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    さんぽ

    くろん

    DONEサンポワンライ参加作品
    サン星でお題「ひと夏の…」

    常夏の星のリゾート地で星ちゃんとサンポが邂逅する話。舞台の星は完全に捏造です。
    エンドレスサマー「そこの美しいお姉さん、僕とひと夏のアバンチュールなどいかがでしょう?」
     何とも陳腐なセリフのナンパだった。普通なら黙殺するそれに足を止めたのは、その声に嫌というほど聞き覚えがあったからだ。
     振り向いた先は案の定、こちらも見覚えがありすぎるほどある顔だった。だが格好の方はいつものよく分からない構造の服を脱ぎ、水着姿に薄手のシャツを一枚羽織っているだけの見慣れぬ姿だ。確かにこのいかにも青い海! 白い雲! といった風情の海水浴場にはふさわしい服装だろうが――そして顔が無駄にいい分とても様になってはいるのだが――、思わず何か苦いものを飲み込んだような顔になった自分は悪くない、と思う。
     氷の星たるヤリーロ-Ⅵに夏の象徴的存在である海水浴場などあるはずもなく、ここは当然かの星とは別の惑星である。しかし私は、どうしてここに、と問うつもりはなかった。この男が神出鬼没なのは今に始まったことではなく、どうせ期待したような返事はもらえないのだからいちいち聞くだけ時間の無駄だ。代わりに、今このシチュエーションに最もふさわしい言葉を口に出す。
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    くろん

    DOODLEサンポが後天的に女体化した星サン。星ちゃんに捨てられるくらいなら男に戻れなくてもいいサンポと、どんな姿でもサンポがサンポであればそれでいい星ちゃんの話。

    書けるところだけ書いたので途中のシーンはメモ書きだけしてすっ飛ばしてます。
    純愛メタモルフォーゼ 届いたメッセージにはたった一言、たすけて、とだけ綴られていて。常にない簡潔さに嫌な予感を覚えた星は、一緒に送られてきた位置情報が示す場所へと急いで駆け付けた。
     救援要請の送り主が所有するセーフハウスのひとつ。小屋、と呼んで差し支えない大きさのそこは、入り口のドアを開けさえすればひとつしかない部屋の全貌が見渡せる。目的の人物は、部屋の隅に据えられたベッドの上に座り込んでいた。肩からブランケットを羽織り、それで包むようにして自分の体を抱きしめている。両目からはボロボロと涙がこぼれ、ブランケットの端をびしょびしょに濡らしていた。
    「サンポ……?」
     思わず疑問系になったのは、その人のそんな姿が珍しかったからではない。それが本当にサンポなのかどうか確信が持てなかったからだ。何しろ今の「彼」ときたら、短かったはずの髪は肩の下まで伸び、体も全体的にいつもより小さくラインが丸みを帯びている。極め付けに、胸が大きかった。元々の雄っぱいも中々のものだったとは思うが、今はそれとは次元が違う。男性ではありえない嵩高さで、二つの膨らみが夜着のシャツをはち切れそうなほどに押し上げていた。
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    AKtyan5560

    DOODLEサンポにだけは取引で守らなければならない幾つかの注意がある、穹はその中の一つ恋をしてはならないを破り、サンポにこいをしてしまった。恋を持て余す中サンポから依頼を頼まれ……

    嘘だと思う事は本当かも知れない話です

    ※色々注意してください
    虚偽にも真サンポ・コースキと言う男に関わるに中って、幾つかの注意点があるのをボルダータウンに住んでいる者なら知っている。この男に関わるには一つ、必要な事以外話さない。これは他の話や商売に関わる事以外を話した場合、知らない内に利用されている可能性が高いからだ。だからこそ、彼と関わる時商売以外の話はしてはいけない。2つ金以外の取引をしない。先ずこの男に当たって金以外で取引は殆ど無い事だが、金以外の場合にした場合どんな法外な物を要求されるか分からない、知らない内に頷いた事が何かしらの犯人にされている可能性もある。だから一番注意しなくてはならない所だ。そして3つ、恋をしない。あの男に恋をした者の末路は皆悲惨だ、だからこそ地獄に堕ちたくなければそれだけは避けねば成らない。だからこれは落ちる物だからと、ボルダータウンで誰かから聞いた話は今も穹の中で刻み込まれており、サンポと関わる中で大事な指標として刻まれている。だからこそ、面倒な事になった。その中の一つを穹は破ってしまったのだ。
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    sheep_lumei

    DOODLEお題箱より「嘔吐剤」 星ちゃんが嘔吐剤を飲むサン星です
    折角のお題なのでいつも通り支部に上げたかったんですが、嘔吐剤ネタなので一応ぽいぴくにしました。私も嘔吐剤ネタ自体は好きなんですが、話題が話題なので一応ね……

    今回ちょっとだけ苦労してるけど、でもサンポはしっかり星ちゃんに邪な妄想ができるタイプの男なので、多分しばらく風呂場での星ちゃんの姿思い出して頭抱えたりはしてる 頭痛が痛いってやつだね
    好奇心は自業自得⚠️

    星ちゃんが  嘔吐剤  を飲んでいます

    ⚠️

    お題入れてくださった方ありがとうございました!

    ◇ ◇ ◇

    「なんだって貴女は僕の部屋に入り浸っているんですかねえ……」

    まあいいですけど、と諦め混じりに溜息を吐いたサンポは上がり込んできた星から手元に視線を戻す。サンポの部屋の一つに最近よく上がり込んでくるようになった星は、別にサンポに用があるわけでもなく、ただソファーやらベッドやらでごろごろするかその辺に転がっている本を読んで帰っていくのだ。要するに体のいい暇つぶし部屋としてここを認識している訳である。

    一度、サンポが疲れて帰ってきた時にいつ上がり込んだのか分からない星が平気な顔をして寝台に寝ていた時は流石に手でも出してやろうかと思わなくもなかったが、疲労が勝って星を抱き枕のようにして眠った。案外これが拒まれなかったというか、朝起きてから重たいと文句こそ言われたが寝心地が良かったのはお互いの共通認識だったらしく。その時から、サンポは星が部屋に入り浸ってくることについて一々ツッコミを入れることを放棄し始めた。
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    sheep_lumei

    DOODLE狭い場所に二人で入っているサン星で、サンポがちょっと勃っちゃったりしてる話 ⚠️R-15くらいの描写というか、サンポが煩悩に悩まされているのでね……
    以前相互さんに差し入れしたものです~
    台詞と展開の原案:もさん(@ momori0055) おまけIF部分は私の捏造
    不可抗力「おや、あれは」

    鉱区の外れを歩いていた時、前方に見つけた後ろ姿にもしやと思ったサンポが声をかけると、見間違える筈もない灰色の髪をした少女は紛れもなく星本人であった。

    「星さん? こんな所で何を……」
    「っ!?」

    別に足音を消していた訳でもないというのに、サンポが近付く気配に気付いていなかったらしい星は大袈裟なくらいに肩を跳ねさせる。その拍子に星の足が傍にあった木箱にあたり、誰かが捨てたらしいコーラの空き缶がカーン! と落ちた。

    「!?」
    「おい、誰かいるのか!?」

    「来て!」

    まずい、と星が蒼褪めてサンポの腕を掴む。なるほど何かに集中しているとは思っていたが、張り込み中だったのか。それは些か申し訳ない事をした、とサンポがわざとらしく眉を下げた事にすら気付かないまま星は駆け出す。角を曲がった所でドンッと突き飛ばされた事に抗議する暇もなく、気付けばぎゅうぎゅうと押し込まれたサンポは星の下敷きになる形で狭いゴミ箱の中に入っていた。
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    sheep_lumei

    DOODLE転生パロ 星ちゃんだけが前世を覚えている状態でサンポと再会したり、時間差で前世を思い出したサンポが星ちゃんを探したりする話

    以前ふせったーでこんなの見たいよ~って喚いたやつを書きたい所だけ読める程度の文章にしたやつです、落書きたのし~~~~~!!!!!!
    ここからプロローグを時々、考える。
    それは例えば疲れて眠りについた夜だったり、逆にうだるほどの暑さの中で目を覚ました朝だったり、はたまた授業中にぼんやりと空を仰ぐ時だったり。
    ふと考えて、目を伏せて、ほんの少しだけ怖くなる。

    「ん……」

    この心臓にしかと埋め込まれていた星核。
    宇宙の祝福を受けたかのような、不思議な列車。
    身体の芯から凍り付きそうな槍の痛みと、この身すら穿つほどの存護の炎。

    それらは全てただの妄想だったのだろうか、と。

    ◇ ◇ ◇

    「星、おっはよ~!」
    「っわあ! おはよう、なの。丹恒も」
    「ああ」

    元気の良い挨拶と、簡潔な挨拶。
    ふたりぶんの朝の挨拶を受けた星の顔にも笑みが浮かぶ。
    列車で共に旅をした二人が幼馴染として傍にいると気付いた時、当時の星は少しばかり混乱して、それから信じてもらえるか分からない荒唐無稽な話を勢い任せにぶちまけた。そんな話を星が真剣な顔で話しているという理由だけで信じてくれた二人には本当にありがたいと思っている。
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