七海
さかばる
DONEこちらもリクエストを強奪したお話です。雪山で裸で抱き合うってこれで合ってます!?ついでに七五っぽくないですね?これ。いや、七五は少年の頃は線が細く繊細そうな(中身は違う)七海が大人になって溢れる大人の色気を醸し出す男になるのが趣だから・・・・・・。
ホワイトブレス 五条が任務に向かったのは冬の、雪が降り積もる村だった。
村で何人もの死体が出ているという報告。そして人間でないモノ、恐らくは呪霊の目撃情報が寄せられた。その呪霊の祓除に担任の夜蛾から五条は指名されたのだった。隣には一つ下の後輩、七海がいる。この任務、五条が指名されたというより、七海のサポート役ということで振られたのだろう。夜蛾にはなるべく七海の自由にさせるよう予め言い含められている。五条はその事に不満は無かった。七海は良い術式を持っているし戦闘センスもあるので鍛えたら強くなりそうだった。ここは先輩として見守ってやろうという気持ちである。ただ、
「さっみぃ〜〜!」
真冬の夜で今も雪が降り続くこの現状が問題だった。補助監督の運転する車を降りて高専の制服の上に防寒着にマフラーを身につけたが寒いものは寒い。放っておくとサングラスの奥のまつ毛が凍りそうな気がする。
6494村で何人もの死体が出ているという報告。そして人間でないモノ、恐らくは呪霊の目撃情報が寄せられた。その呪霊の祓除に担任の夜蛾から五条は指名されたのだった。隣には一つ下の後輩、七海がいる。この任務、五条が指名されたというより、七海のサポート役ということで振られたのだろう。夜蛾にはなるべく七海の自由にさせるよう予め言い含められている。五条はその事に不満は無かった。七海は良い術式を持っているし戦闘センスもあるので鍛えたら強くなりそうだった。ここは先輩として見守ってやろうという気持ちである。ただ、
「さっみぃ〜〜!」
真冬の夜で今も雪が降り続くこの現状が問題だった。補助監督の運転する車を降りて高専の制服の上に防寒着にマフラーを身につけたが寒いものは寒い。放っておくとサングラスの奥のまつ毛が凍りそうな気がする。
しんした
PROGRESS3月の新刊予定の七灰。原作の世界観のまま、灰原くんが天使という設定。
灰原くんのターンはこの章で終わりです。次の七海視点でハピエンになります。
一応3月の新刊なので、七海視点の進捗はあんまり上げないかもです。
(おかしいところはまた書き直します)
天使は恋をしない③【天使は愛をささやかない】
修行が終わったあとのこと。
一人前の天使として、人々へ手を差し伸べる。たとえ、誰からも存在を認識されることがなくとも、ただひたむきにこの身を尽くす。
疑問を持ったことはなかった。それが、天使の存在意義だからだ。
けれど、気が付いてしまった。
忘れられる悲しみを。
そばにいられない切なさを。
*
幸か不幸か、次の日に七海との任務は入らなかった。寮の部屋は隣同士ではあるが、授業もなく食堂や共同の台所や顔を合わさずに過ごすことは以外と難しくない。日課のランニングは少し時間を早めればトレーニングへ向かう七海と出くわすこともなく、ちょっと部屋を出ようと思った時も、軋む床板や建て付けの悪い扉のお陰で、人の気配が完全に無くなってからそっと廊下を通り抜ければなんとかなる。
10145修行が終わったあとのこと。
一人前の天使として、人々へ手を差し伸べる。たとえ、誰からも存在を認識されることがなくとも、ただひたむきにこの身を尽くす。
疑問を持ったことはなかった。それが、天使の存在意義だからだ。
けれど、気が付いてしまった。
忘れられる悲しみを。
そばにいられない切なさを。
*
幸か不幸か、次の日に七海との任務は入らなかった。寮の部屋は隣同士ではあるが、授業もなく食堂や共同の台所や顔を合わさずに過ごすことは以外と難しくない。日課のランニングは少し時間を早めればトレーニングへ向かう七海と出くわすこともなく、ちょっと部屋を出ようと思った時も、軋む床板や建て付けの悪い扉のお陰で、人の気配が完全に無くなってからそっと廊下を通り抜ければなんとかなる。
ch6ee
DONEお疲れの七海は認知能力が落ちたりしてかわいい、とか幼い語彙を喋ってほしいな〜と思っています。そこまで働かせないであげてほしいです。※ネームレス健全夢です就眠儀式 ひどく疲れた出張だった。それでも予定よりも一日半早く終わり、日本にいる補助監督に有り余る無理を依頼しながら七海は飛行機のスケジュールを繰り上げさせ、今から間に合う最も早い東京行きの飛行機――羽田の終電ギリギリ時間になるだろう予約――の発券番号を手に機場に向かう。
預入荷物の奥に鈍の刃も仕舞われ、ついでにコートを預入荷物の隙間に詰め込んで預けてチェックインすれば、変更された予約はきちんと通り、薄い冊子にハンコを押され、数時間を過ごし――最終的に告げられたのは大雪での出発遅延のアナウンスだった。シャワーを浴びてなおイライラしながら七海はグラスを傾けながら続報を待つ。
ラウンジの新聞に飽きて適当に洋書を買い、文字を目で追いながら耳は順延のアナウンスを追う。まだ彼女にいつごろ帰れそうだ、だなんて通知を送っていなくて良かった。きっと彼女はそれを聞いたら起きて待っていただろうから、必要以上に待たされる体験は自分一人で十分だ、と七海は白く、他の情報を消してばかりの大きなガラス窓に視線を向けながら思う。
7496預入荷物の奥に鈍の刃も仕舞われ、ついでにコートを預入荷物の隙間に詰め込んで預けてチェックインすれば、変更された予約はきちんと通り、薄い冊子にハンコを押され、数時間を過ごし――最終的に告げられたのは大雪での出発遅延のアナウンスだった。シャワーを浴びてなおイライラしながら七海はグラスを傾けながら続報を待つ。
ラウンジの新聞に飽きて適当に洋書を買い、文字を目で追いながら耳は順延のアナウンスを追う。まだ彼女にいつごろ帰れそうだ、だなんて通知を送っていなくて良かった。きっと彼女はそれを聞いたら起きて待っていただろうから、必要以上に待たされる体験は自分一人で十分だ、と七海は白く、他の情報を消してばかりの大きなガラス窓に視線を向けながら思う。
8ma92taicho
TRAININGネタバレ:私もストーカーされる七海を書いてみたかった。七五です。切って、落とされる。前回までのあらすじ!
七海がストーカーされてる。
「で何?ラブレターと写真と出待ち?」
「そうですね、今日もいらっしゃいましたよ。まったく律義なことで」
七海がサイドチェストの一番上の引き出しを漁り、取り出したものを僕にポンと投げて寄越した。淡いピンク色の可愛らしい封筒が二つ。ただしその分厚さは全然可愛くない。
オマケにどちらも消印と住所の記載は一切なく『七海建人様へ』の六文字だけ。
昨今防犯上表札出さない家が増えたのに、住所どころかポストまで突き止めるとは中々根性がある。
封筒を逆さにすると中身がボスッと音を立ててシーツに受け止められる。
手紙の内容をざっと見るに、まあ予想通りというか、こいつが任務中に庇ったことでうっかり逆上せあがった一般人らしい。こいつといい傑といい、本当にこいつらそういうの多いよね。
2059七海がストーカーされてる。
「で何?ラブレターと写真と出待ち?」
「そうですね、今日もいらっしゃいましたよ。まったく律義なことで」
七海がサイドチェストの一番上の引き出しを漁り、取り出したものを僕にポンと投げて寄越した。淡いピンク色の可愛らしい封筒が二つ。ただしその分厚さは全然可愛くない。
オマケにどちらも消印と住所の記載は一切なく『七海建人様へ』の六文字だけ。
昨今防犯上表札出さない家が増えたのに、住所どころかポストまで突き止めるとは中々根性がある。
封筒を逆さにすると中身がボスッと音を立ててシーツに受け止められる。
手紙の内容をざっと見るに、まあ予想通りというか、こいつが任務中に庇ったことでうっかり逆上せあがった一般人らしい。こいつといい傑といい、本当にこいつらそういうの多いよね。
しんした
PROGRESS3月の新刊予定の七灰。原作の世界観のまま、灰原くんが天使という設定。とりあえず呪専で七海に正体がバレるところまでなんとか書けたのでモチベ維持のためupしました。
天使とは?の説明が多めかなと思います。
読み返してないんでおかしなところはスミマセン。またなおします。
天使は恋をしない①*
天使とは。
見護るもの。
手を差し伸べるもの。
分け隔てなく慈しむもの。
天使とは、誰かのために生きるもの。
【序章】
灰原雄は人間ではない。
修行中の天使である。
天使は神様からほんの少しだけ与えられた奇跡の力を使い、人間の手助けをする。そのために、天使は自分たちが庇護する人間という存在の、表と裏も光と闇も尊さと愚かさも知らなければならない。生まれたばかりの天使は神さまによって地上へ送られる。灰原もとある人間の夫婦の間に舞い降り、彼らの第一子として過ごしながら人間と人間が暮らす世界について日々学んでいた。
幼い天使のできることは、ほんの少しの奇跡の力を除くと人間の子どもと大差ない。灰原は優しい人間の両親のもと、ただの人間の子どものように穏やかな数年間を過ごした。
12432天使とは。
見護るもの。
手を差し伸べるもの。
分け隔てなく慈しむもの。
天使とは、誰かのために生きるもの。
【序章】
灰原雄は人間ではない。
修行中の天使である。
天使は神様からほんの少しだけ与えられた奇跡の力を使い、人間の手助けをする。そのために、天使は自分たちが庇護する人間という存在の、表と裏も光と闇も尊さと愚かさも知らなければならない。生まれたばかりの天使は神さまによって地上へ送られる。灰原もとある人間の夫婦の間に舞い降り、彼らの第一子として過ごしながら人間と人間が暮らす世界について日々学んでいた。
幼い天使のできることは、ほんの少しの奇跡の力を除くと人間の子どもと大差ない。灰原は優しい人間の両親のもと、ただの人間の子どものように穏やかな数年間を過ごした。
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DONE直哉WEBオンリーイベント展示漫画【社畜直哉くん】サラリーマンパロ
久しぶりに東京に来た営業マン直哉が、同じ会社の七海・脹相・真人と居酒屋で飲むお話。
ゲストで甚爾くん。
甚爾←←←直哉要素あり。
おまけで肌色っぽい絵もつけました。
関西弁はなんちゃってです。すいません。 11
獰。。
MAIKING支部で上げた、パン屋さんに出逢えなかったリーマン七海を拾った五条の七視点支部の方を読んでからでないと読みづらい不親切設計なのでよろしければそちらから読んでいただけると嬉しいです
支部→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16539882
昨今の飼い主は愛情が足りない見慣れない部屋の天井が目に映る。
ここは…と脳内を巡回するがぼんやりと生温い液体に浸されているようではっきりしない。
窓を見ると大分高い位置に太陽がいる。
まずい、寝過ごしたとがばりと体を起こすがそのまま横に倒れ込んでしまった。
なぜ、どうして、早くしないと、仕事が、と頭の中がこんがらがっていくがふと昨夜のことを思い出した。
長身に白髪、あの美しい碧眼を包帯で隠した五条悟。
ということは、ここは五条さんの家か…。
くそ…と悪態をつきながらゆっくりと辺りを見回す。バカみたいに広いベッドにモノトーンで揃えられたサイドテーブルとチェスト。その上には薬とゼリーと水。
バッグとスマホが見当たらない。
ベッドからゆっくりと降りて扉を出る。人様の家を勝手に歩き回るのは申し訳ないが扉を一つずつ開け確認していく。リビングのドアを開けると机の上で探しものを見つけた。
2749ここは…と脳内を巡回するがぼんやりと生温い液体に浸されているようではっきりしない。
窓を見ると大分高い位置に太陽がいる。
まずい、寝過ごしたとがばりと体を起こすがそのまま横に倒れ込んでしまった。
なぜ、どうして、早くしないと、仕事が、と頭の中がこんがらがっていくがふと昨夜のことを思い出した。
長身に白髪、あの美しい碧眼を包帯で隠した五条悟。
ということは、ここは五条さんの家か…。
くそ…と悪態をつきながらゆっくりと辺りを見回す。バカみたいに広いベッドにモノトーンで揃えられたサイドテーブルとチェスト。その上には薬とゼリーと水。
バッグとスマホが見当たらない。
ベッドからゆっくりと降りて扉を出る。人様の家を勝手に歩き回るのは申し訳ないが扉を一つずつ開け確認していく。リビングのドアを開けると机の上で探しものを見つけた。
mijinko2929
SPUR ME七海のいない世界五条が獄門彊から出てきたら〜のif話
第二部 ハピエンまで フォロ限〜フォロワー様へのお礼の品〜の為
(第一部をご覧になってからの方が楽しめると思います。)
単行本の内容を含みます。
第二部完〜長らくお付き合いいただきありがとうございました!!🙏🙏🙏 27
9tca1
DOODLE龍水誕絵。動く龍水が見たい…早く…!!!
なんか嫌なことあっても脳内で龍水の笑い声聞いた気になると吹っ切れてしまうくらい元気も勇気ももらっている。
恩ある(←勝手に)君に幸あれかし。
しんした
PROGRESS1月インテの新刊予定の進捗リーマン七×お花屋さん灰くんのパロ(灰原くん視点)
支部に上げてる七海視点でさらっと流したところを自分の書きたいように書いてます。ロマンスしてる二人しかいません。
ざっと書いてるだけなのでおかしなところあるかもしれません。
花のある生活 side灰原②*
ただ、名前を交わしただけ。けれど、名前を知る前と後では心理的な距離はかなり変わった気がする。
翌週、灰原は思い切って七海の年齢を聞いてみた。
「え!?同い年!?」
しかも自分の方が誕生日が早いとを知ったあと、灰原は思わず声を上げた。しかし、七海も相当驚いていたようで、切れ長の瞳をまん丸くさせてから小さく息を漏らして笑っていた。
「あれですよね、落ち着いてるっていうか!」
「二十代後半で落ち着いてないほうがどうかと」
「まあ、たしかに」
「……正直、二十二、三だと思ってました」
「うそでしょ!?」
高校の同窓会で毎回「ほんっと変わらないよな」と言われていたが、一種の恒例行事だと思っていた。だが、七海は表情を緩めたまま首を横に振るだけだった。
2556ただ、名前を交わしただけ。けれど、名前を知る前と後では心理的な距離はかなり変わった気がする。
翌週、灰原は思い切って七海の年齢を聞いてみた。
「え!?同い年!?」
しかも自分の方が誕生日が早いとを知ったあと、灰原は思わず声を上げた。しかし、七海も相当驚いていたようで、切れ長の瞳をまん丸くさせてから小さく息を漏らして笑っていた。
「あれですよね、落ち着いてるっていうか!」
「二十代後半で落ち着いてないほうがどうかと」
「まあ、たしかに」
「……正直、二十二、三だと思ってました」
「うそでしょ!?」
高校の同窓会で毎回「ほんっと変わらないよな」と言われていたが、一種の恒例行事だと思っていた。だが、七海は表情を緩めたまま首を横に振るだけだった。
しんした
PROGRESS1月インテの新刊予定の進捗リーマン七×お花屋さん灰くんのパロ(灰原くん視点)
支部に上げてる七海視点でさらっと流したところを自分の書きたいように書いてます。ロマンスしてる二人しかいません。
ざっと書いてるだけなのでおかしなところあるかもしれません。
花のある生活 side灰原①*
これまでの人生の中で、花というものはいつもすぐそばにあった。
母方の実家が古くから生花を取り扱う仕事をしており、家の中にも外にも季節に合わせて花が置かれ、大叔父が営む生花店にも幼い頃から出入りしていた。土曜の早朝に祖父の運転する軽トラックの助手席に乗って生花市場に行くことも、その足でまだ閑散とした商店街へ向かい大叔父の店の前に花の段ボールを積んでいくことも、雄くんのおすすめはあるかと開店直後にやってくる常連客と雑談をしながらショーケースの中にある自分が運んだ花を選ぶことも、当たり前の日常だった。
花はその人の日常にちょっとした彩りをもたらしてくれる。
それに関われる花屋という仕事を自然と好きになっていた。
6252これまでの人生の中で、花というものはいつもすぐそばにあった。
母方の実家が古くから生花を取り扱う仕事をしており、家の中にも外にも季節に合わせて花が置かれ、大叔父が営む生花店にも幼い頃から出入りしていた。土曜の早朝に祖父の運転する軽トラックの助手席に乗って生花市場に行くことも、その足でまだ閑散とした商店街へ向かい大叔父の店の前に花の段ボールを積んでいくことも、雄くんのおすすめはあるかと開店直後にやってくる常連客と雑談をしながらショーケースの中にある自分が運んだ花を選ぶことも、当たり前の日常だった。
花はその人の日常にちょっとした彩りをもたらしてくれる。
それに関われる花屋という仕事を自然と好きになっていた。
sakanagi_out
PROGRESS転生(?)した虎杖と七海の、怪奇とゆるい日々のものがたり。書きかけ序章、こんなかんじというお知らせ。
記憶の最初は中三の夏。
近所の神社でやっていた、夏祭りでのことだった。
「あれ?」
スピーカーからざらざらとした雑音と共に流れる祭り囃子を聞きながら出店を冷やかして回っていると、ちょうど金魚すくいと書かれたテントをよぎった瞬間に、その視線の端で何かがきらっと光ったような気がして虎杖悠仁は足を止めた。
(なんか今あの金魚……金色だった?)
思わずまじまじと平たい水槽を覗き混んだが、先程の一匹がいくらか他と見目が違ってはいたものの、ひらひらと泳ぐ金魚たちはみな一様に赤い。恐らく見間違えだったのだろう。だから、本当ならただ通りすぎてしまえば良かったのだ。
けれどその日、気紛れに尾ひれの綺麗だった一匹の金魚を掬い上げて連れ帰たことが、続く不可思議な日々のはじまりだった。
7766近所の神社でやっていた、夏祭りでのことだった。
「あれ?」
スピーカーからざらざらとした雑音と共に流れる祭り囃子を聞きながら出店を冷やかして回っていると、ちょうど金魚すくいと書かれたテントをよぎった瞬間に、その視線の端で何かがきらっと光ったような気がして虎杖悠仁は足を止めた。
(なんか今あの金魚……金色だった?)
思わずまじまじと平たい水槽を覗き混んだが、先程の一匹がいくらか他と見目が違ってはいたものの、ひらひらと泳ぐ金魚たちはみな一様に赤い。恐らく見間違えだったのだろう。だから、本当ならただ通りすぎてしまえば良かったのだ。
けれどその日、気紛れに尾ひれの綺麗だった一匹の金魚を掬い上げて連れ帰たことが、続く不可思議な日々のはじまりだった。
solt_gt0141
TRAINING会社員七海と花屋の伊地知の話。やっと③書けた〜!!
今回は手荒れのお話。ぼちぼちまた続き頑張って書きます。
花屋の君③「いらっしゃいませ、七海さん。片付けますので少し待って頂いても良いですか?」
来店するとレジ前には細長い箱が二個積まれていた。
「大丈夫ですが…これは?」
「今日は生花の仕入れの日で、この箱の中に生花が入ってるんです」
ひとつの箱をパカっと彼が開いて見せてくれる。その箱には赤薔薇が収まっていた。
「この生花をキーパー…お花用の大きい冷蔵庫みたいな機械へ水に浸した状態でこの後入れるんです。ちょっと箱どかしますね」
細い腕で二箱を持ち運び店の奥へと持って行く。キーパーの中を見ると今日も花が綺麗に咲いている。
「お待たせしました。今日は花束三つでよかったですか?」
「はい、お願いします」
花束を取り出し、リボンをつけていく所を見ていた時だった。
2346来店するとレジ前には細長い箱が二個積まれていた。
「大丈夫ですが…これは?」
「今日は生花の仕入れの日で、この箱の中に生花が入ってるんです」
ひとつの箱をパカっと彼が開いて見せてくれる。その箱には赤薔薇が収まっていた。
「この生花をキーパー…お花用の大きい冷蔵庫みたいな機械へ水に浸した状態でこの後入れるんです。ちょっと箱どかしますね」
細い腕で二箱を持ち運び店の奥へと持って行く。キーパーの中を見ると今日も花が綺麗に咲いている。
「お待たせしました。今日は花束三つでよかったですか?」
「はい、お願いします」
花束を取り出し、リボンをつけていく所を見ていた時だった。
boos20185540
DONEもだもだする七海さんと七海さんに執着する五条さん!七五です!愛のその次 心地よい眠りに身を任せていた七海は、寝室に響き渡る着信音に文字通り叩き起こされた。寝ぼけ眼で着信を確認すると、二週間前から海外出張中の恋人からだった。五条が海外に行っている場合は、一応時差に気を遣ってか、メッセージでの遣り取りが多い。
ーー緊急事態でも起きたのだろうか?
「はい。七海です」
「七海のチーズケーキが食べたい。」
その言葉に、何事かと身構えていた七海は溜め息をつく。
「人を叩き起こしておいて、開口一番たかりはどうかと思いますが。」一気に声が低くなる七海を誰が責められよう。通話を切り、寝直したいが、後々面倒な事になるのは目に見えている。仕方なしに七海は耳を傾けた。
「たかりじゃないよ。可愛い恋人からのおねだりだろ。僕への愛が足りないんじゃない?僕はこんなに七海の事愛してるのに。薄情者!」
7935ーー緊急事態でも起きたのだろうか?
「はい。七海です」
「七海のチーズケーキが食べたい。」
その言葉に、何事かと身構えていた七海は溜め息をつく。
「人を叩き起こしておいて、開口一番たかりはどうかと思いますが。」一気に声が低くなる七海を誰が責められよう。通話を切り、寝直したいが、後々面倒な事になるのは目に見えている。仕方なしに七海は耳を傾けた。
「たかりじゃないよ。可愛い恋人からのおねだりだろ。僕への愛が足りないんじゃない?僕はこんなに七海の事愛してるのに。薄情者!」
solt_gt0141
TRAINING会社員七海と花屋の伊地知。五条さんが出ます(五条さん初めて書いたので話し方曖昧です、ご容赦ください)
花屋の君(番外編)ある日の昼下がり。
「やっほ〜!七海元気ぃ?僕は超元気〜!」
彼の名前は五条悟、七海の先輩であり現在は別支社の支部長として働いている。
「お久しぶりです、五条さん。では失礼します」
足早に去ろうとする七海の前に移動し、立ちはだかる。
「ちょっとちょっと〜!短くない?僕、七海ともっと話したいんだけど!」
「お気遣いなく。貴方は今日、ここの支部長と会議がこの後控えているのでは?」
七海の言う通り、五条悟にはこの後会議が数分後に控えていた。その為に、七海の勤め先に来たのだ。
「うん、方針決める会議あるけど正直僕居なくても決めれるよねって感じ」
「そんな訳ないでしょう。わざわざ来たんだったら会議に出てさっさと帰って下さい」
1878「やっほ〜!七海元気ぃ?僕は超元気〜!」
彼の名前は五条悟、七海の先輩であり現在は別支社の支部長として働いている。
「お久しぶりです、五条さん。では失礼します」
足早に去ろうとする七海の前に移動し、立ちはだかる。
「ちょっとちょっと〜!短くない?僕、七海ともっと話したいんだけど!」
「お気遣いなく。貴方は今日、ここの支部長と会議がこの後控えているのでは?」
七海の言う通り、五条悟にはこの後会議が数分後に控えていた。その為に、七海の勤め先に来たのだ。
「うん、方針決める会議あるけど正直僕居なくても決めれるよねって感じ」
「そんな訳ないでしょう。わざわざ来たんだったら会議に出てさっさと帰って下さい」