アオオモ 無題晴れた日には、外で食べるようにしている。
それは、外で食うと美味いとか、そんな明るい理由ではなくて、他の人と食事を取るのが居心地が悪いからだった。
アカデミーの食堂に、外から来た留学生の居場所なんてあるわけがない。名目上、年齢や出自など関係なく意欲を持つ者すべてが学べる場所ではあるが、生徒内ではそんな名目なんて意味がなかった。
まぁ、あとポケモンたちが外の方が喜ぶというのもあるけど。
アカデミーから少し離れた木陰で、アオキは自分で作った塩おにぎりを頬張っていた。野生のポケモン達がアオキのことを気にすることもなく歩いて行く様を眺めていると、パタパタと足音が近づいてきた。
「アオキ、お待たせしました」
「オモダカ生徒会長・・・」
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