あき。
dead_man_1234
DONE👻ワイ。生存ifけあき。Kお誕生日おめでとう記念。祟り屋弓→ak表現が若干あります。I'm yours.「そういえばさ、旦那の誕生日何するか決まった?」
麻里と夕食を摂り、食器を片して部屋に戻ったら祟り屋の射手君がベッドに座っていた。そういえばと話題を変える様に話し始めていたが彼には今日は今初めて会った。いつから居たんだろうか。招いた覚えもなく、玄関を通った気配なども感じなかった。麻里が居る為色々思う所はあれど施錠はキチンとしているのに。ヘラヘラと笑う彼が"こう"なのは今に始まった事ではないからもう何も言わないし聞かれた質問も置いておくとして、とりあえずいらっしゃいとだけ答えた。
会いたくてさあ、来ちゃった。と言う。帰宅すると扉の前で両手にポッ⚪︎ーとプ⚪︎ッツがギチギチに入ったコンビニ袋をぶら下げ、満面の笑みで射手君が待っていた日から1週間も経っていない、が神出鬼没でいつも予想の斜め上の言動をするのは射手君の常なので、それについても何も言わなかった。悪意がないから余計タチが悪いんだとKKが言っていたな。ちょっとわかる気がする。
2894麻里と夕食を摂り、食器を片して部屋に戻ったら祟り屋の射手君がベッドに座っていた。そういえばと話題を変える様に話し始めていたが彼には今日は今初めて会った。いつから居たんだろうか。招いた覚えもなく、玄関を通った気配なども感じなかった。麻里が居る為色々思う所はあれど施錠はキチンとしているのに。ヘラヘラと笑う彼が"こう"なのは今に始まった事ではないからもう何も言わないし聞かれた質問も置いておくとして、とりあえずいらっしゃいとだけ答えた。
会いたくてさあ、来ちゃった。と言う。帰宅すると扉の前で両手にポッ⚪︎ーとプ⚪︎ッツがギチギチに入ったコンビニ袋をぶら下げ、満面の笑みで射手君が待っていた日から1週間も経っていない、が神出鬼没でいつも予想の斜め上の言動をするのは射手君の常なので、それについても何も言わなかった。悪意がないから余計タチが悪いんだとKKが言っていたな。ちょっとわかる気がする。
kyoun1027
DOODLETLに流れてきた「恋人に『元気出る写真送って』って頼んだら何が返ってくるか」みたいな話を見、おぼアキはスマホ教室になるな……🤔というところから始まり なんかどんどん風呂敷が広がってきたのをメモったらくがき達📝転生学パロ、付き合ってないけど一緒に寝ちゃったりはするタイプのおぼアキ。 5
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DONE🎈ブラアキ。ア受けオンリー展示2。エリチャンネタと誕生日ホームボイスネタです。肩章を撫でる 急な雷雨もなくからりと晴れた空に、小さな虹がかかっている。あんなに大量の水を使ってウォーターガンバトルをしたのだから、出来てもおかしくはない。
空気中を漂う水の粒に光が反射して生まれるんだっけか。いつだったか、てるてる坊主を作りながら教えてくれた話を思い出しながらぼんやりしていると、仰向けに転がるアキラの横に誰かが座った。ブラッドだ。
「流石に疲れたようだな」
「全員相手にしたんだから当たり前だろ」
「お前が全員でかかってこいと言ったのだろう」
「途中でメンターが参戦してくるとは聞いてねーよ」
ジト目を向ければ、くすりと笑うブラッドの珍しい姿が視界に入る。下から見上げても顎の形すら美しい男だ。
「楽しかったよ。ありがとな、ブラッド」
1490空気中を漂う水の粒に光が反射して生まれるんだっけか。いつだったか、てるてる坊主を作りながら教えてくれた話を思い出しながらぼんやりしていると、仰向けに転がるアキラの横に誰かが座った。ブラッドだ。
「流石に疲れたようだな」
「全員相手にしたんだから当たり前だろ」
「お前が全員でかかってこいと言ったのだろう」
「途中でメンターが参戦してくるとは聞いてねーよ」
ジト目を向ければ、くすりと笑うブラッドの珍しい姿が視界に入る。下から見上げても顎の形すら美しい男だ。
「楽しかったよ。ありがとな、ブラッド」
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DONE🎈ブラアキ。誕生日エリチャンネタ。ブがアを車で迎えに行ったときの話。快晴、青の喝采「遅い」
「これでも急いで来たつもりだが」
ぶすりと不貞腐れたアキラにそう返せば「でも先に買い出ししてたんだろ」と膨れた頬が一段と大きくなった。
「オスカーは?」
「別の買い出しのために途中で降りた。終わったら、そのまま会場に向かうそうだ」
「ふーん」
まだ機嫌はなおらないらしい。ボルダリングに行く予定だと言っていた彼は、いつものラフな服装にリュックを背負っている。誕生日でも変わらぬ行動に、心中でブレない男だとこっそり呆れていると、表情を読んだのかジト目を向けられた。最近の彼は、こちらのポーカーフェイスをお見通しだとばかりに読んでくる。それを成長したと喜べばいいのかは、ブラッドにとって複雑な気分だ。
「そうだな、今日の主役はお前だ。今からは丁重にもてなしてやる」
1688「これでも急いで来たつもりだが」
ぶすりと不貞腐れたアキラにそう返せば「でも先に買い出ししてたんだろ」と膨れた頬が一段と大きくなった。
「オスカーは?」
「別の買い出しのために途中で降りた。終わったら、そのまま会場に向かうそうだ」
「ふーん」
まだ機嫌はなおらないらしい。ボルダリングに行く予定だと言っていた彼は、いつものラフな服装にリュックを背負っている。誕生日でも変わらぬ行動に、心中でブレない男だとこっそり呆れていると、表情を読んだのかジト目を向けられた。最近の彼は、こちらのポーカーフェイスをお見通しだとばかりに読んでくる。それを成長したと喜べばいいのかは、ブラッドにとって複雑な気分だ。
「そうだな、今日の主役はお前だ。今からは丁重にもてなしてやる」
subaccount3210
DONEK暁ならなんでも許せる人向けです。できてないけあき。#毎月25日はK暁デー 「熱帯夜」「蛍」「宿題」六月に入って梅雨の前の暖かくて湿った夜、八時過ぎるのを待って外に出る。
夏至が近くてももう暗く、田舎は家の光も街灯も、車のヘッドライトも疎らだ。
それでも日中走り回っている祖父母の家の周辺は目が暗闇に慣れてしまえば少年のテリトリーである。
蛇が出るから草むらに入るなと言った祖父母も駄菓子をくれた近所のお婆ちゃんも家の中で虫の声と蛙の声ばかりが少年に存在を伝える。
けれども今捕まえるのはそれらではない。
虫捕り網を持って小川の方に行くと目当てのものたちがすぐに姿を現した。
「いたいた」
声を出して笑っても彼らは逃げない。不規則に飛び回るか草むらでじっとしているか。どちらにしてもぴか、ぴか、と白熱電球よりも黄色く柔らかく光っている。
2933夏至が近くてももう暗く、田舎は家の光も街灯も、車のヘッドライトも疎らだ。
それでも日中走り回っている祖父母の家の周辺は目が暗闇に慣れてしまえば少年のテリトリーである。
蛇が出るから草むらに入るなと言った祖父母も駄菓子をくれた近所のお婆ちゃんも家の中で虫の声と蛙の声ばかりが少年に存在を伝える。
けれども今捕まえるのはそれらではない。
虫捕り網を持って小川の方に行くと目当てのものたちがすぐに姿を現した。
「いたいた」
声を出して笑っても彼らは逃げない。不規則に飛び回るか草むらでじっとしているか。どちらにしてもぴか、ぴか、と白熱電球よりも黄色く柔らかく光っている。
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DONE🎈ブラアキ。ワンライお題100回:自由(@brak_60min )GSパロでモデルのブがアに会うため帰ってくる話。
行為の匂わせ、季節外れの新年ネタ、正月イベネタ、捏造設定ありありです。
テロップと共にくしゃくしゃに歪めた顔が映された画面をぼんやりと見ながら、ブラッドはクラッカーを手に取った。ローテーブルに長時間放置されたそれは湿気ていて、口の中から軽快な歯応えは聞こえない。目の前の大型モニターでは、難易度の高い問題に次の挑戦者であるコメディアンが難しい顔をしていた。彼らが運任せに選ぼうとしている時だった。玄関の方から電子音が聞こえ、しばらくして扉が開かれる。
「ただいまー……って、うおっ! ブ、ブラッド……!?」
帰宅した家主は、リビングの扉を開くなり驚きに目を丸くさせた。モニターは丁度コマーシャルに入っている。丁度良いと、ブラッドは固まったまま動かないアキラへ視線を向けた。
「おかえり。遅かったな」
2897「ただいまー……って、うおっ! ブ、ブラッド……!?」
帰宅した家主は、リビングの扉を開くなり驚きに目を丸くさせた。モニターは丁度コマーシャルに入っている。丁度良いと、ブラッドは固まったまま動かないアキラへ視線を向けた。
「おかえり。遅かったな」
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DONE🎈ブラアキ。ワンライお題11回:手相(@brak_60min )アがセに手相を見てもらう話。
ちょっと大人気ないブがいる。
「手相?」
「うん。趣味のようなものだけど」
そう言って頼りない笑みを向けてくる男は、セイジ・スカイフォールだ。アキラの一期上の先輩だが、先輩面など見せず、むしろアキラをいつも羨望の眼差しで見つめてくる。自身もヒーローだがヒーローのことが好きで、グレイとは気が合いそうだった。
アキラが飲み物を買いに談話室に来たところ、セイジと偶然会い、雑談の流れで手相の話が出たというわけだ。
「ふーん」
ビリーが前にセイジの話をしていたときに、聞いたことがある。占いに興味はないが、折角ならとアキラは誘われるまま、セイジの前に座って手を差し出す。
「パームリーディングか? それなら子供のときに見てもらったことあるぜ」
「そうだけど、僕の場合は少し東洋式も入ってるから、日本の手相に近いかな」
3369「うん。趣味のようなものだけど」
そう言って頼りない笑みを向けてくる男は、セイジ・スカイフォールだ。アキラの一期上の先輩だが、先輩面など見せず、むしろアキラをいつも羨望の眼差しで見つめてくる。自身もヒーローだがヒーローのことが好きで、グレイとは気が合いそうだった。
アキラが飲み物を買いに談話室に来たところ、セイジと偶然会い、雑談の流れで手相の話が出たというわけだ。
「ふーん」
ビリーが前にセイジの話をしていたときに、聞いたことがある。占いに興味はないが、折角ならとアキラは誘われるまま、セイジの前に座って手を差し出す。
「パームリーディングか? それなら子供のときに見てもらったことあるぜ」
「そうだけど、僕の場合は少し東洋式も入ってるから、日本の手相に近いかな」
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DONE🎈ブラアキ。ワンライお題10回:笑顔(@brak_60min )ブが笑ったところが見たいアの話。
笑顔というより笑いになったかもしれない。性的ではないお漏らしがちょっとだけあり。
「笑わせたい」
「?」
「だから、お前を腹抱えるほど笑わせてーの!」
オフの昼どき。リビングで読書を嗜んでいると、自室から現れたアキラにそう言われて、ブラッドはようやく合点がいった。
なるほど、いきなり俺の腹をくすぐり始めたのはそれが理由かと、掴んだ両の手首を離す。ブラッドに引っ張られる形でとっていたバランスを崩したアキラは、ソファーから転がり落ちると「んぎゃっ」と踏まれた猫のような声をあげた。
「なんだ、そんなくだらないことで読書を邪魔したのか」
座り直して背凭れに体重を預ける。読書を再開すれば、アキラはもう復活したのかブラッドの膝に割って入った。足元で座り込んだまま腿に頭を預け、ジト目を向けてくる。
3360「?」
「だから、お前を腹抱えるほど笑わせてーの!」
オフの昼どき。リビングで読書を嗜んでいると、自室から現れたアキラにそう言われて、ブラッドはようやく合点がいった。
なるほど、いきなり俺の腹をくすぐり始めたのはそれが理由かと、掴んだ両の手首を離す。ブラッドに引っ張られる形でとっていたバランスを崩したアキラは、ソファーから転がり落ちると「んぎゃっ」と踏まれた猫のような声をあげた。
「なんだ、そんなくだらないことで読書を邪魔したのか」
座り直して背凭れに体重を預ける。読書を再開すれば、アキラはもう復活したのかブラッドの膝に割って入った。足元で座り込んだまま腿に頭を預け、ジト目を向けてくる。
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DONE🎈ブラアキ。AVパロ本後日談。2023/05/03 SHA2023の無配です。
AVパロ後日談 ブラッドとの撮影後、アキラはポルノ男優を引退した。正確には『させられた』が正しい。
ブラッドがアキラの万引きを止めに入った男だったこと、それからしばらくしてインターネットにアップロードされているアキラの動画を見つけたこと、その後ポルノ男優になったと知ったこと、申し訳なさを抱きながらもアキラの動画を何度もオカズにしていたこと。そして、アキラが他の男とセックスすることに強い嫉妬を覚えて、これが恋心だと知ったこと。
行為後、疲労で思考がまとまらないときに一度に説明され「俺が責任をもってお前の将来を援助する」と告げたブラッドに、意識を飛ばしかけていたアキラは早く寝たくて「分かった」と安易に返事したのが悪かった。気付けばアキラは男優から足を洗うことになっており、何故か一人暮らししていたアパートは解約されて、ブラッドの高級タワーマンションで一緒に暮らす流れになっていた。
2220ブラッドがアキラの万引きを止めに入った男だったこと、それからしばらくしてインターネットにアップロードされているアキラの動画を見つけたこと、その後ポルノ男優になったと知ったこと、申し訳なさを抱きながらもアキラの動画を何度もオカズにしていたこと。そして、アキラが他の男とセックスすることに強い嫉妬を覚えて、これが恋心だと知ったこと。
行為後、疲労で思考がまとまらないときに一度に説明され「俺が責任をもってお前の将来を援助する」と告げたブラッドに、意識を飛ばしかけていたアキラは早く寝たくて「分かった」と安易に返事したのが悪かった。気付けばアキラは男優から足を洗うことになっており、何故か一人暮らししていたアパートは解約されて、ブラッドの高級タワーマンションで一緒に暮らす流れになっていた。
ironclosed0826
DOODLE年齢操作ツラアキ。ずっと2人でいてくれ。どこかでチューター制度出来ていてほしい、ほんとに。
新人として入って、チューターつくからって部屋に案内されて、この2人出てきたと思ったら・・・ほんと・・・。
ひだか
DONE嫁ブレイクで恋‼︎シリーズ1と2です。クロアキ。ワニキが一方的に押してるように見えてしまいますが、鬼岩城襲来時に庇われてからのワニキ無双を見たアキームが先に落ちた感じです。「き…貴公…不死身かっ…!!?」の所。
嫁として身の周りの世話をしてほしいとかではないです(軍で厳しく躾けられてるので率先して動く様を好ましく思う)
アニメ、庇った時にマントが燃えててこんなん…惚れてまうやろ…。 2
はねた
TRAININGあきやまさんとこばやかわさんの恋の予感を書きました。あきこば。もしくはこばあき。
ほんとのきもち 窓の外はとっぷりと暗い。八時をすぎて、まだ寝るには早いかと寮内をぶらついていたところ、談話室のソファにひと影をみつけた。
見慣れた背中だったから、ジャージのポケットに手をつっこんだまま秋山はぶらぶらと近づいてみる。
ソファに浅く腰かけて、小早川はひとりテーブルに置いたタブレットに見入っていた。音声は切られていて、あたりにほかにひとはいないというのに律儀なことだと感心する。
背中越しにひょいと画面をのぞきこんでみれば、ひとりの選手がロングボールを投げているところだった。何の試合かとながめているうち、山形のユニフォームが大写しになる。
「熱心ですね」
そう言いながら、秋山はソファの肘掛けあたりまでまわりこむ。なんとなし拗ねているような口つきになってしまったから、これはよくないと咳ばらいにまぎらせた。
2910見慣れた背中だったから、ジャージのポケットに手をつっこんだまま秋山はぶらぶらと近づいてみる。
ソファに浅く腰かけて、小早川はひとりテーブルに置いたタブレットに見入っていた。音声は切られていて、あたりにほかにひとはいないというのに律儀なことだと感心する。
背中越しにひょいと画面をのぞきこんでみれば、ひとりの選手がロングボールを投げているところだった。何の試合かとながめているうち、山形のユニフォームが大写しになる。
「熱心ですね」
そう言いながら、秋山はソファの肘掛けあたりまでまわりこむ。なんとなし拗ねているような口つきになってしまったから、これはよくないと咳ばらいにまぎらせた。
もけけ
PAST冬のミスあき。寒い日にかいた。早く寝かしつけてください、そういって私の手を取ったミスラはその瞬間弾かれたように手を離した。特に私には何も感じなかったがもしかして。
「? 静電気ですか?」
「ッ……そんなことよりあなた、……死んでるんですか?」
なかなか見ない焦った顔をしている。まるで、死んでほしくないみたいな、そういうふうに思ってしまう。
そう思っているうちにがし、と両肩を掴まれて胸にミスラの耳が当てられる。赤い髪が首に触れてくすぐったいし、胸がふにゅりと潰れる感触がしたが、本人はそれどころではなさそうだ。
「……うごいてますね……」
「生きてますよ。話してるし、動いてるじゃないですか」
「じゃあ手だけ死んでますよ」
すい、とミスラが私の手を掬い上げる。暖かい手だ。じんわりと温度が染み入る。ああなるほど。
495「? 静電気ですか?」
「ッ……そんなことよりあなた、……死んでるんですか?」
なかなか見ない焦った顔をしている。まるで、死んでほしくないみたいな、そういうふうに思ってしまう。
そう思っているうちにがし、と両肩を掴まれて胸にミスラの耳が当てられる。赤い髪が首に触れてくすぐったいし、胸がふにゅりと潰れる感触がしたが、本人はそれどころではなさそうだ。
「……うごいてますね……」
「生きてますよ。話してるし、動いてるじゃないですか」
「じゃあ手だけ死んでますよ」
すい、とミスラが私の手を掬い上げる。暖かい手だ。じんわりと温度が染み入る。ああなるほど。
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DONEブラアキ。38×28、ブ引退後設定でクリスマスツリーを飾る話。スパークの無配でした。
「フロスティは雪だるま、陽気で楽しい奴だった、トウモロコシのパイプにボタンのお鼻、炭でできた二つの目……♪」
普段からは想像のつかない弾けるような美声が、軽快なリズムを刻みながら室内に音の彩を与える。アキラは陽気に歌いながらツリーに飾り付けしていった。
それを一瞥しながら、ブラッドは渡されたオーナメントを手のひらで弄ぶ。コロコロと転がるサンタクロース夫妻は、マトリョーシカ人形のようによく太っていた。
仲睦まじそうに身を寄せ合う二人を眺めていると、アキラから「遊んでねーで早く手伝え」と叱られる。手伝ってもらっている割には、随分偉そうな口振りだ。
いつも彼の行動は唐突だ。研修期間が終わり、何の相談もなく家に転がり込んできた。その数年後には、部屋が狭いからと引越し先を見つけてきた。そして家具の揃ってないリビングを見回して
1778普段からは想像のつかない弾けるような美声が、軽快なリズムを刻みながら室内に音の彩を与える。アキラは陽気に歌いながらツリーに飾り付けしていった。
それを一瞥しながら、ブラッドは渡されたオーナメントを手のひらで弄ぶ。コロコロと転がるサンタクロース夫妻は、マトリョーシカ人形のようによく太っていた。
仲睦まじそうに身を寄せ合う二人を眺めていると、アキラから「遊んでねーで早く手伝え」と叱られる。手伝ってもらっている割には、随分偉そうな口振りだ。
いつも彼の行動は唐突だ。研修期間が終わり、何の相談もなく家に転がり込んできた。その数年後には、部屋が狭いからと引越し先を見つけてきた。そして家具の揃ってないリビングを見回して
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DONEブラアキ。ワンライお題77回:鍵(@brak_60min )3年後研修チームが解散してから数ヶ月後の話。
捏造配属設定ありです。
時計を見れば、約束の時間は三十分も過ぎている。ブラッドは、ストリート・ベンダーを視界に捉えると、二ドルを渡して珈琲とベーグルを受け取った。足早に向かいながらベーグルを齧れば少し冷めていて、もったりとしたクリームチーズとパサついたトマトに眉を顰めたが、味わうための食事ではないと妥協し、珈琲で無理矢理流し込む。時間に追われながら摂る食事は久しぶりだった。懐かしい感覚に、そういえば先日までは同室者のプロテインバーを拝借していたのだったと思い出す。
辿り着いたミリオンパークは早朝ともあって人気は少ない。朝陽の昇りきっていない空。雲のせいでぼやけた視界をブラッドは見回して、探している人物がいないことを確認すると肩を落とした。彼にとって、今日の時間は有限だ。何故、こんな日に限ってアラームが鳴らなかったのか。いや、悪いのは深夜まで仕事をしていた自分である。次に会った時、どう詫びを入れるか考えていると、突然視界が暗くなった。覚えのある手のひらの感触に、すぐ誰か理解して振り返る。反応が面白かったのか、赤い髪を揺らしながらアキラは笑った。
3731辿り着いたミリオンパークは早朝ともあって人気は少ない。朝陽の昇りきっていない空。雲のせいでぼやけた視界をブラッドは見回して、探している人物がいないことを確認すると肩を落とした。彼にとって、今日の時間は有限だ。何故、こんな日に限ってアラームが鳴らなかったのか。いや、悪いのは深夜まで仕事をしていた自分である。次に会った時、どう詫びを入れるか考えていると、突然視界が暗くなった。覚えのある手のひらの感触に、すぐ誰か理解して振り返る。反応が面白かったのか、赤い髪を揺らしながらアキラは笑った。
暗石進火
PROGRESSI'll stand by you.美容師デ×社会人アのデンアキ。カプ要素は酢酸の電離度程度(つまりとても薄いということです)。
誤字脱字はお友達。
これから連載していきます。
カランカラン。
美容室の入口の扉に取り付けられているベルが軽快な音を鳴らす。床に落ちている髪の毛を掃いていたデンジはモップを壁に立て掛け、そそくさと入口へと向かう。
「いらっしゃいませ!お名前を伺っても良いッスか?」
「17:30から予約している早川です。」
「ハヤカワさんっすね…、予定表に名前はっと…お、あった。それではあそこにあるロッカーに荷物を入れちゃってください!」
「わかりました。」
早川、こと早川アキは指し示されたロッカーへと足を進め、その内の1室を開け、コートと鞄を起き、鍵を閉める。そのタイミングで丁度、デンジが後ろから声を掛けた。
「んじゃ、こちらへ!」
所定の席へと歩いていくデンジの後ろを、アキは付いていく。デンジは椅子をアキの方向へと回転させた。
2978美容室の入口の扉に取り付けられているベルが軽快な音を鳴らす。床に落ちている髪の毛を掃いていたデンジはモップを壁に立て掛け、そそくさと入口へと向かう。
「いらっしゃいませ!お名前を伺っても良いッスか?」
「17:30から予約している早川です。」
「ハヤカワさんっすね…、予定表に名前はっと…お、あった。それではあそこにあるロッカーに荷物を入れちゃってください!」
「わかりました。」
早川、こと早川アキは指し示されたロッカーへと足を進め、その内の1室を開け、コートと鞄を起き、鍵を閉める。そのタイミングで丁度、デンジが後ろから声を掛けた。
「んじゃ、こちらへ!」
所定の席へと歩いていくデンジの後ろを、アキは付いていく。デンジは椅子をアキの方向へと回転させた。
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DONEデンアキ。キスをする2人のそれぞれの目線。
チュッチュのみですが大人な表現があるため18歳以上の方のみでお願いします。
書きたいところだけ書いた短いお話です。
pass→
18歳以上ですか?(y/n) 886
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PROGRESSお正月絵を描き始めました!安定のツラアキ!🐰+お正月ということで餅をつく🐰耳ツラアキ。
お年賀絵だ!と思ったらすごく難しく考えてしまってアイディア出しにもラフにもすごく時間かかった💦その割には月並み😇
2152n
DONEブラアキ。ワンライお題9回:お揃い(@brak_60min )モブ視点。お揃いに気付いてしまったモブの話。
その後投稿は無事削除された「ちょっと待って」
「はい?」
「ねぇ、これ」
「なに? エリチャン見てんの?」
「そう。それでね、これ」
「これじゃ分からないんだけど」
「ブラッドさまの投稿! 写真! 見て!!」
焦れたのか、鋭い剣幕で荒げる声に私は眉を顰めた。いつもは楽しく明るい友人だが、大好きなエリオスのヒーロー、ブラッドさまのことになるとやや攻撃的な部分が見えてしまう。今もエリチャン、という単語にトイレへ逃げようかと思ったほどだ。
仕方なく彼女が掲げてみせた端末を覗き込み、件の投稿と写真をじっくりと観察した。青い空、高級車をバックに立つブラッドさまは「久しぶりにドライブにきている。海沿いのハイウェイは潮風が心地よく、いい気分転換になった」とコメントを添えている。メンターリーダーを務めてから忙しそうだと友人から聞いていたので、そんな彼の休息に和やかな気分を覚えて「いい写真じゃない」と微笑んだ時だ。私の反応を見て、友人が「違う、そうじゃないの」と写真を指さす。
4443「はい?」
「ねぇ、これ」
「なに? エリチャン見てんの?」
「そう。それでね、これ」
「これじゃ分からないんだけど」
「ブラッドさまの投稿! 写真! 見て!!」
焦れたのか、鋭い剣幕で荒げる声に私は眉を顰めた。いつもは楽しく明るい友人だが、大好きなエリオスのヒーロー、ブラッドさまのことになるとやや攻撃的な部分が見えてしまう。今もエリチャン、という単語にトイレへ逃げようかと思ったほどだ。
仕方なく彼女が掲げてみせた端末を覗き込み、件の投稿と写真をじっくりと観察した。青い空、高級車をバックに立つブラッドさまは「久しぶりにドライブにきている。海沿いのハイウェイは潮風が心地よく、いい気分転換になった」とコメントを添えている。メンターリーダーを務めてから忙しそうだと友人から聞いていたので、そんな彼の休息に和やかな気分を覚えて「いい写真じゃない」と微笑んだ時だ。私の反応を見て、友人が「違う、そうじゃないの」と写真を指さす。
2152n
DONEブラアキ。ワンライお題8回:抱っこ(@brak_60min )無自覚なブを甘やかす話。2部2章ぐらいの時期。
残念ながら兄にはなれなかった アキラはソファーに座る男に気付き肩を揺らした。早い就寝だったせいか、中途半端な時間に目が覚めてしまった。乾いた喉に水を飲みに出てきた、深更のことであった。
「おわっ……なんだ、ブラッドか。まだ起きてたのかよ」
幽霊かと思った。そんなことを言えば怖がっていると思われるのが嫌で、憎まれ口を叩いてしまう。けれど、本当に幽霊かと思うほど存在感がなく、照明を落とした中に光る唯一の端末は、整った造形に不気味な影を作っていた。
ブラッドは端末から顔をあげると、アキラの姿を視界に捉えるなり呆けた声で言った。
「……アキラか」
「そーだよ、オレだよ。……ったく。電気くらい点けろっての」
ぼんやりしていたのは集中していたせいか。アキラはリビングのローテーブルに置かれていたリモコンに手を伸ばす。それを制したブラッドは、首を振って言った。
2563「おわっ……なんだ、ブラッドか。まだ起きてたのかよ」
幽霊かと思った。そんなことを言えば怖がっていると思われるのが嫌で、憎まれ口を叩いてしまう。けれど、本当に幽霊かと思うほど存在感がなく、照明を落とした中に光る唯一の端末は、整った造形に不気味な影を作っていた。
ブラッドは端末から顔をあげると、アキラの姿を視界に捉えるなり呆けた声で言った。
「……アキラか」
「そーだよ、オレだよ。……ったく。電気くらい点けろっての」
ぼんやりしていたのは集中していたせいか。アキラはリビングのローテーブルに置かれていたリモコンに手を伸ばす。それを制したブラッドは、首を振って言った。
2152n
DONEブラアキ。のつもりだけど厳格破天荒ぽい。ごつサブ食らったブの話。ナ◯ジャ後半ボイスの情報聞いて混乱したのでとりあえず脳内整理がしたかった。
にゃんにゃん「突然だが、サブスタンスの影響でブラッドさまが猫語しか話せなくなった」
「にゃん」
「……は?」
パトロールから帰ってきたアキラは、オスカーの言葉通り突然の報告に口を開けながら呆けた顔を見せた。
「ね、ねこ語……?」
「そうだ。いま、ブラッドさまは何を話しても猫の言葉になる」
「にゃん」
「いや、サブスタンスってなんでもアリかよ」
入所してから一年。好きと言ってしまうサブスタンスや性格が入れ替わるサブスタンスなど、様々なものが存在するのは理解したが、流石にそれはいくらなんでもおかしいだろう。その能力が、一体何の役に立つというのだ。
「問題が解決するまで、ブラッドさまには待機してもらう形で話はついている。勿論、他のメンターや俺が仕事をサポートするつもりでいるが、アキラも必要があれば手助けして欲しい」
2133「にゃん」
「……は?」
パトロールから帰ってきたアキラは、オスカーの言葉通り突然の報告に口を開けながら呆けた顔を見せた。
「ね、ねこ語……?」
「そうだ。いま、ブラッドさまは何を話しても猫の言葉になる」
「にゃん」
「いや、サブスタンスってなんでもアリかよ」
入所してから一年。好きと言ってしまうサブスタンスや性格が入れ替わるサブスタンスなど、様々なものが存在するのは理解したが、流石にそれはいくらなんでもおかしいだろう。その能力が、一体何の役に立つというのだ。
「問題が解決するまで、ブラッドさまには待機してもらう形で話はついている。勿論、他のメンターや俺が仕事をサポートするつもりでいるが、アキラも必要があれば手助けして欲しい」
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DOODLEブラアキ。ハロウィンでミニランタン作りの話。mutual resemblance 今年のハロウィン活動はルーキーに案を任せよう。そう決まったサウスセクター研修チームでは、ウィルがパンプキンパイを作って配りたいと提案した。それならオレはミニランタンでも作って配るかな、と去年見かけたランタンを思い出しながら言ったのはアキラだ。決してウィルのパンプキンパイから逃げたわけではない。
そうして内容が決まり、オスカーはウィルを、ブラッドはアキラを手伝うことになったのだが。
「なあ、見ろよこれ。ブラッドに似てねえ?」
そう言って完成したランタンを掲げれば、ブラッドが視線を上げて半眼を向けてくる。
「似ていない」
「そうか? この怒ってそうな感じ、似てると思うんだけどな」
何個目になるか分からないほど床に転がったランタンたち。ペンで顔を描き、スプーンでワタを取り、ナイフでくりぬいていく。意外と地味で難しい作業だが、大抵のことは何でもこなせるブラッドはともかく、アキラも存外器用に作っている。本人曰く、絵は得意とのことだ。
1350そうして内容が決まり、オスカーはウィルを、ブラッドはアキラを手伝うことになったのだが。
「なあ、見ろよこれ。ブラッドに似てねえ?」
そう言って完成したランタンを掲げれば、ブラッドが視線を上げて半眼を向けてくる。
「似ていない」
「そうか? この怒ってそうな感じ、似てると思うんだけどな」
何個目になるか分からないほど床に転がったランタンたち。ペンで顔を描き、スプーンでワタを取り、ナイフでくりぬいていく。意外と地味で難しい作業だが、大抵のことは何でもこなせるブラッドはともかく、アキラも存外器用に作っている。本人曰く、絵は得意とのことだ。
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DONEブラアキ。未満ぐらい。エリチャンネタでお寿司を食べる話。じゃじゃ馬の育て方「よっしゃあ、丁度二十分! 間に合った! ……よな?!」
扉を開き、大声でそう叫ぶアキラに、店内の客たちは驚いて入り口へ視線を向けた。
カウンター席に座っているウィルはしかめ面を見せ、ブラッドはこめかみを押さえている。
「アキラ……店内では静かにしろ」
周囲の反応も気にせずどかどかと近付き、ウィルの隣へと座ったアキラ。ブラッドが苦言を零せば、不満げに眉が吊り上がる。
「はぁ? テメェが二十分以内に来いって行ったんだろ。すっげー走ってきたんだぜ」
言いながら渡されたお絞りで手を拭き、早速高い上トロを注文し始めるアキラに、流石のウィルも思うところがあったのだろう。こら、と子供に叱るような声で嗜める。
けれど走ってきたせいか高揚しているアキラには響かなかったようで、湯呑みの茶を勢いよく飲みながら熱ちィ、と舌を出している。
1457扉を開き、大声でそう叫ぶアキラに、店内の客たちは驚いて入り口へ視線を向けた。
カウンター席に座っているウィルはしかめ面を見せ、ブラッドはこめかみを押さえている。
「アキラ……店内では静かにしろ」
周囲の反応も気にせずどかどかと近付き、ウィルの隣へと座ったアキラ。ブラッドが苦言を零せば、不満げに眉が吊り上がる。
「はぁ? テメェが二十分以内に来いって行ったんだろ。すっげー走ってきたんだぜ」
言いながら渡されたお絞りで手を拭き、早速高い上トロを注文し始めるアキラに、流石のウィルも思うところがあったのだろう。こら、と子供に叱るような声で嗜める。
けれど走ってきたせいか高揚しているアキラには響かなかったようで、湯呑みの茶を勢いよく飲みながら熱ちィ、と舌を出している。
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DONEブラアキ。エ…チャンネタで南でドライブした後の話。 リビングで雑誌を読んでいる時のことだった。今年の冬はボルダリング仲間とセッションをすることになり、それならブーツを新調しようと、紙面に載る新作をチェックしているところだった。降ってきたブラッドの声は、平坦で落ち着いていたが、どこか弾んでいるようにも聞こえた。
「明日は空いているか」
アキラが顔を上げてまず思ったことは「ヤベェ」だった。何故なら、シャワーを浴びてからまだ髪を乾かしていない。こちらを見下ろすブラッドに目を泳がせながら、慌てて肩にかけたタオルを掴む。
「や、ちょ、丁度乾かしてるところだったんだぜ。べ、別に忘れてたわけじゃねーからな」
「……」
呆れの含んだ胡乱な視線が突き刺さる。どうにか小言から逃れられないものかと口笛を吹きながら視線を逸らしていると、ブラッドは嘆息を一つついて言った。
1971「明日は空いているか」
アキラが顔を上げてまず思ったことは「ヤベェ」だった。何故なら、シャワーを浴びてからまだ髪を乾かしていない。こちらを見下ろすブラッドに目を泳がせながら、慌てて肩にかけたタオルを掴む。
「や、ちょ、丁度乾かしてるところだったんだぜ。べ、別に忘れてたわけじゃねーからな」
「……」
呆れの含んだ胡乱な視線が突き刺さる。どうにか小言から逃れられないものかと口笛を吹きながら視線を逸らしていると、ブラッドは嘆息を一つついて言った。
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DONEブラアキ。ワンライお題5回:勝負(@brak_60min )クライミングデートしてる話。
目線が合う。もうここまで登ってきたのか。込み上げる焦りを必死に押し殺して、アキラは頭上を見据えた。パッドまでもう少し。ホールドの数は四――大丈夫だ。
息を詰め、力を溜め込む。呼吸をするな。そのまま一気に駆け上がれ。真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに。
次のホールドへロケットのように飛び移っていくアキラ。その横では、静かに、けれど無駄なく冷静に駆け上がるブラッドの姿があった。彼も呼吸が速度に邪魔であることを知っているのだろう。汗で額に貼り付く髪もそのままに、新たなホールドへ手をかけている。
たった十五秒程度の、長いようで短い時間。それに終わりを告げたのは、パッドを叩く乾いた音だった。
「~~~~っ、くっそぉ~~!!」
1549息を詰め、力を溜め込む。呼吸をするな。そのまま一気に駆け上がれ。真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに。
次のホールドへロケットのように飛び移っていくアキラ。その横では、静かに、けれど無駄なく冷静に駆け上がるブラッドの姿があった。彼も呼吸が速度に邪魔であることを知っているのだろう。汗で額に貼り付く髪もそのままに、新たなホールドへ手をかけている。
たった十五秒程度の、長いようで短い時間。それに終わりを告げたのは、パッドを叩く乾いた音だった。
「~~~~っ、くっそぉ~~!!」
みはね
DOODLEケイアキ。またしても長髪レウスくんとせっかくなので(?)短髪先生も。
「懐かしいですね~」と生前櫛を通してくれた弟子に思いをはせてもよし、
「いつもと逆ですね」とうきうき櫛を通してもよしです。
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MOURNINGブラアキ。周年イベスト3話読んで無事死んで寝て起きたら既にあった話。多分夜中にうなされながら書いたんだと思う。他人のブア読んでる感覚でとても新鮮でした💮約束 入るぞ、と声が聞こえたと同時に扉を開く。相手の返事を待たず足を踏み入れる。ブラッドは部屋を見回し、ベッドで山を作っている布を見つけるなりそれに近付いた。気配を感じたのか、布が一度だけ小さく縦に揺れる。
「アキラ」
名前を呼ぶ。布の中から返事はなかった。ブラッドはもう一度「アキラ」と、今度は優しく呼びかけた。山が小さく動く。
ブラッドが黙ってシーツをつまみ上げる。布がずれ、赤い髪が姿を現した。顔は枕に沈められて見えない。しかし、想像はつく。ブラッドは大きく息を吐くと、アキラの肩を掴み、引き寄せた。
「いい加減に機嫌を治せ」
「……」
ようやく見えたアキラの顔はぶすり、と唇を尖らせて不満そうな、けれど悲しそうな、そして幾らか恥ずかしそうな、複雑なものだった。
2009「アキラ」
名前を呼ぶ。布の中から返事はなかった。ブラッドはもう一度「アキラ」と、今度は優しく呼びかけた。山が小さく動く。
ブラッドが黙ってシーツをつまみ上げる。布がずれ、赤い髪が姿を現した。顔は枕に沈められて見えない。しかし、想像はつく。ブラッドは大きく息を吐くと、アキラの肩を掴み、引き寄せた。
「いい加減に機嫌を治せ」
「……」
ようやく見えたアキラの顔はぶすり、と唇を尖らせて不満そうな、けれど悲しそうな、そして幾らか恥ずかしそうな、複雑なものだった。