【五の彼女が女補助監督に狙われている話】 最近入った若い補助監督。
仕事をテキパキとこなし、伊地知を始め、他の補助監督は大助かり。猫の手を100個は借りたかった現場なだけに彼女の株はぐいーんと上昇!そんな彼女の噂は五条の耳にも入り。へー、そんなにすごいんだぁ。でも、なんか煮え切らない。いつもはヘラヘラするくせに顔がスンッの五条。
そんな彼に周りは首をかしげる。
「どうしたんでしょう……」
「さぁ?」
彼女のもとへと向かった五条。廊下を歩いていると角に彼女の姿が。
あ、いたいた!
おーい!
声をかけようとしてストップ。
さっきまで噂をしていた補助監督と一緒だった。
(……なにを企んでる)
実はその補助監督が彼女にだけ対応がキツいと知っていた。もし泣かせたらぶん殴ってやる。暴力で解決させる気満々である。そ〜っと2人の様子を眺めると、
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