sweets_m0gum0gu
DONE高銀全て終わった後で高杉とは別住まい。
銀時が風邪を引き、高杉がかぶき町で買い物をするお話です。
良い米で炊く飯は甘い今日は銀時の家である万事屋に行く日だった。
昼過ぎに携帯で『これから向かう』とメッセージを送信してから万事屋に着くまでに返信はない。どうせ寝てるか漫画でも読んでいるかしているのだろうと思い、返信の有無は気にしていなかった。
しかしあいつの好きそうな菓子を手土産に万事屋の呼び鈴を押しても反応なし。流石に首を傾げる。
「まだ寝てんのか? 鍵は……かかってねェな」
不用心だな、と溜息を吐いた後中に入る。
「おい銀時、いねェのか?」
そう言いながら広間に行くも、誰もいない。
片っ端から部屋見てくしかねェなと思った時、隣の部屋から俺を呼ぶ弱々しい声が聞こえてきた。声のする部屋を開けると熱があるらしく、顔の赤い銀時が布団からいつも以上にぼんやりした表情で俺を見ている。
3100昼過ぎに携帯で『これから向かう』とメッセージを送信してから万事屋に着くまでに返信はない。どうせ寝てるか漫画でも読んでいるかしているのだろうと思い、返信の有無は気にしていなかった。
しかしあいつの好きそうな菓子を手土産に万事屋の呼び鈴を押しても反応なし。流石に首を傾げる。
「まだ寝てんのか? 鍵は……かかってねェな」
不用心だな、と溜息を吐いた後中に入る。
「おい銀時、いねェのか?」
そう言いながら広間に行くも、誰もいない。
片っ端から部屋見てくしかねェなと思った時、隣の部屋から俺を呼ぶ弱々しい声が聞こえてきた。声のする部屋を開けると熱があるらしく、顔の赤い銀時が布団からいつも以上にぼんやりした表情で俺を見ている。
sweets_m0gum0gu
DONE隠居高銀前回書いた『続・昼寝』の続きとして書いたけど読まなくても大丈夫です。
隠居家にヅラが来る話朝の家事が終わって普段なら縁側で少し休憩してる時間だが、昼飯の支度をしている。
「んー、美味い。さっすが俺」
ほぼ完成した煮物の味を確認していると、背後に気配を感じた。
「煮物か?」
「そ。好きだろ、お前もあいつも」
そう言いながら菜箸で鍋から大根を一つ取ってそのまま同居人の口へ運ぶ。そいつは何の躊躇もなくそれを食べた。
「……うめェ」
「高杉君お行儀わるーい」
「テメェが寄越したんだろ」
そんなくだらないやり取りをしながら鍋に蓋をした。飯は炊いたし、具沢山の味噌汁も作った。漬物は冷蔵庫にある。
「ま、こんだけありゃ、うるせェあいつだって文句もねェだろ」
「文句言ったら代わりに殴ってやる」
「それはそれで見物だな」
それからテーブルを拭き、茶を飲みながら迷惑な客人を待つ事数十分。約束の時間より少し前に呼び鈴が鳴った。
2793「んー、美味い。さっすが俺」
ほぼ完成した煮物の味を確認していると、背後に気配を感じた。
「煮物か?」
「そ。好きだろ、お前もあいつも」
そう言いながら菜箸で鍋から大根を一つ取ってそのまま同居人の口へ運ぶ。そいつは何の躊躇もなくそれを食べた。
「……うめェ」
「高杉君お行儀わるーい」
「テメェが寄越したんだろ」
そんなくだらないやり取りをしながら鍋に蓋をした。飯は炊いたし、具沢山の味噌汁も作った。漬物は冷蔵庫にある。
「ま、こんだけありゃ、うるせェあいつだって文句もねェだろ」
「文句言ったら代わりに殴ってやる」
「それはそれで見物だな」
それからテーブルを拭き、茶を飲みながら迷惑な客人を待つ事数十分。約束の時間より少し前に呼び鈴が鳴った。
HARUMAKI
DONE冗談だとおっしゃっていましたが、ノリと勢いで作りました!赤飯さん、設定借りパクして申し訳ありません!でも楽しかったです!
嘘の嘘は真 四月一日の午前中、好きだと告白された。俺も想っていた奴に。相手は同姓で、昔から知っている奴で、鬼神の如くと評されているような奴だった。一生涯の片想いだと信じて疑わなかったというのに。
俺は柄にもなく、唇が少し震えていた。体温が上がっていくのがわかる。少しの間があって漸く口を開き、言葉を発しようとした、その時。
"嘘に決まってンだろ!"
エイプリルフールだと、お前を好きになるわけがないと言われた時、俺は出しかけていた言葉を飲み込んだ。多分ここ数年で、最も気力を振り絞っただろう。
一つ悪態をつき、朝日に輝く山へと足を向けた。いまだ赤い顔を隠すために。感情に任せていらぬことまで口走ってしまわないように。
1998俺は柄にもなく、唇が少し震えていた。体温が上がっていくのがわかる。少しの間があって漸く口を開き、言葉を発しようとした、その時。
"嘘に決まってンだろ!"
エイプリルフールだと、お前を好きになるわけがないと言われた時、俺は出しかけていた言葉を飲み込んだ。多分ここ数年で、最も気力を振り絞っただろう。
一つ悪態をつき、朝日に輝く山へと足を向けた。いまだ赤い顔を隠すために。感情に任せていらぬことまで口走ってしまわないように。
sekiaka_10s
DONE『高銀週一企画』より、お題『エイプリルフール』、『嘘吐き』で書かせて頂きました。ずっと坂田の事が好きだった総督と、遂に告白した長年の想いをエイプリルフールの嘘だということにしてしまった白夜叉の話です。
⚠︎︎白の嘘告シーン
⚠︎︎逆告(受けから攻めへの告白)
⚠︎︎匂わせで終わり完結しない
最終的にはちゃんとハッピーエンドです。…多分。
エイプリルフール「高杉、お前のことがすきだ」
四月一日の、辰の刻。銀時のそっと零したその一言で、桜色の時は静かに止まった。
春の生暖かい風に髪を撫でられ、身を包まれながら、銀時は火照った顔を隠すようにして俯いている。そして高杉の方も、其の口元は若干震えており、顔は銀時に負けない程に赤く染っていた。
__二人は、両片想いだったのだ。
だがそんな彼の想いも知らず、銀時は伏せていた顔を勢いよく上げ、高杉の期待を大きく遮断した。
「こ、こんなん嘘に決まってンだろ!エイプリルフールだよ、エイプリルフール!俺がお前を好きになるかっつーの!!」
「は……、」
目を閉じたまま一息で言い切られたそれは、攘夷戦争中に銀時が放った、一度目の大きな嘘である。
1029四月一日の、辰の刻。銀時のそっと零したその一言で、桜色の時は静かに止まった。
春の生暖かい風に髪を撫でられ、身を包まれながら、銀時は火照った顔を隠すようにして俯いている。そして高杉の方も、其の口元は若干震えており、顔は銀時に負けない程に赤く染っていた。
__二人は、両片想いだったのだ。
だがそんな彼の想いも知らず、銀時は伏せていた顔を勢いよく上げ、高杉の期待を大きく遮断した。
「こ、こんなん嘘に決まってンだろ!エイプリルフールだよ、エイプリルフール!俺がお前を好きになるかっつーの!!」
「は……、」
目を閉じたまま一息で言い切られたそれは、攘夷戦争中に銀時が放った、一度目の大きな嘘である。
sekiaka_10s
DONE『高銀週一企画』より、お題『桜』、『花見』で書かせて頂きました。古高銀なので殆ど花見と関係無くなってしまいましたが、いつか2人に幸せな日々が訪れると願って。
⚠︎︎オチなし
桜 麗らかな桜の花が舞う、満月の晩の事である。
いつもの飲み屋でいつもの様に飲んだくれた銀時は、気の向くままに、ひとりぶらぶらと夜の公園を歩いていた。
月明かりに照らされる桜達はどれも満開で、風に靡いて揺れては、その淡色な春を舞わせている。木々が隠すように覆う遠くの景色には、先程まで銀時のいた町の、賑やかな灯りが垣間見えていた。
「…ぅ…っぷ、……ぉえ…」
一刻も早く、寝たい、帰りたい、定春をもモフりたい…酔いどれの銀時は桜に殆ど目をくれず、そんな事ばかりを繰り返し唱えては、今にでも出そうなその吐物を堪えていた。これから続く話はそんな曖昧なぼやけた景色の中で銀時が見たもののことなので、もしかすれば本当に合った出来事ではないのかもしれない。
903いつもの飲み屋でいつもの様に飲んだくれた銀時は、気の向くままに、ひとりぶらぶらと夜の公園を歩いていた。
月明かりに照らされる桜達はどれも満開で、風に靡いて揺れては、その淡色な春を舞わせている。木々が隠すように覆う遠くの景色には、先程まで銀時のいた町の、賑やかな灯りが垣間見えていた。
「…ぅ…っぷ、……ぉえ…」
一刻も早く、寝たい、帰りたい、定春をもモフりたい…酔いどれの銀時は桜に殆ど目をくれず、そんな事ばかりを繰り返し唱えては、今にでも出そうなその吐物を堪えていた。これから続く話はそんな曖昧なぼやけた景色の中で銀時が見たもののことなので、もしかすれば本当に合った出来事ではないのかもしれない。
HARUMAKI
DONE@tkgn_one週一投稿企画に参加してみましたー!
企画って参加した事なかったので楽しい!
#高銀
#高銀週一企画
二人だけの桃源郷人生はどうなるかわからない、とはよく言ったものの、ここまでとは思わなかった。
というか誰がこの未来を想像するというのだ。
まさか年老いた花魁のために国崩しをすることになるとは。過去に形だけ攘夷志士となってはいたが、本当にお上に盾突くことになるなんて。
傍から見ればめでたしめでたしで終わった今回の騒動だが、その裏にはあまりにも不可解な点が多々あった。
その最たる例が、前将軍の急死である。病死と発表されてはいるが、明らかにタイミングがおかしい。
『……今更俺が何考えても無駄か…』
そして今、その騒動の中心人物だった男は、珍しく物思いに耽っていた。
彼ーー銀時は、先の件で大変な深手を負い、自宅で療養していた。いや、監禁されているといっても過言ではないと本人は思っているようだが。
5167というか誰がこの未来を想像するというのだ。
まさか年老いた花魁のために国崩しをすることになるとは。過去に形だけ攘夷志士となってはいたが、本当にお上に盾突くことになるなんて。
傍から見ればめでたしめでたしで終わった今回の騒動だが、その裏にはあまりにも不可解な点が多々あった。
その最たる例が、前将軍の急死である。病死と発表されてはいるが、明らかにタイミングがおかしい。
『……今更俺が何考えても無駄か…』
そして今、その騒動の中心人物だった男は、珍しく物思いに耽っていた。
彼ーー銀時は、先の件で大変な深手を負い、自宅で療養していた。いや、監禁されているといっても過言ではないと本人は思っているようだが。
sweets_m0gum0gu
DONE高銀ろくでなしバンドパロ①
②があるかはまだわからないけれど、念の為①にしました。
ろくでなしバンドパロ①俺はROCK-dnsってバンドのボーカルやってる坂田銀時。本名で活動してて、ファンからは銀時や銀ちゃんって呼ばれてる。
同じバンドで活動してるのがギターの高杉晋助ってヤツで、俺の幼馴染、腐れ縁……まあ、色々。
ボーカル俺なのにあいつの方が顔も声もいいからってファンがいっぱいいるんだよなあ……バンドの顔はボーカルなんですけど。でもまあ、あいつの顔がいいのは俺も認めてるからいいんだけどね。
んで、今はライブが終わってスタッフ達と食事中。画面には今日のライブ映像が映っている。
「あっ、ほら! こん時の俺、カッコよくない?」
「んな事自分で言うか?」
「自分のカッコイイところくらいわかってなきゃこんな仕事できねーだろ」
2567同じバンドで活動してるのがギターの高杉晋助ってヤツで、俺の幼馴染、腐れ縁……まあ、色々。
ボーカル俺なのにあいつの方が顔も声もいいからってファンがいっぱいいるんだよなあ……バンドの顔はボーカルなんですけど。でもまあ、あいつの顔がいいのは俺も認めてるからいいんだけどね。
んで、今はライブが終わってスタッフ達と食事中。画面には今日のライブ映像が映っている。
「あっ、ほら! こん時の俺、カッコよくない?」
「んな事自分で言うか?」
「自分のカッコイイところくらいわかってなきゃこんな仕事できねーだろ」
えこり
DONE個人的解釈強めな高銀八(硬八)です!あまりカプ色は強くないですが、私の中の二人の解釈は今のところこんな感じですという。
ラブラブな二人も大好きなんですけどね。
このクソッタレな世界で「銀時ィ」
「銀八先生、だろ」
机に向かう高杉の手元には、開いた形跡が殆どない国語の教科書と、真っ白なプリント。椅子にふんぞり返って筆箱を取り出す気すらないような様子に、銀八がため息を吐いた。
「何のために休日出勤して補習してやってると思ってんだ。さっさと問題解け。そして俺を帰らせろ」
「別に頼んでねぇよ」
「クラスから留年する奴が出ると査定に響くんだよ。給料が下がるの」
「なあ銀八、タバコ吸って良いか」
「お前なあ人の話聞いてた? あと未成年が煙草吸うんじゃねぇよ」
相も変わらずマイペースな教え子に、銀八は疲れ切ったような表情をして右手で眉間を揉む。高杉は少し体を前に出し、そんな銀八の顔を下から覗き込んできた。
2140「銀八先生、だろ」
机に向かう高杉の手元には、開いた形跡が殆どない国語の教科書と、真っ白なプリント。椅子にふんぞり返って筆箱を取り出す気すらないような様子に、銀八がため息を吐いた。
「何のために休日出勤して補習してやってると思ってんだ。さっさと問題解け。そして俺を帰らせろ」
「別に頼んでねぇよ」
「クラスから留年する奴が出ると査定に響くんだよ。給料が下がるの」
「なあ銀八、タバコ吸って良いか」
「お前なあ人の話聞いてた? あと未成年が煙草吸うんじゃねぇよ」
相も変わらずマイペースな教え子に、銀八は疲れ切ったような表情をして右手で眉間を揉む。高杉は少し体を前に出し、そんな銀八の顔を下から覗き込んできた。
sweets_m0gum0gu
DONE高銀八です。3Zの設定ですが、都合上、高3でなく高2のお話です。まだ付き合っていない、高杉→→銀八のような内容です。
ある日の放課後の出来事高校二年も後半になったある日の放課後。
俺は教室で一人、白衣の野郎を眺めている。
「で、ここがこういう意味だからこうなって……」
片肘をついて揺れる白衣を眺めていたが、くるりとこちらを向いたそいつと目が合う。
「お前さあ、俺の話聞いてる?」
「あァ」
「嘘つけ。教科書のページ、合ってないだろ」
「あァ」
同じ返事しかしない俺に呆れながら溜め息を吐いた後、持っていたチョークを置いて俺の前の席に腰掛ける。
「お前が留年しないように時間取ってやってるのに、これじゃ意味ねェだろ。ったく、テストの日だけはちゃんと来いよな」
「向かってたら隣の学校の野郎に絡まれた」
「まさかまた喧嘩したのか?」
「してねェ。けど、それからもう行くのめんどくさくなってやめた。別に、留年するならするで俺ァ構わねェ」
1592俺は教室で一人、白衣の野郎を眺めている。
「で、ここがこういう意味だからこうなって……」
片肘をついて揺れる白衣を眺めていたが、くるりとこちらを向いたそいつと目が合う。
「お前さあ、俺の話聞いてる?」
「あァ」
「嘘つけ。教科書のページ、合ってないだろ」
「あァ」
同じ返事しかしない俺に呆れながら溜め息を吐いた後、持っていたチョークを置いて俺の前の席に腰掛ける。
「お前が留年しないように時間取ってやってるのに、これじゃ意味ねェだろ。ったく、テストの日だけはちゃんと来いよな」
「向かってたら隣の学校の野郎に絡まれた」
「まさかまた喧嘩したのか?」
「してねェ。けど、それからもう行くのめんどくさくなってやめた。別に、留年するならするで俺ァ構わねェ」
sweets_m0gum0gu
DONE高銀全て終わった後なんやかんやで隠居している二人。
先日UPした『昼寝』という話の続きですが、読まなくても大丈夫です。
続・昼寝今日も外は良い天気。気温もちょうど良くて縁側で昼寝するには最適な気候。
なんだけど……
「で、何してんのお前」
胡座をかいている俺の膝にムカつく程サラッサラの髪がついた頭を乗せて目を閉じている同居人に問う。
「黙って枕してろ」
「えっ、ここで寝るつもり?」
めずらし、という言葉は言わずに飲み込んだ。
そしてこないだ来た猫みたいだなーなんて思うと少し笑えてきた。
「何笑ってんだ」
「何でもない。けど俺の膝借りるならレンタル代取るけどいい?」
「いくらだ?」
うわ、躊躇しないで値段聞いてきやがった。ったく、これだからボンボンはよー……
「……栗入りどら焼き」
「わかった、後で買ってきてやるから今は寝かせろ」
そう言って寝モードに入る高杉。
804なんだけど……
「で、何してんのお前」
胡座をかいている俺の膝にムカつく程サラッサラの髪がついた頭を乗せて目を閉じている同居人に問う。
「黙って枕してろ」
「えっ、ここで寝るつもり?」
めずらし、という言葉は言わずに飲み込んだ。
そしてこないだ来た猫みたいだなーなんて思うと少し笑えてきた。
「何笑ってんだ」
「何でもない。けど俺の膝借りるならレンタル代取るけどいい?」
「いくらだ?」
うわ、躊躇しないで値段聞いてきやがった。ったく、これだからボンボンはよー……
「……栗入りどら焼き」
「わかった、後で買ってきてやるから今は寝かせろ」
そう言って寝モードに入る高杉。
D373motion
DONE【高銀♀】※R18先日の逢瀬3日目の高銀♀(落書き)
を色塗りしました✍️
そして嫁と旦那の乳首や性器の色付に悩む今日この頃…。
原稿はモノクロなのでいざ色付となると悩みましたね。
絶倫いちゃこら熟練夫婦め…!(笑顔)
(パスは旦那と嫁のバースデー半角八桁)
sweets_m0gum0gu
DONE高銀全て終わってなんやかんやで隠居している二人のお話。
昼寝「はー……いい天気だなあ」
家事を済ませて縁側で横になった。冬で寒いけど、今日は天気が良くて縁側にいると暖かい。
家事もひと段落したし、ちょっと休憩……と思いながら目を閉じる。睡魔に支配されて心地良くなってきた頃、近くでにゃあという鳴き声が聞こえてきた。薄ら目を開けると、黒猫がこっちを見ている。
「んー、お前も昼寝しに来たの?」
言葉が伝わらないとわかっていても話しかけてみる。すると伝わったのか、こっちに近寄って来た。
「お、来た。お前、警戒心ないのね」
横になったまま近寄って来た猫に手を伸ばすと、それにすり寄っている。額を撫でたら心地良さそうに鳴いた。
「ふふ……銀さんこれからひと眠りするけど、お前も寝る?」
560家事を済ませて縁側で横になった。冬で寒いけど、今日は天気が良くて縁側にいると暖かい。
家事もひと段落したし、ちょっと休憩……と思いながら目を閉じる。睡魔に支配されて心地良くなってきた頃、近くでにゃあという鳴き声が聞こえてきた。薄ら目を開けると、黒猫がこっちを見ている。
「んー、お前も昼寝しに来たの?」
言葉が伝わらないとわかっていても話しかけてみる。すると伝わったのか、こっちに近寄って来た。
「お、来た。お前、警戒心ないのね」
横になったまま近寄って来た猫に手を伸ばすと、それにすり寄っている。額を撫でたら心地良さそうに鳴いた。
「ふふ……銀さんこれからひと眠りするけど、お前も寝る?」
えこり
DOODLE遅刻猫の日2023詳細は省くが俺らの四天王に耳が生えたらしい よく晴れ渡った、気持ちの良い朝。
いつもの癖で目が覚めた俺は、まだ眠っている仲間の布団の横を通って廊下に顔を出した。今日は出陣もなければ、早朝の当番にも当たっていない。だからもっと眠っていても良かったのだけれど、何となくそれも勿体無いような気がする。
まだ肌寒い空気にブルリと身を竦め、板張りの廊下を歩く。
この先には道場と台所がある。運が良ければ攘夷四天王の誰かに出会えないだろうかと、微かな期待もあった。
この攘夷戦争をずっと生き残ってきた彼らは、もはや生きる伝説のようになっている。
俺のような一兵卒がおいそれと関われるような人たちではなかったが、拠点などで偶然出くわしたときには、皆気さくに話しかけてくれた。
2222いつもの癖で目が覚めた俺は、まだ眠っている仲間の布団の横を通って廊下に顔を出した。今日は出陣もなければ、早朝の当番にも当たっていない。だからもっと眠っていても良かったのだけれど、何となくそれも勿体無いような気がする。
まだ肌寒い空気にブルリと身を竦め、板張りの廊下を歩く。
この先には道場と台所がある。運が良ければ攘夷四天王の誰かに出会えないだろうかと、微かな期待もあった。
この攘夷戦争をずっと生き残ってきた彼らは、もはや生きる伝説のようになっている。
俺のような一兵卒がおいそれと関われるような人たちではなかったが、拠点などで偶然出くわしたときには、皆気さくに話しかけてくれた。
D373motion
DOODLE【高銀♀】※R18逢瀬3日目ぐらいの高銀♀妄想。
3日目になるとそんなガツガツしない空気になりますが、嫁が我慢できずに布団の中で自慰をしてたら旦那も参戦して一頻り楽しんだら合体するという。
いつもの溺愛夫婦でした。
(パスは旦那と嫁のバースデー半角八桁)
sweets_m0gum0gu
DONE高銀バレンタイン話
全て終わった後なんやかんやあって一緒に住んでいるif設定です
バレンタイン買い出しで街に出た。
どこもかしこもバレンタインで街中ハートのチョコレートのポスターやらで溢れている。
「バレンタインねえ……」
そう呟いて浮かんだのはあいつの顔。
色々あったものの今は同居してるし、する事してる仲だし……あげたら喜んだりするんかね。
「……喜ばなかったら自分で食えばいいか」
買う予定の食材に加えて板チョコに生クリーム、ココアパウダーを買って帰った。
+++
今日は高杉が出かけていて夜まで不在だったので、夕飯の支度を済ませた後にチョコレートを作る時間ができた。
温めた生クリームに板チョコを入れて混ぜ合わせ、冷蔵庫で三十分程冷やした後に一口大に丸めたものにココアパウダーをまぶす。
混ぜて固めただけのシンプルなチョコレート。味見の為に一個だけ食べる。
1440どこもかしこもバレンタインで街中ハートのチョコレートのポスターやらで溢れている。
「バレンタインねえ……」
そう呟いて浮かんだのはあいつの顔。
色々あったものの今は同居してるし、する事してる仲だし……あげたら喜んだりするんかね。
「……喜ばなかったら自分で食えばいいか」
買う予定の食材に加えて板チョコに生クリーム、ココアパウダーを買って帰った。
+++
今日は高杉が出かけていて夜まで不在だったので、夕飯の支度を済ませた後にチョコレートを作る時間ができた。
温めた生クリームに板チョコを入れて混ぜ合わせ、冷蔵庫で三十分程冷やした後に一口大に丸めたものにココアパウダーをまぶす。
混ぜて固めただけのシンプルなチョコレート。味見の為に一個だけ食べる。
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DONE高銀紅桜篇後の出来事です。
奇妙な時間それは夜中の出来事だった。
街での仕事を済ませて潜伏場所へ帰る途中、路地で複数人に囲まれた。
そんな事は慣れている。だから刀を抜こうと手をかけるも、体が痺れて上手く動かせない。
思い当たる節を辿る。
……最初に出てきたあの酒か
仕事をする時の食事には基本口にしないが、付き合い故に酒の最初の一口だけは口にする。勿論臭いは嗅いだものの、今日のは無味無臭だった。
「チッ」
痺れる体に鞭を打って敵からの攻撃を避ける。刀が抜けないなら逃げるしかない。そう思って路地を出て走る。
しかし痺れのせいで足がもたついてしまい、転んだ。振ってきた一太刀を転がって避けるも、相手は複数人。そいつら全員が俺に一斉に刀を向けてきたら終わりだ。案の定目の前に切っ先が広がり、俺は目を瞑った。
5503街での仕事を済ませて潜伏場所へ帰る途中、路地で複数人に囲まれた。
そんな事は慣れている。だから刀を抜こうと手をかけるも、体が痺れて上手く動かせない。
思い当たる節を辿る。
……最初に出てきたあの酒か
仕事をする時の食事には基本口にしないが、付き合い故に酒の最初の一口だけは口にする。勿論臭いは嗅いだものの、今日のは無味無臭だった。
「チッ」
痺れる体に鞭を打って敵からの攻撃を避ける。刀が抜けないなら逃げるしかない。そう思って路地を出て走る。
しかし痺れのせいで足がもたついてしまい、転んだ。振ってきた一太刀を転がって避けるも、相手は複数人。そいつら全員が俺に一斉に刀を向けてきたら終わりだ。案の定目の前に切っ先が広がり、俺は目を瞑った。
AFaith104
DOODLE以前、Twitterでされていた「高銀を弱らせよう」という企画に投稿したSSです。※転生もの、欠損表現があります。
※普段は別CPを生産しています。今のところ、高銀はこれだけです。
大丈夫な方はyesと入力してください。 930
sweets_m0gum0gu
DONE高銀全て終わってなんやかんやで一緒に住んでいるif設定です。
今日は1/15で苺の日らしいのでさっと書きました。(本当は1/5なのかな?)
自販機の苺冷たい空気が肌を刺すこの季節。
用を済ませ、今の家である万事屋に帰る途中の事だった。
視線の先に珍しい物が見えて近づいてみる。
それは自販機。
ただの自販機ではなく、果物や野菜が入ったロッカー式の自販機だった。
内容を見ると、五段ある内の上から三段は苺で敷き詰められ、残りの二段は蜜柑や葉物野菜が入っている。
最近テレビを見ながら銀時が苺は今が旬だと言っていた。この自販機の内容を見る限りそうなんだろう。
銀時の顔が浮かんだなら買ってくかと思い、苺をじっくり見る。品定めだ。
どれも実は赤くて艶があり、ヘタも緑で新鮮である事がわかる。そして上段の方が値段が高い。大きさが違うからだろう。
ま、大きけりゃ文句もねェだろう。
1273用を済ませ、今の家である万事屋に帰る途中の事だった。
視線の先に珍しい物が見えて近づいてみる。
それは自販機。
ただの自販機ではなく、果物や野菜が入ったロッカー式の自販機だった。
内容を見ると、五段ある内の上から三段は苺で敷き詰められ、残りの二段は蜜柑や葉物野菜が入っている。
最近テレビを見ながら銀時が苺は今が旬だと言っていた。この自販機の内容を見る限りそうなんだろう。
銀時の顔が浮かんだなら買ってくかと思い、苺をじっくり見る。品定めだ。
どれも実は赤くて艶があり、ヘタも緑で新鮮である事がわかる。そして上段の方が値段が高い。大きさが違うからだろう。
ま、大きけりゃ文句もねェだろう。
sweets_m0gum0gu
DONE高銀記憶喪失の回を見て、あの時高杉とすれ違っていたら……というifのお話です。
記憶喪失ifロケットが刺さったあの家を離れ、一人になってから二日目の事だった。
仕事を求めて歩いていると、目の前に誰かが現れ、そのままぶつかってしまった。
「っ、すみません、ちゃんと前を見ていなくて……」
「よォ銀時、面白ェ事になってるようだなァ?」
また僕の事を知っているらしき人に遭ってしまった。
「あなたは僕を知っているのですか?」
そう返事をすると、その人は一瞬訝しげな顔をした。
「でも、すみません。僕は記憶喪失になってしまい、自分の事も覚えてなくて……」
「……本当に、何も覚えてねェんだな?」
その人の左目は包帯で覆われているものの、右目で射抜くように見つめられ、少し狼狽えた。
「はい、ごめんなさい。それじゃあ仕事を探しているので僕はこれで……」
2855仕事を求めて歩いていると、目の前に誰かが現れ、そのままぶつかってしまった。
「っ、すみません、ちゃんと前を見ていなくて……」
「よォ銀時、面白ェ事になってるようだなァ?」
また僕の事を知っているらしき人に遭ってしまった。
「あなたは僕を知っているのですか?」
そう返事をすると、その人は一瞬訝しげな顔をした。
「でも、すみません。僕は記憶喪失になってしまい、自分の事も覚えてなくて……」
「……本当に、何も覚えてねェんだな?」
その人の左目は包帯で覆われているものの、右目で射抜くように見つめられ、少し狼狽えた。
「はい、ごめんなさい。それじゃあ仕事を探しているので僕はこれで……」
nasdon1202
INFO【1/8インテ】新刊サンプル1月8日 かぶき町大集会14【COMIC CITY 大阪 123】
合わせの新刊サンプルです。
B5/20P/R-18/女体化
エッチしたら銀時が性転換することがある高銀の話(最終訓後、一緒に暮らしてます)
通販申請予定です。
※pass:18↑? 6
sweets_m0gum0gu
DONE高銀幼馴染がラーメン屋で揃うお話。
カプ色の少ないお話ですが、全て終わった後なんやかんやで二人は一緒に住んでいる設定なので高銀です。
揶揄うのも程々に「高杉、昼飯ラーメンにしようぜ」
午前の仕事終わり、銀時にそう言われた。
「構わねェが、珍しいな」
「知り合いがラーメン屋やっててさ。まだ行った事ないだろ?」
「この街に来てからラーメン屋は行ってねェ」
「じゃあ決まり。後ろ乗れよ」
そう言いながら銀時はヘルメットを投げ渡す。
それを受け取って頭につけた後、原付の後ろに乗った。
そして走る事約十分。
看板に『北斗心軒』と書かれたラーメン屋に着いた。銀時は慣れた足取りで戸を開けて暖簾をくぐる。
「いらっしゃい! あら、銀さん」
そう言うのはカウンター越しに立つ店主と思われし女。外見はなかなかの美人で、ラーメン屋をやっているようには見えない。
それよりも俺はカウンターの端に目が行った。
1768午前の仕事終わり、銀時にそう言われた。
「構わねェが、珍しいな」
「知り合いがラーメン屋やっててさ。まだ行った事ないだろ?」
「この街に来てからラーメン屋は行ってねェ」
「じゃあ決まり。後ろ乗れよ」
そう言いながら銀時はヘルメットを投げ渡す。
それを受け取って頭につけた後、原付の後ろに乗った。
そして走る事約十分。
看板に『北斗心軒』と書かれたラーメン屋に着いた。銀時は慣れた足取りで戸を開けて暖簾をくぐる。
「いらっしゃい! あら、銀さん」
そう言うのはカウンター越しに立つ店主と思われし女。外見はなかなかの美人で、ラーメン屋をやっているようには見えない。
それよりも俺はカウンターの端に目が行った。
sweets_m0gum0gu
DONE高銀高杉が包帯巻いてテロリストをしてる頃のお話ですが、何でも許せる方のみどうぞ。
クリスマスのお話です。
クリスマスプレゼント「よォ、ようやくお目覚めかい、銀時ィ」
朝起きたら、目の前に高杉がいた。
周りの景色は昨日寝る前に見たのと同じ家の景色まから、高杉がうちに来たって事だ。
「え……お前、何しに来たの?」
幻かもしれないと強めに目を擦りながらそう言うも、視界に映るものは変わらなかった。
「今日はクリスマスなんだろ。だから来てやった」
「来てやったって何? テロリストな低杉君なんて呼んでないけど」
そう言われて高杉は一瞬ムッとした表情をする。
「だからクリスマスだつってんだろが」
「だから呼んでねーっての! 起きたら枕元にいるとか何、俺のクリスマスプレゼントにでもなったつもり?」
「そうだ」
「あ?」
俺が首を傾げていると、今度はイラついた表情のまま口を開く高杉。
2819朝起きたら、目の前に高杉がいた。
周りの景色は昨日寝る前に見たのと同じ家の景色まから、高杉がうちに来たって事だ。
「え……お前、何しに来たの?」
幻かもしれないと強めに目を擦りながらそう言うも、視界に映るものは変わらなかった。
「今日はクリスマスなんだろ。だから来てやった」
「来てやったって何? テロリストな低杉君なんて呼んでないけど」
そう言われて高杉は一瞬ムッとした表情をする。
「だからクリスマスだつってんだろが」
「だから呼んでねーっての! 起きたら枕元にいるとか何、俺のクリスマスプレゼントにでもなったつもり?」
「そうだ」
「あ?」
俺が首を傾げていると、今度はイラついた表情のまま口を開く高杉。
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DONE【高銀♀】※R18嫁吸いシリーズ③
夫婦の営み(2回目)からの休憩時に嫁吸いという。
更にここから嫁による旦那吸いも行われるという。
お互いに汗だくの体温を感じながら、各々のにおいも感じながら、息を飲む音やため息を聞きながら。
五感で感じ合う大事な休憩タイムとなっております。
あまーーーーーーーーーーーーい!!!(大声)
(パスは旦那と嫁のバースデーを半角八文字)
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DONE高銀全て終わった後の高杉生存ifです。
高杉は万事屋からそう遠くない場所に住んでいる設定。
酒と月と用を終えて自宅に帰ろうとしていた日暮れ時、携帯の画面に一件の通知が入っていた。
送信者は銀時だった。
『夕方待ち合わせしろよ』
場所も書いていない不親切な一言。
だがそれだけでどこに行けばいいのかわかっちまう自分が笑えて表情が緩んだ。
『もうすぐ着くから待ってろ』
そう返信した後、目的の場所へ向かって歩き出した。
+++
「それでよー、その依頼主と来たら草むしりも追加でーとか言い出しやがってさ」
半分愚痴のような銀時の話を聞きながら目の前のおでんをつつく。
ここは屋台の居酒屋。
銀時と合流し、少し歩いたところで目に入った屋台だ。
「何でも屋やってんだろ。追加料金貰えるならいいじゃねェか」
「貰ったけど、終わった後追加料金の話したら嫌な顔しやがったんだぜ」
1699送信者は銀時だった。
『夕方待ち合わせしろよ』
場所も書いていない不親切な一言。
だがそれだけでどこに行けばいいのかわかっちまう自分が笑えて表情が緩んだ。
『もうすぐ着くから待ってろ』
そう返信した後、目的の場所へ向かって歩き出した。
+++
「それでよー、その依頼主と来たら草むしりも追加でーとか言い出しやがってさ」
半分愚痴のような銀時の話を聞きながら目の前のおでんをつつく。
ここは屋台の居酒屋。
銀時と合流し、少し歩いたところで目に入った屋台だ。
「何でも屋やってんだろ。追加料金貰えるならいいじゃねェか」
「貰ったけど、終わった後追加料金の話したら嫌な顔しやがったんだぜ」
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DONE【高銀♀】※R18嫁吸いシリーズ②
情事前に吸ってからの情事後にも吸うという。
そして旦那が吸い付き始めたらまだいちゃラブえっちが続くという合図だったりします。
あまーーーーーーーーーーい!!!!(大声)
※パスは旦那と嫁のバースデーを半角八文字
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DONE【高銀♀】※肌色高銀♀ de 嫁吸い
原稿生活と高銀プチが終わったので息抜きの落書きでした。
イベントの現場で思い付いたネタなんですが、大変良いなと。
描いてみてムフフしたのでまた続く予定です。
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DONE高銀攘夷時代に銀時が敵に連れて行かれてしまったお話です。
ノーカウント「この辺りの敵はあらかた片付いたか」
そう言いながら刀を鞘に納める。
拠点へ帰ろうと足を向けた時、背後から俺を呼ぶ声が聞こえた。
「高杉さん!」
「どうした? お前は銀時の隊の奴か?」
「銀時さんが、天人に連れて行かれてしまいました……」
その瞬間、辺りがどよめく。
「あの銀時さんが?」
「信じられねえ、どんな天人だよ……」
どよめきを止めるべく、俺は息を吸い込む。
「落ち着け。おい、詳しく聞かせろ」
あいつが黙って連れて行かれるわけねぇんだよ。
+++
詳しく聞かされた結果、隊の奴らを見逃す代わりに自分が人質になったんだと。
「状況はわかった。俺が行くからお前達は拠点に戻れ」
「高杉さん、お一人で大丈夫ですか?」
「拠点に戻ったら桂や坂本に伝えろ。それがお前達の仕事だ」
2472そう言いながら刀を鞘に納める。
拠点へ帰ろうと足を向けた時、背後から俺を呼ぶ声が聞こえた。
「高杉さん!」
「どうした? お前は銀時の隊の奴か?」
「銀時さんが、天人に連れて行かれてしまいました……」
その瞬間、辺りがどよめく。
「あの銀時さんが?」
「信じられねえ、どんな天人だよ……」
どよめきを止めるべく、俺は息を吸い込む。
「落ち着け。おい、詳しく聞かせろ」
あいつが黙って連れて行かれるわけねぇんだよ。
+++
詳しく聞かされた結果、隊の奴らを見逃す代わりに自分が人質になったんだと。
「状況はわかった。俺が行くからお前達は拠点に戻れ」
「高杉さん、お一人で大丈夫ですか?」
「拠点に戻ったら桂や坂本に伝えろ。それがお前達の仕事だ」
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DONE高銀真選組動乱篇後のお話です。
勘違いされそうな服は着るな真選組と鬼兵隊の事件に首を突っ込んでから数日が経った。
別に突っ込む気なんざなかったんだけど……
「はあ……肩痛ぇし、やっぱり面倒臭ぇな……」
社長椅子に座って曇っている夜空を見ながら独り言を呟いた。
「ウチのモンが肩傷付けちまって悪かったなァ」
独り言に返事があって驚き、声の方を向くと高杉がいた。
コイツ、完全に気配消してやがったな……
「そーだよ、医療費払いやがれ」
「まさかテメェがあそこに入ってくるとはなァ。計算外だったよ」
「俺だって別に好きで参加したんじゃねぇよ」
そう言った後椅子を回して高杉に背を向ける。
「何しに来たんだよ。そろそろ寝るから帰ってくんない?」
シッシッと手を振ると、その手を掴まれ、椅子ごと高杉の方へ向かされる。
1267別に突っ込む気なんざなかったんだけど……
「はあ……肩痛ぇし、やっぱり面倒臭ぇな……」
社長椅子に座って曇っている夜空を見ながら独り言を呟いた。
「ウチのモンが肩傷付けちまって悪かったなァ」
独り言に返事があって驚き、声の方を向くと高杉がいた。
コイツ、完全に気配消してやがったな……
「そーだよ、医療費払いやがれ」
「まさかテメェがあそこに入ってくるとはなァ。計算外だったよ」
「俺だって別に好きで参加したんじゃねぇよ」
そう言った後椅子を回して高杉に背を向ける。
「何しに来たんだよ。そろそろ寝るから帰ってくんない?」
シッシッと手を振ると、その手を掴まれ、椅子ごと高杉の方へ向かされる。
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DONE高銀二人で買い出しに行った時のお話。
全て終わってなんやかんやで一緒に住んでるif設定です。
甘い物は甘味だけではない高杉と買い出しに来た。
「買うもんは全部買ったよな」
「そうだな」
「んじゃ、けーるか……あ、」
帰ろうと顔を上げた瞬間、流行りのカフェの看板が目についた。
「……行くのか?」
「えっ、でもそんな余裕ねぇし……」
語尾が小さくなってくのが情けない。
今時の若い女子だって惜しみなく甘味に金使うってのに。
「行くぞ」
そう言いながら俺の袖を引っ張って歩き出す高杉。
「ちょ、高杉くん?」
「まだ日暮れまで時間あるだろ」
「何、お前もお洒落な飲み物飲みたいの?」
そう問うと、前を向いていた顔が振り返って俺を見る。
「そういう事にしといてやらァ」
あー……俺が行きたいから付き合ってくれるって事ね。
こいつは昔からそういうところあるし……まあ、とにかく、優しさに甘える事にしよう。
1384「買うもんは全部買ったよな」
「そうだな」
「んじゃ、けーるか……あ、」
帰ろうと顔を上げた瞬間、流行りのカフェの看板が目についた。
「……行くのか?」
「えっ、でもそんな余裕ねぇし……」
語尾が小さくなってくのが情けない。
今時の若い女子だって惜しみなく甘味に金使うってのに。
「行くぞ」
そう言いながら俺の袖を引っ張って歩き出す高杉。
「ちょ、高杉くん?」
「まだ日暮れまで時間あるだろ」
「何、お前もお洒落な飲み物飲みたいの?」
そう問うと、前を向いていた顔が振り返って俺を見る。
「そういう事にしといてやらァ」
あー……俺が行きたいから付き合ってくれるって事ね。
こいつは昔からそういうところあるし……まあ、とにかく、優しさに甘える事にしよう。
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DOODLE【高銀♀】※文字なしverTwitterでぼやいてたマッチ売り×白雪姫シリーズ。
薬盛られた旦那が乗り込んできてからのR18展開にしようと思ったらドレス着用の性描写に悩んでやめた、その続きです(長い)
結果としてイチャイチャさせてこれから営むってオチにしました。
台詞がないとよりリアルって感じですかね?
よいですかね?
お幸せに~~~!!! 2
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DOODLE【高銀♀】※マッチ売り×白雪姫おとぎ話シリーズのR18ver
衣装を着てないと何のこっちゃとなるので着衣プレイで、と思ったらドレスでの営みがバックしか思い浮かばずラフで止まりました。
ドレスの着衣プレイ…えろく描くにはどうしたらよいのか…ふーむ興味深い🤔🤔
パスは旦那と嫁の誕生日を半角八桁
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DONE高銀なんやかんやで一緒に住んでいる設定。
ただ寝起きのチューをして欲しかっただけのお話。
味噌汁味のキス「ん……朝か」
銀時と住むようになって数ヶ月。
この生活にも慣れてきた。
昨夜は同じ布団で寝たはずだったが、隣はもぬけの殻。代わりに隣の部屋からふわりといい匂いが漂ってくる。
銀時が作る朝食の匂い。俺の好きな匂いだ。
匂いに釣られて起き上がっては襖を開けると、机にはいつもの朝食が並んでいる。
銀時の姿を探す。台所にいた。
銀時の方へ向かうと、鼻歌を歌いながら味噌汁を混ぜている。
俺は背後から腰に腕を回した。
「お、高杉起きた? おはよう」
「あァ……」
「ちゃんと返事しろっての。松陽がいたらそう言われっぞ」
そう言って味噌汁からこちらを向いた銀時と目が合い、顔を寄せて軽く口付けをする。
「……おはよう銀時」
まともに返事をし直すと、銀時は体を震わせている。
444銀時と住むようになって数ヶ月。
この生活にも慣れてきた。
昨夜は同じ布団で寝たはずだったが、隣はもぬけの殻。代わりに隣の部屋からふわりといい匂いが漂ってくる。
銀時が作る朝食の匂い。俺の好きな匂いだ。
匂いに釣られて起き上がっては襖を開けると、机にはいつもの朝食が並んでいる。
銀時の姿を探す。台所にいた。
銀時の方へ向かうと、鼻歌を歌いながら味噌汁を混ぜている。
俺は背後から腰に腕を回した。
「お、高杉起きた? おはよう」
「あァ……」
「ちゃんと返事しろっての。松陽がいたらそう言われっぞ」
そう言って味噌汁からこちらを向いた銀時と目が合い、顔を寄せて軽く口付けをする。
「……おはよう銀時」
まともに返事をし直すと、銀時は体を震わせている。
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DONE高銀全部終わった後また子ちゃんと武市さんも万事屋に来て欲しいなあと思って書きました。
全て終わってなんやかんやで一緒に住んでいるif設定です。
鬼兵隊が万事屋に来る話万事屋兼銀時の自宅で暮らす事になって数ヶ月が経った。
今日は武市とまた子が来る日だ。
俺がここの住人になっても鬼兵隊はなくならなかった。俺はもう総督ではないし、なくすならそれで構わないと言った。だがまた子がなくしたくないと言った。だったら今までの鬼兵隊らしくなくてもいい、それこそ万事屋みたいな仕事でもいいから武市とやってみればいいと伝えた。
俺も影ながらアドバイスをしたりして、今に至る。
そんな二人の為に菓子折を買い、銀時に頼まれた物も買ってから自宅に戻った。
玄関の音で気付いたのか、銀時が台所から顔を出しては近づいてきた。
「おかえり〜 買えた?」
「これでいいのか?」
頼まれた物は菓子用の洋酒。
「そーそーこれこれ。ありがとさん」
3705今日は武市とまた子が来る日だ。
俺がここの住人になっても鬼兵隊はなくならなかった。俺はもう総督ではないし、なくすならそれで構わないと言った。だがまた子がなくしたくないと言った。だったら今までの鬼兵隊らしくなくてもいい、それこそ万事屋みたいな仕事でもいいから武市とやってみればいいと伝えた。
俺も影ながらアドバイスをしたりして、今に至る。
そんな二人の為に菓子折を買い、銀時に頼まれた物も買ってから自宅に戻った。
玄関の音で気付いたのか、銀時が台所から顔を出しては近づいてきた。
「おかえり〜 買えた?」
「これでいいのか?」
頼まれた物は菓子用の洋酒。
「そーそーこれこれ。ありがとさん」
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DONE喫茶店経営者銀さんとデザイン会社の会社員高杉の現パロです。出逢い〜くっつくところまで。
高杉の語りで進みます。
2022年の春頃から書き始めたものですが、銀さんの誕生日に仕上げられそうだったので祝いの気持ちも込めてUPします。
喫茶店と居酒屋1 出逢い
俺は高杉晋助、二十七歳。
大学を出て普通に就職をし、仕事が評価されたようで最近本社に転勤してきた。土地勘もまだ把握できておらず、お気に入りの店もない。
そんなある日の事だった。
外回りを済ませたものの。会社に戻るにはまだ少し時間が早い。少し休憩してからにするかと思い、手軽な喫茶店を探していると、たまたま目に入った『TIME』と言う名前の看板。
ドアには営業中の札がぶら下がっていて、こぢんまりとした喫茶店のようだ。老舗というよりはそこそこ最近開店したような外観も相まって、扉に手をかけた。
からんからんと来店の合図が鳴り、カウンターの奥にいた店員がこちらを向いた。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」
13608俺は高杉晋助、二十七歳。
大学を出て普通に就職をし、仕事が評価されたようで最近本社に転勤してきた。土地勘もまだ把握できておらず、お気に入りの店もない。
そんなある日の事だった。
外回りを済ませたものの。会社に戻るにはまだ少し時間が早い。少し休憩してからにするかと思い、手軽な喫茶店を探していると、たまたま目に入った『TIME』と言う名前の看板。
ドアには営業中の札がぶら下がっていて、こぢんまりとした喫茶店のようだ。老舗というよりはそこそこ最近開店したような外観も相まって、扉に手をかけた。
からんからんと来店の合図が鳴り、カウンターの奥にいた店員がこちらを向いた。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」
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DONE高銀酔った銀時を高杉が連れて帰るお話。
全て終わってなんやかんやで一緒に暮らしているif設定です。
手厚い介抱銀時が飲みに行くと言って夕方出て行ったきり帰って来ない。時計の針は長短共に天辺を指そうとしている。
ため息を吐きながら刀を取り、外へ出た。
+++
銀時が行きそうな飲み屋をはしごし、三軒目でようやく潰れた銀髪を見つける。
「あ、旦那、いらっしゃい」
「いや、飲みに来たわけじゃねぇ」
「わかってますよ。ほら銀さん、お迎えが来たよ」
「ん〜〜オヤジィ、もう飲めねえってば」
「何言ってんだ、迎えが来たっての」
憎たらしい程気持ち良さそうに潰れていやがる。
そんな姿眺めるのも悪くねぇなんざ思っちまうあたり、俺の頭もイカれてんのかね。
「親父、いくらだ?」
「ん、銀さんの会計はこれだよ」
見せられた伝票に書かれた金額より少し多目を机に置き、銀時を引き取る。
1523ため息を吐きながら刀を取り、外へ出た。
+++
銀時が行きそうな飲み屋をはしごし、三軒目でようやく潰れた銀髪を見つける。
「あ、旦那、いらっしゃい」
「いや、飲みに来たわけじゃねぇ」
「わかってますよ。ほら銀さん、お迎えが来たよ」
「ん〜〜オヤジィ、もう飲めねえってば」
「何言ってんだ、迎えが来たっての」
憎たらしい程気持ち良さそうに潰れていやがる。
そんな姿眺めるのも悪くねぇなんざ思っちまうあたり、俺の頭もイカれてんのかね。
「親父、いくらだ?」
「ん、銀さんの会計はこれだよ」
見せられた伝票に書かれた金額より少し多目を机に置き、銀時を引き取る。
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DONE高銀全て終わった後一緒に住んでいるif設定の二人。
トラウマ今でも思い出せる。
あの日、あいつを斬った感触を。
あの日、あいつから体温が無くなっていく感覚を。
手が、震える。
結局俺は守られてばかり。
俺は誰も、何も守れやしないんだ。
『ああそうさ、お前は何も守れない。そして皆お前の事を憎んでいる。側にいる者からも』
そう、言われてニヤリと笑われた。
「っ!」
一気に目が覚める。
額と背中には大量の汗。
「……最近、よく見るな」
最近よく見るんだ。この夢を。
そして隣にはあいつが眠っている。
あいつは奇跡的な力によって戻ってきてくれた。
俺の側にいる事を約束してくれた。
あいつが俺を選んでくれた事は嬉しいし、今度はどこかで生きていてくれたら良いじゃなく、側で共に生きたい。
でも、よく見る夢によって本当にそれでいいのか、この夢は俺があいつの側にいるべきではないという警告なんじゃないのか、と思えるようになってきた。
1857あの日、あいつを斬った感触を。
あの日、あいつから体温が無くなっていく感覚を。
手が、震える。
結局俺は守られてばかり。
俺は誰も、何も守れやしないんだ。
『ああそうさ、お前は何も守れない。そして皆お前の事を憎んでいる。側にいる者からも』
そう、言われてニヤリと笑われた。
「っ!」
一気に目が覚める。
額と背中には大量の汗。
「……最近、よく見るな」
最近よく見るんだ。この夢を。
そして隣にはあいつが眠っている。
あいつは奇跡的な力によって戻ってきてくれた。
俺の側にいる事を約束してくれた。
あいつが俺を選んでくれた事は嬉しいし、今度はどこかで生きていてくれたら良いじゃなく、側で共に生きたい。
でも、よく見る夢によって本当にそれでいいのか、この夢は俺があいつの側にいるべきではないという警告なんじゃないのか、と思えるようになってきた。
pokeuri3
PROGRESS生まれつき片目(左目)の視力が弱い杉と声が出せない銀のお話の尻叩き用
人々は与えられた物を当たり前のものとして受け入れ生きていく。それがどれほど恵まれたことかなど考えることも無く。かく言う俺も、その人々の一部に過ぎない。
いつもと変わらない喧騒の中。その片隅で小競り合いをする馬鹿共がいるのもいつもの事で、そんなのは気にも止めやしないのに、この日は何故かその数人の集まりが気になってしまった。若い男数人に囲まれる白い男。比喩でも何でもなく、見たまんま真っ白い男だった。頭髪が白で目立つのもそうだろうが、その男は白いパーカーに色あせて薄水色になったジーンズ、大きな白いトートバッグを肩から下げマスクをしていて頭から足先にかけ、身につけてる物のほとんどが白くざわざわと忙しなく行き交う人々の中でも一際目立っていた。
4567いつもと変わらない喧騒の中。その片隅で小競り合いをする馬鹿共がいるのもいつもの事で、そんなのは気にも止めやしないのに、この日は何故かその数人の集まりが気になってしまった。若い男数人に囲まれる白い男。比喩でも何でもなく、見たまんま真っ白い男だった。頭髪が白で目立つのもそうだろうが、その男は白いパーカーに色あせて薄水色になったジーンズ、大きな白いトートバッグを肩から下げマスクをしていて頭から足先にかけ、身につけてる物のほとんどが白くざわざわと忙しなく行き交う人々の中でも一際目立っていた。