sirome0_0DONEよくできましたと、🏐男子🏐男子が褒めてくれるらしいhnt/tksm/sg/knm日向 体調不良をちゃんと言えたとき 朝からなんだか体調が悪そうな🌸ちゃん。だけど、全然頼ってくれないしふらふらのまま何処かに行こうとする🌸ちゃんをちゃんと見てる。 教室で友達に囲まれながらもちゃんと見てるし、教室から出ていく🌸ちゃんをみた瞬間「ごめん、ちょっと便所っ」って追いかけるように教室を出ていく。 ふらふら、ふらふら歩いてる🌸ちゃんを追いかけて「なぁ、〇〇」って声を掛けると案の定真っ青な顔の🌸ちゃんが振り向く。 「ひな、た。」 「うん」 「ごめ…しんどい…」 体を預けてくる🌸ちゃんをしっかりと抱きとめて「よくできました。」って言ってくれる日向くんに安心して涙が溢れちゃう🌸ちゃんでした。 2048 sirome0_0DONEオリジナル小説冬になると眠ってしまう女の子のお話三ねぇ、来たよ。 ドアを開けて、眠りについた君を見つめて声を掛ける。 最後に言葉をかわした日から何日経ったのだろう。 何日僕はそう呟いて君の枕元で君の耳に届いているかどうかもわからないくだらない話をしただろう。 早く春が来ればいいのにと、君に呟くのが帰る前のルーティンになっていた。 前の年ももそうだったのかもう記憶にないけれど。 きっと来年君と言葉をかわしたとき僕はまた君に恋をする。眠っている間には分からないきれいな瞳に。君ののどから出てくるかわいらしい声に。 愛しすぎて、もしかしたら涙がこぼれてしまうかもしれない。 「ねぇ、」 「何。」 「どうして冬になるとすぐに帰るの」 「すぐに暗くなるからだよ。」 「嘘つきだ。」 668 sirome0_0DONE主人公ちゃんが多分一番強いまほかくのキャラと愛してるよゲームダニエル「………言わなきゃだめなのか」 始まる前から顔を真っ赤にして言ってきそうなダニエルくん。 「いやいや、言わないとゲームにならないでしょ」って言うと「そうだよな」って会話を背ける。 「……………………ぁ、いしてる。」 長い沈黙の後ようやく顔を見ずに言うダニエル・ペイジに対して、主人公ちゃんは「ダニエル、こっちを見て。」って言うものだから「いや、ちょっと待て。」って言って気持ちを整えてからきちんと顔を見るダニエルくん。その瞬間を狙って「ダニエル、愛してる。」って言う主人公ちゃんと「おまっえっ@3€%☆」って真っ赤な顔で何かを叫ぶダニエルくん。 コルビー「僕は〇〇のこと普通にすきだけど」 905 sirome0_0DONE柚木普の願い四番の世界の中で俺はただ、名前で呼んで欲しいだけなのに。 折角柚木普として生きる世界があるのに、ヤシロはずっと俺を花子くんって呼ぶ。 何度訂正しても、訂正しても、 「花子くん」 ほら、また… 「だから、俺花子くんじゃなくて普くんだってば。」 困った顔で、「あ、そうだった。」って言ってから次に会った時にはもう間違えてる。 俺が必死に四番の作った世界で周りに合わせて生きているのにそんなことお構い無しって感じだ。 「…ほんと、笑っちゃう。」 誰もいない体育館裏で一人で空を見ていた時にそう呟く。多分、普通だったら何度も名前を間違えるなよって怒って口も聞かなくなってしまうのかもしれない。それでも、毎回口を利いてる俺ってやっぱなんか変なのかもしれない。 477 sirome0_0DONE〇〇が流した涙の意味なんて、オレにはわからないままだった。だって、数日後彼女は誰にも言わず姿を消したから。❤くんの夢「オレの夢がなんだっていいだろっ」 言えるわけがない、言えるわけがないのにお前もグリムもデュースも目を輝かせて聞いてくる。 言いたくない、言ったってどうせかないっこない夢だから。 「…どーせ、しょうもない夢なんだゾ。」 しばらく誤魔化していたらグリムは、可哀想な人間を見る目をオレに向けてそう言う。 そう思いたきゃ、そう思えばいい。 他の誰かに聞かれていたら、笑ってそう答えていたのだと思う。でも、その言葉が頭にカチンと来たのだ。 「…あーもうっ、わかったそんな知りたかったら教えてやるよ。俺の見た夢はな、〇〇が元の世界に戻らないままの夢。」 勢いに任せて、そう言葉を吐き出すとオレ以外の誰かが口を開く前に続けて言った。 531 sirome0_0MOURNINGただ、ひとり旅の予定がズレた日に思いついた話ひとり旅出かけようと思った。大切だと思っていた人を忘れるために。唐突に選んだ意味のない季節をぱっと指さして気づく。 本当に偶然、でもそれは必然のように意味のある季節であるように思える。 それくらい、大切な日だった。その日は、君と出会った季節だったから。 君の口にしていた名前の場所、多くの時間君が過ごしたらしい場所。全部見て回りたかった。 君がいたことを、どうしても感じたかった。 それだけで良かった、それだけで。 きっと、私は前へ進める。 初めての土地は、冷たくてつんと鼻の奥が痛くなるような空気をしていた。 秋、という季節がそうさせていたのかもしれないけど。 「さむ。」 小さく呟いて、歩を進める。 右も左も知らない景色が広がる世界へ。 319 sirome0_0DONEポゼの中でも、元のお家に戻りたい子、戻りたくない子で意見の食い違いが出てきてもしんどい、好き…ってなるオーバーオールちゃんは戻らなくても大丈夫。ここにはたくさん知らないものがある。面白いもの、楽しいものがたくさんある。 ここに来ていつも泣いている人がいる。ホームシック、というやつなのかもしれない。 オウチ、と言うものも、ママと言うものも知らないけど。 みんなオウチと言うものがあるのかな、なんて思って周りを見ても、自分のことでいっぱいいっぱいなのか目が合うヒトすらいない。 どうして帰りたいんだろう、ここでは自由に歩き回る足があるのに。 どうして帰りたいんだろう、ここでは自由にお話できるコトバを持てるのに。 教えて、誰か…っ。 「オウチ、ってナニ」 小さく小さく呟いたのに、みんなが一斉にこっちを見た。 「ボク、知ってるよ、ゼンブ、知ってるよ。」 「おウチ、おウチ、あぁぁぁっ」 693 sirome0_0DONE彼女の一人旅に賛成する、しない🏐男子可愛い子には旅を日向 する、けど危ないとかなら俺と行こう 「日向、日向、日向ひっ、ごっほごほっ」 あまりに勢いのいい彼女さんの登場に「ぇえっ」とびっくりするのが大人になった日向さん。 落ち着くまで待ってから「で、何」って聞いてくれる。 「一人旅に行こうと思ってって言っても国内だけど」って嬉しそうな彼女に、「新幹線飛行機」ってまず交通機関きいてくる。 「んー、今回は飛行機で。と考えてまして。」と彼女ちゃんが言うと、「え、〇〇ちゃんと飛行機乗れる乗り方わかる」とめちゃめちゃ驚いた顔で確認に入る。 「わかるよ。」と笑う彼女ちゃんに「ほんと俺ついてけるよ」って食い気味に言う。 「日向が、ちゃんと準備して海外に旅立って行ったのも知ってるし、それを見てたからこそ一人で行こうって思ったの。」という彼女ちゃんの真っ直ぐな目を見て、「わかった。」って納得する。 1581 sirome0_0DOODLE田中が田中だから、田中夫妻誕生秘話菅原「清水はどうして田中だったの」 清水「···かっこいいでしょ」 菅原「まぁ、田中はカッコいいよな。頼りになるし、」 清水「でも、そう思ったのは日向たちが来てからかな。最初はうるさいし苦手だった。」 菅原「ハハッ。」 清水「田中はずっと田中なんだよ。だからいいなって思ったの。」 菅原「ずっと田中」 清水「誰に対しても田中。」 菅原「動詞みたいじゃん。」 清水「確かに。」 田中「潔子さん、お待たせしました」 清水「うん。」 田中「てか、スガさんいつから。」 菅原「お前が便所に駆け込んだあたりから。」 田中「どこで見てたんっすか」 菅原「あの辺。田中がトイレ行ったから清水1人だーと思って。」 田中「へー、そうなんですね。何の話してたんですか」 434 sirome0_0MOURNING短い詩みたいなやつ夜のナイフ両親を看取ったら、自分は死ぬことを目標に生きてきたはずなのに、今すぐにでもと思う時がある。 正直、人がひとりいなくなってしまっても他の人の人生はいつもと変わらないまま続くのだろう。 ただそれだけのこと。 きっと、すぐに忘れてしまう、あんな人もいたなーという記憶ですら。 それでいいんだ。 誰かに悲しんでほしいわけじゃない。覚えていてほしいわけでもない。 そう思っていたのに、夜になって考え始めるとそれがたまらなく恐ろしくて涙が出てしまう。 自分は誰の何者でもないのだ、そう夜にナイフを突きつけられているようで。 261 sirome0_0DONE派手な子にモテるけど好みの子にはもてない気になる子の好きな人は同じクラス、見たことある人やなぁくらいの存在やった。それがいつしか気になり始めていた。これが俗に言う、【俺に興味を持たへんなんておもしれぇ女】ってやつなんやろう。 それなのに。 それなのに、や。 「…なんでなんっ」 「侑うっさい。」 「こんなかっこいいのになんで別の奴好きとか話ししてるん……はぁ」 「人の好みはそれぞれやろ。みんながみんな侑好きなわけ無いやん。」 「んー…………いや、好きやろッ俺やで」 「そういうとこやぞ。」 治に訊いたところで期待した答えなんて返ってこないことは分かりきっていた。それでも誰かに聞いてほしいとき治は俺にとって最高の相手や。 その時、治のスマホが震える。 「誰やねん」 「〇〇さん。」 518 sirome0_0DONEただぼーっと日が沈むのを見ていた日々あなたが好きだと言ったもの。あなたが少し眠るだけと、目を閉じたあの夜から一体何日が過ぎたのだろう。 気がつけば新選組は、私を残してどこかへ行ってしまったようだった。 江戸へ行ったのか、大坂へ行ったのか、土方さんはいちいち連絡を寄越してくれていたのにも関わらず私の心はあの夜から何も受け付けない。 ただ、ただ、朝から日が沈むまで空を眺めていた。 何も考えられない、感じない。 「…い、おーい。」 だから、その時いま一番聞きたかった声を耳にした時すらすぐには気づかなかった。 「なぁ、って。悪かったよ。お前を一人にしちまってさ、」 「藤堂さ…っ」 「あぁ。」 目の前には、もう二度と言葉をかわすこともないだろうと思っていた人が立っている。 私の声に泣きそうな笑みを浮かべながら返事をしてくれる。 532 sirome0_0DOODLEハウルさんとソフィーのその後の日常好きって言われたいハウル「ソフィー、愛してるよ。」 ソフィー「そう。カルシファーお城を少し動かして。」 カルシファー「ソフィーがそんなことをいうなんて珍しいね。」 ソフィー「チェザーリーのお店に行きたいの」 ハウル「ソフィー、愛してる。」 マルクル「…ソフィーからも言ってあげたら」 ソフィー「そうね、マルクル。でも私みんなのいるところでは恥ずかしいの。」 マルクル「ふぅーん。…ソフィー、大好き。」 ソフィー「あらあら、私も大好きよマルクル。」 マルクル「ホント」 ソフィー「ほんとよ、私嘘はつかないようにしているの。」 マルクル「やったー」 カルシファー「…ソフィー、ソフィー」 ソフィー「なぁに、カルシファー」 カルシファー「ハウルが」 542 sirome0_0MOURNINGほんとは、寮長の座を譲っていない♦️先輩の話⚠捏造してます 424 sirome0_0DONE傘を壊してしまった🌸ちゃんと🏐男子tksm/sg/kr月島「嘘でしょ」 「…ねぇ、それいま一番言いたいの私だと思うよ。」 となりで傘をさしてた🌸ちゃん(影山くんファン)の傘が風に煽られて折れた瞬間を見てしまった月島くんの第一声と月島くんの想い人🌸ちゃんの第一声がこれ。 「っていうか、もっと他にあるでしょ。」 「何が」 「大丈夫とか僕の傘貸してあげるよ、とか。影山くんならこういうとき多分無言で傘貸してくれるよ。」 「はぁキミ王様のこと知らないでしょ。絶対無「月島…お前、女子が雨に濡れてんのに何やってんだよ。…ダイジョブっすかあの、これ」大丈夫だから、タオルも僕の貸すし。」 なんだかんだと話してると、たとえ話がついファンの影山くんがこの場にいたら、になる🌸ちゃんとそれだけでも面白くないのにご本人登場でさらにタオル出そうとカバンをガサゴソしてる影山くんも面白くない月島くん。 1474 sirome0_0DOODLE大人になった、デ クとダ イ ナマ イ トの恋バナクソ鈍感奇跡野郎緑谷「かっちゃん、結局まだ彼女いたことないんだ」 爆豪「なんだよっ文句あっか」 緑谷「ないないない、僕もないもん。ただ、意外だなあと思ってさ。かっちゃんかっこいいからきっとモテるんだろうな、とか。」 爆豪「モテるって別に褒め言葉じゃねぇだろ。好きなヤツに好かれてることが一番すげぇだろうが」 緑谷「確かに…両想いって奇跡だよね。」 爆豪「オレの目の前にはクソ鈍感な奇跡野郎がいるけどなっ、」 緑谷「へぇ…え」 212 sirome0_0DONE片思いで諦めきれないbll男子🖤、🐆🖤「好き、好き、何度でも言う。」 きっと、諦めない精神は強いと思う。 負けない·折れない·諦めない。 だから、断られても好きなものは、好きという。好きになってもらえるまで言う。 「おはよー、黒名くん。」 「おはよ、好きだ。」 レベルで告白するし、言われた側の🌸ちゃんは最初「なっ」ってなるけど、次第に慣れて「会話しようねー。」って流し始める。 あまりにも流しすぎてると、怒った🖤くんに手首掴まれて無言であんまり人が来ない廊下の隅に連れて行かれるし、「拗ねた拗ねた。」って頬を膨らませた🖤に真っ直ぐ目を見て伝えられる。 「ごめんね。」って🌸ちゃんが謝ると、🌸ちゃんの手首掴んだまうずくまり「〇〇、好きだ。俺じゃだめか」って顔を伏せたまま泣きそうな声で言われちゃうから、本当に自分のことを想ってくれているんだって改めて自覚する🌸ちゃんも同じようにしゃがみ込んでうずくまっちゃう。 928 sirome0_0DONE後輩が気になる先輩 348 sirome0_0DONE帰んないで、なんて言えるはずがなかった。ずっと、ずっとそばに居て欲しいなんて言えるはずがなかった。夢のような時間「エース」 「何してるんだゾオレ様待ちくたびれて帰るとこだったゾ。」 「デュース、グリム。」 「ボケっとしてんじゃねぇんだゾ。」 「あれ、あと一人…」 「フナッ」 「あと一人」 「……いたよな。」 「……いや、僕達は何時も二人と一匹だったぞ。」 「いたって」 誰か俺らにとって大切な…。 『………ス』 「ほら、聞こえる。あいつの声。」 オレらの知ってる、あの声。 『……ースッ………て、…が、……てる。』 『おき…っェースッエースっ』 「なんだよ、監督生」 そう、監督生、オンボロ寮の監督生… 「BADBOY、トラッポラ。クルーウェル様の授業はさぞかし心地よかったのだな。」 「げ。」 「あらら…」 「起こしてやってたのに、起きないのが悪いんだゾ。」 561 sirome0_0DONEやんちゃな男兄弟のいるお家にいて、兄弟の弟くんのほうが大事にしてたけど、ある日お兄ちゃんがそれを取り上げて首を回してしまった日から弟くんは、「怖いっ!遊ばない」って言って捨ててしまったものそんな、反転くんのはなし。ボクの住んでいたオウチにはトモダチが2人いた。 大きいトモダチと小さいトモダチ。 大きいトモダチはよく小さいトモダチをからかっていたけど、多分イジワルじゃなかったんだと思う。 小さいトモダチはボクを大事に大事にしていた。 ただ、マママは2人とは違った。 ボクを気味悪がってゴハンの時に小さいトモダチのそばに座るボクを見ては嫌そうな顔をしていた。それで大きいトモダチに言ったんだ。 あの気味の悪い人形を壊してこい。落書きをしたっていい。とにかく弟が人形と遊びたくなくなるくらいにしてこい、と。 大きいトモダチは、小さいトモダチがボクを大切にしていたのをよく知っていたからすごく悩んだんだと思う。 だけど、結局ママの怖さには敵わなかった。 767 sirome0_0DONEどうしても口説き(治し)たい人君は旅をするどうしても、どうしても口説けない人がいた。 その人は、いつも明るくてまるで病気なんてないような顔で診察室に入ってくる。 「せんせっ、今度沖縄に行くんだ」 「駄目だよ。」 その人は、僕の制止をなかなか受け止めてはくれない。 「今度こそ、治療を受けてもらう。」 「治療なら受けてるよ。」 「欠かさず処方薬は正しく飲んでるし、おかげで検査の結果も現状維持を続けてる。」 「だから、そうじゃなくて「いやだよ。」…」 「沖縄に行ってから。世界を見てから。どうせ私には私しかいないんだから。そんな私もそのうちいなくなるんだから。今、見に行くの。世界を。」 すぐにどうこうなる病気じゃない。ただ、彼女の病は確実にその小さな体を蝕んでいく。 719 sirome0_0DONE宮治モテる、ガチファン多そう義理と本命侑「…」 治「…(もぐもぐ)」 侑「…んでや。」 治「は角名、それ一個ちょうだい。」 侑「何でなんやおかしいやろ」 治「いや、突然目の前に来て大声出してるお前が一番おかしいやろ。」 侑「食いしん坊キャラがええんか戦隊ものでいう黄色が好きなもんはカレーです言うてるようなやつがええんか」 治「喧嘩なら買うけど…いや。しょうもなさ過ぎてやっぱ買えんかもな。」 侑「なんで、お前のほうがチョコ多いねん。しかも、本命っぽいのばっかやし同じ顔やぞ」 治「性格はいっしょにせんとってほしい。侑は性格クソやし、バレてるんちゃう」 侑「しょうもなさすぎて喧嘩買えへん言うてたくせにちゃっかり買ってんちゃうぞ。」 477 sirome0_0DONEtksmくんはこわい男少しオトナになった月島くんとおしゃべりする。月島「寒いのに耐性なんか無いけど。寒いもんは寒いでしょ。」 「でも、日向が、」 月島「僕を日向と同じように思わないでくれるあれは異常なんだよ。」 「そう、なの」 月島「そうなの、じゃないんだよね。」 「月島くん、暑い日も寒い日もこうなんか…すんってしてるから。」 月島「なにそれ、してないよ。寒い日は震えてるし、暑い日はげんなりしてる。」 「…そっか。まだまだ月島くんに関してはしならないことばかりだね。」 月島「まぁ、知りたきゃこれから知ればいいんじゃない」 「い、いけないよ。いけない。そうやってたまにキュンってさせてるんだ、悪い人間だ」 月島「僕、自分が善人だなんて一言も言ってないけど。」 「お、恐ろしい男だ。山口くんに言ってやる」 341 sirome0_0DOODLE大人になった山口くんと月島くんがご飯に行こうとしているよそんな日もある山口「ツッキー、」 月島「山口おつかれ。今日何食べる」 山口「牛タン、牛タン食べたくない」 月島「いいよ。」 山口「やった」 月島「山口…。」 山口「何ツッキー。」 月島「僕山口に彼女紹介されたとしてもどっちが彼女か分からなくなると思う。」 山口「え…どういうことツッキー疲れてる」 月島「疲れてはいると思う。」 山口「俺男だよ、彼氏の方。」 月島「わかってる、わかってるんだけど。反応がいちいち彼女なんだよ。」 山口「えぇぇっ。」 月島「早くお店行こ。多分ビール飲んでる山口はちゃんと男に見えると思う。」 菅原「おっ、山口と月島だっ今帰りか」 山口「あ、菅「山口逃げるよ。」えっえっ。」 月島「菅原さんに捕まると面倒くさ「こらこら、先輩から逃げようとするな今からメシ行くの一緒に行こうぜっ」アハハ〜。」 366 sirome0_0TRAINING大人になったtnkさんがtksmくんの好きな女の子と職場に来た話月島くんと片思い田中「つーきーしーまー、元気に労働してるか」 月島「げっ、田中さん」 田中「げっ、て言ったな」 月島「……アハハ、イッテマセンヨ。」 田中「良いんだな」 月島「は」 田中「いいんだな今日の俺は1人じゃない」 月島「誰を連れてきたんですか。菅原さんとかですか菅原さんならちょっとご遠慮いただきたいんですけど。」 田中「残念、スガさんではないっ」 「こ、こんにちはー。」 月島「な、んで。」 田中「はっはっは、嬉しかろう、嬉しかろう」 月島「いや、ちょっと待ってください。」 「田中さんとそこで会って。なら一緒に月島くんに会いに行こうかって。」 月島「何でそこで会うの」 田中「たまたまだ。」 「たまたまです。でも、お仕事してる月島くんの姿かっこ良いね。」 620 sirome0_0DONEマッチングアプリをしている彼女と⚽️男子4️⃣1️⃣くん、🐝くん、🐆くん、💪くん、👑くんの場合4️⃣1️⃣「…何見てんの」 待ち合わせの日に、少し前に待ち合わせ場所に来ていた🌸ちゃんが熱心にスマホとにらめっこしているのを見て、何となくわかっているけど聞く。 「マッチングアプリ始めたんだー。」って普通に答える🌸ちゃんに、「え、そうなん」と何故か関西弁チックになる4️⃣1️⃣くん。 まー、もう大人だしなぁとは思うものの、こんなによく会ってる俺って…って考え始める。 「でもまあ、世の中には色んな種類の人間がいるんだなーって観察するだけだけど。」 「それって、意味あるの」 「んー、わかんない。無いかもね。」 なんて会話をしながら、並んで歩き出す。 「あ、のさ…俺「あー、見てあれ可愛い」お、おーほんとだ!」 2179 sirome0_0DOODLE大人になった黒尾さんが谷地さんに連絡を取った時の話注:クロやち気味のお話です 291 sirome0_0DONE彼女がころんだ。bll男子4️⃣1️⃣、🐝、🐆、💪、🐴、🖤の場合4️⃣1️⃣「え、大丈夫」 急に隣を歩いていたはずの彼女の姿が消えてびっくりする。 「ごめん、恥ずかしいよね。」ってころんだ彼女に言われて「全然」って即答する4️⃣1️⃣くん。 「それより痛いとこは」って訊いて来る。 できた彼氏さんだなぁって思ってたらその間に抱き上げようとするからちょっと待ってがど止まらないし、何とか抱き上げは回避する彼女ちゃん。 「あ、歩けるから。」 「でも、」 「ほんとに、ほんとに大丈夫。」 なんて言い合う仲良しカップル。 🐝「おーい、大丈夫」 なんて、やまびこポーズで訊いて来る🐝くん。 あまりの恥ずかしさに、「だいじょばないです。」と言っちゃう彼女ちゃん 「俺もよく転んでたから大丈夫だよ」 1941 sirome0_0DOODLEシリアスになるかと思ったら、日常会話になった柊くんと真冬くん。人の気持ちなんて柊「ごめん、真冬の気持ちわかってやれなくて。」 真冬「···」 柊「痛っ、何す「この間も言ったでしょ。俺にだって分からないって。」···」 真冬「俺だって柊の気持ちはわからなかった。シズちゃんのことが好きだってことしか。」 柊「なっ…いつから」 真冬「んー…いつからだろうふふっ」 柊「何笑ってんだよ?」 真冬「柊のことこんなに考えたこと初めてかも。」 柊「…っ、失礼な奴だな。」 真冬「でも、きっとみんなそんなもんだよ。柊が考えすぎなだけ。優しいね、柊。」 柊「うるせぇ、はげ。」 真冬「照れて怒った時のレパートリーも少ないし。」 柊「帰る。」 真冬「おこっ、た」 柊「別に怒ってねぇよ。ただ、これからスタジオ入るから帰るだけ、またな、真冬。あと、上ノ山借りる。」 439 sirome0_0DONE親戚の赤ちゃんに夢中の彼女とbll男子親戚の赤ちゃんに会いました。4️⃣1️⃣、🐝、🐆、👑4️⃣1️⃣「かわいいな~。」 親戚の赤ちゃんに構い続ける彼女ちゃんになのか、赤ちゃんになのかわからない感じでぽそっと呟く系潔くん。 最初は赤ちゃんに夢中でそんな彼氏の声は彼女ちゃんに届いていないのだけれど、しばらくするとまた「かわいいな〜。」って呟くもんだからそのうち彼女ちゃんも4️⃣1️⃣くんの声が耳に入る様になる。 「潔くんも抱っこする」って彼女ちゃんに聞かれて、ドキドキしながら抱っこはする。 赤ちゃんも落ち着いて抱かれているもので彼女ちゃんが「おっ、上手だねぇ〜。」って言うものだから色んな感情と妄想が体の中で駆け巡ってさあ、大変。 親戚たちの家からの帰り道、「潔くん、ずっとかわいい、かわいい言ってたね」ってくすくす笑う彼女ちゃんに一瞬ドキッとするけど「ああっ、可愛かった赤ちゃんも、〇〇も、可愛かった」って大きな声で言っちゃう。 1537 sirome0_0DOODLE話を聞いてちょっと泣きそうになった上様。どこまで行った立夏「お前らって結局どこまでいってんの」 柊「やだ、上えっち。」 立夏「…」 柊「おいっその目、やめろよ。」 玄純「最後まで。」 立夏「は、え」 玄純「最後まで。」 柊「おい、シズ。二回言うなよ。」 玄純「泣いてもやめなかった。」 立夏「……すげぇな、」 柊「バラすなっててか、泣いてねぇし。の前に、きいといて若干引くなよ。」 立夏「……いや、すげぇなって思って。」 柊「お前らはどこまでいってんの」 立夏「…………」 柊「上おーい、上っ。何話きいてやろーか」 239 sirome0_0DONE柊くんと上様は似た者同士だと思うので似ている人真冬「上ノ山くんってなんか柊に似てる」 立夏「はぁぁぁあああっどこがっ」 真冬「そういうところ。」 立夏「うわー…まじか…」 真冬「すごく嫌そうだね。」 立夏「アイツの才能っつーか顔の広さっつーか、こうと決めたら真っ直ぐ進んでいくとこはすげえなって思うんだけど、似てるって言われるとなんか…んー。」 真冬「上ノ山くんは、優しいね。」 立夏「…真冬がもし柊に似てるって言われたらどうする」 真冬「えぇ…。」 立夏「お前そんな表情豊かだったか」 真冬「わかんない、…けど、すごく嫌。柊は俺と真反対の人間だと思うよ。」 柊「…っっくしょいっ」 玄純「大丈夫か風邪」 柊「いや、真冬あたりが俺の噂してる気がする。」 317 sirome0_0MOURNINGレッド様とジャックハートさん食えない人レッド「···。」 ジャックハート「レッドお嬢様、ご機嫌いかがですか♪」 レッド「ママの、トランプ兵さんこんにちは。」 ジャックハート「今日も冷た〜い。」 レッド「ママの一番の手下なんでしょ」 ジャックハート「さぁ、それはボクの口からはなんとも♪」 レッド「ママから何か言われたの」 ジャックハート「それもボクの口からはなんとも♪」 169 sirome0_0TRAININGオリジナルのお話冬になると眠ってしまう女の子のお話二あなたは知らないのでしょう、本当の真っ暗がどれだけ怖いのか。 冬になると、どうしてか眠くなってしまう。 眠りたくなくても、もっと起きていたくても私の思いとは裏腹に冬は年々早くやって来る。 冬の間中夢を見ていられるのなら、どれだけいいだろう。 けれど、私が眠っている間あるのは真っ暗な闇だけだ。 生きているのかどうかすらわからない、このまま眠り続けたらもう死んでしまうのではないかと思ってしまう。 誰か、気づいてくれるのだろうか。 私がもしも眠ったまま二度と目を覚まさかった時、冷たくなってしまった時に。 真っ暗闇の中、私は泣いているのだろうか。頬に温かい感触がする。 あなたは、あなたは来てくれるだろうか。 冬の間に私のことなんと忘れてしまう… 572 sirome0_0TRAININGオリジナルのお話冬になると眠ってしまう女の子の話1僕の好きになった人は、冬になると眠りにつく。 そして、春が来れば目を覚ます。 彼女は、冬も、雪も知らずに過ごす。 粉雪が舞う季節、イルミネーションがきらきらと目に痛い季節を君と一緒にいられたらと願う僕と、私が冬を見れないのはね、冬を見る必要はないとあらかじめ決められたのよと笑う君。 ただ、あなたと出会ってから日々はあっという間に過ぎ去り木々の色も花の色もコロコロと色を変える。 まるであなたと過ごせない季節をさみしく思う私を嘲笑っているかのように、冬はすぐに訪れる。 長い長い冬。 「冬ってね、怖いの。他の人のことは分からないし冬眠している動物のことも分からないけれど。」 しんみりと語っていた君は急に無邪気な笑みを浮かべる。僕にとって君は見ているだけでコロコロと表情を変える季節のように思える。 574 sirome0_0CAN’T MAKE中の人が同じなだけのめちゃめちゃ短いクロスオーバー凪くんと蘇枋くん。蘇枋「なんか、桜くんに邪魔って言われてもあ、うんごめんね。って感じなんだけどニレくんに言われたとしたら僕膝から崩れ落ちるかも。」 凪「そっちにもそんなのいるんだ。こっちも時光っていう人に言われたら、ごめんなさいってなるし、潔に言われたらあ、うんってなるんだけど、蜂楽に言われたら一ヶ月くらい寝込むかな。」 154 sirome0_0DONE多分それぞれ自分のグローブに向けて「愛してる」と言っています。アホな方の圭くん発案です。告白練習ーーー山田くんの場合ーーー 山田「あ、あ、愛してるよ」 藤堂「ヤマに何言わせてんだコラァ」 山田「どこから出てきたの、藤堂くん」 千早「そうですよ、山田くんの声裏返ってたじゃないですか。」 山田「千早くんまで声裏返ってたとか言わないで。」 藤堂「ヤマは声が裏返ってようがどうなってようが、ちゃんと言えただけで100点だろうが」 山田「ありがとう、………もうやめて藤堂くん。ていうか、なんでいるの」 ーーー藤堂くんの場合ーーーー 藤堂「………………愛してる。」 千早「はい声が小さくて聞こえません。」 藤堂「お前には何も言ってねぇよ」 千早「じゃあ、誰に言ってるんですその言葉。」 藤堂「それは、そのっ!お前以外のやつだよ」 644 sirome0_0DONEただ若旦那と茜さんに愛してるよゲームをして欲しかったのですが、多分当時は愛してるなんて言わなかったのかなとか、廓詞難しいとかで難しかったです。廓を出るまで惣右助「茜、巷じゃ互いに、好きと口にしあって照れたほうが負けっていう遊びが流行ってるらしい。」 茜「そうでありんすか。」 惣右助「そうでありんすか、って…ちぃっと言っててくれねぇか」 茜「嫌でありんす。若旦那はいつも変な手管を使うなと仰りんす。」 惣右助「言ってる。言ってるけどよ、本心からの言葉ならいいだろ。」 茜「咎められんす。」 惣右助「………くそっ、ちっとばかりいいだろう。今この部屋の中には俺と茜以外誰もいないし。」 茜「部屋には他に誰もおりんせんが、部屋のすぐ外には利一郎がおりんす。」 惣右助「会話筒抜けかよ。」 茜「それに、若旦那から聞きとう「いくらでも言ってやるよ。俺はお前を好いている。どうせ、粋じゃないとか言うんだろうけどよ」…」 460 sirome0_0DONE初めて書くアズニナ、セトニナに愛してるゲームをしてもらいました。それぞれの愛してるよゲーム。アズニナ アズ「愛してる、愛してる、ニィナ」 ニナ「…アズ、ルール違反だ。1回ずつのはずだろ。」 アズ「んそうだったかじゃあ、どうぞ。」 ニナ「…………アズ、その…好きだっ。」 アズ「………」 ニナ「何だよ、もう何とか言えよっ恥ずかしくなってくるだろっ」 アズ「それは、悪かった。だがこれはすごい破壊力だな…。」 自分が言うのは全然大丈夫なアズール様ですが、言われると本気で照れてしまうアズール様であって欲しいです。はい。 セトニナ セト「…愛してる、これでいいのか」 ニナ「うん、次は私の番だな、セト、大好きだ。」 セト「……」 ニナ「何だよ、何でそんな不満そうなんだ」 セト「これは、愛してると言い合うゲームなんだろ」 507 sirome0_0DONE4️⃣1️⃣くん、🐝くん、🐆くん、🖤くんがそれぞれ彼女ちゃんと愛してるよゲームするようです愛してるよゲームとbll彼氏4️⃣1️⃣「愛、して、る」 愛してるよ、ゲームしよーと元気いっぱいでやってきた彼女ちゃんを見て、本気で不思議そうな顔をしてほぼカタコトで返事をする4️⃣1️⃣くん。 内容を聞いて、俺が学校に行っていない間にそんなゲームが流行っていたのかと顔を真っ赤にする。 「ねっ、たまにしか会えないから…高校生っぽくゲームしよーよー。」 って言う彼女ちゃんに、「それは、高校生っぽいゲームではありませんっ」って片手は額、もう一方の手で待てポーズをする。 「じゃあ、私からね👍」なんて、そんな4️⃣1️⃣くんの制止に聞く耳を持たない彼女ちゃんは、じっと4️⃣1️⃣くんを見つめて「潔くん、愛してるよ。」って真剣に伝えてくるもので、ぐっと噛み締めて堪える4️⃣……おっと、堪えきれず蹲る4️⃣1️⃣くん。 2036 sirome0_0DONEワスレナ隊士と愛してるよゲーム藤堂さんと。「愛してるってお互い言い合って照れたほうが負けっていう遊び知ってる」 日中、見回りの時に寄った茶屋で客の女たちがそんな話をしているのを耳にした。 そういやぁ、お前からはその言葉はあまり聞けないまま今日までやってきた気がする、ぼんやりと考えながら土方さんのところへ報告へ行くと、ぼんやりしている場合じゃないとイライラした様子で叱られた。 「…そんな、怒んなくていいだろ…。」 部屋を出て小さく呟くと、その耳すら土方さんの耳に入ったのだろう、「平助、何か言いたいことがあるなら入ってこい。」と障子越しに声が掛かって、思わず返事の声が裏返った。 「…ったく、土方さんは地獄耳だよなぁ、どこに行ってもこれじゃ気が抜けな…っと、悪い。あぁ、お前か。」 949 sirome0_0DONEナースちゃんが、「イタイノ、イタイノ飛んでいけ」を知っていた理由⚠微虐……待表現あり 641 sirome0_0DONEポゼの中でも、元のお家に戻りたい子、戻りたくない子で意見の食い違いが出てきてもしんどい、好き…ってなる。⚓️くんは帰りたい自分で身体を操れるようになってから最初の頃はなんだか頭がボーッとしていた。 ボーっとして、歩いているだけで動かない時とそんなに変わらなかった。 だけど、時々急に頭が痛くなる。 胸のあたりがざわざわする。 気がついたら、大勢のニンゲンに囲まれていてそのくせボクの問いかけに答えてくれるヒトも、ボクがずっと探しているヒトも見つからない。 「アソボ、」 「アソボーヨォ。」 「ねえっ」 "ボク、ワラッテルミタイデ、カワイイデショ" ニンゲン達はボクを、「かわいい」言うものだからある雨が降った日の夜水たまりに映る自分の顔を見てみた。 コレガ、カワイイ… ボロボロで、血がついているコレが。 頬に手を当てて、水たまりを覗き込んでいるとひどく頭が痛くなった。 580 sirome0_0DONE君は僕になりたいって言うけれど、僕は、山口になりたいって思ってる。山口が好きな君と、君を好きな僕。「山口くんは、"ツッキーはモテるから"って言ってるけど、月島くんが好きになる子って大体山口君を好きだよね。」 月島「山口はカッコいいから。」 「うん、山口くんはかっこいいよね。」 月島「え」 「え」 月島「···いや何でもない。」 「やっぱり、男の子から見てもかっこいいんだね、山口くん。」 月島「そうだね。」 「やっぱ、あふれ出るかっこよさと可愛さは隠しきれないよね。はぁ…なのにどうして自分の魅力に気づかないんだろ。おかしくない」 月島「僕、酔っ払いに絡まれてるすごく嫌なんだけど。」 「山口くんのそばかすになりたい、いや月島くんになりたい。」 月島「意味わからないんだけど。」 「だって、休み時間になれば『ツッキー』って寄ってきてもらえるんだよ。」 603 sirome0_0DONEこの後めちゃめちゃ〇〇に心配された。もやもやの正体「ナイルのところに行くのか」 〇〇はいつも一人で行く。 今度はナイルという人間のところに行っているようだ。 俺がどんなに手を伸ばしてもするりとその手をすり抜けて、自分のしたいことに向かっていく〇〇はカッコいいけれど少し…いや大分嫌だと思ってしまう。 何度言い聞かせただろう、 〇〇は人助けをしている、〇〇はどうしても話せない事情に首を突っ込んでいる、〇〇は親戚に会いに行っているだけ、だと。 何度言い聞かせただろう、 俺にだって秘密はある、と。 それでも、それでも……… ぐいっ 「…ダニエル」 「あ、いや…その、何でも。」 多分気持ちが言葉より行動に表れてしまったのだろう。 「そうじゃあ、またね。」 〇〇の服の裾を掴んだ手が、力を無くしてだらりと垂れた。 451 sirome0_0MOURNINGいつか心配すらさせてもらえなくなる自業自得「ダニエルも、マダム·パディフッドのお店に来ることあるんだね。」 ダニエル「いやお前が入るのが見えたから」 「…ついてきたの」 ダニエル「…ついて行かないと、何かに巻き込まれそうだから。」 「ダニエルは心配性だね。」 ダニエル「…はぁ。」 「でも、ダニエルだってこの店に少し前までよく出入りしていたんでしょ」 ダニエル「…」 「彼女探しそれとも、エリオットと会っていたの」 ダニエル「」 「そう。ダニエルにだって秘密はあるよね。私にだって秘密はある。」 ダニエル「…」 「心配しなくても私は大丈夫だよ、ダニエル。」 ダニエル「…。」 272 sirome0_0DONE銀河鉄道の夜の後のジョバンニとザネリのお話を書きました。ザネリとジョバンニ「ザネリ、ねぇ。」 嗤いに来たのか、それとも責めに来たのか、 ジョバンニはそれでも何も言わずに立っている。ただ僕の返事をひたすらに待っているようだった。 「カムパネルラの父さんが言ってたんだ。一度二人で家に遊びに来てほしいって」 「…」 「ザネリ、行こう。きっとそれをカムパネルラも望んでる。」 …カムパネルラが、望んでる 「ジョバンニ、一体「わからないよ。その人が本当に望んでいることも、その人にとっての幸いも…僕らには到底わからない。」…」 「それでも、カムパネルラはカムパネルラのお父さんが望んだことを望むと思うんだ。だから、僕らは行くべきなんだよ。」 いつから、いつからジョバンニはこんなふうに話していたのだろう。 1263 sirome0_0TRAINING三年生になり、少しセンチメンタルな谷地さんです。⚠若干つきやち、やまやち表現ありこの学校に来て3度目の春「谷地さん、」 -仁花ちゃん、どうしたのー 「」 「どうかした」 「いえ、はい。」 一度だけ、清水先輩の声が聞こえた。その声を求めて振り返ったってきっとそこには清水先輩はいないのに。 不思議そうに首を傾げている目の前の山口君だって今では立派な主将になっている。 「…3年生になったんだなって。」 清水先輩の声が聞こえた、とは言わなかった。 言っちゃいけないと思ったから。 泣いても笑っても、私たちに残された時間はもうすぐそこまで終わりが近づいている。 「確かに、あっという間だったよね。」 山口くんはそう言って笑みを浮かべる。 「今までは先輩方がすぐ傍にいてくれたので、いざ自分が最高学年だという自覚が…」 「うん、少しわかる。心許ないよね」 1160 123