くちびるから伝わる想いは「………ん…?」
意識が浮上し、目を開ける。
視界に真っ白な天井が見えて、アルマースは困惑した。
「白い、天井…?ここ、どこ?えっと、ボクは何をして……」
起き上がると、どうやら寝ていたのはベッドらしい。かなり上質なものと見える。
サラサラとした感触を楽しむように、サラリと一撫で。すると。
「──え、ええ!?マオ!?」
横にはマオが横たわっていた。
寝ているらしく、眉間に皺が寄っている。
「うわ、難しい顔して寝てる…って、なんでボクとマオが一緒のベッドで?…ダメだ、思い出せないや」
痛む頭を押さえ、首を軽く横に振った後、アルマースはゆっくりとベッドから降りた。
あるのはベッドのみで、壁や天井、ベッドに至るまで全てが真っ白で揃えられたその部屋は、気持ち悪い程に殺風景だ。
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