FUMI(ふみお)
DONE24時間原稿3回目モクチェズ漫画(8P)ページ数とコマが少なかったので1ページ目のPCとパトカー以外背景全部描きました(あほ)
描きたいことを全部詰めたらこれ何漫画?状態に…… 8
psonata_23
DONEモクチェズポニテマンガ描きました~~~~(ポニテどんだけ好きなんだよ!!!好きなんです……)モクマさん初描き、むずすぎた…。2枚めはチェズ練習です。ぴょこぴょこはねてる髪かわいいけどどうやって描くんだろう……。いや~~~あの、モチェなんですけど、いいですよね…チェズの片思いが成就したと見せかけて実は執着してるのはモクマさんの方かもしれない…大変萌えます。 2
tempesten10
DONEキスの日モクチェズできました。ヴ愛の後のはじめてのキスです!
あいをこめてあなたにキスを「チェズレイ、三日後にキスしていい?」
モクマさんからの言葉は唐突だった。そのとき、私はどんな顔をしていたのだろう。次第に困ったような顔をし始めたモクマさんは私を傷つけまいと言葉を選んで話しているようだった。
「……」
「嫌なら嫌と言っていいし、その……事前にいった方がいいと思って」
「嫌とは言っていませんよ」
平静を装ってモクマさんに言葉を返す。だが手は言葉よりも雄弁で、己でもかたかたと震えていることに気付いた。その手をモクマさんに悟られてはいけない。彼は優しい下衆だから、きっと止めてしまうだろう。
「うん、じゃあ三日後に」
そう言ってモクマさんは病室から外へ出ていった。ヴィンウェイの事件からまだ一週間程しか経過していない。その間に息のかかったこの病院に押し込まれた。
2076モクマさんからの言葉は唐突だった。そのとき、私はどんな顔をしていたのだろう。次第に困ったような顔をし始めたモクマさんは私を傷つけまいと言葉を選んで話しているようだった。
「……」
「嫌なら嫌と言っていいし、その……事前にいった方がいいと思って」
「嫌とは言っていませんよ」
平静を装ってモクマさんに言葉を返す。だが手は言葉よりも雄弁で、己でもかたかたと震えていることに気付いた。その手をモクマさんに悟られてはいけない。彼は優しい下衆だから、きっと止めてしまうだろう。
「うん、じゃあ三日後に」
そう言ってモクマさんは病室から外へ出ていった。ヴィンウェイの事件からまだ一週間程しか経過していない。その間に息のかかったこの病院に押し込まれた。
ムー(金魚の人)
DONEモクチェズワンライ0522「筆記用具」で参加です。モさんのずぼら癖に助けられる話。
(また脱ぎ散らかしている……)
チェズレイはソファの背もたれに掛かっている黄色の羽織を見つけて嘆息した。同道して半年経つが、モクマのずぼら癖は直りそうになかった。彼基準で綺麗を保とうとする努力は垣間見えるものの、チェズレイ基準では1日以上同じ服を洗濯しないまま着続けるなどあり得ない。
この羽織もいつから洗っていないのか。今日1日外出した気配がないのに土埃の付いているそれをチェズレイはつまみ上げた。
カラン……――
「…………は?」
足元に転がってきたものを見て思わず声をあげる。使い古しの短くなった黒い鉛筆だ。
どこから来たのかと不思議に思い身を屈めると、もうひとつカラカラと音がした。羽織の裾から飛び出たそれがフローリングの床に叩きつけられて跳ねる様子を見てしまった。
1676チェズレイはソファの背もたれに掛かっている黄色の羽織を見つけて嘆息した。同道して半年経つが、モクマのずぼら癖は直りそうになかった。彼基準で綺麗を保とうとする努力は垣間見えるものの、チェズレイ基準では1日以上同じ服を洗濯しないまま着続けるなどあり得ない。
この羽織もいつから洗っていないのか。今日1日外出した気配がないのに土埃の付いているそれをチェズレイはつまみ上げた。
カラン……――
「…………は?」
足元に転がってきたものを見て思わず声をあげる。使い古しの短くなった黒い鉛筆だ。
どこから来たのかと不思議に思い身を屈めると、もうひとつカラカラと音がした。羽織の裾から飛び出たそれがフローリングの床に叩きつけられて跳ねる様子を見てしまった。
Walnut_51
DONEキャラブックを読み、闇バディ2人の家族観について考えたお話です。うーん、難産だった😌共にに居るということ「ただいま戻りましたよ、っと……」
相棒からの返事はなし。
真っ白な漆喰壁のお洒落なヴィラの玄関から、勝手知ったる様子でリビングへと歩みを進める。
****
3週間、いつにも増して濃い時間であった。
チェズレイの療養と家族への挨拶も兼ねた南国生活は、思いの外忙しい日々だった。
チェズレイの入院、動けるようになったら母への挨拶、母から紹介を受けて一番上の兄の一家と妹のところへも2人で挨拶に行った。兄一家は子供が多く上は新成人から下は6歳まの、6人兄弟。言わずもがな、それはそれは賑やかであった。
平和で穏やかなこの国で過ごす毎日の中で、今まで向き合ってこなかったことと向き合い、考えた。もちろん、相棒の隣でね。
そんな南国生活も今日までで、明日の朝には発つ。
2849相棒からの返事はなし。
真っ白な漆喰壁のお洒落なヴィラの玄関から、勝手知ったる様子でリビングへと歩みを進める。
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3週間、いつにも増して濃い時間であった。
チェズレイの療養と家族への挨拶も兼ねた南国生活は、思いの外忙しい日々だった。
チェズレイの入院、動けるようになったら母への挨拶、母から紹介を受けて一番上の兄の一家と妹のところへも2人で挨拶に行った。兄一家は子供が多く上は新成人から下は6歳まの、6人兄弟。言わずもがな、それはそれは賑やかであった。
平和で穏やかなこの国で過ごす毎日の中で、今まで向き合ってこなかったことと向き合い、考えた。もちろん、相棒の隣でね。
そんな南国生活も今日までで、明日の朝には発つ。
ムー(金魚の人)
DONEモクチェズワンライ0515「幻想」で参加です。ヴ愛後。チェ母と会話するチェ。
「おはよう、チェズレイ」
扉を押し開けると、目の前に母がいた。
明るい朝陽に目を細める。逆光で黒いシルエットから響く声は母のものだった。
瞬きの後、開けた私の視界には長いダイニングテーブルが現れていた。黄色と白の花柄があしらわれたテーブルクロスが郷愁を誘う。
亡き邸のダイニングに亡き母がいる。現状を受け止めると途端に心が冷えてくる。
「……」
ゆっくりと私は視線を持ち上げた。
燭台を挟んで座る母の顔が今度はくっきりと見える。適度に肉付きの良い頬に浮かぶ小さなえくぼ。下がった目尻。柔らかに弧を描く細い眉。煌めく菫色の瞳水晶。
久しく思い出せなかった穏やかな頃の母の表情をしている。
脳裏にすぐ取り出せる母の顔はいつも追い詰められていた。私を見る目もなにかを堪えるような、耐えているような渋面ばかりだった。
1886扉を押し開けると、目の前に母がいた。
明るい朝陽に目を細める。逆光で黒いシルエットから響く声は母のものだった。
瞬きの後、開けた私の視界には長いダイニングテーブルが現れていた。黄色と白の花柄があしらわれたテーブルクロスが郷愁を誘う。
亡き邸のダイニングに亡き母がいる。現状を受け止めると途端に心が冷えてくる。
「……」
ゆっくりと私は視線を持ち上げた。
燭台を挟んで座る母の顔が今度はくっきりと見える。適度に肉付きの良い頬に浮かぶ小さなえくぼ。下がった目尻。柔らかに弧を描く細い眉。煌めく菫色の瞳水晶。
久しく思い出せなかった穏やかな頃の母の表情をしている。
脳裏にすぐ取り出せる母の顔はいつも追い詰められていた。私を見る目もなにかを堪えるような、耐えているような渋面ばかりだった。
motomura_3
DONE私だけが見ているニョロニョロした謎生物の幻覚です。モクチェズ前提。いつもは字書きですが今回は4コマに挑戦してみました。
コマによってニョロたちのサイズ感が変わるのは仕様です。 8
フォッカ ちゃ ん
PAST当面(年内?)過去再録ができなさそうなのと、こいの日だし去年9月のイベント合わせで出したお話を上げます。
同道後~越境前のどこかでこんなことがあってもいいよね!
モクマわりと同道の誠意は強いと思うなあ!
ドラマCD楽しみだな!(未視聴)って気持ちで描いてたはず。 20
ムー(金魚の人)
DONEモクチェズワンライ0424「マッサージ」で参加です。お風呂上がりにモさんから肩もみされるチェの話。身も心もほぐしちゃお。「ささ、チェズレイさん。こちらへどうぞおかけなすって」
スイートルームの一人がけチェアを引いてモクマがチェズレイを手招く。
「ふ、では宜しくお願いしますね」
チェズレイはバスローブの紐を結びながら、椅子に深く腰掛けた。目の前にある鏡越しにモクマと目を合わせる。磨かれた鏡面は曇りひとつなく、施術者の動きを全て映し出す。これならば下手なことはできまい。
――風呂から上がったら肩もみをさせちゃくれんか。寝間着着たままで構わんよ
入浴前に脈略なく出された提案をチェズレイは承諾した。
快諾した理由はみっつある。ひとつに、疲労を労る相棒の優しさに絆された。ふたつに、かつて整体師として仕事をしていた男の腕前に好奇心が疼いた。そして、自身の潔癖へのリハビリを兼ねてだ。
2885スイートルームの一人がけチェアを引いてモクマがチェズレイを手招く。
「ふ、では宜しくお願いしますね」
チェズレイはバスローブの紐を結びながら、椅子に深く腰掛けた。目の前にある鏡越しにモクマと目を合わせる。磨かれた鏡面は曇りひとつなく、施術者の動きを全て映し出す。これならば下手なことはできまい。
――風呂から上がったら肩もみをさせちゃくれんか。寝間着着たままで構わんよ
入浴前に脈略なく出された提案をチェズレイは承諾した。
快諾した理由はみっつある。ひとつに、疲労を労る相棒の優しさに絆された。ふたつに、かつて整体師として仕事をしていた男の腕前に好奇心が疼いた。そして、自身の潔癖へのリハビリを兼ねてだ。
ムー(金魚の人)
DONEモクチェズワンライ0417「カウント」で参加です。同道直後のモクチェズ。指折り数えて待つ相棒の下へ急げ〜💨「ありがとうございました〜!また来てくださいね」
「うんうん、どうもねえ」
自動ドアと若い店員の元気な挨拶に背を向け、モクマは商店を後にした。一人でぶらぶら散歩していた道すがら見つけた個人商店だ。並ぶ食品はどれも新鮮で、看板娘のお嬢さんも話し好き。実にモクマ好みの店だった。
紙袋を左脇に抱える。
地平線へ沈む夕陽を追いかけるように石畳の道を進んだ。
紙袋から覗く真っ赤に熟れたトマトが歩調に合わせて揺れる。いい食材がたくさん手に入った。調理するのが嬉しみだ。
「これだけあれば5日は足りるでしょ」
陽に焼けた右手を広げる。
まずは1日目、トマトとレンズ豆を煮込んだミネストローネスープ。
2日目は煮詰めたスープをソースにリメイクして、ミートスパゲッティとしよう。
1765「うんうん、どうもねえ」
自動ドアと若い店員の元気な挨拶に背を向け、モクマは商店を後にした。一人でぶらぶら散歩していた道すがら見つけた個人商店だ。並ぶ食品はどれも新鮮で、看板娘のお嬢さんも話し好き。実にモクマ好みの店だった。
紙袋を左脇に抱える。
地平線へ沈む夕陽を追いかけるように石畳の道を進んだ。
紙袋から覗く真っ赤に熟れたトマトが歩調に合わせて揺れる。いい食材がたくさん手に入った。調理するのが嬉しみだ。
「これだけあれば5日は足りるでしょ」
陽に焼けた右手を広げる。
まずは1日目、トマトとレンズ豆を煮込んだミネストローネスープ。
2日目は煮詰めたスープをソースにリメイクして、ミートスパゲッティとしよう。
ムー(金魚の人)
DONEモクチェズワンライ0403「急降下」で参加です。急降下する飛行機に対処するモクチェズ。
【高度が下がっています 上昇してください】
【高度が下がっています 上昇してください】
「おわわっ!」
けたたましいアラート音と同時、モクマの身体が見えざる手によって右に左に引っ張られる。たたらを踏んで後ろに下がるも指に触れた金属の感触に思わず手を上げた。
ここは飛行機の操縦室だ。飛行機を操縦するためのハンドルやらボタンやらモニターやら精密機器が詰まっている。素人が触れて事態を悪化させるのはマズイ。
脚に力を入れて、鍛え上げた体幹で荒ぶる機体の動きをいなす。
操縦室のドアに背を預け、目だけで相棒を探した。
チェズレイは操縦席に座り操縦桿を握りしめていた。
本来の操縦士は既に事切れてモクマの足元に倒れている。折り重なるようにして気絶している「裏切り者」の手によって、この飛行機はパイロットを喪ってしまった。
2161【高度が下がっています 上昇してください】
「おわわっ!」
けたたましいアラート音と同時、モクマの身体が見えざる手によって右に左に引っ張られる。たたらを踏んで後ろに下がるも指に触れた金属の感触に思わず手を上げた。
ここは飛行機の操縦室だ。飛行機を操縦するためのハンドルやらボタンやらモニターやら精密機器が詰まっている。素人が触れて事態を悪化させるのはマズイ。
脚に力を入れて、鍛え上げた体幹で荒ぶる機体の動きをいなす。
操縦室のドアに背を預け、目だけで相棒を探した。
チェズレイは操縦席に座り操縦桿を握りしめていた。
本来の操縦士は既に事切れてモクマの足元に倒れている。折り重なるようにして気絶している「裏切り者」の手によって、この飛行機はパイロットを喪ってしまった。
nochimma
DONEモクチェズワンドロ 罪 罪の味と嫉妬の罪 さっきまでぎゅっと身を寄せ合っていた卵麺が、いまは大泡の沸く寸胴鍋のホールで菜箸とダンスしている。
茹で時間は、五分。いつもは面倒がって使わぬタイマーをきちんとセットしながら、腕を組んで職人ちっくにコンロを見下ろすモクマの顔はなぜだかとってもにがにがしい。
「……なしてこんなことに……」
古い作りのセーフハウスだからキッチンは三方を壁に囲まれ、こぼれたぼやきは湯気と共に換気扇に吸われて消えた。
こんなとこまで高級そうなステンレス製のタイマーの、忙しなく階段を降りていくデジタル表示のその上にちょこんと乗った数字が示すのは、今がもうすぐ日付をまたぐ頃合いだということ。
なぜモクマがこんな時間にこんな場所で腕組みしているかといえば、晩酌の果てにまっすぐ座るのすら困難になったとろとろの相棒にごねられたからである。
3788茹で時間は、五分。いつもは面倒がって使わぬタイマーをきちんとセットしながら、腕を組んで職人ちっくにコンロを見下ろすモクマの顔はなぜだかとってもにがにがしい。
「……なしてこんなことに……」
古い作りのセーフハウスだからキッチンは三方を壁に囲まれ、こぼれたぼやきは湯気と共に換気扇に吸われて消えた。
こんなとこまで高級そうなステンレス製のタイマーの、忙しなく階段を降りていくデジタル表示のその上にちょこんと乗った数字が示すのは、今がもうすぐ日付をまたぐ頃合いだということ。
なぜモクマがこんな時間にこんな場所で腕組みしているかといえば、晩酌の果てにまっすぐ座るのすら困難になったとろとろの相棒にごねられたからである。
ムー(金魚の人)
DONEモクチェズワンライ0327「罪」で参加です。晩酌してるある日のモクチェズ。
「モクマさん」
モクマの肩に隣人の重みが優しくのしかかる。男の広い肩へ頭を預けた相手は手元のどぶろく豆乳割りの水面を吐息で揺らしていた。
「んー?」
肩に滑り落ちてきた絹糸のような髪に触れる。キューティクルを逆撫でても今宵のチェズレイは何も言わない。
肩に触れる頬は火照ってて、人肌を感じて心地よかった。
美味しいお酒と相棒との愉快な会話の効果で今宵の晩酌も幸せな時間である。テーブルの上のつまみも片付いたし、瓶に残ったお酒ちゃんもわずか。晩酌相手の瞼もくっつきたがっている。
そろそろお開きにしてベッドに行こうかな、と考えていた矢先、チェズレイが口を開いた。
「ねェ、モクマさん、あれ食べたいです」
「どれ? 持ってくるよ」
1987モクマの肩に隣人の重みが優しくのしかかる。男の広い肩へ頭を預けた相手は手元のどぶろく豆乳割りの水面を吐息で揺らしていた。
「んー?」
肩に滑り落ちてきた絹糸のような髪に触れる。キューティクルを逆撫でても今宵のチェズレイは何も言わない。
肩に触れる頬は火照ってて、人肌を感じて心地よかった。
美味しいお酒と相棒との愉快な会話の効果で今宵の晩酌も幸せな時間である。テーブルの上のつまみも片付いたし、瓶に残ったお酒ちゃんもわずか。晩酌相手の瞼もくっつきたがっている。
そろそろお開きにしてベッドに行こうかな、と考えていた矢先、チェズレイが口を開いた。
「ねェ、モクマさん、あれ食べたいです」
「どれ? 持ってくるよ」
nochimma
TRAININGヴ愛後の「凍えそうな夜に三日月見上げ約束したね」の幻覚です 付き合ってないモクチェズ これまでの約束が彼らにとってどうなったかわかんなくなって止まっちゃった 遮るものなく広がる一面の夜空は、壁を覆うために吊り下げられた大きな幕みたいだと、モクマは主役のいない舞台を見つめながら思った。
しかもただの布ではない。深い紫紺色をして、びろうどのようになめらかで重厚で、いかにも相棒の故郷にふさわしい、高級感のある夜の色だった。
星は見えなかった。雪を降らすための薄雲が、布地の上を覆っているから。
半透明の紗幕は上手から吹き付ける風に乗って舞い散る雪の小粒とあいまって、はかなげでうつくしい世界を作り上げていた。
ひゅおおおおう。ひゅおおおう。
か細い風音が、彼女の不在を嘆くように響き渡る。
ほんの数分前まで、ここにはとびきりきれいな空の上のお姫様がしゃんと背を伸ばして立っていた。
6887しかもただの布ではない。深い紫紺色をして、びろうどのようになめらかで重厚で、いかにも相棒の故郷にふさわしい、高級感のある夜の色だった。
星は見えなかった。雪を降らすための薄雲が、布地の上を覆っているから。
半透明の紗幕は上手から吹き付ける風に乗って舞い散る雪の小粒とあいまって、はかなげでうつくしい世界を作り上げていた。
ひゅおおおおう。ひゅおおおう。
か細い風音が、彼女の不在を嘆くように響き渡る。
ほんの数分前まで、ここにはとびきりきれいな空の上のお姫様がしゃんと背を伸ばして立っていた。
秋良七
SPUR ME【イベント予定】7月23日(東京)星に願いを。
2022 -day1-
モクチェズオンリーに申し込みしました!
開催おめでとうございます!!!
とりあえずR18ということだけ決まっていますが何もかも未定です。何か出せるように頑張ります…!!!
ムー(金魚の人)
DONEヴ愛〜ホリバの間のモクチェズ。南国で過ごすこと2週間。朝のランニングを終えたモさんがチェズと過ごすヴィラに戻ってきて――
※モ母が少しだけ出てきます。
南の向かい風からとおせんぼ 柔らかな朝の日差しに背中を押されて、モクマは跳ねるように走っていた。
エメラルドグリーンの海がキラキラと輝いている。まるで宝石を散りばめたよう。白い砂浜との境は鮮やかで眩しい。
チェズレイ曰く、ここは海ではなく礁湖、白い砂浜はサンゴ礁だという。遠い地平線まで続く湖はモクマの目には海にしか思えないのだけれども。
黄色いビーチサンダルで白地を踏みしめ、波打ち際を駆ける。腕にかけたビニール袋がモクマのアロハシャツと擦れて鳴る音も潮騒に紛れて唄うようで心地良い。
「ほっ!」
両足でひとつの建物の前に立つ。2週間前から根城にしているヴィラだ。リゾート用ホテルで、部屋にいても海風を感じられる開放感をモクマはいたく気に入っていた。
2568エメラルドグリーンの海がキラキラと輝いている。まるで宝石を散りばめたよう。白い砂浜との境は鮮やかで眩しい。
チェズレイ曰く、ここは海ではなく礁湖、白い砂浜はサンゴ礁だという。遠い地平線まで続く湖はモクマの目には海にしか思えないのだけれども。
黄色いビーチサンダルで白地を踏みしめ、波打ち際を駆ける。腕にかけたビニール袋がモクマのアロハシャツと擦れて鳴る音も潮騒に紛れて唄うようで心地良い。
「ほっ!」
両足でひとつの建物の前に立つ。2週間前から根城にしているヴィラだ。リゾート用ホテルで、部屋にいても海風を感じられる開放感をモクマはいたく気に入っていた。