプリを開いた。既読をつけて『起きとったんか』と返す。それからしばらく画面とにらめっこしてみたが、既読の二文字はつかない。諦めて悶々とする感情を引きはがすように立ち上がると照明を点けカーテンを閉め、風呂場へと向かう。頭の片隅でスマートフォンを気にしながら服を脱ぎ去り浴室に入ると、シャワーのコックをひねった。
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    batako1192

    MOURNING第3回義炭ワンドロワンライ企画【寝たふり】で書いたものの、深夜執筆約2時間+翌朝新書メーカーしてたら修正したくなって30分以上というよく分からない結果になってしまったのでここに供養。
    寝たふり「………さん、ぎゆうさん、義勇さん」

    名前を呼ばれた気がして、ゆっくりと意識が浮上した。とは言え、眠気はまだ健在で、重たいまぶたは光を受ける気がないらしい。
    それでも覚醒した脳は、自然と状況整理を始めてくれる。ここはどこで、自分は何をしていたんだったか…?


    今日は中学の剣道部が休みだから、ランドセル二年目になった俺の小さな友人・炭治郎が遊びに来るんだ。それでいつもの休日よりも早めに起きたんだった。眠い目をこすりながら起き上がって、今日の為に準備しておいた青のストライプのシャツが視界に入って、思わず頬が緩んだのだ。
    少し青みがかった俺の瞳が好きらしい炭治郎は、俺が青を身に付けると似合うと褒めてくれる。でも、初めてそのシャツを着たときだけは違った。出迎えた俺を見上げたまま絶句。顔を真っ赤にして、ぽかんと口を開けたまま玄関で固まってしまった。そして、熱中症にでもなったのかと心配してオロオロする俺に、意を決したように小さな手を握りしめて言った。
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    kayu64

    DOODLE司ブラ
    ※女性司令と区別するために司ブラ表記を使ってますが左右にこだわりが無いです。
    し、CPじゃないかもしれない…。+かも…。まだふわふわです。

    10期でミラトリじゃないチームのメンターをしていた元ヒーローの男性司令です。
    その司令って思ってきくと、ブの「司令の協力なくしては…」てボイスめっちゃいいと思うんですけど、どう!?

    新書メーカーのはこっち→https://twitter.com/mr64t/status/1466045958861455360
    「冷える前に部屋へ戻ろう」

     スキーグローブを外した左手を差し出され、私は思わず固まってしまった。

    「手を繋いでくれるのか?」

     彼の行動が私の思っている通りなのか尋ねれば、自分と変わらない位置にあるマゼンタが伏せられ、彼は差し出した手を引っ込めようとする。

    「……気を悪くしたのなら」
    「いいや」

     何か続けようとしたブラッドの言葉を遮り、手をとる。きんと冷えていた私の指に、じんわりと彼の体温が広がった。
     気を悪くするなんてとんでもない。そんな風に思わせてしまうとは、まだまだ私もブラッドとの信頼関係が築けていないな、と、ルーキー研修でメンターを務めた最初の世代として、少しばかり反省をする。
     グローブで温められていた手は、己のそれより少しだけ細く、滑らかで、日頃から指の先までケアの行き届いている彼らしかった。
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    AmatsuBmb

    DONE守ってあげたいDomなモと、構って欲しいsubなチェのどむさぶパロです。
    前半モ視点、後半チェ視点。

    画像(新書ページメーカー版)はツイッターで↓
    https://twitter.com/AmatsuBmb/status/1424922544155414530?s=20
    https://twitter.com/AmatsuBmb/status/1432684512656310281?s=20
    Dom/subユニバースなモクチェズ***

    「私たちもそろそろ、パートナーになることを考えませんか」

     二人が生活するセーフハウスの一室でなされたチェズレイの提案に、モクマは思考も動作も停止した。
     夕食を終え、二人は並んでソファに座っている。時折晩酌に付き合ってくれる相棒に、今日は酒は無し、と言われていたので、何か大事が話があるのだろうと思ってはいたのだが。
     パートナー? 俺たちは、すでに唯一無二の相棒だと思っていたのだが、違ったのだろうか。落胆しかけてすぐに、いや、違う意味なのだとわかった。

    「……おじさん、これでもDomなんだけど」
    「それが何か問題でも?」
    「へっ? ってことは――お前さん、subだったの!?」
    「ええ」

     男や女という身体的あるいは精神的な性別の他に、人間は第二の性別をもつ。それが、DomとSubだ。一般的に、Domは支配したい性、subは支配されたい性、と理解されている。欲求が満たされない状態が長く続くと、Domもsubも抑うつ症状などの体調不良を起こすため、特定のパートナーがいない場合は、一時的なパートナーとの行為に及ぶか、抑制剤を服用する場合が多い。
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    すぺ2

    DOODLE若利くんお誕生日に思いついたネタなんですが、なんか、薄暗い…?いや。めっちゃハートフルハッピーエンドのつもりで書きました。
    新書メーカー背景付きで投稿しましたが、なんか読みにくかったので
    Dear… 牛島家にはいつからかサンタが夏にやって来る。
     ある日の夕方、牛島若利がバレークラブから帰ってくると、玄関に両手で抱える程度のダンボール箱が置かれていた。差出人の名はなく、『若利へ』という右上がりのメモが貼られている。
     玄関まで出迎えに来てくれた母を見上げると、母は若利に小さく頷く。
    「季節外れですが、サンタさんが来ました。若利にだそうです。手を洗ったら開けてみなさい」
     何の疑問を感じないのか、若利はただ素直にこくりと頷く。そぉっとそのダンボール箱を持ち上げると、大きさの割には軽く感じられた。
     中身がなにかさえも分からないので、若利はそれを慎重に持ち運び、洗面台の足元にそっと置く。それからいつものように固形石鹸を丁寧に泡立て、爪の中まで丁寧に洗った。いつでも乾いた清潔な物がかけられているタオル掛けのタオルで丁寧に指先までしっかりと水分を拭き取ってから、もう一度若利はダンボールを抱えて居間に向かう。
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