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    犬と暮らしたことがない

    DONEキリシマサンとマキタが昼間から寮部屋で致すだけの話🔞

    ←←←本文を横方向にスクロールで読み進められます 縦書き文です


    ちょっと雰囲気っぽくなってしまったけど癖を詰め込みたかっただけのただのすけべ文です
    他の寮生が出払うシチュエーションの設定に思いっきり無理がありますがぬるい目で読み流していただければ……🙏

    ⚠️R-18
    ⚠️せりふに♡使っている箇所がふたつあります
     陽光のどけき春にして、さりとて吹く風のいまだ冷たい三月の、氷河高校野球部寮も春季休暇を迎えていた。
     春のセンバツ出場を惜しくも逃した同校野球部は、第三学期を修了すると新学期までの僅かな余暇を家族とともに過ごすべく殆どの部員が三々五々に帰省してゆき、寮舎内は閑散と静まり返っていた。
    「巻田クンは帰らへんの?」
     氷河高校野球部の二年生エース投手・桐島きりしま秋斗しゅうとは、およそ高校球児には似つかわしくない、さらさらと長い前髪を指先で弄びながら、同じく投手の一年生・巻田まきた広伸ひろのぶが仰向けに体を預けるベッドの縁に腰掛けていた。
    「春休み短すぎンだろ。いいよ別に」
     二段ベッドの下段で天井を眺めていた巻田はぶっきらぼうに答えた。
    5965

    sinohara0s

    REHABILI猫は人間には聞こえない声で鳴けると聞いたので
    ※謎の無黒風仲良し時空

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    横書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/none/y_nya-nya-.html
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    サイレントニャーニャー 風息がひとりで相槌を打っていると思ったら、小黒が彼の膝に乗っていた。ふんふんと興味深そうに子猫に頷いている風息を後目にしながら、無限は風息の座るソファの斜め横にある食卓の席に腰かける。無限には風息の独り言としか思えないのだが、実は小黒も喋っているらしい。
     それを知ったのはつい最近のことで、それまでは無限は小黒を無視すると度々文句を言われていた。初めての時などもっと酷く、突然無限の脇腹にぶつかるように飛び込んできたと思えば、どうして自分を無視するのかと涙ながらに訴えられて無限は困惑するしかなかった。
     この世に生を受けて四百年に四半世紀を足してまだ足りない。それだけ生きれば耳の一つ衰えてもおかしくはないと思ったが、弟子以外の声を聞き逃してしまうこともないのだ。なぜよりによって小黒の声が聞こえないのか随分長い事悩んでいたのだが、どうやら猫の生態が関与しているらしい。
    1811

    sinohara0s

    DONE風息が受け取ってきた誰かが諦めた未来への希望について 長い時間をかけて和解して腐れ縁化している風息と無限

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    夢見る花 ひとが諦めた時に零れる祈りは花束に似ている。そう無限に告げた時、風息はもう相当に彼を信用してしまっていたのだろう。
     そういう瞬間に多く立ち会ってきた。むせかえるように香るものや、色鮮やかにきらめくもの。からからに乾きながらもまだ姿を保とうとするもの、茎から腐り行きつつあるもの。まだ世界を知らぬままの花開く前の淡い蕾。
     そのたびに、風息は彼らが描く未来の姿を受け取ってきた。その一瞬、最後の力を込めて形にするそれらを抱き留めて、いつかその世界を己の眼に納めようと彼らに風息は誓ったのだ。数々の祈りが自身の判断に影響を与えた自覚はもちろん風息にもあったが、後悔などしていない。
     脈絡なく始めてしまった風息の話を無限は黙って聞いていた。風息が言いたいことを言い切って口を噤んでしばらく静寂を拵えてから、それは本来分かち合うべきものだろうと無限は口にする。
    1988

    sinohara0s

    DONEこれから初夜を迎えるぞというタイミングの风无♀(風無♀)書きました。
    ※无女体化及び无の昔の男の話題あり
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    傷と夜 色恋に身を投じるのは久方ぶりだと躊躇う無限に合わせて、少しずつ関係を進めて来たと思う。窺うように彼女に触れて、体が強張るようであれば無理にはしないようにした。その甲斐あってか風息に抱き留められて深く口づけられても、無限は風息に心身を委ねてくれている。
    「無限、あんたを抱きたい」
     できるだけ誠実に響くように意識して無限にねだったが、どうしても底にある欲望は隠せなかったように思う。口づけに予兆を察していたらしい無限は、風息の願いに驚いた様子は見せなかった。
    「私の体はそう見栄えがいいものではないよ。武人として長く生きてきた。その歳月に相応の見目になっている」
    「それくらい分かってるつもりだ」
     ゆるりと目を伏せた無限への返事が不機嫌に響いてしまっても仕方がなかっただろう。無限がどれほどの力を持つ強者であるか、彼女と戦った風息が知らぬはずがない。彼女が体得したすべては連綿と続く鍛錬と実戦の積み重ねの上に成立しており、となれば然るべき傷も残されていて当然だ。
    7142

    sinohara0s

    DONEリハビリでお誕生日についての話をする无风書きました 妖精の誕生日への感覚や風息が生まれた時期の捏造があります

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    「そういえば、小黒の誕生日ってどうやって決めたんだ?」
     風息が作ってくれた夕食も平らげて、あとは風呂に入ればいつでも今日を終わりにできる。風息が無限に尋ねたのは、そういう頃合いの時だった。
     妖精はそもそも明確な誕生日が分からないものらしい。生まれた瞬間を他者に目撃される事はまずないし、そんな事があってもその妖精が人間の暦を把握しているとも限らない。
     妖精は季節に寄り添う存在である一方で、暦を必要とするような生き方をしない者も多いのだ。たとえば小黒は一人で暮らしていたこともあって、誕生日という言葉すら無限から聞くまで知らなかった。
     交流をする上で便利な代物として使われる事はもちろんあるが、暦と紐づけて特定の日を記念する意識は希薄らしい。故に、年若く人間の文化に馴染んだ妖精でもない限り、誕生日なんてものを定めて祝う者は多くはない。小黒の誕生日には多様な面子が顔を出してくれたのは、物珍しさも手伝っていたのだろう。
    2030

    lionbell_an

    PASTこっちはカブミナです。
    Cミナマッサージネタをアップしたので、そう言えば前カブミナでも似たようなマッサージネタ書いたな…と引っ張り出してきた。
    ほらね、こう言うシチュ好きすぎて書いちゃうんだって…
    Cミナより更にぬるい(軽い)です、戯れる男子高校生的ノリ。でもカブ相手の場合は素直にマッサージされるし一応「気持ちいい」も言う司令、そんな差分。
    (縦書きも試したかったので今回は横スクロール)
    つい弄りたくなるその背中「あぁ…今日は一段と疲れた…」
    「お疲れミナト」

    一日の仕事終わり、ミナトは時々タンク街にある俺の個室に来る。が、来る時は大抵、疲れが溜まっている時や、少し機嫌が悪い時だ。
    ようするに、俺に甘えに来たい時だな…本人はそういった素振りは見せないようにしているようだが、コイツは案外分かりやすい。
    今日は大きなイベントがあった日だ。司令官の役目も多かったんだろう…
    ソファに座って手で首を押さえながら、ミナトは首を捻った。

    「しかし人の身体と言うのは本当に不便だな…立ちっぱなしだと肩がこる…オキソンや油をさせば治る訳でもないしな…」
    「そればかりはな、そもそも素体はそう言う刺激も楽しむものだろ」
    「俺は遊びじゃなくて仕事なんだがな…」
    2020