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    DONEちゅきこさんの【Dom/Subユニバース】『COLORS』シリーズ設定の獅子王×加州SSです。本編メインカプは🍯🌰ですが、こちらは🌰の高校の先輩獅子王くんと🍯さんの同僚加州くんの話。
    チラチラ本編のネタばれアリ。また、D/S初心者の勝手な解釈がてんこ盛りの何でも許せる方向けの極みですので、自衛お願いたします。

    ちゅきこさん、いつもありがとうございます✨
    カサナル、ココロ「痛っ・・・!」
    思わす体がこわばったのは、恋人にも伝わっただろう。
    幾度目になるかわからぬお泊りの夜。
    獅子王は今夜こそは、と内心期待をかけて、加州清光の家へ足を踏み入れた。

    一目惚れから始まった交際はそろそろ半年になる。
    お互い、いい大人だ。もう一段階踏み込んだ関係になっても何も問題はない。そう思っていた。

    何の予定もない週末を控えた金曜日。獅子王は意気揚々と加州のマンションに現れた。手土産にデパ地下のデリでつまみを買ってきた。加州が好きだと言っていたブラッスリーのバゲットは、獅子王の会社からここまでの道のりにあるので、毎週立ち寄ってしまう。
    出迎えた加州が用意した、青江にもらったというチーズをバゲットに合わせ、加州が最近気に入っているという蜂蜜ワインを相伴に預かる。こっくりとした味わいもいいが、やっぱビールが一番だ!と宣うと、呆れたような、それでいて優しさのにじみ出る笑みを浮かべる加州。いつもと変わらない夜だった。
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    エリンギ猫

    DONE #ディルガイワンドロワンライ

    +30m

    Dom/Subユニバース
    Domのディルック
    Switchのガイア

    pixivで上げているシリーズの設定です。初めて参加するのでルールを間違えてたらすみません。
    その隣に雲一つない快晴の中、柔らかく射し込む陽の光がステンドガラスを輝かせている。まるで神からの祝福のように降り注ぐ色とりどりの光を受けて、透き通ったヴェールがきらりきらりと瞬く。

    「風神――バルバトス様の祝福があらんことを」

    厳かに語られた神父の言葉に、涙を滲ませた純白の女性がふわりと微笑む。幸せなのだと、その顔を見ただけで分かるほどに、満ち足りた表情だった。

    その小さな顎に掛けられた指先が緊張のせいか、はたまた感動のせいか、微かに震えていて、ガイアは思わず目を細めて笑みを浮かべた。そっと合わせられた唇はすぐに離され、それに合わせて周りから一斉に祝福の野次が飛ぶ。

    2人は照れ臭そうに笑い合い、そうして額を擦り寄せてもう一度唇を重ね合わせた。それがあまりにも幸せそうで、ほんの少しだけ、羨ましくて。ガイアはチラリと横目に自身の隣を伺うと、宝石のように赤い双眸と視線が絡み合う。徐に伸びてきた温かな手のひらが、ガイアの膝に置かれた手を柔らかく握り、はんの少しだけ身を寄せあった。
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    rani_noab

    PROGRESSSubの先生進捗。夢主視点。
    楽し気に、旅の途中で会ったことや、出会った人の話をする旅人とパイモンを眺めながら、杯に酒を注ぎ足した。
    琉嘉が家に帰った時に、璃月に立ち寄ったと顔をだした二人に、琉嘉は夕食に誘った。丁度買い出しに行っており、家には食材が豊富にあった。オムライスとスープをつくり、焼きプリンもついでに作った。
    琉嘉が旅人のことを考える時、思い出すのは出会ったときのことだ。
    とある路地裏で顔見知りのSubがDomにglareを浴びせられて動けなくなったところに通りがかった。喚き散らしている言葉から、DomがSubの浮気を責めているようだと分かったが、どんな理由があっても琉嘉にとってglareは暴力と同義だ。人に向けて良いものではない。だが、浮気を責めている状況に、顔見知りの自分(Dom)が割って入ったら事が余計にこじれることも分かっていた。まずは千岩軍に連絡を取るべきで、それは誰かが走っていったので、やがて駆けつけるだろう。こうしている間、誰も二人の間に割り込んでDomをなだめようとしない。璃月では、第二性のことは家族間や当事者同士で方を付ける風潮がある。波風を立てないためには琉嘉もいざというときに割って入れる程度に眺めておくのがこの国での正解だ。
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    rani_noab

    PROGRESS攻男主。Subの先生のどむさぶつづき。支部の後の話1万字ほど
    次に琉嘉と会う時までに考えようと思っていたことがある。
    すぐに答えが出ずとも構わないものだ。そしてすぐに答えが出るとも思えない。
    それは自分が琉嘉という男に対して抱く興味についてだった。
    友かと問われたら否と答える。友のようだと思ったこともあったが、彼はそうではない。
    鍾離にとって友とは、その歩みを認める相手だ。助言を与え、過てば苦言を呈し、時には共に歩み、そしてその背を見送る者だ。行く末を見たいと思う相手でもある。この感覚が凡人のものとは差異があるのは自覚しているが、今のところ変えようとは思っていない。
    琉嘉に抱いている感情はそれとは異なっている。彼に対して抱いているのは、どちらかというと赦しの感情だ。平等と契約を物事の礎にしてきた鍾離にとって、赦す、という感情にはあまりなじみがない。契約を破った者に対して、鍾離は赦しではなく、対価を支払わせている。そこには私的な感情は含まれていない。では私(し)としての経験といえば、立場ゆえに、鍾離が友と呼ぶ相手が少なかったのもあるが、その中でも鍾離を怒らせることとなれば、数は少なくなる。友を赦す経験と照らし合わせたとき、これは類似する感情ではあると思えるが、やはり琉嘉を友だとは思っていない自分がいる。
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