居酒屋のんのん 旬愛されS級ハンター達が密かに通う居酒屋のんのん。中々見つからない場所にあるので、有名人や高ランクハンターの人が集まる。取材も記事も一切載せる事を禁止している居酒屋だった。
「………水篠ハンターに、無視された…」
どんよりとした声でお酒を片手に、カウンターに顔を伏せている。隣に居た大柄の男が背中を叩き「まあまあ」と慰める。
「俺なんか手を振り払われた、おあいこだな」
「あなたは認識されているじゃないですか!!」
がばりと起き上がり大柄の男に怒鳴りながらも、細男は酒を煽り、再び机に伏せる。
S級ハンターの最上ハンターと白川ハンター。うちの店によく来る常連客で、最近は水篠という男の話題で持ちきりだ。
「兄ちゃん、追加はいるかい?」
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