くれお
msyesterday_029
MOURNING北玲 ほくれお 2021.02.01その日までさよなら ちょっとの打算。北斎が家族を拒絶することはない。あとは普通に期待してた。僕は特別甘えん坊で、北斎は特別甘やかしたがりで、北斎の愛がいつでも全方位に発されてるとしても、それを一番受け取ってるのは間違いなく僕だから。
「僕さ、北斎のこと、こういう風に好きなんだ」
ね、キスしてもいい? って、座った北斎の腕の中で顔を寄せて聞いた。流されてくれたらいいなって思ってた。僕を意識したことはなくても、なんとなく受け入れちゃうんじゃないかなって。けど、北斎は僕の顔をじっと見て少し黙って、滅多に見せない困った表情を浮かべた。それでもう失敗したってわかった。
「……俺は、そういう『好き』って、わからない……」
二秒くらい何も言えなかった。「そっか」ってセリフがちゃんと笑った声で出て、体がちゃんと普通に動いて北斎から離れた。それから、何か言わなきゃって顔をしてる北斎に「困らせちゃってごめんね?」って笑いかける。
912「僕さ、北斎のこと、こういう風に好きなんだ」
ね、キスしてもいい? って、座った北斎の腕の中で顔を寄せて聞いた。流されてくれたらいいなって思ってた。僕を意識したことはなくても、なんとなく受け入れちゃうんじゃないかなって。けど、北斎は僕の顔をじっと見て少し黙って、滅多に見せない困った表情を浮かべた。それでもう失敗したってわかった。
「……俺は、そういう『好き』って、わからない……」
二秒くらい何も言えなかった。「そっか」ってセリフがちゃんと笑った声で出て、体がちゃんと普通に動いて北斎から離れた。それから、何か言わなきゃって顔をしてる北斎に「困らせちゃってごめんね?」って笑いかける。
heartyou_irir
PROGRESS眠たいけどヤりたいレオナのジャクレオ。ジャックが部屋に来るまで。(話の導入部分なので今回はエロなし。次からR-18)その日、レオナはとてつもない睡魔に襲われていた。
三秒と言わず、ベッドに横になった瞬間に眠れる。そう思うほどに瞼は重く、ふとした拍子に夢の世界に飛び立ってしまいそうだった。
けれどそれと同時に、ものすごく体が欲を持て余していた。端的に言えばセックスをしたかった。
誰も触れることができない秘所を熱い肉棒で突いて欲しい。
容赦のない快楽にイかされて、おぼろげな脳がぐずぐずになるほどに溶かされたい。
体内に渦巻く肉欲が、健やかな睡眠の邪魔をする。持ち上がった尻尾が落ち着かなく右へ左へとゆらゆら揺れる。
この無視できない大きすぎる二つの欲求をいったいどうしたらよいか。
自分で自身を慰めてもいいのだが、きっとそれは睡魔に邪魔をされ中途半端な状態で終わることだろう。逆に睡魔に身を任せてみるとどうなるか。結果は既に兆し始めている下半身のせいで健やかとは程遠い、もんもんとした不快感を伴うものになるに違いない。
1383三秒と言わず、ベッドに横になった瞬間に眠れる。そう思うほどに瞼は重く、ふとした拍子に夢の世界に飛び立ってしまいそうだった。
けれどそれと同時に、ものすごく体が欲を持て余していた。端的に言えばセックスをしたかった。
誰も触れることができない秘所を熱い肉棒で突いて欲しい。
容赦のない快楽にイかされて、おぼろげな脳がぐずぐずになるほどに溶かされたい。
体内に渦巻く肉欲が、健やかな睡眠の邪魔をする。持ち上がった尻尾が落ち着かなく右へ左へとゆらゆら揺れる。
この無視できない大きすぎる二つの欲求をいったいどうしたらよいか。
自分で自身を慰めてもいいのだが、きっとそれは睡魔に邪魔をされ中途半端な状態で終わることだろう。逆に睡魔に身を任せてみるとどうなるか。結果は既に兆し始めている下半身のせいで健やかとは程遠い、もんもんとした不快感を伴うものになるに違いない。
とーい
DONE1日1ロールタグ五周年とハピエンロルのコラボ企画用作品。お題が「夏の花とロール」とのことだったので、いろいろ調べてみてクレオメという花で書いてみました。密かに両片想いなロールです。話に出てくる花は、物語のなかで実際の花とは少し違う不思議な花として描写しています。
宵に舞う蝶の秘密 そろそろか、とグラスを置き視線を動かしたローに、ルフィもスプーンを動かしていた手を止めた。
上陸するときは目を開けていられないくらい眩しかった太陽も、この島で一番うまい食事を出すと連れてこられた宿の一階にあるレストランで飲み食いしている間に、水平線へとその緋色の体を沈めようとしていた。
ただ、ローがそろそろだといったのは、何も活動しやすい時間になったという理由だけではない。風を取り入れるために開け放たれた窓の下に視線を向ければ、色合いを変えた街のなかを歩く人々が同じ方角に歩いているのが見える。目深にかぶった濃紺のローブも、手に掲げた小さなランタンも同じものだ。
行くか、とたちあがったローの手にも、小島に入る際に火を入れると説明されたそれがある。もう一方の手を差し出されたルフィは、これから始まるという祭りに胸を躍らせながら、麦わら帽子の上からローブをかぶせ、その手を取った。
3823上陸するときは目を開けていられないくらい眩しかった太陽も、この島で一番うまい食事を出すと連れてこられた宿の一階にあるレストランで飲み食いしている間に、水平線へとその緋色の体を沈めようとしていた。
ただ、ローがそろそろだといったのは、何も活動しやすい時間になったという理由だけではない。風を取り入れるために開け放たれた窓の下に視線を向ければ、色合いを変えた街のなかを歩く人々が同じ方角に歩いているのが見える。目深にかぶった濃紺のローブも、手に掲げた小さなランタンも同じものだ。
行くか、とたちあがったローの手にも、小島に入る際に火を入れると説明されたそれがある。もう一方の手を差し出されたルフィは、これから始まるという祭りに胸を躍らせながら、麦わら帽子の上からローブをかぶせ、その手を取った。
azu_rkrn
DOODLE食満夢食満って慣れてくると何も許可を得ずに胸揉んできそうだなって思っていて、夢主も夢主で流されちゃうからなんかもうその流れでするのがお決まりみたいになってると嬉しい。
てか食満の下ろした髪すっごいカッコよくないですか???😮💨😮💨😮💨
私の推しクレオパトラとか言われてるんですけど爆笑
カッコイイからなんでもいいです👋😮💨💖 2
かにちる
DONE7/11Beckon of the mirror、ジャクレオWebオンリー「狼の胸で獅子は眠る」両イベント限定公開の無配漫画。イベントが終了したので全体公開にしました。
レオナさんを甘やかすジャックくんのお話。
*スタンプいっぱいありがとうございます🙏💕 8
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮5-4(タイトル未定)。記憶が戻ったジャックとレオナの話。これにて完結。あれから三日が経った。未だにジャックは目を覚まさない。
レオナはその横で書類整理に追われていた。下から上げられた報告書に目を通し、サインをしていく。
あの時は咄嗟のことで冷静さを欠いていた。いくら目をかけているマジフト選手といえども所詮はただの一般人で、こうして王宮に置いておくのにも限界がある。そろそろ医療機関に移さなければならない。
走らせていたペンを置き、レオナはチラリとジャックを見る。そこには三日前と変わらない姿があった。
視線を戻し、ふぅと一息吐いて机に置かれていた水差しを手に取った。グラスに注いだ冷たい水を一気に呷る。すると少しだけだが頭がスッキリした。
「ジャック」
この三日間でもう何度呼んだかも分からない名前が口から出ていく。その時だった。
2250レオナはその横で書類整理に追われていた。下から上げられた報告書に目を通し、サインをしていく。
あの時は咄嗟のことで冷静さを欠いていた。いくら目をかけているマジフト選手といえども所詮はただの一般人で、こうして王宮に置いておくのにも限界がある。そろそろ医療機関に移さなければならない。
走らせていたペンを置き、レオナはチラリとジャックを見る。そこには三日前と変わらない姿があった。
視線を戻し、ふぅと一息吐いて机に置かれていた水差しを手に取った。グラスに注いだ冷たい水を一気に呷る。すると少しだけだが頭がスッキリした。
「ジャック」
この三日間でもう何度呼んだかも分からない名前が口から出ていく。その時だった。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮5-3(タイトル未定)。記憶の世界を漂うジャックの話。気がつけば知らない場所に立っていた。辺り一面が故郷の雪景色のように真っ白で、他の色は存在しない、おかしな空間。
「どこだ。ここ……」
記憶は、マジフト大会で箒から放り出され、地面に叩きつけられたところで途切れている。
いったいここはどこなんだ。ジャックは見覚えのない景色にきょろきょろと辺りを見渡す。
しかしこのままここに突っ立っていてもなにも変わらない。とりあえず辺りを探索してみようと、ジャックはどこかも分からない空間に足を踏み出す。
あてどなく、ただ真っすぐに足を進めるジャック。すると突然、目の前にモニターのようなものが現れた。ブォンという音を立てて、画面に映像が流れ始める。
「うおっ!?」
そこに映っていたのは、こちらを見下ろしながら戸惑ったような表情を浮かべたレオナの姿だった。この顔には見覚えがある。たしかあれは二週間ほど前、ジャックがレオナに試合に来て欲しいと跪いて懇願した時のものだ。
2472「どこだ。ここ……」
記憶は、マジフト大会で箒から放り出され、地面に叩きつけられたところで途切れている。
いったいここはどこなんだ。ジャックは見覚えのない景色にきょろきょろと辺りを見渡す。
しかしこのままここに突っ立っていてもなにも変わらない。とりあえず辺りを探索してみようと、ジャックはどこかも分からない空間に足を踏み出す。
あてどなく、ただ真っすぐに足を進めるジャック。すると突然、目の前にモニターのようなものが現れた。ブォンという音を立てて、画面に映像が流れ始める。
「うおっ!?」
そこに映っていたのは、こちらを見下ろしながら戸惑ったような表情を浮かべたレオナの姿だった。この顔には見覚えがある。たしかあれは二週間ほど前、ジャックがレオナに試合に来て欲しいと跪いて懇願した時のものだ。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮5-2(タイトル未定)。ジャックを部屋に運び込ませたレオナの話。レオナは大きく息を吐いて自室のベッドの端に腰を下ろす。横を見れば、そこにはレオナのベッドで静かに眠り続けるジャックの姿があった。
あの時、会場にやってきた医療チームにジャックを引き渡し、レオナも共に王宮へと急ぐ車の中に乗り込んだ。同乗していた医師はすぐに運ばれてきたジャックの容体を調べ始めた。まず試合のユニフォームを裂き、上半身の怪我を確認する。そして次に下半身へと移っていく。
結果、奇跡的に外傷は擦り傷程度のものしか見つからなかった。しかし、安心することはできなかった。
医師によると、ジャックは頭を強く打ちつけていることにより、なんらかの障害が残るかもしれないとのことだった。それがどんなものなのかは意識が戻ってからでないと検査ができない。
1233あの時、会場にやってきた医療チームにジャックを引き渡し、レオナも共に王宮へと急ぐ車の中に乗り込んだ。同乗していた医師はすぐに運ばれてきたジャックの容体を調べ始めた。まず試合のユニフォームを裂き、上半身の怪我を確認する。そして次に下半身へと移っていく。
結果、奇跡的に外傷は擦り傷程度のものしか見つからなかった。しかし、安心することはできなかった。
医師によると、ジャックは頭を強く打ちつけていることにより、なんらかの障害が残るかもしれないとのことだった。それがどんなものなのかは意識が戻ってからでないと検査ができない。
星野ホウ
DOODLE兄妹絵の反応が嬉しすぎてラクガキシタ・・(ありがとうございますありがとうございます)軽くレオマリとノエアルを含んでいると思われます。2枚目が全体絵です。
マキレムとノエアル←皇帝は今度・・。オペラオムニアはいいぞぉ!!!! 2
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮5-1(タイトル未定)。ジャックが怪我をするところ。第五話
空中を飛び交う選手達の魔法が激しくぶつかり合う。炎の渦は水の壁に阻まれ、砂を巻き上げた竜巻は同じく吹きすさぶ風によって相殺される。目の前では互いに一歩も譲らない、互角とも言える試合が繰り広げられていた。
レオナはそれを国賓席から観戦する。視線は自然と一人の選手を追っていく。狼の耳と尻尾を持った選手が火の玉を潜り抜け味方チームにパスを出していた。
レオナの兄であり、夕焼けの草原の国王ファレナは、そんなレオナにこっそり耳打ちする。
「どうだ?やはり生で見る試合は面白いだろう?」
「……」
空を舞うディスクが敵チームの手に渡る。狼はすかさず後を追いかけ、得意の風魔法で進行の妨害にかかった。
「今日はあれだけ誘っても絶対に観に来なかったお前が来るって言うものだから驚いたよ」
2244空中を飛び交う選手達の魔法が激しくぶつかり合う。炎の渦は水の壁に阻まれ、砂を巻き上げた竜巻は同じく吹きすさぶ風によって相殺される。目の前では互いに一歩も譲らない、互角とも言える試合が繰り広げられていた。
レオナはそれを国賓席から観戦する。視線は自然と一人の選手を追っていく。狼の耳と尻尾を持った選手が火の玉を潜り抜け味方チームにパスを出していた。
レオナの兄であり、夕焼けの草原の国王ファレナは、そんなレオナにこっそり耳打ちする。
「どうだ?やはり生で見る試合は面白いだろう?」
「……」
空を舞うディスクが敵チームの手に渡る。狼はすかさず後を追いかけ、得意の風魔法で進行の妨害にかかった。
「今日はあれだけ誘っても絶対に観に来なかったお前が来るって言うものだから驚いたよ」
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮4-5(タイトル未定)。雪の石をレオナにプレゼントするジャックの話。いつもと同じ中庭。一人佇むジャックは、背後から近づいてくる足音に勢いよく振り返った。
「レオナさん」
側に歩み寄ることさえ待ちきれずレオナの元に駆け寄ると、レオナはそのジャックの行動に驚いたように少しだけ目を見開いていた。
「どうした」
心地いい低音に顔がにやけそうになる。ジャックは逸る気持ちを抑えながらポケットに手を入れた。
「実は、今日は渡したいものがあって」
「渡したい物?」
そう言って取り出したのは、先日ラギーと観光した時に買ったあの瓶だった。可愛らしい袋に入ったそれをレオナに向かって差し出す。
喜んでくれるだろうか。期待を込めた眼差しでレオナを見つめると、袋とジャックを交互に見ていたレオナがそっと手を伸ばしてきた。すらりと伸びた指先が袋を取り上げる。
2108「レオナさん」
側に歩み寄ることさえ待ちきれずレオナの元に駆け寄ると、レオナはそのジャックの行動に驚いたように少しだけ目を見開いていた。
「どうした」
心地いい低音に顔がにやけそうになる。ジャックは逸る気持ちを抑えながらポケットに手を入れた。
「実は、今日は渡したいものがあって」
「渡したい物?」
そう言って取り出したのは、先日ラギーと観光した時に買ったあの瓶だった。可愛らしい袋に入ったそれをレオナに向かって差し出す。
喜んでくれるだろうか。期待を込めた眼差しでレオナを見つめると、袋とジャックを交互に見ていたレオナがそっと手を伸ばしてきた。すらりと伸びた指先が袋を取り上げる。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮4ー4(タイトル未定)。レオナとの馴れ初めを話すジャックの話。湖と最寄り駅を繋ぐバスは木々に囲まれた山道を走っていた。まだ日が高いこともあり、乗客の姿はほとんどない。
ジャックとラギーは一番後ろの広い席に腰を下ろし、隣の空いているスペースには先ほど買った大量のお土産を置いていた。駅まではまだしばらくかかる。
窓側の席で静かに携帯をいじっていたラギーだったが、突然あっ、となにかを思いついたかのように声を上げた。
「そういえば、ジャック君にもプレゼントを贈りたい相手がいるんスねぇ。さっきは好きな人なんかいないって言ってたのに」
なんの脈略もなくいきなり投げかけられたその言葉に、ジャックは驚く。
「なんですか、いきなり」
「だって最後に買ったあの石、あれって誰かにプレゼントするんでしょう?あんなの仕事仲間にあげるもんでもないし、家族にってわけでもなさそうだったし」
2172ジャックとラギーは一番後ろの広い席に腰を下ろし、隣の空いているスペースには先ほど買った大量のお土産を置いていた。駅まではまだしばらくかかる。
窓側の席で静かに携帯をいじっていたラギーだったが、突然あっ、となにかを思いついたかのように声を上げた。
「そういえば、ジャック君にもプレゼントを贈りたい相手がいるんスねぇ。さっきは好きな人なんかいないって言ってたのに」
なんの脈略もなくいきなり投げかけられたその言葉に、ジャックは驚く。
「なんですか、いきなり」
「だって最後に買ったあの石、あれって誰かにプレゼントするんでしょう?あんなの仕事仲間にあげるもんでもないし、家族にってわけでもなさそうだったし」
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮4話ー3(タイトル未定)。ラギーとジャックでお土産屋さんにいるところ。水上からの景色を堪能し、再び湖周辺の探索に戻って写真を撮っていた二人は、最後にペンションに隣接しているお土産屋へとやってきた。
天井では大きなプロペラが回り、柔らかな温もりを感じる照明が店内を明るく照らす。植物のインテリアで飾られた木製の棚には多くのお土産品が陳列されていた。
ジャックはまず弟妹用にとお菓子コーナーをぶらつくことにした。正直定番のお土産品ばかりだろうと思っていたのだが、どうやらここは近くの牧場と提携しているらしく、牧場オリジナルの商品が数多く揃えられていた。
足を進め、店の中央の一際目立つところに積んである箱に手を伸ばす。初めて見るパッケージだ。横には中身のサンプルが置いてあり、ジャックはそれに目をやった。
1716天井では大きなプロペラが回り、柔らかな温もりを感じる照明が店内を明るく照らす。植物のインテリアで飾られた木製の棚には多くのお土産品が陳列されていた。
ジャックはまず弟妹用にとお菓子コーナーをぶらつくことにした。正直定番のお土産品ばかりだろうと思っていたのだが、どうやらここは近くの牧場と提携しているらしく、牧場オリジナルの商品が数多く揃えられていた。
足を進め、店の中央の一際目立つところに積んである箱に手を伸ばす。初めて見るパッケージだ。横には中身のサンプルが置いてあり、ジャックはそれに目をやった。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮4話-2(タイトル未定)。二人で観光しているところ。さんさんと降り注ぐ太陽の光を浴びて金色に輝く水面。よく手入れの行き届いた青々とした芝生。涼やかな風は頬を撫で、木の葉を揺らし過ぎ去っていく。
「へぇー、けっこう良い感じのとこッスね」
ラギーをそう言いながら手に持った携帯で写真を撮っていく。あとで資料として使うためだ。
広い芝生は夏にはキャンプ場として使われ、近くにはバーベキュー用の炊事場まで準備されている。奥の方にはコテージもあり、団体での宿泊も可能だ。
湖の脇にはレストラン付きのペンションが建てられ、ちょっとしたお土産品もここで買うことができる。
「静かでいいところですね」
今時珍しく、右を見ても左を見ても、周りにあるのは自然だけだ。木々の揺れる音が心地いい。
2013「へぇー、けっこう良い感じのとこッスね」
ラギーをそう言いながら手に持った携帯で写真を撮っていく。あとで資料として使うためだ。
広い芝生は夏にはキャンプ場として使われ、近くにはバーベキュー用の炊事場まで準備されている。奥の方にはコテージもあり、団体での宿泊も可能だ。
湖の脇にはレストラン付きのペンションが建てられ、ちょっとしたお土産品もここで買うことができる。
「静かでいいところですね」
今時珍しく、右を見ても左を見ても、周りにあるのは自然だけだ。木々の揺れる音が心地いい。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮4話ー1(タイトル未定)ラギーとジャックが落ち合うところ。第四話
飛行機到着予定まであと十分。ジャックは腕時計から目を外し、到着口上部にある電光掲示板を見上げていた。天気は快晴。画面には定刻通りの運航時間が映し出されている。
ロビーには迎えに来た人や出発前に買い物に勤しむ人、重たそうな荷物を抱えて到着ゲートから出てくる人々であふれていた。
ジャックは同じように到着を待ち、ゲート付近で立ち止まっている人達の間を抜け、その横に設置されているベンチへと向かう。つい先ほど別の飛行機が到着したおかげか、そこは思ったより空いていた。ジャックは少し奥まったところにあるベンチの角に腰を下ろす。
ポケットに入れていた携帯を取り出し画面を点けると、予定時刻まで残り八分になっていた。そこから画像のアプリを開き、あらかじめ撮っていた電車の時刻表を出す。これなら全て予定通りに進められそうだ。
1364飛行機到着予定まであと十分。ジャックは腕時計から目を外し、到着口上部にある電光掲示板を見上げていた。天気は快晴。画面には定刻通りの運航時間が映し出されている。
ロビーには迎えに来た人や出発前に買い物に勤しむ人、重たそうな荷物を抱えて到着ゲートから出てくる人々であふれていた。
ジャックは同じように到着を待ち、ゲート付近で立ち止まっている人達の間を抜け、その横に設置されているベンチへと向かう。つい先ほど別の飛行機が到着したおかげか、そこは思ったより空いていた。ジャックは少し奥まったところにあるベンチの角に腰を下ろす。
ポケットに入れていた携帯を取り出し画面を点けると、予定時刻まで残り八分になっていた。そこから画像のアプリを開き、あらかじめ撮っていた電車の時刻表を出す。これなら全て予定通りに進められそうだ。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮3話ー4(タイトル未定)。四度目の再会。マジフトについて話す二人。篝火を見上げる後ろ姿。周りには誰もいないことを確認し、ジャックはその背中に声をかける。
「レオナさん」
ジャックの声に反応し小さな耳がピルルと動いた。ゆっくりと振り返るレオナに、ジャックは小走りで駆け寄る。
「少しお話でもどうですか?」
すっかり二人にとって馴染み深くなった誘い文句に、レオナはわざと考える素振りを見せ、やがて小さく頷いた。
「少しだけならいいだろう」
「ありがとうございます」
仕方がないという素振りを見せながらも浮かべられた笑みに、ジャックは同じように笑い返す。そして火に照らされたレオナの横に並び立ち、燃える炎を見上げた。
「レオナさんはマジフトやったことはありますか?」
「……少しだけな。でもお前と違ってただのお遊びレベルだ。たいした腕じゃない」
1774「レオナさん」
ジャックの声に反応し小さな耳がピルルと動いた。ゆっくりと振り返るレオナに、ジャックは小走りで駆け寄る。
「少しお話でもどうですか?」
すっかり二人にとって馴染み深くなった誘い文句に、レオナはわざと考える素振りを見せ、やがて小さく頷いた。
「少しだけならいいだろう」
「ありがとうございます」
仕方がないという素振りを見せながらも浮かべられた笑みに、ジャックは同じように笑い返す。そして火に照らされたレオナの横に並び立ち、燃える炎を見上げた。
「レオナさんはマジフトやったことはありますか?」
「……少しだけな。でもお前と違ってただのお遊びレベルだ。たいした腕じゃない」
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮3話ー3(タイトル未定)。三度目の再会。他愛もない話をする二人。「またお前は……。ここでなにやってんだ」
そう背後からかけられた声に、ジャックは勢いよく振り返った。星空を浮かべる中庭だけが、この人と会える唯一の場所だ。持ち上がった尻尾が大きく左右に揺れる。
「またお会いできて嬉しいです。よかったら少しお話しませんか?」
ジャックは長い耳を少しだけ伏せながら控え目に首を傾げる。男は腕を組みながらジャックを見ていたが、やがてふぅと息を吐いて腕を解いた。
「少しだけならな」
「ありがとうございます!」
近づいてくる足音にさえ、体が過敏に反応してしまう。ジャリジャリと砂は踏み潰され、ザッと土は蹴られる。一歩、また一歩と少しずつ近づいてくるその音に、ジャックの胸は早くなっていった。
3723そう背後からかけられた声に、ジャックは勢いよく振り返った。星空を浮かべる中庭だけが、この人と会える唯一の場所だ。持ち上がった尻尾が大きく左右に揺れる。
「またお会いできて嬉しいです。よかったら少しお話しませんか?」
ジャックは長い耳を少しだけ伏せながら控え目に首を傾げる。男は腕を組みながらジャックを見ていたが、やがてふぅと息を吐いて腕を解いた。
「少しだけならな」
「ありがとうございます!」
近づいてくる足音にさえ、体が過敏に反応してしまう。ジャリジャリと砂は踏み潰され、ザッと土は蹴られる。一歩、また一歩と少しずつ近づいてくるその音に、ジャックの胸は早くなっていった。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮3話-2(タイトル未定)。レオナとの二度目の再会。ジャックは再び宴から逃げ出し、誰もいない中庭で星空を見上げていた。今日は数日前の試合で夕焼けの草原チームが勝利を収めたおかげで、いつにも増して宴に熱が入っている。
どうにか隙をみつけてここに駆け込んだジャックは、意味もなくぼんやりと空に浮かんだ星を眺めていた。そんな時だった。またあの声が聞こえてきたのは。
「今回の主役がなにこんなところで油売ってんだ?」
聞き覚えのある低音にパッと後ろを振り返ると、前回の宴で同じように中庭に避難してきた時に出会った獅子がそこに立っていた。また簡単な装飾品と絹の長衣を身に纏っている。
「ここでなら、またあなたに会えると思って」
本心ではあったが、どこか浮ついた声が口から出ていく。まさかまた会えるなんて。無意識で尻尾が大きく左右に揺れる。
1950どうにか隙をみつけてここに駆け込んだジャックは、意味もなくぼんやりと空に浮かんだ星を眺めていた。そんな時だった。またあの声が聞こえてきたのは。
「今回の主役がなにこんなところで油売ってんだ?」
聞き覚えのある低音にパッと後ろを振り返ると、前回の宴で同じように中庭に避難してきた時に出会った獅子がそこに立っていた。また簡単な装飾品と絹の長衣を身に纏っている。
「ここでなら、またあなたに会えると思って」
本心ではあったが、どこか浮ついた声が口から出ていく。まさかまた会えるなんて。無意識で尻尾が大きく左右に揺れる。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮3話ー1(タイトル未定)。ジャックが卒業してから三年、レオナと再会する。第三話
一つ先輩のラギーの背中を送り出し、自身もナイトレイヴンカレッジを卒業して早三年。ジャックは寮対抗マジフト大会での雄姿を見初められ、夕焼けの草原のプロチームに所属していた。
夕焼けの草原では国をあげてマジフトチームを応援しているらしく、数か月に一度、選手達を労う宴が開かれている。参加できるのはチームの二軍までであり、ジャックもようやく最近参加できるようになった。
初めて王宮に足を踏み入れた時の衝撃は今でも忘れられない。右を見ても左を見ても、周りには黄金だらけ。見るからに高そうな壺や装飾品に囲まれる空間はとても居心地が悪かった。今でも何かの拍子にぶつかってしまわないかそわそわしてしまう。
ジャックは話しかけてきたどこぞの紳士との会話を終え、会場内に目を走らせる。すると視界の端で国王陛下と何やら話し込んでいるチームの監督を見つけた。にこやかな表情から、二人が盛り上がっていることがうかがえる。
1957一つ先輩のラギーの背中を送り出し、自身もナイトレイヴンカレッジを卒業して早三年。ジャックは寮対抗マジフト大会での雄姿を見初められ、夕焼けの草原のプロチームに所属していた。
夕焼けの草原では国をあげてマジフトチームを応援しているらしく、数か月に一度、選手達を労う宴が開かれている。参加できるのはチームの二軍までであり、ジャックもようやく最近参加できるようになった。
初めて王宮に足を踏み入れた時の衝撃は今でも忘れられない。右を見ても左を見ても、周りには黄金だらけ。見るからに高そうな壺や装飾品に囲まれる空間はとても居心地が悪かった。今でも何かの拍子にぶつかってしまわないかそわそわしてしまう。
ジャックは話しかけてきたどこぞの紳士との会話を終え、会場内に目を走らせる。すると視界の端で国王陛下と何やら話し込んでいるチームの監督を見つけた。にこやかな表情から、二人が盛り上がっていることがうかがえる。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮2話ー4(タイトル未定)。ジャックが目を覚ましたことを聞き、レオナが卒業を迎えるところまで。立ち合いから明けた次の日昼過ぎ、クルーウェルからジャックが無事に目を覚ましたと連絡が入った。ベッドに横になったまま、その簡素な報告を聞く。
二言、三言でやりとりを済ませ、レオナは電話を切った。携帯の画面には初期のままから変わらない壁紙が映し出されている。表示された分数を表す数字が変わったところでレオナは携帯を持った手をそのままベッドに投げ出した。
静かだ。なにもかもが静かで穏やかだ。
本来ならばこんなはずではなかった。いつものように温かな眼差しを向けるジャックに迎えられ、時間が許す限りレオナの部屋で共に過ごし、二人だけの時間を共有する。そのはずだった。
それが、今はレオナただ一人だ。いや、これからも。
ジャックとのやりとりは、レオナからの『これから帰る』というメッセージで終わっている。これから先、この先が綴られることはない。これは仕方のないことだ。
1686二言、三言でやりとりを済ませ、レオナは電話を切った。携帯の画面には初期のままから変わらない壁紙が映し出されている。表示された分数を表す数字が変わったところでレオナは携帯を持った手をそのままベッドに投げ出した。
静かだ。なにもかもが静かで穏やかだ。
本来ならばこんなはずではなかった。いつものように温かな眼差しを向けるジャックに迎えられ、時間が許す限りレオナの部屋で共に過ごし、二人だけの時間を共有する。そのはずだった。
それが、今はレオナただ一人だ。いや、これからも。
ジャックとのやりとりは、レオナからの『これから帰る』というメッセージで終わっている。これから先、この先が綴られることはない。これは仕方のないことだ。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮2話ー3(タイトル未定)。レオナの痕跡、そしてジャックの記憶を消すところ。真っ先にやったのはジャックのスマホから連絡先を消すことだった。クルーウェル立ち合いのもと、ジャックのスマホを操作して一つ一つ保存されていたやり取りと消していく。
メッセージアプリはラギーから情報が洩れる可能性があったため、ラギーのアカウントごと削除した。後でまた入れ直しておけば問題はないだろう。
久しく使っていないメールも、ご丁寧にレオナだけフォルダが分けられており、簡単に削除することができた。
できる限りのことを保健室で済ませ、レオナは次にジャックの部屋へ向かった。部屋に残された痕跡を消すためだ。二年生とはいえ相部屋は変わらない。魔法で鍵を開け、自身にも簡単な目くらましの魔法をかける。あとは下手に大きな音さえ出さなければ寝入っているルームメイトが起きることもないだろう。
2252メッセージアプリはラギーから情報が洩れる可能性があったため、ラギーのアカウントごと削除した。後でまた入れ直しておけば問題はないだろう。
久しく使っていないメールも、ご丁寧にレオナだけフォルダが分けられており、簡単に削除することができた。
できる限りのことを保健室で済ませ、レオナは次にジャックの部屋へ向かった。部屋に残された痕跡を消すためだ。二年生とはいえ相部屋は変わらない。魔法で鍵を開け、自身にも簡単な目くらましの魔法をかける。あとは下手に大きな音さえ出さなければ寝入っているルームメイトが起きることもないだろう。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮2話ー2(タイトル未定)。レオナとクルーウェルのやりとり。ランプの明かりが手元を照らす。カサリ。夜の帳が下りきった保健室に紙がめくれる音がした。クルーウェルは本に羅列された文字を目で追い、ページをめくっていく。
依然としてジャックに異常は見られない。しかしこればかりは何が起こるか分からないため、クルーウェルは不測の事態に備え、今日は保健室に泊まることにした。
カサリ、カサリとページが読み進められていく。物音一つしない校舎は沈黙を保っている。しかし、突如としてその均衡は破られた。
突然、勢いよく保健室のドアが開かれる。だが、ここにはクルーウェル以外誰もいないはずだ。廊下から近づいてくる足音なども耳にしていない。もしかしたら学園内にいるゴーストの可能性も考えられるが、彼らはわざわざドアを開ける必要はない。
2441依然としてジャックに異常は見られない。しかしこればかりは何が起こるか分からないため、クルーウェルは不測の事態に備え、今日は保健室に泊まることにした。
カサリ、カサリとページが読み進められていく。物音一つしない校舎は沈黙を保っている。しかし、突如としてその均衡は破られた。
突然、勢いよく保健室のドアが開かれる。だが、ここにはクルーウェル以外誰もいないはずだ。廊下から近づいてくる足音なども耳にしていない。もしかしたら学園内にいるゴーストの可能性も考えられるが、彼らはわざわざドアを開ける必要はない。
cpllfa
MOURNING◆言語の話クレオールだったり、ピジンだったり、双子語だったり。バードリングの言葉だけわかってても、人間の共通語だけわかっててもわかることのない バードリング系クレオールの存在愛しいな……。
フラムスティードもフォルカーもヴァルターもいくつか別の言葉が使える。
フォルカーやヴァルターはレーベルクの歴史からバードリングと人間世界の共通語からできたピジン言語だったものがクレオール化した言葉を母国語として使ってそうだなとも……レーベルク語とか言われてたらそれはそれでいい。
どんなに嫌な国の言葉が上層となってても、クレオールとなったからには父や母、さらにそのむかしから学んできた言葉で、自国の言葉だと誇りに思うの、美しいな……。
レーベルク 是非人間の共通語を上層としてバードリングの言葉を基層としたクレオール話して欲しい……。
フォルカーとヴァルターにも双子語があったんだろうし、今も地味にちょこちょこ残ってて、フラムスティードにも説明してない言葉はあるかもしれない。 あってほしい。
フラムスティードもそれは何?って聞かないと思う 2人には2人の、って言う考え方で見てただろうから。 462
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮2話-1(タイトル未定)。ジャックの状態をクルーウェルから聞かさせるラギーの話。第二話
真っ白な壁にカーテンで仕切られたベッド。夕方にさしかかった保健室は、一つのベッドを除いて利用する生徒の姿はない。
シンと静まりかえった室内で、クルーウェルはベッド脇の丸椅子に腰かけながら、こんこんと眠り続ける生徒を見つめていた。
ふと、クルーウェルは廊下から聞こえてきた忙しない足音にゆっくりと立ち上がる。その音はどんどん大きくなり、やがて保健室の前で止まった。そして、勢いよくドアが開かれる。
「先生!ジャック君が倒れたって聞いたんスけど!」
「バッドボーイ。廊下は走るんじゃない」
窘めるクルーウェルの声を他所に、サバナクローの寮長であるラギーはまっすぐにベッドへと歩み寄る。真っ白で清潔感がある、けれどどこか消毒液くささを感じるベッド。そこに、ジャックは眠っていた。
2818真っ白な壁にカーテンで仕切られたベッド。夕方にさしかかった保健室は、一つのベッドを除いて利用する生徒の姿はない。
シンと静まりかえった室内で、クルーウェルはベッド脇の丸椅子に腰かけながら、こんこんと眠り続ける生徒を見つめていた。
ふと、クルーウェルは廊下から聞こえてきた忙しない足音にゆっくりと立ち上がる。その音はどんどん大きくなり、やがて保健室の前で止まった。そして、勢いよくドアが開かれる。
「先生!ジャック君が倒れたって聞いたんスけど!」
「バッドボーイ。廊下は走るんじゃない」
窘めるクルーウェルの声を他所に、サバナクローの寮長であるラギーはまっすぐにベッドへと歩み寄る。真っ白で清潔感がある、けれどどこか消毒液くささを感じるベッド。そこに、ジャックは眠っていた。
tsukino_mi49
DONE仔レオナに何かを夢見ている私。アナログ水彩にフォトディレクターで編集。
とりあえず投下。
何かの祭で家族で来ている🐺が、居場所のない王宮から逃げてきた仔🦁を偶然見つけて「可愛いな」と感じて、お花をあげるシュチュエーション。(私の頭の)ふわふわした感じのパラレルジャクレオのお話。
heartyou_irir
PROGRESS記憶喪失ジャクレオ。仮1話(タイトル未定)。ジャックが気を失って倒れるまで。第一話
学校にある植物園。その一角で、ジャックは趣味であるサボテンを育てていた。手に持ったジョウロの中で、水が歩調に合わせちゃぷちゃぷ揺れる。
三段に並んだ植木鉢に、園のガラス天井から透けた温かな日差しが降り注ぐ。ジャックはジョウロで乾いた土に水をかけていく。初めはきれいに吸い込まれずに土の上を漂っていた水だが、しだいに時間をかけてゆっくり奥へと染み込んでいった。色濃く染まった土を見届け、ジャックは次の植木鉢に移る。
学校側が貸してくれているこの場所のおかげでサボテン達の発育が良い。ジャックは大、小さまざまな大きさのそれらに、一つ一つ丁寧に水を与えていく。
ふと、その中の一つに小さな蕾がついているのを見つけ、ジャックは顔を綻ばせた。そのサボテンはレオナから贈られたものだった。進級と同時に贈られた、まあるく細い綿毛のような棘を持ったサボテン。
2516学校にある植物園。その一角で、ジャックは趣味であるサボテンを育てていた。手に持ったジョウロの中で、水が歩調に合わせちゃぷちゃぷ揺れる。
三段に並んだ植木鉢に、園のガラス天井から透けた温かな日差しが降り注ぐ。ジャックはジョウロで乾いた土に水をかけていく。初めはきれいに吸い込まれずに土の上を漂っていた水だが、しだいに時間をかけてゆっくり奥へと染み込んでいった。色濃く染まった土を見届け、ジャックは次の植木鉢に移る。
学校側が貸してくれているこの場所のおかげでサボテン達の発育が良い。ジャックは大、小さまざまな大きさのそれらに、一つ一つ丁寧に水を与えていく。
ふと、その中の一つに小さな蕾がついているのを見つけ、ジャックは顔を綻ばせた。そのサボテンはレオナから贈られたものだった。進級と同時に贈られた、まあるく細い綿毛のような棘を持ったサボテン。
harukazeyan
DOODLE第1回恋毒展示用漫画🎊🍾⭐️Twitterに上げてた漫画3作の再掲
⭐️描き下ろし
「つきあってるのを隠してるがみんなにバレまくりなレオヴィル」
⭐️「5章後、疲れ果てて休暇を取るヴィルとそれについてくレオナ
(つきあってない)」話のネーム ※未完。描きたいとこだけ
全体企画にも漫画寄稿してます 27
tsukino_mi49
MAIKING桜とジャクレオ。トレースして、描き直し、完成させたい〜!段々、受けが華奢になってしまう。腐のフィルターで、可愛く見えちゃうんです。幸せジャクレオ、をちゃんと描きたいな。tsukino_mi49
CAN’T MAKEレオナと狼ジャック。傲慢な王様感を出したかったんです。狼ジャックは、まだまだ練習が必要です。王様なんで、ご執心のペット、猟犬を侍らせる感じで。自慢したいって、感じです。ジャクレオと言い張ります。sayutaba18
DONE大正浪漫時代のいずレオ妄想。妹の代わりにお見合いに行くレオくんです。「ルカがお見合い!?」
今日一番の声が出た。すごく驚いてしまった。だって妹はまだ十六歳になったばかりだ。結婚なんて早すぎる。
「ルカだって、早く結婚して、いいお婿さんの所に行くのが幸せに決まっているじゃない」
母が言った。それが女の子の幸せなのか? 全員結婚して同じレールの上を歩いて行かなきゃいけないのか? そこに本人の意思はないのか? なんだかそれは、ひどくつまらない。と思った。
「あなただって早くお見合いして、お嫁さんをこの家に連れてきてくれない? こないだもお見合いをすっぽかして、先方はかなりお怒りだったのよ」
そんなこと知ったことではない。おれはまだ二十歳そこそこで結婚なんてしたくないし、好きな子とちゃんと恋愛して、結婚して幸せになりたいのだ。月永家を継ぐ覚悟は出来ているけれど、それはまだその時じゃない。
「ルカはそれでいいのか…?」
ルカを見ると、はにかんだ顔で笑っていた。きっと嫌なんだろうなと思った。どこの誰かともわからないやつと急に生涯を誓って無理矢理結婚させられるなんて、自分だったら絶対ごめんだ。そうだ、いいこと考えた。ようはお見合いを台無しにしてしまえばいいん 2461