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    社会人

    ゆき📚

    DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ
    続きました。現パロです。
    諦める事は無い大学生とその同級生&情緒ががったがたな会社員とその同僚があーだこーだとそれぞれ話しております。割合的には社会人組の比率が高いです。
    相変わらず諸々雑な感じですが
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
    【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ 自分の頬に触れたまま静かに泣くその人をただ見守る事しかできなかった。
     「すまない」
     時折落ちる雫に気がつかなければ泣いているのかも分からない程に静かに泣くその人は今どんな顔でその雫を零しているのだろう。
     なんと声をかけたらいいのかそもそも声をかけてもいいのか
     こんな時、きっと名前を呼ぶだけでも何か、
     何か目の前のこの人の涙を違うものにしてあげれたんじゃないのかと
     そう思うのは傲慢なのだろうか
     
     *****
     
     「エレン」
     講義の終わりを告げるチャイムの音が鳴り、静かだった教室内が波の様にざわつき生徒たちが散り散りに教室から出て行く中まったく動く様子も見せずぼんやりとした表情のまま固まっているエレンに隣に座って同じ講義を受けていたアルミンは心配の眼差しを彼に向けながら恐る恐る肩をポンとたたいてもう一度名前を呼んだ。
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    とろろ昆布.

    MOURNING【月鯉】社会人🈷️しま×大学生🎏
    些細なことで喧嘩をして仲直りする話

    🈷️しまの愛の重さが分かっていない🎏と分からせる🈷️しまが好きです
    取るに足りない「月島の馬鹿すったれ!もう知らん!」
     
     傍らに置いていたバッグを引っ掴んで、振り返らずに部屋を飛び出した。そして月島の住んでいるアパートから出た後、追いかけてきてはくれないだろうか、とほんの少しだけ期待を込めて見上げてみたものの扉が開かれることは無かった。当たり前だ、私が悪い。言葉の代わりに、じわりと涙が滲みそれを袖口で拭った。

     喧嘩のきっかけは些細なことだった。月島と恋人同士になってから半年。告白したのは鯉登からだった。月島は社会人で、鯉登は大学生。時間の許す限り鯉登は月島のアパートに入り浸った。月島は当初それに渋い顔をしたものの、満更でも無い様子でいつの間にか合鍵を渡されるまでになった。卒業したら同棲することも考えてくれているのだろうか、と待望していたが今回のことを踏まえれば望みは薄いかもしれない。嫌われている訳ではない、好かれている。それはきちんと理解している。それでも、鯉登から月島に向ける感情と、月島から向けられるものとは差があるように思えた。
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    humi0312

    DONE2236、社会人になって新生活を始めたモブくんが、師匠と通話する話。
    cp感薄めだけれどモブ霊のつもりで書いています。
    シテイシティさんのお題作品です。

    故郷は、
    遠くにありて思うもの『そっちはどうだ』
     スマートフォン越しの声が抽象的にしかなりようのない質問を投げかけて、茂夫はどう答えるか考える。
    「やること多くて寝るのが遅くなってるけど、元気ですよ。生活するのって、分かってたけど大変ですね」
     笑い声とともに、そうだろうと返って来る。疲労はあれ、精神的にはまだ余裕があることが、声から伝わったのだろう。
    『飯作ってる?』
    「ごはんとお味噌汁は作りましたよ。玉ねぎと卵で。主菜は買っちゃいますけど」
    『いいじゃん、十分。あとトマトくらい切れば』
    「トマトかあ」
    『葉野菜よりか保つからさ』
     仕事が研修期間のうちに生活に慣れるよう、一人暮らしの細々としたことを教えたのは、長らくそうであったように霊幻だった。利便性と防犯面を兼ね備えた物件の見極め方に始まり、コインランドリーの活用法、面倒にならない収納の仕方。食事と清潔さは体調に直結するからと、新鮮なレタスを茎から判別する方法、野菜をたくさん採るには汁物が手軽なこと、生ゴミを出すのだけは忘れないよう習慣づけること、部屋の掃除は適当でも水回りはきちんとすべきこと、交換が簡単なボックスシーツ、スーツの手入れについては物のついでに、実にまめまめしいことこの上ない。
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