so many【オル相】 先に寝室行ってますよ、という声掛けに歯ブラシを咥えたオールマイトは頷く。相澤はきちんとこちらを見ていたから意思の疎通はできていた。つるつるになった自分の歯を舌触りで確かめながらオールマイトも既に姿の見えない相澤の後を追う。
部屋着を身に付けベッドの上に寝転がる相澤を眺め、今日はそういう日ではないと改めて実感した。
残念に思う気持ちがないわけではないけれど、毎日毎晩は身体的負担が大きい。特に向こうの。しかしこのまま隣で仲良くすやすやと眠るのもなんだか勿体無い気がして、オールマイトはベッドの上で定位置に動こうとする相澤を真ん中に引き留めた。
「何か?」
「君、さっき腰のあたり叩いてたろ。マッサージしてあげる」
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