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    パイロ

    ああや

    MOURNING毒コンビ(ヌルデもアレルギー発症するレベルに毒あるとか)に挟まれヤダ〜ってなる0



    パイロットiroshizukuシリーズの躑躅をLAMY(オーシャンブルー)に入れてデイリー使いしてるんですけどふとした時に仄暗い気持ちになるのでおすすめです♡
    躑躅、少なくとも2mタペストリーのサのネクタイとおんなじ色してるのでみんなも買ってふふ…ってなってくれ…!
    花盛りの地獄はー、と零がニコチンたっぷりの息を吐いているとガチャと玄関ドアが開いて珍しいお客さんが来た。いや、違う、珍しいというか、シチュエーションが珍しいのか。あまりないことである。今日はベランダに洗濯物があるので玄関。
    安っぽいサンダルを履いた盧笙が零の隣に立った。
    「相変わらず簓が情緒不安定なんやけど」
    「おいおいどんな切り出し方だよ」
    「もうええやろ。」
    すぱっと言い切るスタイルに零ももうどうでも良くなってしまった。お坊ちゃん達は今日もイカれてて元気。
    ちなみにもう1人のお坊ちゃんはパーを出したので現在買い出し中。最近負け続きでもう俺ほんまに駄目かもしれん…と本人談。
    なのでまあ珍しいシチュエーションである。特に零がタバコを吸っている時なんか。副流煙の方が体に害らしいから。
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    みしま

    DONEリクエストまとめその11。TF2で「ツンデレの無意識独占欲強めローニン君とパイロットの話」
    いつも通り独自解釈&設定過分。
    オンリーマイアイズ タイタンの中でも、ローニンはピーキーな機体だ、とよく言われる。実際その通りだ。
     身の丈の三分の二以上の長さがあるブロードソード、一度に八発の散弾を放つショットガン、そして軽量化されたシャーシにフェーズダッシュ機能。いずれもヒットアンドランの近接戦に特化した兵装だ。中・遠距離による銃撃戦が主となる近代戦において、強力ながらもリスキーな戦法と言える。
     だがわたしにはその方が合っていた。いや、合うようになった、という方が正しい。自身も同様に、最前線へ飛び出して短射程の銃器とCQCを駆使するようになったのは、目が潰れてからの話だから。
     タイフォンでの作戦行動中、目を焼かれた。記憶が曖昧だが、酷く眩しかったことは覚えている。おそらくテルミットの火だったのだろう。一命はとりとめたものの、軍医からは「視力を取り戻すにはインプラントを入れるか、シミュラクラムで義体化するかだ」と宣告された(三つ目に「軍を辞める」という選択肢をよこさなかった軍医殿はさすがだと思う)。
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    mame

    DONE出ロデ プロヒ×パイロット
    ※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
    設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
    完結の巻(後編)前編はhttps://poipiku.com/1356905/6192603.html
     展望デッキ、と書かれている案内を頼りにたどり着いたそこは随分と開けた場所だった。
    ターミナルの六階に設置された展望デッキは、ごげちゃいろの板張りの床が滑走路に沿って長く伸びている。眼下には旅客機が何機も並んでいて、出久が周りをみている今も一機、滑走路を離れ、轟音とともに空へ羽ばたいていった。
    「こんなとこあったんだなあ……」
     本日の天候は晴れ。真冬は過ぎ、わずかにソメイヨシノの蕾がつきはじめた。開花まではまだ時間がかかるが、ずいぶんと過ごしやすくなった。しかし飛行機が離陸すると同時に巻き起こる風はまだまだ冷たい。
    空の下にある展望デッキには薄手のアウターを来た利用客がぱらぱらといて、中にはカメラを構える人もいた。一組一組の間に距離がしっかりあって、会話を聞かれることはないだろう。いい意味で他人に無関心であれる場所だなと思った。カメラを持っている人は飛行機を撮るんだろうか、とまた一機大空に向かって飛び立っていく飛行機を見上げていれば、後ろから声を掛けられる。
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    mame

    DONE出ロデ プロヒ×パイロット
    ※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
    設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
    おわりのはじまりの巻
     玄関に実家で持たされた大量の紙袋を床へ下ろして、出久は壁に手をつきながら片足ずつ赤いスニーカーを脱ぐ。いつのまにか出久のトレードマークみたいになっている赤いスニーカーを、以前ロディは「デクが赤って意外だよな」といって、出久が発言するよりもはやく、呆れた顔をして「ああ、オールマイトか」とひとりで一問一答し、納得していた。理解が早くて助かった。
     そんなことを思い出しながら、ヒーロー活動よりも疲れた体で大量の紙袋を持ち直し、部屋に上がる。今日休みが取れたので、昨日は仕事終わりのその足で実家に帰っていたのだ。そして夕方にこのセカンドハウスに帰宅したわけである。
    ダイニングテーブルにどさりと紙袋を置くと、持たされた品が視界にはいる。青色の蓋がされたタッパーには大根と手羽先の煮物、ホウレンソウのおひたし、ポテトサラダ、から揚げが入っている。昨晩の内に母親が作ってくれていたらしい。出久が滅多に自炊しないことを知っているので、実家の食卓でしっかりとおふくろの味を堪能させてもらったのに、さらに作り置きまで用意してくれた。付箋で作られた日付と何日以内に食べてねとぺたりと貼られているそれを見て、出久は苦笑する。大人になったと思っていても、母親にとって出久は何歳になっても子どもらしい。
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    mame

    DONE出ロデ プロヒ×パイロット
    ※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
    設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
    初の自宅へご招待の巻・中(前作/https://poipiku.com/1356905/6121882.html の続き)
     仕事を終わらせ、一度セカンドハウスに寄り、部屋を片付けた出久が最寄り駅についたのは、ロディがトークアプリに送ってくれた到着予定時刻からして十分前だった。ちょっと気合が入りすぎているだろうか、なんて照れ臭くなりながら、ロディに出久が中央改札前で待っていることを送れば、すぐ既読が付き、シンプルにAightと返ってくる。これはよくロディが使う単語だ。初回はどういう意味かわからず調べたところ、日本でいう「りょ」と一緒の意味だとわかった。わかったと同時に、かわいいな、と反射で考えた時点で出久は大分末期だと思う。その癖にロディへの想いを自覚したのは最近だ。
     そんなことを考えていれば、改札の向こうに一気に電車から降りてきたのだろう乗客たちが押し寄せていて、その中にキャメルのロングコートと暗めのワインレッドのマフラーを巻いたロディを見つける。ロディが出久の生活圏に足を踏み入れてくれたことが嬉しくて思わず大きく手を振ってしまい、ICカードを改札に押し付けたロディが出久に気づくと同時に息を漏らしながら笑った。白い息が冷たい空気に溶ける。ロディが改札を抜けたタイミングでピノが先行して人の間をすり抜け、出久の元へ小さい羽をパタパタと動かしながら飛んでくるのが酷く愛しい。ふにゃりと笑いながら、手袋をつけたままの右手を持ち上げると、ピノはすっかり慣れた様子で止まり木替わりに着地する。
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    mame

    DONE付き合ってない出ロデ プロヒ×パイロット
    副題:ろで~そ~るの脱出大作戦
    ノック・ノック・ノック① 昔から、物の構造を把握したりするのは得意な方だった。おごり高ぶることなく、ロディは自身のことをそう評価している。
     父親がパズルを与えてくれたり、家で飛行機や車のプラモデルを作ったり、飛行機の操縦教本に載っていた図解を食い入るように見つめていたりと、おそらくそういうことが影響していたのだとロディは思う。
     だからといって、まさか自分に『鍵開け』なんて芸当ができるとは露ほどにも思っていなかったのだけれど。

     ロディがそんな自分の知られざる才能を知るきっかけになったのは運び屋時代だ。言ってはなんだが、間抜けなヴィランとの仕事の時だった。
     その日のロディの仕事は街外れのレストランの店主から受け取ったスーツケースを反対側の街外れの酒場に持っていくこと。どうやら貸し切っているらしい酒場に入る前にピノをコートのポケットに隠し、引き渡し相手であるヴィランに鍵付きのスーツケースを渡して、酒場の中で報酬の支払い待ちをしていたのだが、どういうわけかロディがケースを渡して以降、やけに焦りはじめたヴィランがなかなか支払いをしてくれなかった。
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