七海
acusu1979
DONE7/2はうどんの日だそうで。誤字脱字あったらごめんなさい。その時はご自身でそっと補完をしてくれるとありがたいですお好みは?「うどん屋さんに行った時、どのうどんを頼みますか?」
テレビに目をやると美味しそうなうどんとその横にトッピングが映っていた。
「美味しそう…」
「確かに美味しそうですね」
朝の情報番組がテレビから流れて思わず声が出た伊地知。小さな呟きを拾って七海が答えた。
「すみません…聞こえてましたか」
伊地知は聞かれてたことを知ると恥ずかしそうに手で顔を隠した。
「伊地知君、顔を隠さないで」
「いや…ちょっと待ってください…」
今日はお互いゆっくりの出勤で少しだけソファーに座ってテレビを眺めていた。そこに流れてきたうどんの特集。伊地知の大好物のうどんに言葉が気が付かない内に漏れてしまう。子供みたいに恥ずかしい。頑なに顔を隠す伊地知を諦めて七海は横からそっと抱きしめた。
1389テレビに目をやると美味しそうなうどんとその横にトッピングが映っていた。
「美味しそう…」
「確かに美味しそうですね」
朝の情報番組がテレビから流れて思わず声が出た伊地知。小さな呟きを拾って七海が答えた。
「すみません…聞こえてましたか」
伊地知は聞かれてたことを知ると恥ずかしそうに手で顔を隠した。
「伊地知君、顔を隠さないで」
「いや…ちょっと待ってください…」
今日はお互いゆっくりの出勤で少しだけソファーに座ってテレビを眺めていた。そこに流れてきたうどんの特集。伊地知の大好物のうどんに言葉が気が付かない内に漏れてしまう。子供みたいに恥ずかしい。頑なに顔を隠す伊地知を諦めて七海は横からそっと抱きしめた。
😈桜魔 夜人🐙
DONE七海誕生日おめっと小説。料理出来ない系五がいます。
色々と残念なのは許して下さい…。
七詰め2 展示パスワード解除しました!
お互い様です。誕生日にまで仕事なんざしたくない。と思う社会人は少なくないのではないだろうか。
7月3日。本日誕生日の七海は目の前の呪霊を睨み付けながら舌打ちをする。
別に誕生日だから仕事をしたくないわけではない。なんなら出勤するまで自分の誕生日を忘れていた。
今までなんやかんやと誕生日は周りのお陰で休みになっていた七海は、今回は五条に騒がれ有給申請をしていたりもする。しかし固定休ではないが万年人手不足のこの呪術界に誕生日だからと申請しても休みを貰えるわけもなく今日も仕事。しかも残業。騒いだ五条でさえ出張で3日前から東京には居ない。物凄い不機嫌になった五条が伊地知に当たり散らし、見兼ねた七海が五条に説教したのも記憶に新しい。本当に労働はクソ。五条の我儘もクソ。
44207月3日。本日誕生日の七海は目の前の呪霊を睨み付けながら舌打ちをする。
別に誕生日だから仕事をしたくないわけではない。なんなら出勤するまで自分の誕生日を忘れていた。
今までなんやかんやと誕生日は周りのお陰で休みになっていた七海は、今回は五条に騒がれ有給申請をしていたりもする。しかし固定休ではないが万年人手不足のこの呪術界に誕生日だからと申請しても休みを貰えるわけもなく今日も仕事。しかも残業。騒いだ五条でさえ出張で3日前から東京には居ない。物凄い不機嫌になった五条が伊地知に当たり散らし、見兼ねた七海が五条に説教したのも記憶に新しい。本当に労働はクソ。五条の我儘もクソ。
minami373juju
MOURNING猪野結婚if注意!子育てがしんどい人は見ない方がいいかも。都合のいい流れだと思われても無理はない。
結婚して第一子を授かった猪野。猪野家の嫡男だし,おそらく男は外で働いて,女が家を守る概念がある気がするなと思い,書いたものです。
書くきっかけはドラゴンボールの映画のピッコロと悟飯。映画のあるセリフで「そうなんだよ!ピッコロさん!!」となり,七海サンなら…と妄想した次第です。
猪野,父になる。【七海さん。助けてください。】
深夜突然のメール。補助監督からか、術師仲間からか。五条絡みか、呪霊絡みか。メールを開くと同時にもう一通同じ差出人からのメールが入る。それを見て七海はこう返した。
【この一件、私が預かります。】
今日の任務は十時から。七海はいつもゆとりを持って出勤する。三十分前には来て、補助監督室で今日の任務計画を読みながら珈琲を飲む。今日の合同任務の相手である術師は普段なら二十分前には来て、七海が珈琲を飲む姿を嬉しそうに見つめるのだが、今日は五分前になっても現れない。十時になるかならないかくらいのギリギリの時刻にその術師は部屋に飛び込んできた。
「新田ちゃん、いる!?」
ギリギリになったことに対する詫びよりも先に補助監督である新田を呼んだ。
8290深夜突然のメール。補助監督からか、術師仲間からか。五条絡みか、呪霊絡みか。メールを開くと同時にもう一通同じ差出人からのメールが入る。それを見て七海はこう返した。
【この一件、私が預かります。】
今日の任務は十時から。七海はいつもゆとりを持って出勤する。三十分前には来て、補助監督室で今日の任務計画を読みながら珈琲を飲む。今日の合同任務の相手である術師は普段なら二十分前には来て、七海が珈琲を飲む姿を嬉しそうに見つめるのだが、今日は五分前になっても現れない。十時になるかならないかくらいのギリギリの時刻にその術師は部屋に飛び込んできた。
「新田ちゃん、いる!?」
ギリギリになったことに対する詫びよりも先に補助監督である新田を呼んだ。
love_murasakixx
DONE成立済五七。七海が幼少期の五条に会う話で、少し映画の内容に触れる予定。
とりあえず書けたところまでですが、まだ続きます→→完結しました(2022.7.3)
先にお知らせしておきますが、死ネタではありません。
2022年6月19日:続きを加筆
2022年7月3日:ラストまで加筆
時を紡ぎ、心寄せる不意に意識が覚醒する。
辺りを見回すが全く覚えのない景色が広がるばかりで、現状を把握する術にはならなかった。
(……此処は、どこなのだろうか)
首を傾げつつも、何気なく自らの手を見て───ぼんやりと透けている事に気づき、思わず眼を瞪った。
そして思い出す、意識が覚醒する直前、自らの身に起きた事を。
(そうだ、私は……)
◆ ◆
それは、とある任務の最中の出来事だった。
この日の祓除対象は特級相当の呪霊で、幾ら一級の七海と言えども到底敵う相手ではなく、そもそもが抜擢される事だってない……通常ならば。
本来は特級呪術師である五条が別地での任務を終えた後、この呪霊に対応する予定であった。
しかし呪霊が想定外の動きを見せ始め、とうとう非術師に被害が及び始める。
23710辺りを見回すが全く覚えのない景色が広がるばかりで、現状を把握する術にはならなかった。
(……此処は、どこなのだろうか)
首を傾げつつも、何気なく自らの手を見て───ぼんやりと透けている事に気づき、思わず眼を瞪った。
そして思い出す、意識が覚醒する直前、自らの身に起きた事を。
(そうだ、私は……)
◆ ◆
それは、とある任務の最中の出来事だった。
この日の祓除対象は特級相当の呪霊で、幾ら一級の七海と言えども到底敵う相手ではなく、そもそもが抜擢される事だってない……通常ならば。
本来は特級呪術師である五条が別地での任務を終えた後、この呪霊に対応する予定であった。
しかし呪霊が想定外の動きを見せ始め、とうとう非術師に被害が及び始める。
ooomen666
DONE五七夏祭り企画「ギャップ」七海が真夜中にふと思い立って十劃呪法でプリンを作ってる話です
甘くて昏い夜のこと 恋に落ちたときの匂いを覚えている。
七海が帰ってきてからしばらく経ったときのことで、僕はたびたびアイツの家に転がり込んでいた。七海がまた、あの時みたいにふいっといなくなってしまわないかすごく心配だったから。
「そんな風につきまとわなくても、もう逃げたりしませんよ」
って七海は僕が部屋を訪れるたびに、呆れたみたいな顔をしてクソデカい溜息をつくけど。
「ほんと?」
「ええ、大人ですから」
それでも僕は疑心暗鬼なので七海の家に入り浸る。任務やら情報共有やら何やら、本来なら補助監督がやる仕事を僕がひったくって、あらゆる雑務を届ける態で部屋を訪れていく。
大人かあ。
僕は高専にいたときからずっと七海のことが好きだったし、なんか色素の薄い柔そうな肌とかまだ少し未発達の手足とかさらさらの金髪とかに一目見たときからなんか釘付けになってしまったんだけど、七海にはそんなのは全部子供の戯れみたいな感じで思われてたのかなーとか考えてしまう。
2940七海が帰ってきてからしばらく経ったときのことで、僕はたびたびアイツの家に転がり込んでいた。七海がまた、あの時みたいにふいっといなくなってしまわないかすごく心配だったから。
「そんな風につきまとわなくても、もう逃げたりしませんよ」
って七海は僕が部屋を訪れるたびに、呆れたみたいな顔をしてクソデカい溜息をつくけど。
「ほんと?」
「ええ、大人ですから」
それでも僕は疑心暗鬼なので七海の家に入り浸る。任務やら情報共有やら何やら、本来なら補助監督がやる仕事を僕がひったくって、あらゆる雑務を届ける態で部屋を訪れていく。
大人かあ。
僕は高専にいたときからずっと七海のことが好きだったし、なんか色素の薄い柔そうな肌とかまだ少し未発達の手足とかさらさらの金髪とかに一目見たときからなんか釘付けになってしまったんだけど、七海にはそんなのは全部子供の戯れみたいな感じで思われてたのかなーとか考えてしまう。
mt_pck
MEMOCoC『ねずみとさえずり』KP⇒きくた
PL⇒おり(HO魚:七海 師)
PL⇒ぷちこ(HO人:八汐 瀬斗)
両生還にてシナリオ終了しました。
長期に渡りありがとうございました……良いシナリオでした。 17
minami373juju
DONEIt is a story when Haibara and Nanami were high shool student. It's my image.Test Haibara&Nanami"Nanami, come to the teacher's room by yourself for a moment."
My homeroom teacher told me to go to the teacher's room. He called me into a private room to avoid the public eye.
"I want you to help me. You are the only one who I can rely on."
Things seem serious. I worry about what kind of mission it will be.
3198My homeroom teacher told me to go to the teacher's room. He called me into a private room to avoid the public eye.
"I want you to help me. You are the only one who I can rely on."
Things seem serious. I worry about what kind of mission it will be.
solt_gt0141
DONE会社員七海と花屋の伊地知の話。アガパンサス、可愛いので調べてみてください。
花屋の君⑥「伊地知さん、この花なんて名前でしたっけ」
新田から呼び止められ伊地知はそちらを向く。彼女が見ている先には一輪の花が咲いていた。
「あぁ、もうそんな季節ですか」
「何でしたっけ…ちょっと複雑な名前だった気が」
考える彼女を見て伊地知は柔和に微笑みながら口を開く。
「その花の名前はですね…」
****
「ありがとうございました!」
お客様を見送り、今日の予約を確認する。17時に七海さんの勤務先の名前が書いてあった。
部署異動を彼が行ってからはお会いしていない。
花束も彼ではない会社の方が取りに来る事がここ最近ほとんどだ。
『お元気でしょうか…』
そう思うくらいなら電話やメッセージをすれば良いと考えたが、あちらも仕事をしている身なので急な電話は迷惑だろうと思ってしまい連絡先を交換したものの、こちらから電話が出来ずにいた。
3480新田から呼び止められ伊地知はそちらを向く。彼女が見ている先には一輪の花が咲いていた。
「あぁ、もうそんな季節ですか」
「何でしたっけ…ちょっと複雑な名前だった気が」
考える彼女を見て伊地知は柔和に微笑みながら口を開く。
「その花の名前はですね…」
****
「ありがとうございました!」
お客様を見送り、今日の予約を確認する。17時に七海さんの勤務先の名前が書いてあった。
部署異動を彼が行ってからはお会いしていない。
花束も彼ではない会社の方が取りに来る事がここ最近ほとんどだ。
『お元気でしょうか…』
そう思うくらいなら電話やメッセージをすれば良いと考えたが、あちらも仕事をしている身なので急な電話は迷惑だろうと思ってしまい連絡先を交換したものの、こちらから電話が出来ずにいた。
syo_chikubai_
DONE※灰原と七海の死亡に関する描写があります。※サラリーマン時代の七海に関する描写があります。
十月に開催された二代目灰七版ワンドロワンライの短編四本をまとめました。鬱々としたお話が半分、嬉々としたお話が半分です。
・二代目灰七版ワンドロワンライ(https://twitter.com/817_1hour)
神無月(二代目灰七版ワンドロワンライまとめ) ――神は存在しない。高二の秋にそう思った。
否、存在はするのだろう。現に、灰原を殺したのは強い産土神信仰だ。神は存在すると信じる人には存在して見える。それが高じて人をも殺す。
私には見えない。
――神は存在しない。仮に存在するのならあんなことにはならない。
一般的な隙や欲こそ持ち合わせていたが、善人の最高峰だったような灰原が人間を守るために十七やそこらで死ぬなんて、神が存在するのならありえない。まして、それで善人とは対極にある私が未だに生きているなど、なおさら信じられない。
灰原がいないなら、神もいない。
――神は存在しない。すくなくとも、私の身近には。
信じる人がいるかぎり、どこにでも神は存在するのだろう。たとえ出雲以外の十月であろうとも、その人の周りには神というものが存在して、その人の人生を見守ってくれるのだろう。それはありがたいことだ、良かったじゃないか。だが、私が信じていた存在は、私のたった一人のかけがえない人間を殺し、私が死にたいと思ったときには死なせてくれなかった。だから、神は存在しない。そう思った。
9285否、存在はするのだろう。現に、灰原を殺したのは強い産土神信仰だ。神は存在すると信じる人には存在して見える。それが高じて人をも殺す。
私には見えない。
――神は存在しない。仮に存在するのならあんなことにはならない。
一般的な隙や欲こそ持ち合わせていたが、善人の最高峰だったような灰原が人間を守るために十七やそこらで死ぬなんて、神が存在するのならありえない。まして、それで善人とは対極にある私が未だに生きているなど、なおさら信じられない。
灰原がいないなら、神もいない。
――神は存在しない。すくなくとも、私の身近には。
信じる人がいるかぎり、どこにでも神は存在するのだろう。たとえ出雲以外の十月であろうとも、その人の周りには神というものが存在して、その人の人生を見守ってくれるのだろう。それはありがたいことだ、良かったじゃないか。だが、私が信じていた存在は、私のたった一人のかけがえない人間を殺し、私が死にたいと思ったときには死なせてくれなかった。だから、神は存在しない。そう思った。
獰。。
DONEこーせん七が風邪ひいて皆でモチモチする話皆七海のモンペ
誤字を見つけたら察してください…
後輩がかわいい後輩がかわいい
高専、授業のない日曜日の昼。
廊下で布の塊がズルズルと移動しているのを見つけた五条は何事かと近づいた。
そして布の塊の正体を確認した瞬間吹き出した。
「うっわ、何その格好!!めっちゃウケんだけど!!!!」
「……………。」
塊の正体は五条の後輩である七海だった。
季節の変わり目で日々気温差があるものの長袖の上に一枚あれば過ごせる陽気。
しかし七海は制服の上にパーカー、コート、マフラー、部屋から引き摺ってきたのか布団を頭から被っている。
手には鉈を収納するバッグを持っていることから任務に向かうのだろう。
北海道にでも行くつもりか?
いや、北海道でもその装備は要らんだろ
と、くつくつ笑いながら七海の顔を覗き込む。
3812高専、授業のない日曜日の昼。
廊下で布の塊がズルズルと移動しているのを見つけた五条は何事かと近づいた。
そして布の塊の正体を確認した瞬間吹き出した。
「うっわ、何その格好!!めっちゃウケんだけど!!!!」
「……………。」
塊の正体は五条の後輩である七海だった。
季節の変わり目で日々気温差があるものの長袖の上に一枚あれば過ごせる陽気。
しかし七海は制服の上にパーカー、コート、マフラー、部屋から引き摺ってきたのか布団を頭から被っている。
手には鉈を収納するバッグを持っていることから任務に向かうのだろう。
北海道にでも行くつもりか?
いや、北海道でもその装備は要らんだろ
と、くつくつ笑いながら七海の顔を覗き込む。
ゆき📚
DONE【ロ兄術】《 浮かぶ罪の行方は迷子で》何気なく配信されていたものを見てみたらそこは沼でした。
七海には虎杖君を甘やかしてほしいし虎杖君は七海に甘えてほしい
そんな事を思いながら己の気持ちを落ち着かせる為に書きました。
※書いている時点でアニメ10話・原作9巻まで読んでいた
お得意の雰囲気小説
どんなものでもどんと来いな方よかったら読んでください
浮かぶ罪の行方は迷子で 「会ってほしい子がいるんだ」
顔半分が隠れていても隠れていなくてもきっとこの男―五条悟という人間の思考は掴み切れないものなのだろう。
七海建人はそんな事を思った後まぁ掴みたいとも思わないけれどもと誰に言い訳するでもなく付け足した。
「誰ですか?私は今から現場に行くんですが」
「その現場に連れて行ってほしんだ。僕の生徒をひとり」
五条の言葉に七海の眉先がぴくりと反応する。
また厄介な事を、と思いながら「貴方が連れて行けばいいでしょう」
「それができないから七海に頼んでるんじゃーん、僕は僕で別件があるんだよ。ほら僕って人気者だから」
どこまで本気で言っているのか、軽口は流すが基本と七海は「だとしても今回じゃなくても―」
2610顔半分が隠れていても隠れていなくてもきっとこの男―五条悟という人間の思考は掴み切れないものなのだろう。
七海建人はそんな事を思った後まぁ掴みたいとも思わないけれどもと誰に言い訳するでもなく付け足した。
「誰ですか?私は今から現場に行くんですが」
「その現場に連れて行ってほしんだ。僕の生徒をひとり」
五条の言葉に七海の眉先がぴくりと反応する。
また厄介な事を、と思いながら「貴方が連れて行けばいいでしょう」
「それができないから七海に頼んでるんじゃーん、僕は僕で別件があるんだよ。ほら僕って人気者だから」
どこまで本気で言っているのか、軽口は流すが基本と七海は「だとしても今回じゃなくても―」
しんした
PROGRESS8月発行予定の七灰。七灰のいろんな寝しなと寝起きの場面を切り取った連作の予定。
だいたい布団の中の話(notすけべ)です。
一本目はまだ無自覚な七海視点。
ちゃんと読み返してないので誤字脱字その他おかしい部分はスルーしてください。
8月七灰原稿①『二〇〇六年五月』
一つのベッドにふたつの体温。
自分以外のぬくもりで温められた布団の中は、優しくて、心地よくて、安心で満ちあふれている。
その中で聞く眠気をまとった彼の声は、不思議と耳に残っていた。
*
午前の授業終わりに担任から出張任務を言い渡された七海が灰原と向かったのは、北の大地、北海道。つい一週間前は一つ上の先輩たちの補助として沖縄へ行ったというのに。寒暖差で身体がおかしくなりそうだ。
そんなことを思いながら、七海は一〇〇万ドルの夜景とも称される街を見下ろした。
今回の依頼は、展望台近くに出没するという呪霊の討伐任務。
呪霊自体は一年ふたりでなんとかなる程度の等級で、大した怪我もなく祓うことができた。しかし、観光客が少なくなってから祓い始めたせいで、終わった頃にはロープウェイもバスも動いていなかった。ハイキングコースが整備されており徒歩で下山は可能だか、長距離移動と任務で疲れた身体にはなかなかきつい。宿泊先のビジネスホテルへ辿り着いた時には、一刻も早くベッドに倒れ込みたい気分だった。
3854一つのベッドにふたつの体温。
自分以外のぬくもりで温められた布団の中は、優しくて、心地よくて、安心で満ちあふれている。
その中で聞く眠気をまとった彼の声は、不思議と耳に残っていた。
*
午前の授業終わりに担任から出張任務を言い渡された七海が灰原と向かったのは、北の大地、北海道。つい一週間前は一つ上の先輩たちの補助として沖縄へ行ったというのに。寒暖差で身体がおかしくなりそうだ。
そんなことを思いながら、七海は一〇〇万ドルの夜景とも称される街を見下ろした。
今回の依頼は、展望台近くに出没するという呪霊の討伐任務。
呪霊自体は一年ふたりでなんとかなる程度の等級で、大した怪我もなく祓うことができた。しかし、観光客が少なくなってから祓い始めたせいで、終わった頃にはロープウェイもバスも動いていなかった。ハイキングコースが整備されており徒歩で下山は可能だか、長距離移動と任務で疲れた身体にはなかなかきつい。宿泊先のビジネスホテルへ辿り着いた時には、一刻も早くベッドに倒れ込みたい気分だった。
しんした
DOODLE呪専七灰。ふたりで大盛りのお店に行くお話。七海が灰原くんに絶賛片想い中。だいたいご飯食べてます。やっと訪れた貴重な休日。いつもなら、アラームはかけず、目が覚めてもごろごろしつつ読みかけの本をめくり、腹が空いてくる昼頃になってやっとベッドから動き出す。
しかし、今朝はアラームよりも前に目覚め、一切の未練なくベッドから抜け出し、テキパキと出掛ける準備にいそしんでいた。
七海が普段とは全く違う行動をしている理由。
それは、数日前。
「あのさ!七海土曜日空いてる?」
三杯目のカレーを綺麗に平らげた灰原が、嬉々とした表情で口を開いたことが発端だった。
「特に予定はないけど」
「ほんと!じゃあ、一緒にお昼ご飯食べに行かない?」
「別に構わないが」
「やったぁ!」
心底嬉しそうに声を上げた灰原は「もうちょっとだけ食べよっ」と鼻歌まじりに皿を持って立ち上がった。
5842しかし、今朝はアラームよりも前に目覚め、一切の未練なくベッドから抜け出し、テキパキと出掛ける準備にいそしんでいた。
七海が普段とは全く違う行動をしている理由。
それは、数日前。
「あのさ!七海土曜日空いてる?」
三杯目のカレーを綺麗に平らげた灰原が、嬉々とした表情で口を開いたことが発端だった。
「特に予定はないけど」
「ほんと!じゃあ、一緒にお昼ご飯食べに行かない?」
「別に構わないが」
「やったぁ!」
心底嬉しそうに声を上げた灰原は「もうちょっとだけ食べよっ」と鼻歌まじりに皿を持って立ち上がった。
えんろ
DOODLE超プリ★コン2022の無料配布でした😊はーちゃん描くのたのしい!!
相変わらずこういう漫画はピクシブの方が見やすい気がしますね…!
👉https://www.pixiv.net/artworks/98104934 3
kuonao
MOURNING先に書いてたけど、たぶん使わないだろう七海と真依の会話。「さよなら、青春」に入るはずだった話の一部
七海の恋話を聞く真依の話 幼い頃の七海にとって、五条はいけ好かない先輩だった。まだあの頃は恋に淡い憧れがあったし、異性にだけ向けるものだという固定概念があった。そのせいで、恋を認められるようになるまで、途方もない時間が必要だった。
どうして五条を好きになったのだろう。もっと簡単で、もっと手頃で、もっと楽な恋が数えきれないほどたくさん落ちている。五条を好きになってしまったせいで、安寧だったり、平穏だったり。そういう優しさに満ちたものばかりを捨ててきた。
後悔を幾度も繰り返した。けれど、そのたびに。どうしようもなく五条を愛しているのだと思い知る。あまりにも後悔を繰り返したせいで、もうとっくの昔に、これからも五条のことを愛し続けるのだろうと諦めた。諦めることを諦めた。
5483どうして五条を好きになったのだろう。もっと簡単で、もっと手頃で、もっと楽な恋が数えきれないほどたくさん落ちている。五条を好きになってしまったせいで、安寧だったり、平穏だったり。そういう優しさに満ちたものばかりを捨ててきた。
後悔を幾度も繰り返した。けれど、そのたびに。どうしようもなく五条を愛しているのだと思い知る。あまりにも後悔を繰り返したせいで、もうとっくの昔に、これからも五条のことを愛し続けるのだろうと諦めた。諦めることを諦めた。
Arasawa
DONEどうしてもハグしたい七vs
しっかり寝たい夢主
土足厳禁の珍しく存在する記憶です。
第16話【話を逸らすのが下手】の『私好みの明度、一級遮光カーテンに模様替えして陽の光を通さず薄暗くなった七海の寝室』について、模様替えするに至るまでを書きました。
※付き合ってない
※5〜15話のどこか
※急に終わる
2022-04-17 15:17
寝室のカーテンを変える話 締め付けられるような痛みすら感じる寒さと息苦しさで目が覚めた。布団から右腕が出ていたらしい。息苦しさの原因は首に巻き付いていた七海の太い腕。真横からハグされているのか……。腕一本だけでどれほど重いか自覚してほしい。その内七海に圧死させられる気がする。右腕を布団の中に戻して、左腕でスマホを掴み時刻を確認。午前七時前。本来ならまだまだ寝ていられる。しかしこれほど明るい部屋では無理だ。
七海の寝室のカーテンはおそらく三級遮光仕様で、言ってしまえば全く朝日を遮らない。七海の顔はハッキリ見えるし、少し目を凝らせば読書だって出来そうだ。しかし私はまるで体育館の厚いカーテンのように光を遮って貰わないとおよそ日の出と共に目が覚めるし、そのまま二度寝することが不可能になる。
3600七海の寝室のカーテンはおそらく三級遮光仕様で、言ってしまえば全く朝日を遮らない。七海の顔はハッキリ見えるし、少し目を凝らせば読書だって出来そうだ。しかし私はまるで体育館の厚いカーテンのように光を遮って貰わないとおよそ日の出と共に目が覚めるし、そのまま二度寝することが不可能になる。
chihara__hachi
DONE背中が遠ざかるのが我慢ならず、その手が扉にかかる前に、強く握って引き寄せる。瞬間的な強い衝動が七海を突き動かす。「記念なら味も知っておいたほうがいいんじゃないですか?」
振り返った顔に近づき、ずっと思い浮かべて止まなかった唇へキスをした。
◆◇
かなでちゃん(https://twitter.com/kmxxx25)に描いてもらった挿絵と表紙です!ありがとうございます〜!! 2
ponkanzzz
DONE七海✖️悠仁(♀)宿儺が祓われ呪力のなくなったバニーガール悠仁と七海が仙台で偶然再会するおはなし。
第三章(書き下ろし・完結)
ウサギさびしくても死なない 第三章(完結) やがて店は開店時間になり、女の子たちは思い思いの色のリップやグロスをきゅっと唇にのせた。そうしたら、ひとり、ふたりと仕事がえりの男が酒を飲みにやってくる。
七海はそれをカウンターの端っこで、パンにバターをつけてかじり、酒をちびちびと飲みながら、見るとも聞くともなしに、見たり聞いたりしていた。
「ユウちゃ〜ん、ひさしぶり〜!」
「山口さん!ひさしぶりじゃ〜ん、元気だった?」
「外で割引券配ってたからさ。ユウちゃんのこと思い出して来ちゃった」
「あ〜…山口さん、その割引券ご新規だけなんだよね…」
勢いよく入ってきたくせに、ケチくさく、えーそうなんだ、とちょっと肩を落とす悠仁の客らしき男に、七海はチッと舌打ちしてしまいそうになる。
8962七海はそれをカウンターの端っこで、パンにバターをつけてかじり、酒をちびちびと飲みながら、見るとも聞くともなしに、見たり聞いたりしていた。
「ユウちゃ〜ん、ひさしぶり〜!」
「山口さん!ひさしぶりじゃ〜ん、元気だった?」
「外で割引券配ってたからさ。ユウちゃんのこと思い出して来ちゃった」
「あ〜…山口さん、その割引券ご新規だけなんだよね…」
勢いよく入ってきたくせに、ケチくさく、えーそうなんだ、とちょっと肩を落とす悠仁の客らしき男に、七海はチッと舌打ちしてしまいそうになる。
ponkanzzz
DONE七海✖️悠仁(♀)宿儺が祓われ呪力のなくなったバニーガール悠仁と七海が仙台で偶然再会するおはなし。
第二章(Twitter掲載済)
ウサギさびしくても死なない 第二章「五条さん、あなた虎杖くんのこと、黙ってましたね」
高専に押印を依頼していた書類をとりに行った日、七海はわざわざ自分から五条に会いに行って、開口一番そのように問いただした。五条は教員控室でおやつ中だった。きょうの彼のおやつは亀十のどら焼きだ。すでに三つ、食べた形跡がある。どうせ伊地知に買いに行かせたに違いない。七海は思わず舌打ちをした。
「七海じゃん。食べる?」
「いりませんよ。なぜ教えてくれなかったんですか」
「なにを?」
「あなた、虎杖くんによく会いにいってるそうじゃないですか」
「あー、その件。あーはいはい、うんうん」
くしゃ、と五条はどら焼きを巻いてあったビニールをまるめて、ぽいと机のうえに放る。
7315高専に押印を依頼していた書類をとりに行った日、七海はわざわざ自分から五条に会いに行って、開口一番そのように問いただした。五条は教員控室でおやつ中だった。きょうの彼のおやつは亀十のどら焼きだ。すでに三つ、食べた形跡がある。どうせ伊地知に買いに行かせたに違いない。七海は思わず舌打ちをした。
「七海じゃん。食べる?」
「いりませんよ。なぜ教えてくれなかったんですか」
「なにを?」
「あなた、虎杖くんによく会いにいってるそうじゃないですか」
「あー、その件。あーはいはい、うんうん」
くしゃ、と五条はどら焼きを巻いてあったビニールをまるめて、ぽいと机のうえに放る。
ponkanzzz
DONE七海✖️悠仁(♀)宿儺が祓われ呪力のなくなったバニーガール悠仁と七海が仙台で偶然再会するおはなし。
第一章(Twitter掲載済)
ウサギさびしくても死なない 第一章「あっ」
「えっ?」
「えっ、あっ…」
「えーっ!ナナミンじゃん」
「えっあっ…えっ…」
「ひさしぶりー!」
七海がえっ、とかあっ、とか言っている間に黒いバニーガールの格好をした彼女は七海の手をぎゅっと握り、ぶんぶんと振っていた。七海はなにがなんだかわからずに、え、とあ、とを繰り返す。
「ユウちゃん、それ友達?」
彼女の横から彼女とおなじようなウサギの格好をした歳若い女性が出てきて七海を訝しげに見上げた。ソレと言われたことについての若干の不快感よりも七海はその不審げな視線に少し怯み、ユウちゃん、と呼ばれた彼女に助けを求めるようにみる。
彼女は、少し考えて、えっとねー、と明るく首を振った。
「ちがう!むかし、好きだったひと!」
8212「えっ?」
「えっ、あっ…」
「えーっ!ナナミンじゃん」
「えっあっ…えっ…」
「ひさしぶりー!」
七海がえっ、とかあっ、とか言っている間に黒いバニーガールの格好をした彼女は七海の手をぎゅっと握り、ぶんぶんと振っていた。七海はなにがなんだかわからずに、え、とあ、とを繰り返す。
「ユウちゃん、それ友達?」
彼女の横から彼女とおなじようなウサギの格好をした歳若い女性が出てきて七海を訝しげに見上げた。ソレと言われたことについての若干の不快感よりも七海はその不審げな視線に少し怯み、ユウちゃん、と呼ばれた彼女に助けを求めるようにみる。
彼女は、少し考えて、えっとねー、と明るく首を振った。
「ちがう!むかし、好きだったひと!」
しんした
DOODLE七灰家族パロ。子煩悩な七海視点。生存if30代前半くらい。一級術師の七海、呪専教員の灰原くん。灰原くんが産んだお子(双子の男児)がいます。灰原くん似→建志、七海似→雄志。お子たちとの絡み多めですが、最後はふーふでラブラブしてるだけ。※全部幻覚です。七灰家族 みんな寂しんぼ数少ない一級術師ということもあり、一週間家を空けることは珍しくなかった。
地方への出張が重なり、一か月間家に帰れないことも度々。しかし、灰原と結婚し、数年後双子を授かってからは極力家を空ける時間を少なくしようと働き方を見直した。
呪術師という職種で、月曜から金曜という固定勤務は難しい。だが、それまでまちまちだった週休は必ず二日確保し、なるべく連休になるよう調整した。事前に予定されていた任務以外にも深夜早朝に呼び出されることももちろんあったが、子どもたちへ「おはよう」か「おやすみ」のどちらかを言える時間にはできる限り家にいるように心掛けた。
「ただいま」
ふたつ並んだベビーベッドを覗き込んでそう話かける瞬間、胸の中は幸福に満ち溢れていた。
4848地方への出張が重なり、一か月間家に帰れないことも度々。しかし、灰原と結婚し、数年後双子を授かってからは極力家を空ける時間を少なくしようと働き方を見直した。
呪術師という職種で、月曜から金曜という固定勤務は難しい。だが、それまでまちまちだった週休は必ず二日確保し、なるべく連休になるよう調整した。事前に予定されていた任務以外にも深夜早朝に呼び出されることももちろんあったが、子どもたちへ「おはよう」か「おやすみ」のどちらかを言える時間にはできる限り家にいるように心掛けた。
「ただいま」
ふたつ並んだベビーベッドを覗き込んでそう話かける瞬間、胸の中は幸福に満ち溢れていた。
アヤトキ
MAIKINGえっちの最中に七海かわいいな~ってなる五条。書きかけだけど今月分として。独占欲身体のうちがわに彼を受け入れることは嫌いじゃない。
しっとりした肌をくっつけていると心地が良いし、膨らんだ亀頭で弱いところをいじめられると声が抑えられなくなるし。
何より、興奮に色濃く染まった緑の眼に射抜かれると背筋がぞくぞくしてたまらない。被虐趣味はないつもりだけれど、喰われてしまう、そう思うだけで頭から快感に染まってしまうのだから言い訳できないのかも。
「ぅあッ」
前立腺を潰すように擦られ思わず上げてしまった声を誤魔化すように、太い首に回していた腕をずらして頭をわしゃわしゃかき混ぜる。きっちり七三に整えられていた髪を乱すと印象がいくらか柔らかくなった。本人も気にしている細い髪は指を通すとさらさらとすり抜けていく。今は暗いからわからないけれど、この髪が朝日を受けてきらきら輝くのが好きだ。だからベッドでの彼の定位置は窓側。五条がそう決めた。存外寝起きの悪い男を奥に押しやっただけともいう。その状態の彼を最もよく見ているのは恐らく五条だろう、それまでの彼の交際歴など知りようもないが。
663しっとりした肌をくっつけていると心地が良いし、膨らんだ亀頭で弱いところをいじめられると声が抑えられなくなるし。
何より、興奮に色濃く染まった緑の眼に射抜かれると背筋がぞくぞくしてたまらない。被虐趣味はないつもりだけれど、喰われてしまう、そう思うだけで頭から快感に染まってしまうのだから言い訳できないのかも。
「ぅあッ」
前立腺を潰すように擦られ思わず上げてしまった声を誤魔化すように、太い首に回していた腕をずらして頭をわしゃわしゃかき混ぜる。きっちり七三に整えられていた髪を乱すと印象がいくらか柔らかくなった。本人も気にしている細い髪は指を通すとさらさらとすり抜けていく。今は暗いからわからないけれど、この髪が朝日を受けてきらきら輝くのが好きだ。だからベッドでの彼の定位置は窓側。五条がそう決めた。存外寝起きの悪い男を奥に押しやっただけともいう。その状態の彼を最もよく見ているのは恐らく五条だろう、それまでの彼の交際歴など知りようもないが。
さなこ
DONE本できました。冒頭部分ちょこっとあげます。
・転生パロ(灰原20歳×七海25歳)
・夏五夏描写あり(夏五はそれぞれ26歳)
・名前のないモブがたくさん出る
・灰原の誕生日8月にしてる
・灰原の最期含め捏造多数
全年齢向けです〜!
A5サイズで2段組、150ページぐらいです。
価格は送料別で500円ほどを予定しております。
4月入ったら通販ページのせます。
だって僕ら起きたばかり「あれ、雄おまえまたバイト?」
黒い無地のリュックを背負って歩いていると後ろから声をかけられる。振り向いて高校からの友達に元気よく頷いてみせた。
「バイト! じゃあねー!」
「おーがんばれよ」
そんな稼ぎたいのか、と聞いてきた友達は、今や何も気にせず灰原を送り出してくれる。今日最後の授業を終えて灰原は大学の最寄駅へと急いだ。
最近はもうスプリングコートの必要がない日も増えてきている。電車の中吊りには見頃を迎えた薔薇を宣伝する植物園の広告があった。
灰原の住むアパートから大学へは乗り換えなく七駅で行ける。その中間あたりに位置する駅は都心ほど栄えていないが住宅街が近くチェーン店や商店街のあるところだった。その駅から歩いて十分ほどに、灰原のバイト先がある。
3329黒い無地のリュックを背負って歩いていると後ろから声をかけられる。振り向いて高校からの友達に元気よく頷いてみせた。
「バイト! じゃあねー!」
「おーがんばれよ」
そんな稼ぎたいのか、と聞いてきた友達は、今や何も気にせず灰原を送り出してくれる。今日最後の授業を終えて灰原は大学の最寄駅へと急いだ。
最近はもうスプリングコートの必要がない日も増えてきている。電車の中吊りには見頃を迎えた薔薇を宣伝する植物園の広告があった。
灰原の住むアパートから大学へは乗り換えなく七駅で行ける。その中間あたりに位置する駅は都心ほど栄えていないが住宅街が近くチェーン店や商店街のあるところだった。その駅から歩いて十分ほどに、灰原のバイト先がある。
045ricketylab
DONEじゅ専時代・最強サンド五+夏×七
五条と夏油が七海を巡って
仲良くしたり抜け駆けし合ったり
拗れたりする話を書いていきたいなと思ってます
ファーストキス編
【五+夏×七】鴉色の影爽やかな新緑が揺れ、梢がさわさわと囃し立てている。
新しい季節の生暖かな風が、顔だけでなく半袖や短パンから伸びでた素肌を撫でた。
芝生の上にペタンと座り込んだ運動着姿の七海の上に、黒い影が落ちた。陽が西に傾きかけた時刻、薄暗くなるにはまだ早い。
はっと顔を上げれば、組み手をしていた一つ上の先輩が大きな体躯を曲げてこちらを覗き込んでいた。
美しい雪色の毛先が、乱れた長い前髪に落ちるほど。
丸いサングラスの向こうから、じっと自分を見つめる美しいまなこ。
その比類なきかんばせに密かに息を呑む。怯んではいけない、たった今、打ち負かされたばかりだ。
悔しさを表に出せば、この人はそこにつけ込んでくる。
先輩が珍しく高専にいる放課後、体術を磨くために、稽古をつけてもらっていた。
3328新しい季節の生暖かな風が、顔だけでなく半袖や短パンから伸びでた素肌を撫でた。
芝生の上にペタンと座り込んだ運動着姿の七海の上に、黒い影が落ちた。陽が西に傾きかけた時刻、薄暗くなるにはまだ早い。
はっと顔を上げれば、組み手をしていた一つ上の先輩が大きな体躯を曲げてこちらを覗き込んでいた。
美しい雪色の毛先が、乱れた長い前髪に落ちるほど。
丸いサングラスの向こうから、じっと自分を見つめる美しいまなこ。
その比類なきかんばせに密かに息を呑む。怯んではいけない、たった今、打ち負かされたばかりだ。
悔しさを表に出せば、この人はそこにつけ込んでくる。
先輩が珍しく高専にいる放課後、体術を磨くために、稽古をつけてもらっていた。
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TRAINING会社員七海と花屋の伊地知の話。猪野くん初めて描写したけど話し方わかりませんでした、大目に見て下さい。
今まで縦書きにしてましたが、今回数字が見づらいので横書きにしました。
3月、異動の話。
花屋の君⑤「ただいま戻りましたっス!」
「お疲れ様です、新田さん」
時間はお昼の一時を過ぎたところで彼女、新田が戻ってきた。
伊地知が勤務する花屋には従業員が彼を含めて3人おり、そのうちの1人が新田である。
「配達ご苦労様でした。休憩どうぞ」
「伊地知さんも行ってないんじゃ…」
「新田さんが戻るまでの間にチョコレートを胃に入れましたので心配に及びません。この後も配達が控えているので、よろしくお願いします」
そう言いながらもリボンを作る手を伊地知は止めない。今月は花屋の中でも一二を争うくらい忙しい時期なのだ。
「そういう事なら了解っス。ちなみに次の場所は?」
伊地知は配達先が書いてある伝票を新田に差し出しリボンを花束に結んだ。
4506「お疲れ様です、新田さん」
時間はお昼の一時を過ぎたところで彼女、新田が戻ってきた。
伊地知が勤務する花屋には従業員が彼を含めて3人おり、そのうちの1人が新田である。
「配達ご苦労様でした。休憩どうぞ」
「伊地知さんも行ってないんじゃ…」
「新田さんが戻るまでの間にチョコレートを胃に入れましたので心配に及びません。この後も配達が控えているので、よろしくお願いします」
そう言いながらもリボンを作る手を伊地知は止めない。今月は花屋の中でも一二を争うくらい忙しい時期なのだ。
「そういう事なら了解っス。ちなみに次の場所は?」
伊地知は配達先が書いてある伝票を新田に差し出しリボンを花束に結んだ。