らい。
ゆきこ
DOODLEロイドとリーシャでお母さんみたいと言われるロイド君の話。ロイリーを書こうとしたけどあまりそれっぽくはならなかった。時期はロイド君が指名手配された少し後くらい。引いたお題は『しょっちゅうロイドに「ちゃんと食べてる?」と聞かれるリーシャ。この前お母さんって呼んでみたら微妙な顔をされた。』だったけど、ヨナとかにはしょっちゅう言ってそうだけどリーシャちゃんに言うかな?と思いながら書いたらお題からはズレた。ロイドさんが帝国からの出頭命令に応じず、指名手配されてからしばらくが過ぎた。
特務支援課として活動する間に多くの人と絆を紡いだあの人には、たくさんの協力者がいる事は知って
いる。それでもやはりちゃんと食べているのか、たまにはベッドでゆっくり休めているのかと気になっていたところへ協力して欲しいことがある、なんていう連絡が来て飛んでいってみれば、開口一番、元気だったか、ちゃんと食べてるか、なんて聞かれて、それを聞きたいのはこちらの方だ、とがっくりと力が抜けた。
「……それはこちらの台詞です、ロイドさんっ。協力してくださる方がたくさんいるのは、知っていますけど…!」
「あ、はは。いや、ついな。大丈夫、俺たちは元気だよ。……会いたかった、リーシャ。協力して欲しい事があるのも確かだけど、それ以上にこうして会えた事が嬉しいよ。…君を危険に晒す事になるし、ちょっと、不謹慎かもしれないけどな」
979特務支援課として活動する間に多くの人と絆を紡いだあの人には、たくさんの協力者がいる事は知って
いる。それでもやはりちゃんと食べているのか、たまにはベッドでゆっくり休めているのかと気になっていたところへ協力して欲しいことがある、なんていう連絡が来て飛んでいってみれば、開口一番、元気だったか、ちゃんと食べてるか、なんて聞かれて、それを聞きたいのはこちらの方だ、とがっくりと力が抜けた。
「……それはこちらの台詞です、ロイドさんっ。協力してくださる方がたくさんいるのは、知っていますけど…!」
「あ、はは。いや、ついな。大丈夫、俺たちは元気だよ。……会いたかった、リーシャ。協力して欲しい事があるのも確かだけど、それ以上にこうして会えた事が嬉しいよ。…君を危険に晒す事になるし、ちょっと、不謹慎かもしれないけどな」
ナナシ/ムメイ
DOODLEこれだけチェンゲ。竜馬タワー合流後、最後の真ゲッター発進前くらい。早乙女博士の謎言い分となんなんこの人らの気持ちを解消したかった。ドラマCDや設定資料の類を一切知らずに本編だけで書いている。
竜隼ではあるし物理的に距離が近いが、恋愛とか肉体関係とかは無い。
ざっと書き終えてからまた弁慶に同じ役回りさせてる事に気付いたのは素直に謝りたい。
■ 地獄の道連れは決まってる「てめえにしてはなかなか気が利いてんじゃねえか」
薄汚れ擦り切れそうなコートを着た男はそれを手にした時、獰猛さを喉奥に含ませたような、しかし上機嫌なのだろう笑みでそう言った。十三年前と変わらない顔で。
じゃらりと重たい音を立てる男の手首に目を落とし、隼人は内ポケットに沈む金属の重さを感じていた。
木星がゲッター線の太陽と化し、ガニメデが地球へと迫っていた。続いた激戦に残存する戦力も限られる人類の、文字通り必死の決戦が始まる時は間近だ。これが最後の戦いになるだろう。
せめてもの整備をとメカニック班が各機に取り付き慌ただしい格納庫は一瞬たりとも途切れない様々な音と声に満ちている。出撃するもの達もまたそれぞれに僅かな時間を過ごしていた。緊張、焦燥、そして絶望を塗り潰そうとするかのような昂揚の渦巻く中に真ゲッターロボへ搭乗する事となる彼等もいた。
3043薄汚れ擦り切れそうなコートを着た男はそれを手にした時、獰猛さを喉奥に含ませたような、しかし上機嫌なのだろう笑みでそう言った。十三年前と変わらない顔で。
じゃらりと重たい音を立てる男の手首に目を落とし、隼人は内ポケットに沈む金属の重さを感じていた。
木星がゲッター線の太陽と化し、ガニメデが地球へと迫っていた。続いた激戦に残存する戦力も限られる人類の、文字通り必死の決戦が始まる時は間近だ。これが最後の戦いになるだろう。
せめてもの整備をとメカニック班が各機に取り付き慌ただしい格納庫は一瞬たりとも途切れない様々な音と声に満ちている。出撃するもの達もまたそれぞれに僅かな時間を過ごしていた。緊張、焦燥、そして絶望を塗り潰そうとするかのような昂揚の渦巻く中に真ゲッターロボへ搭乗する事となる彼等もいた。
悠(ゆう)
DOODLE【お題ガチャ】「振り払ったらもう二度と繋げない気がした」らくがきってほど雑に描いた訳じゃないけど、そこまで綺麗に出来た訳でもないのでこっちにあげる。
だいたい2h30mくらい。もっと丁寧に、早く描けるようになりたい…。
オサハタ
MOURNINGSkew linesのセルフカバーでhttps://poipiku.com/IllustViewPcV.jsp?ID=275708&TD=5378067
の続き。
本文の中ではさらっと流しちゃったけど盛り込めばよかったね。っていうものが後から後から湧いてくるので困る。ほんとに妄想の瞬発力がない、つらい。でも思いついたから今更遅かろうとも描く、私が見たい!ので!!!!
※サくんの額当ての左上ナゾ。
ナナシ/ムメイ
DOODLE東映版G終了後。三人が二十歳くらい。捏造しかない。竜隼ではあると思うしナチュラルにイチャついている。大体東映版が悪い。
「赤い糸」を書いた時に、東映版リョウならG胡蝶回みたいにずんばらりしそうだなと思い。
調べてみたら1970年代後半くらいは平均初婚年齢25歳くらい、3割は見合い結婚という時代なので、こんな事があっても不思議じゃないかなぁと。
■ 連れ合いの条件「また見合い断っちまったって本当かよ、リョウ?」
朝の食堂でたっぷりと山盛りの朝食が乗ったトレイをテーブルに起きながら弁慶が向かいの席の青年にそう話しかける。
参ったな、と頭に手をやる竜馬の隣、隼人はチラと横目で彼を見たきり涼しい顔で食事を続けていた。
百鬼帝国との戦いも終わり、二年ほど経とうとしていた。
元来の宇宙開発という目的に立ち戻ったゲッター計画は、しかし同時にゲッターロボがたった一機で示した戦力が重大視された。国防の為と政府組織に近く組み込まれ、食堂やら寮(狭いとは言え個別の部屋となり、ようやく相部屋から解放された事に一番喜んだのは弁慶だった)も増設された早乙女研究所にまだ三人は所属している。その強大な力ゆえ乗り手を選ぶ機体の貴重なパイロットを手放す事はできないと判断された為であった。大学へ通う事は出来なかったが希望があれば通信とはいえ同等の教育と資格の授与を約束され、早乙女研究所でのゲッター線研究やゲッターロボの整備などに関連する職務を得て学びながら働けるということもあり、以前と地続きのような、しかし戦いの無い平和な日々を彼等は過ごしていた。
4259朝の食堂でたっぷりと山盛りの朝食が乗ったトレイをテーブルに起きながら弁慶が向かいの席の青年にそう話しかける。
参ったな、と頭に手をやる竜馬の隣、隼人はチラと横目で彼を見たきり涼しい顔で食事を続けていた。
百鬼帝国との戦いも終わり、二年ほど経とうとしていた。
元来の宇宙開発という目的に立ち戻ったゲッター計画は、しかし同時にゲッターロボがたった一機で示した戦力が重大視された。国防の為と政府組織に近く組み込まれ、食堂やら寮(狭いとは言え個別の部屋となり、ようやく相部屋から解放された事に一番喜んだのは弁慶だった)も増設された早乙女研究所にまだ三人は所属している。その強大な力ゆえ乗り手を選ぶ機体の貴重なパイロットを手放す事はできないと判断された為であった。大学へ通う事は出来なかったが希望があれば通信とはいえ同等の教育と資格の授与を約束され、早乙女研究所でのゲッター線研究やゲッターロボの整備などに関連する職務を得て学びながら働けるということもあり、以前と地続きのような、しかし戦いの無い平和な日々を彼等は過ごしていた。
rani_noab
PROGRESSアイドルパロ「鍾タル夢」。男主攻。鍾タル、主鍾、主タルみたいな爛れた永遠の三角関係やつ。。。ネタバレはないと思いますが、一章終わってからをお勧めします。夢主の名前は佐神唯嘉(さがみゆいか)です。2000字くらい。暗闇に光が駆け抜ける。開幕を知らせるように、ステージが一気に輝いた。期待にはちきれそうだった世界はこの時を待っていた。弾かれたように世界が歓声でいっぱいになる。その声は空気を震わせ、熱気が遥か高みにまでのぼっていく。ステージの上、眩いライトの中心に照らされて、彼は立っていた。
一万を超えるファンを前に、緊張など知らないかのように楽しそうに笑った青年に、すべての注目が集まる。少しあどけなさの残る輪郭は整い、少し癖のある茶色の髪が強いライトに毛先が金に光るようだ。大きなモニターに見える青い瞳は、深く底のしれない海のような色を湛えて、見る者を魅了した。
彼のために仕立てられた白い衣装に、ピアスを揺らし、彼はマイクを握る。
8649一万を超えるファンを前に、緊張など知らないかのように楽しそうに笑った青年に、すべての注目が集まる。少しあどけなさの残る輪郭は整い、少し癖のある茶色の髪が強いライトに毛先が金に光るようだ。大きなモニターに見える青い瞳は、深く底のしれない海のような色を湛えて、見る者を魅了した。
彼のために仕立てられた白い衣装に、ピアスを揺らし、彼はマイクを握る。
suzumi_cuke
MOURNING鯉月。樺太帰り道の杉リパ(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14554097)のオマケで前に書いた短いやつ。193話後くらい。賑やかしに置いておきます。怪我してるから血の臭いがするのか人殺しだから染み付いているのか、どちらにせよ良いことではない193話後くらい むくりと音もなく起き上がると、鯉登はかぶっていた上着を手に月島の枕元に立った。
寝台に手をつくと、聞こえるか聞こえないかといった程度に軋む音がして、耳聡く月島が薄く目を開けた。自分の顔を覗き込んでいる鯉登に気がついて、不審そうに眉をひそめる。
鯉登は真顔で見下ろしていた。
「寒くて眠れんだろう」
ぼそりと低い鯉登の呟きに、月島はしょぼ、と瞬くと億劫そうに答えた。
「……さっきまで寝てましたが……」
「一緒に寝てやる」
「いえ結構で」
「狭いな。少し詰めろ」
「話を聞かない……」
上着をばさりと月島がかぶっている毛皮の上にかけると、鯉登は寝台にあがった。鯉登に押しやられ、どう考えても定員を超えている寝台に月島は鯉登と並んで横になった。鯉登と壁に挟まれながら、月島はとにかく心を無にしてこの時間をやり過ごそうと決めた。決めた矢先に、鯉登が月島のほうに身体を向けてきた。吊ったままの腕を広げる。
1032寝台に手をつくと、聞こえるか聞こえないかといった程度に軋む音がして、耳聡く月島が薄く目を開けた。自分の顔を覗き込んでいる鯉登に気がついて、不審そうに眉をひそめる。
鯉登は真顔で見下ろしていた。
「寒くて眠れんだろう」
ぼそりと低い鯉登の呟きに、月島はしょぼ、と瞬くと億劫そうに答えた。
「……さっきまで寝てましたが……」
「一緒に寝てやる」
「いえ結構で」
「狭いな。少し詰めろ」
「話を聞かない……」
上着をばさりと月島がかぶっている毛皮の上にかけると、鯉登は寝台にあがった。鯉登に押しやられ、どう考えても定員を超えている寝台に月島は鯉登と並んで横になった。鯉登と壁に挟まれながら、月島はとにかく心を無にしてこの時間をやり過ごそうと決めた。決めた矢先に、鯉登が月島のほうに身体を向けてきた。吊ったままの腕を広げる。
茶の人
DONEAIのべりすと君に没ネタのリサイクルを頼んだら、やべーものが生成された。割合としてはのべりすと君6紅色紅茶4くらい。
ナナシは家計簿を前に渋い顔をしていた。
赤字だ。
どこからどう見ても赤字だ。
R255G0B0ぐらいの、完膚なきまでの赤字だ。
『コーラル おさいふ まっかなの?』
「みたいだなァ……」
まあ、考えてみれば当たり前な話だ。いくら高給取りとはいえ、資産家でもない一般人がHANOI三人を一気に養うなんて、無理がある。しかもコーラルは本社を退職し、例の本を出版したばかりで、印税が入るまではまだ時間がかかる——つまり、収入はほぼゼロに等しかった。
コーラルはどうにかその現状を三人に悟らせまいと努めていたようだが、家計簿を慌てて隠すのをナナシは見逃さなかった。そして家主が寝静まった後、ナナシはそっと起き出し、ついでに夜眠れなくてついてきたクレヨンと一緒に家計簿を見ていたわけである。
2638赤字だ。
どこからどう見ても赤字だ。
R255G0B0ぐらいの、完膚なきまでの赤字だ。
『コーラル おさいふ まっかなの?』
「みたいだなァ……」
まあ、考えてみれば当たり前な話だ。いくら高給取りとはいえ、資産家でもない一般人がHANOI三人を一気に養うなんて、無理がある。しかもコーラルは本社を退職し、例の本を出版したばかりで、印税が入るまではまだ時間がかかる——つまり、収入はほぼゼロに等しかった。
コーラルはどうにかその現状を三人に悟らせまいと努めていたようだが、家計簿を慌てて隠すのをナナシは見逃さなかった。そして家主が寝静まった後、ナナシはそっと起き出し、ついでに夜眠れなくてついてきたクレヨンと一緒に家計簿を見ていたわけである。
mimi_ruru_241
DONEお題「怪我」遅刻+3.5hすみません…#kbdnワンドロ #kbdnワンドロ_57
【kbnおにいさんとdndくん】
とっておきのおまじないのお話。dndくんは十歳くらい。
その子を導く全ての魔法「あ」
小さな声にキバナは顔を上げた。さっきまでつまらなさそうに資料をめくっていたダンデが、その指をじいっと見つめているので「どうしたの」と尋ねてみる。
「ゆび、きった」
ん、と差し出された親指には、赤い血の玉がひとつぶ浮き上がっている。己の身を顧みないバトルスタイルで、いつも生傷が絶えないダンデにとって、これくらい大したことがないのだろう。子どもはなんでもないようにその血を舐めとっていたが、突然はっとしたような顔をして、キバナのことを上目づかいで見上げてきた。
なにか企んでるな、と思う間もなく、ダンデは甘えるような声で「いたいなあ」と体をよじった。
「そうか、それはかわいそうになー」
「キバナ、おれはとっても痛いぜ」
5931小さな声にキバナは顔を上げた。さっきまでつまらなさそうに資料をめくっていたダンデが、その指をじいっと見つめているので「どうしたの」と尋ねてみる。
「ゆび、きった」
ん、と差し出された親指には、赤い血の玉がひとつぶ浮き上がっている。己の身を顧みないバトルスタイルで、いつも生傷が絶えないダンデにとって、これくらい大したことがないのだろう。子どもはなんでもないようにその血を舐めとっていたが、突然はっとしたような顔をして、キバナのことを上目づかいで見上げてきた。
なにか企んでるな、と思う間もなく、ダンデは甘えるような声で「いたいなあ」と体をよじった。
「そうか、それはかわいそうになー」
「キバナ、おれはとっても痛いぜ」
otoushaaaaaaan
TRAINING前に投げたものの粗雑故に気恥ずかしくなり消したワルサムライとドギーお兄さんの超絶雑プロット。(1人称3人称まぜこぜ)ワルドギと言いつつセッセセしてないので、猫箱なドギーお兄さんとワルサムライ。 2
yumemakura2015
TRAININGクラナガとメユリ飯行こうぜ編のメユリ視点として本編に組み込む予定だったけど、この部分だけでそれなりの長さになったので独立させて閑話的なのにしました。時間軸的にはご飯誘う日の工場行く少し前くらい。洞窟にオレンジふたつ(一.五)青い湖に浮かぶガドル工場の真下、地下の矯正施設の一角。従業員用休憩室でテーブルに顎を乗せてため息をつくメユリの姿があった。ため息ひとつつくたびに、濃いオレンジの髪に結った緑のリボンがゆらゆらと揺れる。
彼女にはひとつ引っかかることがあった。
数ヶ月ほど前、ひょんなことからガドル工場勤務のクラナガから相談に乗ることになったが、工場で通信用番号を交換した日以来、相談といえる相談をしてこないのだ。時たまこちらが仕事でガドル工場に赴く際話をすることはある。しかし、会話とかの中でどうしたらいいとか聞かれることはあまりない。通信にしたって、彼からは一切連絡をよこしてきたことがない。仕事中ならいざ知らず、退勤後であろう時間にも一度たりとも通信を投げかけてきやしないのである。余計なお世話かと思いつつもこちらから一度かけてみたことはあるが、別に変わったことは無いと一点張りですぐ切られてしまうのであった。悩んでることとかがあれば相談していいと言ったのに、そもそもそちらが相談していいかと聞いてきたくせに、何にもその素振りを見せてこないのだ。
4086彼女にはひとつ引っかかることがあった。
数ヶ月ほど前、ひょんなことからガドル工場勤務のクラナガから相談に乗ることになったが、工場で通信用番号を交換した日以来、相談といえる相談をしてこないのだ。時たまこちらが仕事でガドル工場に赴く際話をすることはある。しかし、会話とかの中でどうしたらいいとか聞かれることはあまりない。通信にしたって、彼からは一切連絡をよこしてきたことがない。仕事中ならいざ知らず、退勤後であろう時間にも一度たりとも通信を投げかけてきやしないのである。余計なお世話かと思いつつもこちらから一度かけてみたことはあるが、別に変わったことは無いと一点張りですぐ切られてしまうのであった。悩んでることとかがあれば相談していいと言ったのに、そもそもそちらが相談していいかと聞いてきたくせに、何にもその素振りを見せてこないのだ。
そいそい
CAN’T MAKEこんな感じのシマヤマ書いてるけど、全然完成しない。つらい。門司駅からJR鹿児島本線で小倉駅に向かい、そこからN700系のぞみに乗る。窓際の席を取り、景色を眺めて約三時間。気付けば膝を指でコツコツと叩いていた。
名古屋支部との合同訓練が決まったのはつい先日。N700Sの運転士が決まったという報告と一緒に持ちかけられた。また名古屋支部であの男と切磋琢磨できると喜んでいたが、すぐにその期待は裏切られる。N700Sの運転士はあの男ではなく、その弟だというのだ。僕は信じられなかった。あの男は僕よりも優秀なのだ。それなのになぜシンカリオンに乗らないのか。僕が納得できる説明をしてもらわなければ気が済まない。そのことを考えていると、自然と眉間にしわが寄る。
悶々としながら名古屋駅につけば、肩から下げていた荷物が改札に引っかかった。苛立ちを含んだため息を吐きながら、力づくで引っ張って無理やり改札から出る。そうすると、お土産が入った紙袋がぐしゃりと潰れる音がした。それにもげんなりして、先程よりも大きなため息が出た。どれもこれもいつもの自分と程遠い。それを自覚しながらも、自分ではどうすることもできなかった。
2915名古屋支部との合同訓練が決まったのはつい先日。N700Sの運転士が決まったという報告と一緒に持ちかけられた。また名古屋支部であの男と切磋琢磨できると喜んでいたが、すぐにその期待は裏切られる。N700Sの運転士はあの男ではなく、その弟だというのだ。僕は信じられなかった。あの男は僕よりも優秀なのだ。それなのになぜシンカリオンに乗らないのか。僕が納得できる説明をしてもらわなければ気が済まない。そのことを考えていると、自然と眉間にしわが寄る。
悶々としながら名古屋駅につけば、肩から下げていた荷物が改札に引っかかった。苛立ちを含んだため息を吐きながら、力づくで引っ張って無理やり改札から出る。そうすると、お土産が入った紙袋がぐしゃりと潰れる音がした。それにもげんなりして、先程よりも大きなため息が出た。どれもこれもいつもの自分と程遠い。それを自覚しながらも、自分ではどうすることもできなかった。
camellia_nagomu
PROGRESS【作業進捗】やっと肩章の位置合わせできたー!!!いつもここが一番大変なので先にやる。
(夕飯と風呂を挟んで)13時間くらいかかった…
大佐肩幅広いからめっちゃ柄伸びるし誤差が許されないつらい。 3
zarame_san
PAST煉獄邸での思い出。杏寿郎が選別に向かう前で小芭内も修業始めたかなーくらい。
ちょっとしたラクガキのつもりだったんですが思った以上に反応があって
以降の小芭内と杏寿郎のお話を描くきっかけになったりしました。
2021/3/18
mikeda_shiro
DONER15くらい。事後ムードも何もないプロポーズまがいのことをするニノカゲそれから改めて指輪持ってプロポーズする二宮さん
その指予約済み ハッハッと、薄暗い部屋に荒い吐息がこだまする。
「影浦」
愛しさを乗せた甘い声で名前を呼び、二宮は絶頂を迎え脱力している影浦の頬を撫でる。
「にの、みや……」
「水を飲むか?」
「うん……」
散々喘ぎ枯れてしまった喉に気づき、はちみつやしょうがを入れたものがいいかと思いながら、長い指で喉を撫でる。
それが嫌だったのか、影浦は鬱陶しそうに力なくその手を払う。
だが、それでも愛しいのだろう。二宮の表情は優しくやわらかで。
しばらくして二宮が戻ってくると、ふわりと甘い匂いが部屋に広がり、影浦は軽く上体を起こす。
「なに?」
「ハニージンジャーだ。チューブのショウガとはちみつをお湯で溶かしただけのものだ」
「喉にいいんだろ?」
2066「影浦」
愛しさを乗せた甘い声で名前を呼び、二宮は絶頂を迎え脱力している影浦の頬を撫でる。
「にの、みや……」
「水を飲むか?」
「うん……」
散々喘ぎ枯れてしまった喉に気づき、はちみつやしょうがを入れたものがいいかと思いながら、長い指で喉を撫でる。
それが嫌だったのか、影浦は鬱陶しそうに力なくその手を払う。
だが、それでも愛しいのだろう。二宮の表情は優しくやわらかで。
しばらくして二宮が戻ってくると、ふわりと甘い匂いが部屋に広がり、影浦は軽く上体を起こす。
「なに?」
「ハニージンジャーだ。チューブのショウガとはちみつをお湯で溶かしただけのものだ」
「喉にいいんだろ?」
さち倉庫
DONE壁尻いいよねってお話。澤蕪君のIQが3くらい。【曦澄】夜狩りに行ったら謎の陣に嵌り壁に胴体が挟まった宗主の話 ──どうしてこうなった!?
江澄は困惑と憤怒の混じった行き場のない感情を爆発させる。
門弟たちを連れいつものように夜狩りに出向いたはずが、この日だけは違った。夜狩り自体は何の問題もなく片付いたのだが、本当の問題はその後に江澄の身に直接降りかかったのだ。
突然、江澄の足元が光り陣が発動した。咄嗟に陣から出ようと体を動かしたが陣の発動は思っていたよりも速く江澄は囚われの身となった。
そう、文字通り『囚われの身』に。
陣が発動すると江澄の体は宙を浮いていた。どこからともなく現れた壁に胴回りを挟まれ、上半身と下半身だけが出た状態になっている。足は地に着かず、まるで人に俵担ぎでもされているようだった。
「ふ、ざ、け、る、な!! どこのどいつだこんな馬鹿げた陣を張った奴は!! クソがッ!」
2876江澄は困惑と憤怒の混じった行き場のない感情を爆発させる。
門弟たちを連れいつものように夜狩りに出向いたはずが、この日だけは違った。夜狩り自体は何の問題もなく片付いたのだが、本当の問題はその後に江澄の身に直接降りかかったのだ。
突然、江澄の足元が光り陣が発動した。咄嗟に陣から出ようと体を動かしたが陣の発動は思っていたよりも速く江澄は囚われの身となった。
そう、文字通り『囚われの身』に。
陣が発動すると江澄の体は宙を浮いていた。どこからともなく現れた壁に胴回りを挟まれ、上半身と下半身だけが出た状態になっている。足は地に着かず、まるで人に俵担ぎでもされているようだった。
「ふ、ざ、け、る、な!! どこのどいつだこんな馬鹿げた陣を張った奴は!! クソがッ!」
rara_wcat
DONEまたまた診断メーカーでワンライ。今回はリバミファ。変な祠に閉じ込められてミファちゃんと手を繫ぐのに無自覚ドギマギな鳥さんの話終わり方がワンパターン化してる気がするけどとりあえず書ききる事を目的としてるので少ーーし目をつぶっていただけるとありがたいです🙇🙇
人魚姫の手[リバミファ] もう一人と手を繋がなければ出られない奇っ怪な祠に閉じ込められた僕とミファーは比較的スムーズに手を取り合うも、祠の主から「それは握手です」と突っぱねられてしまった。
「握手以外でどう手を繋げば良いっていうんだよここの祠の主…」
リト族とゾーラ族では手の大きさが違う。普通に握手する以外にどうすればいいのかと、頭を抱える。
「ねぇ、ダンスのエスコートみたいな握り方は出来ないかな?」
僕がミファーに手を差し出し、彼女がその手に触れれば良い。
王宮でやるようなダンスなんぞやった事はないが、これならさっきの握手より無駄なくスマートだ。
「なるほど…良いアイディアだ、ミファー。早速試してみよう」
そうしてミファーの前に素早く右手を差し出す。「……」
1040「握手以外でどう手を繋げば良いっていうんだよここの祠の主…」
リト族とゾーラ族では手の大きさが違う。普通に握手する以外にどうすればいいのかと、頭を抱える。
「ねぇ、ダンスのエスコートみたいな握り方は出来ないかな?」
僕がミファーに手を差し出し、彼女がその手に触れれば良い。
王宮でやるようなダンスなんぞやった事はないが、これならさっきの握手より無駄なくスマートだ。
「なるほど…良いアイディアだ、ミファー。早速試してみよう」
そうしてミファーの前に素早く右手を差し出す。「……」
かべうちのかべ
MOURNING昨日ブラネロ語りのもくりを拝聴させていただいた際のフリー素材をお借りして書いたもの。「デートの終わりがけに受けが帰りたくないと言い出した!どうする?」的なのの話だったはず。かわいかったので残しておきたかった。とても素敵なお話だったので、いろんな人のを何万回も読みたいです。ネは面倒くさいのがいい。すけべはかけないので想像してください。
※現パロ。付き合ってる。大学生?社会人?くらい。
『小さなわがまま』 普段よりもゆっくり進めていた足は、駅前のロータリーでピタリと止まった。それが合図のように、こちらを向く青灰色の表情は見えない。つい数分前まではあんなに笑顔でアレコレと楽しそうに話していたのに、駅に近づくほどに静かになっていくネロは言葉は素直でないのに、態度はこんなにもわかりやすい。今日は早めに帰るから引き留めてくれるなと、待ち合わせのときに言っていた男の行動とは到底思えなかった。このまま帰したくない気持ちを押し込め、ブラッドリーは努めて明るく送り出した。
「じゃ、気をつけて帰れよ」
「……おぅ」
そう言ったは良いが、ネロはそのまま動かない。どこか戸惑うように、別れがたいと全身で伝えてくる。これも無意識なのだろうか。思わず抱きしめたい衝動に駆られるが、公衆の面前でそんな事をすればどうなるかくらいはブラッドリーにも分かっていた。今すぐ動き出してしまいそうな手が勝手なことをしないように、コートのポケットの中で強く握りしめる。
1177「じゃ、気をつけて帰れよ」
「……おぅ」
そう言ったは良いが、ネロはそのまま動かない。どこか戸惑うように、別れがたいと全身で伝えてくる。これも無意識なのだろうか。思わず抱きしめたい衝動に駆られるが、公衆の面前でそんな事をすればどうなるかくらいはブラッドリーにも分かっていた。今すぐ動き出してしまいそうな手が勝手なことをしないように、コートのポケットの中で強く握りしめる。
rara_wcat
DONEワンライ。現パロやや近未来イーガ商社(悪者要素皆無)で働く平社員アス君がごみ捨て場でたまたま黒玉ちゃん(触手有りかつ怨念無し)を拾った事でシーカー族の研究所にお世話になったり社長に一目置かれたりラジバンダリな世界
いつもは研究所預かられてる黒玉ちゃんの強い希望で久しぶりに二人で出かけた設定です
黒玉ちゃんケーキ普通に食ってるしアス君黒玉ちゃんにタメ口だし色々とめちゃくちゃです。
遅刻とケーキと黒いからくり[黒玉アス]「ピポー♪」
黒いからくりは持ってこられたケーキを前に上機嫌な音を鳴らす。先程まで必要ないと固辞していたのが嘘のようだ。
「ピーピ」
黒からくりは一本の脚で器用にデザート用のフォークを握り、少しずつショートケーキを崩しにかかる。
フォークで崩されたケーキの欠片達は、一つ目の下からかぱりと開いた開口部の中に次々と放り込まれていく。
たまにその周りについてしまったクリームを内部から出てきた触手が舌のように舐めとっていた。
「――」
個室を選んで良かったとアストルは心底思う。
こんなの一般人に見られたら卒倒されるし下手したら警察を呼ばれてしまうかもしれない。
似たような小型の歩行ロボットが一般人向けに売られるようになった昨今、連れ歩く者は増えたがケーキを食べるロボットなど前代未聞だ。
907黒いからくりは持ってこられたケーキを前に上機嫌な音を鳴らす。先程まで必要ないと固辞していたのが嘘のようだ。
「ピーピ」
黒からくりは一本の脚で器用にデザート用のフォークを握り、少しずつショートケーキを崩しにかかる。
フォークで崩されたケーキの欠片達は、一つ目の下からかぱりと開いた開口部の中に次々と放り込まれていく。
たまにその周りについてしまったクリームを内部から出てきた触手が舌のように舐めとっていた。
「――」
個室を選んで良かったとアストルは心底思う。
こんなの一般人に見られたら卒倒されるし下手したら警察を呼ばれてしまうかもしれない。
似たような小型の歩行ロボットが一般人向けに売られるようになった昨今、連れ歩く者は増えたがケーキを食べるロボットなど前代未聞だ。
ジオさんち
MAIKINGにほさにワンライ。女審神者。『食欲の秋。食べすぎたからとダイエットをしようとするさにちゃんと、太っていないからと新たな秋の味覚を準備する号さんの攻防が今日も始まる。』
#お題ガチャ #同棲カプのゆるい話
(栗ご飯@にほさに) 夏が終わった。
南国の海の写真が載ったカレンダーを、慎重に破れば月が変わる。新しい写真はイチョウ並木が綺麗な写真だった。未だ暑さが伴うものの、暦の上では既に秋。スーパーでも果実の種類が増えて来ている。今まで店頭に鎮座していた西瓜は成りを潜め、梨、桃、葡萄に無花果が立ち並ぶようになった。茸の種類も増えた。旬を迎えようとしている茸たちは、徐々に売り場を占拠し始めている。
秋。一年で最も実りのある季節。
あぁ、今年も来てしまったと言わざるを得ない。大きく溜め息を溢した後ろで、恋人が笑っている。
同棲をし始め、互いに料理をするようになり、私よりもちょっぴり――いや、かなり料理が得意な恋人が、いつの間にか冷蔵庫の管理をするようになるまでには時間がかからなかった。それはいい。それはいいのだ。誰だって美味しいものを食べたい。料理の腕前に自信がある訳でもなかったから、彼が台所の主になるのは賛成だ。それはいい。それはいいのだ。
1114南国の海の写真が載ったカレンダーを、慎重に破れば月が変わる。新しい写真はイチョウ並木が綺麗な写真だった。未だ暑さが伴うものの、暦の上では既に秋。スーパーでも果実の種類が増えて来ている。今まで店頭に鎮座していた西瓜は成りを潜め、梨、桃、葡萄に無花果が立ち並ぶようになった。茸の種類も増えた。旬を迎えようとしている茸たちは、徐々に売り場を占拠し始めている。
秋。一年で最も実りのある季節。
あぁ、今年も来てしまったと言わざるを得ない。大きく溜め息を溢した後ろで、恋人が笑っている。
同棲をし始め、互いに料理をするようになり、私よりもちょっぴり――いや、かなり料理が得意な恋人が、いつの間にか冷蔵庫の管理をするようになるまでには時間がかからなかった。それはいい。それはいいのだ。誰だって美味しいものを食べたい。料理の腕前に自信がある訳でもなかったから、彼が台所の主になるのは賛成だ。それはいい。それはいいのだ。
フスキ
DONE幼児水麿小説、幼児の成長に絡むお話。すい視点です。後半出てくるすいは短刀くらい。
きみのからだはつめたいのがいい(幼児×通常水麿) ぼくはきよまろが好きだ。
水心子正秀、っていうのは、どうやらもっと大きくてぴしっとしてるみたい。せいふで顕現したときからぼくは子供で、せいふのひとたちはみんなびっくりしていた。
これじゃ戦えない、本丸へおくれない。そう騒いでいるおとなたちの中で、きよまろだけ、わらって手をさしのべてくれた。
『水心子、よろしくね。僕は君を守るために生まれてきたみたいだ』
そんなふうに言ってくれるのはきっととってもうれしいことなのに、ぼくはかなしかった。だってきよまろの身体は、周りのただの人間たちよりもずっとずっと細くって、ぽきって折れてしまいそうだって思ったから。
『ぴよまろのことは、だれがまもるの?』
おっきくひらいたお目目、きれいだったな。ぴんくいろがゆらゆらしたあとで、ゆっくり細められて、君が守ってくれるんだよってだきしめてくれた。
2527水心子正秀、っていうのは、どうやらもっと大きくてぴしっとしてるみたい。せいふで顕現したときからぼくは子供で、せいふのひとたちはみんなびっくりしていた。
これじゃ戦えない、本丸へおくれない。そう騒いでいるおとなたちの中で、きよまろだけ、わらって手をさしのべてくれた。
『水心子、よろしくね。僕は君を守るために生まれてきたみたいだ』
そんなふうに言ってくれるのはきっととってもうれしいことなのに、ぼくはかなしかった。だってきよまろの身体は、周りのただの人間たちよりもずっとずっと細くって、ぽきって折れてしまいそうだって思ったから。
『ぴよまろのことは、だれがまもるの?』
おっきくひらいたお目目、きれいだったな。ぴんくいろがゆらゆらしたあとで、ゆっくり細められて、君が守ってくれるんだよってだきしめてくれた。
ナンナル
MEMOネタメモ。🎈🌟。🎈くんが不憫。🌟くんが割とおかしい。🎈くんツッコミ。🎈くんがツッコミ。かなり読みずらい。自分用メモ。たまに追加するかもしれない。自分用だから、割と適当。かける気してない。↓読まなくていい部分↓る君がツッコミってなんか新鮮だよね。つ君はツッコミイメージだから、尚更る君のツッコミって新鮮だよね。まぁ突っ込むけどね。今回ツッコミさせてみた!私いつもる君ツッコミだけどな。
メモめも咲希ちゃんにおねだりされて似顔絵大会→お兄ちゃん上手!→あ、この類さんの顔、この前少女漫画で見た!確かこんな台詞言ってたよ!→お兄ちゃん漫画かけそうだね!
みたいなノリから描き始め、投稿したのをきっかけにネットでフェニランのキャストに似ている、のコメント見つけ、『類司』のジャンル知っていく。→なんか趣味になる。
ノート間違えて見られて、類くんにバレる。→片想いしてるし、なんならこういう話描いてるならもしや…みたいなノリでお手伝い立候補→あれ?なんか違うぞ?あれ?みたいなすれ違い見たい。
尚、バレるまでは本当にいつも通り。たまに咲希ちゃんが類君を暖かい目で見守ってることがあって戸惑う。戸惑う。
司くんは普通。本当に普通。たまにメモ取ってることはあった。台本だと思われてた。
2937みたいなノリから描き始め、投稿したのをきっかけにネットでフェニランのキャストに似ている、のコメント見つけ、『類司』のジャンル知っていく。→なんか趣味になる。
ノート間違えて見られて、類くんにバレる。→片想いしてるし、なんならこういう話描いてるならもしや…みたいなノリでお手伝い立候補→あれ?なんか違うぞ?あれ?みたいなすれ違い見たい。
尚、バレるまでは本当にいつも通り。たまに咲希ちゃんが類君を暖かい目で見守ってることがあって戸惑う。戸惑う。
司くんは普通。本当に普通。たまにメモ取ってることはあった。台本だと思われてた。