グレムル前提のヒスムル(仮)24話一年の期間を経て、ヒースクリフはついにフィクサー免許を修得した。
施術も受け、残るは事務所での訓練と実戦のみだった。
グレゴールと一緒に事務所に入ると、最早見知った顔達が出迎えた。
「な……代表、こいつをここに入れたのか……⁉︎」
路地裏でヒースクリフと殴り合いになった男がそんな事を言った。
「お前さんは相っ変わらずガキ臭いなぁ?ヒョヌ。こいつはお前さんが思ってるよりも出来る奴だぞ。」
そう言ってグレゴールが苛立ちで引き攣った笑みを浮かべながらヒースクリフの頭を撫でた。
「つっても訓練はまだ付けてないからそこら辺は教えてもらわなきゃいけないんだけどな。」
「……俺らが付けて良いのか?」
あの時ヒョヌと一緒にグレゴールの陰口を叩いていたスキンヘッドの男がそんな事を言った。
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