距離感 目が覚めたら顔に傷痕があり長い赤毛が特徴の…全裸の男が旬の目の前に立っていた。
「は?」
誰…?いやそもそもなんで俺の部屋に平然と全裸で立っている…?
というか何で俺は朝までぐっすり寝ていた…?
ぐるんぐるんと頭の中を回転させるが段々頭が痛くなり考えるのを途中でやめた。
よく見ると男からはイグリットと同じぐらいの魔力を感じ取れる。
「イグリット…?」
「…!」
ばっと顔を上げ、少しだけ嬉しそうにする。
ぶんぶんと尻尾が見えるような気がしてきた…。
なんだか頭が痛くなってきた旬は「これもシステムの影響か…?」と、とりあえずシステムを疑うようになった。
頭を傾げたイグリットに、流石に服を与えないと色んな意味で危なと自身の服を渡す。
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