南陽
noa/ノア
DONE[風南✈] アンソロ寄稿作品。パイロットAU。二人のただならぬ場面(※誤解)を目撃してしまう、南陽航空の若いモブパイロット君がいます。
南風受のつもりですが、なってなかったらすみません。。
⚠️健全ですが、一応大人の方を想定しています。
※アンソロ限定公開期間終了の2025年2月1日よりパスワードなしで公開しています※
若きパイロットの困惑 空港内にある南陽航空の社内エリア。パイロットたちが行き交う廊下も、時間帯によっては人が少ない。しんと静かな無機質な廊下に、二人の人影が佇んでいた。
「南風、どうしてなんだ」
「別に……やっぱりやめようと思っただけです」
南風は下を向いて、とん、と背を廊下の壁に預けた。いつになく拗ねた表情の南風に、前に立つ風信は、腕を組んだまま首を傾げる。
「だが、あんなにやる気だっただろう? 受けてみればいいじゃないか」
「簡単に言わないでください、機長。やっぱりあの試験は俺にはまだ早いです」
南風は俯いたまま溜息をつく。「自信がないだけです。どうぞ、笑ってください」
失礼します、と言って去ろうとした南風は、その途端、頭の横に衝撃を感じて固まった。
3200「南風、どうしてなんだ」
「別に……やっぱりやめようと思っただけです」
南風は下を向いて、とん、と背を廊下の壁に預けた。いつになく拗ねた表情の南風に、前に立つ風信は、腕を組んだまま首を傾げる。
「だが、あんなにやる気だっただろう? 受けてみればいいじゃないか」
「簡単に言わないでください、機長。やっぱりあの試験は俺にはまだ早いです」
南風は俯いたまま溜息をつく。「自信がないだけです。どうぞ、笑ってください」
失礼します、と言って去ろうとした南風は、その途端、頭の横に衝撃を感じて固まった。
noa/ノア
DONE[風信&南風✈] 南陽航空の忘年会で酔っぱらって事故る南風💋めずらしく酔っぱらってふにゃふにゃの風信さん大好き南風がいます。
広い店内に、熱気と笑い声が満ち溢れている。
南陽航空の系列ホテルのバーを貸切っての忘年会。毎年代わり映えしないのだが、仕事以外でめったに集まることのない、パイロットに客室乗務員から地上クルーまでが集まるこの機会は大いに盛り上がる。
いつもは緊張を強いられる毎日。だが切り替え上手な者ばかりな分、羽目を外す時にはしっかり外すのがお決まりだ。
「南風、お前やってみろよ」
テーブルを囲むソファ席では、若手のパイロット達がはしゃいでいる。その真ん中ですでに頬を赤く染めている南風が、グラスをテーブルに置き、一つ咳払いをすると、もったいぶった様子で操縦桿を握る真似をすると、ぐっと眉間に皺を寄せる。
「南陽エアー099、スタンバイ・フォー・テイクオフ。……クソっ、玄真航空さっさとどけ!」
2958南陽航空の系列ホテルのバーを貸切っての忘年会。毎年代わり映えしないのだが、仕事以外でめったに集まることのない、パイロットに客室乗務員から地上クルーまでが集まるこの機会は大いに盛り上がる。
いつもは緊張を強いられる毎日。だが切り替え上手な者ばかりな分、羽目を外す時にはしっかり外すのがお決まりだ。
「南風、お前やってみろよ」
テーブルを囲むソファ席では、若手のパイロット達がはしゃいでいる。その真ん中ですでに頬を赤く染めている南風が、グラスをテーブルに置き、一つ咳払いをすると、もったいぶった様子で操縦桿を握る真似をすると、ぐっと眉間に皺を寄せる。
「南陽エアー099、スタンバイ・フォー・テイクオフ。……クソっ、玄真航空さっさとどけ!」
noa/ノア
DOODLE[風信&南風、慕情&扶揺✈️] 1122がワンワンニャアニャアの日ということで書いた、南陽航空の二人と玄真航空の二人が偶発的ダブルデート(?)でアフタヌーンティーする話です。犬も歩けば猫に出会う「俺……もう、だめです……」
「が、頑張れ、南風……! おい、見ろ! 助かったぞ!」
有能なパイロット二人とは思えぬ足取りで、風信と南風がよろよろと這うように歩いているのは、寒風吹きすさぶ山奥の雪原――ではなく、古めかしい石造りの建物が立ち並ぶ石畳の通りだ。――寒風は吹きすさんでいるが。
古い旧市街は、よそ者を嘲笑うかのように曲がりくねった道と複雑な交差路が張り巡らされている。夜のフライトまで時間があった二人は、この見知らぬ街で買い物にでも行こうと軽い気持ちで繰り出した。だが、朝から歩き続けているのに、目指していた店は一向に見つからない。中心部を外れると、何か食べる店すら見つからず、もうとうにランチの時間も過ぎている。
3294「が、頑張れ、南風……! おい、見ろ! 助かったぞ!」
有能なパイロット二人とは思えぬ足取りで、風信と南風がよろよろと這うように歩いているのは、寒風吹きすさぶ山奥の雪原――ではなく、古めかしい石造りの建物が立ち並ぶ石畳の通りだ。――寒風は吹きすさんでいるが。
古い旧市街は、よそ者を嘲笑うかのように曲がりくねった道と複雑な交差路が張り巡らされている。夜のフライトまで時間があった二人は、この見知らぬ街で買い物にでも行こうと軽い気持ちで繰り出した。だが、朝から歩き続けているのに、目指していた店は一向に見つからない。中心部を外れると、何か食べる店すら見つからず、もうとうにランチの時間も過ぎている。
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №18「落ち着いた?」
扶揺のベッドに二人、並んで座っていた。
やっと涙が止まった扶揺の背を擦りながらもう片方の手を扶揺の手に重ねている。
「悩んでた私が馬鹿みたいだ」
拗ねたような声調子で鼻をすする。
「そんなことないよ」
泣きはらした目で睨んでくる扶揺に南風は苦笑する。
「訊いてもいい?」
「何を」
「言いたくないなら言わなくていいけど、どうしてキスしたの?」
南風の問いに扶揺は居心地が悪そうに視線を足下に落とした。
「お前の精気を食べるために」
「精気?」
「人間の生命力みたいなものなんだ」
「それを食べるの?」
扶揺はこくりと頷いた。
「……私は淫魔だから」
「うん」
「人間の精気を食べないと生きられない」
「食べたらだめなの?」
2593扶揺のベッドに二人、並んで座っていた。
やっと涙が止まった扶揺の背を擦りながらもう片方の手を扶揺の手に重ねている。
「悩んでた私が馬鹿みたいだ」
拗ねたような声調子で鼻をすする。
「そんなことないよ」
泣きはらした目で睨んでくる扶揺に南風は苦笑する。
「訊いてもいい?」
「何を」
「言いたくないなら言わなくていいけど、どうしてキスしたの?」
南風の問いに扶揺は居心地が悪そうに視線を足下に落とした。
「お前の精気を食べるために」
「精気?」
「人間の生命力みたいなものなんだ」
「それを食べるの?」
扶揺はこくりと頷いた。
「……私は淫魔だから」
「うん」
「人間の精気を食べないと生きられない」
「食べたらだめなの?」
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
時系列では№14の次の話
神父と淫魔 №17 窓から扶揺の部屋に入り床に足を下ろす。
ベッドとクローゼットと小さな机と椅子。
最低限のものは揃っているのに何故か生活の匂いがしない。
扶揺は部屋の真ん中で南風に背を向けて立っていた。
「あの」
扶揺の背に何か言おうとしたが何を言えばいいのか分からず南風は口を閉じた。
――やっと会えたのに――
何か言わないと、何も言えなくなってしまう。そう思って扶揺の名を呼ぼうとした時
「私が気持ち悪くないのか」
と扶揺が言った。
「なんで?」
予想だにしてなかった言葉に南風は目を丸くした。
「キス……」
「あ、ああ。大丈夫、なんともないよ」
「なんともない……」
「え、いや、そう言う意味じゃ無くて……」
南風は人差し指で軽く頬を掻いて少し考えてから口を開いた。
2035ベッドとクローゼットと小さな机と椅子。
最低限のものは揃っているのに何故か生活の匂いがしない。
扶揺は部屋の真ん中で南風に背を向けて立っていた。
「あの」
扶揺の背に何か言おうとしたが何を言えばいいのか分からず南風は口を閉じた。
――やっと会えたのに――
何か言わないと、何も言えなくなってしまう。そう思って扶揺の名を呼ぼうとした時
「私が気持ち悪くないのか」
と扶揺が言った。
「なんで?」
予想だにしてなかった言葉に南風は目を丸くした。
「キス……」
「あ、ああ。大丈夫、なんともないよ」
「なんともない……」
「え、いや、そう言う意味じゃ無くて……」
南風は人差し指で軽く頬を掻いて少し考えてから口を開いた。
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №16「何が『思いだせ』だ」
心あたりの無いことを責められて慕情はひどく不愉快に思って道を歩いていた。
――大体あいつはいつもそうだ。勝手に動いて、勝手に進めて、そのくせ私のせいみたいに言う――
そこまで思って慕情は咄嗟に足を止めて振り返った。
「いつも……?」
思わず呟いて風信と別れた裏道へ続く建物と建物の間の暗がりに目をやる。
自分でそう思ったのに何故そんな風に思ったのか理解出来ず慕情は思わず口を右手で覆った。
何も思い出せないし、心あたりもない。ただ違和感が何かあると訴えている。
その違和感が思い出せないような何かに対してには大きすぎて、でもそれほどの大事なら忘れるわけはない。何がどうなっているのかどう受け止めてどう考えればいいのか、ただ、風信に会いたくないのに離れがたい気持ちにもなって、自分の中の矛盾に慕情は混乱した。
3007心あたりの無いことを責められて慕情はひどく不愉快に思って道を歩いていた。
――大体あいつはいつもそうだ。勝手に動いて、勝手に進めて、そのくせ私のせいみたいに言う――
そこまで思って慕情は咄嗟に足を止めて振り返った。
「いつも……?」
思わず呟いて風信と別れた裏道へ続く建物と建物の間の暗がりに目をやる。
自分でそう思ったのに何故そんな風に思ったのか理解出来ず慕情は思わず口を右手で覆った。
何も思い出せないし、心あたりもない。ただ違和感が何かあると訴えている。
その違和感が思い出せないような何かに対してには大きすぎて、でもそれほどの大事なら忘れるわけはない。何がどうなっているのかどう受け止めてどう考えればいいのか、ただ、風信に会いたくないのに離れがたい気持ちにもなって、自分の中の矛盾に慕情は混乱した。
kurusaki
MEMO南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
本編が終わった後の話し。
神父と淫魔 番外編 風信と扶揺 足取りも軽く鼻歌を歌いながら、上機嫌の扶揺がアップルパイを持ってやってくる。
教会の裏手にある神父達の住居の扉を躊躇なく開け、そのまま玄関の近くにある台所へ行くと、お目当てだった南風ではなく風信が居た。
「こんにちは」
あからさまにがっかりしながら、礼儀として挨拶をする。
「ああ、扶揺か。何しに来た」
風信がぶっきらぼうに言うと扶揺はその言い方が気に入らないとはっきり顔にだした。
「南風に会いに来たんだ」
「南風は今買い物に行っている」
「あー。夕飯の買い物か」
――時間は十五時過ぎ
何やら考えているなと思ったら、急に楽しげに笑う。
「迎えに行こうかな」
「もうそろそろ帰ってくる、下手に出ると入れ違いになるぞ」
1559教会の裏手にある神父達の住居の扉を躊躇なく開け、そのまま玄関の近くにある台所へ行くと、お目当てだった南風ではなく風信が居た。
「こんにちは」
あからさまにがっかりしながら、礼儀として挨拶をする。
「ああ、扶揺か。何しに来た」
風信がぶっきらぼうに言うと扶揺はその言い方が気に入らないとはっきり顔にだした。
「南風に会いに来たんだ」
「南風は今買い物に行っている」
「あー。夕飯の買い物か」
――時間は十五時過ぎ
何やら考えているなと思ったら、急に楽しげに笑う。
「迎えに行こうかな」
「もうそろそろ帰ってくる、下手に出ると入れ違いになるぞ」
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
時系列では№12の次の話
神父と淫魔 №15 コンコンコンと教会内にある書斎の扉を叩く音がする。
「入って良いぞ」
ノックの仕方で南風と分かっている風信が大きな机の前で座って読んでいた新聞から顔を上げた。
扉を開いてたくさんの封筒を持った南風が入ってくる。
「兄さん、郵便物」
「ありがとう」
受け取って封筒に書かれた差出人の名前を見始める。
「それと、これ……」
南風は一通、毛色が変わった封筒を眉尻下げながら差し出した。
受け取った風信は封筒の裏を見る。
何の模様も入っていない黒い封蝋印。
風信は一度目を細めてから、封を解いて中に収まっていた手紙を取り出した。
「兄さんそれ……」
「…………」
難しい顔をして手紙を読んでいる風信に南風は不安を感じた。
2629「入って良いぞ」
ノックの仕方で南風と分かっている風信が大きな机の前で座って読んでいた新聞から顔を上げた。
扉を開いてたくさんの封筒を持った南風が入ってくる。
「兄さん、郵便物」
「ありがとう」
受け取って封筒に書かれた差出人の名前を見始める。
「それと、これ……」
南風は一通、毛色が変わった封筒を眉尻下げながら差し出した。
受け取った風信は封筒の裏を見る。
何の模様も入っていない黒い封蝋印。
風信は一度目を細めてから、封を解いて中に収まっていた手紙を取り出した。
「兄さんそれ……」
「…………」
難しい顔をして手紙を読んでいる風信に南風は不安を感じた。
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №14「また来ます」
今日も扶揺と会うことを断られ南風は頭を下げて慕情に背を向けた。
扶揺が庭園から走り去ったあの日から一週間が経っている。
その間南風は毎日扶揺に会いに来ていたが一度も会わせてもらえていなかった。
――慕情さんが会わせてくれないのじゃない、扶揺が俺と会いたくないんだ――
そう思うと南風の気持ちは沈む。
どうして扶揺がかたくなに会おうとしないのか南風には分からない。
最初は突然のキスに恥ずかしがっているのかと思ったけれど、あの時の状況はそういうのとは違う。もっと深刻な理由があったのだと南風は思っていた。
――あの時の扶揺は本当に辛そうだった。そのまま消えてしまいそうなぐらい――
諦めて帰ろうと数歩進んでから、南風は足を止めて振り返る。
1577今日も扶揺と会うことを断られ南風は頭を下げて慕情に背を向けた。
扶揺が庭園から走り去ったあの日から一週間が経っている。
その間南風は毎日扶揺に会いに来ていたが一度も会わせてもらえていなかった。
――慕情さんが会わせてくれないのじゃない、扶揺が俺と会いたくないんだ――
そう思うと南風の気持ちは沈む。
どうして扶揺がかたくなに会おうとしないのか南風には分からない。
最初は突然のキスに恥ずかしがっているのかと思ったけれど、あの時の状況はそういうのとは違う。もっと深刻な理由があったのだと南風は思っていた。
――あの時の扶揺は本当に辛そうだった。そのまま消えてしまいそうなぐらい――
諦めて帰ろうと数歩進んでから、南風は足を止めて振り返る。
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №13 伸ばした手は届かなかった。
すでに扶揺の背が見えなくなって大分経つのに手を上げたまま南風は立ち尽くしていた。
漸く諦めがついて、のろのろと腕を下ろし、南風は途方にくれる。
具合の悪くなった扶揺の様子が突然変わって……そこまで思いだして、南風は自分の唇に触れた。
「扶揺……」
眉尻を下げて四阿の机に置いてあったお弁当を入れていたピクニックバスケットを持って、とぼとぼと家路についた。
「ただいま」
「お帰り」
教会の裏手にある住居の扉から南風の声が聞こえたので、たまたま玄関近くの台所に居た風信が顔をだす。
「……何かあったのか?」
ひどく暗い顔で肩を落としている南風に風信は怪訝な顔をした。
朝から張り切って作った昼食用のサンドイッチをピクニックバスケットに詰め込んで、扶揺を庭園に誘うんだと嬉しそうにうきうきしながら出かけていった弟が、まるで雨に打たれた仔犬のように項垂れている。
2347すでに扶揺の背が見えなくなって大分経つのに手を上げたまま南風は立ち尽くしていた。
漸く諦めがついて、のろのろと腕を下ろし、南風は途方にくれる。
具合の悪くなった扶揺の様子が突然変わって……そこまで思いだして、南風は自分の唇に触れた。
「扶揺……」
眉尻を下げて四阿の机に置いてあったお弁当を入れていたピクニックバスケットを持って、とぼとぼと家路についた。
「ただいま」
「お帰り」
教会の裏手にある住居の扉から南風の声が聞こえたので、たまたま玄関近くの台所に居た風信が顔をだす。
「……何かあったのか?」
ひどく暗い顔で肩を落としている南風に風信は怪訝な顔をした。
朝から張り切って作った昼食用のサンドイッチをピクニックバスケットに詰め込んで、扶揺を庭園に誘うんだと嬉しそうにうきうきしながら出かけていった弟が、まるで雨に打たれた仔犬のように項垂れている。
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話※OOC なんでも許せる人向け
時系列では№10より前の話
神父と淫魔 №12「慕情」
背後からの聞き覚えがある男の声に慕情はため息をついた。
振り返ろうかこのまま立ち去ってやろうかと考えている間に、男は慕情の隣に立つ。
「無視することはないだろう」
司祭平服を着た男は眉根を寄せて言った。
「無視されていることに気付いているなら大人しくどこかへ行け」
「可愛げがないな」
「お前に見せる可愛げなんて元々ない」
「そうだな、元から期待してないがな」
そう言う割には気に入らないらしく憮然としている。
「用はそれだけか、私は忙しい。じゃあな」
とりつく島もなく、さっさと立ち去ろうとする慕情の手首を風信は掴んだ。
振り払おうとしたが強く握られてびくともしない。
「どうせ、散歩でもしていたんだろう? 暇ならうちに茶でも飲みに来い」
3219背後からの聞き覚えがある男の声に慕情はため息をついた。
振り返ろうかこのまま立ち去ってやろうかと考えている間に、男は慕情の隣に立つ。
「無視することはないだろう」
司祭平服を着た男は眉根を寄せて言った。
「無視されていることに気付いているなら大人しくどこかへ行け」
「可愛げがないな」
「お前に見せる可愛げなんて元々ない」
「そうだな、元から期待してないがな」
そう言う割には気に入らないらしく憮然としている。
「用はそれだけか、私は忙しい。じゃあな」
とりつく島もなく、さっさと立ち去ろうとする慕情の手首を風信は掴んだ。
振り払おうとしたが強く握られてびくともしない。
「どうせ、散歩でもしていたんだろう? 暇ならうちに茶でも飲みに来い」
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №11「南風」
道で歩いている南風を見かけて扶揺は飛びつくように近づいて、素早くその腕に自分の腕を回した。
上目遣いで少し甘ったるい声。
でも南風はただ笑って
「やあ、扶揺。散歩中?」
と言うだけだった。
少しは意識しろと思うが、いつもどれだけ思わせぶりな事をしても言っても南風はただ穏やかに笑っているだけ。
今まで狙った男を落とせなかった事が無い扶揺にとってはとても面白く無い。
みるみる不機嫌な顔になる扶揺に南風はクスリと笑った。
笑みの種類が変わったことに気付いた扶揺が怪訝な顔になる。
「何だ、私の顔が面白いのか」
「面白いというか可愛いなと思って」
「えっ?」
自分でも不機嫌な顔になっている自覚がある。それなのに可愛いとは?
1995道で歩いている南風を見かけて扶揺は飛びつくように近づいて、素早くその腕に自分の腕を回した。
上目遣いで少し甘ったるい声。
でも南風はただ笑って
「やあ、扶揺。散歩中?」
と言うだけだった。
少しは意識しろと思うが、いつもどれだけ思わせぶりな事をしても言っても南風はただ穏やかに笑っているだけ。
今まで狙った男を落とせなかった事が無い扶揺にとってはとても面白く無い。
みるみる不機嫌な顔になる扶揺に南風はクスリと笑った。
笑みの種類が変わったことに気付いた扶揺が怪訝な顔になる。
「何だ、私の顔が面白いのか」
「面白いというか可愛いなと思って」
「えっ?」
自分でも不機嫌な顔になっている自覚がある。それなのに可愛いとは?
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №10――失敗した――
扶揺は自分の身体を抱きしめるように手を回した。
慕情から精気を分けてもらって一週間。そろそろ補給しなくてはいけないのだが慕情は夕べから外出していなかった。
そんなときに南風に街外れの庭園へ行かないかと誘われた。
本当なら断って家で大人しくしているべきだったのだけど、まだ精気が残っているし体調も悪く無いからと家を出た。
南風とたわいもない話しながらた歩くのがとても心地がよかった。
辿り着いた庭園は本当に美しく見事だった。
色とりどりの花がかなりの広範囲に広がっている。元は自然のものだったらしいが、あまりの美しさに人々が見に来るのでいくつか四阿を建てて憩いの場になっている。
南風と二人。丁度よく人が居なくて二人っきりで花の景色を楽しむ事が出来た。
1570扶揺は自分の身体を抱きしめるように手を回した。
慕情から精気を分けてもらって一週間。そろそろ補給しなくてはいけないのだが慕情は夕べから外出していなかった。
そんなときに南風に街外れの庭園へ行かないかと誘われた。
本当なら断って家で大人しくしているべきだったのだけど、まだ精気が残っているし体調も悪く無いからと家を出た。
南風とたわいもない話しながらた歩くのがとても心地がよかった。
辿り着いた庭園は本当に美しく見事だった。
色とりどりの花がかなりの広範囲に広がっている。元は自然のものだったらしいが、あまりの美しさに人々が見に来るのでいくつか四阿を建てて憩いの場になっている。
南風と二人。丁度よく人が居なくて二人っきりで花の景色を楽しむ事が出来た。
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №9「扶揺」
暗い扶揺の部屋のドアを開ける。
慕情は部屋の中にすすみ、ドア側を背にベッドで丸まっている扶揺の側に立つと、肩を掴み引いて自分の方へ向ける。
廊下からの光だけでは顔色まで分からないが、目を開けるのも辛そうなのは分かった。
慕情はベッドの端にすわりシャツのボタンを外して前を開けてから、扶揺のシャツを脱がせた。それから扶揺を座らせようとしたが、一人では支えられないようですぐに倒れそうになる。
それを抱き留めて自分の身体に沿わせる。
肩に頭を乗せさせて身体をくっつける。背を擦りながらしばらくそのままでいると、不意に扶揺が動き慕情の腰に両腕を回した。
「話せるか」
「なん……とか」
精気を使い切りそうな扶揺は動けなくなっていた。
937暗い扶揺の部屋のドアを開ける。
慕情は部屋の中にすすみ、ドア側を背にベッドで丸まっている扶揺の側に立つと、肩を掴み引いて自分の方へ向ける。
廊下からの光だけでは顔色まで分からないが、目を開けるのも辛そうなのは分かった。
慕情はベッドの端にすわりシャツのボタンを外して前を開けてから、扶揺のシャツを脱がせた。それから扶揺を座らせようとしたが、一人では支えられないようですぐに倒れそうになる。
それを抱き留めて自分の身体に沿わせる。
肩に頭を乗せさせて身体をくっつける。背を擦りながらしばらくそのままでいると、不意に扶揺が動き慕情の腰に両腕を回した。
「話せるか」
「なん……とか」
精気を使い切りそうな扶揺は動けなくなっていた。
kurusaki
DOODLE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
時系列謎な会話文 閑話休題
神父と淫魔 №74人で夕飯食べることになって集まったけど、飲み会の体になってしまった⛪😈ちゃんと⛪️👿お兄ちゃんず。
慕「扶揺、これ美味しいぞ」
扶「(受け取って一口飲む)美味しい」
慕「そうだろ」
風「(実年齢はともかく見た目は)子供が酒を飲むな」
南「(両手に大皿をもって部屋に入ってくる)料理追加持ってきた」
風・扶「おー!」
南「(テーブルに皿を置く)料理足りてる?」
風「(色々な料理がのっている複数の大皿を見て)食べきれるかわからないぐらいの量があるな……。もう良いからお前も座って食べろ」
扶「南風(自分の隣の席の座面を軽く叩く)」
南「(当たり前のように座る)」
扶「これ、美味しいから飲んでみろ(ニコニコ笑いながら慕情に渡された酒入りの渡す)」
1562慕「扶揺、これ美味しいぞ」
扶「(受け取って一口飲む)美味しい」
慕「そうだろ」
風「(実年齢はともかく見た目は)子供が酒を飲むな」
南「(両手に大皿をもって部屋に入ってくる)料理追加持ってきた」
風・扶「おー!」
南「(テーブルに皿を置く)料理足りてる?」
風「(色々な料理がのっている複数の大皿を見て)食べきれるかわからないぐらいの量があるな……。もう良いからお前も座って食べろ」
扶「南風(自分の隣の席の座面を軽く叩く)」
南「(当たり前のように座る)」
扶「これ、美味しいから飲んでみろ(ニコニコ笑いながら慕情に渡された酒入りの渡す)」
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №6 穏やかな日差しの中、教会の裏手にある神父達の家の庭で風信神父と慕情がいる。
ティーカップにお茶を注ぎ、木目の綺麗なテーブルの前に座る慕情の前にそれを置いた。
「ありがとうございます」
「お口に合うと良いのですが」
穏やかに微笑む神父に内心半目になりながら慕情もにっこりと笑う。
「いただきます」
美しい所作でカップを持ち上げ一口飲んだ。
「これは……」
「いかがですか」
「美味しいですね」
「お口に合ったようで何よりです」
「とても美味しいですが、はじめて飲んだ味です。これは?」
「街の外れにある畑で栽培されている茶葉で、この街の特産物になる予定のものです」
「そうなのですね」
「私もとても美味しいと感じたのであなたにも飲んで欲しくなりまして用意しました」
1437ティーカップにお茶を注ぎ、木目の綺麗なテーブルの前に座る慕情の前にそれを置いた。
「ありがとうございます」
「お口に合うと良いのですが」
穏やかに微笑む神父に内心半目になりながら慕情もにっこりと笑う。
「いただきます」
美しい所作でカップを持ち上げ一口飲んだ。
「これは……」
「いかがですか」
「美味しいですね」
「お口に合ったようで何よりです」
「とても美味しいですが、はじめて飲んだ味です。これは?」
「街の外れにある畑で栽培されている茶葉で、この街の特産物になる予定のものです」
「そうなのですね」
「私もとても美味しいと感じたのであなたにも飲んで欲しくなりまして用意しました」
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №5 教会の入口からほとんど足音を立てずに奥へと進む。
中央の通路の真っ正面。祭壇の前に佇む司祭平服を来た男の背が見えた。
教会に入ってきた男は歩みを止めることなく神父へ近寄っていく。
二人の距離が二メールを切ろうかというところで、神父は振り返った。
神父とは思えないほど体格のよい男だ。服の上からでも鍛えられているのが分かる。
髪は頭の上の位置で黄色いリボンで結われたシニヨン一つ。
おまけに左耳には金色のピアスに左目にはモノクル。
司祭平服を着ていなければ神父とは分からないだろう。
そして教会を覆い、慕情を圧してくる力を目の前の神父から強く感じる。
「どうかされましたか?」
神父は見た目に不似合いなぐらいな温和な笑みで男に問うた。
1419中央の通路の真っ正面。祭壇の前に佇む司祭平服を来た男の背が見えた。
教会に入ってきた男は歩みを止めることなく神父へ近寄っていく。
二人の距離が二メールを切ろうかというところで、神父は振り返った。
神父とは思えないほど体格のよい男だ。服の上からでも鍛えられているのが分かる。
髪は頭の上の位置で黄色いリボンで結われたシニヨン一つ。
おまけに左耳には金色のピアスに左目にはモノクル。
司祭平服を着ていなければ神父とは分からないだろう。
そして教会を覆い、慕情を圧してくる力を目の前の神父から強く感じる。
「どうかされましたか?」
神父は見た目に不似合いなぐらいな温和な笑みで男に問うた。
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №4「扶揺」
呼ばれて横になっていた扶揺は億劫そうに上体を起こした。
「受け取れ」
そう言って、慕情は扶揺に何かを投げた。
扶揺は思わず受け取ってからそれを見る。
少し大きめな、吸い込まれるような闇色の石が着いたペンダントだった。
「これは?」
「神気を中和する石だ」
弾かれるように顔を上げた扶揺に慕情は小さく息をつく。
「それを持っていれば、完全にとは行かないがあの教会に行っても動けなくなることはない」
言われてみれば身体が随分楽になっている。
「兄さんは平気なのか?」
「ああ、神気に近いといっても、あれは所詮純度が高い精気なだけだからな。私には何でも無い。まぁ小さな羽虫が這うぐらいの不愉快さはあるが」
「…………地味に嫌だ」
978呼ばれて横になっていた扶揺は億劫そうに上体を起こした。
「受け取れ」
そう言って、慕情は扶揺に何かを投げた。
扶揺は思わず受け取ってからそれを見る。
少し大きめな、吸い込まれるような闇色の石が着いたペンダントだった。
「これは?」
「神気を中和する石だ」
弾かれるように顔を上げた扶揺に慕情は小さく息をつく。
「それを持っていれば、完全にとは行かないがあの教会に行っても動けなくなることはない」
言われてみれば身体が随分楽になっている。
「兄さんは平気なのか?」
「ああ、神気に近いといっても、あれは所詮純度が高い精気なだけだからな。私には何でも無い。まぁ小さな羽虫が這うぐらいの不愉快さはあるが」
「…………地味に嫌だ」
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №3 扶揺がこの街に来て一月半。相変わらず色仕掛けはまったく通じない南風を腹立たしく思うものの、南風の持つ精気はあまりにも質が良くて諦めきれず隙を窺っている。
いっそ襲ってやろうかとも思ったが、見習いと言え神父。敵に回して良いことなどない。
街にいられなくなるぐらいならいいが、教会の持つネットワークで存在を広められてしまったら命が危険だ。
前の街でたらふく精気を取り込んだからもうしばらくは保つ。
とはいいつつ、つまみ食い出来そうな人間はいないかと街をぶらつく。
怪しく思われないように、街に来たばかりで色々目新しいくて見て回っている振りをして。
「扶揺」
呼ばれて振り返ると、少し離れた所からパンやら野菜やらが入っているらしい紙袋を抱えた南風が手を振っている。
1498いっそ襲ってやろうかとも思ったが、見習いと言え神父。敵に回して良いことなどない。
街にいられなくなるぐらいならいいが、教会の持つネットワークで存在を広められてしまったら命が危険だ。
前の街でたらふく精気を取り込んだからもうしばらくは保つ。
とはいいつつ、つまみ食い出来そうな人間はいないかと街をぶらつく。
怪しく思われないように、街に来たばかりで色々目新しいくて見て回っている振りをして。
「扶揺」
呼ばれて振り返ると、少し離れた所からパンやら野菜やらが入っているらしい紙袋を抱えた南風が手を振っている。
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №2「神父様、どうもありがとうございました」
老女が深々と頭を下げようとするのをとどめてにこりと笑う。
「当たり前の事をしただけです。どうか気にしないで下さい」
「神父様」
「俺はまだ神父ではありません。ですから『南風』と名前で呼んで下さい」
「わかりました、南風様」
様もいらないと言いたいところだが、言えば言うほど老女はプレッシャーに感じるかもしれないと思い、南風は諦めた。
お礼をと言われて、遠慮しようとしたが申し訳なさそうな顔をするので、受け取ることにした。
抱えるほどの大きさの袋にたくさんの林檎。
美味しそうだけど兄と二人で食べきれるのかという疑問に南風は思わず唸った。
まぁ、教会には色々な人がくるし、子供達に振る舞っても良いかと気を取り直して石畳の道を歩く。
1639老女が深々と頭を下げようとするのをとどめてにこりと笑う。
「当たり前の事をしただけです。どうか気にしないで下さい」
「神父様」
「俺はまだ神父ではありません。ですから『南風』と名前で呼んで下さい」
「わかりました、南風様」
様もいらないと言いたいところだが、言えば言うほど老女はプレッシャーに感じるかもしれないと思い、南風は諦めた。
お礼をと言われて、遠慮しようとしたが申し訳なさそうな顔をするので、受け取ることにした。
抱えるほどの大きさの袋にたくさんの林檎。
美味しそうだけど兄と二人で食べきれるのかという疑問に南風は思わず唸った。
まぁ、教会には色々な人がくるし、子供達に振る舞っても良いかと気を取り直して石畳の道を歩く。
kurusaki
DONE南陽神父兄弟と玄真淫魔兄弟の話。※OOC なんでも許せる人向け
神父と淫魔 №1「くっ」
口から出ないように悪態を噛みしめて、一つに括った髪を揺らしながら扶揺は裏路地を走る。
少し離れた後方から大柄の男が二人追いかけてくる。
本来なら逃げる必要の無い相手だったが、ほとんど魔力が残っていない今では捕まれば良いようにされるだけだろう。
いくら淫事が本性であっても意に染まぬ相手と交わるほど矜持が無いわけでも、誰彼構わず喰らう悪食ではない。
忌々しい。
今は逃げるしかない己を腹立たしく思いながら懸命に地面を蹴った。
ぱんっと小気味よい音を立てて傘が開いた。
開いた拍子に雨粒が弾かれる。
さほど強い雨ではないが粒が粗くて、傘をささねばあっという間に濡れそうだった。
町の人に呼ばれて出かけてる兄が帰ってくる前に夕食の買い物を済ませて準備をせねばと南風は雨の中道を歩く。
1873口から出ないように悪態を噛みしめて、一つに括った髪を揺らしながら扶揺は裏路地を走る。
少し離れた後方から大柄の男が二人追いかけてくる。
本来なら逃げる必要の無い相手だったが、ほとんど魔力が残っていない今では捕まれば良いようにされるだけだろう。
いくら淫事が本性であっても意に染まぬ相手と交わるほど矜持が無いわけでも、誰彼構わず喰らう悪食ではない。
忌々しい。
今は逃げるしかない己を腹立たしく思いながら懸命に地面を蹴った。
ぱんっと小気味よい音を立てて傘が開いた。
開いた拍子に雨粒が弾かれる。
さほど強い雨ではないが粒が粗くて、傘をささねばあっという間に濡れそうだった。
町の人に呼ばれて出かけてる兄が帰ってくる前に夕食の買い物を済ませて準備をせねばと南風は雨の中道を歩く。
awaawaburo
DOODLEにじみすで狂ったように上げてた⛪😈AU(神父南陽殿×淫魔玄真殿)のまとめ。ほぼ自分用の備忘録なので雑なものも全部いれてあります。2ページ漫画のラフもどきもあったんですが、画像サイズの上限に達してしまったのでそれはまた次回… 14
乙麻呂
DONEいつも黒ポメなんふーちゃんに癒しを頂いてますみやこさんの呟きから、なんふーちゃん小説を書かせていただきました🙏🙏🙏私が書くとどうしてギャグみが出るのか😇※南陽殿、玄真殿のネタバレを含みます。
南陽殿と玄真殿の小神官の受難ふと、意識が浮上するのを感じた。
窓の向こうは暗く、まだ深夜だと判る。
殺気を感じたわけでもなく、寝付きが悪くなるような出来事があったわけでも無い。
何故目が覚めたのだろう?
僅かな疑念を抱きながらも、慕情はまた目を閉じる。
しかし、拭えぬ違和感に目は冴えるばかりだ。
何なのだろう。
慕情は気分を変えようと傍らの水差しに手を伸ばし………その手を止めた。
やけに居心地が悪いわけだ。纏う衣が僅かに大きい。
そして、その袖から伸びた手は少しばかり輪郭が丸かった。
目を凝らさないと分からないような微妙な変化だが、慕情が自身の体の変化に気付かないわけがない。
「…………?」
反射的に、慕情は自身の顔に触れていた。
頬も丸みを帯びており、斬馬刀を使い込んだ証の手の平のまめも無い。
6289窓の向こうは暗く、まだ深夜だと判る。
殺気を感じたわけでもなく、寝付きが悪くなるような出来事があったわけでも無い。
何故目が覚めたのだろう?
僅かな疑念を抱きながらも、慕情はまた目を閉じる。
しかし、拭えぬ違和感に目は冴えるばかりだ。
何なのだろう。
慕情は気分を変えようと傍らの水差しに手を伸ばし………その手を止めた。
やけに居心地が悪いわけだ。纏う衣が僅かに大きい。
そして、その袖から伸びた手は少しばかり輪郭が丸かった。
目を凝らさないと分からないような微妙な変化だが、慕情が自身の体の変化に気付かないわけがない。
「…………?」
反射的に、慕情は自身の顔に触れていた。
頬も丸みを帯びており、斬馬刀を使い込んだ証の手の平のまめも無い。
wing89331104
DOODLEクトゥルフ神話TRPG「キキツヅニナク」PL:イチ / wing
赤羽豪 南陽翡翠
キキツヅニナクキキツヅニナクキキツヅニナク
キキツヅニナクキキツヅニナクキキツヅニナク
キキツヅニナクキキツヅニナクキキツヅニナク
気になって気になって仕方がなくなる。
もう今は調べても出てこないと思うけど、、、
これをみたあなたは
キキツヅニナク
なんだと思う?
気になる? 2
wing89331104
DONE🎍今年のキャラ年賀状🎍〜キャラ〜
花邑崎恋(void)
南陽翡翠(餞)
ネーヌ(アンデルセン)
鬼天竺鼠(Good morning ALL)
狐色灰(明日ハ私ノ風ガ吹ク)
+ヨウ(夜の蛙は眠らない)
※キャラの立ち絵はなし 10
紫@5572
MEMOプラトニックな玄真殿となかなか手を出せずに悶々とする南陽殿ネタ。巨陽いじりとかするくせに自身は淡白すぎて性欲に目覚めることなく、付き合い出してもくっついてるだけで満足な扶揺とか、OOCでもそれはそれで可愛いじゃないかと思った次第です。
身体の関係まで考えてなかったのに、ちょっとずつ詰められ絆され、最終的には南風にいただかれるわけですが、時間がないので途中まで。
気が向いたら増えるかも。 1026
紫@5572
MEMOいい推しの日だったので、だいぶ前に某D/SドラマCDを聞いた時に勢いで考えたDom南陽殿×Switch玄真殿の雑な妄想を少々。玄真殿がSubでなくSwitchなのは、仲良し主従が好物だからです。別にいかがわしくもないし、勿論南扶ネタですけど、扶揺の初めてのカラー(首輪)は玄真将軍がつけてあげたんですよね?的な(慕情のチョーカーはただの装飾品)……そんな親密な玄真殿が無理な方は回れ右でお願いします 1832
紫@5572
MOURNING風情&南扶のプランツドールパロ。入口だけですが供養をば。南陽殿側がプランツドールで、それぞれの主の玄真殿は年の離れた兄弟設定。
初め兄弟について15歳差で考えていたけど、扶揺を小1~2位にしたくなり、結果もう少しだけ離れてしまった。
両親を亡くし二人暮らし。プランツドールが買えちゃうくらい慕情の稼ぎが良い。
※入口だけなので、南扶の出番がほとんどない。
※ほぼほぼOOCです、ごめんなさい🙇 2331
紫@5572
DONE現代AU兄弟設定の南陽殿と玄真殿ネタ。風情が高校のクラスメイトで、慕情の弟の扶搖は中3の受験生。風信の弟の南風も中3だけど、住んでる地域が違うので南扶はまだ出会ってません。 1451
0shio0725
DOODLE※アニメ知識勢ですが、なんとなく霊文の言動や声優で察してる程度元ツイート: https://twitter.com/0shio0725/status/1505897671906971651?s=
天界で喧嘩しそうになると強制的に小神官にさせられるデバフを背負った玄真殿神官と小神官になった途端(周りに他の神官もいるので)生意気ながらも素直な扶揺と対自することになりちょっと心が揺らいでる南陽殿神官