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    一般人

    Syo235342399

    MAIKING小ネタで1000文字くらいにしようと思ってたら導入部分で3000文字超えちゃったので普通にシリーズにしようかとしてるものです。モチベ上げのためにぽいぽい。年齢操作、現パロ、一般人、死ネタ(?)などが含まれています。長い間放置してたので繋がってないとこあるかも。
    ロマ普未満珍しい容姿を持った子供がいた。光を受けてキラキラと輝く銀色の髪にガーネットのような紅の瞳を持つ子供だ。
    ある人はそれを神の使いだと言い、ある人は奇跡だと言い、
    またある人は悪魔だと攻撃した。老人のそれのような廃れた灰色の髪だと言った。血の色をした残酷な目だと言った。
    その少年は不幸にもその少数の人々に罵られ、殴られ、ついには命を落とすこととなってしまった――



    「……ケ・バッレ」
    いつものように寝坊してしまったロヴィーノはそう独りごちた。朝からヴェーヴェーと騒ぐような弟とは離れて今は1人で暮らしているロヴィーノは、あれほどうざったかった弟にもあの頃はだいぶ助けられていたんだなと今更になって思う。それはそうとしてまずは会社に遅れないように早々と支度をする。もはや余裕のある朝など久しくなってしまった。多少遅刻には寛容な会社ではあるがそう何回も許してくれるほど甘くは無いのだ。最近何か小言を言われることこそないものの、周囲の視線は段々ときつくなっている気がするのだ。気がするだけなのかもしれないが多分気のせいではないだろう。今日こそは遅刻しねえ…いや出来ねえ!と思いながら数年ぶりに本気を出していつもは欠伸をしながら歩いて行く道を走った。住んでいるところからそう遠くないからと出勤手段に歩きを選択してしまったロヴィーノは過去の自分を少し恨んだ。
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    限界羊小屋

    DONE用語
    <キルドレ>
    思春期で成長が止まり決して大人にならない種族。一般人からは異端視されている。
    ほとんどが宗教法人か戦争企業に所属して生活する。
    <戦争>
    各国に平和維持の重要性を訴えかけるために続けられている政治上のパフォーマンス。
    暴力が必要となる国家間対立は大方解決されたため実質上の意味はない。
    <シブヤ/シンジュク>
    戦争請負企業。
    フレリン航空士パロ 鼻腔に馴染んだガソリンの匂いとともに、この頃は風に埃と土の粉塵が混じっていた。緯度が高いこの地域で若草が旺盛に輝くのはまだもう少し先の話。代わりのように基地の周りは黒い杉林に取り囲まれている。花粉をたっぷりと含んだ黄色い風が鼻先を擽り、フレットは一つくしゃみをした。
     ここ二ヶ月ほど戦況は膠着していた。小競り合い程度の睨み合いもない。小型機たちは行儀よく翼を揃えて出発しては、傷一つ付けずに帰り着き、新品の砂と飲み干されたオイルを差分として残した。だから整備工の仕事も、偵察機の点検と掃除、オイルの入れ直し程度で、まだ日が高いうちにフレットは既に工具を置いて格納庫を出てしまっていた。
     無聊を追い払うように両手を空に掲げ、気持ちの良い欠伸を吐き出した。ついでに見上げた青の中には虫も鳥も攻撃機もおらず、ただ羊雲の群れが長閑な旅を続けていた。
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    AKtyan5560

    DOODLE反社真一郎×一般人武道
    街を見回りしフードを被り歩いていた真一郎は、偶然ぶつかった武道の蒼穹の瞳に目を奪われその場で恋人にしてしまう。武道は困惑するがその勢いに押され承諾した。そして2人の関係は深まるが、ある日武道が真一郎の正体を知ってしまい……

    フォロワーさんの素敵イラストを小説にしました!

    ※真一郎のネジが飛んでる
    ※監禁表現あり
    ※後半シリアス
    ※メリーバッドエンド
    龍王の蒼穹の宝玉 夜の街は混沌で眠らない街に集まる者は、日の当たらない世界に生きる者も多く集まる。反社やヤクザと呼ばれる裏社会の人間の多くは夜に潜み、粛々と秘密裏に悪に手を染めていた。
     そんな中で悪意のある者が集まる路地裏でフードを被った男が歩いていた。
     男は退屈そうに路地裏を歩き、男に悪意を持ち近寄ろうとする者は、フードから見える顔が見えた瞬間顔色を買え逃げていく。男にとってはそれが何でもない日常のようで路地裏を歩くスピードは変えない。
     現代の人間の魑魅魍魎が渦巻く夜に男は大通りに出て、今日の散歩をしていた。散歩と言う自分の島の見回りをしていた。男の視線は冷たくこの退屈を埋めてくれないかと思うと、信じもしない運命の出会い等思うが馬鹿馬鹿しいと頭の隅に寄せた時、それは起こった。
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    p19691110e

    MAIKING書きたいところだけ
    ・一般人パロ
    ・同居してる
    ・距離感近い
    キースとヴィクター「………暇だな」
    「そうですね」
    「…天気いいよなぁ」
    「そうですね」

    リビングにあるソファに座って文庫本を読むヴィクターの膝に頭を乗せてただテレビをぼーっと見ているオレ。一緒に住むようになってから、オレが二日酔いの日のお決まりの構図だった。受け答えはあるものの、小説に集中しているのか全部返しが「そうですね」になっている。前に指摘したら、「…善処します」と渋々といった顔で聞き入れてくれたみたいだったけど、結局それは変わらないらしい。
    同じ大学だったヴィクターと出会ったのは入学式の日。サボるか悩んで講堂の近くのベンチにいるときに、白衣を着たヴィクターが物陰にうずくまっているのを見つけた。何してんだ?と声をかけると、驚く様子もなく「観察をしています」と、アリの行列を指さした。アリたちは大きな何かを運んでいるようだった。そのあと、特に縁もなく、春が終わって1年目の夏休み前。新歓で散々飲み酔い潰れたオレを道端で見つけたヴィクターが、オレを家に連れ帰ったらしい。ヴィクター曰く、「絡まれて離れてくれなかったので致し方なく、です」とのことだった。因みに起きた時はパンイチだった。服はヴィクターが全部拾ってくれて洗濯までしてくれていた。
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    も ぶ

    MOURNING呪霊のいない一般人五七と猫五七が存在する世界

    猫の悟さんが人の七海さんに出会う話と猫悟さんから見た同棲始めた五七の話
    猫のいる生活吾輩は猫である。
    なんて冒頭の文学がある事も知っている。俺は超賢い猫である。名前はもうある。最愛のご主人、七海がつけてくれたさとるという名だ。他人と重ね合わせて付けられた名に思うところが無くはないが、たしかに奴との共通点は多いし、顔だけはいいと言うことは周知の事実なのでまぁ良しとする。なにより七海が毎日「さとるさん」と優しく呼んでくれるからそれだけで俺はこの名を気に入った。

    七海と俺の出会いは2年前。
    両親はチャンピオン猫で申し分ない血統に加え、混じり気のない真っ白な毛並みと透き通るような青い瞳、そして愛らしさ抜群の顔立ちを持って生まれた俺はかなりの高額猫として猫舎で生まれた。ブリーダーも今までで1番だともてはやし、それはもう大事に大事に育てられたのだがある日ついに俺を飼うという人間がやってきた。超絶賢い俺は猫でありながらこの猫舎のシステムを既に理解していたため家族と離れることに抵抗はなく、どんな人間が飼い主になるのかとワクワクしていた。そこに現れたのが七海……ではない。そこに居たのは小太りのおっさんだった。ここに引取りに来る人間は化粧はキツいが綺麗な女性だったり、幸せを絵に書いたような裕福そうな家族だったりと女子供が多かった。予想外だったし正直少しがっかりした。おっさんが悪いわけではないのだが、ここに来てから俺達を見て頬を緩めるでもなく手早く手続きを進めようとする様子に「あ、こいつ猫が好きなわけじゃないな」と察してしまったからだ。家族に強請られて仕方なくならまだしも女を呼ぶためのアクセサリーとしてだった場合最悪である。まぁ俺はベタベタふれあいたいタイプじゃないし?最低限の手入れと飯だけ用意してもらえればいいし、最悪いつでも脱走してやろうと決めてキャリーへ入ってふて寝をした。
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    EIGOnon

    DONE❄️🌸ワンライ4話目。
    お題は「待たない」をお借りしました。
    ネロくん大きくなりました。現在の格好としては狩人バラッド時の毛皮スタイル白ver.を想定してます(🌸とは…)
    ブラッドリーとネロは一般人には見えません(特殊な部類の人々からは見えてます)なので、傍から見れば料理覗いてたのは大きな狼だけという状態です🐺それでも怖いな…。次はお別れ編です👋
    冬に添う 四《待たない》『ネロさん、ネロさん』
     ネロの手にふわふわとしたものが触れる。
     甘えるように頬擦りをする巨狼をネロは苦笑しつつ撫でてやった。毛皮の表面はひやりと冷たいが、指を埋め込むと暖かい。深く撫でる方が気持ち良いのだと分かったのは最近のことで、今ではすっかり狼撫でも板についてしまった。
    「シグ、おかえり。ボスは?」
    『居間に戻られました。ねえネロさん骨ください』
    「ん、良いよ。ほら」
     肉を削ぎ取った大きな鹿の骨をシグに渡すと、それはもう盛大に尻尾が振られた。咥えたままなので何を言っているか分からないが礼を言っているに違いない。大事に食えよ、と笑うと尾を振りつつ頷いて調理場から出て行った。
     奥で『あ、おまえばっかり!』『この甘え上手!』とぎゃあぎゃあ喧嘩する声が聞こえた。そこに重なるように「うるせえぞ馬鹿犬ども!」という怒鳴り声が放たれて、急に静かになる。
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