下世話飲み※ナマエ表記
※9割会話文
※大変下世話
「そんじゃ、お疲れー」
「お疲れー」
ゴツンと三つのジョッキがぶつかり合った。
今日は五条、家入、伊地知の三人で飲み会を開催している。学生時代からの気心が知れた三人組。ここに七海とナマエがいないのは、まさにその二人について茶化すことがメインだからだ。
退職どころか訃報の多いこの呪術界で付かず離れずの距離を維持した二人の関係は、何よりの娯楽になっていた。
「で、伊地知。ドーなのよあの二人」
「先月頭にお二人で任務に就かれていましたね。七海さんの単独任務ですが、ナマエさんをサポート役にと希望されて。報告書では特に異変が無かったようですが……」
「が?」
「焦らすな伊地知」
「帰りは少し遅かったような……」
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