縦書き
ゆきのしずく
DONE花吐き病ネタ。ザレイズ夢、バルド×固定夢主(キョウカ)
Twitterで唐突に思いつき鬼連ツイになったものを纏めたもの(縦書き対応してない文字を縦書き対応文字にしてたりします)(なのに横書きで上げるやつ)(単に画像ツイを諦めた)
花吐きの報せ『ぅぅ……』
『キョウカどうしたの…』
『~…けほっ』
ひらり。キョウカが咳き込むと花びらが一枚。ひらひらと宙を舞っている間に掴み取って見るが、触った感じは何も違和感らしいものは感じなかった。
『、朝起きたら……咳止まらなくて……部屋も……っけほ!』
また一枚。ひらりと舞い落ちる何かの花びら。
キョウカの言い分を要約するとこうだ。
昨晩までは何の変調もなかったが、朝起きたら突然咳が止まらず、当然自室に割り当てられている部屋も自分が吐き出した?謎の花びらだらけで怖くなった彼女は無我夢中で自室から息絶え絶えながらも飛び出してきたらしい。
『けほっ…やだ…これ怖い……キリカさん……』
『……キョウカ、とにかく私の部屋に行きましょう』
6361『キョウカどうしたの…』
『~…けほっ』
ひらり。キョウカが咳き込むと花びらが一枚。ひらひらと宙を舞っている間に掴み取って見るが、触った感じは何も違和感らしいものは感じなかった。
『、朝起きたら……咳止まらなくて……部屋も……っけほ!』
また一枚。ひらりと舞い落ちる何かの花びら。
キョウカの言い分を要約するとこうだ。
昨晩までは何の変調もなかったが、朝起きたら突然咳が止まらず、当然自室に割り当てられている部屋も自分が吐き出した?謎の花びらだらけで怖くなった彼女は無我夢中で自室から息絶え絶えながらも飛び出してきたらしい。
『けほっ…やだ…これ怖い……キリカさん……』
『……キョウカ、とにかく私の部屋に行きましょう』
閉じます
PROGRESSミイラ尾4やっぱり縦書きで行こうかな
ミイラ尾(4)ミイラ尾4
この絵は、アマニ油のワニスの層が黒ずみ、色彩が完全におおいかくされてしまっている。
絵画において、仕上げに吹きつけるワニスは、色を保護し、あざやかにするため、欠かすことはできない。しかし虫害、ワニス自体の劣化、塵や埃の付着によって、色がくすんでしまうため、定期的に洗浄をおこなう。殺菌、額装のケア、画面全体が変形しているから、その修正、防カビ処置も。修復するさいにはまず、ワニスをはがすところからはじめる。
何百年と癒着してきたワニスをはがすには、溶剤とその中和剤をもちいて削りとる。シャンプーで歯みがきをしないように、なんでもかんでも一種類の薬剤でよいというものではない。薬剤の調合や決定には修復士の、修復への考えかたがあらわれ、除去作業には熟練の技術が問われる。ヴァシリには特別の哲学も技術もないが、このたびの作業では、指導員である大英博物館絵画修復研究所マネジャー、おなじみのロマンスグレーの指示どおりにおこなっていけばいい。頭をからっぽにして、表面のワニス層の洗浄してゆく、ただただゆびを動かす。
10766この絵は、アマニ油のワニスの層が黒ずみ、色彩が完全におおいかくされてしまっている。
絵画において、仕上げに吹きつけるワニスは、色を保護し、あざやかにするため、欠かすことはできない。しかし虫害、ワニス自体の劣化、塵や埃の付着によって、色がくすんでしまうため、定期的に洗浄をおこなう。殺菌、額装のケア、画面全体が変形しているから、その修正、防カビ処置も。修復するさいにはまず、ワニスをはがすところからはじめる。
何百年と癒着してきたワニスをはがすには、溶剤とその中和剤をもちいて削りとる。シャンプーで歯みがきをしないように、なんでもかんでも一種類の薬剤でよいというものではない。薬剤の調合や決定には修復士の、修復への考えかたがあらわれ、除去作業には熟練の技術が問われる。ヴァシリには特別の哲学も技術もないが、このたびの作業では、指導員である大英博物館絵画修復研究所マネジャー、おなじみのロマンスグレーの指示どおりにおこなっていけばいい。頭をからっぽにして、表面のワニス層の洗浄してゆく、ただただゆびを動かす。
鏡もち
MEMO大昔に考えた異世界文字ぽいもの。せっかくなのでここに置いておきます。見ての通りアルファベットの大文字小文字に対応する記号が用意されてるだけです。一応、日本語みたいに右から縦書きするってのと、横書きのときも右からってルールがあります。
デデ王沼の芋月
DONE相も変わらず三笠山さんのDバ🍖🍡をお借りしております🙇♀️💦名刺メーカー画像にしてたんですが、縦書きと3桁数字の相性の悪さを痛感してポイに移動させました。本文中ちょっとだけ🔞発言あり。『🍡が🍖の告白に駄目出しして101回目のプロポーズ(物理)状態になる話』
パス:ドラマの主題歌を歌ったグループ名 2437
mokku631E
MOURNING明日皐月で展示したシャルロビ学パロ漫画の裏設定メモを前日譚っぽく直したものです。縦書きの縦スクロールという意味の分からない方式で誠にすみません。
せっかくなので供養であげてみます。 4
oriver_GK
INFO城田さん神本に送らせて貰ったファンアートに神挿絵が返ってきました。掲載許可は頂いてます。二枚目は文字が縦書きバージョン。
圧倒的「「「尊」」」🙏🙏🙏
城田さんありがとうございました!!!!! 2
!!!
CAN’T MAKE1ri 20tftb🍭2022-12-17
お題「平行世界」
人生初のワンライでした。10分超過。
推敲する時間などもちろんない。誤字りまくってたらどうしよう、見返したくもない……。
ほんとうは縦書きにしたいのですが、ログインしないと全画面表示ができず、全画面にしないと下が見切れる仕様だったのでしかたなく横書き。
前は全画面にしなくても見切れなかったよね? 2061
ナツメ
DONEエネアドにどハマりして、はや1ヶ月、、、現パロに興味を持つまでになりました💦初めて縦書き風にマンガを描いてみました😚直接Twitterだと、潰れちゃうのでポイピクにて🤲髭セトで『再会』がテーマ。髭セトって最高ですね💗
ann0msb
SPOILERファンブ届いてないんだけど本名を知ってしまったのでどういったかんじでロくんになったのか考えたんだけど最後のドがうまくいかないたしか国語のテストかなんかがきっかけだったんだよね?すると名前も縦書き……?と思って縦書きにしたけどうーん 3
深藍桜
DONEゲゲゲ忌2022悪魔くんスペシャルデーにあった真吾と一郎に関する話を文にしてみました。文庫メーカー版(縦書き)はこちら
https://poipiku.com/4092749/7910052.html 827
nia
MEMO【ポイピクに関する自分用メモ】小説機能のテストを兼ねて……
2022/09/30 作
以前は縦書き全文表示してたような…? 夢か?
↑ここまでキャプション(概要欄)↑ ↓ワンクッションに意味はないよ。↓ 1480
幸瀬ノコ
REHABILI「二度あることは三度あるっていうけど勘弁してほしい」幼い頃に死にかけたら死んだことになっていたらしいので幼馴染と再会したけれど、何故かまた死にかけた話(🔥)
本編:https://privatter.net/p/9285067
*個性有なのでリンク先注意書きの確認をお願いします。
*画像は一部抜粋/変更したもの
(「~」縦書き表示が反映されていません)
#wnpeプラス 4
夏野(なっちゃん)
MOURNINGヴィク勇:この黒うさぎになっちゃった勇利くんのお話を年末の氷奏ストラースチ28で本にしようかと思っています。続きも書いていたのですが旧iMacちゃんの突然のぶっ壊れによって完全にデータがなくなってしまった原稿の1つでした。。。今回、ツイッターでやっとPDFを発見しました!アクロバット持ってないけど縦書きをテキストにおこす方法あるんでしょか?お伽話っぽいですが全然お伽話ではありません。頑張ります! 5
morphakka
DOODLEらくがきまんが(2P)(きたない)ですAnnelloさんにセロさんがそのままの意味で踊らされるだけのまんがです
Annello、全然話通じなそう
やりたいことしかやらなさそう
アニーちゃんとセロさんからそういう部分だけ継承してそうなんだなあ
怯えるセロさん描くのが楽しかったです
縦書きで字組むのイヤで文字が手書き(きたない)ですが読めるだろうか… 2
秋月蓮華
DONE縦書きバージョンです。縦だよ正装ティ―パーティ【正装ティ―パーティ】
帝国図書館の最高責任者は館長であり、次はアルケミスト関係については館長補佐ということになっている。
とある場所にある帝国図書館は国定図書館であり、国が運営している図書館で、半分は研究施設だ。
ちなみに図書部分にも副責任者はいるが、館長も館長補佐も忙しく殆ど帝国図書館にはいないので何かあったときのための最高決定については、
副館長がそれなりにできるようになっている。
そんな帝国図書館だが珍しいことに館長と館長補佐が同時に帰ってきた。トラブルに会いつつも無事に用事を終わらせたらしい。
二人は高級抹茶を持ってきていた。貰ったらしい。
高級抹茶を受け取ったのは文豪たちを転生させた特務司書の少女であり、彼女は抹茶と丁度やっていたことであることを思いついた。
3953帝国図書館の最高責任者は館長であり、次はアルケミスト関係については館長補佐ということになっている。
とある場所にある帝国図書館は国定図書館であり、国が運営している図書館で、半分は研究施設だ。
ちなみに図書部分にも副責任者はいるが、館長も館長補佐も忙しく殆ど帝国図書館にはいないので何かあったときのための最高決定については、
副館長がそれなりにできるようになっている。
そんな帝国図書館だが珍しいことに館長と館長補佐が同時に帰ってきた。トラブルに会いつつも無事に用事を終わらせたらしい。
二人は高級抹茶を持ってきていた。貰ったらしい。
高級抹茶を受け取ったのは文豪たちを転生させた特務司書の少女であり、彼女は抹茶と丁度やっていたことであることを思いついた。
hagiw0
DOODLE野生児の金時くんと桃娘綱さんの謎パロディの序章お試し縦書き
※女体化ではありません
桃花園一、陽にはあてぬこと、
二、口をきかぬこと、
三、触れるときには、口枷をとらぬこと、
四、外に持ち出さぬこと、
五、桃以外を与えぬこと、
雨を含んだ柔らかな風が、金時の頬を撫でた。足の裏が苔に覆われた岩を滑る。
転ばないように気をつけながら、長い前髪の隙間から夜空を見上げた。
大きな月が、明るく森を照らしている。
眩しい。
金時は碧い目を眇めた。もやもやとした薄衣をまとった月は、まん丸の輪郭をほんのりと滲ませ、爛々と夜空に浮いていた。
遠くで狼が空気を震わせている。
春を終えた、良い夜だ。
春は暖かくて美しくて華やかだけれど、金時は春が終わり、夏の手前の雨に湿った季節がいっとう好きだ。
夜に向かって冷える風も、気まぐれのように吹くあたたかな風も、土のにおいがしみた空気も、湿気って身体の中に満ちていく空気も、心地よい。
1728二、口をきかぬこと、
三、触れるときには、口枷をとらぬこと、
四、外に持ち出さぬこと、
五、桃以外を与えぬこと、
雨を含んだ柔らかな風が、金時の頬を撫でた。足の裏が苔に覆われた岩を滑る。
転ばないように気をつけながら、長い前髪の隙間から夜空を見上げた。
大きな月が、明るく森を照らしている。
眩しい。
金時は碧い目を眇めた。もやもやとした薄衣をまとった月は、まん丸の輪郭をほんのりと滲ませ、爛々と夜空に浮いていた。
遠くで狼が空気を震わせている。
春を終えた、良い夜だ。
春は暖かくて美しくて華やかだけれど、金時は春が終わり、夏の手前の雨に湿った季節がいっとう好きだ。
夜に向かって冷える風も、気まぐれのように吹くあたたかな風も、土のにおいがしみた空気も、湿気って身体の中に満ちていく空気も、心地よい。
getzco_bc
TRAINING斎土。いま書いてるファイルから。ふと気になったので。このフォントだと、こういう話がいいのでは?的なテスト。あと縦書きだとどうなるのかを試して首をかしげていたところ。
【FGO:斎土】フォント的にはこういうやつがいいのかな?テスト「一応――――念のために聞いておく」
慎重に言葉を選びながら土方が口を開く。
「この状況で聞かないというのも不自然だから、まぁ一応な」
渋々といった様子を隠すでもなく、仕方なしに質問した。
「さい……二郎、おまえ男に興味はあるほうか?」
名前を呼びかけてギリギリ直し、そのまま続けて言葉を継ぐ。
「無いなら無いで正直に言っていいからな」
「ない……ですかね、これまでは」
考えるほどの時間もなく斎藤は答えた。
「自分ではそう思っていたんですけど」
「そうか。まぁ若いときには……色々起きるものだ」
ぼそぼそと話す二人の視線は一点に集中していた。
青年の股間で屹立する、それに。
「どうしたもんですかね……これ」
「そんなことを俺に聞かれても」
617慎重に言葉を選びながら土方が口を開く。
「この状況で聞かないというのも不自然だから、まぁ一応な」
渋々といった様子を隠すでもなく、仕方なしに質問した。
「さい……二郎、おまえ男に興味はあるほうか?」
名前を呼びかけてギリギリ直し、そのまま続けて言葉を継ぐ。
「無いなら無いで正直に言っていいからな」
「ない……ですかね、これまでは」
考えるほどの時間もなく斎藤は答えた。
「自分ではそう思っていたんですけど」
「そうか。まぁ若いときには……色々起きるものだ」
ぼそぼそと話す二人の視線は一点に集中していた。
青年の股間で屹立する、それに。
「どうしたもんですかね……これ」
「そんなことを俺に聞かれても」
犬と暮らしたことがない
DONEキリシマサンとマキタが昼間から寮部屋で致すだけの話🔞←←←本文を横方向にスクロールで読み進められます 縦書き文です
ちょっと雰囲気っぽくなってしまったけど癖を詰め込みたかっただけのただのすけべ文です
他の寮生が出払うシチュエーションの設定に思いっきり無理がありますがぬるい目で読み流していただければ……🙏
⚠️R-18
⚠️せりふに♡使っている箇所がふたつあります
陽光のどけき春にして、さりとて吹く風の未だ冷たい三月の、氷河高校野球部寮も春季休暇を迎えていた。
春のセンバツ出場を惜しくも逃した同校野球部は、第三学期を修了すると新学期までの僅かな余暇を家族とともに過ごすべく殆どの部員が三々五々に帰省してゆき、寮舎内は閑散と静まり返っていた。
「巻田クンは帰らへんの?」
氷河高校野球部の二年生エース投手・桐島秋斗は、およそ高校球児には似つかわしくない、さらさらと長い前髪を指先で弄びながら、同じく投手の一年生・巻田広伸が仰向けに体を預けるベッドの縁に腰掛けていた。
「春休み短すぎンだろ。いいよ別に」
二段ベッドの下段で天井を眺めていた巻田はぶっきらぼうに答えた。
5965春のセンバツ出場を惜しくも逃した同校野球部は、第三学期を修了すると新学期までの僅かな余暇を家族とともに過ごすべく殆どの部員が三々五々に帰省してゆき、寮舎内は閑散と静まり返っていた。
「巻田クンは帰らへんの?」
氷河高校野球部の二年生エース投手・桐島秋斗は、およそ高校球児には似つかわしくない、さらさらと長い前髪を指先で弄びながら、同じく投手の一年生・巻田広伸が仰向けに体を預けるベッドの縁に腰掛けていた。
「春休み短すぎンだろ。いいよ別に」
二段ベッドの下段で天井を眺めていた巻田はぶっきらぼうに答えた。
いなほのほ
DONEエイプリルフールの、いつもの🍱⚖️。好きって言わせたい🍱とちょっといじわるかもしれない⚖️のはなしです。
縦書きなので横スクロールで読んでね
四月一日、昼下がり。「リカオに『好き』って言われてみてえ」
ヤスがカウンター越しに投げ掛けた言葉に、リカオの肩と獣耳と尻尾が同時に跳ねた。彼は一歩後退りして困ったように視線を彷徨わせるけれど、ほんのり赤くなった耳たぶを見るに、嫌がられてはいないらしい。
「……い、一体どうしたんだ、藪から棒に…です。」
咳払いの後に発せられた、いつもよりほんの少し上擦ったリカオの声。そこに滲む動揺が嬉しくて、思わず口の端が歪みかける。それを慌てて制しながら、本来の話題へと思考を戻す。
「今は言わねえようにしてるけど、俺は言ったことあるだろ。……でも、あんたからはまだ一回も言われてねえ」
「それは……。」
1373ヤスがカウンター越しに投げ掛けた言葉に、リカオの肩と獣耳と尻尾が同時に跳ねた。彼は一歩後退りして困ったように視線を彷徨わせるけれど、ほんのり赤くなった耳たぶを見るに、嫌がられてはいないらしい。
「……い、一体どうしたんだ、藪から棒に…です。」
咳払いの後に発せられた、いつもよりほんの少し上擦ったリカオの声。そこに滲む動揺が嬉しくて、思わず口の端が歪みかける。それを慌てて制しながら、本来の話題へと思考を戻す。
「今は言わねえようにしてるけど、俺は言ったことあるだろ。……でも、あんたからはまだ一回も言われてねえ」
「それは……。」
solt_gt0141
TRAINING会社員七海と花屋の伊地知の話。猪野くん初めて描写したけど話し方わかりませんでした、大目に見て下さい。
今まで縦書きにしてましたが、今回数字が見づらいので横書きにしました。
3月、異動の話。
花屋の君⑤「ただいま戻りましたっス!」
「お疲れ様です、新田さん」
時間はお昼の一時を過ぎたところで彼女、新田が戻ってきた。
伊地知が勤務する花屋には従業員が彼を含めて3人おり、そのうちの1人が新田である。
「配達ご苦労様でした。休憩どうぞ」
「伊地知さんも行ってないんじゃ…」
「新田さんが戻るまでの間にチョコレートを胃に入れましたので心配に及びません。この後も配達が控えているので、よろしくお願いします」
そう言いながらもリボンを作る手を伊地知は止めない。今月は花屋の中でも一二を争うくらい忙しい時期なのだ。
「そういう事なら了解っス。ちなみに次の場所は?」
伊地知は配達先が書いてある伝票を新田に差し出しリボンを花束に結んだ。
4506「お疲れ様です、新田さん」
時間はお昼の一時を過ぎたところで彼女、新田が戻ってきた。
伊地知が勤務する花屋には従業員が彼を含めて3人おり、そのうちの1人が新田である。
「配達ご苦労様でした。休憩どうぞ」
「伊地知さんも行ってないんじゃ…」
「新田さんが戻るまでの間にチョコレートを胃に入れましたので心配に及びません。この後も配達が控えているので、よろしくお願いします」
そう言いながらもリボンを作る手を伊地知は止めない。今月は花屋の中でも一二を争うくらい忙しい時期なのだ。
「そういう事なら了解っス。ちなみに次の場所は?」
伊地知は配達先が書いてある伝票を新田に差し出しリボンを花束に結んだ。
いなほのほ
ValentineVD過ぎてしまったし作中はVDじゃないしなんならチョコレートも一切出てこないんだけど、チョコレート(概念)みたいな話が書きたくて書いた、X年後の🍱⚖️のはなし。最高に最高なはなしになった気はする。縦書きなのでスクロールして読んでね。まねごと記念日「……っ」
不意打ちで殴られたときのような強い衝撃に、胸を抑えてよろよろとしゃがみ込む。
「おい、急にどうした? 大丈夫か⁉︎」
目線を合わせようと屈んだリカオが、心配そうに俺の顔を覗き込む。……大丈夫。
俺は両手で頬と口元を覆ったまま、何度も必死に頷き返す。
「どうしたんだヤス、本当に平気か? ……です。」
本当に大丈夫なんだ。大丈夫なんだけど、心臓が狂ったように脈を打ってる。あと全身が燃えるように熱い。ついでに色々と堪えきれなくて体勢がどんどん崩れていくけれど、正直そんなことに構っているだけの余裕がない。
それでも一秒だってリカオの心配を長引かせたくなくて、震える声を絞り出す。
「…………け」
「け?」
3410不意打ちで殴られたときのような強い衝撃に、胸を抑えてよろよろとしゃがみ込む。
「おい、急にどうした? 大丈夫か⁉︎」
目線を合わせようと屈んだリカオが、心配そうに俺の顔を覗き込む。……大丈夫。
俺は両手で頬と口元を覆ったまま、何度も必死に頷き返す。
「どうしたんだヤス、本当に平気か? ……です。」
本当に大丈夫なんだ。大丈夫なんだけど、心臓が狂ったように脈を打ってる。あと全身が燃えるように熱い。ついでに色々と堪えきれなくて体勢がどんどん崩れていくけれど、正直そんなことに構っているだけの余裕がない。
それでも一秒だってリカオの心配を長引かせたくなくて、震える声を絞り出す。
「…………け」
「け?」
hanuchoco0128
MAIKINGAI迅くんの話(太刀迅)いずれ縦書きにすることを見越して、変なところが漢字だったりしますが、気にしないでください。
まだ決まってないよ。「うっそだろ!? レポートの提出期限明日だぞ!?」
深夜の隊室に響き渡る太刀川の悲痛な叫びと、耳をつんざくようなビープ音。その太刀川の目の前には、ブルーバックのまま固まったノートパソコンの画面と、気持ち程度に友人や先輩が貸してくれた参考資料の本の山。
「ありえねぇ! マジでありえねぇ! このレポートで俺の留年の可能性が変わるんだぞ!?」
風間さんは今任務中、諏訪さんは麻雀でもして負け続けているのか、連絡がつかない。それに付き合ってるのであろう堤も当然連絡がつかない。加古も二宮も助けてくれないのは火を見るより明らか。
とりあえずスイッチを長押しすることでパソコンの電源を落とし、苛立ちを助長するビープ音だけは何とかしたが、今度はどこを何度押しても電源が入らなくなったパソコンの黒い画面を見つめて、呆然とするしかなかった。
21460深夜の隊室に響き渡る太刀川の悲痛な叫びと、耳をつんざくようなビープ音。その太刀川の目の前には、ブルーバックのまま固まったノートパソコンの画面と、気持ち程度に友人や先輩が貸してくれた参考資料の本の山。
「ありえねぇ! マジでありえねぇ! このレポートで俺の留年の可能性が変わるんだぞ!?」
風間さんは今任務中、諏訪さんは麻雀でもして負け続けているのか、連絡がつかない。それに付き合ってるのであろう堤も当然連絡がつかない。加古も二宮も助けてくれないのは火を見るより明らか。
とりあえずスイッチを長押しすることでパソコンの電源を落とし、苛立ちを助長するビープ音だけは何とかしたが、今度はどこを何度押しても電源が入らなくなったパソコンの黒い画面を見つめて、呆然とするしかなかった。
sinohara0s
DONE風息が死にそびれて何年も経ってから虚淮と面会する話サイト格納済みです。読みやすい方でお読みください。
横書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/none/y_kokoni.html
縦書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/none/kokoni.html
ここにいること 小黒に会った。天虎と洛竹にも会った。ふたりよりも先に小黒に会ったのは、彼が館に拘束される立場になかったからだった。小黒の懇願に折れた大人達の一人だったらしい無限が渋々といった様子で小黒を連れだって姿を現した日のことは今でも鮮明に思い出せる。
何も知らなかった天虎と洛竹は早々に解放となったようだった。巻き込んでしまったという気持ちが強かったので安堵する一方、大概館は妖精に甘いという感想を抱いた。だからこそ風息の処遇も長きに渡って宙ぶらりんにして、龍游での一幕を招いてしまったと言えるのだろう。
計画を子細に把握していた虚淮とはまだ顔を合わせていない。聞くに、彼はまだ風息と同じく氷雲城にいるらしい。ここにいてはできることもできないだろうに、と氷雲城の妖精から指摘されることもあった。それは確かに彼の言う通りで、自分も虚淮もやや意固地になっているのかもしれない。
6166何も知らなかった天虎と洛竹は早々に解放となったようだった。巻き込んでしまったという気持ちが強かったので安堵する一方、大概館は妖精に甘いという感想を抱いた。だからこそ風息の処遇も長きに渡って宙ぶらりんにして、龍游での一幕を招いてしまったと言えるのだろう。
計画を子細に把握していた虚淮とはまだ顔を合わせていない。聞くに、彼はまだ風息と同じく氷雲城にいるらしい。ここにいてはできることもできないだろうに、と氷雲城の妖精から指摘されることもあった。それは確かに彼の言う通りで、自分も虚淮もやや意固地になっているのかもしれない。
log_oxp
TRAININGゾの前では仮面を外す🌐ワノ国後の宴とかそのくらい
(読みづらいなと思って縦書きで上げ直しました反応くださった方申し訳ありません。読んでいただけて嬉しかったですありがとうございました🙇♂️)
いなほのほ
DONE縦書きです🍱⚖️お題ガチャで出て息抜きに書いてたヤスリカの今日のご飯です。
【夜風】特製大人の甘口カレー(お裾分け)。
もう一度言いますが縦書きです。
横にスクロールして読んでね。
お裾分けの甘口カレー ——ピンポーン。
インターホンの呼び出しに、爪弾く手を止める。
確信めいた予感を持って時計を見れは、時刻は十時四十分を指すところ。
扉に向かって声だけ掛けて、抱えたベースをスタンドに戻す。広げたままの楽譜も片付けるべきかと一瞬迷ったけれど、結局そのままにして立ち上がる。リカオは普段より大股で玄関へ向かうと、そそくさと鍵を回した。
「……おはようヤス、いらっしゃい…です。」
「おはようリカオ。悪い、ちょっと早すぎたか? 今日は配達、無かったからさ」
「別に問題ない…です。」
「そんなら良いけど」
訪ねて来たヤスに上がってくれと促せば、お邪魔しまーすとやや間の抜けた返答。
彼は背負っていたギターケースを床に置いてしゃがみ、靴を揃えた。
2725インターホンの呼び出しに、爪弾く手を止める。
確信めいた予感を持って時計を見れは、時刻は十時四十分を指すところ。
扉に向かって声だけ掛けて、抱えたベースをスタンドに戻す。広げたままの楽譜も片付けるべきかと一瞬迷ったけれど、結局そのままにして立ち上がる。リカオは普段より大股で玄関へ向かうと、そそくさと鍵を回した。
「……おはようヤス、いらっしゃい…です。」
「おはようリカオ。悪い、ちょっと早すぎたか? 今日は配達、無かったからさ」
「別に問題ない…です。」
「そんなら良いけど」
訪ねて来たヤスに上がってくれと促せば、お邪魔しまーすとやや間の抜けた返答。
彼は背負っていたギターケースを床に置いてしゃがみ、靴を揃えた。
sinohara0s
DONE世界でたったひとりにだけ許されたい風息の話(虚淮と風息)サイト格納済みです。読みやすい方でお読みください。
横書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/none/y_sekai.html
縦書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/none/sekai.html
世界でたったひとりに そこら中から入り込んでくる砂利のような粒に体を重くされて関節が軋む。息をするたびに喉の粘膜を削り取られるような痛みを覚え、喉から入り込んだ何かが肺の内側にびっしりと張り付く。粘り気のあるそれが空気を取り込む以前に、肺を動かすのすら阻害してくるような感覚に陥る。
虚淮が感じる苦痛と似たような症状を訴え、龍游を去る者は少なくはなくなった。幸い環境の変化に左右されずあちこち飛び回れている風息でさえ、もはや全体像を把握できなくなっているらしい。人間が龍游で開発とやらを始めてから、この土地は随分と悪くなってしまった。
まだ人の手が及ばない場所に身を置き息を潜めるしかない虚淮に、時に人里に降りながら得た情報を風息は度々伝えてくれる。いつの間にか爆発的に技術力を発展させた人間達は自らの弱さを取り繕うように、世界の形を変えようとしているらしい。
4822虚淮が感じる苦痛と似たような症状を訴え、龍游を去る者は少なくはなくなった。幸い環境の変化に左右されずあちこち飛び回れている風息でさえ、もはや全体像を把握できなくなっているらしい。人間が龍游で開発とやらを始めてから、この土地は随分と悪くなってしまった。
まだ人の手が及ばない場所に身を置き息を潜めるしかない虚淮に、時に人里に降りながら得た情報を風息は度々伝えてくれる。いつの間にか爆発的に技術力を発展させた人間達は自らの弱さを取り繕うように、世界の形を変えようとしているらしい。
sinohara0s
REHABILI猫は人間には聞こえない声で鳴けると聞いたので※謎の無黒風仲良し時空
サイト格納済みです。読みやすい方でお読みください。
横書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/none/y_nya-nya-.html
縦書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/none/nya-nya-.html
サイレントニャーニャー 風息がひとりで相槌を打っていると思ったら、小黒が彼の膝に乗っていた。ふんふんと興味深そうに子猫に頷いている風息を後目にしながら、無限は風息の座るソファの斜め横にある食卓の席に腰かける。無限には風息の独り言としか思えないのだが、実は小黒も喋っているらしい。
それを知ったのはつい最近のことで、それまでは無限は小黒を無視すると度々文句を言われていた。初めての時などもっと酷く、突然無限の脇腹にぶつかるように飛び込んできたと思えば、どうして自分を無視するのかと涙ながらに訴えられて無限は困惑するしかなかった。
この世に生を受けて四百年に四半世紀を足してまだ足りない。それだけ生きれば耳の一つ衰えてもおかしくはないと思ったが、弟子以外の声を聞き逃してしまうこともないのだ。なぜよりによって小黒の声が聞こえないのか随分長い事悩んでいたのだが、どうやら猫の生態が関与しているらしい。
1811それを知ったのはつい最近のことで、それまでは無限は小黒を無視すると度々文句を言われていた。初めての時などもっと酷く、突然無限の脇腹にぶつかるように飛び込んできたと思えば、どうして自分を無視するのかと涙ながらに訴えられて無限は困惑するしかなかった。
この世に生を受けて四百年に四半世紀を足してまだ足りない。それだけ生きれば耳の一つ衰えてもおかしくはないと思ったが、弟子以外の声を聞き逃してしまうこともないのだ。なぜよりによって小黒の声が聞こえないのか随分長い事悩んでいたのだが、どうやら猫の生態が関与しているらしい。
sinohara0s
DONE風息が受け取ってきた誰かが諦めた未来への希望について 長い時間をかけて和解して腐れ縁化している風息と無限サイト格納済みです。読みやすい方でお読みください。
横書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/none/y_hana.html
縦書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/none/hana.html
夢見る花 ひとが諦めた時に零れる祈りは花束に似ている。そう無限に告げた時、風息はもう相当に彼を信用してしまっていたのだろう。
そういう瞬間に多く立ち会ってきた。むせかえるように香るものや、色鮮やかにきらめくもの。からからに乾きながらもまだ姿を保とうとするもの、茎から腐り行きつつあるもの。まだ世界を知らぬままの花開く前の淡い蕾。
そのたびに、風息は彼らが描く未来の姿を受け取ってきた。その一瞬、最後の力を込めて形にするそれらを抱き留めて、いつかその世界を己の眼に納めようと彼らに風息は誓ったのだ。数々の祈りが自身の判断に影響を与えた自覚はもちろん風息にもあったが、後悔などしていない。
脈絡なく始めてしまった風息の話を無限は黙って聞いていた。風息が言いたいことを言い切って口を噤んでしばらく静寂を拵えてから、それは本来分かち合うべきものだろうと無限は口にする。
1988そういう瞬間に多く立ち会ってきた。むせかえるように香るものや、色鮮やかにきらめくもの。からからに乾きながらもまだ姿を保とうとするもの、茎から腐り行きつつあるもの。まだ世界を知らぬままの花開く前の淡い蕾。
そのたびに、風息は彼らが描く未来の姿を受け取ってきた。その一瞬、最後の力を込めて形にするそれらを抱き留めて、いつかその世界を己の眼に納めようと彼らに風息は誓ったのだ。数々の祈りが自身の判断に影響を与えた自覚はもちろん風息にもあったが、後悔などしていない。
脈絡なく始めてしまった風息の話を無限は黙って聞いていた。風息が言いたいことを言い切って口を噤んでしばらく静寂を拵えてから、それは本来分かち合うべきものだろうと無限は口にする。
あきたけん🐺
PROGRESS春に出す予定の新刊のサンプルです(制作中)。A6縦書き1段の原稿をコピペしたただけなので読みにくいです。こんな感じだよーということで。正式なサンプルは出来上がり次第pixivに上げます。縦書きA6/1段/120P~140P(6万文字)くらい。+1万文字くらいのおまけをつけたい(書いている途中)。
君とマッチング※バク獏を結婚させたいがために作った話。
※原作とは違う世界。
※全員人間。
※三闇三表表現あり(このサンプルには含まれず)。
※少女漫画程度の淡い十八禁(このサンプルには含まれず)。
序章
年々増加傾向にある未婚化・少子化に歯止めをかけるべく、日本政府は一つの解決策を打ち出した。理想の結婚相手を探すためのAIによるマッチングシステム―行政機関に登録された全国民分の膨大なデータベースから一番相性の良い二人を探し、未婚者に斡旋するという計画。
その内容は開示されると共に猛烈な反発にあった。特に対象者とされる若年層からの評価は散々だった。自由恋愛の権利を奪うのか。前時代的。プライバシーの侵害だ。そもそも結婚とは、強制されるものではない―。
3913※原作とは違う世界。
※全員人間。
※三闇三表表現あり(このサンプルには含まれず)。
※少女漫画程度の淡い十八禁(このサンプルには含まれず)。
序章
年々増加傾向にある未婚化・少子化に歯止めをかけるべく、日本政府は一つの解決策を打ち出した。理想の結婚相手を探すためのAIによるマッチングシステム―行政機関に登録された全国民分の膨大なデータベースから一番相性の良い二人を探し、未婚者に斡旋するという計画。
その内容は開示されると共に猛烈な反発にあった。特に対象者とされる若年層からの評価は散々だった。自由恋愛の権利を奪うのか。前時代的。プライバシーの侵害だ。そもそも結婚とは、強制されるものではない―。
sinohara0s
DONEこれから初夜を迎えるぞというタイミングの风无♀(風無♀)書きました。※无女体化及び无の昔の男の話題あり
サイト格納済みです。読みやすい方でお読みください。
横書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/fm/y_kizu.html
縦書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/fm/kizu.html
傷と夜 色恋に身を投じるのは久方ぶりだと躊躇う無限に合わせて、少しずつ関係を進めて来たと思う。窺うように彼女に触れて、体が強張るようであれば無理にはしないようにした。その甲斐あってか風息に抱き留められて深く口づけられても、無限は風息に心身を委ねてくれている。
「無限、あんたを抱きたい」
できるだけ誠実に響くように意識して無限にねだったが、どうしても底にある欲望は隠せなかったように思う。口づけに予兆を察していたらしい無限は、風息の願いに驚いた様子は見せなかった。
「私の体はそう見栄えがいいものではないよ。武人として長く生きてきた。その歳月に相応の見目になっている」
「それくらい分かってるつもりだ」
ゆるりと目を伏せた無限への返事が不機嫌に響いてしまっても仕方がなかっただろう。無限がどれほどの力を持つ強者であるか、彼女と戦った風息が知らぬはずがない。彼女が体得したすべては連綿と続く鍛錬と実戦の積み重ねの上に成立しており、となれば然るべき傷も残されていて当然だ。
7142「無限、あんたを抱きたい」
できるだけ誠実に響くように意識して無限にねだったが、どうしても底にある欲望は隠せなかったように思う。口づけに予兆を察していたらしい無限は、風息の願いに驚いた様子は見せなかった。
「私の体はそう見栄えがいいものではないよ。武人として長く生きてきた。その歳月に相応の見目になっている」
「それくらい分かってるつもりだ」
ゆるりと目を伏せた無限への返事が不機嫌に響いてしまっても仕方がなかっただろう。無限がどれほどの力を持つ強者であるか、彼女と戦った風息が知らぬはずがない。彼女が体得したすべては連綿と続く鍛錬と実戦の積み重ねの上に成立しており、となれば然るべき傷も残されていて当然だ。
sinohara0s
DONEリハビリでお誕生日についての話をする无风書きました 妖精の誕生日への感覚や風息が生まれた時期の捏造がありますサイト格納済みです。読みやすい方でお読みください。
横書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/mf/y_arasi.html
縦書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/mf/arasi.html
「そういえば、小黒の誕生日ってどうやって決めたんだ?」
風息が作ってくれた夕食も平らげて、あとは風呂に入ればいつでも今日を終わりにできる。風息が無限に尋ねたのは、そういう頃合いの時だった。
妖精はそもそも明確な誕生日が分からないものらしい。生まれた瞬間を他者に目撃される事はまずないし、そんな事があってもその妖精が人間の暦を把握しているとも限らない。
妖精は季節に寄り添う存在である一方で、暦を必要とするような生き方をしない者も多いのだ。たとえば小黒は一人で暮らしていたこともあって、誕生日という言葉すら無限から聞くまで知らなかった。
交流をする上で便利な代物として使われる事はもちろんあるが、暦と紐づけて特定の日を記念する意識は希薄らしい。故に、年若く人間の文化に馴染んだ妖精でもない限り、誕生日なんてものを定めて祝う者は多くはない。小黒の誕生日には多様な面子が顔を出してくれたのは、物珍しさも手伝っていたのだろう。
2030風息が作ってくれた夕食も平らげて、あとは風呂に入ればいつでも今日を終わりにできる。風息が無限に尋ねたのは、そういう頃合いの時だった。
妖精はそもそも明確な誕生日が分からないものらしい。生まれた瞬間を他者に目撃される事はまずないし、そんな事があってもその妖精が人間の暦を把握しているとも限らない。
妖精は季節に寄り添う存在である一方で、暦を必要とするような生き方をしない者も多いのだ。たとえば小黒は一人で暮らしていたこともあって、誕生日という言葉すら無限から聞くまで知らなかった。
交流をする上で便利な代物として使われる事はもちろんあるが、暦と紐づけて特定の日を記念する意識は希薄らしい。故に、年若く人間の文化に馴染んだ妖精でもない限り、誕生日なんてものを定めて祝う者は多くはない。小黒の誕生日には多様な面子が顔を出してくれたのは、物珍しさも手伝っていたのだろう。
kouduki_haru
DONEゼノからルカへの誕生日プレゼントのお話。縦書きだと読みにくい人向け。
ほんのりと性的な行為を匂わせる描写があるのでこちらに隔離。
『祝福』「誕生日おめでとう、ルカ」
11月20日。冬の訪れを感じる肌寒い夜のこの日は、俺の恋人ルカの誕生日だった。
ルカのために用意していた豪勢な食事と高価な酒でふたりきりのディナーを楽しみ、落ち着いてきたところで改めて祝福の言葉を贈る。
「ありがとうございます」
そう言って微笑むルカの傍らには、数え切れないほどの箱や袋が置かれていた。それは俺が贈ったものではなく、全て仕事仲間やルカを慕う者たちから贈られたものである。端麗な容姿と優美で柔らかな物腰、そして確かな実力で高い地位を得たこの男に憧れる者は数知れず、羨むどころかいっそ引いてしまうほどの人気者だ。
「そうだ、ゼノさん。お願いしていたもの、ご用意していただけました?」
309311月20日。冬の訪れを感じる肌寒い夜のこの日は、俺の恋人ルカの誕生日だった。
ルカのために用意していた豪勢な食事と高価な酒でふたりきりのディナーを楽しみ、落ち着いてきたところで改めて祝福の言葉を贈る。
「ありがとうございます」
そう言って微笑むルカの傍らには、数え切れないほどの箱や袋が置かれていた。それは俺が贈ったものではなく、全て仕事仲間やルカを慕う者たちから贈られたものである。端麗な容姿と優美で柔らかな物腰、そして確かな実力で高い地位を得たこの男に憧れる者は数知れず、羨むどころかいっそ引いてしまうほどの人気者だ。
「そうだ、ゼノさん。お願いしていたもの、ご用意していただけました?」
lionbell_an
PASTこっちはカブミナです。Cミナマッサージネタをアップしたので、そう言えば前カブミナでも似たようなマッサージネタ書いたな…と引っ張り出してきた。
ほらね、こう言うシチュ好きすぎて書いちゃうんだって…
Cミナより更にぬるい(軽い)です、戯れる男子高校生的ノリ。でもカブ相手の場合は素直にマッサージされるし一応「気持ちいい」も言う司令、そんな差分。
(縦書きも試したかったので今回は横スクロール)
つい弄りたくなるその背中「あぁ…今日は一段と疲れた…」
「お疲れミナト」
一日の仕事終わり、ミナトは時々タンク街にある俺の個室に来る。が、来る時は大抵、疲れが溜まっている時や、少し機嫌が悪い時だ。
ようするに、俺に甘えに来たい時だな…本人はそういった素振りは見せないようにしているようだが、コイツは案外分かりやすい。
今日は大きなイベントがあった日だ。司令官の役目も多かったんだろう…
ソファに座って手で首を押さえながら、ミナトは首を捻った。
「しかし人の身体と言うのは本当に不便だな…立ちっぱなしだと肩がこる…オキソンや油をさせば治る訳でもないしな…」
「そればかりはな、そもそも素体はそう言う刺激も楽しむものだろ」
「俺は遊びじゃなくて仕事なんだがな…」
2020「お疲れミナト」
一日の仕事終わり、ミナトは時々タンク街にある俺の個室に来る。が、来る時は大抵、疲れが溜まっている時や、少し機嫌が悪い時だ。
ようするに、俺に甘えに来たい時だな…本人はそういった素振りは見せないようにしているようだが、コイツは案外分かりやすい。
今日は大きなイベントがあった日だ。司令官の役目も多かったんだろう…
ソファに座って手で首を押さえながら、ミナトは首を捻った。
「しかし人の身体と言うのは本当に不便だな…立ちっぱなしだと肩がこる…オキソンや油をさせば治る訳でもないしな…」
「そればかりはな、そもそも素体はそう言う刺激も楽しむものだろ」
「俺は遊びじゃなくて仕事なんだがな…」
サントス
DONE(最初縦書きにしましたが横に直しました。)人生初の二次小説。一年ろ組の四人が日陰ぼっこをする話です。夏が始まる前に書いて放置していたのをいまさら完成させました。日陰ぼっこのススメほんの数日前まで当たり前だった、どんよりした空模様や肌寒さはどこへやら、空には燦々と輝く太陽に、入道雲も現れ、まさに夏本番という景色が広がっていた。
日差しが降り注ぐ放課後の、忍術学園校庭は、次々と駆け出してくる忍たまたちで、賑わい始めた。
その様子を校舎の窓から眺めつつ、一人の少年が、同じく教室に残った三人の友人たちに声をかける。
「今日は何する?」
「「「いつものあれが良いな……」」」
三人は、声を揃えて即答した。
「そうだね。じゃあ、行こうか……」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「今日はここが良い感じかな。」
「"日陰ぼっこ"はじめよう……。」
広い校庭の片隅には、太陽の角度と建物や植木の配置によって、日陰になる場所が点在している。
2918日差しが降り注ぐ放課後の、忍術学園校庭は、次々と駆け出してくる忍たまたちで、賑わい始めた。
その様子を校舎の窓から眺めつつ、一人の少年が、同じく教室に残った三人の友人たちに声をかける。
「今日は何する?」
「「「いつものあれが良いな……」」」
三人は、声を揃えて即答した。
「そうだね。じゃあ、行こうか……」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「今日はここが良い感じかな。」
「"日陰ぼっこ"はじめよう……。」
広い校庭の片隅には、太陽の角度と建物や植木の配置によって、日陰になる場所が点在している。
きみどり
MAIKING凪茨お遊びアンケートネタその1。縦書きテスト。TRPGの毒入りスープの導入かと思うくらいにはビックリするほど色気のない導入。
次の話2→https://poipiku.com/2533984/5313151.html
媚薬を飲み干さないと出られない部屋「「媚薬を飲み干さないと出られない部屋??????」」
二人は扉の上に掛けられた部屋の名前と思しき言葉を、一言一句間違えることなく、ライブの時に歌声を重ねるように一人分の声で読み上げた。
「えっ、セックスしないと出られない部屋ではなく?」
「……どういう部屋なの、それ」
「あぁ、いえ、閣下はお気になさらず。なにやらそういうイタズラめいた部屋がある、という都市伝説みたいなものです」
茨と凪砂は己の置かれている状況を把握しようと、今居る部屋の様子を観察する。
真っ白で殺風景な部屋。壁に窓は無く、一つだけ出口と思われる扉がある。簡易的なベッドが部屋の隅にあり、中央には机が一つと、椅子二脚。
それと、机の上に置かれた茶色い小瓶、計二十本。大きさは市販の栄養ドリンク剤と同じぐらいだが、ラベルは無い。開封された跡も無いため、完全に謎の液体としか言い様が無かった。
1865二人は扉の上に掛けられた部屋の名前と思しき言葉を、一言一句間違えることなく、ライブの時に歌声を重ねるように一人分の声で読み上げた。
「えっ、セックスしないと出られない部屋ではなく?」
「……どういう部屋なの、それ」
「あぁ、いえ、閣下はお気になさらず。なにやらそういうイタズラめいた部屋がある、という都市伝説みたいなものです」
茨と凪砂は己の置かれている状況を把握しようと、今居る部屋の様子を観察する。
真っ白で殺風景な部屋。壁に窓は無く、一つだけ出口と思われる扉がある。簡易的なベッドが部屋の隅にあり、中央には机が一つと、椅子二脚。
それと、机の上に置かれた茶色い小瓶、計二十本。大きさは市販の栄養ドリンク剤と同じぐらいだが、ラベルは無い。開封された跡も無いため、完全に謎の液体としか言い様が無かった。
月哉ともえ
MOURNING見たことない顔葵ちー、高校生で付き合っている。
モブ視点。
縦書きテスト。
うちの高校には、美男子で有名な男がいる。
入学した時から学校中の女子にも騒がれていて、他校、同学年、年上、OB。ありとあらゆる女子が夢中になったと言ってもいい。
そんなやつと学年が上がる時のクラス替えで一緒になり、仲良くなった。
話してみると非常に面白い男だった。
竹を割ったような性格していて、スポーツも万能だから破天荒なことも平気でやる。
自分の外見を理解していても、それを鼻にかけたような態度はとらない。
悪ふざけは率先して行う。
幼馴染みも学校にいるようで、その子と一緒にいるところは割とよく見かけるのだが、彼女……というわけではなさそうだから、狩人と化した女子どもにお声がかかることも多い。
3754入学した時から学校中の女子にも騒がれていて、他校、同学年、年上、OB。ありとあらゆる女子が夢中になったと言ってもいい。
そんなやつと学年が上がる時のクラス替えで一緒になり、仲良くなった。
話してみると非常に面白い男だった。
竹を割ったような性格していて、スポーツも万能だから破天荒なことも平気でやる。
自分の外見を理解していても、それを鼻にかけたような態度はとらない。
悪ふざけは率先して行う。
幼馴染みも学校にいるようで、その子と一緒にいるところは割とよく見かけるのだが、彼女……というわけではなさそうだから、狩人と化した女子どもにお声がかかることも多い。