浬-かいり- @Kairi_HLSY ガルパ⇒ハロハピの愛され末っ子な奥沢が好き。奥沢右固定。主食はかおみさ。プロセカ⇒今のところみずえなだけの予定。 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 138
浬-かいり-SPOILERイベスト感想「Let's パーフェクト コレクション!」雑多感想・猫かぶりモードの市ヶ谷さんでスタート ・今年はりみりん先輩とななみんによるホラーイベントを期待しています ・もう!!映画観に行く約束してる!! ・ホラー仲間だしベースだし共通点いっぱい ・先輩風を吹かせたい市ヶ谷先輩かわいいね… ・天才と天才、出会う ・こころんのせいで、お菓子買い占めるくらいじゃ驚かなくなってきた ・ななみん後輩可愛い…… ・みなさんご存知「魍魎列島」※知らない ・お馴染みのあのパッケージ ※知らない ・心の内を読まれる有咲先輩 ・私も食玩だいすき ・日菜「すっごく気持ち悪い!」 ・直球な感想すぎて笑った ・満面の笑みで言ってそう ・彩ちゃんに幸あれ ・ちょっとした事件(行方不明事件) ・普通に事件 ・モカ「しゃいーん」 1416 浬-かいり-DOODLEかおみさ(怪盗×スマイルポリス)逃走劇、共闘にて なんでこんなことになってるんだっけな。 スマイルポリスの制服に身を包む美咲は、鉄格子の中で頭を抱える。 「フフ……この状況、実に」 「儚くないから! ああもうどうすりゃいいのさ……」 笑みを浮かべる怪盗ハロハッピーに、美咲はぴしゃりと言葉を遮った。 ビルの一画に何故かあるこの鉄格子の中に、宿敵である筈の二人が仲良く一緒に閉じ込められていた。 このビルに訪れていたのは、それぞれ違う目的の筈だった。美咲はこのビルを拠点としている悪の組織の調査、怪盗はその組織が不当に所持する宝を盗む為だった。 けれど組織の方が二人が思うよりも上手だったようで。こうして二人捕まり、狭い牢獄へと押し込められている現状である。 3017 浬-かいり-DOODLEかおみさ美味しいのはケーキと紅茶と、人の恋路「花音、最近薫はどうかしら?」 「どうって?」 先週オープンしたばかりのカフェの一画、一番端のテーブル。ティーカップ片手に千聖が尋ねたので、向かいに座る花音がフォーク片手に首を傾げた。 一瞬だけ考えて、すぐに合点がいったようで頷く。今千聖が名前を出したバンド仲間の同級生の顔と共に頭に浮かんだのは、同じバンド仲間の後輩だ。 「順調みたいだよ。練習後は薫さんが美咲ちゃんを家まで送ってあげてるみたい。よく一緒に帰ってるよ」 千聖と花音の話題に挙がったのは、数ヶ月前に付き合いを始めた二人についてだった。 付き合いに行くまでお互いそれぞれ相談を受けたり、紆余曲折を見たりしてきたので、話題に上がるのは自然のことであった。 2727 浬-かいり-DOODLE咲咲次からはもうファミレスでいいです「……市ヶ谷さん、飲み過ぎじゃない?」 「いやいや、全然まだまだだろ」 オレンジジュースの入ったグラス片手に苦笑いする奥沢さんに、私は首を振ってからカシスオレンジのグラスを傾けた。 先日、ポピパとハロハピでの合同ライブがあった。この2バンドが揃って何も起こらない訳がなく、まあ賑やかでハプニングだらけで、でも盛り上がって大成功に収まった。 ライブ直後で合同の打ち上げはあったけれど、私と奥沢さんはそれぞれ、はしゃいでいる香澄や弦巻さんの世話に追われて終わってしまった。 なので、後日にこうして二人だけで細やかな打ち上げを行なっているのであった。打ち上げの打ち上げとも言う。 大学は別々となってしまった今でも、奥沢さんは気の合う話し相手であり、身近な相談役であり、そして事情の分かっている愚痴相手だ。 2835 浬-かいり-SPOILERイベスト感想「VIVA LA LIVE!」雑多感想・2階席ーっ!って一回は言ってみたいよね ・どこで言うの? ・三周年衣装かわいいなぁ ・蘭ちゃんの衣装はやっぱりタイトだし谷間見えてるしでたいへんえっち ・夢オチ ・わかってた ・イベントの日程をきっちり把握してる友希那さん ・気になってたんだな ・そしてちゃっかりチケットを持っているこころん ・物語を動かすのはやっぱりこころん ・みんなで行きましょう! ・ポピパのセトリの相談とパスパレのライブの変更の相談は?? ・彩ちゃん真っ先にはぐれそう ・手を繋いでいきたいこころんと、なんか乗り気な友希那さん ・なんで嬉しそうなの?かわいい ・照れてる蘭ちゃんもかわいいね…… ・今後の参考と言えば丸め込まれる友希那さん ・たぶんここに瑠唯さんが居ても同じ理由で丸め込まれてたと思うんだ 2310 浬-かいり-DOODLEかおみさ(ケモ化パロ)にゃんことの楽しい共同生活〜かみなりの日編〜 ざあざあ、と雨が激しく窓を叩く。何気なくずぶ濡れの窓に視線をやったら、外が激しく光って一瞬明るくなる。遅れて、ごろごろと低い音が響いた。 「…………、」 ベッドの隅に座っていた美咲が猫の耳をぴくぴくと動かした。落ち着かない様子で、ちらちらと窓の外を見ている。 また空が光る。数拍後、今度はがしゃんと大きな音。どこかに落ちたかもしれない。 「!」 美咲に目をやれば、驚いたようにしっぽの毛を太く逆立たせていた。耳がしょぼんと垂れているのが、可哀想なのだが可愛らしい。 「美咲」 声を掛ければ、またぴくりと耳が立つ。 此方を向いた顔が引きつっている。 「……なに」 「夕立だから、すぐに収まるそうだよ」 「あたし、何も言ってませんけど」 1088 浬-かいり-DOODLEかおみさ(怪盗×スマイルポリス)今宵、照らすのは、「怪盗ハロハッピー?」 スマイルポリス本部、ハッピー課。先輩ポリスである花音から新しい仕事について聞いた美咲は、首を傾げた。 「うん、近頃この辺で有名になってるみたい」 「……名前、ダサくないですか?」 怪盗ハロハッピー。最近世間を賑わせている怪盗もどきだ。 宝物を盗むという予告状を送りつけて警備に当たった者たちを弄ぶように翻弄した挙句に盗みを働き、しかし数日後には盗んだものを元の場所に戻していく、というなんとも人騒がせで意味不明な怪盗だった。 「また予告状が届いたんだって。この近くに出るみたい」 「なるほど、それであたし達に出動命令が来たんだ」 「こころちゃんもはぐみちゃんも、すっごく気合い入ってたよ。嬉しそうにしてたよ」 2909 浬-かいり-DOODLEここみさ・かおみさ世界一のお姫様になれるキミへ「ライブお疲れ様、みんな! とっても楽しかったわね!」 ライブ後の控え室で、満足げにこころは笑った。今回大成功に終わったスマイル号での船上ライブは、いつもと趣旨を変えてそれぞれがドレスアップしてのライブとなった。 正装し華やかで上品な雰囲気となったものの、結局曲が始まってしまえばいつもと変わらぬド派手なパフォーマンスで、いつものハロハピのライブと変わらなかったが。 「じゃあ、この後のパーティーも楽しみましょう!」 この後は、ライブの観客を交えて船内でパーティーが行われる。こころ達は、このドレスのまま参加予定だった。彼女自身も今は、真っ赤なドレスに身を包んでいる。いつものものよりも装飾が施された派手なものだ。 2355 浬-かいり-SPOILERイベスト感想「Play act!チャレンジ*オーディション」雑多感想・千聖ちゃんって妹役の依頼多くない? ・千聖ちゃんは妹キャラだった……? ・技能重視の千聖ちゃんと、雰囲気重視の彩ちゃん ・同じバンド内のメンバーが同じ役のオーディションを受けるってなんかこっちまで緊張してしまいそうだけど ・新しい挑戦に前向きなのはやっぱり彩ちゃんらしくて好き ・彩ちゃんと一緒にオーディション受けられて嬉しそうな千聖ちゃんも可愛い…… ・実はあやちさ結構好きなんです ・やる前から楽しそうな二人を見てると嬉しくなっちゃうな ・とっても頼りになる千聖ちゃん ・あやちさが一緒に演技の練習を頑張るのを見るとオタクはもう泣いちゃいそうなんだな…… ・千聖ちゃんが比較的優しく教えてあげてるのもいい ・今回甘々じゃない? 1663 浬-かいり-DOODLEかおみさ早く来て、エンドロール「映画?」 金曜の夜、DVD片手に映画観賞を提案したのは美咲の方だった。レンタル店の店名が記されたケースに入れられたDVDのタイトルを見る。薫の記憶では、半年前に話題を呼んだ映画だったと思う。 「美咲が映画を観たいだなんて珍しいね。どうしたんだい?」 「あ、いや……、なんていうか、花音さんと白鷺先輩に勧められて」 「花音と千聖?」 舞台女優と作曲家。曜日に関係なく忙しい二人だが、金曜の夜は二人でゆっくり過ごすのが習慣となっていた。それは決めた訳ではなく、学生時代からの名残であった。 映画を観て過ごすこともあるが、いつもそれを提案してくるのは薫の方だ。美咲の方から提案してくるのは珍しい。 「あたし、今映画のBGMを作曲してるって言ったじゃないですか」 2869 浬-かいり-DOODLEハロハピはっぴー☆しゃっふるっ!「えっとさぁ……、」 “瀬田薫”が困惑顔で溜息を吐くと、頭を乱暴に掻こうとして、……今は髪をまとめていることに気付いて、所在なさげにその手を下ろした。 その前では、楽しげに微笑んでいる“奥沢美咲”が薫を見上げていた。手を顎に当て、目を閉じる。 「この状況……、実に儚いね」 「あたしの顔でそれ言うのやめてもらえます?」 美咲の周りにキラリと輝く真っ赤な薔薇が現れ(※幻覚)、それをじっとりとした視線の薫がばっさりと切り捨てた。 ◆ 事の始まりは数十分前。 ライブハウスに先に到着した薫と美咲は、他の三人を待つ間先にスタジオの準備を進めていた。 その時コードに足を躓かせた美咲が転倒しかけ、それを庇った薫と共に床に倒れ込んだ。 2823 浬-かいり-DOODLEかおみさEPILOGU「やあ美咲、おかえり。向こうは楽しめたかい?」 10年前の薫の実家でシャワーを浴びて、その後同じくシャワーへ向かった高校生の薫を見送って。そして気付けば美咲は自分の家に帰ってきていた。薫と同棲している、自分の時代へ。 10年前の世界へ行った時、自分は弦巻家に居たはずだが。……また高校生の美咲と入れ替わったということは、高校生の美咲を自宅まで連れて帰ったのだろう。 いくら10年前の姿の恋人とはいえ、どうして弦巻家にそのまま泊めさせなかったのか。何故か不満のような感情が渦巻く。が、それは押さえ込んで。 「いや、ほんとどうなることかと思ったけど……。まあ、でも、悪くはなかったかな。高校生の薫さんにも会えたし。そっちは? 高校生のあたしが来たんでしょ?」 2132 浬-かいり-DOODLEかおみさまだコップ一杯にも満たない 人集りを遠くから眺めながら、美咲はベンチの上で重い溜息を吐いた。これで何度目になるだろうか。 視線の先には薫が居た。久々に二人で出掛けたいと、誘ってきてくれたのは薫の方だった。 だから今日は一緒にお茶をして、買い物して……。そんな細やかな計画を脳内に立てて、柄にもなく楽しみに思っていたりしたのだが。 (……まあ、こうなるとは分かってたけどね……) 薫の周りは現在、所謂“子猫ちゃん”達が取り囲んでいた。その勢いに押し退けられるような形で、こうしてベンチで一人待ちぼうけを食らっていた。 恨めしげに視線を向けても、薫と視線が交わることは無い。そのことが、今の美咲にはひどく心細かった。無意識に手の甲へと爪を立てる。 2746 浬-かいり-SPOILERイベスト感想「花明かりのシンフォニー」雑多感想・モニカで一番好きなのは七深ちゃんだけど、今後が気になってるのはるいるい ・この尖り具合がどんな過程を経て丸くなっていくのか ・丸くなるのは前提ですが?? ・花見でテンション上がったら練習も超やる気になってバリバリ上手くなる ・この理論超好き ・突然出てくる主人公 ・先輩バンドに名前の売り込みをする透子ちゃん ・ポピパとのお花見なら参加する意味があるからOK ・これるいるい、絶対後半になって透子ちゃんに上手いこと言い包められて色々連れ出されるパターンだ…… ・モニカの連絡係はつくしちゃん ・挨拶メモつーちゃん ・空回り系真面目はひーちゃんと通ずるものがあるね。気が合いそう ・お花見の作法とは?? ・気配りができる女、るいるい 2041 浬-かいり-DOODLEかのみさ勇気がないなら 何度ライブの回数を重ねても、直前の緊張感にはやっぱり慣れることがなくて、いつも心臓がドキドキしてしまう。 こころちゃんやはぐみちゃん、薫さんの三人はそんな緊張感さえも楽しい“ドキドキ”に変わってしまうようで、先程からはしゃいでいる。 私は鏡の前で着替えたステージ衣装の最終チェックを行うと、そっと控室から出て行った。 向かう先は、美咲ちゃんの控室。彼女はもう、ミッシェルに着替えているだろうか。 「美咲ちゃん、準備できた?」 ドアをノックして呼ぶが、返事は無い。 首を傾げてから一言断りを入れて、ゆっくりとドアを開けた。 「失礼します……?」 控室の中に入っても反応はない。けどその理由はすぐに分かった。 2709 浬-かいり-DOODLEかおみさ儚き幸せ家族計画 とある土曜日。その日はこころの家でハロハピ会議の予定だった。 ところが当日の朝になって、美咲から『家から離れられなくなったので行けなくなった』という旨の連絡が来て。心配したものの、家から離れなければOKとのことだったので、本日のハロハピ会議は美咲の家で行うことになった。四人で彼女の家を訪れ、インターホンを鳴らす。 「はいはーい。ごめんね急に」 聞き慣れた声と共にドアが開かれる。その瞬間、思考が停止した。 「えっ、美咲ちゃん、その子は……?」 花音が驚いた声で尋ねた。 美咲の腕の中で、小さな赤ん坊が抱かれていた。真っ白でぷくっとした小さな手が、彼女の服をぎゅっと握っている。美咲には確かに妹と弟が居るが、こんなに小さくはない。 2463 浬-かいり-DOODLEかおみさ特効薬 頭が痛い。 これは今現在弦巻邸で行われてるハロハピ会議にて飛び出してくる、突拍子ない意見達が原因ではない気がした。 ライブを控え、毎日曲作りや演出の組み立て等に追われていて寝不足だったかな。最低限の睡眠は確保しているつもりだったけど。ノートと睨めっこしながら、眉間に皺を寄せた。 「……っていう感じはどうかしら、美咲!」 「うん……」 「? みーくんさっきから返事おかしくない? 大丈夫?」 「えっ、」 頭痛を堪えるあまり空返事になってしまっていたらしい。 取り繕おうと慌てて顔を上げると、目が合った薫さんと花音さんがぎょっと驚いたような顔をした。 「み、美咲!? 大丈夫かい!?」 「え、何が……?」 「美咲ちゃん、顔真っ青だよ……?」 2210 浬-かいり-DOODLE昨夜のことは忘れて一生思い出さないで/美咲総受け昨夜のことは忘れて一生思い出さないで/美咲総受け「美咲!」 「美咲」 「みーくん!」 「美咲ちゃん」 「「お誕生日おめでとう〜〜〜〜!!」」 「ありがとう……」 鳴らされるクラッカーに、あたしは照れながらもお礼の言葉を口にした。 今日は、あたしの20歳の誕生日。あたし自身があんまり大勢で祝ってもらうのは気恥ずかしくて慣れてないっていうことで、こうしてハロハピのメンバーだけで祝ってもらっている訳なのだが。 「ねえ、こころ」 「何かしら?」 「ここどこ?」 「居酒屋よ!」 良質な畳が敷かれた座敷の個室に、大きなテーブルの上に並べられた料理。種類豊富なドリンクメニュー。至って普通の居酒屋だ。……客が、あたし達以外居ないことを除けば。 「あたしの誕生日に居酒屋に行った時、美咲がとーってもお腹の痛そうな顔をして、一人だけ飲めないのは寂しいって言っていたでしょう?」 2621 浬-かいり-DOODLEかのみさ花弁は愛の証 “それ”に最初に気付いたのは、花音のクラスメイトであり親友でもある白鷺千聖であった。 5限目の体育に備え更衣室で着替えていた彼女は、同じく隣で制服を脱ぐ花音が視界に入った時に、それに気付いてしまった。 それは、花音の首筋にある痕であった。 鬱血痕のようなピンク色のそれは、白い肌の中だとよく目立って見えた。 「花音、首のそれ、」 思わず指摘してから、しまったと千聖は後悔した。 虫刺されにしては時期が早過ぎるそれだったが、なんならいっそ虫刺されと言い張ってくれた方が平和に終わると。それか寧ろ、何を指摘されたのか気付かずにいて欲しいと。自分で聞いておいて、そんな願望めいた思いを花音に向けた。 「……ああ、これ?」 2142 浬-かいり-SPOILERイベスト感想「フルスイング!ハロハピソフトボール」雑多感想・まず自分がソフトボール経験者なので、今回のイベストはめっちゃテンション上がってる ・儚いのテーマソング ・どんなのだよ ・あかりちゃんのユニフォーム姿!!! ・泣きそうになってしまう ・ノリノリの3バカ⇒花音さんに助けを求めて裏切られるみーくん ・ここ最近のハロハピのお決まりパターンすき ・最終的に結局折れてくれるみーくん ・だから流されやすいって言われちゃうんだよ…… ・いつものスピード感 ・ハロハピはすばやさに全振り ・仕切るキャプテンはぐちゃん可愛い ・やっぱりこころんおっぱい大きいな ・ユニフォーム姿みんな可愛いなぁ ・ユニフォームすら似合う薫くん ・ツインテ花音さん可愛い。あざとい。すき ・ポニテおくさわの破壊力 ・テニスする時はツインテだけどソフトの時はポニテなみーくん 2285 浬-かいり-SPOILERイベスト感想「Backstage Pass3」雑多感想《Poppin'Party編》 ・私もCiRCLEノートに質問書きたい ・なんかポピパが“先輩”っていう立ち位置にまで来たの、感慨深いような寂しいようなって感じ ・上達するなら“音楽を好きになること” ・この理論が実に香澄ちゃんらしい ・怖い話のBGMつけてくれるおたえ…… ・気合い入れてドラムスティック飛ばしちゃうさーやは見たい ・一人で焦ってるさーやを想像すると可愛い ・いつになく素直な有咲 ・理由は真面目 ・「世界中のどこを探しても、この瞬間は、今ここにしかない」 ・ポピパのライブや音楽は突き詰めると本当に“それ”だよなぁって思う ・「バンドやってるとそれ以外の生活も楽しくなる」って有咲の台詞に進研ゼミの勧誘冊子連想してしまった 2576 浬-かいり-DOODLEここみさしあわせわけっこ 春先とは言え、まだ冷える日も多い。空気も乾燥している。その上部活で寒空の下に晒された日には、手のひらはカサカサに乾燥しきっていた。 スクールバッグを漁って、ハンドクリームを取り出す。薬用と書かれたシンプルなデザインのハンドクリームは、薬局で安く売られていたものだ。……女子高生が持つにしては、あまりにも飾りっ気が無いけれど。 「美咲ーーーーー!!」 蓋を開けたところで、遠くからよく知った声。振り向いて身構えれば、こころが勢いよく抱き着いてきた。ほぼ突進のそれをなんとか抱き留めると、ハンドクリームの蓋が地面に落ちた。 「美咲、部活お疲れ様!」 「ありがと、こころ。もしかして待っててくれてた?」 「美咲と一緒に帰ろうと思って待ってたの!」 1654 浬-かいり-DOODLEかおみさ(大学1年×高校3年)そして一緒に寝坊する 意識が浮上する。開けた視界は、家具の位置が視認出来るくらいには明るいけれど、まだ日は昇ってはいないようで、薫はまだ自分が起きるべき時間ではないということを理解する。 それでも今は何時だろう、あとどれくらい寝れるだろう。そう思って枕元で充電中のスマートフォンに手を伸ばした。表示されたロック画面が眩しくて目を細めながら確認する。 AM5:00。今日は土曜日。予定は午後のバンド練習のみなので、まだ十分眠れる時間帯だ。 水でも飲んでもう一度寝ようと上体を起こしたところで、スマホの明るい光が隣で眠る恋人を起こしはしなかったかと気付いて、隣に目をやった。けれど、その心配は杞憂であった。そこに美咲は居なかった。 2669 浬-かいり-DOODLEかおみさよく分からないけど一応薫くんお誕生日おめでとうに部類される小説はぐみ「さあ始まりました第一回、“薫くんにお誕生日プレゼントを渡そう選手権”〜!! 実況の北沢はぐみだよ!」 花音「解説の松原花音です。……あの、はぐみちゃん?」 はぐみ「なぁに、かのちゃん先輩?」 花音「これ、どういう状況なのかな?」 はぐみ「わかんない!!」 花音「だよね……?」 はぐみ「これはね、みーくん選手が本日お誕生日の薫くんに、ちゃんとプレゼントをあげられるかを実況中継するんだよ!」 花音「それでCiRCLEのラウンジの映像を観せられてるんだね……」 はぐみ「そのプレゼントのあげ方を“ハッピー”、“スマイル”、“儚さ”の三つの分野で得点を出すよ!」 花音「その三つ、意味ほぼ同じじゃないかな……?」 ◆ はぐみ「今ラウンジには薫くんがいるね!」 2293 浬-かいり-DOODLEかおみさ(大学1年×高校3年)においから分かる二人の関係性について 私と花音が大学へ進学してしまってから、頻度は減ったもののまだハロハピとしての活動は続けている。 大学の講義が終わった後、そのままこころの家へと直行すれば、既にこころと花音が待っていた。他の二人はどうしたかと問えば、はぐみは忘れていた宿題を居残りでやっていて、同じクラスの美咲はそれに付き合ってやっているらしい。こころも同じクラスではあるが、大学へ花音を迎えに行く為に別行動だったようだ。 「あはは……。はぐみちゃん大丈夫かな」 「受験生の自覚がーって、美咲が怒ってたわ」 苦笑いの花音に、こころが楽しそうに答える。 「そう言えば、はぐみと美咲は今日うちで一緒に夕食を摂るの。花音と薫もどうかしら?」 「わぁ、嬉しいな。じゃあご馳走になろうかな。薫さんは?」 2166 浬-かいり-DOODLEかおみさ(R-18)pass⇒18↑? (yes/no) 1653 浬-かいり-DOODLEかおみさ雨の日に微睡んで「ん……」 意識が浮上する。真っ白いベッドの中にあたしは居た。仄かな消毒液のにおい。窓を叩く雨の音。未だに治まる気配の無い、ズキズキと痛む頭。 雨のせいで頭が痛くて、午前の授業は頑張ったけど午後はどうしようもなくなって、市ヶ谷さんに連れられてフラフラと保健室のベッドに倒れ込んだのを思い出す。 「……いっ……た、」 頭が痛い。今は何時なんだろう。結構寝たような気はするけれど、止まない雨の中では勿論太陽なんて見えない。 スマホを探すのすら億劫で、寝たのに寧ろ酷くなっている頭痛に固く目を瞑って蹲った。薬も飲んだと思うんだけど、効いてないなこれ。雨の音がやけに煩く聞こえて鬱陶しい。 下校時間になったらきっと保健室の先生が起こしてくれるだろうから、今はまだ寝ていて大丈夫なはず。そう結論付けて、楽な体勢を探して布団の中をもぞもぞと動いて、 1337 浬-かいり-DOODLEかおみさ鈍感な君にはストレートな告白を「あの、薫さん。今ちょっといい?」 眉を下げた表情の美咲に呼び止められたのは、CiRCLEでの練習後のことだった。その声音や表情から、どうやら落ち着いた場所で話した方が良いだろうと判断し、外のカフェに腰を据えて話をすることにした。 期間限定で販売していたホットチョコレートを二つ買ってテーブルに置くと、「すみません」って申し訳なさそうな美咲が頭を下げた。気にすることはないと微笑んで、彼女の向かいの席に座る。 「……えっと、相談っていうか、なんというか」 歯切れ悪く切り出した美咲は、小さな箱を取り出してテーブルに置いた。ピンク色にラッピングされ、赤いリボンが付けられた可愛らしい箱だった。 本日は2月14日、バレンタインデー。つまりこれは、チョコレートの類であると容易に想像がつく。 2069 浬-かいり-DOODLEかおみさハッピーラッキーバレンタイン「あ、薫さんもう来てたんだね」 CiRCLEのラウンジへ行けば、既に薫さんがソファに座っていた。私達に気付くと、片手を挙げて微笑む。 「やあ花音、はぐみ、こころ。おや、今日は美咲は居ないのかい?」 「美咲ちゃんは少し部活に顔出してからこっち来るって。すぐに追い付くって言ってたよ」 事情を話せばそうなんだねって頷く薫さんは少し寂しそうだ。この二人が付き合ってるってことは、直接は聞いていないけど二人の持つ態度や雰囲気でなんとなく察している。こころちゃんも、よく周りを見ているから気付いているんじゃないかなぁ。 美咲ちゃんが言いたがらない感じだから、黙ってはいるんだけど。 「薫くん、その紙袋なに!? すんごいたくさんあるね!」 2372 浬-かいり-DOODLEここみさ「キミと夜明けを迎えたら」と「夜明けを迎えた先」の間くらいのはなし それは、大学1年生の夏。夏休みに入ってすぐのことだった。 同じ学部の友人が、あたしから借りてそのまま返すのを忘れていた辞書を返したいからと、最寄りの駅まで出かけて行った。そんなすぐ済む用事にいちいち美咲を付き合わせてしまうのも悪いし、人が多い駅にもあまり連れて行きたくないから黒服さんを行かせようと思ったのだけど、「急に黒服さん来たら大学の人びっくりするって。少しくらい待てるから、こころが行きなよ」って言われてしまった。 それでも美咲を家に置いていくのは心配だったから、黒服さんの一人に付き添いをお願いした。 友人から辞書を受け取って、お礼に食事でも奢るから行かないかという申し出を丁寧に断って家路を急ぐ。途中、あたしに付いてきた黒服さんに呼び止められた。 2581 浬-かいり-DOODLEかおみさ発熱沢お持ち帰りの続き「美咲」 「やだ」 具合が悪い美咲を家に連れ帰った後、会議を早めに切り上げたこころ達三人も追うように私の家へお見舞いにやってきた。 その頃には既に美咲は私のベッドで眠っていたのだが、私のブレザーを抱き締めて眠っていたのを三人に見られてしまったのが、本人は相当お気に召さなかったようだった。 「美咲、もう三人とも帰ったよ。お大事にって」 「絶ッッッッ対、でない……!!」 さっきから呼んでいるのだが、布団に包まった美咲は依然として出てこない。 困ったな。冷却シートをそろそろ替えてあげたいのに。水も飲ませたい。 「ほんともう、やだ、あんなとこ見られて、あり得ない」 勿論三人とも、そんな美咲を揶揄うような性格ではない。ただ、口を揃えて可愛いと言うだけだったのだが。……それが相当堪えたらしい。私としては可愛らしい姿をもっと見ていたかったし、偶には儚い美咲の姿を自慢してやるのも良かったかもしれない、と思っている。口に出したらきっと怒るが。 782 浬-かいり-DOODLEここみさ夢だと思いたい 部屋に入ってくる太陽の光が眩し過ぎて目を開ける。頭が痛い。 自室のベッドで目覚めたあたしは欠伸を噛み殺した。眠い。やけに寒い。 (あれ、いつ帰ってきたんだっけ……) 昨日はスマイル遊園地でハロハピのライブがあった。成人した今も、こうしてたまにライブに呼んでもらえるのだから有り難いことだ。 ライブは大成功に終わり、その後メンバー五人で打ち上げに行ったのは覚えてる。 (その後……その後は……?) 「んぅ……、」 思考の最中、自分以外の声がしてびっくりして隣を見る。 あたしの隣ではこころが眠っていた。大人っぽくなった顔も、眠っているとあどけない。 (……いや、そうじゃなくて! なんでこころが此処で寝てるの!?) 1759 浬-かいり-DOODLEかおみさ今日は朝まで付きっきりコースで 本日のハロハピ会議の議題は、一ヶ月後に控えたライブについてだった。 学校から帰宅し弦巻邸のいつもの会議室に集まったメンバーが、ライブの案について話し合いを進めていく。 「それで、ここはビューーーンって感じはどうかしら?」 「じゃあじゃあこころん! その後バーーーンっていったらどうかな?」 「いいわね! はぐみ、あなた天才ね!」 こころとはぐみがほぼオノマトペで進行していく会話を、花音が苦笑いで眺めている。ちらりと美咲に視線をやれば、いつも二人の言葉を通訳しまとめてくれる彼女は、熱心にノートと睨めっこしていた。二人の言った内容をまとめているのだろうか。 花音がそのノートを覗き込もうと立ち上がろうとすると、 1556 浬-かいり-DOODLEかおみさ『次は蕩ける程に甘く愛して』後日談「……ほんっとに、もう、信じらんない。薫さんやだ」 美咲が目を覚ましたら、もう辺りは暗くなり始めていた。 ベッドで寝込む美咲は、横になった態勢のまま、カーペットの上で正座をしている薫を見下ろす。 薫は申し訳なさそうに眉を下げて、シュンと肩を落としていた。 「本当に、申し訳ない……」 「ほんっとうに、怖かったんですからね!? 第一、なんであんなもの持ってたんですか。というか、ベッド下に何色々忍ばせてるんですか」 目隠し、タオル、玩具。もう怖くてベッド下を見れない。 叱りつけるように怒る美咲の声は掠れている。その声も薫の罪悪感を加速させていった。 「……面目ない」 まるで捨てられた仔犬のような弱々しい声に、美咲は声を詰まらせる。 961 浬-かいり-DOODLEかおみさ片目のお姫様の手を取って「おはようございまーす」 「えっ、みーくんそれどうしたの!?」 休日のバンド練習。美咲がいつものテンションでスタジオの扉を開け挨拶した直後、はぐみの驚いたような声が響いた。 その慌てように、何事かと思った残りの三人が、楽器を準備する手を止めて入口へと目をやる。 美咲の右目には痛々しい眼帯が着けられていた。 血相を変えて驚くはぐみと、心配そうに眉を下げる花音と、目を見開いて硬直する薫と、不思議そうに首を傾げるこころ。 美咲はバツが悪そうに苦笑いしている。 「み、美咲、それは……!?」 動揺する薫が彼女に近付き、眼帯下の頰を指で撫でる。 美咲は困ったような笑みのまま、歯切れ悪そうに切り出した。 「部活中、ボールが当たっちゃって。予想してなかった所から飛んできたのもあるけど、あたしも寝不足でぼーっとしてたし、完全にあたしの不注意」 1896 浬-かいり-DOODLEかおみさ午前三時の優越感 たまたまその日は眠りが浅かったのか、腕をきゅっと圧迫される感触で薫は目が覚めた。 数度瞬きをして、暗闇の中目を凝らすと、腕の圧迫感の正体に気付く。 (……おやおや、) 美咲が、薫の腕にしがみついて寝息を立てていた。そう言えば、バンド練習の後そのまま泊まりに来ていたことを思い出す。 眠っているとは言え珍しく甘える恋人の姿に微笑ましくなって、黒い髪を梳くように撫でて、 「……っひ、ぅ、」 微かに聞こえてきた嗚咽に、手を止めた。 眉間に皺を寄せる美咲が、苦しそうに呻き声を漏らす。次いで鼻を啜る音。 間接照明を点けてみれば、美咲の目尻に少しだけ溜まった涙が、朧げな灯りを反射して控えめに光った。 「美咲」 名前を呼んでみると、薄く目が開く。潤んだブルーグレーの瞳に、薫が映った。 908 浬-かいり-DOODLEかおみさ次から飲み会は保護者同伴で③「んむ…………?」 眩しくて目を開ける。あったかい。使い慣れたベッドの中だった。今何時だろう。寝起きでふわふわとまだ覚束ない意識のまま手を動かしてスマホを探ってみるが見つからない。 あれ、そもそもいつ寝たっけ。布団に入った記憶が無い。あたし昨日の夜何してた……? 「いだっ!?」 起き上がろうとしたら頭に激痛が走って、再び布団の中に沈む。なんか吐き気もして気持ち悪い。 (あ、そうだ飲み会……) 昨日の記憶を思い出し、この頭痛と吐き気が二日酔いによるものだと理解した。 ええっと確か、飲み会に人数合わせで参加して。端で飲んでたら知らない男の先輩が隣に座ってきて。 初めて見る顔だね新人ちゃん? いいえお誘い受けて来ましたー。 3092 浬-かいり-DOODLEかおみさ次から飲み会は保護者同伴で②『今日、急に飲み会に参加することになっちゃった』 昼休み。美咲からそんな連絡が来ていたことに気付いて、うっかり箸を落とすところだった。 一体どういうことだ。固まってしまっていると、友人から大丈夫かと声を掛けられた。心配ないと返事をして、もう一度通知が入ったスマホに目を向ける。 『だから帰りは遅くなりそう。ごめんなさい』 そうじゃない。私が聞きたいのは謝罪じゃなくて、何故飲み会に参加する流れになってしまったのかという点だ。 美咲は酒に強くない。いや、ハッキリ言って弱い。 酔うといつもより素直で甘えてくれる美咲の姿はとても可愛くて儚いけれど。飲むと判断力が鈍る彼女は、知り合いのあまり居ない飲み会に行って欲しくないというのが本音だ。 1976 浬-かいり-DOODLEかおみさ次から飲み会は保護者同伴で(モブ視点) とんでもないことになってしまった。私は頭を抱えていた。 自分が所属しているサークルでの飲み会。いかにも陽キャ達の飲み会って感じで本当は乗り気ではないのだけど、いつも断っているから流石にたまには行かなければと思って出席しますと先輩に伝えた。そこで参加者が何人かキャンセルになってしまって、サークル外の人でもいいから代わりを呼んで欲しいと言われた。……数回バックれていた身としては、無下にはできない。 そこで白羽の矢を立てたのが、今日の講義でノートを見せた、大学入ってから知り合った奥沢美咲という子だった。 前回体調不良で欠席していた彼女にノートを見せる代わり……というと聞こえは悪いけど、気が乗らなそうな彼女になんとか頼み込んで付いて来てもらうことになった。 1757 浬-かいり-DOODLEかおみさ同棲してるっぽい社会人かおみさの話 風呂から上がったら、ソファに紙袋とバッグが投げ捨てられていた。紙袋の中を覗いてみれば、“寿”と書かれた箱。 寝室を探す。ベッドの上に、ドレスのまま寝っ転がるお姫様の姿があった。今日は大学時代の友人の結婚式に行くと言っていた。 結婚式に出席するのは初めてだと、緊張した面持ちで出掛けていったのは正午をとうに過ぎてからだった。 今はもうすっかり夜なので、結構長い時間行われていたらしい。 「美咲、」 呼んでみる。返事はない。くたびれてしまったのだろうか。先に着替えさせた方が良いだろうが、でも疲れているなら寝かせてあげたい。 「……薫さん」 そんなことを考えていたら、不意に名前を呼ばれた。どうやら起きていたらしい。 1494 浬-かいり-DOODLEハロハピハロハピ、成人四人と未成年みーくんの飲み会「美咲ー!あたしおかわり〜!」 「あー、はいはい。じゃあここから選んで」 つい先日、こころが20歳を迎えたことで弦巻家では大々的なパーティが行われた。高校の時の同級生は勿論、なんかテレビで観たことある偉い人なんかもいて、完全にドレスコードで行われたそれは、高校の卒業パーティとは規模が段違いだった。まあ成人だもんね、そうだよね。 だから主役のこころは祝われる身だけど忙しそうにしてて、とてもじゃないけど直接話す時間はあんまり無かった。ライブは披露したけどね。 と言うわけで、後日改めてこころの誕生日祝いを、ハロハピメンバーだけで行なっている次第ですよ。居酒屋で。 「このはいぼーる? っていうの? あたしこれが飲みたいわ!」 1598 浬-かいり-DOODLEかのみさ本当はもう終わりにしたい チャペルの中は静まり返っていて、パイプオルガンの音が厳かな雰囲気を作り上げる。 カメラマンが構えるカメラも、スマホを構える参列したゲストも、みんなが入り口の大きな扉に注目していた。 扉が開く。一斉に押されるシャッターの音が鬱陶しい。 一歩、一歩。新婦が歩んでくる。一番通路側の席からは、新婦の顔がよく見えた。 「かのちゃん先輩!みーくん、すっごく綺麗だね」 隣のはぐみちゃんが耳打ちしてくる。 美咲ちゃん。 真っ白なドレスを纏う彼女の顔は緊張していて、恥ずかしそうで、でも幸せそうだった。 慣れないドレスに慎重に歩いてくる美咲ちゃんが、私の目の前の通路にやって来る。 距離にして1メートルにも満たない。手を伸ばせば、その手を掴むのは容易だった。 867 123