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    milouC1006

    @milouC1006

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    milouC1006

    DONEFEHハロレク。試してみた竜化の反動でムラムラしてるハロ先生と被食願望盟主のトリートの話です。盟主メインで3ク口ード出ます。
    そっちは竜並だった 先生の綺麗な顔立ちが、視界いっぱいに広がる。茶会では常であるそれ自体は何も特別な事ではないし、こめかみの辺りから生えている角も、この人なら正直誤差の範囲だ。
     問題は、この至近距離のにらみ合いが、寝台の上で行われているということ。しかも、たった数時間前にこの世界へ来たばかりの先生に。痕になるほど強く盟主の手首を掴む彼の指先は、ほのかに赤い肌よりも白く滲んでいた。滅多にこうした余裕のない姿を見せることはないベレトだが、今回ばかりは細い尻尾は既にたまらず俺の足へ絡みついていて、心なしか最初見た時より角も太くなっている。明らかに、興奮していた。
    (……なにが、どうしてこうなったんだけ?)


     どのクロード達の記憶にもない、完全に特異なこのベレトが召喚されたのはつい数時間前。それはしっかり覚えている。召喚師も、召喚に付き合うことも多いパルミラ王さえ今回は「収穫祭にまつわる竜に由縁ある英雄」ということ以外に誰が召喚されるかも検討がつかない状態での召喚だった。そこで、真っ先に顔を出したのは我らが女神さまとこの奇怪な衣装の先生。それからも何人か収穫祭の英雄が召喚されたが、俺達はもうそれどころではなく、あれだけ話を聞きたがっていた女神さまに目もくれず先生に夢中になっていた。帰路には女神さまと級長やパルミラ王が取り合いをしていたくらいだ。過去と未来の我ながら、童女相手に大人げない話だ。
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    milouC1006

    MAIKINGこれはお茶の所をもっと解像度高くして入れようと思ったけど失敗したところです……クが眠ってる時の夢に差し込むつもりだった。これから添い寝して緊張しているクを置いて先生が爆速で寝落ちる。これで伝えたかったのは処女ード君はかわいいってことと、爆速で寝落ちちゃうほどの信頼が一番の贈り物だなってニコニコするクロード君です……言葉で説明していくスタイル
    蒼海の節二十四の日。暦の上でも、自分の中でさえ特別でも何でもなかった普通の日。この扉の向こうにいる人と、特別な名前を付ける予定の日。
    自分でも意識していなかった誕生日を、この士官学校に就任して間もない担任はしっかり把握していて、何か贈り物をと尋ねられたのが事の発端だった。

    「自分は戦いの世界に身を置いていたから、ふつうの人が好む贈り物がわからない」

     いままでは当り障りなく花などを贈ってきたが、君には確実に、一番喜んでほしい。朝一番でそんなことを、あの無表情で聞かれた時には流石に少し戸惑った。何しろ、自分だって殆ど贈り物なんて受け取ったことが無い。贈ったことも。
    勿論それは俺に贈られるものだし、今欲しい物を言えばそれでよかった。しかし、持ち合わせの切れた毒草を頼むわけにもいかず、アビスの更に一段深い禁書庫の鍵を頼むわけにもいかず。つまり人に聞かせて良いような欲しいものと言うのが簡単に思いつかなかった。
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    milouC1006

    DOODLEレクに妹が出来た日の、クが婚約者をそれはそれは幸せそうに紹介してくれる話………………これは……先生の片思い……かも知れない……
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    「きょうだい!」

     何度でも聞きたいその声が、青空に浮かぶ飛竜の影から聞こえた。二人が別の国で暮らし始めてから約一年、数節に一度会ってきたが、こうしてなんの連絡も無く突然飛んで来るのは初めての事だった。テラスに出て、飛竜の足がつくのを待つ。吹き飛ばされそうなほど強い風を起こして着地する飛竜。無理なほどに飛ばしてきていたのは明白だった。何をそんな急ぐことが、と尋ねようと思ったが、彼の手を取り降りてきた人の姿に息が止まる。

    「突然ですまないんだが……この人、俺の婚約者なんだ」

     そう、いままで見たことの無いような笑みで紹介してくれる。一番肝心な名前を言わないまま、博識な人だとか見ての通り美人でとか、魅力を教えてくれるのを見ると、心の底から惚れこんでいるのだと簡単に分かった。彼の説明通り、病的なまでに白い肌にガラス玉のように透き通った青い瞳。未来の夫が満足いくまで口を出さないフォドラ特有の淑やかさとは裏腹に、顔立ちははっきりとしていて彼の故郷を思わせる。
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    milouC1006

    CAN’T MAKE書簡集と食い違いこそあれ一応対応している蒼海の節18日の話。五年前、先生は上手く言葉にできなくて行動が先んじ、クは手を出す前に距離を取るから言葉が先んじてたのに、今は先生が気障な言葉を言ってクが気障な事をするようになったの、好きです。あ~~~好き……(ちょーっと調子が戻って来た……気がする!!!)
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    【1186年 青海の節 18日】

     夏らしく、昼間は特に暑い日が多くなってきた青海の節中旬。本来なら少し涼しげな飲み物を用意した方が気が利くのだろうが、生憎俺が人に振舞えるほど上等に淹れられるのはこれしかない。部屋の中で小さな茶会の用意をし、とりあえず自分の分だけに東方の紅茶を注いだ。
     俺がこうして一人、大して騒ぎ立てたことも無い心臓に違和感を覚えつつ待つのは、他の誰でもないクロードだ。先日の手紙で、これからの展望について少し話をしたいとの申し出があり、今日この日を指定させてもらった。だから彼も来るはずなのだが、どうしてだろう、遅刻しているような気がする。

    「……待ち遠しく感じているだけだろうか」

     心臓に嫌な違和感があるが、これが不安だと気付くにはしばらく時間が必要だった。落ち着かなくて部屋中を見渡す。何かいつもと違う事を、と香りがくすむのが嫌だったから滅多に入れない角砂糖を一つ入れてみた。それをスプーンで弄っていると、やっと扉が叩かれる。
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