【神アスR18サンプル】join,hash,cue神アスサンプル
階段を上ってドアを開ければ、神谷幸広の鼻先を芳香がくすぐる。
玄関には明かりが灯されていた。「ただいま」と幸広が声をかけるとキッチンから響く包丁の音が止まり、アスラン=BB二世が顔を覗かせた。
「戻ったか、カミヤ。宴の支度は間もなく整う。手を清め、鎮座するが良い!」
「ああ、ありがとう。楽しみだな」
屈託のない幸広の微笑みを前にしてアスランの赤い瞳にやわらかな色が広がる。その表情に胸を満たしながら幸広はアスランの言う通り手を洗い、二人で使うリビングへと向かった。
テーブルの上には銀色のカトラリーが揃っている。ランチョンマットの端に置かれた小鉢は蓋がされていて中を見ることはできないが、小さなスプーンが添えられているのを見ると幸広にはそれが何か想像がついて、楽しみに顔が綻んだ。
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