setsuna
DONE6月3日開催「今度はオレがオマエを幸せにするから!
Will you marry me!」
【展示作品】
マイ武(最終回軸)
プロポーズから結婚式までの話。
イエス愛ラブ「タケミっち、オレ...絶対に幸せにするから」
オレと結婚して..ください、とそう佐野万次郎が花垣武道に告げたのは付き合い始めて10年が経過した頃だった。付き合い始めたのは中学の頃、別の世界線では丁度出会った頃だろう。
『今日からオレのダチ!!なっ』
そう友人となった世界線だ。その時は互いにこのような関係になるなんて予想もしていなかっただろう。気が付けば、友人という関係から外れ、何と名前を付ければいいかわからないような深い絆のある関係になっていた。そして、万次郎の中ではその感情に名前が付いた。告げるつもりもない想いだった。しかし、世界線が変わり、互いに幼馴染という関係に変わった瞬間、誰よりも長いときを過ごせていると感じた瞬間、万次郎は思わず口にしたのだ。
5794オレと結婚して..ください、とそう佐野万次郎が花垣武道に告げたのは付き合い始めて10年が経過した頃だった。付き合い始めたのは中学の頃、別の世界線では丁度出会った頃だろう。
『今日からオレのダチ!!なっ』
そう友人となった世界線だ。その時は互いにこのような関係になるなんて予想もしていなかっただろう。気が付けば、友人という関係から外れ、何と名前を付ければいいかわからないような深い絆のある関係になっていた。そして、万次郎の中ではその感情に名前が付いた。告げるつもりもない想いだった。しかし、世界線が変わり、互いに幼馴染という関係に変わった瞬間、誰よりも長いときを過ごせていると感じた瞬間、万次郎は思わず口にしたのだ。
tonanashi_1074
DONEマイ武ドロライ8お題 感謝/家族より、二つともお借りしました。
結婚しているマイ武の母の日の話
加筆修正してあります
花言葉「タケミっちさぁ、ちゃんと贈り物用意した?」
二人で暮らすには少し手狭なアパートの一室。万次郎から突然投げられた言葉に、武道ははて、と首を傾げた。そうしてすぐに、ああ、と思いつく。もうすぐ母の日だ。街中には母の日にかこつけた広告があちらこちらに散らばっているが、人間は見たい物しか目に入らない、というのは本当なのだろう。恥ずかしながら、万次郎に言われるまですっかり忘れていた。かつて唯我独尊傍若無人と謳われた武道の恋人は、案外そういう行事にはマメな人だった。
「いやぁ、すっかり忘れてましたよね、ハハ……去年は欲しがってた座椅子あげたし、今年はなににしようかなぁ」
「ん、ちゃんと考えて渡せよな。生きてる間しか、親孝行はできないんだからさ」
1708二人で暮らすには少し手狭なアパートの一室。万次郎から突然投げられた言葉に、武道ははて、と首を傾げた。そうしてすぐに、ああ、と思いつく。もうすぐ母の日だ。街中には母の日にかこつけた広告があちらこちらに散らばっているが、人間は見たい物しか目に入らない、というのは本当なのだろう。恥ずかしながら、万次郎に言われるまですっかり忘れていた。かつて唯我独尊傍若無人と謳われた武道の恋人は、案外そういう行事にはマメな人だった。
「いやぁ、すっかり忘れてましたよね、ハハ……去年は欲しがってた座椅子あげたし、今年はなににしようかなぁ」
「ん、ちゃんと考えて渡せよな。生きてる間しか、親孝行はできないんだからさ」
tonanashi_1074
DONEマイ武ドロライ7お題 子供時代/立夏より、子供時代をお借りしました。
マイがみっちにプロポーズする話
加筆修正してあります
子供の頃は「ただいま~」
玄関のドアを開けると同時に声をかければ、奥から「おかえり~」なんていう間延びした声が帰ってきた。部屋にあがれば、同居人兼恋人のマイキーくんが怠惰に寝転び、くぁ、と短い欠伸を溢している。おそらくさっきまで昼寝をしていて、今起きたところなのだろう。もしかしたら、オレの声で起こしてしまったのかもしれない。日頃多忙な恋人のせっかくの休みを邪魔してしまったなら申し訳ないな、なんて思いつつ。
「マイキーくん、柏餅食べます? 粒あんですけど」
持っていたビニール袋を軽く掲げて見せた。
「柏餅? タケミっち、わざわざ買ってきたの?」
「まさか。オレにそんなマメさはないですよ。パートのおばちゃんに男の子の孫がいるらしいんですけど、張り切って買いすぎたらしいです。食べきれないから、よかったらって貰いました」
2467玄関のドアを開けると同時に声をかければ、奥から「おかえり~」なんていう間延びした声が帰ってきた。部屋にあがれば、同居人兼恋人のマイキーくんが怠惰に寝転び、くぁ、と短い欠伸を溢している。おそらくさっきまで昼寝をしていて、今起きたところなのだろう。もしかしたら、オレの声で起こしてしまったのかもしれない。日頃多忙な恋人のせっかくの休みを邪魔してしまったなら申し訳ないな、なんて思いつつ。
「マイキーくん、柏餅食べます? 粒あんですけど」
持っていたビニール袋を軽く掲げて見せた。
「柏餅? タケミっち、わざわざ買ってきたの?」
「まさか。オレにそんなマメさはないですよ。パートのおばちゃんに男の子の孫がいるらしいんですけど、張り切って買いすぎたらしいです。食べきれないから、よかったらって貰いました」
tonanashi_1074
DONEマイ武ドロライ6お題 水族館/ぬいぐるみより、ぬいぐるみをお借りしました。
ぬいぐるみが欲しいみっちと、カッコいいマイの話
加筆修正してあります
欲しいものぬいぐるみが欲しい。
男子中学生、しかも金髪リーゼントで制服を着崩したイケイケの不良にはちょっと似つかわしくない言葉だ、分かっている。
だけど、そんなこと言ったって欲しいもんは欲しいのだから、仕方ない。
武道が一目惚れしたそいつは、常連になっているゲームセンターの端っこにあるクレーンゲームのなかにちょこんと座っていた。裾の長い、黒い長袖の服を着せられたクマのぬいぐるみだ。その可愛らしい造形とは裏腹にかなりの三白眼。なんとなく怒っているようにも見える。そのせいかあまり人気は無いようで、足を止める人もいなかった。だけど、武道にとっては違った。
――このクマ、めちゃくちゃイケてんじゃん!
その衝撃はまさしく一目惚れという言葉が似合うだろう。だからこうして小遣いを握りしめ、意気揚々とぬいぐるみの救出に望んだのである。
1912男子中学生、しかも金髪リーゼントで制服を着崩したイケイケの不良にはちょっと似つかわしくない言葉だ、分かっている。
だけど、そんなこと言ったって欲しいもんは欲しいのだから、仕方ない。
武道が一目惚れしたそいつは、常連になっているゲームセンターの端っこにあるクレーンゲームのなかにちょこんと座っていた。裾の長い、黒い長袖の服を着せられたクマのぬいぐるみだ。その可愛らしい造形とは裏腹にかなりの三白眼。なんとなく怒っているようにも見える。そのせいかあまり人気は無いようで、足を止める人もいなかった。だけど、武道にとっては違った。
――このクマ、めちゃくちゃイケてんじゃん!
その衝撃はまさしく一目惚れという言葉が似合うだろう。だからこうして小遣いを握りしめ、意気揚々とぬいぐるみの救出に望んだのである。
tonanashi_1074
DONEマイ武ドロライ5お題 花見/花の雨より、花見をお借りしました。
マイに喜んで欲しいみっちの話
加筆修正してあります
さくら不良はお祭り好きである、たぶん。
オレの偏見である。皆で集まってワイワイ騒ぐことが好きな連中が多いから、その口実になりそうなことは大概なんでも好きなのだ、と思う。もちろん花見もその一つで、テレビで開花予報が流れはじめると同時に東卍のなかで「満開になったら花見しようぜ!」という浮き足だった声が上がったのも当然と言えば当然であった。それももう、一ヶ月ほど前の話だけれど。
「桜、もうぜんっぜん残ってないじゃん!!」
ピンク色などもうほとんど見当たらない、綺麗な緑色の葉を繁らせる桜の木々を前に怒りの声を上げる我らが総長、佐野万次郎。その姿を横目に、武道はそっとため息をついた。
時が過ぎるのはいつだってあっという間だ。命知らずにも東卍の隊員にちょっかいをかけてきたどこぞのチームの連中を万次郎たちが叩きのめすまでの間に、桜の見頃はとっくに過ぎ去ってしまったのである。結果、お祭り騒ぎをしたい心だけが取り残された彼らはそれでも花見を決行することにしたのだが、万次郎はすっかりふて腐れていた。つまらない連中のせいで、楽しみにしていた祭りのメインが奪われたことが気にくわないのだろう。
2207オレの偏見である。皆で集まってワイワイ騒ぐことが好きな連中が多いから、その口実になりそうなことは大概なんでも好きなのだ、と思う。もちろん花見もその一つで、テレビで開花予報が流れはじめると同時に東卍のなかで「満開になったら花見しようぜ!」という浮き足だった声が上がったのも当然と言えば当然であった。それももう、一ヶ月ほど前の話だけれど。
「桜、もうぜんっぜん残ってないじゃん!!」
ピンク色などもうほとんど見当たらない、綺麗な緑色の葉を繁らせる桜の木々を前に怒りの声を上げる我らが総長、佐野万次郎。その姿を横目に、武道はそっとため息をついた。
時が過ぎるのはいつだってあっという間だ。命知らずにも東卍の隊員にちょっかいをかけてきたどこぞのチームの連中を万次郎たちが叩きのめすまでの間に、桜の見頃はとっくに過ぎ去ってしまったのである。結果、お祭り騒ぎをしたい心だけが取り残された彼らはそれでも花見を決行することにしたのだが、万次郎はすっかりふて腐れていた。つまらない連中のせいで、楽しみにしていた祭りのメインが奪われたことが気にくわないのだろう。
tonanashi_1074
DONEマイ武ドロライ4お題 映画/カラオケより映画をお借りしました。
映画が好きなみっちと、みっちが好きなマイの話
加筆修正してあります
見ているモノその日、映画館で意外な人の姿を見かけた武道は思わず声をかけた。
「あれ、マイキーくん? 奇遇ですね、こんなところで!」
呼ばれた声にくるりと振り返った万次郎はこんな寂れた映画館で知人に声をかけられるとは思っていなかったのだろう。おや、と目を丸くして周囲をぐるりと見渡したが、駆け寄ってくる武道の姿を認めればすぐ、にぱっと笑った。
「あ、タケミっちじゃん。さっき同じの見てたかんじ? 暗かったから気付かなかったわ」
「オレも今、後ろ姿で気付きましたから。それより、マイキーくんもこの映画に興味あったんですね! あんま話題にはなってないんすけど……」
「ん~まぁ、そんなかんじ。ねぇタケミっち、この後ヒマだろ? 飯でもいかね?」
2853「あれ、マイキーくん? 奇遇ですね、こんなところで!」
呼ばれた声にくるりと振り返った万次郎はこんな寂れた映画館で知人に声をかけられるとは思っていなかったのだろう。おや、と目を丸くして周囲をぐるりと見渡したが、駆け寄ってくる武道の姿を認めればすぐ、にぱっと笑った。
「あ、タケミっちじゃん。さっき同じの見てたかんじ? 暗かったから気付かなかったわ」
「オレも今、後ろ姿で気付きましたから。それより、マイキーくんもこの映画に興味あったんですね! あんま話題にはなってないんすけど……」
「ん~まぁ、そんなかんじ。ねぇタケミっち、この後ヒマだろ? 飯でもいかね?」
tonanashi_1074
DONEマイ武ドロライ3お題 新生活/イースターより、イースターをお借りしました。
みっちの部屋でいちゃついているマイ武の話
加筆修正してあります。
ウサギは噛み付く動物です「イースターってさ、ナニ?」
玄関のチャイムが鳴った覚えもないのに堂々とオレの部屋の扉を開き、ベッドの上に我が物顔で腰掛けたマイキーくんが口を開いた。彼が勝手に家に上がり込んでくるのはいつものことだが、相変わらず自由な人だ。もう守られることは無いのであろうオレのプライバシーに思いを馳せつつ、彼専用にとっておいた茶菓子のどら焼きを差し出しながら聞き返す。
「イースターっすか? 外国の春のお祭り、みたいなもんだったと思いますけど……あ、卵を探すお祭りっすよ、たぶん! 英語の授業で、イースターエッグってやつ作りました。ゆで卵を色水にいれて、絵を書いて。それを隠して遊ぶらしいです、オレ達は給食の時にとっとと食べちゃいましたけど。マイキーくんの学校はそういう授業はないんすか?」
1901玄関のチャイムが鳴った覚えもないのに堂々とオレの部屋の扉を開き、ベッドの上に我が物顔で腰掛けたマイキーくんが口を開いた。彼が勝手に家に上がり込んでくるのはいつものことだが、相変わらず自由な人だ。もう守られることは無いのであろうオレのプライバシーに思いを馳せつつ、彼専用にとっておいた茶菓子のどら焼きを差し出しながら聞き返す。
「イースターっすか? 外国の春のお祭り、みたいなもんだったと思いますけど……あ、卵を探すお祭りっすよ、たぶん! 英語の授業で、イースターエッグってやつ作りました。ゆで卵を色水にいれて、絵を書いて。それを隠して遊ぶらしいです、オレ達は給食の時にとっとと食べちゃいましたけど。マイキーくんの学校はそういう授業はないんすか?」
tonanashi_1074
DOODLE・未完成 めっちゃ途中・オメガバースのある世界線
・マイキー、武道 共にα
・展開にほぼ影響ないですが、マイキーは中学卒業後バイク店で働いており、武道は高校に進学した設定です
運命じゃなくても「そっか」
恋人とおそろいだったバース性。まさかの結果に自分でも驚きつつ、それでもやはりどこか浮かれた気持ちで報告した診断結果。しかし、それに対する彼の返答は、武道からすれば思いがけないものだった。
「別れよう、タケミっち」
何の感情も伺えない表情でそう告げた恋人――いや、つい先程まで恋人だった相手、万次郎にどうしてですか、とも悪い冗談は止めて下さいよ、とも言うことができず、武道はただ呆然と立ち尽くしていた。
「ひっ、、、ひぐっ、、、ぐす、ぅゔう~~」
「あーもう、そんなに泣くなよ、相棒。・・・っていっても、無理だよなぁ・・・。あんなに仲良かったのに、どうしてマイキーくんはタケミっちと別れる、なんて言い出したんだ?」
2731恋人とおそろいだったバース性。まさかの結果に自分でも驚きつつ、それでもやはりどこか浮かれた気持ちで報告した診断結果。しかし、それに対する彼の返答は、武道からすれば思いがけないものだった。
「別れよう、タケミっち」
何の感情も伺えない表情でそう告げた恋人――いや、つい先程まで恋人だった相手、万次郎にどうしてですか、とも悪い冗談は止めて下さいよ、とも言うことができず、武道はただ呆然と立ち尽くしていた。
「ひっ、、、ひぐっ、、、ぐす、ぅゔう~~」
「あーもう、そんなに泣くなよ、相棒。・・・っていっても、無理だよなぁ・・・。あんなに仲良かったのに、どうしてマイキーくんはタケミっちと別れる、なんて言い出したんだ?」
96noScull
DONE最近こちらに投稿してなかったなぁと思って。表向きビデオ屋裏でころしややってる記憶なしみっちとそんなみっちを愛しく思うまいきの話が読みたい…とついったでぼやいて悶々考えた末に出来た産物。まちるだ、せいへきゆがむよね…マチルダは微笑む「花垣く~ん?
またDVDの中身が違うと苦情が来たんですが洋画のコーナーは君担当でしたよねぇ~?」
答えなくてもわかっていると言わんばかりに年下の店長がねっとりした口調で責め立てる。
愛想笑いしながらすみません、と頭を下げれば「はいまた口だけぇ~」とあてこすられる。
謝る以外に道がないが、謝らなければ謝らないで「どうしたんですかぁ~その口は飾りですかぁ~考える脳みそないんですかぁ~」と嫌味が倍増すること請け合いである。
なんでこんなところにいるんだろ。バイトならいくらでもあるのに。
でもなぜだかここから離れられない。若い店長は使えない年上のバイトなんかさっさとクビにしたいみたいだが。
いつも店に最後まで残るのは武道だ。DVDの中身のチェックを終えると一番最後に見るものがある。お気に入りの洋画。腕利きの殺し屋がアパートの隣人の少女を汚職警官から庇い、共に過ごしていくうちに絆が芽生えるストーリー。端的に言えばハッピーエンドではない。殺し屋なんて生業である以上、主人公は幸せになるべきではないんだろう。少女に金を遺し、自分は少女の家族の仇を道連れに死ぬ。
4944またDVDの中身が違うと苦情が来たんですが洋画のコーナーは君担当でしたよねぇ~?」
答えなくてもわかっていると言わんばかりに年下の店長がねっとりした口調で責め立てる。
愛想笑いしながらすみません、と頭を下げれば「はいまた口だけぇ~」とあてこすられる。
謝る以外に道がないが、謝らなければ謝らないで「どうしたんですかぁ~その口は飾りですかぁ~考える脳みそないんですかぁ~」と嫌味が倍増すること請け合いである。
なんでこんなところにいるんだろ。バイトならいくらでもあるのに。
でもなぜだかここから離れられない。若い店長は使えない年上のバイトなんかさっさとクビにしたいみたいだが。
いつも店に最後まで残るのは武道だ。DVDの中身のチェックを終えると一番最後に見るものがある。お気に入りの洋画。腕利きの殺し屋がアパートの隣人の少女を汚職警官から庇い、共に過ごしていくうちに絆が芽生えるストーリー。端的に言えばハッピーエンドではない。殺し屋なんて生業である以上、主人公は幸せになるべきではないんだろう。少女に金を遺し、自分は少女の家族の仇を道連れに死ぬ。
葉月@🌾🎋
MOURNING某グッズに触発され、フォロワーさんからネタを頂いて書いた悪魔マイ武。悪魔要素ゼロ。誤字脱字消し忘れ等有りのひっちゃかめっちゃ。
広い心でお読みください。
ぬるぬるのえちちです。
(4/14:に本番シーン追加→5ページ〜)
パス:18以上ですか?(yes or no) 8
tonanashi_1074
DONEマイ武ドロライ2お題 嘘・真実 より 嘘 をお借りしました。
嘘がつけないみっちと自信満々なマの話
・付き合っているマイ武
・ご都合主義謎軸
嘘をつかない伝え方「これより!東卍最強の嘘つきはだれだ?決定戦を開始する!」
ドラケン君のかけ声に、おぉぉ!とむさ苦しい歓声が上がる。『東卍最強の嘘つきはだれだ?決定戦』とは例の如く我らが総長こと佐野万次郎の思いつきにより開催された祭りのようなもので、東卍はそのかっちりした組織体系とは裏腹にこのようなお遊び企画が多い印象だ。
最も、武道は他の暴走族に所属していたことなどないので、比較のしようもないけれど。
さてこの祭り、ルールは簡単。チームの人間に質問をされたら必ず嘘で答えなければならない。会話のなかで、相手に「嘘です」と言わせれば勝ち、というものだ。敗者は罰ゲームとして、後で勝者の願いを一つだけ叶えなければならない約束である。
2164ドラケン君のかけ声に、おぉぉ!とむさ苦しい歓声が上がる。『東卍最強の嘘つきはだれだ?決定戦』とは例の如く我らが総長こと佐野万次郎の思いつきにより開催された祭りのようなもので、東卍はそのかっちりした組織体系とは裏腹にこのようなお遊び企画が多い印象だ。
最も、武道は他の暴走族に所属していたことなどないので、比較のしようもないけれど。
さてこの祭り、ルールは簡単。チームの人間に質問をされたら必ず嘘で答えなければならない。会話のなかで、相手に「嘘です」と言わせれば勝ち、というものだ。敗者は罰ゲームとして、後で勝者の願いを一つだけ叶えなければならない約束である。
tonanashi_1074
DONEマイ武ドロライ 1お題:別れ・再開 に参加させていただきました
・最終話軸
・サヨナラしたくないマと困ってるみっちの話
おはよう 夕暮れの神社は静かだ。日が落ちて影が長くなり、誰だってなんとなく物悲しい気持ちになる。そんな時間に人影が二つ、寄り添うように石段にもたれかかっていた。
「…嫌だ」
「マイキーくん…」
「嫌だよ、タケミっち。オレは、サヨナラなんてしたくない」
「そんなこと言ったって…仕方がないですよ」
「嫌なこと、辛いことはちゃんと口に出せって言ったのはタケミっちだろ!オレは今、オマエの言うとおりにしてる!嫌なんだよ、タケミっち!オレはオマエと別れたくない!!」
「そんな…そんなことを言ったって…」
万次郎に肩を掴まれ、がくがくと揺さぶられながら、武道は言葉に詰まった。子供は無力だ。どれだけ不良として粋がったところで、結局は大人の管轄下であることに変わりはない。タイムリープにより中学生の体に戻った武道と万次郎が選べる選択肢はさほど多くないのが現状だ。
1600「…嫌だ」
「マイキーくん…」
「嫌だよ、タケミっち。オレは、サヨナラなんてしたくない」
「そんなこと言ったって…仕方がないですよ」
「嫌なこと、辛いことはちゃんと口に出せって言ったのはタケミっちだろ!オレは今、オマエの言うとおりにしてる!嫌なんだよ、タケミっち!オレはオマエと別れたくない!!」
「そんな…そんなことを言ったって…」
万次郎に肩を掴まれ、がくがくと揺さぶられながら、武道は言葉に詰まった。子供は無力だ。どれだけ不良として粋がったところで、結局は大人の管轄下であることに変わりはない。タイムリープにより中学生の体に戻った武道と万次郎が選べる選択肢はさほど多くないのが現状だ。
tonanashi_1074
DONEマイ武 関i東i事i変のあと、みっちが現代に戻る前の時間軸付き合ってないけど愛があるマイとみっちのホワイトデーの話
バレンタインの話とは全く繋がってないです
幸福な明日を生きるために ――ねぇマイキー。ホワイトデーに贈るお菓子には、それぞれ意味があるんだよ――
脳裏をよぎったのは、今は亡き愛する妹の得意げな声だった。
「よ、タケミっち」
「マイキーくん!すみません、わざわざオレん家まで来てもらっちゃって」
「いーよ、オレが用あんだから」
「それで、今日はどうしたんですか…?事前にメールくれるなんて、珍しいっすけど…」
『今から行っていい?』それだけの簡素なメールに『もちろんです!』と返答をよこした武道は少し不安そうな面持ちで万次郎に問いかけた。
「たいしたことじゃねぇんだけどさ、オマエにコレ、渡したいなって思って」
ポケットから取り出したのは色とりどりの金平糖が詰まったガラスの小瓶だ。武道の手をとり、その温かい手のひらの上にそっと乗せる。
1839脳裏をよぎったのは、今は亡き愛する妹の得意げな声だった。
「よ、タケミっち」
「マイキーくん!すみません、わざわざオレん家まで来てもらっちゃって」
「いーよ、オレが用あんだから」
「それで、今日はどうしたんですか…?事前にメールくれるなんて、珍しいっすけど…」
『今から行っていい?』それだけの簡素なメールに『もちろんです!』と返答をよこした武道は少し不安そうな面持ちで万次郎に問いかけた。
「たいしたことじゃねぇんだけどさ、オマエにコレ、渡したいなって思って」
ポケットから取り出したのは色とりどりの金平糖が詰まったガラスの小瓶だ。武道の手をとり、その温かい手のひらの上にそっと乗せる。
tonanashi_1074
DONEマイ武 ご都合主義ハッピー軸付き合ってないマイとみっちのバレンタインの話
本当のコトは腹の中「わぁ、スッゲェ!」
感嘆と興奮で弾んだ武道の声が境内に響く。
「こんなにたくさんのチョコが貰える人、ほんとにいるんですね!流石はマイキーくんだ…!」
対して、チョコレートが詰まっているであろう紙袋を傍に置いた万次郎は気のないそぶりで首を振る。無敵の異名をほしいままにする彼には珍しく、どことなく疲れているような雰囲気だ。
「知らねーやつらから押し付けられただけだよ、めんどくせぇ。受け取るまでギャーギャー鬱陶しいし、でも女だから強引に振り払うわけにもいかねぇし。とにかく受け取りさえすれば満足だって言うから、このザマ」
普段、強面の不良どもから恐れられ、遠巻きにされている万次郎が女の子達に群がられている図を想像し、武道は女子の強さに恐れ入った。挙句、興味のない相手とは話すことすらしない彼に自分らの要望を押し通すとは、彼女らに恐怖心というものは無いのだろうか。
3303感嘆と興奮で弾んだ武道の声が境内に響く。
「こんなにたくさんのチョコが貰える人、ほんとにいるんですね!流石はマイキーくんだ…!」
対して、チョコレートが詰まっているであろう紙袋を傍に置いた万次郎は気のないそぶりで首を振る。無敵の異名をほしいままにする彼には珍しく、どことなく疲れているような雰囲気だ。
「知らねーやつらから押し付けられただけだよ、めんどくせぇ。受け取るまでギャーギャー鬱陶しいし、でも女だから強引に振り払うわけにもいかねぇし。とにかく受け取りさえすれば満足だって言うから、このザマ」
普段、強面の不良どもから恐れられ、遠巻きにされている万次郎が女の子達に群がられている図を想像し、武道は女子の強さに恐れ入った。挙句、興味のない相手とは話すことすらしない彼に自分らの要望を押し通すとは、彼女らに恐怖心というものは無いのだろうか。
tonanashi_1074
DONEマイ武 ご都合主義の未来軸同棲してるバイク屋のマイとレンタルビデオ店員のみっちの話
ひとつ前にあげた「証」のマイ視点ですが、単体でも読めると思います。
証 ――間抜けなツラしてんなぁ。
口をぱっかりと大きく開き、気持ち良さそうに床で爆睡している武道を見下ろ した万次郎はそんな感想を抱いた。
本日は休日、それも社会人となり互いに忙しい日々を送る武道と自分の休みが 珍しく重なった貴重な休日である。ため込んでいた家事やらなんやらはさっさと 終わらせて、久しぶりに二人並んでバブを走らせよう、と以前から話をしていた。
武道はカレンダーに付けた丸を見る度に楽しみっすね、なんてにこにこしていた し、自分だって口には出さずともこの日を心待ちにしていた。
しかし、買い出し担当を決めるじゃんけんに敗れた結果、両腕に買い物袋をぶら下げて、今日はどのルートを走ろっかな、などと考えながら帰宅した万次郎を迎えたのは、アパー トの床で大の字になり爆睡している武道の姿であった。
3003口をぱっかりと大きく開き、気持ち良さそうに床で爆睡している武道を見下ろ した万次郎はそんな感想を抱いた。
本日は休日、それも社会人となり互いに忙しい日々を送る武道と自分の休みが 珍しく重なった貴重な休日である。ため込んでいた家事やらなんやらはさっさと 終わらせて、久しぶりに二人並んでバブを走らせよう、と以前から話をしていた。
武道はカレンダーに付けた丸を見る度に楽しみっすね、なんてにこにこしていた し、自分だって口には出さずともこの日を心待ちにしていた。
しかし、買い出し担当を決めるじゃんけんに敗れた結果、両腕に買い物袋をぶら下げて、今日はどのルートを走ろっかな、などと考えながら帰宅した万次郎を迎えたのは、アパー トの床で大の字になり爆睡している武道の姿であった。
tonanashi_1074
DONEマイ武 みっち視点ご都合主義な未来軸の話です。
何てことの無い日々を生きるマイ武の話ですが、マイは一言も話しません。
証「ぐっ…うぅ……?」
武道は腹部の重苦しさに、ぼんやりと昼寝から目を覚ました。
武道は先日、レンタルビデオ店の平社員から店長に昇進したばかりだが、名ばかりの管理職の役割は主に出勤簿の穴を埋めることであり、生活は不規則の極みと言うべき惨状であった。
一方、龍宮寺たちと共にバイク店を営む万次郎もなかなかに多忙な日々を送っており、同棲しているとはいえ、ここ最近は共に過ごす時間の少ない毎日である。
そんな中、今日は久しぶりに互いの休日が重なるため、昼前に食糧などの消耗品の買い出しを終わらせ、午後からバイクで流しにでも行くか、と予定を立てていた。
公正なるじゃんけんの結果、珍しく敗北し、買い出しに出掛けた万次郎の帰りを待つつもりが、いつの間にか寝入ってしまったようだ。まだ覚醒しきっていない意識の中で視線を彷徨わせると、自身では掛けた覚えのない薄い毛布と、この世で一等大好きな人が眠っている姿が目に入った。自分が床で大の字になり、爆睡している間に万次郎は帰宅しており、毛布まで掛けてくれたようだ。唯我独尊、傍若無人と謳われた元総長様にこうして世話を焼いて貰うことは気恥ずかしくもある一方で、愛されている、という確かな充足感を与えてくれる。
1847武道は腹部の重苦しさに、ぼんやりと昼寝から目を覚ました。
武道は先日、レンタルビデオ店の平社員から店長に昇進したばかりだが、名ばかりの管理職の役割は主に出勤簿の穴を埋めることであり、生活は不規則の極みと言うべき惨状であった。
一方、龍宮寺たちと共にバイク店を営む万次郎もなかなかに多忙な日々を送っており、同棲しているとはいえ、ここ最近は共に過ごす時間の少ない毎日である。
そんな中、今日は久しぶりに互いの休日が重なるため、昼前に食糧などの消耗品の買い出しを終わらせ、午後からバイクで流しにでも行くか、と予定を立てていた。
公正なるじゃんけんの結果、珍しく敗北し、買い出しに出掛けた万次郎の帰りを待つつもりが、いつの間にか寝入ってしまったようだ。まだ覚醒しきっていない意識の中で視線を彷徨わせると、自身では掛けた覚えのない薄い毛布と、この世で一等大好きな人が眠っている姿が目に入った。自分が床で大の字になり、爆睡している間に万次郎は帰宅しており、毛布まで掛けてくれたようだ。唯我独尊、傍若無人と謳われた元総長様にこうして世話を焼いて貰うことは気恥ずかしくもある一方で、愛されている、という確かな充足感を与えてくれる。
ガリ勉
MEMOドマとbjfyの感じ好き。受けが争ってるのをウフフりながら見る攻め達かわいい…。もしくはマイ武とふゆタケ。武はどっちものことをlikeな気がする。ヒナちゃんいるし…(タケヒナアウトな人だけど)結局マと冬はなんやかんやあるんですね。 2
かえ(i)
PAST2023.2.12TOKYO罹破維武13内のMy hero Take me up!3に八潮さんと合同サークル「3号車」で参加してたので、当日のポスターと本の表紙でした〜お品書きむりでもこれはイベント前日までに上げればよかったな〜と思いました。(作文)次に生かします! 2yuu
SPUR ME支部で投稿しているものを改変しました。別垢で、新書ページメーカー使って投稿したけど、こっちにもアップロードを...
正直に言ってこっちの方が見やすいんだ...
注意⚠
基本武道愛され
女体化
捏造
ママさんなたけみっち~佐野万次郎編~俺を暗い底から引っ張っり出してくれたのはあなただった。
しとしとと、まるで男の心情を表すかのように雨が降る。とある商店街、男は店のシャッターによっかかり俯いて座っていた。男は、雨が降っていようとも自分が雨で濡れようともその場から動こうとはしなかった。
「お兄さん、そんなところにいたらな風邪ひくよ...」
ふいに声をかけられ、顔を上げるとそこには傘を差し出す女がいた。
これが女基スナックのママである花垣武道と出会ったときである。
===
「ほら、服脱いで!お風呂はいって!」
知らない女に連れられてやってきたのは商店街から少し離れ、暗い路地に入ったところにあるスナック店"花垣"。
一見、路地の入口にある看板を見ない限り通り過ぎてしまいそうな立地だが、店に入ればどこか安心するような空間が繰り広げられていた。
6107しとしとと、まるで男の心情を表すかのように雨が降る。とある商店街、男は店のシャッターによっかかり俯いて座っていた。男は、雨が降っていようとも自分が雨で濡れようともその場から動こうとはしなかった。
「お兄さん、そんなところにいたらな風邪ひくよ...」
ふいに声をかけられ、顔を上げるとそこには傘を差し出す女がいた。
これが女基スナックのママである花垣武道と出会ったときである。
===
「ほら、服脱いで!お風呂はいって!」
知らない女に連れられてやってきたのは商店街から少し離れ、暗い路地に入ったところにあるスナック店"花垣"。
一見、路地の入口にある看板を見ない限り通り過ぎてしまいそうな立地だが、店に入ればどこか安心するような空間が繰り広げられていた。
shirota_46ta
PROGRESS2/12のイベントにて頒布予定の、ドルパロマイ武です。※注意※
みっちが女装アイドルしてます。(今回は話題のみ)
今のところマイくんはいません。
モブ社長います。キャラ崩壊な方ばかり。
よかったら感想ください♡(乞食)
〈序章〉偶像崇拝じゃダメですか?アイドル戦国時代。
さまざまなコンセプトを持ったアイドルグループが、生まれては消えていくという現状を戦国時代に例えた言葉である。英語では「偶像」を意味するアイドルは、昔と比べると随分と親しみやすい存在へとなり、「会いに行ける」「いま会える」なんてコンセプトで、頻繁にライブ活動を行うアイドルグループが増えていた。
そんな言葉が当たり前になって、もう何年経っただろう。最近では、オーディション番組として取り上げるメディアも増えており、アイドル志望の子を何人か集め、デビューの座という椅子取りゲームを行うテレビ番組が人気だったりする。オーディション番組をきっかけにアイドルを目指す人も増えてきており、地上地下、男女関係なくアイドルグループが生まれているのだ。
4155さまざまなコンセプトを持ったアイドルグループが、生まれては消えていくという現状を戦国時代に例えた言葉である。英語では「偶像」を意味するアイドルは、昔と比べると随分と親しみやすい存在へとなり、「会いに行ける」「いま会える」なんてコンセプトで、頻繁にライブ活動を行うアイドルグループが増えていた。
そんな言葉が当たり前になって、もう何年経っただろう。最近では、オーディション番組として取り上げるメディアも増えており、アイドル志望の子を何人か集め、デビューの座という椅子取りゲームを行うテレビ番組が人気だったりする。オーディション番組をきっかけにアイドルを目指す人も増えてきており、地上地下、男女関係なくアイドルグループが生まれているのだ。