さんぽ
yudukikki47
DONEサンポワンドロワンライ企画お題【お得意様】で書いたものです。
ほんのりサン星。
【嘘か誠か】「やぁ、お姉さん。今、お暇かな?」
「…暇じゃない。」
星が1人で下層部を歩いていると2人組の男が声をかけてきた。星は彼らを一瞥し、一言だけ言ってその場を立ち去ろうとする。
「まぁまぁ、こんな所で1人でウロウロしてるのも危ないしさ、あっちで話でもしようよ。」
「ちょっといい話があるからさ、聞いてみない??」
「…いい話ってここじゃ話せないようなことなの??」
無視をしてもしつこくついてまわる男にうんざりした星が反応すると、興味を引けたと思ったのか男たちはニヤリと笑う。
「そうそう、俺らだけの秘密の美味しい話でね。他の人には言えないのさ。」
「お姉さんには特別に教えてあげるから。ね?」
「いや、だから暇じゃないって言ってる。」
1963「…暇じゃない。」
星が1人で下層部を歩いていると2人組の男が声をかけてきた。星は彼らを一瞥し、一言だけ言ってその場を立ち去ろうとする。
「まぁまぁ、こんな所で1人でウロウロしてるのも危ないしさ、あっちで話でもしようよ。」
「ちょっといい話があるからさ、聞いてみない??」
「…いい話ってここじゃ話せないようなことなの??」
無視をしてもしつこくついてまわる男にうんざりした星が反応すると、興味を引けたと思ったのか男たちはニヤリと笑う。
「そうそう、俺らだけの秘密の美味しい話でね。他の人には言えないのさ。」
「お姉さんには特別に教えてあげるから。ね?」
「いや、だから暇じゃないって言ってる。」
くろん
DONEサンポワンライ参加作品サン星でお題「ひと夏の…」
常夏の星のリゾート地で星ちゃんとサンポが邂逅する話。舞台の星は完全に捏造です。
エンドレスサマー「そこの美しいお姉さん、僕とひと夏のアバンチュールなどいかがでしょう?」
何とも陳腐なセリフのナンパだった。普通なら黙殺するそれに足を止めたのは、その声に嫌というほど聞き覚えがあったからだ。
振り向いた先は案の定、こちらも見覚えがありすぎるほどある顔だった。だが格好の方はいつものよく分からない構造の服を脱ぎ、水着姿に薄手のシャツを一枚羽織っているだけの見慣れぬ姿だ。確かにこのいかにも青い海! 白い雲! といった風情の海水浴場にはふさわしい服装だろうが――そして顔が無駄にいい分とても様になってはいるのだが――、思わず何か苦いものを飲み込んだような顔になった自分は悪くない、と思う。
氷の星たるヤリーロ-Ⅵに夏の象徴的存在である海水浴場などあるはずもなく、ここは当然かの星とは別の惑星である。しかし私は、どうしてここに、と問うつもりはなかった。この男が神出鬼没なのは今に始まったことではなく、どうせ期待したような返事はもらえないのだからいちいち聞くだけ時間の無駄だ。代わりに、今このシチュエーションに最もふさわしい言葉を口に出す。
1439何とも陳腐なセリフのナンパだった。普通なら黙殺するそれに足を止めたのは、その声に嫌というほど聞き覚えがあったからだ。
振り向いた先は案の定、こちらも見覚えがありすぎるほどある顔だった。だが格好の方はいつものよく分からない構造の服を脱ぎ、水着姿に薄手のシャツを一枚羽織っているだけの見慣れぬ姿だ。確かにこのいかにも青い海! 白い雲! といった風情の海水浴場にはふさわしい服装だろうが――そして顔が無駄にいい分とても様になってはいるのだが――、思わず何か苦いものを飲み込んだような顔になった自分は悪くない、と思う。
氷の星たるヤリーロ-Ⅵに夏の象徴的存在である海水浴場などあるはずもなく、ここは当然かの星とは別の惑星である。しかし私は、どうしてここに、と問うつもりはなかった。この男が神出鬼没なのは今に始まったことではなく、どうせ期待したような返事はもらえないのだからいちいち聞くだけ時間の無駄だ。代わりに、今このシチュエーションに最もふさわしい言葉を口に出す。
くろん
DOODLEサンポが後天的に女体化した星サン。星ちゃんに捨てられるくらいなら男に戻れなくてもいいサンポと、どんな姿でもサンポがサンポであればそれでいい星ちゃんの話。書けるところだけ書いたので途中のシーンはメモ書きだけしてすっ飛ばしてます。
純愛メタモルフォーゼ 届いたメッセージにはたった一言、たすけて、とだけ綴られていて。常にない簡潔さに嫌な予感を覚えた星は、一緒に送られてきた位置情報が示す場所へと急いで駆け付けた。
救援要請の送り主が所有するセーフハウスのひとつ。小屋、と呼んで差し支えない大きさのそこは、入り口のドアを開けさえすればひとつしかない部屋の全貌が見渡せる。目的の人物は、部屋の隅に据えられたベッドの上に座り込んでいた。肩からブランケットを羽織り、それで包むようにして自分の体を抱きしめている。両目からはボロボロと涙がこぼれ、ブランケットの端をびしょびしょに濡らしていた。
「サンポ……?」
思わず疑問系になったのは、その人のそんな姿が珍しかったからではない。それが本当にサンポなのかどうか確信が持てなかったからだ。何しろ今の「彼」ときたら、短かったはずの髪は肩の下まで伸び、体も全体的にいつもより小さくラインが丸みを帯びている。極め付けに、胸が大きかった。元々の雄っぱいも中々のものだったとは思うが、今はそれとは次元が違う。男性ではありえない嵩高さで、二つの膨らみが夜着のシャツをはち切れそうなほどに押し上げていた。
3416救援要請の送り主が所有するセーフハウスのひとつ。小屋、と呼んで差し支えない大きさのそこは、入り口のドアを開けさえすればひとつしかない部屋の全貌が見渡せる。目的の人物は、部屋の隅に据えられたベッドの上に座り込んでいた。肩からブランケットを羽織り、それで包むようにして自分の体を抱きしめている。両目からはボロボロと涙がこぼれ、ブランケットの端をびしょびしょに濡らしていた。
「サンポ……?」
思わず疑問系になったのは、その人のそんな姿が珍しかったからではない。それが本当にサンポなのかどうか確信が持てなかったからだ。何しろ今の「彼」ときたら、短かったはずの髪は肩の下まで伸び、体も全体的にいつもより小さくラインが丸みを帯びている。極め付けに、胸が大きかった。元々の雄っぱいも中々のものだったとは思うが、今はそれとは次元が違う。男性ではありえない嵩高さで、二つの膨らみが夜着のシャツをはち切れそうなほどに押し上げていた。
くろん
DOODLE奇物か何かの影響で(適当)精神ごとショタ化したサンポを星ちゃんが面倒見てる時の一幕。星サン前提の星+ショタンポ
Good night, good boy「おねえちゃん……」
ドアの開く音とか細い声に振り向けば、別の部屋で寝ていたはずのサンポが小さな両腕で枕をきゅっと握りしめて入口に立っていた。幼くなっても変わらない色を湛えた緑の瞳は潤んでいて、乱暴にこすったのだろうか目の縁が少し赤くなっている。
「おいで」
星はベッドに寝転がりながら暇つぶしに眺めていたスマホを枕元に置き、自分の上にかかっているブランケットの端を持ち上げてサンポを呼んだ。途端、サンポは弾かれたように星の元へ走ってきてベッドに潜り込む。枕を下ろすことも忘れて何かから逃げるように星へと必死で身を寄せる体を抱きしめて、背中をとんとんと軽くたたいてやれば、こわばっていたサンポの体から少しずつ力が抜けていった。
639ドアの開く音とか細い声に振り向けば、別の部屋で寝ていたはずのサンポが小さな両腕で枕をきゅっと握りしめて入口に立っていた。幼くなっても変わらない色を湛えた緑の瞳は潤んでいて、乱暴にこすったのだろうか目の縁が少し赤くなっている。
「おいで」
星はベッドに寝転がりながら暇つぶしに眺めていたスマホを枕元に置き、自分の上にかかっているブランケットの端を持ち上げてサンポを呼んだ。途端、サンポは弾かれたように星の元へ走ってきてベッドに潜り込む。枕を下ろすことも忘れて何かから逃げるように星へと必死で身を寄せる体を抱きしめて、背中をとんとんと軽くたたいてやれば、こわばっていたサンポの体から少しずつ力が抜けていった。
くろん
DOODLEサンポは真剣に付き合っているつもりなのに星ちゃんはセフレのつもりでいるサン星で、星ちゃんが他の男(モブ)と寝たことをサンポに軽いノリでしゃべっちゃう話。書きたいとこだけ書いたのでオチも救いも続きもない。事後のシーンなので一応ワンクッション
※サンポの嘔吐描写あり 770
330_street
MENU■お品書き■Splatoon2同人誌「さにさんぽ。」
p26/A5/¥500
オリイカメインのスプラ2ステージ絵の本です
※無印、3の内容は含みません。
※イラストは一部pixiv及びTwitterに投稿済。本として手に取りたい方向けの内容です。
▼こちらで一部イラスト閲覧できます。
https://www.pixiv.net/artworks/90733936 4
kusare_meganeki
DOODLE事務員ジェパ×営業ンポのジェパサン(現代パロ)会社員要素ゼロ。サンポの視力が悪い。
リーマン現代パロのジェパサン(夏風邪)不意に、キーボードを叩く指が止まる。何か物足りなさを感じ、ジェパードはモニターから目を離した。夏、昼下がりのオフィスは多くの社員が働いている。
資料作りや電話対応。隣に座るペラは、会社のウェブサイトをリデザインしている最中だ。
いつも通りの平日。見慣れた光景。その中で、何かが足りないとジェパードは思う。
「先輩、集中力が切れたなら先にお昼をどうぞ。わたくしの方は、もう少しかかりますから」
ペラの声に、意識を引き戻される。視線を彼女に移せば、至って真顔でジェパードのことを見つめていた。
「……わたくしの顔に、何か?」
「いや……なんでもない。そうしたら、先に昼を食べてくるよ」
首を横に振り、ジェパードは立ち上がった。社証と財布を持っていることを確認して、オフィスの外へ出る。
5483資料作りや電話対応。隣に座るペラは、会社のウェブサイトをリデザインしている最中だ。
いつも通りの平日。見慣れた光景。その中で、何かが足りないとジェパードは思う。
「先輩、集中力が切れたなら先にお昼をどうぞ。わたくしの方は、もう少しかかりますから」
ペラの声に、意識を引き戻される。視線を彼女に移せば、至って真顔でジェパードのことを見つめていた。
「……わたくしの顔に、何か?」
「いや……なんでもない。そうしたら、先に昼を食べてくるよ」
首を横に振り、ジェパードは立ち上がった。社証と財布を持っていることを確認して、オフィスの外へ出る。
kusare_meganeki
DOODLE事務員ジェパ×営業ンポのジェパサン(現代パロ)⚠️サンポの視力が悪い(眼鏡をかけている)
⚠️本編軸では絡みの無いキャラ同士の会話
リーマン現代パロのジェパサン(豪雨)一瞬、視界が白む。
あ、と思った次には空を割るような轟音が耳を劈いた。何名かの社員が悲鳴を上げる。デスクチェアに背凭れ、ジェパードは窓の外を見た。雷の轟く曇天からは、大粒の雨が降り注いでいる。窓の横、柱に掛けられた時計は午後3時を回っていた。
(雷雨になるのは夜更けてからだと、予報で言っていたが……早まったか)
視線を窓からデスクトップに移し、ファイルの保存ボタンを2回押す。停電で、作業中のデータが飛んではお話にならない。
「みんな、聞いてくれ。データを保存後、全ファイルのバックアップを外付けHDDに移すように」
ジェパードの指示に、他事務員が頷く。隣に座るペラが、ジェパードに何か言おうとした時、再び視界が白んだ。
4207あ、と思った次には空を割るような轟音が耳を劈いた。何名かの社員が悲鳴を上げる。デスクチェアに背凭れ、ジェパードは窓の外を見た。雷の轟く曇天からは、大粒の雨が降り注いでいる。窓の横、柱に掛けられた時計は午後3時を回っていた。
(雷雨になるのは夜更けてからだと、予報で言っていたが……早まったか)
視線を窓からデスクトップに移し、ファイルの保存ボタンを2回押す。停電で、作業中のデータが飛んではお話にならない。
「みんな、聞いてくれ。データを保存後、全ファイルのバックアップを外付けHDDに移すように」
ジェパードの指示に、他事務員が頷く。隣に座るペラが、ジェパードに何か言おうとした時、再び視界が白んだ。
kusare_meganeki
DOODLE事務員ジェパ×営業ンポのジェパサン(現代パロ)営業マンも事務員の要素もほぼ無いです。水風船投げ合って欲しかった。
⚠️ナチュラルにサンポの視力が悪くメガネをかけています。
リーマン現代パロのジェパサン(水風船)溶ける。半袖から出ている腕を、ジリジリと光に焼かれながらジェパードはふと思った。太陽も絶好調の8月、本日も猛暑日と天気予報士が言っていたことを思い出した。
豪雪地帯出身のジェパードは暑さに強くない。上京して、昔よりは耐性が出来たとは思うが、それでも35度を超える日が続けば気が滅入る。
額に滲む汗をハンカチで拭いて、深く息を吐いた。この暑さで、夕方とは何事だ。日が沈むのだ、もう少し涼しくなってくれてもいいだろう。
(後少しだ。頑張れ、ジェパード)
自身を鼓舞しながら、ジェパードはスコップを手に取った。プランターの中、既に鳴らしてある土に切っ先を沈めていく。それを少し掻き出して、苗を植えた。
株式会社シルバーメイン、本社ビルの屋上。その隅で、事務員のジェパードは土弄りをしていた。今植えたものは、人参だ。
4772豪雪地帯出身のジェパードは暑さに強くない。上京して、昔よりは耐性が出来たとは思うが、それでも35度を超える日が続けば気が滅入る。
額に滲む汗をハンカチで拭いて、深く息を吐いた。この暑さで、夕方とは何事だ。日が沈むのだ、もう少し涼しくなってくれてもいいだろう。
(後少しだ。頑張れ、ジェパード)
自身を鼓舞しながら、ジェパードはスコップを手に取った。プランターの中、既に鳴らしてある土に切っ先を沈めていく。それを少し掻き出して、苗を植えた。
株式会社シルバーメイン、本社ビルの屋上。その隅で、事務員のジェパードは土弄りをしていた。今植えたものは、人参だ。
アシノ
MOURNINGスターレイル サンポと星(CPではない)公式世界観との齟齬を感じたのでボツ
”こんにちは、お姉さん”
”突然ですが、僕のビジネスにつきあってもらえませんか”
”後ろめたいことは何もありません”
立て続けに更新される通知を反射的にタップして、メッセージを読んでしまったことを、星はわずかばかり後悔した。発信者はサンポであり、内容は怪しさのつき纏う何らかの依頼である。かといって、理由もなく断るのはいくらなんでも気が引けたし、風呂に入るだとか夕食だとかの口実で無難に返したところで、その後にまた勧誘が始まること間違いなしであったので、どうしようかと思案しているうちにも、追加でサンポは詳細を送りつけてくる。
”実は今、ベロブルグ郊外ツアーを企画しているんです”
”ガイドは僕の本分ですからね”
3240”突然ですが、僕のビジネスにつきあってもらえませんか”
”後ろめたいことは何もありません”
立て続けに更新される通知を反射的にタップして、メッセージを読んでしまったことを、星はわずかばかり後悔した。発信者はサンポであり、内容は怪しさのつき纏う何らかの依頼である。かといって、理由もなく断るのはいくらなんでも気が引けたし、風呂に入るだとか夕食だとかの口実で無難に返したところで、その後にまた勧誘が始まること間違いなしであったので、どうしようかと思案しているうちにも、追加でサンポは詳細を送りつけてくる。
”実は今、ベロブルグ郊外ツアーを企画しているんです”
”ガイドは僕の本分ですからね”
くろん
DOODLE未満なサン星。逆ナンされてるサンポをスパダリムーブ(※付き合ってない)で助ける星ちゃんの話。ちなみにスパダリムーブのイメージはセラムン旧アニメ版のはるかさん
僕のお得意様がこんなにイケメンなわけがあった「この後お暇なら、いっしょにご飯でも行きませんかぁ?」
「大変魅力的なお誘いですが、こんなに美しい方々を独占したりなんかしたら世の男性方に恨まれてしまいますから……」
「えー、なにそれぇ」
きゃいきゃいとうるさい女たちに囲まれて、愛想よく微笑みながらサンポは内心で舌打ちした。客にするほどの財力もなければ商品にするほどの価値も感じない連中など、相手をするだけ時間の無駄だ。しかしここは下層部の路地裏などではなく清く正しき行政区の表通り。ぞんざいに扱って騒がれるわけにもいかず、うんざりしながら口先だけでペラペラと浮ついた言葉を吐き出す羽目になっている。
「いいじゃない、いきましょ――」
「――待たせたね、ハニー」
1717「大変魅力的なお誘いですが、こんなに美しい方々を独占したりなんかしたら世の男性方に恨まれてしまいますから……」
「えー、なにそれぇ」
きゃいきゃいとうるさい女たちに囲まれて、愛想よく微笑みながらサンポは内心で舌打ちした。客にするほどの財力もなければ商品にするほどの価値も感じない連中など、相手をするだけ時間の無駄だ。しかしここは下層部の路地裏などではなく清く正しき行政区の表通り。ぞんざいに扱って騒がれるわけにもいかず、うんざりしながら口先だけでペラペラと浮ついた言葉を吐き出す羽目になっている。
「いいじゃない、いきましょ――」
「――待たせたね、ハニー」
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MOURNINGサンポにゲロを吐きかけるのが書きたかっただけの話夢の中で溺れたい たまに現れる夢がある。
それはヘルタの宇宙ステーションでやむおえず受ける模擬宇宙での事象によく似ていた。天才らが編み上げたプログラム。そのシミュレーションによって書き出された擬似星神と対面するとき、私は亜空間に放り出されて、上も下も、右も左もない空間に漂っている。
あの夢はその感覚に似ていたが、星神が夢の中にまで出しゃばってくるわけでもなく。ただ、私は無重力空間に浮遊していた。
なのに話したら「あんたってほんと変わってるよね」と言われそうだが、恐怖はなくただ懐かしさがあった。過去の記憶がないのに懐かしいと思う。なのの次の言葉は「まあでも、自分のことを少しは知れたってことだよね? それってとってもラッキーじゃん!」とかだろうか。そんなことを考えながら星はゴロリと布を巻き込みながら寝返りを打つ。
5552それはヘルタの宇宙ステーションでやむおえず受ける模擬宇宙での事象によく似ていた。天才らが編み上げたプログラム。そのシミュレーションによって書き出された擬似星神と対面するとき、私は亜空間に放り出されて、上も下も、右も左もない空間に漂っている。
あの夢はその感覚に似ていたが、星神が夢の中にまで出しゃばってくるわけでもなく。ただ、私は無重力空間に浮遊していた。
なのに話したら「あんたってほんと変わってるよね」と言われそうだが、恐怖はなくただ懐かしさがあった。過去の記憶がないのに懐かしいと思う。なのの次の言葉は「まあでも、自分のことを少しは知れたってことだよね? それってとってもラッキーじゃん!」とかだろうか。そんなことを考えながら星はゴロリと布を巻き込みながら寝返りを打つ。
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MOURNING物騒なサンポが書きたかったのになぜかモブ目線で始まってしまったから供養サンポ出てこないよ暴力と血と酒みたいなやつ
濁った汚泥を足の裏で踏み潰して、洞窟のような路地を歩く。カツカツ。靴音が鉱区と同じ要領で切り出された壁に反響する。重ねるようにして、びちゃびちゃと水をこぼす音がする。
ベロブルグの下層部では雪は降らない。
そんなことは誰だって知っている。特にここ、スヴェートタウンで上から降ってくるものといえば、よくて血か酒。もしくは胃液と言ったところだ。運が悪いと肉片が降ってくることもままある。おまけで飛び交う唾と汗もつけておこう。そんな場所にろくな人間はいないし、まともな生活だって望めない。鉱夫くずれのクズと、酒浸りのクズ。クスリ漬けのジャンキーに、娼婦……。量産され、無駄に多様化されたクズが地炎のナワバリでは息ができずにこうした掃き溜めへとやってくる。掃き溜めは肥溜めとなり、肥溜めが組織を形作り、やがて金を産むようになった。それが今のスヴェートタウンの姿だ。
622濁った汚泥を足の裏で踏み潰して、洞窟のような路地を歩く。カツカツ。靴音が鉱区と同じ要領で切り出された壁に反響する。重ねるようにして、びちゃびちゃと水をこぼす音がする。
ベロブルグの下層部では雪は降らない。
そんなことは誰だって知っている。特にここ、スヴェートタウンで上から降ってくるものといえば、よくて血か酒。もしくは胃液と言ったところだ。運が悪いと肉片が降ってくることもままある。おまけで飛び交う唾と汗もつけておこう。そんな場所にろくな人間はいないし、まともな生活だって望めない。鉱夫くずれのクズと、酒浸りのクズ。クスリ漬けのジャンキーに、娼婦……。量産され、無駄に多様化されたクズが地炎のナワバリでは息ができずにこうした掃き溜めへとやってくる。掃き溜めは肥溜めとなり、肥溜めが組織を形作り、やがて金を産むようになった。それが今のスヴェートタウンの姿だ。
yudukikki47
DONEサンポ星5加入を夢見たオタクが、再登場するなら敵か味方かどっちで来るかなどと妄想した産物がこれと前作です。前作がちょっと暗めに書いた反動か今回はかなり前向きなものになりました。列車に早く同行して欲しい……。サンポが助けに来るサン星※前作のifですが読んでなくてもこれ単体で読めると思います。
ベロブルグ最後の内容を意識した描写があるのでクリア後推奨。
丹恒となのか達とはぐれてからどれくらいたっただろうか。いや、あれははぐれたと言うよりは意図的に分断されたのだろう。
おそらく今まさに星に襲いかからんとするこの人形達の主に。
「こいつら一体どこから湧いてくるの!?」
分断されてからというもの星は1人でこの人形達と戦い続けていた。殴り、蹴り、突き、踏み付け、壊しても何処からか湧いて出てくる人形人形人形。
いくら体力に自信のある星でも流石にこのままではいつかは力尽きてしまう。
「ああ!!もう!!うっとうしい!!」
自身の武器のバットで目の前の人形三体の頭を潰す。活動を止めた人形はボロボロと崩れ消えるが代わりに暗闇の中から溶け出るように次の人形が現れる。
4183ベロブルグ最後の内容を意識した描写があるのでクリア後推奨。
丹恒となのか達とはぐれてからどれくらいたっただろうか。いや、あれははぐれたと言うよりは意図的に分断されたのだろう。
おそらく今まさに星に襲いかからんとするこの人形達の主に。
「こいつら一体どこから湧いてくるの!?」
分断されてからというもの星は1人でこの人形達と戦い続けていた。殴り、蹴り、突き、踏み付け、壊しても何処からか湧いて出てくる人形人形人形。
いくら体力に自信のある星でも流石にこのままではいつかは力尽きてしまう。
「ああ!!もう!!うっとうしい!!」
自身の武器のバットで目の前の人形三体の頭を潰す。活動を止めた人形はボロボロと崩れ消えるが代わりに暗闇の中から溶け出るように次の人形が現れる。
yudukikki47
DONE再登場したサンポが敵側に回ってしまっていたサン星💣🌟が読みてぇ~~って自分の見たい所だけを出力したら唐突に始まって終わる謎シチュになってしまいました。何となく見たかったものが伝われば良い…初カプ小説なので許して欲しい。
次作に仲間になるルートもあるので明るい話が見たい方はそちらをオススメします。
サンポが敵になったサン星の話※うっすらとベロブルグの最後の方を意識して書いてるのでベロブルグストーリークリア後推奨。
幸せな話ではないので苦手な方は注意。
「……っはぁ」
丹恒となのか達とはぐれてからというもの、星は1人で戦い続けていた。
殴り、蹴り、突き、踏み付け、壊しても何処からか湧いて出てくる人形人形人形。
いくら体力に自信のある星でも流石にこのままではいつかは力尽きてしまう。
「ああ!!もう!!うっとうしい!!」
自身の武器のバットで目の前の人形三体の頭を潰す。
活動を止めた人形はボロボロと崩れ消えるが代わりに暗闇の中から溶け出るように次の人形が現れる。
「…はは、1周回って笑えてくる。」
自傷気味に口元に笑みを浮かべながら次の戦いにそなえ、星がバットを構えた時だった。
2864幸せな話ではないので苦手な方は注意。
「……っはぁ」
丹恒となのか達とはぐれてからというもの、星は1人で戦い続けていた。
殴り、蹴り、突き、踏み付け、壊しても何処からか湧いて出てくる人形人形人形。
いくら体力に自信のある星でも流石にこのままではいつかは力尽きてしまう。
「ああ!!もう!!うっとうしい!!」
自身の武器のバットで目の前の人形三体の頭を潰す。
活動を止めた人形はボロボロと崩れ消えるが代わりに暗闇の中から溶け出るように次の人形が現れる。
「…はは、1周回って笑えてくる。」
自傷気味に口元に笑みを浮かべながら次の戦いにそなえ、星がバットを構えた時だった。
くろん
DOODLEサンポが星ちゃんを甘やかすだけのサン星。ひたすら平和でいちゃいちゃしてる話が書きたくなったのでエンドレス甘やかしループ すり、と星が隣に腰掛けるサンポの胸の辺りに擦り寄ってきた。
「おや、今日はずいぶんと甘えたさんみたいですね?」
くすりと笑われて、星は頭をぐりぐりと押し付けるようにして宣言する。
「そう、今すごく甘えたい気分なの。甘やかして」
「仰せのままに、お得意様」
サンポの器用な指が星の髪を掬い上げ、そのまま中に潜り込んで頭を優しく撫でた。ほのかな体温と甘やかな感触に、星の口元が知らず弛む。
「それで、見返りに僕は何をいただけるので?」
本気でそんな物を要求しているわけではない。単なる言葉遊びだ。星もそれが分かっているから柔らかな雰囲気のままでいる。
「んー……今度サンポが甘えたくなった時は私が甘やかしてあげる、でどう?」
452「おや、今日はずいぶんと甘えたさんみたいですね?」
くすりと笑われて、星は頭をぐりぐりと押し付けるようにして宣言する。
「そう、今すごく甘えたい気分なの。甘やかして」
「仰せのままに、お得意様」
サンポの器用な指が星の髪を掬い上げ、そのまま中に潜り込んで頭を優しく撫でた。ほのかな体温と甘やかな感触に、星の口元が知らず弛む。
「それで、見返りに僕は何をいただけるので?」
本気でそんな物を要求しているわけではない。単なる言葉遊びだ。星もそれが分かっているから柔らかな雰囲気のままでいる。
「んー……今度サンポが甘えたくなった時は私が甘やかしてあげる、でどう?」
AKtyan5560
DOODLEサンポにだけは取引で守らなければならない幾つかの注意がある、穹はその中の一つ恋をしてはならないを破り、サンポにこいをしてしまった。恋を持て余す中サンポから依頼を頼まれ……嘘だと思う事は本当かも知れない話です
※色々注意してください
虚偽にも真サンポ・コースキと言う男に関わるに中って、幾つかの注意点があるのをボルダータウンに住んでいる者なら知っている。この男に関わるには一つ、必要な事以外話さない。これは他の話や商売に関わる事以外を話した場合、知らない内に利用されている可能性が高いからだ。だからこそ、彼と関わる時商売以外の話はしてはいけない。2つ金以外の取引をしない。先ずこの男に当たって金以外で取引は殆ど無い事だが、金以外の場合にした場合どんな法外な物を要求されるか分からない、知らない内に頷いた事が何かしらの犯人にされている可能性もある。だから一番注意しなくてはならない所だ。そして3つ、恋をしない。あの男に恋をした者の末路は皆悲惨だ、だからこそ地獄に堕ちたくなければそれだけは避けねば成らない。だからこれは落ちる物だからと、ボルダータウンで誰かから聞いた話は今も穹の中で刻み込まれており、サンポと関わる中で大事な指標として刻まれている。だからこそ、面倒な事になった。その中の一つを穹は破ってしまったのだ。
2295sheep_lumei
DOODLEお題箱より「嘔吐剤」 星ちゃんが嘔吐剤を飲むサン星です折角のお題なのでいつも通り支部に上げたかったんですが、嘔吐剤ネタなので一応ぽいぴくにしました。私も嘔吐剤ネタ自体は好きなんですが、話題が話題なので一応ね……
今回ちょっとだけ苦労してるけど、でもサンポはしっかり星ちゃんに邪な妄想ができるタイプの男なので、多分しばらく風呂場での星ちゃんの姿思い出して頭抱えたりはしてる 頭痛が痛いってやつだね
好奇心は自業自得⚠️
星ちゃんが 嘔吐剤 を飲んでいます
⚠️
お題入れてくださった方ありがとうございました!
◇ ◇ ◇
「なんだって貴女は僕の部屋に入り浸っているんですかねえ……」
まあいいですけど、と諦め混じりに溜息を吐いたサンポは上がり込んできた星から手元に視線を戻す。サンポの部屋の一つに最近よく上がり込んでくるようになった星は、別にサンポに用があるわけでもなく、ただソファーやらベッドやらでごろごろするかその辺に転がっている本を読んで帰っていくのだ。要するに体のいい暇つぶし部屋としてここを認識している訳である。
一度、サンポが疲れて帰ってきた時にいつ上がり込んだのか分からない星が平気な顔をして寝台に寝ていた時は流石に手でも出してやろうかと思わなくもなかったが、疲労が勝って星を抱き枕のようにして眠った。案外これが拒まれなかったというか、朝起きてから重たいと文句こそ言われたが寝心地が良かったのはお互いの共通認識だったらしく。その時から、サンポは星が部屋に入り浸ってくることについて一々ツッコミを入れることを放棄し始めた。
3711星ちゃんが 嘔吐剤 を飲んでいます
⚠️
お題入れてくださった方ありがとうございました!
◇ ◇ ◇
「なんだって貴女は僕の部屋に入り浸っているんですかねえ……」
まあいいですけど、と諦め混じりに溜息を吐いたサンポは上がり込んできた星から手元に視線を戻す。サンポの部屋の一つに最近よく上がり込んでくるようになった星は、別にサンポに用があるわけでもなく、ただソファーやらベッドやらでごろごろするかその辺に転がっている本を読んで帰っていくのだ。要するに体のいい暇つぶし部屋としてここを認識している訳である。
一度、サンポが疲れて帰ってきた時にいつ上がり込んだのか分からない星が平気な顔をして寝台に寝ていた時は流石に手でも出してやろうかと思わなくもなかったが、疲労が勝って星を抱き枕のようにして眠った。案外これが拒まれなかったというか、朝起きてから重たいと文句こそ言われたが寝心地が良かったのはお互いの共通認識だったらしく。その時から、サンポは星が部屋に入り浸ってくることについて一々ツッコミを入れることを放棄し始めた。
sheep_lumei
DOODLE狭い場所に二人で入っているサン星で、サンポがちょっと勃っちゃったりしてる話 ⚠️R-15くらいの描写というか、サンポが煩悩に悩まされているのでね……以前相互さんに差し入れしたものです~
台詞と展開の原案:もさん(@ momori0055) おまけIF部分は私の捏造
不可抗力「おや、あれは」
鉱区の外れを歩いていた時、前方に見つけた後ろ姿にもしやと思ったサンポが声をかけると、見間違える筈もない灰色の髪をした少女は紛れもなく星本人であった。
「星さん? こんな所で何を……」
「っ!?」
別に足音を消していた訳でもないというのに、サンポが近付く気配に気付いていなかったらしい星は大袈裟なくらいに肩を跳ねさせる。その拍子に星の足が傍にあった木箱にあたり、誰かが捨てたらしいコーラの空き缶がカーン! と落ちた。
「!?」
「おい、誰かいるのか!?」
「来て!」
まずい、と星が蒼褪めてサンポの腕を掴む。なるほど何かに集中しているとは思っていたが、張り込み中だったのか。それは些か申し訳ない事をした、とサンポがわざとらしく眉を下げた事にすら気付かないまま星は駆け出す。角を曲がった所でドンッと突き飛ばされた事に抗議する暇もなく、気付けばぎゅうぎゅうと押し込まれたサンポは星の下敷きになる形で狭いゴミ箱の中に入っていた。
3231鉱区の外れを歩いていた時、前方に見つけた後ろ姿にもしやと思ったサンポが声をかけると、見間違える筈もない灰色の髪をした少女は紛れもなく星本人であった。
「星さん? こんな所で何を……」
「っ!?」
別に足音を消していた訳でもないというのに、サンポが近付く気配に気付いていなかったらしい星は大袈裟なくらいに肩を跳ねさせる。その拍子に星の足が傍にあった木箱にあたり、誰かが捨てたらしいコーラの空き缶がカーン! と落ちた。
「!?」
「おい、誰かいるのか!?」
「来て!」
まずい、と星が蒼褪めてサンポの腕を掴む。なるほど何かに集中しているとは思っていたが、張り込み中だったのか。それは些か申し訳ない事をした、とサンポがわざとらしく眉を下げた事にすら気付かないまま星は駆け出す。角を曲がった所でドンッと突き飛ばされた事に抗議する暇もなく、気付けばぎゅうぎゅうと押し込まれたサンポは星の下敷きになる形で狭いゴミ箱の中に入っていた。
sheep_lumei
DOODLE転生パロ 星ちゃんだけが前世を覚えている状態でサンポと再会したり、時間差で前世を思い出したサンポが星ちゃんを探したりする話以前ふせったーでこんなの見たいよ~って喚いたやつを書きたい所だけ読める程度の文章にしたやつです、落書きたのし~~~~~!!!!!!
ここからプロローグを時々、考える。
それは例えば疲れて眠りについた夜だったり、逆にうだるほどの暑さの中で目を覚ました朝だったり、はたまた授業中にぼんやりと空を仰ぐ時だったり。
ふと考えて、目を伏せて、ほんの少しだけ怖くなる。
「ん……」
この心臓にしかと埋め込まれていた星核。
宇宙の祝福を受けたかのような、不思議な列車。
身体の芯から凍り付きそうな槍の痛みと、この身すら穿つほどの存護の炎。
それらは全てただの妄想だったのだろうか、と。
◇ ◇ ◇
「星、おっはよ~!」
「っわあ! おはよう、なの。丹恒も」
「ああ」
元気の良い挨拶と、簡潔な挨拶。
ふたりぶんの朝の挨拶を受けた星の顔にも笑みが浮かぶ。
列車で共に旅をした二人が幼馴染として傍にいると気付いた時、当時の星は少しばかり混乱して、それから信じてもらえるか分からない荒唐無稽な話を勢い任せにぶちまけた。そんな話を星が真剣な顔で話しているという理由だけで信じてくれた二人には本当にありがたいと思っている。
7381それは例えば疲れて眠りについた夜だったり、逆にうだるほどの暑さの中で目を覚ました朝だったり、はたまた授業中にぼんやりと空を仰ぐ時だったり。
ふと考えて、目を伏せて、ほんの少しだけ怖くなる。
「ん……」
この心臓にしかと埋め込まれていた星核。
宇宙の祝福を受けたかのような、不思議な列車。
身体の芯から凍り付きそうな槍の痛みと、この身すら穿つほどの存護の炎。
それらは全てただの妄想だったのだろうか、と。
◇ ◇ ◇
「星、おっはよ~!」
「っわあ! おはよう、なの。丹恒も」
「ああ」
元気の良い挨拶と、簡潔な挨拶。
ふたりぶんの朝の挨拶を受けた星の顔にも笑みが浮かぶ。
列車で共に旅をした二人が幼馴染として傍にいると気付いた時、当時の星は少しばかり混乱して、それから信じてもらえるか分からない荒唐無稽な話を勢い任せにぶちまけた。そんな話を星が真剣な顔で話しているという理由だけで信じてくれた二人には本当にありがたいと思っている。