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    トンボ

    ao_es30

    MAIKINGお蔵入りさせないぞという覚悟のためにめちゃくちゃ尻切れトンボですが置かせてもらいます。

    ゴールをどうしようかな〜と思案中…

    ▼去年の夏頃、そっと供養してた先代ワンライお題『お見舞い』のなれの果てです。あれから実は少し加筆していたのよ…絶対このあとちあてとになる前提なんだけど沢が普通に女性とお付き合いしてたりするといういろいろ拗らせてるあれなやつなので、特に沢がそんなんでも許せる人だけどうぞ…!
    失恋見舞いのおはなし ピンポーン。
     
     すっかり押し慣れたインターホンの音が室内で鳴り響いて、すぐにぱたぱたと駆け寄る足音が聞こえてくる。その気配に鉄虎が半歩だけうしろに下がれば、それとほぼ同時に目の前の扉が勢いよく開いて、これまたすっかり見慣れた人物が飛び出してきた。
    「おっす! よく来てくれたな!」
    「ッス! しょぼくれた顔おがみに馳せ参じたッスよ~」
    「く……う~なぐも~~~」
    「はいはい、ほら、いつものやつ買ってきたッスから」
     途端に、眉を八の字にしてしょぼくれた表情になる守沢を口でなだめながら、慣れた手つきでその脇をするりと抜ける。おじゃまするッスよ~、とこれまたいつもと同じやり取りを交わしつつ、勝手知ったる彼の部屋の中にあがりこんだ。
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    ゆき📚

    DONE【血界】【行き先は自由】Ⅳ
    なんだかんだでのそのそ書いていました。一応今回で最終回、という形です。
    最後の最後でわちゃわちゃしている感じ半端ない。尻切れトンボもいい所だぜ!!
    初っ端に虫の話が出てます。苦手な方はご注意を。
    相変わらず設定とか諸々雑です。書きたいように書いてます。
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!という心の拾い方がいらっしゃたらよかったら読んでやってください。
    【行き先は自由】Ⅳ 子供の頃の記憶、思い出というにはひどくおぼろげなもの、
     自分がいくつの頃合だったかも曖昧なくらい。
     暖かくて、上着を羽織る事無く外にいても気持ちのいい風を受けていたのは覚えている。
     太陽の日差しが歩く道を左右に伸びた樹々の葉の隙間から照らす。
     空を隠すように茂る葉の形に影を作り出して道を模様づけているのを眺めているとふと目に止まったのは死んだバッタが動いている様子だった。
     そのバッタが死んでいるとすぐにわかったのはカラダが横向きになっていたから、違和感を覚えたのはそんな体勢でそれが動いていたから
     立ち止まってじーっと見て、それは死んだバッタが動いるのではない。動かしている者がいるという事を認識した。
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    wanon

    MOURNING眠いので尻切れトンボになりました。
    ラギーが夜食食う話、にしようとしたものサバナクローにもキッチンはある。ただ他寮と比べるとここの使用頻度はあまり高くはないだろう。実際、ラギーはここを使う数少ない寮生の一人ではあるが、自分以外の誰かがこのキッチンに出入する姿は二年生になった今でも見たことがない。たまに洗った食器やカトラリーが洗いカゴに突っ込まれているので、使ってはいる人はいるのだろうけれど。
    トントンと軽快にミニトマトを半分にカットしてスキレットに放り込む。真っ黒な鉄の中には黄色いパプリカやピーマンが無造作に放り込まれていた。つまみを捻ってマジカルペンの先から火種を飛ばすと、ボゥとコンロから吹き出したガスが引火する。アイランドの下の戸棚からオリーブオイルを引っ張りだしてスキレットに回しかけると、オイルが鍋肌にあたってじゅうじゅうと音がする。火を弱めてしっかりと野菜を炒め、ゆっくりと立ち昇ってくる脂の香りを胸いっぱいに吸って、ラギーはにんまりと口角をあげた。ステンレスのさじでそっとオイルを掬い上げて口に含む。オリーブオイルに野菜の甘みや旨味、香りがうつって、これだけでもう十分に旨い。
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