hatori_tks
CAN’T MAKEまったく筆が進まなくなってしまった🎄仕事高佐続き書くかはちょっと分からない
少し寂しい イルミネーションの輝きが、友人や恋人、家族と楽しそうに過ごす人々を照らし出す。クリスマスシーズンということもあり、どこか街は浮かれ気味だ。十二月半ば過ぎて、寒さが本格化する中、その寒さを凌ぐようにように寄り添う人が多い。そんな中私は、高木くんと手を繋いでゆっくりと歩いている。恋人としてではなく、仕事で。年末の人混みに紛れて動く被疑者追跡のためだ。この時期にはカップルの方が怪しまれず、動きやすい。そういう思惑があって私と高木くんが選ばれたというわけだ。服装も普段のスーツではなく、これからクリスマスディナーでも行きますと言ったような少し上品な装いである。高木くんは普段ならしないセンター分けのヘアスタイルに細い黒縁の伊達メガネをしている。参考にしたものが分からないが、一歩間違えばインテリヤクザ風である。いつもの高木くんとは雰囲気が異なるので、時々視界に入ると否応なしにドキリとしてしまう。
498hatori_tks
MAIKING間に合わなかった🔞🎄高佐。年内書き上がるといいね……どのメーカーか分かったらすごいな。
for you ついこの前に「もう二〇二三年も残り一ヶ月ですよ。早いもんですね」と話したばかりだった気がする。気づけばあと二週間ばかりで今年の終わりを告げようとしている。年末に近づくに連れて、悲しいかな警察の仕事は増える。今日はそんな忙しい日々の中で、高木と佐藤がゆっくり過ごせる夜だ。熱いシャワーを浴びると冷えた身体を暖めていく。湯船に浸かり、一息つく。佐藤が入れたであろう入浴剤の香りが浴室に広がっていた。香りにあまり詳しくない高木は、華やかな花の香りだなと感じた。
「今年もどうせクリスマスは仕事でゆっくり過ごせないだろうな」
そんな独り言が浴室に反響して、湯気と共に消えていった。
風呂から上がり、佐藤のいる寝室へ向かう。佐藤はもうすでにベッドの中だ。いつもなら布団から顔を出し、何かしらしていて起きているが、今日は布団を深く被っている。連日の疲れもあって寝てしまったのだろうかと考えながら、ベッドに入るために布団を少し捲ると佐藤と目が合った。
1372「今年もどうせクリスマスは仕事でゆっくり過ごせないだろうな」
そんな独り言が浴室に反響して、湯気と共に消えていった。
風呂から上がり、佐藤のいる寝室へ向かう。佐藤はもうすでにベッドの中だ。いつもなら布団から顔を出し、何かしらしていて起きているが、今日は布団を深く被っている。連日の疲れもあって寝てしまったのだろうかと考えながら、ベッドに入るために布団を少し捲ると佐藤と目が合った。
Nora_Ma13
PROGRESSうさぎも人間も食べる気は無い狼の話進捗
おおかみはうさぎをたべたくない 最近、厄介なことに巻き込まれた。元々は、自分の縄張りに人間が迷い込んで来たことが発端だ。狼を前にしても「わあ、白い狼なんて初めて見たよ」「きれいだなあ」等と呑気なことを言う人間に毒気を抜かれ、森の入口まで案内してやったのがどうもよくなかったらしい。
それから少しして、小さな赤い毛並みのうさぎが殴り込んできたのかと思うほどの勢いで縄張りまでやってきた。そいつは、俺が人間を食べようとしているのではないかという疑念を抱いているようで、そうならないようにと直談判をしに来たのだと言う。はっきり言えば、考えなしの行動だ。だが、自分以外のやつのために危険を冒してまで行動するところに興味が湧いた。それで、少し脅かしたら立ち去るだろうとからかってしまったのが最大の過ちだった。信じ難いことに、うさぎは自分の身と引き換えに人間を食べないようにと言い出して、「赤ずきんさんを守る」と息巻いたそいつがそれから毎日訪ねてくるようになってしまったのだから。
421それから少しして、小さな赤い毛並みのうさぎが殴り込んできたのかと思うほどの勢いで縄張りまでやってきた。そいつは、俺が人間を食べようとしているのではないかという疑念を抱いているようで、そうならないようにと直談判をしに来たのだと言う。はっきり言えば、考えなしの行動だ。だが、自分以外のやつのために危険を冒してまで行動するところに興味が湧いた。それで、少し脅かしたら立ち去るだろうとからかってしまったのが最大の過ちだった。信じ難いことに、うさぎは自分の身と引き換えに人間を食べないようにと言い出して、「赤ずきんさんを守る」と息巻いたそいつがそれから毎日訪ねてくるようになってしまったのだから。
マカロニサラダ
PROGRESS幽霊の友達の本編書きかけ進捗😌😌応援して〰️😭※直接的な表現は無いですが、いじめを受けている匂わせあります
幽霊の友達(序) 七月二十五日。高校三年の夏休み初日。梓月はほの暗い部屋を照射する電灯を見つめている。黒く肩まで伸びきった髪は、毛先が不揃いで傷んでいる。蜂蜜色と薄花色のオッドアイが長い前髪から覗かせていた。カーテン越しに差し込む光も、窓の外の喧騒もない。このまま、誰にも見つけられずに往生を遂げるのか。
ふと、部屋が冷気を増して寂びれた心地になる。霜風の出処を見ると、毛布を被り現今にそぐわぬ書生服を着た友人の姿があった。いや、人ではない。暗がりの中なのに薄らと光を帯びており、透けた身体の向こうには午前三時を示した壁掛け時計が見える。梓月は、どうせ夢だと悟るも、それの顔を見て不愉快な表情を顕にした。都合の良いように生み出した存在が何故泣くのか。
7106ふと、部屋が冷気を増して寂びれた心地になる。霜風の出処を見ると、毛布を被り現今にそぐわぬ書生服を着た友人の姿があった。いや、人ではない。暗がりの中なのに薄らと光を帯びており、透けた身体の向こうには午前三時を示した壁掛け時計が見える。梓月は、どうせ夢だと悟るも、それの顔を見て不愉快な表情を顕にした。都合の良いように生み出した存在が何故泣くのか。
ranmao_cos
DONEカーヴェのプリンを食べたアルハイゼンと喧嘩して、代わりにカーヴェの好きなケーキを買ってきた話素直じゃない君 アルハイゼンと些細な事で、喧嘩をしたカーヴェ。理由は、簡単だ。冷蔵庫に取ってあった、カーヴェのプリンをアルハイゼンが食べてしまったのだ。
「おい、なぜ食べた!あれは、僕がデザートとして食べようとしたプリンだったんぞ!!」
アルハイゼンは、そんなカーヴェの怒りを聞きながらも本からは目を離さずに言う。
「君の名前が無かった」
「無くても、食べはしないだろ!それに、僕はちゃんと名前を書いた!」
「どこに?」
「……ぐ、あ、いや、それは……」
カーヴェは言い淀む。ただ冷蔵庫の中にプリンを置いてから自分の名前を書き忘れたことを思い出したのだ。だが今更それを素直に告げることなどできはしない。ああ、最悪だ。このままアルハイゼンが機嫌を損ねて、カーヴェのプリンが返ってこないのであればなおさらだ。
1960「おい、なぜ食べた!あれは、僕がデザートとして食べようとしたプリンだったんぞ!!」
アルハイゼンは、そんなカーヴェの怒りを聞きながらも本からは目を離さずに言う。
「君の名前が無かった」
「無くても、食べはしないだろ!それに、僕はちゃんと名前を書いた!」
「どこに?」
「……ぐ、あ、いや、それは……」
カーヴェは言い淀む。ただ冷蔵庫の中にプリンを置いてから自分の名前を書き忘れたことを思い出したのだ。だが今更それを素直に告げることなどできはしない。ああ、最悪だ。このままアルハイゼンが機嫌を損ねて、カーヴェのプリンが返ってこないのであればなおさらだ。
Nora_Ma13
PROGRESSsgdzの日の出られない部屋後日談進捗出られたあとの話「……で、俺たちに何か言うことは?」
自室にて、ソファに腰かけて腕を組み、正面に座る相手を見据える。
「いや〜、えろうすんまへん」
「ごめんね! 志賀、太宰くん!」
もはや清々しいほどに謝罪が軽い。飄々としているようで、内に鋭いものを持っている織田と、こうと決めたら譲らない、我の強い武者。この二人が組むとここまで面倒なことになるのかと、重い溜息が出た。
あの悪趣味な部屋から出た俺たちを迎えたのは、この二人に司書を加えた三人だった。危機に気付いて助けに来てくれたのかと思っていれば、「両想いおめでとう」とにこやかに言い放つ親友と、つかめない笑顔をうかべる織田と、申し訳なさそうな司書。三者三様の反応でわかったのは、見つけたら切り刻むと誓っていた犯人はこの三人だったという事だ。
2586自室にて、ソファに腰かけて腕を組み、正面に座る相手を見据える。
「いや〜、えろうすんまへん」
「ごめんね! 志賀、太宰くん!」
もはや清々しいほどに謝罪が軽い。飄々としているようで、内に鋭いものを持っている織田と、こうと決めたら譲らない、我の強い武者。この二人が組むとここまで面倒なことになるのかと、重い溜息が出た。
あの悪趣味な部屋から出た俺たちを迎えたのは、この二人に司書を加えた三人だった。危機に気付いて助けに来てくれたのかと思っていれば、「両想いおめでとう」とにこやかに言い放つ親友と、つかめない笑顔をうかべる織田と、申し訳なさそうな司書。三者三様の反応でわかったのは、見つけたら切り刻むと誓っていた犯人はこの三人だったという事だ。
sgrkn9188
DONE小説アップ石見氏、直し前はもっと底意地の悪い顔をしてました(性格のキツさは変わらない)
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21142268 3
mkn
DONELa Mortの世界観をお借りした死神パロ。少しだけストーリーの内容も含みます。零くんと凪砂くんの空気感が好きです。同じ内容の小説をpixivに上げております→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19242218
午後五時の朝食 そろそろ、人間界でいう日没の時間になるのだろうか。厳密にはこの「世」に日没という概念はなく、二十四時間毎日薄暗い世界で雪がしんしんと降り続いている。自分の仕事は墓守をするだけの単純な作業だが、それ以外はずっと書庫に箱詰めで本を読み耽っていた。
寂しいこの世界で、楽しい事はなかなか見つからない。外の世界の事をたくさん書いてあるここが自分の楽園だった。知らない事を知る事はとてもわくわくする。だからこそ、凪砂はこの喜びを共有したかった。一冊の本を手に取ると急いで書庫を飛び出した。
古城の屋敷は歩くだけで音が鳴り響く。この屋敷の者たちはオルガンを演奏したり、儀式を行ったり、様々な自分の役割を行うのだが、それもしばらくは見ていない。何年か前に訪れた人間の少年が最後の訪問者で、ここに訪れる者も随分減った。あの時から消沈していた零に少しでも喜んで欲しかった。
2600寂しいこの世界で、楽しい事はなかなか見つからない。外の世界の事をたくさん書いてあるここが自分の楽園だった。知らない事を知る事はとてもわくわくする。だからこそ、凪砂はこの喜びを共有したかった。一冊の本を手に取ると急いで書庫を飛び出した。
古城の屋敷は歩くだけで音が鳴り響く。この屋敷の者たちはオルガンを演奏したり、儀式を行ったり、様々な自分の役割を行うのだが、それもしばらくは見ていない。何年か前に訪れた人間の少年が最後の訪問者で、ここに訪れる者も随分減った。あの時から消沈していた零に少しでも喜んで欲しかった。
仲間のえる
DONE『恋敵。』なのに。小説版guriguriおとこのこおんなのこに登場する、とも(右)&いつき(左)。ともぱいせんがいつきに会いにいつきのクラスにやって来た、あのシーン。本のサブスク?のあまぞんきんどるで、小説版guriguriが3作品(4作品中3作品)読める事に衝撃。実物の本も持っているのですが、電子で久しぶりに読んだら、やっぱり最高だなと。個人的にこの作品がオススメです。
zeppei27
DONE一次創作小説〜バナナの叩き売り屋が、特別なバナナに出会うお話。
芭蕉「りんごが赤くなると医者は顔が青くなるとは海の向こうのお話、バナナが黄色くなれば治療も進むってんで医者も喜ぶ有様。黒い斑点は虎の生まれ変わり、一皮剥けばおかみさんも羨む真珠美人だ。こいつは一房三百はくだらないってところだが、今日はお集まりいただいた皆さんご期待に応えて百五十、いや百と四十はどうだ?」
油紙のように舌をペラペラと滑らせながらも、叩き売り商の心はどこか虚だった。台にずらりと並ぶはバナナ、バナナ、バナナが山と積まれている。幸にして口上は客の関心を買えたようで、二百を飛び越して祝儀がわりだと三百超を財布から取り出す人まで現れる始末だった。今日も全く商売繁盛でありがたい。
手に握った張扇が景気の良い音を鳴らし、一つ二つとバナナは飛ぶように売れてゆく。山はあっという間に崩れ、横に並べた昨日発売日の雑誌や、もはや古い今日の朝刊新聞までもが姿を消していった。変わり種として仕入れたピーラーも売れたらば今日はおしまい。またどうぞ、という声に客が拍手をして店を畳む。
5862油紙のように舌をペラペラと滑らせながらも、叩き売り商の心はどこか虚だった。台にずらりと並ぶはバナナ、バナナ、バナナが山と積まれている。幸にして口上は客の関心を買えたようで、二百を飛び越して祝儀がわりだと三百超を財布から取り出す人まで現れる始末だった。今日も全く商売繁盛でありがたい。
手に握った張扇が景気の良い音を鳴らし、一つ二つとバナナは飛ぶように売れてゆく。山はあっという間に崩れ、横に並べた昨日発売日の雑誌や、もはや古い今日の朝刊新聞までもが姿を消していった。変わり種として仕入れたピーラーも売れたらば今日はおしまい。またどうぞ、という声に客が拍手をして店を畳む。
Quartz
DONE自作AUのMaGtale(仮名)の9話目。今回からカタカナ表記に統一していきたい……入力がちょっと面倒になってきた。
(タイトルの数字のせいでズレてるように見えるけど合っています)
サンフリ増々です、ご注意ください。 10106
鳥飼泰
MEMOテスト投稿。リアクションの絵文字をためしに押してみたりと、好きに遊んでください。何度でも押せるみたい(^^)
あと、トップページの「絵文字で応援する」の横にある吹き出しアイコン💭から、匿名でコメントも送れます。
*ワンクッション表記を使ってみたかっただけで、全くワンクッションなど必要のない内容です*
パスワード:pass 303
キツキトウ
DONE2023/11/10「ひと間の嵐」「春の続く場所」「魅惑の秋色」、とある秋の日の零れ話。
「春の続く場所」のお題。:じりじりと焼け焦げる・常春の楽園・言葉より息が詰まる
https://shindanmaker.com/67048
Wisteria:零れ話(4)●「Wisteria:零れ話」について。
本編閑話タイトル其々のおまけのような話、補足や本編その後、とても短い話・隙間話や納めきれなかったお話達。時系列は都度変わります。大体本編と同じ様にいちゃついてるだけの他愛のない話。
以下は本編と同じ注意書き。
○「Wisteria」に含まれるもの:創作BL・異類婚姻譚・人外×人・R-18・異種姦・ファンタジー・なんでも許せる人向け
異種姦を含む人外×人のBL作品。
世界観は現実世界・現代日本ではなく、とある世界で起きたお話。
○R-18、異種恋愛、異種姦等々人によっては「閲覧注意」がつきそうな表現が多々ある作品なので、基本的にはいちゃいちゃしてるだけですが……何でも許せる方のみお進み下さい。
13438本編閑話タイトル其々のおまけのような話、補足や本編その後、とても短い話・隙間話や納めきれなかったお話達。時系列は都度変わります。大体本編と同じ様にいちゃついてるだけの他愛のない話。
以下は本編と同じ注意書き。
○「Wisteria」に含まれるもの:創作BL・異類婚姻譚・人外×人・R-18・異種姦・ファンタジー・なんでも許せる人向け
異種姦を含む人外×人のBL作品。
世界観は現実世界・現代日本ではなく、とある世界で起きたお話。
○R-18、異種恋愛、異種姦等々人によっては「閲覧注意」がつきそうな表現が多々ある作品なので、基本的にはいちゃいちゃしてるだけですが……何でも許せる方のみお進み下さい。
byakugun26
PASTハロウィン留文はっぴーハロウィン🎃「なんて恰好をしとるんだ、お前は!」
学園長の突然の思い付きで催されることになったハロウィンパーティーで、各組で仮装をすることになった訳だが、文次郎は目の前の男の装いを視界に捉えるなり、声を張り上げてしまった。
犬猿の仲である留三郎の仮装を見やれば、包帯を身に纏っただけの姿で恥ずかし気もなく歩いている。見慣れた男が包帯に包まれ、これまたよく見慣れた格好になっていた。今は怪我は無いようだが、いつもならこの包帯に見合うほどの重傷を負い、伊作に看病されている姿を何度も目にしている。
だが、文次郎が指摘したいのはそこではない。文次郎からすれば、包帯の下の柔い肌でさえ、よく見慣れたものなのだ。それが今では包帯一枚のみで隠され、やけにその体の線を強調させている。鍛えられた体と引き締まった腰つきが包帯によって更に顕著に現れ、文次郎に嫌な汗をかかせてきた。
1207学園長の突然の思い付きで催されることになったハロウィンパーティーで、各組で仮装をすることになった訳だが、文次郎は目の前の男の装いを視界に捉えるなり、声を張り上げてしまった。
犬猿の仲である留三郎の仮装を見やれば、包帯を身に纏っただけの姿で恥ずかし気もなく歩いている。見慣れた男が包帯に包まれ、これまたよく見慣れた格好になっていた。今は怪我は無いようだが、いつもならこの包帯に見合うほどの重傷を負い、伊作に看病されている姿を何度も目にしている。
だが、文次郎が指摘したいのはそこではない。文次郎からすれば、包帯の下の柔い肌でさえ、よく見慣れたものなのだ。それが今では包帯一枚のみで隠され、やけにその体の線を強調させている。鍛えられた体と引き締まった腰つきが包帯によって更に顕著に現れ、文次郎に嫌な汗をかかせてきた。
byakugun26
PAST留文の日ー!!おめでとうございますー!!新作は何もないので過去に書いたお話をのせて留文をうみだした気になるやつです劣情を宿した男 ――何をされるかわかっていた筈なのに、体はピクリとも動かなかった。
いつもの喧嘩。いつもの取っ組み合い。胸倉を掴まれたのを感じた途端、咄嗟に文次郎も留三郎のそれを掴んだ事は覚えている。空いていた片手に力を込め、整った顔立ちの男の頬へと、それを喰らわせてやろうと拳を作ったことも鮮明だった。だが、留三郎の闘志に燃えているであろう瞳を見つめた瞬間、文次郎の本能は警鐘を鳴らす。
闘志と共に見えるのは、別の色が紛れ込んだそれ。普段はこの男の奥深くに眠っているというのに、今では文次郎の目にもはっきりと映りこんでしまい、嫌でも自覚してしまう。
――色欲に似た、熱を孕んだ瞳。
この男の眼から時々チラつくその色に、文次郎は気付いていた。日々の喧嘩や勝負の時、己を真っすぐ見据えている際に現れる淡い劣情。じりじりと文次郎の身を焦がし、その上、心にさえ軽く火傷を負わせようとしてくる熱烈な視線に気付かない訳がない。だが、いくらその色を垣間見たとしても、文次郎は一度も指摘することはなかった。嫌な眼だと思いながらも、ましてやこの男の感情を知りながらも、文次郎は気付かないふりをした。いずれは忍びとなる身。道を違える身。更には男同士であり、犬猿の間柄だ。この男から向けられた感情を知ったところで、文次郎にはどうすることもできない。
2828いつもの喧嘩。いつもの取っ組み合い。胸倉を掴まれたのを感じた途端、咄嗟に文次郎も留三郎のそれを掴んだ事は覚えている。空いていた片手に力を込め、整った顔立ちの男の頬へと、それを喰らわせてやろうと拳を作ったことも鮮明だった。だが、留三郎の闘志に燃えているであろう瞳を見つめた瞬間、文次郎の本能は警鐘を鳴らす。
闘志と共に見えるのは、別の色が紛れ込んだそれ。普段はこの男の奥深くに眠っているというのに、今では文次郎の目にもはっきりと映りこんでしまい、嫌でも自覚してしまう。
――色欲に似た、熱を孕んだ瞳。
この男の眼から時々チラつくその色に、文次郎は気付いていた。日々の喧嘩や勝負の時、己を真っすぐ見据えている際に現れる淡い劣情。じりじりと文次郎の身を焦がし、その上、心にさえ軽く火傷を負わせようとしてくる熱烈な視線に気付かない訳がない。だが、いくらその色を垣間見たとしても、文次郎は一度も指摘することはなかった。嫌な眼だと思いながらも、ましてやこの男の感情を知りながらも、文次郎は気付かないふりをした。いずれは忍びとなる身。道を違える身。更には男同士であり、犬猿の間柄だ。この男から向けられた感情を知ったところで、文次郎にはどうすることもできない。
zeppei27
DONE一次創作小説〜!顔立ちを見込まれた主人公が、謎の集落にスカウトされて移住を決めるまでの話です。リプに続きがあります。
魅惑の顔立ち Pという集落に出かけたのはほんの偶然で、首都大学のふるさとイベントなる地方誘致の一環でLさんと知り合わなければ決して実現し得なかっただろう。そもそもPという集落があること自体を私は寡聞にも知らず、ふるさとイベントに出るのもこれが初めてなのだとLさんははにかんでいた。彼女は一度首都に出てきて働いていたそうなのだが、やはりPというよくよく知る故郷の居心地の良さにUターン移住したのだという。
かく言う私はこれという特徴のないG県出身だが故郷に未練はなく、同時に首都での仕事に疲れてしまっていた。大学を訪れたのは、まだ前途洋々だと何も考えずにいられた時代を懐かしんでのことである。おりしも地方栄転という名の流刑に遭う羽目になり、すっかり嫌気がさしたところだった。
4682かく言う私はこれという特徴のないG県出身だが故郷に未練はなく、同時に首都での仕事に疲れてしまっていた。大学を訪れたのは、まだ前途洋々だと何も考えずにいられた時代を懐かしんでのことである。おりしも地方栄転という名の流刑に遭う羽目になり、すっかり嫌気がさしたところだった。
ranmao_cos
MAIKINGマフィアパロの🌱🏛小説サンプル※内容は、大幅に変わる可能性がある。一応、完成版はR18予定
マフィアに気に入られました(仮) カーヴェは、ただ黙って目の前で行われている黒スーツの男たちを見ていた。そうするしか、自分の命が助からないことを分かっていたからだ。
一際目立つ、長身で髪に軽くメッシュが入った男。その男は、部下らしき男たちからアルハイゼンと呼ばれている。どうやら、この組織(マフィア)の上層部にいる人物らしい。
(なぜ、こうなった……?)
カーヴェは、縄で体を拘束された状態で考える。なぜ、自分はこんなことに巻き込まれたのか。時は、数分前に遡る。
*****
「おい、いたか!?」
「こっちにはいなかった。」
「クソッ!どこにいるんだ!?」
(はあ……)
カーヴェは、路地裏に隠れていた。現在の居場所は、違法の風俗店が並ぶ歓楽街だ。だが、、今はどの店も閉まっている時間帯なので人の気配がなかった。カーヴェが隠れ場所として選んだのは、人気のない路地裏だった。
1386一際目立つ、長身で髪に軽くメッシュが入った男。その男は、部下らしき男たちからアルハイゼンと呼ばれている。どうやら、この組織(マフィア)の上層部にいる人物らしい。
(なぜ、こうなった……?)
カーヴェは、縄で体を拘束された状態で考える。なぜ、自分はこんなことに巻き込まれたのか。時は、数分前に遡る。
*****
「おい、いたか!?」
「こっちにはいなかった。」
「クソッ!どこにいるんだ!?」
(はあ……)
カーヴェは、路地裏に隠れていた。現在の居場所は、違法の風俗店が並ぶ歓楽街だ。だが、、今はどの店も閉まっている時間帯なので人の気配がなかった。カーヴェが隠れ場所として選んだのは、人気のない路地裏だった。
グ飴ミ
DOODLE呪いいつも彼女が用意してくれていた毎朝のコーヒーは今日も用意されていない。
僕はあの日彼女と喧嘩して以来、口を聞けていない。
「ごめんね」
たった一言。この言葉を言えていれば彼女を苦しませなかったのかも知れない。
だが、それももうできない雰囲気で、
別れることもできず、ただただこの二人の家で時を過ごしている。
コーヒーの飲めない彼女は僕の目の前で紅茶を一口。
僕は彼女を眺める。
次第に涙目になれば「ごめん。ごめんなさい。」と掠れた声で泣き出してしまう。
「いいよ。僕もごめん。」
そう言って彼女に微笑みかけてもその謝罪が消えることはなかった。
彼女に手を伸ばす。
優しく撫でようとしたその頭を、僕の手はすり抜けてしまう。
喧嘩したあの日。
440僕はあの日彼女と喧嘩して以来、口を聞けていない。
「ごめんね」
たった一言。この言葉を言えていれば彼女を苦しませなかったのかも知れない。
だが、それももうできない雰囲気で、
別れることもできず、ただただこの二人の家で時を過ごしている。
コーヒーの飲めない彼女は僕の目の前で紅茶を一口。
僕は彼女を眺める。
次第に涙目になれば「ごめん。ごめんなさい。」と掠れた声で泣き出してしまう。
「いいよ。僕もごめん。」
そう言って彼女に微笑みかけてもその謝罪が消えることはなかった。
彼女に手を伸ばす。
優しく撫でようとしたその頭を、僕の手はすり抜けてしまう。
喧嘩したあの日。
dps94kakuriyo
DONE『ロマンス』10/21開催のサテヨモwebオンリー「喫茶店でよもやま話を」展示作品その④。11月発行の新刊に収録予定です(加筆修正再録)サンプルとしてご覧ください( ✌︎'ω')✌︎ 6
dps94kakuriyo
DONE『鶴見川にて』10/21開催のサテヨモwebオンリー「喫茶店でよもやま話を」展示作品その①。11月発行の新刊に収録予定(新作)です。サンプルとしてご覧ください( ✌︎'ω')✌︎ 9
奈良音花
PROGRESSアシュレナ小説第2弾「ダブルキャスト」。アシュトンがもし光の勇者だったら、という設定で展開するもの。クロード達との出会いのシーンをサンプルとして。パスワードは「アシュトン」の英語表記。 3556
奈良音花
DONE第88回 お題キャラクター「レオン・D・S・ゲーステ」お絵描きではなく小説ですが、クロード達と出会う前のレオン君の小説を書きました。
奇襲夕闇が訪れる中、ラクール城の深部には、さざめく声や紋章の音が絶え間なく響いていた。その一室には、鉱石が焦げるような甘く痺れるような匂いと、金属が滑り合う繊細な音が充満していた。紋章術が照らす不自然に眩しい光が、部屋の中央に配置された機械と図面に影を投げかけている。
「レオン博士、調査隊より戻った者たちが、これを持参いたしました」
言葉を交わすのは、中年の兵士。彼の手には、謎の辞典のような分厚い書物が存在していた。
「そこにおいてくれ、ベルモンド」
応えるは、繊細な手元で設計図を持つ、見るからに幼さを感じさせる少年。その名はレオン・D・S・ゲーステ。歳はわずか十二。しかしその知識と技術は、城内で彼を博士と尊称する者たちに認められていた。
2799「レオン博士、調査隊より戻った者たちが、これを持参いたしました」
言葉を交わすのは、中年の兵士。彼の手には、謎の辞典のような分厚い書物が存在していた。
「そこにおいてくれ、ベルモンド」
応えるは、繊細な手元で設計図を持つ、見るからに幼さを感じさせる少年。その名はレオン・D・S・ゲーステ。歳はわずか十二。しかしその知識と技術は、城内で彼を博士と尊称する者たちに認められていた。
コペルタ
DONE※恋人ホルイルと夫婦ホルイルの交流話↑以前SS名刺で書いた【遠幻鏡】の本編。
※特殊な話の為、呼び名分けをしています。
遠幻鏡+*·🪞·*·+🪞+·*🪞·*+
かわいい かわいい、赤毛のネズミ。
ゆらゆら 揺りカゴ、夢のナカ。
いとしい いとしい、赤毛のネズミ。
ヨダレを 垂らして、眠ってる。
だいすき だいすき、赤毛のネズミ。
ふわふわ 落ちてく、穴のナカ。
あいして あいして、赤毛のネズミ。
ずうっと ずうっと、オレの物。
*+·🪞·*·+🪞+·*🪞·+*
柔らかくて、ハリのある弾力。
ゆっくりと頭を撫でる手つき。
枕ではない感触に、寝起きの頭を起こすと、
「おはよう、トポリーノ」
イルーゾォと、目が合った。
「何だよ、オメー……もう起きてたのか」
いつもなら、オレが先に起きて渋々起こすのに。
珍しく早起きしても、じっと見つめるなり「飯」と言い放っては、二度寝を決め込む野郎なのに。
4631かわいい かわいい、赤毛のネズミ。
ゆらゆら 揺りカゴ、夢のナカ。
いとしい いとしい、赤毛のネズミ。
ヨダレを 垂らして、眠ってる。
だいすき だいすき、赤毛のネズミ。
ふわふわ 落ちてく、穴のナカ。
あいして あいして、赤毛のネズミ。
ずうっと ずうっと、オレの物。
*+·🪞·*·+🪞+·*🪞·+*
柔らかくて、ハリのある弾力。
ゆっくりと頭を撫でる手つき。
枕ではない感触に、寝起きの頭を起こすと、
「おはよう、トポリーノ」
イルーゾォと、目が合った。
「何だよ、オメー……もう起きてたのか」
いつもなら、オレが先に起きて渋々起こすのに。
珍しく早起きしても、じっと見つめるなり「飯」と言い放っては、二度寝を決め込む野郎なのに。
ここあぱうだー
DONE【掌編】よくある話 男達は工事に取り組んでいた。
「俺、この工事が終わったら、今付き合っている彼女と結婚するんです!!」
若い男はこう言った。
しかし、願いが叶う事はなかった。
まもなくガスが暴発し、工事をしていた男たちはみんな死んでしまったのだから。
「工事に携わっていた者たちの名簿はどうしますか?」
「捨てろ。工事に関する他の証拠も、全部だ。跡形もなく捨てろ。」
事故は隠蔽された。
やがてこの地で、若い男と女の写真が入ったロケットペンダントが発見された。
235「俺、この工事が終わったら、今付き合っている彼女と結婚するんです!!」
若い男はこう言った。
しかし、願いが叶う事はなかった。
まもなくガスが暴発し、工事をしていた男たちはみんな死んでしまったのだから。
「工事に携わっていた者たちの名簿はどうしますか?」
「捨てろ。工事に関する他の証拠も、全部だ。跡形もなく捨てろ。」
事故は隠蔽された。
やがてこの地で、若い男と女の写真が入ったロケットペンダントが発見された。
ここあぱうだー
DOODLE【掌編】海の龍の御伽話 かつてこの地域には龍がいた。
そして、龍は剣士によって倒され、剣士によって喰われたのだそうだ。
話は変わりーーー昔、近所に少年がいた。
その少年は、「あなたの足は海のもの。分け与えるのよ。」と親に教えられていた。
成長し、男の子は親とともに海へ降りた。
その後しばらくは、海は荒れなかった。
しかししばらくして、また海は荒れ狂い、漁師たちは連れ去られる。
海からは、こんな声が聞こえるのだそうだ。
「あの者の肉は、龍の肉ではない。龍の肉を返せ……龍の肉を返せ……」
248そして、龍は剣士によって倒され、剣士によって喰われたのだそうだ。
話は変わりーーー昔、近所に少年がいた。
その少年は、「あなたの足は海のもの。分け与えるのよ。」と親に教えられていた。
成長し、男の子は親とともに海へ降りた。
その後しばらくは、海は荒れなかった。
しかししばらくして、また海は荒れ狂い、漁師たちは連れ去られる。
海からは、こんな声が聞こえるのだそうだ。
「あの者の肉は、龍の肉ではない。龍の肉を返せ……龍の肉を返せ……」
奈良音花
MAIKING今年出すアシュレナ小説の一部のちょっと色気のあるシーン(のつもり)。アシュトン男の子だもんなーっていうのを詰め込んだ。
柔らかな陽光が部屋に差し込む中、レナはゆったりと窓際へと歩みを進めた。窓から漏れる海の音と、遠くに見える波の絶え間ない躍動に、彼女の瞳は細く揺れていた。
「こんなに贅沢な部屋で良いのかしら」と、静かな驚きを帯びた声で彼女はささやく。
アシュトンはふっと、彼女の優美な背中を眺めながら、数歩彼女の後ろに立った。
「エラノールのお父さんに感謝しなくちゃね」と、心の底からの感謝を込めて、優しげに語りかける。その声に、レナは
「ん」と、幼い頃のような無邪気な声で、ほんの少し首を傾げる。彼女が微かに下を向いた瞬間、アシュトンの視線は、レナの滑らかなうなじに引き寄せられる。窓からの光に照らされたような彼女の肌は、絹のように滑らかで。
709「こんなに贅沢な部屋で良いのかしら」と、静かな驚きを帯びた声で彼女はささやく。
アシュトンはふっと、彼女の優美な背中を眺めながら、数歩彼女の後ろに立った。
「エラノールのお父さんに感謝しなくちゃね」と、心の底からの感謝を込めて、優しげに語りかける。その声に、レナは
「ん」と、幼い頃のような無邪気な声で、ほんの少し首を傾げる。彼女が微かに下を向いた瞬間、アシュトンの視線は、レナの滑らかなうなじに引き寄せられる。窓からの光に照らされたような彼女の肌は、絹のように滑らかで。
奈良音花
DONE今年出すアシュレナ小説本の進捗。今日は36000文字まで書けた。パスワードは「アシュトン」の英語表記で。
こちらはサンプルとして、とある章の全てを抜粋。
小説のテーマは「人間の愛と繫殖」。ネーデ人の生き残りのレナ。故郷が無く一子相伝の剣術を残したいアシュトン。繁栄の道が閉ざされたギョロとウルルンの物語。 5937
奈良音花
PROGRESS今年出すアシュレナ小説本の進捗。今日は21000文字まで書けた。パスワードは「アシュトン」の英語表記で。
こちらはサンプルとして、前半部分の一部を抜粋。
小説のテーマは「人間の愛と繫殖」。ネーデ人の生き残りのレナ。故郷が無く一子相伝の剣術を残したいアシュトン。繁栄の道が閉ざされたギョロとウルルンの物語。 1638
奈良音花
PROGRESS今年出すアシュレナ小説の一部。今日は12000文字まで書いた。この小説のテーマは「ネーデ人の生き残りのレナ」「一子相伝の剣術を残したいアシュトン」「もう繁殖の道が絶たれているギョロとウルルン」が「人間の愛と繁殖」について向き合うお話。
パスワードは「アシュトン」の英語表記で。 2269
奈良音花
PROGRESS今年出すアシュレナ小説本の冒頭部分を10/2修正。時系列としては、本編アシュレナエンディングの一年後くらい。
パスワードは「アシュトン」の英語表記で。
一子相伝の剣術を残し故郷を復興させたいアシュトン×ネーデ崩壊の責任を感じているレナ
そして繁殖の道が途絶えたギョロとウルルンが二人に人間の愛を教えてもらいたい話。 1670
水無瀬 瑞穂
MAIKING普段書きかけの話を画像投稿なんてしないけれど、今回は特別にpotatoイベ終了後の類片想い話の冒頭部分。初っ端から司が死ぬけど、これくらいやらないと不眠症にはならないかな……って(鬼畜)
大丈夫! こんな切り方だけどちゃんと夢オチだから! 次のシーンでちゃんと類が起きるから!
夢オチだったらなにやってもいいと思ってるのは、まあ……うん(目逸らし) 3
キツキトウ
DONE2023/9/17子供の頃に、ラムネを飲み終わった後は祖父に中のビー玉(A玉)を強請ったの思い出した。本編や前話でもそうだけど、藤さん羞恥抱くと顔隠したがる。ぼふっと顔埋める事も多い。
本編「かわず」:https://poipiku.com/34659/4830237.html
前話「さみしさ」:https://poipiku.com/34659/9211217.html
Wisteria:零れ話(3)●「Wisteria:零れ話」について。
本編閑話タイトル其々のおまけのような話、補足や本編その後、とても短い話・隙間話や納めきれなかったお話達。時系列は都度変わります。大体本編と同じ様にいちゃついてるだけの他愛のない話。
以下は本編と同じ注意書き。
○「Wisteria」に含まれるもの:創作BL・異類婚姻譚・人外×人・R-18・異種姦・ファンタジー・なんでも許せる人向け
異種姦を含む人外×人のBL作品。
世界観は現実世界・現代日本ではなく、とある世界で起きたお話。
○R-18、異種恋愛、異種姦等々人によっては「閲覧注意」がつきそうな表現が多々ある作品なので、基本的にはいちゃいちゃしてるだけですが……何でも許せる方のみお進み下さい。
2602本編閑話タイトル其々のおまけのような話、補足や本編その後、とても短い話・隙間話や納めきれなかったお話達。時系列は都度変わります。大体本編と同じ様にいちゃついてるだけの他愛のない話。
以下は本編と同じ注意書き。
○「Wisteria」に含まれるもの:創作BL・異類婚姻譚・人外×人・R-18・異種姦・ファンタジー・なんでも許せる人向け
異種姦を含む人外×人のBL作品。
世界観は現実世界・現代日本ではなく、とある世界で起きたお話。
○R-18、異種恋愛、異種姦等々人によっては「閲覧注意」がつきそうな表現が多々ある作品なので、基本的にはいちゃいちゃしてるだけですが……何でも許せる方のみお進み下さい。
キツキトウ
DONE2023/9/10虚の中の実。
思考の果てに、其処に「君」は「何が」残ると思う?
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お題はなし。前の「虚」繋がりで。
タイトルで括らないSSのつもりで書いていたけど、絵も描きたいなと思いつつ創作タイトル付けた。
気のせいだとは思いつつも、何かにもやっとしたから誰かに話したくなったのかもね、その人は。なんて。
終煙怪奇譚:「虚実」目をぱちぱちと瞬かす。
疲れているのかと思った。気のせいなのかと思った。幻覚でも見ているのかと思った。
部屋の隅、言いようもないくらい真黒いそれがじっと此方を見てくる。真黒なのに、なぜかこっちを見てると認識できて。しかもそれがじりじりとこっちに迫り来ている気がして。
だからもう眠る事にした。きっと気のせいなのだから。仕事続きで自分は疲れているからきっとそれが影響しているのだ。
「あ、よかった。やっぱり気のせいだったのか」
休日にそんな出来事があったのだと、同僚が言ってきたのだ。休憩時間も終わりかけ、さっきまで話のネタにと揚々と話していた語り手が、飲み物の缶を捨ててその場を立ち去っていく。
「……なぁ、あいつの後ろの黒いの何?」
1020疲れているのかと思った。気のせいなのかと思った。幻覚でも見ているのかと思った。
部屋の隅、言いようもないくらい真黒いそれがじっと此方を見てくる。真黒なのに、なぜかこっちを見てると認識できて。しかもそれがじりじりとこっちに迫り来ている気がして。
だからもう眠る事にした。きっと気のせいなのだから。仕事続きで自分は疲れているからきっとそれが影響しているのだ。
「あ、よかった。やっぱり気のせいだったのか」
休日にそんな出来事があったのだと、同僚が言ってきたのだ。休憩時間も終わりかけ、さっきまで話のネタにと揚々と話していた語り手が、飲み物の缶を捨ててその場を立ち去っていく。
「……なぁ、あいつの後ろの黒いの何?」
キツキトウ
DONE2023/9/10虚に入る虚。確かに其処にあったのだ。
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お題はなし。
欠伸した時(油断してるし)に何か飛び込んで来たら怖いなって。時々作業のお供にする怪談凸を聞きつつ、目を閉じながら欠伸した時にそう思って(情緒が迷子)。
欠伸する時は口に手を当てよう!(違うそうじゃない)
終煙怪奇譚:「うろ」自分はですね……眠くて少しだけ目を閉じたんですよ。それでですね、その時に欠伸も出たんです。目を閉じたまま、大きく口を開けて欠伸をしたんです。
そしたらですね、その途端ずぼっと口が埋まるほどに何かが入り込んで来たんです。びっくりして、咄嗟に目を開けた時にはなんっにも居なかったんですけどね。
自分、何を食べたんですかね……。
- 了 -
183そしたらですね、その途端ずぼっと口が埋まるほどに何かが入り込んで来たんです。びっくりして、咄嗟に目を開けた時にはなんっにも居なかったんですけどね。
自分、何を食べたんですかね……。
- 了 -
🆗U🈳
PROGRESS18↑ 〜今調整中のばじふゆ小説〜久びさにえっ……を書いてます
テーマは繊細でえっtパートは大ボリュームで制作中
🫠{完成したらぜひお読みください)
2023年9月 Pixiv公開済 2159
キツキトウ
DONE2023/8/18山の中で笑う。誰にも見られたくないから。
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お題ガチャ:https://odaibako.net/gacha/8955?id=20b52a0a6442401a96b515b882a609b2
息抜き書きもの2。
8/13が怪談の日だったの忘れてて、その日に何か投げれば良かったなと(少し前に呟怖絵また描こうかなと思ってはいた)。季節もの何時も遅刻する人です
終煙怪奇譚:「山笑」――自分は森や木々の中を歩くのが好きで、ふとした時に山を登り歩く事が多かったのです。
まぁ、本格的に登る人達のように、そう高い山を登る事は無いのですが。所謂ハイキングに近いのでしょうか。
基本的には低すぎず、それでいて高すぎない山へ向かい、森の中の空気を楽しむんです。
その日も知人と共に生きたい場所へ目星をつけ、森の中を進んでは景色を楽しんでいました。
ただ登りも半分を過ぎ、森深い中を知人から少し離れては進み、疲労を産み始めた身体を感じてはそろそろ沢が見えてくる筈なので、そこで休息を取ろうかと考えていたんです。
ふと辺りを見回しました。
淡い色の何かが木々に絡まっているのが見えたんです。
「何だろうか、自分の知らない植物でも絡んでいるのか」「ああ、絡まっているという事は蔦か何かなのだろうか?」と思いながらも後で知人とそれについて話したり、帰りがけにでもまた確認しながら行けばいいかと一先ず目的の場所まで向かう事にしました。
1561まぁ、本格的に登る人達のように、そう高い山を登る事は無いのですが。所謂ハイキングに近いのでしょうか。
基本的には低すぎず、それでいて高すぎない山へ向かい、森の中の空気を楽しむんです。
その日も知人と共に生きたい場所へ目星をつけ、森の中を進んでは景色を楽しんでいました。
ただ登りも半分を過ぎ、森深い中を知人から少し離れては進み、疲労を産み始めた身体を感じてはそろそろ沢が見えてくる筈なので、そこで休息を取ろうかと考えていたんです。
ふと辺りを見回しました。
淡い色の何かが木々に絡まっているのが見えたんです。
「何だろうか、自分の知らない植物でも絡んでいるのか」「ああ、絡まっているという事は蔦か何かなのだろうか?」と思いながらも後で知人とそれについて話したり、帰りがけにでもまた確認しながら行けばいいかと一先ず目的の場所まで向かう事にしました。
キツキトウ
DONE2023/8/18ちょっと息抜きに書きもの。
「Wisteria」本編の「外へ出るのが…?」の零れ話と、藤が口寂しさを感じる話。
書いていて子供の頃、長野のお土産か何かで食べた林檎の飴が美味しくてお気に入りになったの思い出した。長野は北八ヶ岳ロープウェイにあるコケモモソフト(「山のパン屋」さんの方の。ミックスで)を思わずお勧めしたくなる(其処まで行かないといけないから難しいけど)。
Wisteria:零れ話(2)●「Wisteria:零れ話」について。
本編閑話タイトル其々のおまけのような話、補足や本編その後、とても短い話・隙間話や納めきれなかったお話達。時系列は都度変わります。大体本編と同じ様にいちゃついてるだけの他愛のない話。
以下は本編と同じ注意書き。
○「Wisteria」に含まれるもの:創作BL・異類婚姻譚・人外×人・R-18・異種姦・ファンタジー・なんでも許せる人向け
異種姦を含む人外×人のBL作品。
世界観は現実世界・現代日本ではなく、とある世界で起きたお話。
○R-18、異種恋愛、異種姦等々人によっては「閲覧注意」がつきそうな表現が多々ある作品なので、基本的にはいちゃいちゃしてるだけですが……何でも許せる方のみお進み下さい。
2555本編閑話タイトル其々のおまけのような話、補足や本編その後、とても短い話・隙間話や納めきれなかったお話達。時系列は都度変わります。大体本編と同じ様にいちゃついてるだけの他愛のない話。
以下は本編と同じ注意書き。
○「Wisteria」に含まれるもの:創作BL・異類婚姻譚・人外×人・R-18・異種姦・ファンタジー・なんでも許せる人向け
異種姦を含む人外×人のBL作品。
世界観は現実世界・現代日本ではなく、とある世界で起きたお話。
○R-18、異種恋愛、異種姦等々人によっては「閲覧注意」がつきそうな表現が多々ある作品なので、基本的にはいちゃいちゃしてるだけですが……何でも許せる方のみお進み下さい。