pimankoubo
DONEキダお題のやつごじれたけどやっぱくっつけ!!!!「覚えてないならいい」
明け方のリビングでそういったダンデの顔は見たこともないくらい悲しそうな表情で、瞳には涙が浮かんでいた。
俺様が先ほどの自分を殺したくなるのと同時に涙の浮かぶダンデの瞳を見れなくて床に視線を落とせば。
「君と結ばれることが出来たと思って嬉しかったのに……」
とダンデがポツリと言った。
その言葉にキバナが顔を上げるよりも早くダンデが窓の方へ向かっていく。
そして自分の伸ばした指先が触れるよりも早くオレンジの風と共に空の向こうへ飛びさってしまった。
キバナはダンデの事が好きだった。
はじめはいけすかないやつだと思っていたのにバトルをする度、素のあいつを知る度に惹かれていきいつの間にかダンデの笑顔が、甘いものが好きなところが、暗がりが怖いところが、キャンプで見た髪の毛を爆発させた姿がかわいいと思うようになり、最終的には恋に落ちていた。
3842明け方のリビングでそういったダンデの顔は見たこともないくらい悲しそうな表情で、瞳には涙が浮かんでいた。
俺様が先ほどの自分を殺したくなるのと同時に涙の浮かぶダンデの瞳を見れなくて床に視線を落とせば。
「君と結ばれることが出来たと思って嬉しかったのに……」
とダンデがポツリと言った。
その言葉にキバナが顔を上げるよりも早くダンデが窓の方へ向かっていく。
そして自分の伸ばした指先が触れるよりも早くオレンジの風と共に空の向こうへ飛びさってしまった。
キバナはダンデの事が好きだった。
はじめはいけすかないやつだと思っていたのにバトルをする度、素のあいつを知る度に惹かれていきいつの間にかダンデの笑顔が、甘いものが好きなところが、暗がりが怖いところが、キャンプで見た髪の毛を爆発させた姿がかわいいと思うようになり、最終的には恋に落ちていた。
pimankoubo
DONEこじれる前にくっつけ!!!!by青椒キダお題のやつ「覚えてないならいい」
明け方のリビングでそういったダンデの顔は見たこともないくらい悲しそうな表情で、瞳には涙が浮かんでいた。
俺様が先ほどの自分を殺したくなるのと同時に涙の浮かぶダンデの瞳を見れなくて床に視線を落とせば。
「君と結ばれることが出来たと思って嬉しかったのに……」
とダンデがポツリと言った。
その言葉にキバナが顔を上げるよりも早くダンデが窓の方へ向かっていく。
そして自分の伸ばした指先が触れるよりも早くオレンジの風と共に空の向こうへ飛びさってしまった。
キバナはダンデの事が好きだった。
はじめはいけすかないやつだと思っていたのにバトルをする度、素のあいつを知る度に惹かれていきいつの間にかダンデの笑顔が、甘いものが好きなところが、暗がりが怖いところが、キャンプで見た髪の毛を爆発させた姿がかわいいと思うようになり、最終的には恋に落ちていた。
3496明け方のリビングでそういったダンデの顔は見たこともないくらい悲しそうな表情で、瞳には涙が浮かんでいた。
俺様が先ほどの自分を殺したくなるのと同時に涙の浮かぶダンデの瞳を見れなくて床に視線を落とせば。
「君と結ばれることが出来たと思って嬉しかったのに……」
とダンデがポツリと言った。
その言葉にキバナが顔を上げるよりも早くダンデが窓の方へ向かっていく。
そして自分の伸ばした指先が触れるよりも早くオレンジの風と共に空の向こうへ飛びさってしまった。
キバナはダンデの事が好きだった。
はじめはいけすかないやつだと思っていたのにバトルをする度、素のあいつを知る度に惹かれていきいつの間にかダンデの笑顔が、甘いものが好きなところが、暗がりが怖いところが、キャンプで見た髪の毛を爆発させた姿がかわいいと思うようになり、最終的には恋に落ちていた。
肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題『ベッド・寝床』⌛️1h +40分
力いっぱい抱きしめたいなって思いながら眠る話。ちいちゃい生き物が寝てる姿って何時間でも眺めてられる気がします。
※ポメガバ
※同棲恋人設定
言っていいよ 数時間前迄は煌々と輝いていた街の明かりも寂しくなってきた時間。数ヶ月に一度行う大規模なワイルドエリアの巡回作業を終えたキバナは、ヘトヘトになりつつも我が家までの道のりを、タクシー乗り場から重くなった足を引き摺りながら歩いていた。最後の難関(と勝手に思っている)坂道を越えて辿り着いた玄関は、ドアライトも、リビングに続く廊下の電気も点いたままになっていた。もしかして、という期待がムクリと顔を上げてくる。
「ダンデ、ただいまー」
しかし、どんなに遅い時間になってもキバナが帰宅すると、顔を見にもぞもぞと玄関までやってくることが多いダンデの姿が無いことに少しだけ肩を落とす。まあ、流石にこんな時間だ。今日は寝ているのだろうと思いながらリビングへと入る。リビングの中も、廊下と同じくすべての電気が点けられていた。 そしてその明かりの下、キバナは散々たる光景を目にすることになった。
2035「ダンデ、ただいまー」
しかし、どんなに遅い時間になってもキバナが帰宅すると、顔を見にもぞもぞと玄関までやってくることが多いダンデの姿が無いことに少しだけ肩を落とす。まあ、流石にこんな時間だ。今日は寝ているのだろうと思いながらリビングへと入る。リビングの中も、廊下と同じくすべての電気が点けられていた。 そしてその明かりの下、キバナは散々たる光景を目にすることになった。
pimankoubo
DONEキバダンワンドロお題「手紙、ラブレター」
お借りしました
そんなことまで対策してない!!二人の馴れ初め編 静かな部屋にカリカリとペン先が文字を紡ぐ音が響いている。
紙の上には口下手な自分が思い付く限りの彼への思いがたくさんたくさんつまっている。
カリカリ……カリカリ…‥……
便箋5枚分にもおよぶけして送る事のないこの手紙は所謂ラブレターというもので、ダンデがキバナに恋をしてから、キバナに対して好きだ!と胸を踊らせるたびに書いてはキバナから貰ったクッキーの缶詰めにしまい書いてはしまいをしているうちに一枚、また一枚と封筒が増えていき今では缶詰めに収まりきらなくなりそうな程になっている。
今日は、バトルの後にタオルを忘れたダンデにさっとタオルとドリンクボトルまで差し出してくれた。
「あ、あり…がとう」
「いいよ、俺様いつもお前がなにか忘れた時用に常に予備持つようにしてるし」
3690紙の上には口下手な自分が思い付く限りの彼への思いがたくさんたくさんつまっている。
カリカリ……カリカリ…‥……
便箋5枚分にもおよぶけして送る事のないこの手紙は所謂ラブレターというもので、ダンデがキバナに恋をしてから、キバナに対して好きだ!と胸を踊らせるたびに書いてはキバナから貰ったクッキーの缶詰めにしまい書いてはしまいをしているうちに一枚、また一枚と封筒が増えていき今では缶詰めに収まりきらなくなりそうな程になっている。
今日は、バトルの後にタオルを忘れたダンデにさっとタオルとドリンクボトルまで差し出してくれた。
「あ、あり…がとう」
「いいよ、俺様いつもお前がなにか忘れた時用に常に予備持つようにしてるし」
肴飯のポイ箱
DONEワンドロ開催ありがとうございます!お題『手紙 ラブレター』
⌛️遅刻+1時間
自覚は、時にいきなりくるよねっていう話
根こそぎ全部 明かりをつけても少し薄暗く感じてしまう室内に、ダンデとキバナは立っていた。
視線を巡らせる先全てには、本と雑誌、そしてまた本。積み上がったそれらは不思議なバランスを保って、奇跡的に雪崩を起こさずに鎮座している。その隙間を縫うように小さな木製の丸椅子が一つ、申し訳程度に壁際へと置かれている。よく見ると、低めの棚かと思っていたものは本を限界まで積まれているベッドのようだった。
先程通されたリビング兼ダイニングの部屋は、モデルルームみたいに最低限の物しか置かれていなかったので、その分目の前に広がる本の洪水のような光景に驚きを隠せない。隣で悪戯が見つかった子どものように気まずそうな顔で笑っているダンデに、言いたい事を色々と飲み込んでキバナは深いため息を吐いた。
3069視線を巡らせる先全てには、本と雑誌、そしてまた本。積み上がったそれらは不思議なバランスを保って、奇跡的に雪崩を起こさずに鎮座している。その隙間を縫うように小さな木製の丸椅子が一つ、申し訳程度に壁際へと置かれている。よく見ると、低めの棚かと思っていたものは本を限界まで積まれているベッドのようだった。
先程通されたリビング兼ダイニングの部屋は、モデルルームみたいに最低限の物しか置かれていなかったので、その分目の前に広がる本の洪水のような光景に驚きを隠せない。隣で悪戯が見つかった子どものように気まずそうな顔で笑っているダンデに、言いたい事を色々と飲み込んでキバナは深いため息を吐いた。
肴飯のポイ箱
DOODLEワンドロ開催ありがとうございます!お題「ポーズ」
自覚と無自覚の境目についての話。
※幼少期
※捏造カメラマンがいる
※kbnさんほぼ出てこない
キミだけに見せていた 黒々としたコード類と、名前が分からない背の高い機器達に囲まれて、ダンデは試合前ですら感じたことの無い緊張感で足がすくむ。ポケモン関係の雑誌へ掲載する特集記事に向けた撮影だと、事前に聞いていたが、ここまで大掛かりな撮影は初めてだ。
ダンデにとって、写真を撮るといえば家にある年代物のカメラのタイマー機能でハイポーズ。位しか経験していなかったし、ジムチャレンジ中はポケモンバトルに夢中になり過ぎて、母親から渡されたスマホは、図鑑を見ることくらいにしか使っていなかった。第一、写真を撮る時には「みんなで集まって」とか、いつ撮られるのかよく分からないままじっとさせられるのがダンデは苦手だったのだ。
そんな、写真に対して殆ど知識も経験も無い子どもが、まさかこんな本格的なスタジオで写真を撮るなんて想像していなかった。
1761ダンデにとって、写真を撮るといえば家にある年代物のカメラのタイマー機能でハイポーズ。位しか経験していなかったし、ジムチャレンジ中はポケモンバトルに夢中になり過ぎて、母親から渡されたスマホは、図鑑を見ることくらいにしか使っていなかった。第一、写真を撮る時には「みんなで集まって」とか、いつ撮られるのかよく分からないままじっとさせられるのがダンデは苦手だったのだ。
そんな、写真に対して殆ど知識も経験も無い子どもが、まさかこんな本格的なスタジオで写真を撮るなんて想像していなかった。
pimankoubo
DONEワンドロのお題お借りしました。別れてくっつくキダです。
金碧珠の地のはてでワンドロお題 水
金碧珠の地のはてで
波紋を立てる水面を見つめる。
ダンデの瞳からしょっぱい水が転がり落ちる度に波紋が立ちその度に、水面に映るダンデの姿がゆらゆらと揺れる。
本当ならば今日はキバナと二人でキャンプを楽しんでいるはずだったのに、今のダンデはひとりぼっちでキバ湖を見つめていた。
また一つころりと落ちた水が波紋を立てる。
すんと鼻をならし先週の出来事を思い出す。
きっかけは些細なことだった。
お互いに仕事が忙しかったり、生活のリズムが乱れ小さなイライラがたまっていた。
普段なら気にならないことが気にさわり、顔を合わせれば言い合いが続いた。
そしてついに先週の土曜日、久しぶりに重なったオフの日その日は朝から言い合いが始まった。
8912金碧珠の地のはてで
波紋を立てる水面を見つめる。
ダンデの瞳からしょっぱい水が転がり落ちる度に波紋が立ちその度に、水面に映るダンデの姿がゆらゆらと揺れる。
本当ならば今日はキバナと二人でキャンプを楽しんでいるはずだったのに、今のダンデはひとりぼっちでキバ湖を見つめていた。
また一つころりと落ちた水が波紋を立てる。
すんと鼻をならし先週の出来事を思い出す。
きっかけは些細なことだった。
お互いに仕事が忙しかったり、生活のリズムが乱れ小さなイライラがたまっていた。
普段なら気にならないことが気にさわり、顔を合わせれば言い合いが続いた。
そしてついに先週の土曜日、久しぶりに重なったオフの日その日は朝から言い合いが始まった。
肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題「水」
⌛️遅刻+40分くらい!
※isオーバー後
※ナチュラル結婚後
想像よりも「良い」ってなる話。
水も滴るなんとやらナックルシティにある閑静な住宅街。綺麗に整えられた庭木に囲まれた中庭では、大きめの滑り台までついたビニールプールが二つ。一つには並々と水が張られ、もう片方には赤褐色の砂が同じように盛られていた。
「大きいプール、買って良かったな。即席の砂場も、簡易的だが結構楽しんでくれていて安心した」
「ほんと、買って良かったわ」
今年のガラルの夏は、例年以上の気温を日々叩き出しており、日差しがキツい日は暑さを好むコータスですら少しへばっている様子があった。ジュラルドンに至っては、熱によって体の表面温度が上がりすぎてしまい、下手に触れると火傷の危険があるレベルだった。そのせいか、生まれたばかりのまだ幼いポケモン達は、日中あまりボールから出たがらなくなる子が増えてしまった。
1111「大きいプール、買って良かったな。即席の砂場も、簡易的だが結構楽しんでくれていて安心した」
「ほんと、買って良かったわ」
今年のガラルの夏は、例年以上の気温を日々叩き出しており、日差しがキツい日は暑さを好むコータスですら少しへばっている様子があった。ジュラルドンに至っては、熱によって体の表面温度が上がりすぎてしまい、下手に触れると火傷の危険があるレベルだった。そのせいか、生まれたばかりのまだ幼いポケモン達は、日中あまりボールから出たがらなくなる子が増えてしまった。
肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題「アルコール」
湖畔に石を投げ込むか悩む1人と、確信が欲しくて湖畔で待ち構えている1人の話
拙者!これからキダになるっていうのが好き侍と申す!!!
今、君を想う「マスター、いつもの。」
「かしこまりました。」
バーカウンターの端へ座り、いつの頃からか名前を言わなくとも伝わるようになってしまった注文をしてから、ホッと一息吐く。
閉店間際とはいかないまでも、大分夜も遅い時間帯。元々カウンターと、数箇所の丸テーブルが置かれている駅からも離れたこじんまりとした店だ。店内にはダンデ以外人影もない。それを分かっているので、変装として被っていた帽子を取り、後ろで一纏めにしていた髪を解く。そのタイミングを待っていたかのように、シェイカーの音が止む。
「ブルーラグーン、お待たせ致しました。」
「ありがとう。」
トンっと、鏡のように丹念に磨き込まれたカウンターテーブルに置かれた空とも海とも言えないような色のカクテルを前に、ダンデは片肘をついて思考を巡らす。
2022「かしこまりました。」
バーカウンターの端へ座り、いつの頃からか名前を言わなくとも伝わるようになってしまった注文をしてから、ホッと一息吐く。
閉店間際とはいかないまでも、大分夜も遅い時間帯。元々カウンターと、数箇所の丸テーブルが置かれている駅からも離れたこじんまりとした店だ。店内にはダンデ以外人影もない。それを分かっているので、変装として被っていた帽子を取り、後ろで一纏めにしていた髪を解く。そのタイミングを待っていたかのように、シェイカーの音が止む。
「ブルーラグーン、お待たせ致しました。」
「ありがとう。」
トンっと、鏡のように丹念に磨き込まれたカウンターテーブルに置かれた空とも海とも言えないような色のカクテルを前に、ダンデは片肘をついて思考を巡らす。
肴飯のポイ箱
DOODLEワンドロお題「ハネムーン」
⌛️もう半日以上書いてた…ハネムーンに対して熱い思いが止められなかった。
2人はなんだかんだで似てるねって話です。
ちょろっと🔥💧🌱の3人出ます。
その流れ星さえも欲しい ハネムーン。その言葉を聞いて、ガラルに住んでいる人ならば大抵はアローラ、パルデア…少し遠いけれどジョウト辺りなどを候補に挙げてくる事が多い。キバナも例に漏れず、ダンデとの待ちに待ったハネムーン休暇をどこで過ごそうかと、こっそり雑誌やネットで情報を見ながら考えていたのだが。
『キミとワイルドエリアを一緒に冒険してみたい。』
なんて、ハネムーンの場所の打診をした時に、愛しいパートナーからキラキラとした顔で言われてしまえば、キバナはそれまで読んでいた雑誌なんて即座にリサイクルポスト用のボックスに放り込んだし、スマホのブックマークも消去し、首を縦に振っていた。休暇申請をジムに提出した際、リョウタは眼鏡がズレるくらい驚いていたし、ダンデの秘書からは「本当にこの申請場所で合ってます?」という確認の電話が来たが、「合ってるんだなこれが。」としか返せなかった。
5483『キミとワイルドエリアを一緒に冒険してみたい。』
なんて、ハネムーンの場所の打診をした時に、愛しいパートナーからキラキラとした顔で言われてしまえば、キバナはそれまで読んでいた雑誌なんて即座にリサイクルポスト用のボックスに放り込んだし、スマホのブックマークも消去し、首を縦に振っていた。休暇申請をジムに提出した際、リョウタは眼鏡がズレるくらい驚いていたし、ダンデの秘書からは「本当にこの申請場所で合ってます?」という確認の電話が来たが、「合ってるんだなこれが。」としか返せなかった。
肴飯のポイ箱
DONEワンドロ「雨音」⏳1時間半位
ちょっとした事が雨のように降り積もると、幸せになるねって言う話です。
幸せの足音 パラパラと窓ガラスに雨粒が当たる音がし始め、冷えた空気が急速に湿っぽい香りを届けにくる。
「やっぱり降ってきたか」
「ロロ!ロトムの言う通り、洗濯物しまってて良かったロ〜!」
「そうだな。ロトム、いつも助かってるぜ」
ふわふわと浮かびながら飛び回るスマホロトムを指先で撫でてやると、それだけで小さな電気の光を飛び散らせながら喜ぶ。その可愛らしい姿に、ダンデは笑いながら雨が降る前に引っ張り込んできた、洗濯物がたっぷり入った籠を抱えて同じように笑う。雨音に気付いたヌメルゴンが、最近生まれたばかりのまだ小さなヌメラを腕に抱えてウッドデッキに繋がるガラス戸の前へとやってくる。大好きな水の気配と、窓やウッドデッキの床を叩く雨音が楽しいのか、まだ幼いヌメラはヌメルゴンの腕の中で興奮気味に「んめっ!めっ!めら〜」と体を揺らし、雨音に合わせて鳴いていた。それとは逆に、あまり雨が好きではないコータスやジュラルドンは自分からリビングにあるボールホルダーの所へ行き、ボールの中に入っていく。リザードンに至ってはロトムから雨が降ることを聞いて早々にボールに入っている。
2020「やっぱり降ってきたか」
「ロロ!ロトムの言う通り、洗濯物しまってて良かったロ〜!」
「そうだな。ロトム、いつも助かってるぜ」
ふわふわと浮かびながら飛び回るスマホロトムを指先で撫でてやると、それだけで小さな電気の光を飛び散らせながら喜ぶ。その可愛らしい姿に、ダンデは笑いながら雨が降る前に引っ張り込んできた、洗濯物がたっぷり入った籠を抱えて同じように笑う。雨音に気付いたヌメルゴンが、最近生まれたばかりのまだ小さなヌメラを腕に抱えてウッドデッキに繋がるガラス戸の前へとやってくる。大好きな水の気配と、窓やウッドデッキの床を叩く雨音が楽しいのか、まだ幼いヌメラはヌメルゴンの腕の中で興奮気味に「んめっ!めっ!めら〜」と体を揺らし、雨音に合わせて鳴いていた。それとは逆に、あまり雨が好きではないコータスやジュラルドンは自分からリビングにあるボールホルダーの所へ行き、ボールの中に入っていく。リザードンに至ってはロトムから雨が降ることを聞いて早々にボールに入っている。
Coyoteちゃん
INFO5月28日のインテで出す予定のコピ本です表紙はカラーになってますが実物はもう少し色が違う可能性あります。
20ページくらい?になる予定です。
R18 のためパスかけてます。
パスはキダの数字 6
肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題「風の強い日」
⏳🐈に妨害されつつ約2時間
風の音って子どもの頃ちょっと怖かったなっていう思い出と、全てを塗り替えてくれる人の話。
※恋人設定
風の強い日 子どもの頃、ダンデは夜中に風に揺れて鳴る窓の音が怖くて仕方なかった。
耳を塞いでも枕の下に頭を捩じ込んでも耳に突き抜けてくる、まるで呻き声のような不気味な音は、風のせいだと聞いていても怖くて怖くて。そういう日はそろりと足音を立てないように両親の寝室まで行って2人のベッドに忍び込んだ。自分とは違う体温と、そっと撫でてくれる大きな掌に安心して夢の中に沈むことができたのだった。
鈍色の空の中を、揺れる木々からちぎり飛ばされた枝葉が低い唸り声をあげながら飛び回っている。与えられた伽藍堂の部屋の窓から見上げるそれは、ハロンの時よりも何故か恐ろしく感じて、毎回ポケモン達を全員ボールから出して一緒に雑魚寝をしてもらっていた。キャンプ用の寝袋を床に敷いて、臆病な性格なのにダンデのことを守るように横に寝そべった一番の相棒にしがみつき、その温かいザラザラとした肌を感じながら、何故か胸の中に吹き続ける隙間風には気付かないふりをして夜を明かしたものだった。
1938耳を塞いでも枕の下に頭を捩じ込んでも耳に突き抜けてくる、まるで呻き声のような不気味な音は、風のせいだと聞いていても怖くて怖くて。そういう日はそろりと足音を立てないように両親の寝室まで行って2人のベッドに忍び込んだ。自分とは違う体温と、そっと撫でてくれる大きな掌に安心して夢の中に沈むことができたのだった。
鈍色の空の中を、揺れる木々からちぎり飛ばされた枝葉が低い唸り声をあげながら飛び回っている。与えられた伽藍堂の部屋の窓から見上げるそれは、ハロンの時よりも何故か恐ろしく感じて、毎回ポケモン達を全員ボールから出して一緒に雑魚寝をしてもらっていた。キャンプ用の寝袋を床に敷いて、臆病な性格なのにダンデのことを守るように横に寝そべった一番の相棒にしがみつき、その温かいザラザラとした肌を感じながら、何故か胸の中に吹き続ける隙間風には気付かないふりをして夜を明かしたものだった。
肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題「無自覚」
⏳大遅刻!
ずっと線引きをして気を抜かなかった恋人の、その無自覚な甘えを感じて悶えているkbnさんと、無自覚で緩んでいるdndさんのお話。
そう無自覚に愛している「キバナ。」
名を呼ぶ声と一緒に控えめに服の袖を引いてくる時は大抵何かお願い事がある時。次の休みの日、一緒にバトルカフェに行きたかったらしい。
「キバナ。」
首を左に傾ける時は何かを考えている時。右に傾ける時は後ろめたいことがある時。そうして冷蔵庫の奥に隠していた、忽然と姿を消したプリンの行方が分かった。
「キバナ。」
手首をストレッチしながらの時は大体バトルがしたい時。偶にトレーニングの時もある。3対3の勝ち抜き戦。今日もあと一歩だった!悔しい。
「キバナ。」
目元に一瞬だけ力が入る時は体調が悪い時。案の定熱もあったし喉も腫れていた。しっかり布団に叩き込んで熱の籠る額に手を置いてやると気持ちよさそうに目元を緩めて寝息を立て始めていた。
1238名を呼ぶ声と一緒に控えめに服の袖を引いてくる時は大抵何かお願い事がある時。次の休みの日、一緒にバトルカフェに行きたかったらしい。
「キバナ。」
首を左に傾ける時は何かを考えている時。右に傾ける時は後ろめたいことがある時。そうして冷蔵庫の奥に隠していた、忽然と姿を消したプリンの行方が分かった。
「キバナ。」
手首をストレッチしながらの時は大体バトルがしたい時。偶にトレーニングの時もある。3対3の勝ち抜き戦。今日もあと一歩だった!悔しい。
「キバナ。」
目元に一瞬だけ力が入る時は体調が悪い時。案の定熱もあったし喉も腫れていた。しっかり布団に叩き込んで熱の籠る額に手を置いてやると気持ちよさそうに目元を緩めて寝息を立て始めていた。
肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題「手が触れ合う」
⏳1時間半位
寂しさを紛らわせるためにしてみたことが、逆効果だった話。
次は香りも恋しがってもらおう ココガラの鳴き声が聞こえてくる穏やかな朝。きっと外は晴れているのであろう。朝日が遮光カーテンの隙間から突き抜けているのを見て、「今日の出勤はリザードンに乗って行こう」なんて考えながら、ダンデはいつも通りの時刻にきっかりと目を覚まし、身支度を整えながらハイチェストの中を見る。が、お目当てのものが見つからず首を傾げた。
「あれ、今日着ける予定のネクタイピンが無い。キバナ、君知らな…。」
そう言いながらベッドの方へ振り返って、しまったという顔をした。
「ロロ…キバナは出張ロトよ?ダンデ、頭のアップデートまだしてなかったロト?」
ふよふよとまだ眠そうに充電器から浮き上がったロトムが不思議そうにダンデへと尋ねる。
2166「あれ、今日着ける予定のネクタイピンが無い。キバナ、君知らな…。」
そう言いながらベッドの方へ振り返って、しまったという顔をした。
「ロロ…キバナは出張ロトよ?ダンデ、頭のアップデートまだしてなかったロト?」
ふよふよとまだ眠そうに充電器から浮き上がったロトムが不思議そうにダンデへと尋ねる。
肴飯のポイ箱
DONEワンドロ開催ありがとうございます!⏳ちまちまと中断しながら1時間位
お題「春一番」
以前書いた「春」のお話と繋がっていますが、これ単体でも読めます🌸
春風に乗って迷い込んできたものと、ちょっとしたラッキー(良かったなキバナ!]な話。
春一番で旅をする 日差しが暖かさを増し、リザードンがウキウキで日向ぼっこに勤しむ時間が増えてきた春。今日も日課のトレーニングが終わると、彼はいそいそとお気に入りのラグをあっちこっちに引き摺っていた。漸くお気に入りポイントを見つけた後は、のんびりと欠伸をしながら横になり、すぐに穏やかな寝息が聞こえてきた。
そんな相棒の一連の動作を満面の笑みで見守りつつ、ダンデは庭に置かれた木製のベンチに座り、ゆったりと手の中にあるマグを口元に近づけた。様々なハーブの香りが広がってくる。ホッと一息ついてからもう一度庭に目を向ける。自分の相棒を始めとしたポケモン達が楽しげに過ごす姿を見て、もう一度ダンデは笑顔になる。カップの中身も減ってきた。そろそろ荷物の荷解きを再開しなければ。
3611そんな相棒の一連の動作を満面の笑みで見守りつつ、ダンデは庭に置かれた木製のベンチに座り、ゆったりと手の中にあるマグを口元に近づけた。様々なハーブの香りが広がってくる。ホッと一息ついてからもう一度庭に目を向ける。自分の相棒を始めとしたポケモン達が楽しげに過ごす姿を見て、もう一度ダンデは笑顔になる。カップの中身も減ってきた。そろそろ荷物の荷解きを再開しなければ。
肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題「春」※イズオーバー後
※dndの父親について捏造しています。
薄桃色の手紙 ホワイトヒルを濃く覆う雪雲が消え、日差しも暖かくなり始めた頃のこと。
「手伝って貰ってすまないな」
「別に良いって。ダンデの読んでる本にも興味あったし」
「別に、変わったものは読んでいないぞ?」
「そういうことじゃねぇのよ」
壁の一面の天井まで続く大きな本棚にはポケモンに関する小難しい本から、トレーニングに関する最新雑誌まで。途中から入り切らなくなったものは本棚の周りへと積み上げられて所々雪崩が起きている。一言で言えば雑多な部屋の中でそんな掛け合いをしながらキバナとダンでは本の整理に勤しんでいた。
「専門書は残して…雑誌類は処分で良いんだろ?」
「ああ。気になる記事は大体全部スクラップブックにしているからな」
1986「手伝って貰ってすまないな」
「別に良いって。ダンデの読んでる本にも興味あったし」
「別に、変わったものは読んでいないぞ?」
「そういうことじゃねぇのよ」
壁の一面の天井まで続く大きな本棚にはポケモンに関する小難しい本から、トレーニングに関する最新雑誌まで。途中から入り切らなくなったものは本棚の周りへと積み上げられて所々雪崩が起きている。一言で言えば雑多な部屋の中でそんな掛け合いをしながらキバナとダンでは本の整理に勤しんでいた。
「専門書は残して…雑誌類は処分で良いんだろ?」
「ああ。気になる記事は大体全部スクラップブックにしているからな」
ハムち〜ず
DOODLE転生したらガラノレリーグのスポンサー企業会長モブおじになった件がアニメ化しましたね脳内でね。〜〜kbdnを見守るもぶおじの話が始まります〜〜※メモ書き※
主人公はゲーム好きの中年。転生したら大好きなゲームのモブになったけどまた中年でガッカリ。でも金と権力があったのでラッキーぐらいの軽さ。 987
肴飯のポイ箱
DONEワンドロ「間接キス」⏳45分
※捏造ガラル民(秘書さん)が出ます。
※幸せが形になり、浮かれるdndさんと実はもっと浮かれているkbnさんの話。
結局三日ですっぱ抜かれた〜♪〜♬〜
バトルタワーの執務室から、楽しげな鼻歌が聞こえてくる。
「今日は随分とご機嫌なんですね。」
「…そんなに分かりやすいだろうか。」
「ええ、恐らく本日会った全員からはそう思われるくらいには。」
「えっ。」
そこまで分かりやすかったか!なんて顔を赤くしたり青くしたりと忙しいオーナーに秘書は苦笑しながら、最初に比べて随分と表情豊かになったものだと心の中で密かに安心する。
「まあ、営業に来た方々への対応はきちんとしていましたし、不機嫌を表に出すよりは良いのでは?それと、仕事が楽しいのは分かりますが休憩するのも仕事の一つですよ。」
「…あぁ、分かっているさ。午後は昇級戦もあるしな。しっかりランチを食べて午後に備えるよ。君もそろそろ休憩に入ると良い。」
1510バトルタワーの執務室から、楽しげな鼻歌が聞こえてくる。
「今日は随分とご機嫌なんですね。」
「…そんなに分かりやすいだろうか。」
「ええ、恐らく本日会った全員からはそう思われるくらいには。」
「えっ。」
そこまで分かりやすかったか!なんて顔を赤くしたり青くしたりと忙しいオーナーに秘書は苦笑しながら、最初に比べて随分と表情豊かになったものだと心の中で密かに安心する。
「まあ、営業に来た方々への対応はきちんとしていましたし、不機嫌を表に出すよりは良いのでは?それと、仕事が楽しいのは分かりますが休憩するのも仕事の一つですよ。」
「…あぁ、分かっているさ。午後は昇級戦もあるしな。しっかりランチを食べて午後に備えるよ。君もそろそろ休憩に入ると良い。」
肴飯のポイ箱
DONEkbdnワンドロお題「嫉妬」
⏳40分
あらぶネタ。気付いたら書き上げていた。💃踊り子dndさんと恋人kbnさんの話です。💃🪘♬💐
その花言葉は酒精と煙と喧騒。様々な色や柄を重ねた布でできた大型テントの中は薄暗いが、ここに来ている酒呑み達にはそこまでの光量は必要ない。ランプと松明の炎によって人々は赤ら顔をより朱に染めながら酒を飲み、酒菜を喰らう。異国情緒溢れるテントの中、独特なリズムの太鼓と、打楽器。笛の音がより人々の杯を進ませる。
砂漠のオアシス横にあるこの街は、行商人や楽団などのキャラバンが多く立ち寄る。それは娯楽が少ない街の人達にとっては心のオアシスと言っても過言では無い。今回この街へやってきたキャラバンは昼間は大道芸を。夜はこうして酒の席に合うような音楽を奏でながら時折芸を披露して盛り上げていく。時刻はそろそろ針が天辺へ。時間的に最後の演目が行われる。
2259砂漠のオアシス横にあるこの街は、行商人や楽団などのキャラバンが多く立ち寄る。それは娯楽が少ない街の人達にとっては心のオアシスと言っても過言では無い。今回この街へやってきたキャラバンは昼間は大道芸を。夜はこうして酒の席に合うような音楽を奏でながら時折芸を披露して盛り上げていく。時刻はそろそろ針が天辺へ。時間的に最後の演目が行われる。
肴飯のポイ箱
DONEkbdnワンドロ「チョコレート」⏳ちまちま大遅刻
※付き合いたての2人の話。
※風邪ネタ含む
風邪ひいてめっちゃ苦しかったのでdndさんには愛情たっぷりで治してもらおうかと思って…この時期の風邪は辛いですね…。
溶け込む愛の形 電気の消された薄暗い部屋の中、遮光性の高いカーテンが閉められたせいで、今が朝なのか夜なのかも分からない。そんな部屋に置かれたベッドの中、乾いた咳が響き渡る。
「ゲホッ…」
ライラック色の髪の毛をぐしゃぐしゃにしながらゴロリと寝返りを打ち、ダンデはなんとか眠りに沈もうとするが、咳と熱でそれも難しい。繰り返す咳と、ゼエゼエと聞こえる呼吸音だけが響く。
「ダンデ、寝てる…?」
「ッゲホ……キバナ」
「あ、起き上がらなくて良いって」
なんとか朦朧とする意識でも起きあがろうとしてくるダンデを慌てて止めながらキバナは慌てて部屋の中に入ってくる。
「…今、何時…ゴホゴホッ…」
「ほら、無理に喋るなって…。やっぱりもう溶けてたか。ちょっとだけ頭ごめんな」
2707「ゲホッ…」
ライラック色の髪の毛をぐしゃぐしゃにしながらゴロリと寝返りを打ち、ダンデはなんとか眠りに沈もうとするが、咳と熱でそれも難しい。繰り返す咳と、ゼエゼエと聞こえる呼吸音だけが響く。
「ダンデ、寝てる…?」
「ッゲホ……キバナ」
「あ、起き上がらなくて良いって」
なんとか朦朧とする意識でも起きあがろうとしてくるダンデを慌てて止めながらキバナは慌てて部屋の中に入ってくる。
「…今、何時…ゴホゴホッ…」
「ほら、無理に喋るなって…。やっぱりもう溶けてたか。ちょっとだけ頭ごめんな」
肴飯のポイ箱
DONEお題「大きさ比べ」⏳1時間ジャスト
ワンドロ開催いつもありがとうございます!凄く楽しく創作できるのもこのワンドロのお陰です☺️
※息をするように同棲しているkbdn
※kbnさんって手が大きいよねっていう話です
あの手だったら色々なものを掴めるし撫でられるし、凄いなって思います。細かな作業は苦手で折り紙とかチャレンジして「ぬぁー!」ってキレて欲しい気持ちもある。器用なんだろうけど。
大きさ比べ「(…珍しい。)」
リビングのソファで仰向けになりながら本を顔の上に伏せ、珍しく居眠りしている彼を見つけて、好奇心からそのダラリと垂れ下がった右手をまじまじと眺める。同じポケモントレーナーとして活躍する彼の手は、所々小さな傷やペンだこはあるが、綺麗に手入れがされており爪も全て丸く引っかかりも無く整えられている。眠り込んでいる彼を起こさないように静かに膝をつき、そうっとその手を自分の両手で包んで持ち上げた。手の甲から手のひらとの色味の違う境目を指先でなぞりながらキバナの手をひっくり返し、その大きな手のひらと自分の手のひらを合わせて大きさを比べる。
この大きな手が、ダンデは大好きだ。この手で触れられると、不思議なことにとても安心して幸せな気持ちになる。こんなに触ってもキバナは未だに起きる様子はない。それを良いことに、ダンデはキバナの手のひらへ頬を擦り寄せて幸せそうに笑う。少し冷たい指先の温度が、ダンデの頬の温度に触れて馴染んでいく。そんな些細な事でも幸せで愛しい。そんな気持のまま、最後手を離す前にと思ってキバナの手のひらへキスをすると、途端ガバリと体を起こしたキバナにそのまま彼の長い両腕で抱き付かれ、胸元へと引き寄せられる。バサリと本が床に落ちる音と同時に、彼のシダーウッドの香水の香りがふわりと鼻をくすぐる。
1341リビングのソファで仰向けになりながら本を顔の上に伏せ、珍しく居眠りしている彼を見つけて、好奇心からそのダラリと垂れ下がった右手をまじまじと眺める。同じポケモントレーナーとして活躍する彼の手は、所々小さな傷やペンだこはあるが、綺麗に手入れがされており爪も全て丸く引っかかりも無く整えられている。眠り込んでいる彼を起こさないように静かに膝をつき、そうっとその手を自分の両手で包んで持ち上げた。手の甲から手のひらとの色味の違う境目を指先でなぞりながらキバナの手をひっくり返し、その大きな手のひらと自分の手のひらを合わせて大きさを比べる。
この大きな手が、ダンデは大好きだ。この手で触れられると、不思議なことにとても安心して幸せな気持ちになる。こんなに触ってもキバナは未だに起きる様子はない。それを良いことに、ダンデはキバナの手のひらへ頬を擦り寄せて幸せそうに笑う。少し冷たい指先の温度が、ダンデの頬の温度に触れて馴染んでいく。そんな些細な事でも幸せで愛しい。そんな気持のまま、最後手を離す前にと思ってキバナの手のひらへキスをすると、途端ガバリと体を起こしたキバナにそのまま彼の長い両腕で抱き付かれ、胸元へと引き寄せられる。バサリと本が床に落ちる音と同時に、彼のシダーウッドの香水の香りがふわりと鼻をくすぐる。
肴飯のポイ箱
DONEリク「まだ両片思いの2人で、初々しい距離感の2人のデート」※12、3歳ごろ設定
※両片思い K(→→→→→)→←(隠すことなくどでかい矢印)D
両片思いってちょっとしたことで喜んだり落ち込んだり、そんな姿が可愛いかなって思いながら書いていました。どこまで許されるかな?って互いに探りつつ、きっとこの後二人は仲良くなっていきます。素敵なリクエスト、ありがとうございました!!
Let's hold hands!「あ、チャンピオンだ!」
「チャンピオン!」
「何かイベントでもあったっけ?」
困った。
俺は、大きな街の真ん中で冷や汗を掻きながら、どうしてこんなことになったのかをひたすらに考えていた。
今日は午前中にシュートでのチャリティイベントに参加した。午後はスポンサーの会社が行うガーデンパーティへの参加が予定されていたが、そちらが主催者側の事情でのキャンセルとなったので、突発的に午後は丸々オフとなった。予定されていた休みより、こういうイレギュラーな休みって得な感じがして俺は好きだ。せっかくだから前々から欲しいと思っていた物を買おうと意気込み、勢いのままユニフォームで飛び出した。自分なりに人目が少ない道を探しながら、地図アプリと睨めっこ。しかし、俺の努力も虚しくうっかり路地から大きな通りへと出てしまった。途端に集まるキラキラとした眼差しの人、人、人。応援してくれる人達の期待の眼差しを裏切ることはできず、突発的に始まってしまったファンサービス。握手に写真、サイン。もみくちゃにこそされないけれど、このままだと行きたい場所に行けないまま休みが終わってしまう。顔には出せないが内心焦りつつも笑顔は崩さず対応する。人混みは消えるどころが増えていく。どうしたものかと困っていると、人混みの奥から良く通る声が聞こえて来た。
3935「チャンピオン!」
「何かイベントでもあったっけ?」
困った。
俺は、大きな街の真ん中で冷や汗を掻きながら、どうしてこんなことになったのかをひたすらに考えていた。
今日は午前中にシュートでのチャリティイベントに参加した。午後はスポンサーの会社が行うガーデンパーティへの参加が予定されていたが、そちらが主催者側の事情でのキャンセルとなったので、突発的に午後は丸々オフとなった。予定されていた休みより、こういうイレギュラーな休みって得な感じがして俺は好きだ。せっかくだから前々から欲しいと思っていた物を買おうと意気込み、勢いのままユニフォームで飛び出した。自分なりに人目が少ない道を探しながら、地図アプリと睨めっこ。しかし、俺の努力も虚しくうっかり路地から大きな通りへと出てしまった。途端に集まるキラキラとした眼差しの人、人、人。応援してくれる人達の期待の眼差しを裏切ることはできず、突発的に始まってしまったファンサービス。握手に写真、サイン。もみくちゃにこそされないけれど、このままだと行きたい場所に行けないまま休みが終わってしまう。顔には出せないが内心焦りつつも笑顔は崩さず対応する。人混みは消えるどころが増えていく。どうしたものかと困っていると、人混みの奥から良く通る声が聞こえて来た。
肴飯のポイ箱
DONEリクエスト「食べ物」食べ物とkbdnの組み合わせは私も大好きです☺️✨🍽🍎どちらが料理得意なのかな?とか、どんな食べ物好きかな?なんて考えているとあっという間に時間過ぎちゃいます😌
※結婚後2人が大分一緒に生活している設定
やっぱり甘いね 青々とした街路樹はすっかり葉を落とし、冷たい風と共に本格的な冬が今年もやってきた。結婚してからとうに片手以上の年数を一緒の家で過ごし、互いの好きな事、苦手な事を知ることも熟知してきたこの頃。寒さが苦手なキバナは毎日気温計を見ては溜息を吐きながらジムへ出勤している。寒さが比較的平気なダンデは、毎朝少しだけ早めに起きてリビングのヒーターの電源を入れ、ナックルジムのユニフォームをヒーター前で温めるように置く事が習慣になっている。
「うぅー。あったか…。」
なんて大きな体を縮めながらヒーターの前を陣取って着替える姿が何だか可哀想だが可愛いとダンデは思っている。
さて、二人が暮らす家を決める時、ダンデが日向ぼっこが好きなポケモン達の為にとリクエストして作ったヴィクトリアンモデルのコンサバトリーは、日差しが暖かい日は多角形の窓から惜しみなく太陽の光を招き入れてくれる。今日は繁忙期の中では珍しく二人揃っての休み。そしてこの時期には珍しく気温も高く、風もない。最高の日向ぼっこ日和ということで、日向ぼっこ好き代表であるリザードンは午前中のトレーニングが終わった後からはいそいそとコンサバトリーへと向かい、一番日当たりの良い場所にお気に入りのラグを引きぐっすりと眠っている。
3711「うぅー。あったか…。」
なんて大きな体を縮めながらヒーターの前を陣取って着替える姿が何だか可哀想だが可愛いとダンデは思っている。
さて、二人が暮らす家を決める時、ダンデが日向ぼっこが好きなポケモン達の為にとリクエストして作ったヴィクトリアンモデルのコンサバトリーは、日差しが暖かい日は多角形の窓から惜しみなく太陽の光を招き入れてくれる。今日は繁忙期の中では珍しく二人揃っての休み。そしてこの時期には珍しく気温も高く、風もない。最高の日向ぼっこ日和ということで、日向ぼっこ好き代表であるリザードンは午前中のトレーニングが終わった後からはいそいそとコンサバトリーへと向かい、一番日当たりの良い場所にお気に入りのラグを引きぐっすりと眠っている。
肴飯のポイ箱
DONEkbdnワンドロお題「壁ドン」
⏳1時間+40分
こう、本当はカッコいい感じの壁ドンをですね…考えたかったんですよ…でも、どうしてもあのアニpkでの壁への穴シーンが衝撃過ぎまして。こんな話になってしまいました。
穴の位置と大きさで速攻バレた「…退いてくれないか。」
「嫌だと言ったら?」
「ふざけている時間は無い。もう一度言う、退いてくれ。」
スタジアムからタクシー乗り場まで続く通路で立ち塞がるように立っているキバナの表情は険しい。いつもなら優しげに緩められている目元も吊り上がっており、穏やかでは無い。
「オレさま医務室で治療受けてから帰れって伝えたよな。」
「次の予定が詰まってるから移動先で治療するって伝えたはずだが?」
「はいアウト。お前それで治療受けに行った事ないじゃん。後で悪化したらどうするんだ。」
「腕にステルスロックが掠っただけじゃないか。止血もしているし、別に騒ぐ程の怪我ではないだろう。最後だ、退いてくれ。」
「お利口さんに医務室行ったら退いてやるよ。」
1925「嫌だと言ったら?」
「ふざけている時間は無い。もう一度言う、退いてくれ。」
スタジアムからタクシー乗り場まで続く通路で立ち塞がるように立っているキバナの表情は険しい。いつもなら優しげに緩められている目元も吊り上がっており、穏やかでは無い。
「オレさま医務室で治療受けてから帰れって伝えたよな。」
「次の予定が詰まってるから移動先で治療するって伝えたはずだが?」
「はいアウト。お前それで治療受けに行った事ないじゃん。後で悪化したらどうするんだ。」
「腕にステルスロックが掠っただけじゃないか。止血もしているし、別に騒ぐ程の怪我ではないだろう。最後だ、退いてくれ。」
「お利口さんに医務室行ったら退いてやるよ。」
肴飯のポイ箱
DONEお題箱からリクエスト「ポテトチップス」
※恋人同棲設定でis over後です。
あちらさんでは呼び方が違うらしくて、どちらの名称で書くか悩んだのですがせっかくなので本場の呼び方で書いてみました。私もこれを書きながらコンビニで買ったポテチをパリパリと摘んで楽しんでいました。美味しいですよねポテチ。何故か急に食べたいスイッチ入るのなんなんでしょうね…素敵なお題ありがとうございました!
美味しい金貨全体的にくすんだ水色とアイボリーで統一されたキッチンの中。シンプルな黒のVネックセーターにデニムパンツを履いたキバナは、いつもとは違い髪をハーフアップにして結び、腰にはジムのマークの入ったカフェエプロン。エプロンは数年前のファン感謝祭で販売したものだがポケットもついていて重宝している物だ。準備ができたらご機嫌にまずは1枚ロトムに撮ってもらってからコンロ前に立つ。ダンデと一緒に暮らし始めたこの家で特にキバナが拘ったキッチン周りは背の高い自分と恋人に合わせて作られている為、首が痛くならないのが大変よろしい。
キバナが何故、こんな風にキッチンに立っているのかと言えば昨夜まで時間は遡る。
「クリスプス腹いっぱい食べたい。」
2264キバナが何故、こんな風にキッチンに立っているのかと言えば昨夜まで時間は遡る。
「クリスプス腹いっぱい食べたい。」
肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題「深夜or早朝」⏳1h +40
お題選べなくてどっちもという欲張りをしました。
•これから今からくっつくkbdn。
•モヤっとした気持ちを1人で消化しようとしてるdndさんと、それに気付いて寄り添うkbnさんの話です。
これから一緒に寒い冬の日だった。吐く息は真っ白だが、それすらもすぐ景色に飲み込まれてしまうような時間。ダンデは1人、舗装もされていない道を歩いていた。耳に聞こえてくるのは自分の呼吸音と地面を踏み締める音。そして草むらや岩の隙間から聞こえてくる生きているものの音。
目的地があるのかと言われたら特に無い。暗い景色を見ながら、ダンデは歩いていく。
『酷い試合。』
『一方的で見ていて辛かった。』
『あんなものが放映までされたらもうトレーナーとして立ち直れないだろう。』
そんな言葉が耳に入ってきたのは、試合が終わり、インタビューを受けるために廊下を移動している時だった。廊下の先、スタッフか、取材に来ていたテレビ局のクルー達だろうか。どちらにしてもダンデのやることは変わらない。
2233目的地があるのかと言われたら特に無い。暗い景色を見ながら、ダンデは歩いていく。
『酷い試合。』
『一方的で見ていて辛かった。』
『あんなものが放映までされたらもうトレーナーとして立ち直れないだろう。』
そんな言葉が耳に入ってきたのは、試合が終わり、インタビューを受けるために廊下を移動している時だった。廊下の先、スタッフか、取材に来ていたテレビ局のクルー達だろうか。どちらにしてもダンデのやることは変わらない。
肴飯のポイ箱
DONEkbdnワンドロお題「待ち合わせ」
2人の待ち合わせといったらここだろうなという話。ちょっとだけSF(少し不思議)な話です。
※チャンピオン時代
※ゲストはピンク師匠
あの場所で待ってる歴史ある石畳、重厚な建物が連なる街並み。その真ん中に聳え立つ大きな龍が翼を広げたような建物が夜の帷が降りた中でも存在感を放っている。
「あれ?ここどこだ。」
そんな歴史ある街並みを見回しながら、ダンデはポツンと1人、いつの間にか暗い街の片隅で立ち尽くしていた。
「何してたんだっけ。」
腰部分を触るが、そこには何も無い。
「なんだっけ…なにか大切なものがここにあったような。」
周りをもう一度見回すが、ここがナックルシティであることしか分からない。そして、夜になっているとはいえ街から人の気配や生活音が全く聞こえない。
とりあえず歩き出そうと足を踏み出すと、何かを踏みつけてグッと首が引っ張られる。
「うわっ!?なんだ?あれ、俺マントなんて着けてたのか。」
3830「あれ?ここどこだ。」
そんな歴史ある街並みを見回しながら、ダンデはポツンと1人、いつの間にか暗い街の片隅で立ち尽くしていた。
「何してたんだっけ。」
腰部分を触るが、そこには何も無い。
「なんだっけ…なにか大切なものがここにあったような。」
周りをもう一度見回すが、ここがナックルシティであることしか分からない。そして、夜になっているとはいえ街から人の気配や生活音が全く聞こえない。
とりあえず歩き出そうと足を踏み出すと、何かを踏みつけてグッと首が引っ張られる。
「うわっ!?なんだ?あれ、俺マントなんて着けてたのか。」