mitotte_kazu @mitotte_kazu 自機ルガオスとエタバン相手のヴィエラとかよそよその話とかNPCよその話とか置いとく場所。リアクションとても嬉しいですありがとうございます ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 88
ALL ディンエラ mitotte_kazuPASTベーカリーの🦍と🐇さんのお話麵麭 意気揚々とトングとトレーに手を伸ばしたヴィエラが嬉しそうに店内を見渡す。グリダニアの一角、こぢんまりとしたベーカリーへ彼女に続いてルガディンは身を屈め入った。店内中を占める香ばしい匂いを、彼女は深呼吸をして胸一杯に吸い込んだ。 「あー……いい香り……」 うっとりと微笑んだ彼女の視線が所狭しと並べられたパンに移る。忙しない彼女から店内に彼が視線を向けると、硝子越しに厨房が見えた。小柄なララフェルがちょこまかと動き回り、パンの生地を捏ねたり焼き上がりを確認している。その身体でこれだけの量を、と感心していると彼女に服の裾を引っ張られた。ねぇねぇ、と並んだパンを凝視しながら彼女が小声で尋ねてくる。 「チョコとマーマレード、どっちが好き?」 2857 mitotte_kazuPAST🦍🐇死別ネタ mitotte_kazuPAST月を見ていた🦍と🐇さんの話 mitotte_kazuPAST満月とオルシュファンと🐇さんの話 mitotte_kazuMOURNING兎は最後数ヶ月から発情しっ放しという話を踏まえてヴィエラに定期的に発情期が来るといいなという捏造🦍と🐇の話※発情期に伴いいささかセンシティブ※例の数字 3282 mitotte_kazuPAST今の時期にたまに見かけるハウジングに遊びに行く🦍と🐇の話屋敷 リムサ・ロミンサらしいカラリとした暑い日だった。黒渦団への納品を終え冒険者ギルドを後にしたところ、通りすがりの冒険者が大声を上げている姿が目についた。 「ラベンダーベッドにて期間限定でお化け屋敷を開催していま〜す!今だけの夏季限定!ぜひぜひご覧くださ〜い!」 どうやらハウジングのお披露目も兼ねてのシャウトらしい。以前友人達と訪れた水族館を思い出しながらその冒険者が声高に叫ぶ住居区域をルガディンはなんとなしに手帳に書き残しておいた。 「……お化け屋敷?」 自宅のハウジングがひと段落着いたヴィエラが首を傾げる。話の種に、とルガディンが数日前に街中で見かけた冒険者の話をしたところ、彼女の目がキラリと輝いた。 2126 mitotte_kazuPAST結構な期間一緒に居る🦍と🐇の話失念 光の戦士と呼ばれるヴィエラから、数歩引いた所でルガディンは佇んでいた。依頼を終えた彼女に礼を述べ、ささやかな品を差し出した住人ににこやかに応じていた彼女が大きく手を振りながらこちらへ駆け寄ってくる。 「見て!果物くれた!!」 「良かったな、後でもらおう」 美味そうだと微笑んだ彼の左肩の上で、妖精も嬉しそうに羽を震わせた。 「……てかさっきの戦闘、ちょっと無茶したでしょ」 彼女から荷物を受け取り、なんのことやらと彼は首を傾げる。 「迅速魔のリキャストより詠唱早かったもん」 「ルインラは無詠唱で撃てるんだ」 間髪入れず返してきた彼に彼女は頬を膨らました。 「あの威力はルインだったもん!」 付き合いが長いだけあって、その辺りの見極めができるようになったか。彼は微かに口角を上げる。 1839 mitotte_kazuPAST🦍と🐇と赤児の短いお話赤児🐇無題 「赤ちゃん、できるかなぁ」 ルガディンの腕の中、一糸纏わぬ姿でシーツに包まっているヴィエラが小さく呟いた。かつて迷子を見つけたものの声をかけただけで泣かれてしまった彼の代わりに、ミコッテと一緒に対応していた時の彼女が頭をよぎる。子供苦手なんだよねぇ、と苦笑していた彼女から聞こえた予想外すぎる発言にそっと自身の頬を抓った。彼の動きに何してんの?と背後を覗き込もうとする彼女に、頬の痛みや痕を気取られないよう何でもない、と返す。 「欲しいのか?」 異種族間での着床率は把握していないが、ヴィエラ族については彼女から多少聞き齧った程度は知っていた。念の為確認してみるとううん、と彼女は首を振る。違うのかと不思議に思っていると、そっちは?と聞き返される。 2112 mitotte_kazuDOODLE迷DPSだぞえ!しるこさん mitotte_kazuPAST向日葵とオルシュファンと🐇さんの話 mitotte_kazuPAST🦍の眼鏡の話眼鏡「それって伊達なの?」 不意に投げかけられてきたヴィエラの言葉にルガディンは首を傾げる。主語が曖昧だが恐らく眼鏡のことだろうと推測し、まぁ、と頷いて返した。ふぅん、と歩み寄ってきた彼女がこちらに両手を伸ばしてくる。眼鏡を取りたいのだろうなと思い、ルガディンは自室の隅に適当に配置されたベッドに腰掛けた。彼女と目線が合う。予想通りに眼鏡を手に取った彼女はふむ、とひとりごちてありふれたそれを興味深そうに観察していた。 何故か彼の眼鏡をかけた彼女が、なんで?と不思議そうに首を傾げた。サイズが合っていないため、ずれた眼鏡を両手で挟むように整えた彼女は彼の返答を待っている。何故俺の眼鏡を身に付けているのかこっちが聞きたいと思いつつ、ルガディンが口を開く。 893 mitotte_kazuPASTとても短いいささかセンシティブなイルしる短文※例の数字 mitotte_kazuPAST🐇さんにマッサージする🦍の話指圧 はぁ、とため息を漏らしてヴィエラが首や肩を回すのを見ていた。連戦が応えたか、それとも最近入れ込んでるクラフトによるものかと思い多分両方だろうなと自己完結する。流石にそればかりは回復魔法ではどうしようもないだろうなと思っていると、視線に気付いたようなヴィエラと目が合った。 「……あ〜、肩凝ったなぁ」 しなやかな指先で自身の肩を揉みながら、彼女は何かを求めるような視線をこちらに向けてくる。試しにエスナを詠唱してみるが、やはり効果はないようで彼女が不服そうな表情を浮かべた。 だろうな、と苦笑しながら杖を仕舞うと関節をほぐすようにヴィエラは身体を伸ばす。 「白魔道士ならそういう知識ないの?」 もしくは学者のあの本に載ってたりしない?と上目遣いで尋ねてきた彼女に首を振って返した。肩凝りは肩の筋肉の血行不良などから生じる筋緊張であって、あくまで治癒を促すものである白魔法に血行を良くする働きは期待出来ないし、そもそも学者は軍学者の略称であるから彼女の求める知識も情報もないだろうと思う。その旨を伝えると、あからさまにがっかりしたように彼女は肩を落とした。それでもしんどそうな彼女を見ていると何かしてやりたいというお節介が顔を覗かせないこともなく、それに応えられるものを自身が持っている自負もあった。 1518 mitotte_kazuPAST手合わせするオルしる手合わせの話 久しぶりに訪れたキャンプ・ドラゴンヘッドの駐在兵達は相変わらず温かくヴィエラを迎えてくれた。その中の一人が恐れ多いのですが、と前置きして手合わせを求めてくる。曰く、多くの蛮神や帝国兵との戦闘を乗り越えた彼女の戦いから多くが学べると考えた、とのことだった。人の役に立てるなら、と軽い気持ちで了承し、魔法と剣技の両方を見せられる赤魔道士での手合わせを提案する。感激したように礼を繰り返す兵に笑って応える。 お互い本気ではないとはいえ、勝負は呆気なく決まる。威嚇程度の魔法で怯み、それでも逃げることなく此方に向けられた剣を躱して翻弄していく。流石です、と息を切らしながら満足そうに呟いた兵に何か学べた事があると良いのだけれど、と返すと力強く頷かれた。 1480 mitotte_kazuPAST下ネタと遭遇する🦍と🐇の話※題名通りいささか下ネタ下世話 その店の名物はアップルパイのようだった。 青魔法を覚えるために周回を繰り返しようやく二人が目当ての技を覚えたのは夜中で、たまたま入った店だった。昼はカフェ、夜はバーのようになっており、店主の意向か夜中にもスイーツが食べられるらしい。メニューに誇らしく大々的に描かれたアップルパイを見て、目の前に座っていたヴィエラが目を輝かせる。 「……頼めばいいだろう」 適当な酒と食事を選んでいたルガディンがそう言うと彼女は一層表情を輝かせ軽やかに手を挙げ店員を呼んだ。 作り置きが出てくると思ったらわざわざ焼き上げて提供されるらしく、デザートとしてアップルパイが出てくると店員に言われた。 「お腹のスペース、空けとかなきゃね」 1256 mitotte_kazuPAST🐇さんの相手(🦍・イルベルド・アルバート・オルシュファン)で耳に触れる小咄アソート詰め合わせ耳に触れる ヴィエラの特徴的な耳に手を伸ばす。想像通りの手触りで、痛くないよう注意しながらその感触を堪能する。そのまま顔のラインに沿ってルガディンは手を滑らせた。白く滑らかな頬を彼の人差し指がなぞる。柔らかく包み込むように彼の親指が続き、彼女の唇を横切った。上目遣いで見つめてきた彼女に応じるように、通過しかけた親指で唇に優しく触れる。ふにふにと感触を楽しんでいると不満げに睨み付けられた。手の中で微かに膨らまされた彼女の頬を掌でやんわりと押し返すと、彼女が彼の指を噛む。痛くない程度に加減された彼女の甘噛みに苦笑すると、また上目遣いで睨み付けられた。あ、と開かれた彼女の口に流石に本気で噛まれるか、と覚悟した瞬間だった。微かに音を立てて吸い上げた彼の指を、彼女が唇で食む。本当に煽るのが上手い、と思いながら彼は彼女の唇を優しく割り開いた。 1096 mitotte_kazuMOURNINGいささか(当社比)センシティブなイルしる※例の数字※諸々捏造注意 6197 mitotte_kazuPAST食べ物作る🦍と🐇の話※以前書いたロランベリージャムの続きロランベリーシロップ ジャム作りで余ったロランベリーを分けて欲しい、と切り出したルガディンにいくらでもどうぞ、とヴィエラは返した。 「独り占めするの?」 彼女の問いにそんなつもりはない、と彼は苦笑した。 「腐らせるぐらいならシロップでも仕込んでおこうかと思ってな」 シロップ、と繰り返した彼女が難しいの?と首を傾げる。いや、と必要な器具を準備しながら彼は返す。 「火を使わない分、ジャムより手軽だとは思う」 砂糖に手を伸ばした彼を眺めながら、見てていい?と彼女が尋ねる。ご自由に、と彼は笑った。 細かく賽の目に刻んだロランベリーをスプーンで掬い、煮沸消毒した瓶に入れていく。瓶の底一面に満遍なく敷き詰めた上を埋めるように砂糖を加え、またロランベリーを均等に詰めては砂糖で埋める。詰めて埋める作業を刻まれたロランベリーがなくなるまで交互に繰り返した。 881 mitotte_kazuMOURNING例の部屋に閉じ込められた🦍🐇※例の部屋なので比較的センシティブ※例の数字 8991 mitotte_kazuMAIKINGフラダンスを生で見る機会があって感動したので🦍🐇で書いたやつ。思いついたら続くかもしれない舞踏 トントントントン、とヴィエラの長い脚がリズムを刻むようにステップを踏む。一定のリズムで四拍子を刻みながら、すらりとしなやかな腕を広げたり、揺らめかせたりしていた。両手で大きな弧を描いたかと思えば滑らかに手首を揺らし、緩く何かを包むように両掌を揃え、翻しながら舞っている。頬杖を突きながら無言で見入っているルガディンに時折顔を向けながら、指先に視線を移したり目を伏せたりする。周囲の踊り子達に比べて場数や経験も足りていないため拙さは多少感じられるものの、それを差し引いても目を引く姿だった。 きっかけはたまたま訪れたメリードズメイハネで伝統の舞踏が披露されていたところだった。話を聞くと観光サービスの一貫で時折行われているらしく、ヴィエラとルガディンは思わず感嘆を漏らす。近く行われる予定の祭典でのお披露目前に新人の踊り子達が人目に慣れるように、との理由で行われていた事だった。軽食と飲み物を待ちながら数曲を演者を変えつつ行われる公演を眺める。華やかな舞踏と音楽と共に届いた食事を堪能する。 1668 mitotte_kazuMOURNING※比較的センシティブな🦍🐇例の数字 781 mitotte_kazuPAST鮎(@ayu_14mana)さんのうちよそ、うちうち、NPCうちで無限に見たいシチュ「顔が割れてない状況で追手から逃れるために路地裏等で一般カップルのフリして濃厚にイチャつき、面食らう追手に対し『いま取り込み中だから』と言ってやり過ごす」やつの🦍🐇追手 ルガディンとヴィエラがウルダハのマーケットを覗いていた時だった。商品のイヤリングを眺めていた彼女が着けたイメージ見たいから、と彼に屈むように声をかけてくる。 「後ろの人に心当たり、ある?」 言われた通り屈んだ彼の耳にイヤリングを近付けるのに合わせて、彼女が囁いた。耳に添えられたイヤリングを見る振りをして、背後に視線を向ける。雑踏に紛れて明らかに敵意を隠し切れていない男がこちらを見ていた。首を傾げた彼の耳から手を離し、そっかぁ〜、と彼女は呟く。こっちは?とデザインが異なる商品を選び、先ほどと反対側に翳してきた彼女がまた耳打ちしてくる。 「気付いたのはさっきの屋台から」 無防備に飲み食いしてたところも見られてたかと苦笑してしまった彼を戒めるように彼女が顔を顰めた。追手に気付かれないよう表情を戻し、陳列台に商品を戻しながら小声で相談する。 1909 mitotte_kazuDOODLE7/1のRP会の忘備録的なもの。🦍視点多少の脚色含んでると思いますし、時系列もバラバラです。勝手にお借りしてる部分もあるので何か問題有れば修正します。飲み会「なんかこう、いい飲み物とかないかな……」 制作手帳と睨み合いながら呟いたヴィエラにルガディンは首を傾げた。明日の手土産、と唇を尖らせ制作手帳を捲る彼女にあぁ、と納得して、チャイを作る手を止める。彼女の隣で自身も手帳を捲り、一緒に頭を捻った。 「やっぱお酒が喜ばれると思ったけど……」 「作れるものに酒はないかな……」 「ないかぁ〜」 しまったぁ、と彼女が溜息を吐いた。ドワーフのエール、ワインポートの良質なワインなども悪くはないだろうが、店への手土産に持っていくために用立ててもらうには些か時間が足りない。自身の気の利かなさにうんざりしながらページを捲った彼が、お、と小さく呟いた。それを聞き逃さなかった彼女が何何?と彼の手元を覗き込む。 4168 mitotte_kazuPASTヒラは自身のエーテル使ってるから戦闘後満身創痍なのでは?的なツイートを見かけた結果荒ぶった🐇さんに応えたお話不足 怒涛の敵からの攻撃と周囲に倒れている仲間達の亡骸に、ルガディンは自嘲に近い笑みを浮かべた。攻撃範囲を避けながら詠唱時間を省略し、味方の白魔道士に蘇生を投げる。それだけで体内の魔力もエーテルも枯渇してしまった。それまでのダメージを緩和するためのバリアで魔力を費やしてしまった結果ではあるが、自身の不甲斐なさに奥歯を噛み締めた。愚痴も泣き言も漏らすつもりはないが何はともあれ立て直していく必要がある。敵の攻撃が緩んだ瞬間を見計らい白魔道士が起き上がるのを視界の端で確認しながら、敵からエーテルを少量拝借する。すかさず拝借したエーテルを体内で変換し、白魔道士へと受け渡す。慌てたように詠唱していた白魔道士が少し落ち着き、他者の蘇生へと行動を移した。 2494 mitotte_kazuMOURNING比較的センシティブなイルしる※例の数字 3895 mitotte_kazuPAST捏造が過ぎるイルしる潜入※新生通りにならずクリスタルブレイブがきちんと機能しているif世界線 ※暁月後辺りの話 ウルダハで最近話題の風俗店があるらしい、と不滅隊隊員がヴィエラに小声で耳打ちする。曰く、あのエオルゼアの英雄と同種族の豊満な体躯を堪能できる店と謳って、言葉にするのも憚られるようなことをさせてくれるらしい。英雄以前に女性であることを配慮している様子の隊員が仄めかしてはくれているものの、所謂本番行為まで暗黙で許されているそうだ。あぁ、と間伸びした声で彼女が手を叩く。 「繁殖能力低いもんねぇ」 呑気な物言いに肩すかしを喰らった隊員の前で、彼女は顎に手を添え考え込みだした。 「珍しい種族を揃えるのには広い繋がりが必要になるので、他のグランドカンパニー等と協力しながら捜査を進めている状況なのですが……」 7602 mitotte_kazuMOURNINGいささかセンシティブな🦍🐇※例の数字※🐇さんが幻想薬でメスラになってるお話 4287 mitotte_kazuMOURNINGいささかセンシティブな🦍🐇※例の数字 3615 mitotte_kazuPAST料理作る🦍と🐇アヒージョ ルガディンが客室でアイテムの整頓も兼ねて革細工の制作に励んでいる時だった。けたたましく叩かれるドアに居留守を決め込むわけにもいかず、嫌な予感がしつつドアノブに手をかける。 「やっほー」 ノックのために握られた拳を緩めたヴィエラが軽やかに微笑んでいた。何事かと尋ねると反応が薄〜い、と唇を尖らせられる。とりあえず中に入れて、と断る隙も与えずするりと滑り込んできた彼女は定位置のようにベッドに腰掛ける。改めて用事を尋ねるとにんまりと微笑んだ彼女が鞄から何かを取り出してきた。 じゃ〜ん、と焦らすように取り出されたのは細やかに描かれたラベルの貼られた瓶だった。彼女の様子とラベルの絵や文字に目を走らせて酒か、と呟くとそう!と嬉しそうに耳を立てられる。 2016 mitotte_kazuPAST料理作る🦍と🐇ガレット 客室でリテイナーの所持品やミラージュドレッサー内の整頓をしていると、珍しく扉をノックされた。誰だろうと首を傾げたルガディンが扉を開けるとやっほー、と見慣れたヴィエラが片手を上げる。何事だと困惑している間に客室内へ侵入し、ベッドに腰を下ろした彼女がにんまりと微笑む。 「お腹空かない?」 その問いかけに時計に目をやると、とうに昼を過ぎていた事に気付いた。 どこか行きたい店でも?と尋ねてきたルガディンに、わかってないと言わんばかりに彼女がゆるゆると頭を振る。ベッドの上で彼女が足を揺らしながら今すぐ何か食べたいぐらいお腹が空いてるんだよね、と唇を尖らせた。 「クランペットとかで良ければあるが」 自身の鞄を探るルガディンに肩を落としながら溜息を吐かれた。出来立てのが美味しいじゃん、と呟くヴィエラに嫌な予感がして、鞄を探る手が止まる。同意した場合と詳細を尋ねた場合の展開の予想が薄々つくが、気付かないふりをして鞄の中からハイクオリティ品のクランペットを取り出そうとした。 1739 mitotte_kazuPAST料理する🦍と🐇ホットサンド お腹空いたな、と呟いたヴィエラを無視しながら広い荒野に横たわる冒険者をルガディンは蘇生していた。起き上がった冒険者と手を振り合っていた彼の背中に聞こえてる?と彼女が声をかける。 「そろそろ戻るか?」 結構な時間居たしな、と手にした戦果やクラスターを確認しながら返した彼に嬉しそうに彼女が頷く。ガンゴッシュに着いた瞬間彼女があ、でも、と彼の服を引く。 「お腹空きすぎてもうどこも行く元気ないかも」 悪戯っぽくねだるような上目遣いの彼女の顔を見つめ、少し考え込んだ彼が盛大に溜息を吐いた。 作れと?と確認するルガディンに当然のようにヴィエラが頷き返す。周囲を見渡し歩いていく彼の後を追う。 「そっちの方がレベルが高いだろうに」 1411 mitotte_kazuPAST食べ物作る🦍と🐇の話ロランベリージャム じゃーん、と誇らしげなヴィエラが差し出してきたのは、籠いっぱいのロランベリーだった。 「……美味そうだな」 「でしょ?」 彼女の細い指が艶々と輝くベリーを摘みあげ、ルガディンの口元に差し出してくる。 「頼まれごとしたら、お礼にってめちゃくちゃくれたんだぁ」 掌を示してもぐいぐいと口元目掛けて差し出されるので仕方なしに口を開いた。ベリー特有の酸味と甘味が広がり、思わず頬が緩む。 「……でもこれ痛みやすいから、すぐ食べないとダメなんだって」 「その前に食い切りたいな」 二人して籠からベリーを摘み食いしつつ、考え込んだ。 腐らせてしまうのは惜しいが二人で食べきるには量が多すぎる。だからといって知人に配るには痛む前に捕まえるのが困難な人もいる。 1909 mitotte_kazuMOURNINGほんのりセンシティブな🦍🐇※例の数字(3文字) 518 mitotte_kazuMOURNINGとても短い🦍🐇口付 ルガディンの口元をヴィエラの指先がなぞる。目を閉じてされるがままの彼から手を離した彼女がむぅ、と呟いて鞄の中を漁った。目を開いた彼が鞄から取り出されたポーチ内を探る彼女の指先を眺めていると、まだダメだよ、と彼女が悪戯っぽく笑う。小さく溜息を付いて肩を竦めた彼が目を閉じて少しすると、唇に柔らかな何かが触れた。唇をなぞる柔らかな感触の正体を予想しながら、彼女の動きが止まるのを待つ。 「……リップクリーム?」 動きを止め口元から離れたものの正体を告げて目を開く。当たり、とにんまり口角を上げた彼女がリップクリームの蓋を閉じていた。微かに漂う香りと口元の質感に違和感を覚えつつ、彼は数回頷く。荒れていたか、と独りごちた彼に割とね、と返した彼女がポーチを鞄に仕舞う。 445 mitotte_kazuPASTめちゃくちゃ短い🦍🐇※死ネタ別離 どこか適当な死に場所を見つけて人目を避けて死ねればいいとも思って始めた冒険だった。出会いと別れを繰り返して自分より先に死ぬもの、何かを遺して逝くもの、それらに託されたものが知らず知らずに増えていった。傷と皺の増えた彼の頬を彼女の指がそっと撫でる。適当なところで見切りを付けて貰いたかったが、思っていた以上に粘り強く永く彼女は付き合ってくれた。申し訳ないなと言うと今更と微笑まれる。良い旅だった?尋ねてきた彼女にお陰様でと返す。満足気に頷いた彼女の悔いはない?という問いに短く息を吐いた。残して逝くのが悔しい、と伝えるのは狡いと思うが最期の我儘だと許してほしい。 281 mitotte_kazuPASTとても短い🦍🐇牽制 アルカソーダラ族の依頼の報告をしていたルガディンのリンクシェルに通信が入る。報告を手早く済ませ、出てみると聞き慣れたヴィエラの声がした。用事を尋ねると特に、とこともなげに返される。 「リムロミって今から来れる?」 唐突に何だと思いながら了承すると、少しの間を置いて彼女が言う。 「今ちょっとそこでねぇ、ナンパされてるんだけど」 二人がかりでねぇ、と呑気に続けた彼女に溜息を吐く。心配そうに近付いてきたアルカソーダラ族に掌と笑顔を向け、大丈夫だと示した。 「エタバンリング見せて威嚇しようかと思ったけど、そういうので納得しなさそうな子達でさぁ……」 その外見や格好で1人で歩いていると致し方ないことだと思いながら、彼はちょっと待ってろ、と返す。 535 mitotte_kazuPASTとても短い🦍🐇行事「イベント盛り沢山だね」 ぺらぺらと手帳を捲りながらヴィエラが呟いた。何があったか、と考え込んだルガディンが季節にちなんだイベントや新たなアライアンスなどが頭をよぎり、確かにな、と短く同意する。 「新しいアライアンスの装備も欲しいし、エッグハントも気になるし、」 指折り挙げていく彼女に彼はだろうな、と苦笑する。時間が足りない、と呻く彼女に微かに口角を上げた彼が温かい紅茶を差し出す。 「ゆっくり楽しめばいい」 彼を見上げ、だね、と同意した彼女が一口紅茶を飲み、続ける。 「勿論ディンも一緒にね」 楽しみの中に自分が含まれていると思っていなかった彼が数回瞬きし、再度苦笑した。 「装備の横取りは極力控えようか」 318 mitotte_kazuPASTとても短い🦍🐇表情筋「あんまし笑わないよね」 ルガディンの顔にかかる前髪をかき上げたヴィエラが呟いた。まじまじと見つめてくる彼女に彼が溜息を吐く。 「常に笑顔のルガディンというのも不気味だろう」 そうかな、と彼女が手を伸ばして来た。くい、と彼の口角を上げしばらく眺めてから吹き出した彼女がごめん、と笑いながら謝る。別にいい、と目を閉じた彼の口角をしばらく彼女は楽しそうに上げ下げしていた。ぶに、と彼の頬を彼女のしなやかな指が挟むように押し潰す。 「……楽しいか?」 大人しくされるがままだった彼の質問に対し、頬の感触を楽しむようにむにむにと彼女は触り続けていた。 「わりとクセになる感触」 その間も止まらない手の動きからお世辞などではないとわかった彼がそうかと呟く。 360 mitotte_kazuPASTとても短い🦍🐇獲得「だからタンクもヒラもしてないって!!」 ボスを倒し開けた宝箱の中身、目当てのジョブ以外の装備品を宝箱に投げつけながらヴィエラが叫んだ。あーもう!と悔しそうに宝箱の中を再度覗き込み、もう一つ入っていたアクセサリを摘み上げる。 「レンジの胴装備だったか?」 溜息と共に戻された宝箱の中身をちゃっかり拝借しながらルガディンが目当ての品を尋ねるとそう、と彼女が肩を落とした。 「せめてリーパーの服ならまだ許せたのに…」 もう何度目だろうか。そろそろ館の主から出入り禁止が出されそうなぐらい周回を重ねたダンジョンを後にする。ちぇ〜、と残念そうに唇を尖らせた彼女がちらりと館を振り返った。もう一回行くか?と声をかけた彼にいい、と苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。 540 mitotte_kazuPASTとても短い🦍🐇背凭 ベッドに腰を下ろし、真剣にトームストーンに向き合うヴィエラの横顔を眺めていた。特にすることもしなければならないこともない、のんびりとした時間だった。床に腰掛けてアイテム整理をしていたルガディンがのそりと立ち上がる。一度彼を見て、彼女は再度液晶に視線を落とした。少しの間を置いて、スプリングが軋む音に合わせて後ろに倒れそうになる。うわ、と小さく声を漏らした彼女を、背後に居た彼が受け止めた。ありがとう、と反射的に返し姿勢を整えた彼女が彼に向き直り、首を傾げる。 「何?」 「しんどくないかと思って」 いや、と前置きして彼が答えた。しんどいとは、と更に首を傾げた彼女に彼があー、と呻いた。 「背もたれにでもなろうかと……」 433 mitotte_kazuPASTとても短い🦍🐇衣服 寒〜い!と不満気に声を上げたヴィエラの横で、ルガディンは襟元のマフラーを整えだろうな、と小さく呟いた。ミラージュプリズムとはいえ、この気温では些か露出が多すぎる格好の彼女が唇を尖らせる。 「だって可愛い格好したいじゃん」 そのまま頬を膨らました彼女に、でしょ?と、同意を求められた。自身にはそういった感情はあまりないが、まぁ彼女ほど魅力的であれば、と彼が頷くとでしょ!と頬を緩められた。そして小さくくしゃみをした彼女に自身のマフラーを外し、くるくると巻き付ける。ルガディンサイズのものなので、首だけでなく口や胸元まですっぽりと覆われた彼女がもぞもぞと襟元を触った。あったかい、と小さく呟いてからまた唇を曲げる。 343 12