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    しんした

    @amz2bk
    主に七灰。
    文字のみです。
    原稿進捗とかただの小ネタ、書き上げられるかわからなさそうなものをあげたりします。

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    POIPOI 87

    しんした

    PROGRESS8月発行予定の七灰。
    七灰のいろんな寝しなと寝起きの場面を切り取った連作の予定。
    9話目の一部抜粋。
    スクショでタイムラインに流すのなんか恥ずかしかったのでぽいぴくへ。
    生存ifで卒業後、別々に暮らしてる二人です。
    ちゃんと読み返してないのでその辺はあしからず。
    8月七灰原稿③人の手で遊び始めた灰原をぎゅうっと腕の中へ閉じ込めた。「もぉ」と小さく不満の声があがったが、本気でないことは分かり切っている。そのまま黒髪へ鼻を埋めて静かに呼吸を繰り返していると、じわじわ眠気が広がってきた。
    朝起きても、灰原はここにいる。だが、夕方にはまた灰原を見送らなければならない。こんな状況でも、そんな寂しさを感じてしまう自分に少し嫌気がさした。
    それぞれのやるべきことがあるのだから、あの頃のようにずっと一緒にいることはできないとわかっている。けれど、もし同じ帰る場所が同じだとしたら、どうなるのだろう。
    朝は早起きの灰原に起こされてばかりかもしれない。慌ただしく支度をして、朝食はなるべく一緒にとって。それから、玄関先でいってきますと言葉を交わす。任務を終えて自宅の玄関を開けた時、灰原におかえりなさいと出迎えられたら疲労は軽くなるだろう。反対に灰原が疲れ果てて帰ってきたら思いきり労わってあげたいし、お互いヘトヘトだったら家事は適当に済ませて二人でさっさと寝てしまったらいい。
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    しんした

    PROGRESS8月発行予定の七灰。
    七灰のいろんな寝しなと寝起きの場面を切り取った連作の予定。
    だいたい布団の中の話(notすけべ)です。
    二本目は恋する灰原くん視点。
    ちゃんと読み返してないので誤字脱字その他おかしい部分はスルーしてください。
    8月七灰原稿②『二〇〇六年七月』



    知らないきみを知れるのは、とても嬉しいことで。
    知らないきみを知るたび、きみのことを、もっと。





    夏休みも近付くよく晴れた夏の日。今日も気温は三十度を軽く超えて、そろそろ夕方だというのに外はまだ熱気で満ちているのだろう。
    どうして疑問形なのかというと、昼過ぎから冷房の効いた七海の部屋で課題に勤しんでいるからだった。
    任務が入るたびに出される、補習代わりの課題プリントの束。昼食を食べてから真面目に取り組んだおかげか、束の厚みは随分と薄くなっていた。
    次のプリントは一番苦手な数学。しかも、文章題ばかりがみっちりと。二問目まではなんとか自力で解くことができたが、それ以降は問題の難易度が上がりペンの動きも鈍くなっていく。そろそろ集中力も切れてくる頃合いだが、斜め向かいに座る七海は黙々と英語の長文へ目を走らせている。肘をついた灰原は、考えるふりをしながらその横顔をこっそりと見つめた。
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    しんした

    PROGRESS8月発行予定の七灰。
    七灰のいろんな寝しなと寝起きの場面を切り取った連作の予定。
    だいたい布団の中の話(notすけべ)です。
    一本目はまだ無自覚な七海視点。
    ちゃんと読み返してないので誤字脱字その他おかしい部分はスルーしてください。
    8月七灰原稿①『二〇〇六年五月』



    一つのベッドにふたつの体温。
    自分以外のぬくもりで温められた布団の中は、優しくて、心地よくて、安心で満ちあふれている。
    その中で聞く眠気をまとった彼の声は、不思議と耳に残っていた。



    午前の授業終わりに担任から出張任務を言い渡された七海が灰原と向かったのは、北の大地、北海道。つい一週間前は一つ上の先輩たちの補助として沖縄へ行ったというのに。寒暖差で身体がおかしくなりそうだ。
    そんなことを思いながら、七海は一〇〇万ドルの夜景とも称される街を見下ろした。
    今回の依頼は、展望台近くに出没するという呪霊の討伐任務。
    呪霊自体は一年ふたりでなんとかなる程度の等級で、大した怪我もなく祓うことができた。しかし、観光客が少なくなってから祓い始めたせいで、終わった頃にはロープウェイもバスも動いていなかった。ハイキングコースが整備されており徒歩で下山は可能だか、長距離移動と任務で疲れた身体にはなかなかきつい。宿泊先のビジネスホテルへ辿り着いた時には、一刻も早くベッドに倒れ込みたい気分だった。
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    しんした

    PROGRESS七灰原稿
    あの世で再会した七灰(28×17)
    好きって言ったけどちゅーはしませんでした……なんで……
    中盤がかなり迷走したので書き直すかも……
    (誤字脱字等チェックしてないのであればスルーしてください)

    とりあえずまとめて進捗上げるのはここまでにしようかなと思っています。
    このあとに七海と再会するまでの灰原くんのお話と、初夜のお話と、最後ちょろっと書くつもりでいるので頑張ります。
    夏インテ原稿(七灰)④


    灰原に涙を拭われてから、一度きりだった冬の思い出をぽつぽつと振り返った。
    あの頃、寮でこたつを持っていたのは灰原だけで、一つ上の先輩たちはよくここへやって来た。灰原の部屋にはテレビゲームのハードもソフトもそれなりに揃っていて、四人でゲームをすることも多かった。その時、いつも五条が画面のよく見えるテレビ正面に座りたがり、そこが定位置である灰原は毎回律儀に席を譲って七海の横へ移動していた。
    「あの人は本当に遠慮ってものを知らなかったな」
    「別に僕は気にしてなかったよ?」
    もちろん、灰原がそう思っていたことはあの頃からわかっていた。それに正直なところ、肩が触れる距離で灰原と座れることは七海にとって好都合だった。
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    しんした

    PROGRESS七灰原稿
    あの世で再会した七灰(28×17)
    いろいろ思い出の中を巡る二人。最後の方はセンチメンタルな感じです。
    誤字脱字等チェックしてないのであればスルーしてください。
    夏インテ原稿(七灰)②


    夜の砂浜を歩いていたはずが、徐々にもやが立ち込めて周りの景色は朧げになっていく。そのまま進むともやさらには濃くなり、いつしか辺りは真っ白な空間へと変わっていた。前後左右どころか上も下も白一色で、足を動かしてはいるが本当に歩けているのかわからなくなった。
    「ここは」
    「境目、かな。四季の場所を繋いでるとこ」
    とはいえ、周りはただ真っ白なだけで、他の四季がどこにあるのか見当もつかない。七海がキョロキョロと視線を漂わせていると、灰原は小さく笑って言葉を続けた。
    「大丈夫だよ七海。迷子になんてならないから」
    「別にそんな心配していない」
    「ほんとに?手、繋ごうか?」
    そう言った灰原は、少しだけ悪戯っぽく目を細めて手を差し出してきて、七海は微かに瞳を大きくさせた。あの世で再会してから手を繋ぐどころか抱きしめあったりしているのだから、別に今さらという気持ちは少なからずある。しかし、なんだかこれは子ども扱いされているようで少々不服であり、きちんと自分の気持ちを伝えていない状況で灰原の提案に甘じんてしまうことは、やはりどこか悔しかった。
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    しんした

    MEMO吸血鬼パロ七灰。
    ずっと若いままの灰原くん(吸血鬼)の側で寄り添い続ける七海(少年期〜壮年期)が見たいという願望。
    明治〜大正くらいの日本。
    灰原くんが居るお屋敷は日本家屋。
    灰原くんの外見は15〜6くらいで原作通り綺麗よりも可愛い系なので血をもらうために声をかける相手は女性よりも男性の方が多い。

    七海は12〜3くらいで、父の故郷である日本に移り住んできた。
    外見のことで周りから距離を置かれていて、家族以外とはほとんど交流がない。



    ちょっとした好奇心で入った古いお屋敷の中で出会った黒髪のお兄ちゃんと仲良くなった少年七海。
    彼とはお屋敷の中でしか会えなくて、それに何年たっても初めて会った時と顔が変わらないことに疑問を抱いていく。
    ある日、暗い夜道で彼を見かけた七海は声をかけようと後を追うが、入り組んだ道の先で見たものは、知らない男の首筋に噛み付いている彼の姿だった。
    恐ろしい光景のはずが、今まで見たことのない雰囲気の彼が頭から離れなくなった七海は、後日屋敷を訪れ彼に尋ねた。
    「きみは吸血鬼なのか?」
    「……七海にはバレたくなかったなぁ」
    ──ごめんね。
    困ったように小さく笑った彼を見た七海は、咄嗟に彼を抱きしめてしまう。
    「迷惑じゃないなら今まで通りここに来させてくれ。いや、側に居させてくれ 803

    しんした

    MEMO七灰
    いちご王子七海といちご農家灰原くん

    ご当地七海のあまおうが可愛い→高専だったらいちご王子七海では?という頭の悪い発想から生まれた、灰原くんが大切に育てたいちごの中からいちご王子の七海(手乗りサイズ)が現れて……というゆるいパロ。

    前半は会話文のみ。
    後半になるにつれてネタメモみたいな感じです。
    🍓

    ゆるゆるな設定

    手乗りサイズ七海はいちごを食べると人間サイズになれる。
    七海はいちごの国の王子なので魔法が使える。
    灰原くんは古い一軒家で一人暮らし。
    いちご栽培は始めたばかりor継いだばかりとか。

    🍓

    「きみの願いを叶えないと国へ帰れないんです」
    「願いなんてないんだけどなぁ」
    「じゃあ、願いが見つかるまでここに居ないと……(乗り気ではない)」
    「全然いいよ!ちょっと古いけど空いてる部屋いっぱいあるから!」
    「は?こんなボロ……いえ、なんとかなるので」
    「遠慮しないでって!」
    「いや、その」
    「えー?いちごの精ってことは僕のいちごそんなに良いいちごだったのかな?嬉しいなぁ!あ!じゃあ収穫したばっかりのいちごご馳走しちゃうね!」
    「……それは頂きます」

    そして絆されていくいちご王子

    🍓

    最初は早く帰りたくて仕方なかった七海だけど、一緒にいちごの世話をしたりしていくうちに灰原くんと一緒にいるのが心地よくなっていく。
    灰原くんは最初の七海の言葉通り、真剣に願い事を探してくれている。けれど、いつしか願い事がずっと見つからなければいいと七海は思うようになる。
    灰原くんも 1639

    しんした

    PROGRESS七灰原稿進捗(2021.04.25頒布予定の生まれ変わり本)
    気に入った部分を細切れにあげていく予定。
    上から新しい→古い順になってます。
    七海視点
    2021.03.01〜


    また巡り会えた。やっと思い出せた。
    二度と失いたくない。絶対、放したくない。
    「灰原、頼むから」
    ──もう、どこにも行かないでくれ。
    七海がそう囁くと、灰原は一瞬大きく目を見開いた。
    濡れた頬を拭い、そこへ静かに唇を寄せる。黒い瞳からまた涙の雫がこぼれたが、七海はそのまま、薄く開いていた灰原の唇をゆっくりと塞いだ。

    2021.03.11




    彼は暗く澱んだ世界で見つけた、唯一の明かりのようだった。
    ハキハキとよく通る声で名前を呼ばれると、頬が勝手に緩んでいく。くるくると表情を変える瞳に見つめられると、胸の奥があたたかくなる。大きな口から発せられる言葉はいつも前向きで、自然と背中を押されていた。
    彼のそばにいると、世界が鮮やかに見えた。辛さや苦しさが、少し楽になる気がした。
    いつの間にか特別になった。誰よりも大切にしたいと思った。ずっと共にありたいと望むようになった。

    2021.03.07




    メッセージだけでも嬉しいというのに、わざわざ写真まで送ってくれたことに胸の奥があたたかくなる。七海は手早く『綺麗に咲きそうだな。明日でも大丈夫だけど灰原はどうだ?』と送った。 1219

    しんした

    MEMOたぬきつね七灰メモ

    とあるお稲荷様の眷属である狐の七海と妖狸の灰原くん。
    ぼろぼろの姿で人間に襲われ神社の敷地内で行き倒れてた妖狸の灰原くんを拾い、療養させていくうちに灰原くんのことを好きになり、種族を越えて(神の眷属と妖)灰原くんと一緒になるネタとその後のネタとざっくり設定。
    *出会いから一緒になるまで



    お社の中はあやかしである灰原くんには神聖過ぎるので、七海は敷地内にある木のうろに灰原くんを匿ってお世話をしていた。
    ただし、お稲荷様(神様)は妖狸のことを良く思ってはおらず(狐と狸は不仲なので)、七海から妖狸の匂いがすることを訝しげに思っている。
    七海も妖狸については狐より下と見ていて然程良い印象を抱いていなかったが、行き倒れていた灰原くんを助けたのは神社の敷地内で殺生が発生することを避けたかったから。助けた当初、灰原くんが意識を取り戻せば追い出すつもりだった。
    けれど、灰原くんは聞いていた妖狸とは違い素直で明るくて、七海は灰原くんのことが気になり始める。
    ずっとお社や神社の敷地内にいる自分とは違い、外のことをたくさん知ってる灰原くんの話を聞くのは新鮮で、次第に灰原くんと時間を共にすることが楽しみになっていく。そして、灰原くんを知るうちにどんどん惹かれていく七海。
    灰原くんと一緒になりたいと思う七海だが、それは神様の眷属であることをやめることになる。そして、眷属であった時はなかった寿命(通常の狐と同じ)が発生してしまう(お社がある限り眷属の七海は不死) 4374

    しんした

    MEMOあの任務の夢を見てうなされる七海と大腿切断した灰原くんの小ネタと、灰原くんの脚にキスする七海の小ネタ。小話にもなっていない。
    ちゃんと形にしたいなと思ってもう半年以上経ってしまった……。
    義足とか、断端は、いいな……
    *小ネタ1

    生存if
    付き合ってる。
    あの任務のすぐあとくらい。
    まだ身の回りに不便が多いので七海と灰原くんが一緒の部屋で寝起きしている。



    一緒に寝てる時、時々七海がうなされていて「ごめん、灰原」と寝言を言っていることに気付いた灰原くんは、あの任務の夢を見てるんだと思って七海を起こす。けど、夢うつつのまま自分を抱きしめて切断面を恐るおそるなでる七海に心苦しくなる灰原くん。
    七海は翌朝すみません、と理由は言わず謝ってくれるけど、それが余計に心苦しい。(灰原くんは呪力で操作できる特殊な義足の訓練中で、まだ常時装着することはできずいる)
    ある日の深夜にも七海がうなされてると気付いた灰原くんは、部屋から抜け出して別の部屋に保管してる義足を着けてまたベッドへと戻る。七海を起こした灰原くんは、いつも通り自分を抱き締めた七海の手をとって義足の方へと持っていく。
    まだ夢うつつだった七海はどうして脚が、と思うけど一瞬で義足だとわかりはっきりと覚醒して灰原くんを見つめる。
    「どうして着けてるんだ」
    七海も義足が別の部屋にあることを知っている。車椅子はベッドサイドにあるけど、移乗するのも灰原くん一人 1725