switchom
MOURNING仕事中に目が合ってからの~…盛り上がっちゃってたけど、お互い相棒と部下からの連絡によりスン…と日常に戻る恋人未満、両思い
というボさんによる天才的発想の一部です…
うまく表現できなかった…くやしい…
yu_dc_kmt
TRAINING妄想の産物…「もっと良い人がいるから、ね」と、遠回しに振られた。
あれから5年。振られたのに関係を繋ぎ止めたくて、本業の傍らたまに捜査協力をする未練たらしい女。密かに持ち続ける恋心を悟られないように、ずっと奥底に蓋をしてしまい込んで5年。
もう28になる。頼んでもないのにお見合いを提案される年頃。何度も何度も同じことを言われるのに嫌気が差したし、結婚したら彼を忘れられるかもと酷いことを考えて、受けた。最低な女。
今日は私の結婚式だそう。
普通の女性ならドレスを選んだり、披露宴の内容を考えたり、ワクワクするイベントのはずなのに…
呼べる人がいないから、と理由をつけて相手の家族だけを招待した小さな結婚式。ドレスは借りると高くつくから、安いものを買った。
1426あれから5年。振られたのに関係を繋ぎ止めたくて、本業の傍らたまに捜査協力をする未練たらしい女。密かに持ち続ける恋心を悟られないように、ずっと奥底に蓋をしてしまい込んで5年。
もう28になる。頼んでもないのにお見合いを提案される年頃。何度も何度も同じことを言われるのに嫌気が差したし、結婚したら彼を忘れられるかもと酷いことを考えて、受けた。最低な女。
今日は私の結婚式だそう。
普通の女性ならドレスを選んだり、披露宴の内容を考えたり、ワクワクするイベントのはずなのに…
呼べる人がいないから、と理由をつけて相手の家族だけを招待した小さな結婚式。ドレスは借りると高くつくから、安いものを買った。
ukionze1517kara
DONE #04notflワンドロワンライ初参加です。ルール守れてるのか不明なので、注意点があれば教えてください。
お題「海」
開始時間 23:38
終了時間 0:31
#04notfl
#04notflワンドロワンライ
海「お前ってホント学習能力ないのな」
「…うるさい。頭がガンガンするから説教はまた今度ね」
背を向ける彼女に工藤はもう一声かけようと思ったが、あの時のような頑な態度にドアを閉めた。
彼女が自分の忠告通りに大人しく寝ているかは彼女の良心に従おうと蘭や少年探偵団の待つ浜辺へ向かった。
工藤が退室したホテルの一室でベットにダイブしたのは…
太陽の熱にやられた彼女 -宮野志保- は天井を見上げ先ほどの出来事を回想していた。
工藤と蘭、そして少年探偵団たちと海へ遊びに来ていた志保は、元々参加予定だった阿笠博士が急に用事が出来てためのピンチヒッターとして参加していた。
1ヶ月前にガラクタばかりの発明が漸く日の目をみることが出来、発表パーティーへの通知が来たのだ。子ども達との先約を果たそうとする博士を無理やり志保がパーティーへの参加を薦めた。自分がしっかりと子ども達の面倒をみるからと…
1592「…うるさい。頭がガンガンするから説教はまた今度ね」
背を向ける彼女に工藤はもう一声かけようと思ったが、あの時のような頑な態度にドアを閉めた。
彼女が自分の忠告通りに大人しく寝ているかは彼女の良心に従おうと蘭や少年探偵団の待つ浜辺へ向かった。
工藤が退室したホテルの一室でベットにダイブしたのは…
太陽の熱にやられた彼女 -宮野志保- は天井を見上げ先ほどの出来事を回想していた。
工藤と蘭、そして少年探偵団たちと海へ遊びに来ていた志保は、元々参加予定だった阿笠博士が急に用事が出来てためのピンチヒッターとして参加していた。
1ヶ月前にガラクタばかりの発明が漸く日の目をみることが出来、発表パーティーへの通知が来たのだ。子ども達との先約を果たそうとする博士を無理やり志保がパーティーへの参加を薦めた。自分がしっかりと子ども達の面倒をみるからと…
lin_co10ri
DOODLE04notflワンドロワンライ参加作品お題『乗り物』少し『少女時代』
原作、映画ネタもりもりです…
love carried「だから。子ども達が憧れる乗り物のかなり上位に入っていると、思うのだけれど。本当はかなり乗ったらいけない部類の車だと、思うのよ」
何故か神妙に眉を寄せてもっともらしく、腕を組みつつそう言っているのは、宮野志保だ。
目の前にあって示されているのは、ズラッと並んだ白地に黒色の入った車。パトカーである。
本日も捜査協力をお願いし、出向いてもらった警察庁から、事がようやく一段落して出てきたところだ。空はもうすっかり明度を落として夜闇を醸し出している。
捜査に尽力してもらったお礼を兼ね、現実問題エネルギー補給のために遅い夕食に誘い外に出たが。庁舎を出たところでわざわざ立ち止まって、そんなことを言い出す彼女は。やっぱり激務で疲れているのだろう。
2471何故か神妙に眉を寄せてもっともらしく、腕を組みつつそう言っているのは、宮野志保だ。
目の前にあって示されているのは、ズラッと並んだ白地に黒色の入った車。パトカーである。
本日も捜査協力をお願いし、出向いてもらった警察庁から、事がようやく一段落して出てきたところだ。空はもうすっかり明度を落として夜闇を醸し出している。
捜査に尽力してもらったお礼を兼ね、現実問題エネルギー補給のために遅い夕食に誘い外に出たが。庁舎を出たところでわざわざ立ち止まって、そんなことを言い出す彼女は。やっぱり激務で疲れているのだろう。
youkari
MAIKINGこのあとどうしよう弄んでいたらバチが恋をしている女性は可愛いと思う。
瞳孔が大きくなり、その瞳はキラキラと輝く。
それが自分に向けられ、さらに自分も憎からず思っている相手からなら尚更だ。
降谷零はそんなことを頭の片隅で考えながら、宮野志保がデスクまで持ってきた資料の説明をするのを聞いていた。
普段はつけていない小ぶりなピアスをつけ、その身体からは微かにスパイシーな香水の香りもする。
年上の降谷に合わせ、大人びた雰囲気を醸し出そうとしているのかもしれない。
「……というわけだから、明日には完全なデータを提出できると……な、なに?」
デスクに頬杖をついて志保の顔をじっと見つめている降谷に気付いて、志保が説明の言葉を止める。
狼狽えた様子で僅かに頬を染め、降谷を見つめ返してきた。
2991瞳孔が大きくなり、その瞳はキラキラと輝く。
それが自分に向けられ、さらに自分も憎からず思っている相手からなら尚更だ。
降谷零はそんなことを頭の片隅で考えながら、宮野志保がデスクまで持ってきた資料の説明をするのを聞いていた。
普段はつけていない小ぶりなピアスをつけ、その身体からは微かにスパイシーな香水の香りもする。
年上の降谷に合わせ、大人びた雰囲気を醸し出そうとしているのかもしれない。
「……というわけだから、明日には完全なデータを提出できると……な、なに?」
デスクに頬杖をついて志保の顔をじっと見つめている降谷に気付いて、志保が説明の言葉を止める。
狼狽えた様子で僅かに頬を染め、降谷を見つめ返してきた。
nyanko4cat
CAN’T MAKE組織壊滅後降谷さんが公安だったことを知るも、ミストレの件やらなんやらですんなり納得できずツンケンしてしまう志保たゃといくら説明しても懐いてくれない志保たゃにまいってるふるや氏とか見たいなーーーーーーーー
lin_co10ri
DOODLE軽率に書いてしまった続き。3年後の話ですが、雪女ちゃんは出てきません。
その代わり猫又くん(20歳)が出てくるのですが… それも軽率に出してますので、目をつぶってください…!
雪と狐の物語 2村の真ん中で燦々と点る、提灯の明かり。
夜の暗闇でそこだけ光る一筋の帯を、背の高い燈籠の上に胡座をかいて座って見守る、一人の妖の姿があった。
ふさふさと靡く黄金色の幾つもの尻尾。護り神とも崇められる、九尾狐の青年だ。
大きな鳥居から始まる参道を照らす明かりの元、賑やかにひしめいているのは村の人間達だ。
神社の祭りというものは、人々が主に五穀豊穣を祈り、祝う祭祀だが。徐々に形を変え、活気に満ちて華やかな、村人たちの憩いと賑わいの場、になっているように思う。特に熱気あふれる夏は、そうだ。それを穏やかな面持ちで、青年は見つめていた。
人には目に写らない九尾の狐の姿を、悠々と晒す。
彼自身は自分を瑞獣とも護り神とも思わないが、今ここで周囲を見回しているのは、良からぬことをしようとする妖がいないか、目を光らせているが故だ。人の憩いの場を、わざわざちょっかいを出して引っ掻き回すような輩は、あまり好きじゃない。
3451夜の暗闇でそこだけ光る一筋の帯を、背の高い燈籠の上に胡座をかいて座って見守る、一人の妖の姿があった。
ふさふさと靡く黄金色の幾つもの尻尾。護り神とも崇められる、九尾狐の青年だ。
大きな鳥居から始まる参道を照らす明かりの元、賑やかにひしめいているのは村の人間達だ。
神社の祭りというものは、人々が主に五穀豊穣を祈り、祝う祭祀だが。徐々に形を変え、活気に満ちて華やかな、村人たちの憩いと賑わいの場、になっているように思う。特に熱気あふれる夏は、そうだ。それを穏やかな面持ちで、青年は見つめていた。
人には目に写らない九尾の狐の姿を、悠々と晒す。
彼自身は自分を瑞獣とも護り神とも思わないが、今ここで周囲を見回しているのは、良からぬことをしようとする妖がいないか、目を光らせているが故だ。人の憩いの場を、わざわざちょっかいを出して引っ掻き回すような輩は、あまり好きじゃない。
roziura3
DONE降志ワンドロワンライ、開催おめでとうございます〜!!お題が秀逸すぎてわけのわからないものができたぞ!!笑
「夏祭り」「真実」「時限爆弾」「ラーメン」
キレイお久しぶりです。おげんきですか。
そこまで書いて、筆は止まった。ちゃちなボールペンの先で、子ども騙しのマスコットが揺れる。小学生のときに子どもたちとラーメン博物館に行ったときの記念品だ。土産物にしては案外長持ちで、重宝している。
これを見る度に思い返すのは、博物館見学の最中に巻き込まれた爆弾事件だ。館内のどこかに時限爆弾が仕込まれている。探し出してとめてみせろと犯人は嘲笑した。
先の春にも爆弾を止めたばかりだったというのに、小さなわたしたちは広い博物館を走り回る羽目になった。知らないところで、公安やFBIも動いていたらしい。けれど、結局ヒーローのサッカーボールが恐ろしい爆弾を蹴り上げ、季節外れの花火へと鮮やかに変貌させた。たまや。工藤くん、どうしているかしら。
2227そこまで書いて、筆は止まった。ちゃちなボールペンの先で、子ども騙しのマスコットが揺れる。小学生のときに子どもたちとラーメン博物館に行ったときの記念品だ。土産物にしては案外長持ちで、重宝している。
これを見る度に思い返すのは、博物館見学の最中に巻き込まれた爆弾事件だ。館内のどこかに時限爆弾が仕込まれている。探し出してとめてみせろと犯人は嘲笑した。
先の春にも爆弾を止めたばかりだったというのに、小さなわたしたちは広い博物館を走り回る羽目になった。知らないところで、公安やFBIも動いていたらしい。けれど、結局ヒーローのサッカーボールが恐ろしい爆弾を蹴り上げ、季節外れの花火へと鮮やかに変貌させた。たまや。工藤くん、どうしているかしら。
serisawa
DONE降志ワンライに挑戦しましたパート2。お題「時限爆弾」「真実」
降志ワンライ「時限爆弾」「真実」 言わずと知れた米花町の、某商業ビル。
数多くのアパレルや飲食店が立ち並ぶ施設において、日曜の午後というゴールデンタイムは極めて重要な意味を持っている――のだが、今この時刻、テナント関係者は一律避難を命じられ、規制線を張られたビルの周囲には、多くの野次馬達が押し寄せていた。
『速報です! 米花町ブレインタワービルに仕掛けられたという連続爆弾犯は先ほど逮捕されました! しかし、今も爆弾はビル内部に仕掛けられたままということで、只今機動隊による解体ミッションが行われようとしています!』
サイレンと供に次々にやってくるパトカーや機動隊、緊急車両から降り立った隊員たちが、先に建物内に入った者たちへと指示を送り、自身もまた内部へ入るための準備を整えている。
2664数多くのアパレルや飲食店が立ち並ぶ施設において、日曜の午後というゴールデンタイムは極めて重要な意味を持っている――のだが、今この時刻、テナント関係者は一律避難を命じられ、規制線を張られたビルの周囲には、多くの野次馬達が押し寄せていた。
『速報です! 米花町ブレインタワービルに仕掛けられたという連続爆弾犯は先ほど逮捕されました! しかし、今も爆弾はビル内部に仕掛けられたままということで、只今機動隊による解体ミッションが行われようとしています!』
サイレンと供に次々にやってくるパトカーや機動隊、緊急車両から降り立った隊員たちが、先に建物内に入った者たちへと指示を送り、自身もまた内部へ入るための準備を整えている。
serisawa
DONE降志ワンライに挑戦しました。お題「夏祭り」「ラーメン」
降志ワンライ:「夏祭り」「ラーメン」 21時頃まで聞こえていた祭囃子の音も止んで久しい時間に、その男はやってきた。
チャイムの音に玄関を開けると、夏の夜の蒸し暑い外気が一気になだれ込む。
うだるような空気と供に現れた彼は、開口一番「ごめん!!」と頭を下げた。
金色の髪、褐色の肌。一目見ただけでも整った精悍な顔立ちに、今は少々疲労と、自責の念を滲ませているその男の名を、降谷という。
迎え入れた志保はというと、ドタキャンの憂き目にあって帰宅後、未だ着替えていなかった浴衣姿のままだ。
「本当にごめん、この埋め合わせは必ず…!」
「…いいから、入って。開けっ放しだと暑いのよ」
ため息交じりに彼を部屋に促せば、落ち込んだ顔のままトボトボとついてくる。
1212チャイムの音に玄関を開けると、夏の夜の蒸し暑い外気が一気になだれ込む。
うだるような空気と供に現れた彼は、開口一番「ごめん!!」と頭を下げた。
金色の髪、褐色の肌。一目見ただけでも整った精悍な顔立ちに、今は少々疲労と、自責の念を滲ませているその男の名を、降谷という。
迎え入れた志保はというと、ドタキャンの憂き目にあって帰宅後、未だ着替えていなかった浴衣姿のままだ。
「本当にごめん、この埋め合わせは必ず…!」
「…いいから、入って。開けっ放しだと暑いのよ」
ため息交じりに彼を部屋に促せば、落ち込んだ顔のままトボトボとついてくる。
lin_co10ri
DOODLE04notflワンドロワンライ参加作品お題『真実』
True face暑い日は、できるだけ外には出たくない。
なのに、こんな夏の暑い日のさ中。外に出たのが運のつきだったと思う。
志保ははあっ、とわざとらしくため息をついた。
隣ではニコニコ胡散臭いほどの笑顔を浮かべた男が、ひっきりなしに喋っている。
「暑い中、どこへ行くんですか? 一緒にお茶でもしませんか」
「おあいにく様。そんな暇じゃないの」
「う~ん、デートの待ち合わせに向かっている、というわけでもなさそうですし。じゃあ、一緒に目的地までお供しますよ」
「嫌よ。しかも失礼ね、デートかもしれないじゃない」
言葉に棘を含ませて返すが、まあ確かに、とてもデートには見えないだろう。
実際志保は、ほぼ部屋着のような装いに、幅は広めだが飾り気のないバケットハットを被ってきただけの、格好だ。本当は夏の昼日中にこんな姿で外には出たくなかったのだが、研究で大詰めの博士が、足りない部品がある、と焦っていたので、お使いをかって出たのだ。いらぬ親切心を出すんじゃなかった。
1660なのに、こんな夏の暑い日のさ中。外に出たのが運のつきだったと思う。
志保ははあっ、とわざとらしくため息をついた。
隣ではニコニコ胡散臭いほどの笑顔を浮かべた男が、ひっきりなしに喋っている。
「暑い中、どこへ行くんですか? 一緒にお茶でもしませんか」
「おあいにく様。そんな暇じゃないの」
「う~ん、デートの待ち合わせに向かっている、というわけでもなさそうですし。じゃあ、一緒に目的地までお供しますよ」
「嫌よ。しかも失礼ね、デートかもしれないじゃない」
言葉に棘を含ませて返すが、まあ確かに、とてもデートには見えないだろう。
実際志保は、ほぼ部屋着のような装いに、幅は広めだが飾り気のないバケットハットを被ってきただけの、格好だ。本当は夏の昼日中にこんな姿で外には出たくなかったのだが、研究で大詰めの博士が、足りない部品がある、と焦っていたので、お使いをかって出たのだ。いらぬ親切心を出すんじゃなかった。
vi_mikiko
DONE降志ワンドロワンライです!7月お題:夏祭り・ラーメン・時限爆弾・真実
※夏祭りメインで書いてましたが他のワードもつっこみました。
初めて彼の顔をまともに見た時、ビー玉のような目をした男だと思った。
「僕は、あなたの家族に会ったことがあるんですよ」
拳銃を向けられそう言われてから、喫茶店に潜入する彼に囚われてしまった。
彼は黒の組織の一員。でも、なぜだか米花町にい続けて、小さな眼鏡の名探偵に存在することを許されている。
工藤君は彼の本当の正体を知っているのかもしれない。でも私は知らない。私は、彼のことは何も知らないのだ。
**
「早く帰らねえと、仮面ヤイバー始まっちまうぜ!」
「そうですね!」
「二人とも、前気を付けてね!」
授業が終わった放課後、日の傾く米花町の通りを探偵団達が走り抜ける。私は彼らの後ろをゆっくりと歩いていた。歩み寄る影が身体を覆う。鋭い眼光が、私を射抜く……
2334「僕は、あなたの家族に会ったことがあるんですよ」
拳銃を向けられそう言われてから、喫茶店に潜入する彼に囚われてしまった。
彼は黒の組織の一員。でも、なぜだか米花町にい続けて、小さな眼鏡の名探偵に存在することを許されている。
工藤君は彼の本当の正体を知っているのかもしれない。でも私は知らない。私は、彼のことは何も知らないのだ。
**
「早く帰らねえと、仮面ヤイバー始まっちまうぜ!」
「そうですね!」
「二人とも、前気を付けてね!」
授業が終わった放課後、日の傾く米花町の通りを探偵団達が走り抜ける。私は彼らの後ろをゆっくりと歩いていた。歩み寄る影が身体を覆う。鋭い眼光が、私を射抜く……
vi_mikiko
DONE魔が刺して書いた三徹目の降志です!⚠️下ネタ注意・降谷さんが風見の前でお尻を出しています※69巻ネタ
ふるしほパレットお借りしました🙇♀️
No.17甘くない・不機嫌の理由・隣で 風見裕也は辟易していた。
最も尊敬する上司・降谷零が潜入していた犯罪組織が瓦解してしばらく経ち、ようやく後始末も済んだ頃。風見は彼と、警察庁でとある事件の聞き込みをしていた。
トリプルフェイスを演じていた降谷は、晴れてひとつの人格へと戻った。本来の彼はバーボンのような狡猾さも、安室のような爽やかさも持ち合わせた人間だったのだが――
目の前の降谷は、これ見よがしに長い足を組み、眉間に皺を寄せ不機嫌さを隠そうともしない。人前で感情を露わにするなど、彼らしくない態度に風見は気が気ではなかった。彼の不機嫌の理由は、目の前にいる二人の若者だ。
「それで、犯人に関する資料はこれだけ?」
「ああ、オレの推理によると……」
5015最も尊敬する上司・降谷零が潜入していた犯罪組織が瓦解してしばらく経ち、ようやく後始末も済んだ頃。風見は彼と、警察庁でとある事件の聞き込みをしていた。
トリプルフェイスを演じていた降谷は、晴れてひとつの人格へと戻った。本来の彼はバーボンのような狡猾さも、安室のような爽やかさも持ち合わせた人間だったのだが――
目の前の降谷は、これ見よがしに長い足を組み、眉間に皺を寄せ不機嫌さを隠そうともしない。人前で感情を露わにするなど、彼らしくない態度に風見は気が気ではなかった。彼の不機嫌の理由は、目の前にいる二人の若者だ。
「それで、犯人に関する資料はこれだけ?」
「ああ、オレの推理によると……」
lin_co10ri
DOODLE雪女ちゃん6才、九尾狐くん17才の話。天女の羽衣風です。
雪と狐の物語お宮の障子窓から木漏れ日が差し込む。それに目を向けていた九尾狐の若者は、小さく漏らされた吐息に、その存在の方を見た。
先ほど拾った迷いの妖(あやかし)。姿形から、まだ幼い少女だ。青年が見たことも感じたこともない、凍りつくような冷気を纏っている。
森の中で見つけた時から、気を失って倒れていた。瞳を閉じていても分かるほど愛らしい造りをしていて、その装いも浮世離れした繊細で柔らかい衣で包まれている。
瞼が震え、そっ…と閉じられていた瞳が開かれた。少女は虚ろに視線を彷徨わせていたが、はっ、と身動ぎをして体を起こした。掛けていた布団がめくれ肩から落ちる。
「こっ、ここはっ…」
「気づいた? 体、大丈夫?」
できるだけ優しく声をかける。びくっ、とこちらを見た少女の顔は明らかに怯えていた。若者は自身の頭にある金色に輝く三角耳を倒して、笑ってみせた。経験則で、こうすると警戒心がやわらげられるのを、知っている。
4921先ほど拾った迷いの妖(あやかし)。姿形から、まだ幼い少女だ。青年が見たことも感じたこともない、凍りつくような冷気を纏っている。
森の中で見つけた時から、気を失って倒れていた。瞳を閉じていても分かるほど愛らしい造りをしていて、その装いも浮世離れした繊細で柔らかい衣で包まれている。
瞼が震え、そっ…と閉じられていた瞳が開かれた。少女は虚ろに視線を彷徨わせていたが、はっ、と身動ぎをして体を起こした。掛けていた布団がめくれ肩から落ちる。
「こっ、ここはっ…」
「気づいた? 体、大丈夫?」
できるだけ優しく声をかける。びくっ、とこちらを見た少女の顔は明らかに怯えていた。若者は自身の頭にある金色に輝く三角耳を倒して、笑ってみせた。経験則で、こうすると警戒心がやわらげられるのを、知っている。
vi_mikiko
DONE降志R18、恋人同士降志のアブノーマルえちち話(※)です。前回の話と一応続いてますが単体でも読めます。
ふるしほ春のえちち祭り参加作品になります。
お題は以下お借りしました。
・拘束、嫉妬
参加者クローズド公開用のパスをつけています。
(※)異物挿入がありますのでご注意ください。
書きながら少し反省(?)したのですが書き上げてしまいました。。何でもOKな方のみお願いします🙇♀️ 12346
あんちゅ
MAIKINGそしかい後、元の姿・宮野志保へと戻った灰原と、そんな彼女の隣りにいる降谷の話「君は、虹の素が何か知っているか?」
タイトルは某アイドルのカップリング曲からお借りしてます。デビュー時から見守ってきたアイドルのユニット曲が宮野志保にしか聞こえなかったもので…。
灰原哀には大切なものができたけれど、宮野志保は明美さんとの時間以外は空っぽの状態だろうなと。降志になる前の冒頭を少しだけ😌
虹の素知らされた時にはすべてが終わっていた。
「…そう。」
小さく呟いたその一言が私が唯一抱いた感想だった。
気づいてはいた。
あの強大な組織を相手に、最終局面を迎えんとしていること。
ずっと試作を続けてきた解毒剤の効果が3、4日は維持出来るようになったことに1人の少年が勘づいていること。
そして、それを私に黙って持ち出していたこと。
わかってはいた。
彼らは例えその最後であろうと、私には何もしらせないこと。
知らせないことで私を危険から遠ざけようとしていること。
そうすることで私を守ろうとしていること。
そして、
それが彼らのやり方であること。
組織との大規模な抗争が終わったことを告げたのは工藤だった。
いつものように博士の家に我が物顔でやってきた彼はなんてことの無いようにさらりと告げたのだった。
1529「…そう。」
小さく呟いたその一言が私が唯一抱いた感想だった。
気づいてはいた。
あの強大な組織を相手に、最終局面を迎えんとしていること。
ずっと試作を続けてきた解毒剤の効果が3、4日は維持出来るようになったことに1人の少年が勘づいていること。
そして、それを私に黙って持ち出していたこと。
わかってはいた。
彼らは例えその最後であろうと、私には何もしらせないこと。
知らせないことで私を危険から遠ざけようとしていること。
そうすることで私を守ろうとしていること。
そして、
それが彼らのやり方であること。
組織との大規模な抗争が終わったことを告げたのは工藤だった。
いつものように博士の家に我が物顔でやってきた彼はなんてことの無いようにさらりと告げたのだった。
wvnx9
DOODLEキスの日に寄せた降志…のつもりです。栗山緑さん視点です。
カメレオンの残像郵便局を出ると、雨が降っていた。
あらら、と呟きつつも栗山緑はバッグから折りたたみ傘を取り出して素早く広げる。『降りそうだから持って行きなさい』と助言してくれたボスに感謝しながら。
事務所へと戻る道中、ふと路地の奥へと視線が吸い込まれた。グレーのスーツ姿の男性が鮮やかなブルーのワンピースを着た茶髪の女性の手首を掴み、何やら言い争っている。二人とも傘もささず、ずぶ濡れだ。
眉をひそめた緑はスマートフォンをバッグから取り出した。嫌がる女性に無理強いをしているのなら法に関わる人間ーー弁護士事務所の事務員として見過ごす訳にはいかない。
いつでも110番を押せる用意をして路地に踏み込む。少し距離を詰めると雨に濡れた男性の髪が金色であることに気がついた。女性のほっそりとした手首を掴んでいる大きな手が褐色であることにも。
2348あらら、と呟きつつも栗山緑はバッグから折りたたみ傘を取り出して素早く広げる。『降りそうだから持って行きなさい』と助言してくれたボスに感謝しながら。
事務所へと戻る道中、ふと路地の奥へと視線が吸い込まれた。グレーのスーツ姿の男性が鮮やかなブルーのワンピースを着た茶髪の女性の手首を掴み、何やら言い争っている。二人とも傘もささず、ずぶ濡れだ。
眉をひそめた緑はスマートフォンをバッグから取り出した。嫌がる女性に無理強いをしているのなら法に関わる人間ーー弁護士事務所の事務員として見過ごす訳にはいかない。
いつでも110番を押せる用意をして路地に踏み込む。少し距離を詰めると雨に濡れた男性の髪が金色であることに気がついた。女性のほっそりとした手首を掴んでいる大きな手が褐色であることにも。
lin_co10ri
DOODLEハロ嫁とゼロティーアニメを観たある降志脳が、降谷さんの孤独を考えていたら。
めまい虚無感や脱力感というものは。元々何かを持っていたと思うから、起こるものだ。
そもそも空っぽの自分には。そんな感情も、起こり得ない。
やり遂げたという思いは、抱いた。
病室で横たわっていたベッドから身を起こし、降谷は頭に手をやる。こんなことをしている場合ではない。大仕事を成し遂げた後の。事後対応や後始末こそ、困難と多忙が甚だしい面がある。
ただ、頭はふらついた。身体のあちこちは痛むが、それ程大掛かりに固定されたり処置されているわけではないのに。意識だけが、朦朧としている。
おかしい。あの因縁の組織に対する大規模作戦を決行し、激しい攻防と策略の末、制圧を成し得た、という感情と覚えは確かにある。やりきった、果たした。その時自分が抱いたのは安堵と達成感だったのだろうか。
3533そもそも空っぽの自分には。そんな感情も、起こり得ない。
やり遂げたという思いは、抱いた。
病室で横たわっていたベッドから身を起こし、降谷は頭に手をやる。こんなことをしている場合ではない。大仕事を成し遂げた後の。事後対応や後始末こそ、困難と多忙が甚だしい面がある。
ただ、頭はふらついた。身体のあちこちは痛むが、それ程大掛かりに固定されたり処置されているわけではないのに。意識だけが、朦朧としている。
おかしい。あの因縁の組織に対する大規模作戦を決行し、激しい攻防と策略の末、制圧を成し得た、という感情と覚えは確かにある。やりきった、果たした。その時自分が抱いたのは安堵と達成感だったのだろうか。
wvnx9
DOODLE4月4日、降志の日にちなんだ小話です。志保さんは警察関係のどこかの研究所で働いてると思われます。(適当)
「今日、何の日か知ってる?」
いきなり投げかけられた問いに宮野志保は大きな瞳を瞬かせた。
「……地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー?」
「一言一句違わずに即答できる聡明な君が好きだよ」
ハリウッドスター顔負けの美貌を持つ男に、にっこりと微笑まれ『好きだよ』と言われても志保の鉄仮面は崩れない。
「それはどうも。正解なの?」
「僕が求める答えではない。よってデータは渡せないな」
「それは困るわ。そのデータがないと今日中に仕事が終わらないわよ。……4月4日よね、何だったかしら。あ、トランスジェンダーの日?交通反戦デーも今日だったかしら?」
「どちらも不正解。降参?」
にやりと笑う降谷零に志保は特大のため息をお見舞いした。
650いきなり投げかけられた問いに宮野志保は大きな瞳を瞬かせた。
「……地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー?」
「一言一句違わずに即答できる聡明な君が好きだよ」
ハリウッドスター顔負けの美貌を持つ男に、にっこりと微笑まれ『好きだよ』と言われても志保の鉄仮面は崩れない。
「それはどうも。正解なの?」
「僕が求める答えではない。よってデータは渡せないな」
「それは困るわ。そのデータがないと今日中に仕事が終わらないわよ。……4月4日よね、何だったかしら。あ、トランスジェンダーの日?交通反戦デーも今日だったかしら?」
「どちらも不正解。降参?」
にやりと笑う降谷零に志保は特大のため息をお見舞いした。
serisawa
DONE4/4はいい降志の日ということで。付き合いたてでピュアな志保ちゃんと降谷さんの小噺。
first name「ふるや、れい」
自分以外誰もいない空間に、その声は零れ落ちた。
発生源は疑うまでもない、自分自身だ。
高すぎるということもないが、低くもない。
高低差など声帯の振動数によって決まるものだから、そこに性格的な意味を内包することなど無い筈だが、どこか冷たく聞こえると自分では思っている。
けれどもそんな自分の声が紡ぎ、静寂に包まれた部屋に満ちた響きは、とても綺麗だと思った。
眼前にかざしたスマートホンの登録者名のひとつに、その名前はある。
連絡先を交換したのは、随分と前の話だ。
「本名で登録して問題は無いのかしら」と尋ねると、「僕はできないけど、君はご自由に」と返されたのを思い出す。
立場上、近しい知人を本名のまま登録しておくことは、彼が危機に直面した折に巻き込む可能性があるからだろう。
3693自分以外誰もいない空間に、その声は零れ落ちた。
発生源は疑うまでもない、自分自身だ。
高すぎるということもないが、低くもない。
高低差など声帯の振動数によって決まるものだから、そこに性格的な意味を内包することなど無い筈だが、どこか冷たく聞こえると自分では思っている。
けれどもそんな自分の声が紡ぎ、静寂に包まれた部屋に満ちた響きは、とても綺麗だと思った。
眼前にかざしたスマートホンの登録者名のひとつに、その名前はある。
連絡先を交換したのは、随分と前の話だ。
「本名で登録して問題は無いのかしら」と尋ねると、「僕はできないけど、君はご自由に」と返されたのを思い出す。
立場上、近しい知人を本名のまま登録しておくことは、彼が危機に直面した折に巻き込む可能性があるからだろう。
serisawa
DONE※04春のえちち祭り参加作品。R18となります。18歳未満及び高校生は閲覧禁止です。
※恋人な降志。
お題ワードより「媚薬」「誘い受け」「拘束」を使わせていただきました。
お祭り期間を終えたのち、pixivにも再掲予定です。
※パスワードはふるしほを数字でご入力下さい。
なんでも許せる方のみどうぞ! 12088
ukionze1517kara
DONE初の降志イベント?に参加しました!ふるしほ春のえちち祭り
支部に上げた「酒に酔う」にR-18部分を新しく追加してアップしました。(主催者の方には了承を得ています。)
初えちち小説に挑みましたので拙い部分もあると思いますがご了承ください。
私の中で春よりも夏が一番えろいと思っているので季節関係なくてすみません(笑)
パスワードは配られたパスになります。 2514
vi_mikiko
DONE降志R18、恋人同士の降志の停電初夜えちち話です。ふるしほ春のえちち祭り参加作品になります。
お題は以下お借りしました。
・初夜、停電、誘い受け、手加減できない、お風呂
パスワードは参加者クローズド公開用のパスになります。 12249
◼︎葉月◼︎
MOURNING降志キッカケで絵を描くオタクに戻れて良かったです。数年ぶりに絵を描くと描けないものだと初期のを見返すたびに思います(笑)迷走しまくってた!
絵を描く楽しさ
人体の不思議
いまだにわからぬ服の皺まだまだ勉強することも多い絵を描く事…
でも楽しんで描くのが1番だなぁとも思います
好きなものを好きなように楽しく描けばいい
それはこれからも忘れずにしたいと思います。
dasuke05
DONEお題「初恋じゃない」の短いSS。オンリー当日に読んでくださった方、ありがとうございました!!!!
祝福の鐘が鳴っている。
ライスシャワーとたくさんの歓声を浴びて新郎新婦は歩いていた。空は晴れ、風は穏やかに吹き、太陽は優しく二人を照らす。いま、世界の誰であっても彼らの幸せを汚すことなどできない。何よりも美しい光景。
間に合って良かった。
宮野志保は少し離れた所から新郎新婦を眺めていた。
先程までは彼女も、他の招待客と同じように新郎新婦の近くで祝福の輪の中に居た。けれども少しだけ、ひとりで感傷に浸りたくなってしまったのだ。そっと抜け出してきたから、他の人には気づかれていないだろう。元より今日の主役は彼らなのだから、招待客の女が一人、輪の中から消えても誰も気に留めない。
だというのに、目ざとく気づいてわざわざ追いかけてくる物好きも、いるらしい。
1526ライスシャワーとたくさんの歓声を浴びて新郎新婦は歩いていた。空は晴れ、風は穏やかに吹き、太陽は優しく二人を照らす。いま、世界の誰であっても彼らの幸せを汚すことなどできない。何よりも美しい光景。
間に合って良かった。
宮野志保は少し離れた所から新郎新婦を眺めていた。
先程までは彼女も、他の招待客と同じように新郎新婦の近くで祝福の輪の中に居た。けれども少しだけ、ひとりで感傷に浸りたくなってしまったのだ。そっと抜け出してきたから、他の人には気づかれていないだろう。元より今日の主役は彼らなのだから、招待客の女が一人、輪の中から消えても誰も気に留めない。
だというのに、目ざとく気づいてわざわざ追いかけてくる物好きも、いるらしい。
vi_mikiko
DONEふるしほパレットNo9「元凶、濡れる、背中」よりTwitter再掲です。 彼女と付き合ってひと月が経つ。交際は順調…のはずだった。
やっと実った彼女との関係、大切に育んで行きたい。付き合って一ヶ月記念にお菓子を一緒に作ろうと、宮野志保と表示された連絡先宛に一週間前からメッセージを送っていた。二日経っても三日経っても返事が来ず、やきもきしたところでやっと了解の返事が来たのだった。
お菓子作りなら広い方がいいでしょうと言われ、記念日当日のこの日、博士の家のキッチンで二人肩を並べている。
今日の彼女は会った時からいつもと違った。玄関で照れたように僕を出迎え、初めて一緒に料理するからとお揃いのエプロンをプレゼントすれば、遠慮がちに受け取った後、頬を染めて顔を綻ばせた。
その後も僕の隣で材料を並べながら、落ち着かないとでも言うように、ちらちらと僕に視線を送ってくる。
1883やっと実った彼女との関係、大切に育んで行きたい。付き合って一ヶ月記念にお菓子を一緒に作ろうと、宮野志保と表示された連絡先宛に一週間前からメッセージを送っていた。二日経っても三日経っても返事が来ず、やきもきしたところでやっと了解の返事が来たのだった。
お菓子作りなら広い方がいいでしょうと言われ、記念日当日のこの日、博士の家のキッチンで二人肩を並べている。
今日の彼女は会った時からいつもと違った。玄関で照れたように僕を出迎え、初めて一緒に料理するからとお揃いのエプロンをプレゼントすれば、遠慮がちに受け取った後、頬を染めて顔を綻ばせた。
その後も僕の隣で材料を並べながら、落ち着かないとでも言うように、ちらちらと僕に視線を送ってくる。
soa
MOURNINGストーリーもネーム?も考えないで適当に描くとダメだなあと痛感しました。吹き出しの位置も決めないで描いてるし、セリフもやぼいし、センス皆無。
でもたくさん描いたから捨てられず、供養。合掌。 4
serisawa
DONE降志小話。ふるしほパレット24「科学ではわからないこと、溺れる、真っ白」より。意識してなかったのですが、先日のパレット7の対みたいなお話になってました。
winter morning 夢から覚めた瞬間は、いつだってなぜか、もの哀しい。
零れた雫は夢に消えた何かのせいか、生理的な涙か。夢の内容さえ覚えていないのに、おぼろげな感覚のままに志保は、軽く目を擦った。
ぼんやりとした視界が開けてくると、室内の様子が目に飛び込んでくる。
カーテンに覆われた窓の外は既に日の光を透かしていた。
季節は、冬。夏のそれよりも薄い光は、朝にあってもどこか薄暗く、モノクロームだ。
一晩を過ごしたベッドの中はぬくぬくと温かいが、外気に触れれば急激に冷えるだろう。
起きたくないわね……と眠気の狭間に思いながらも枕元のリモコンで暖房を入れようとすると、背後からにゅるっと腕が伸びてきて、志保の身体を抱きこんだ。
2201零れた雫は夢に消えた何かのせいか、生理的な涙か。夢の内容さえ覚えていないのに、おぼろげな感覚のままに志保は、軽く目を擦った。
ぼんやりとした視界が開けてくると、室内の様子が目に飛び込んでくる。
カーテンに覆われた窓の外は既に日の光を透かしていた。
季節は、冬。夏のそれよりも薄い光は、朝にあってもどこか薄暗く、モノクロームだ。
一晩を過ごしたベッドの中はぬくぬくと温かいが、外気に触れれば急激に冷えるだろう。
起きたくないわね……と眠気の狭間に思いながらも枕元のリモコンで暖房を入れようとすると、背後からにゅるっと腕が伸びてきて、志保の身体を抱きこんだ。
serisawa
DONE降志小話。ふるしほパレット7「祈りのような、二度目、視線」より。rainy mornig 雨の匂いがする。
しとしとと静かな音が穏やかな調べのように響く夜を超えて、朝露に草木が濡れる早朝。
浮上したおぼろげな意識を委ねるように耳を澄ませていれば、うぅん、と物憂げな声と供に、腕に絡みつく体温がもぞもぞと身じろぎした。
安心しきった顔で穏やかな眠りに落ちている彼女にふと頬を緩ませながら、サイドテーブルの腕時計に手を伸ばす。針が指し示す時間は五時半。
今日の予定は午後からのポアロのみで、起きるには早い。
昨夜の帰宅は午前一時を過ぎていた。
志保は既に彼女の部屋で休んでいたため降谷も大人しく自室で眠ったのだが、彼の帰宅に気が付いたのか、一時間ほども経った頃に音も無くベッドに潜り込んできたのは志保の方だ。
1692しとしとと静かな音が穏やかな調べのように響く夜を超えて、朝露に草木が濡れる早朝。
浮上したおぼろげな意識を委ねるように耳を澄ませていれば、うぅん、と物憂げな声と供に、腕に絡みつく体温がもぞもぞと身じろぎした。
安心しきった顔で穏やかな眠りに落ちている彼女にふと頬を緩ませながら、サイドテーブルの腕時計に手を伸ばす。針が指し示す時間は五時半。
今日の予定は午後からのポアロのみで、起きるには早い。
昨夜の帰宅は午前一時を過ぎていた。
志保は既に彼女の部屋で休んでいたため降谷も大人しく自室で眠ったのだが、彼の帰宅に気が付いたのか、一時間ほども経った頃に音も無くベッドに潜り込んできたのは志保の方だ。
serisawa
DONE付き合ってないふるやさんとしほさん。ワンライお題メーカー「誰も見てない」より。
Time Limit 月の見えない薄曇りの夜。
目的地に着いた降谷は愛車を停めて、後ろ手にドアを閉めた。
煌々と灯る街灯の人工的な灯りを反射する降谷の髪は、それこそ月を零したような色をしていると、その姿を認めた者がいたならば、称したかもしれない。
そんな詩的な感傷など持ち合わせておらず、また意外に自身の容姿に無頓着な彼は、暗色の空にも停めたばかりの愛車にも目もくれず、ただ目的の部屋へと向かって扉を開く。
先日彼女に頼んだ解析の結果が出たと、連絡を受けたのはつい一時間ほど前のこと。
その時点で時刻は日付を超える直前だった。
まだまだ仕事中だった降谷も大概だが、彼女も相当に夜型だ。
エレベーターで七階へと上がり、チャイムを鳴らすも反応は無い。
1971目的地に着いた降谷は愛車を停めて、後ろ手にドアを閉めた。
煌々と灯る街灯の人工的な灯りを反射する降谷の髪は、それこそ月を零したような色をしていると、その姿を認めた者がいたならば、称したかもしれない。
そんな詩的な感傷など持ち合わせておらず、また意外に自身の容姿に無頓着な彼は、暗色の空にも停めたばかりの愛車にも目もくれず、ただ目的の部屋へと向かって扉を開く。
先日彼女に頼んだ解析の結果が出たと、連絡を受けたのはつい一時間ほど前のこと。
その時点で時刻は日付を超える直前だった。
まだまだ仕事中だった降谷も大概だが、彼女も相当に夜型だ。
エレベーターで七階へと上がり、チャイムを鳴らすも反応は無い。
serisawa
DONE付き合ってないふるやさんとしほさんの短い小話です。One is always sorry after the event 昼下がりの阿笠邸のリビングで、降谷は差し出されたコーヒーに口をつけた。
対面のソファに座る人物は、宮野志保。この家の主である阿笠博士にとっては娘同然の存在であり、灰原哀から元の姿を取り戻した今も、彼と二人で暮らしている。
「ごめんなさいね、呼び出したりして。仕事、忙しいんでしょう?」
「君が気にすることじゃないさ。それに、時間が無ければ来ないよ。僕の予定がアテにならないことは、わかってるだろ?」
何度、彼女との面談日程に変更連絡を入れたことか。
同じことを思い出したのか、志保はクスクスと笑ってみせた。
「ふふっ、そうね」
大人びた表情の多い志保だが、笑顔はあどけなく、歳若い娘相応のものだ。
あの組織が壊滅し、科学者シェリーこと宮野志保が公安の保護下に入って二年。
3900対面のソファに座る人物は、宮野志保。この家の主である阿笠博士にとっては娘同然の存在であり、灰原哀から元の姿を取り戻した今も、彼と二人で暮らしている。
「ごめんなさいね、呼び出したりして。仕事、忙しいんでしょう?」
「君が気にすることじゃないさ。それに、時間が無ければ来ないよ。僕の予定がアテにならないことは、わかってるだろ?」
何度、彼女との面談日程に変更連絡を入れたことか。
同じことを思い出したのか、志保はクスクスと笑ってみせた。
「ふふっ、そうね」
大人びた表情の多い志保だが、笑顔はあどけなく、歳若い娘相応のものだ。
あの組織が壊滅し、科学者シェリーこと宮野志保が公安の保護下に入って二年。