パイロ
NASU_1759
DONE6-4部隊とデイビスとパイロット時々タイタンの話久しぶりの執筆のリハビリと息抜きに書いたので誤字脱字等あるかもです。
Laugh on the battlefield 惑星カラスト。ミリシア軍のバンガード級タイタンの配備が大きく進んだこともあり、この惑星でも戦線を有利に推し進めていた。だが、拠点制圧間近というところでIMCの激しい抵抗を受け、戦況が膠着してしまったその支援として6-4部隊が派遣された。
わたしは戦線よりやや後方で味方歩兵部隊と共に敵残存部隊の掃討を行っていたが、その最中に生き残っていた敵パイロットの銃撃を受けた。既に戦況は移り変わり、最前線では本格的なタイタンでのぶつかり合いになっていたから、まさか自分以外のパイロットが単体で、しかもほぼ掌握しかけていた戦場を駆け抜けているとは思わず完全に油断していた。
弾丸がまだ体内に残っているのか、撃たれた腹部が燃えるように熱く、右腕の感覚が無い。痛みだけが意識を繋ぎ止めていたが、それも血とともに失われつつある。
4390わたしは戦線よりやや後方で味方歩兵部隊と共に敵残存部隊の掃討を行っていたが、その最中に生き残っていた敵パイロットの銃撃を受けた。既に戦況は移り変わり、最前線では本格的なタイタンでのぶつかり合いになっていたから、まさか自分以外のパイロットが単体で、しかもほぼ掌握しかけていた戦場を駆け抜けているとは思わず完全に油断していた。
弾丸がまだ体内に残っているのか、撃たれた腹部が燃えるように熱く、右腕の感覚が無い。痛みだけが意識を繋ぎ止めていたが、それも血とともに失われつつある。
humi0312
DONEシティシティ様のお題で「夜明け」です。師弟概念ガラスペンで、2135のモブ霊です。
使用インク
パイロット色彩雫「月夜」
ローラー「スカビオサ」
寺西化学工業大正浪漫ハイカラインキ「モダンレッド」
パイロット色彩雫「天色」 3
mikawa_8_100
MEMOロボ創作「パラロイド」に出てくる現代人が作った巨大ロボのオルタロイド第一号「カラテア」のやりとりメモ自信満々でつっけんどんで無愛想なガンカタ系メイドさんです
パイロット(マスターに当たる人物)は元軍人の予定 2
TOMATO_KAN_X
DONE林 右門(20)職業:大学生
将来はパイロットを目指す大学生。
遥とは高校時代の同級生で、身長が低いことをかなり気にしている。(150cm)
▼通過シナリオ
なんかふたつくらい行った気がする(忘れた)
ああや
MOURNING毒コンビ(ヌルデもアレルギー発症するレベルに毒あるとか)に挟まれヤダ〜ってなる0パイロットiroshizukuシリーズの躑躅をLAMY(オーシャンブルー)に入れてデイリー使いしてるんですけどふとした時に仄暗い気持ちになるのでおすすめです♡
躑躅、少なくとも2mタペストリーのサのネクタイとおんなじ色してるのでみんなも買ってふふ…ってなってくれ…!
花盛りの地獄はー、と零がニコチンたっぷりの息を吐いているとガチャと玄関ドアが開いて珍しいお客さんが来た。いや、違う、珍しいというか、シチュエーションが珍しいのか。あまりないことである。今日はベランダに洗濯物があるので玄関。
安っぽいサンダルを履いた盧笙が零の隣に立った。
「相変わらず簓が情緒不安定なんやけど」
「おいおいどんな切り出し方だよ」
「もうええやろ。」
すぱっと言い切るスタイルに零ももうどうでも良くなってしまった。お坊ちゃん達は今日もイカれてて元気。
ちなみにもう1人のお坊ちゃんはパーを出したので現在買い出し中。最近負け続きでもう俺ほんまに駄目かもしれん…と本人談。
なのでまあ珍しいシチュエーションである。特に零がタバコを吸っている時なんか。副流煙の方が体に害らしいから。
2146安っぽいサンダルを履いた盧笙が零の隣に立った。
「相変わらず簓が情緒不安定なんやけど」
「おいおいどんな切り出し方だよ」
「もうええやろ。」
すぱっと言い切るスタイルに零ももうどうでも良くなってしまった。お坊ちゃん達は今日もイカれてて元気。
ちなみにもう1人のお坊ちゃんはパーを出したので現在買い出し中。最近負け続きでもう俺ほんまに駄目かもしれん…と本人談。
なのでまあ珍しいシチュエーションである。特に零がタバコを吸っている時なんか。副流煙の方が体に害らしいから。
みしま
DONEリクエストまとめその12。TF2で「過保護なリージョンとパイロットのお話」。いつも通り独自設定&解釈過多。きみに捧ぐ杯 ビャルネ・ヨーランソンはパイロットだった。それは彼がまだ生身の体を有していて、上官を殴り飛ばす前で、相棒たるタイタンがいたころの話だ。
惑星モルモーに存在するIMCの調査研究施設、その防衛部門タイタン部隊にはとある一体のリージョンが所属している。コールサインを〈スコール〉という。スコールは問題を抱えていた。タイタン自身にというよりも、そのパイロットに。
《パイロット、起きてください》
コクピットのシートにどうにかずり落ちない姿勢で座り、口を開けて眠るパイロット。その様子を内部カメラで観察しつつ、スコールは目覚ましのアラームを鳴らし続けていた。これで五回目のスヌーズになる。整備担当のロボット〈[[rb:MRVN > マーヴィン]]〉に何度かつついたり肩をゆすったりさせてみたものの、やはり効果はなかった。
8050惑星モルモーに存在するIMCの調査研究施設、その防衛部門タイタン部隊にはとある一体のリージョンが所属している。コールサインを〈スコール〉という。スコールは問題を抱えていた。タイタン自身にというよりも、そのパイロットに。
《パイロット、起きてください》
コクピットのシートにどうにかずり落ちない姿勢で座り、口を開けて眠るパイロット。その様子を内部カメラで観察しつつ、スコールは目覚ましのアラームを鳴らし続けていた。これで五回目のスヌーズになる。整備担当のロボット〈[[rb:MRVN > マーヴィン]]〉に何度かつついたり肩をゆすったりさせてみたものの、やはり効果はなかった。
もののふ
CAN’T MAKE航空機パロのーらんさんが発案してくださったパイロット👹×管制官🐏のようなもの
会話文のみ
これが限界でした、、管制官の仕事難しすぎ。
航空機パロ
機体二つ出てきます AK66とKN7
管制官 Fulgur、Alban
機長 Vox(AK66機)、Luca(KN7機)
副操縦士 Ike(AK66機)、Sonny(KN7機)
CA Mysta(AK66機)、Yugo(KN7機)→出てきません
整備士 Shu、浮奇
離陸時の話です。全員無線で会話してます。
全てフィクションであり、実際とは全く異なりますのでご了承を
Fulgur「AK66、周波数を111.1にせよ。」
Ike「了解、111.1へセット。」
Fulgur「地点D17を右折、誘導路B1へ入ってくれ。」
Vox「了解だ、AK66誘導路B1へ入る。ところで聞き覚えのある声がするな、俺の家にも君のようなしゃべり方をする型落ちサイボーグが一匹いるんだが。」
1485機体二つ出てきます AK66とKN7
管制官 Fulgur、Alban
機長 Vox(AK66機)、Luca(KN7機)
副操縦士 Ike(AK66機)、Sonny(KN7機)
CA Mysta(AK66機)、Yugo(KN7機)→出てきません
整備士 Shu、浮奇
離陸時の話です。全員無線で会話してます。
全てフィクションであり、実際とは全く異なりますのでご了承を
Fulgur「AK66、周波数を111.1にせよ。」
Ike「了解、111.1へセット。」
Fulgur「地点D17を右折、誘導路B1へ入ってくれ。」
Vox「了解だ、AK66誘導路B1へ入る。ところで聞き覚えのある声がするな、俺の家にも君のようなしゃべり方をする型落ちサイボーグが一匹いるんだが。」
ChukanabeMH
MAIKINGそんな訳で、ウツハン♀現パロ妖怪退治のパイロット版
短編いっぱいの本にする予定
ラブホテルの怪 東京池袋、かつては闇市が横行していたとも言われる歓楽街の一角。異国文化溢れ、日本語すら怪しい多国籍の店が建ち並ぶ。安い居酒屋から、ゲームセンター、寄席……一通りの快楽を詰め込んだ西一番町と呼ばれる場所の――奥の方に眉間に皺を寄せた男が立っていた。
一見すれば、役者のような美丈夫ではあるが日本人離れした鍛え上げられた体躯は、どこか威圧感を放っている。眉間の皺さえなければ柔和とも呼べる顔つきなのだが、苛立っているのかその姿はさながら仁王像のようだ。
夜の帳が落ち切ったこの歓楽街には少々似合わない。道行く恋人同士が驚きながらもホテルに消えていく。大きくため息をついたところで、件のホテルの入り口から少女が出てきた。
841一見すれば、役者のような美丈夫ではあるが日本人離れした鍛え上げられた体躯は、どこか威圧感を放っている。眉間の皺さえなければ柔和とも呼べる顔つきなのだが、苛立っているのかその姿はさながら仁王像のようだ。
夜の帳が落ち切ったこの歓楽街には少々似合わない。道行く恋人同士が驚きながらもホテルに消えていく。大きくため息をついたところで、件のホテルの入り口から少女が出てきた。
mame
DONE付き合ってない出ロデ プロヒ×パイロット前編:https://poipiku.com/1356905/5737838.html
ノック・ノック・ノック② さて即席で用意できるピッキング道具と言えばヘアピンなんかがド定番なのだが、昔は妹のヘアアレンジのために常に持ち歩いていたロディだったが、その妹が大きくなった今ポケットに入っているはずもない。腰に手を当てながらぐるりと柵の中を見渡せば、荒れたコンクリートの隅に投げ捨てられているビニール袋を見つけた。ピノが先に飛んでビニール袋に危険そうなものが入っていないか確認してくれ、こちらに目配せをする。まったく頼りになる。
「なんかいいのあったか」
「ピュル……」
「微妙?」
しゃがみこんでビニール袋の口を人差し指で開くと、中にはコンビニおにぎりを包んでいたらしい包装の残骸。そして紙パックに刺されっぱなしのストロー、水分がとんでカラカラのおしぼり。明らかな誰かの食事後にでたゴミである。
7434「なんかいいのあったか」
「ピュル……」
「微妙?」
しゃがみこんでビニール袋の口を人差し指で開くと、中にはコンビニおにぎりを包んでいたらしい包装の残骸。そして紙パックに刺されっぱなしのストロー、水分がとんでカラカラのおしぼり。明らかな誰かの食事後にでたゴミである。
みしま
DONEリクエストまとめその11。TF2で「ツンデレの無意識独占欲強めローニン君とパイロットの話」いつも通り独自解釈&設定過分。
オンリーマイアイズ タイタンの中でも、ローニンはピーキーな機体だ、とよく言われる。実際その通りだ。
身の丈の三分の二以上の長さがあるブロードソード、一度に八発の散弾を放つショットガン、そして軽量化されたシャーシにフェーズダッシュ機能。いずれもヒットアンドランの近接戦に特化した兵装だ。中・遠距離による銃撃戦が主となる近代戦において、強力ながらもリスキーな戦法と言える。
だがわたしにはその方が合っていた。いや、合うようになった、という方が正しい。自身も同様に、最前線へ飛び出して短射程の銃器とCQCを駆使するようになったのは、目が潰れてからの話だから。
タイフォンでの作戦行動中、目を焼かれた。記憶が曖昧だが、酷く眩しかったことは覚えている。おそらくテルミットの火だったのだろう。一命はとりとめたものの、軍医からは「視力を取り戻すにはインプラントを入れるか、シミュラクラムで義体化するかだ」と宣告された(三つ目に「軍を辞める」という選択肢をよこさなかった軍医殿はさすがだと思う)。
6486身の丈の三分の二以上の長さがあるブロードソード、一度に八発の散弾を放つショットガン、そして軽量化されたシャーシにフェーズダッシュ機能。いずれもヒットアンドランの近接戦に特化した兵装だ。中・遠距離による銃撃戦が主となる近代戦において、強力ながらもリスキーな戦法と言える。
だがわたしにはその方が合っていた。いや、合うようになった、という方が正しい。自身も同様に、最前線へ飛び出して短射程の銃器とCQCを駆使するようになったのは、目が潰れてからの話だから。
タイフォンでの作戦行動中、目を焼かれた。記憶が曖昧だが、酷く眩しかったことは覚えている。おそらくテルミットの火だったのだろう。一命はとりとめたものの、軍医からは「視力を取り戻すにはインプラントを入れるか、シミュラクラムで義体化するかだ」と宣告された(三つ目に「軍を辞める」という選択肢をよこさなかった軍医殿はさすがだと思う)。
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
完結の巻(後編)前編はhttps://poipiku.com/1356905/6192603.html
展望デッキ、と書かれている案内を頼りにたどり着いたそこは随分と開けた場所だった。
ターミナルの六階に設置された展望デッキは、ごげちゃいろの板張りの床が滑走路に沿って長く伸びている。眼下には旅客機が何機も並んでいて、出久が周りをみている今も一機、滑走路を離れ、轟音とともに空へ羽ばたいていった。
「こんなとこあったんだなあ……」
本日の天候は晴れ。真冬は過ぎ、わずかにソメイヨシノの蕾がつきはじめた。開花まではまだ時間がかかるが、ずいぶんと過ごしやすくなった。しかし飛行機が離陸すると同時に巻き起こる風はまだまだ冷たい。
空の下にある展望デッキには薄手のアウターを来た利用客がぱらぱらといて、中にはカメラを構える人もいた。一組一組の間に距離がしっかりあって、会話を聞かれることはないだろう。いい意味で他人に無関心であれる場所だなと思った。カメラを持っている人は飛行機を撮るんだろうか、とまた一機大空に向かって飛び立っていく飛行機を見上げていれば、後ろから声を掛けられる。
11749ターミナルの六階に設置された展望デッキは、ごげちゃいろの板張りの床が滑走路に沿って長く伸びている。眼下には旅客機が何機も並んでいて、出久が周りをみている今も一機、滑走路を離れ、轟音とともに空へ羽ばたいていった。
「こんなとこあったんだなあ……」
本日の天候は晴れ。真冬は過ぎ、わずかにソメイヨシノの蕾がつきはじめた。開花まではまだ時間がかかるが、ずいぶんと過ごしやすくなった。しかし飛行機が離陸すると同時に巻き起こる風はまだまだ冷たい。
空の下にある展望デッキには薄手のアウターを来た利用客がぱらぱらといて、中にはカメラを構える人もいた。一組一組の間に距離がしっかりあって、会話を聞かれることはないだろう。いい意味で他人に無関心であれる場所だなと思った。カメラを持っている人は飛行機を撮るんだろうか、とまた一機大空に向かって飛び立っていく飛行機を見上げていれば、後ろから声を掛けられる。
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
完結の巻(前編)
出久がロディの制服姿を見るのは二度目になる。
一度目は再会当日。そして今回が二度目――に、なる、はずだ。出久の計画通り、ことが進めばの話だけれど。
国際便の受付カウンターがある広いロビーの椅子に、落ち着かない様子で出久はマスクを外さないまま腰を落とす。顔の半分が隠れていたら、案外ヒーローがプライベートで空港にいてもバレないものだ。
ざわざわと騒がしいロビーには午前中ということもあり随分と人が多い。あの家族はどこに行くんだろうなあ、なんて視界に入った楽し気な一家を眺め、マスクの下で口元を緩めた。
記憶にある一度目のロディの制服姿を出久は思い出す。すらりと伸びる手足を覆うパイロットの制服。とてもよく似合っていた。あれはロディの夢の形だ。
4412一度目は再会当日。そして今回が二度目――に、なる、はずだ。出久の計画通り、ことが進めばの話だけれど。
国際便の受付カウンターがある広いロビーの椅子に、落ち着かない様子で出久はマスクを外さないまま腰を落とす。顔の半分が隠れていたら、案外ヒーローがプライベートで空港にいてもバレないものだ。
ざわざわと騒がしいロビーには午前中ということもあり随分と人が多い。あの家族はどこに行くんだろうなあ、なんて視界に入った楽し気な一家を眺め、マスクの下で口元を緩めた。
記憶にある一度目のロディの制服姿を出久は思い出す。すらりと伸びる手足を覆うパイロットの制服。とてもよく似合っていた。あれはロディの夢の形だ。
まど口
SPOILERWWHT 感想概念短歌※ゲーム内容・配信のネタバレを含みます
元動画:【We Were Here Together】教授とパイロットで謎解き?いけるっしょ(オリバー視点)【オリバー・エバンス/にじさんじ】
https://youtu.be/0bMYCQFldSY
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
持つべきものは友の巻
「やらかしたんだ」
この世の絶望をすべて集めたような声が出た。頭を抱えてテーブルに突っ伏す出久を、誰がプロヒーローのデクだと思うだろうか。
出久の隣に座る轟と、テーブルを挟んで向かいに座る飯田が苦笑している気配を感じる。実際「この前、協会への書類提出忘れてたときよりへこんでねえか?」「いや、オールマイトのフィギュア先行販売のチケットに外れたときよりへこんでいるんじゃないだろうか」なんて会話を、出久の頭の上でしている。うん、そう。そうです。そのときよりへこんでいます。だから、今日現場が一緒になったふたりがきっと飲みに誘ってくれたのだろう。きっとひどい顔をしていたから。昔からふたりは本当に優しい。
「まあ話は聞くから。とりあえず飲めよ、緑谷」
4391この世の絶望をすべて集めたような声が出た。頭を抱えてテーブルに突っ伏す出久を、誰がプロヒーローのデクだと思うだろうか。
出久の隣に座る轟と、テーブルを挟んで向かいに座る飯田が苦笑している気配を感じる。実際「この前、協会への書類提出忘れてたときよりへこんでねえか?」「いや、オールマイトのフィギュア先行販売のチケットに外れたときよりへこんでいるんじゃないだろうか」なんて会話を、出久の頭の上でしている。うん、そう。そうです。そのときよりへこんでいます。だから、今日現場が一緒になったふたりがきっと飲みに誘ってくれたのだろう。きっとひどい顔をしていたから。昔からふたりは本当に優しい。
「まあ話は聞くから。とりあえず飲めよ、緑谷」
@gntmyoi
DONE🎊密着土銀VD開催おめでとうございます🎉💕バレンタインデー記念CAコスパに来てみたら、パイロットコスさせらた土方くんがかまっ娘に……。
パー子ちゃんがちょっと妬いてます。
かまっ娘たちはホントはここまで羽目を外さない気がしますが、都合で…すみません🙇
時間があればアフターも描きたかったなーーー! 2
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
おわりのはじまりの巻
玄関に実家で持たされた大量の紙袋を床へ下ろして、出久は壁に手をつきながら片足ずつ赤いスニーカーを脱ぐ。いつのまにか出久のトレードマークみたいになっている赤いスニーカーを、以前ロディは「デクが赤って意外だよな」といって、出久が発言するよりもはやく、呆れた顔をして「ああ、オールマイトか」とひとりで一問一答し、納得していた。理解が早くて助かった。
そんなことを思い出しながら、ヒーロー活動よりも疲れた体で大量の紙袋を持ち直し、部屋に上がる。今日休みが取れたので、昨日は仕事終わりのその足で実家に帰っていたのだ。そして夕方にこのセカンドハウスに帰宅したわけである。
ダイニングテーブルにどさりと紙袋を置くと、持たされた品が視界にはいる。青色の蓋がされたタッパーには大根と手羽先の煮物、ホウレンソウのおひたし、ポテトサラダ、から揚げが入っている。昨晩の内に母親が作ってくれていたらしい。出久が滅多に自炊しないことを知っているので、実家の食卓でしっかりとおふくろの味を堪能させてもらったのに、さらに作り置きまで用意してくれた。付箋で作られた日付と何日以内に食べてねとぺたりと貼られているそれを見て、出久は苦笑する。大人になったと思っていても、母親にとって出久は何歳になっても子どもらしい。
6861そんなことを思い出しながら、ヒーロー活動よりも疲れた体で大量の紙袋を持ち直し、部屋に上がる。今日休みが取れたので、昨日は仕事終わりのその足で実家に帰っていたのだ。そして夕方にこのセカンドハウスに帰宅したわけである。
ダイニングテーブルにどさりと紙袋を置くと、持たされた品が視界にはいる。青色の蓋がされたタッパーには大根と手羽先の煮物、ホウレンソウのおひたし、ポテトサラダ、から揚げが入っている。昨晩の内に母親が作ってくれていたらしい。出久が滅多に自炊しないことを知っているので、実家の食卓でしっかりとおふくろの味を堪能させてもらったのに、さらに作り置きまで用意してくれた。付箋で作られた日付と何日以内に食べてねとぺたりと貼られているそれを見て、出久は苦笑する。大人になったと思っていても、母親にとって出久は何歳になっても子どもらしい。
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
初の自宅へご招待の巻・後編(前作/https://poipiku.com/1356905/6157968.html の続き)
出久が選んできたお惣菜を食べて、出久が選んできた酒を飲んで。コンビニに行くかどうかふたりで悩んで。うだうだ言いながらダイニングテーブルからリビングのソファに移動して。ソファとローテーブルの距離が微妙と文句をつけたロディがラグに直接腰をおろして。じゃあ僕も、とその隣に出久も腰をおろして。座ってから、肩と肩が触れそうな距離なことに気づいて、鼓動がはやくなったりして――そんな、日常になったらいい非日常を笑いを絶やすことなく過ごした。
そうしてテーブルの上にあるせんべいを取ろうとして、ロディの指先と出久の指先が触れ合って、同時にピノがこちらに背を向け顔を隠したのは、ふたりとも随分酔いが回ったタイミングだった。まさに落雷。突然の出来事だった。そして出久はそのときにやっと自分たちが肩が触れそうな距離に横並びで座っていることに気づいた。近い。
7417そうしてテーブルの上にあるせんべいを取ろうとして、ロディの指先と出久の指先が触れ合って、同時にピノがこちらに背を向け顔を隠したのは、ふたりとも随分酔いが回ったタイミングだった。まさに落雷。突然の出来事だった。そして出久はそのときにやっと自分たちが肩が触れそうな距離に横並びで座っていることに気づいた。近い。
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
初の自宅へご招待の巻・中(前作/https://poipiku.com/1356905/6121882.html の続き)
仕事を終わらせ、一度セカンドハウスに寄り、部屋を片付けた出久が最寄り駅についたのは、ロディがトークアプリに送ってくれた到着予定時刻からして十分前だった。ちょっと気合が入りすぎているだろうか、なんて照れ臭くなりながら、ロディに出久が中央改札前で待っていることを送れば、すぐ既読が付き、シンプルにAightと返ってくる。これはよくロディが使う単語だ。初回はどういう意味かわからず調べたところ、日本でいう「りょ」と一緒の意味だとわかった。わかったと同時に、かわいいな、と反射で考えた時点で出久は大分末期だと思う。その癖にロディへの想いを自覚したのは最近だ。
そんなことを考えていれば、改札の向こうに一気に電車から降りてきたのだろう乗客たちが押し寄せていて、その中にキャメルのロングコートと暗めのワインレッドのマフラーを巻いたロディを見つける。ロディが出久の生活圏に足を踏み入れてくれたことが嬉しくて思わず大きく手を振ってしまい、ICカードを改札に押し付けたロディが出久に気づくと同時に息を漏らしながら笑った。白い息が冷たい空気に溶ける。ロディが改札を抜けたタイミングでピノが先行して人の間をすり抜け、出久の元へ小さい羽をパタパタと動かしながら飛んでくるのが酷く愛しい。ふにゃりと笑いながら、手袋をつけたままの右手を持ち上げると、ピノはすっかり慣れた様子で止まり木替わりに着地する。
3812そんなことを考えていれば、改札の向こうに一気に電車から降りてきたのだろう乗客たちが押し寄せていて、その中にキャメルのロングコートと暗めのワインレッドのマフラーを巻いたロディを見つける。ロディが出久の生活圏に足を踏み入れてくれたことが嬉しくて思わず大きく手を振ってしまい、ICカードを改札に押し付けたロディが出久に気づくと同時に息を漏らしながら笑った。白い息が冷たい空気に溶ける。ロディが改札を抜けたタイミングでピノが先行して人の間をすり抜け、出久の元へ小さい羽をパタパタと動かしながら飛んでくるのが酷く愛しい。ふにゃりと笑いながら、手袋をつけたままの右手を持ち上げると、ピノはすっかり慣れた様子で止まり木替わりに着地する。
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
初の自宅へご招待の巻(前作/https://poipiku.com/1356905/5991012.htmlの続き)
突然の再会から、数えること五回。時間にしておよそ三ヵ月。
木々を彩っていた広葉樹の葉がすっかり歩道に落ち、日によっては灰色の街に雪がちらつく。ロディと出久が再会してからあっという間に時が経ち、初回で出久が連絡をしてくれとお願いしたのが効いたのか、ロディは日本に仕事で来るタイミングでメッセージを送ってくれているため、日本の四季のひとつを一緒に味わうことができている。ただ、ロディが出久に連絡をくれるタイミングが早くて二日前、基本的にフライト直前、そして下手すれば日本に着いたあとだったりするので、出久は連絡をもらった瞬間に毎度大慌てでシフトを調整している次第だ。約束を取り付ける連絡をするとそのたびにロディには「予定空けれたのか」なんて驚きの反応を返されるので、それならもっと早くに連絡頂戴よと思う出久である。
3037木々を彩っていた広葉樹の葉がすっかり歩道に落ち、日によっては灰色の街に雪がちらつく。ロディと出久が再会してからあっという間に時が経ち、初回で出久が連絡をしてくれとお願いしたのが効いたのか、ロディは日本に仕事で来るタイミングでメッセージを送ってくれているため、日本の四季のひとつを一緒に味わうことができている。ただ、ロディが出久に連絡をくれるタイミングが早くて二日前、基本的にフライト直前、そして下手すれば日本に着いたあとだったりするので、出久は連絡をもらった瞬間に毎度大慌てでシフトを調整している次第だ。約束を取り付ける連絡をするとそのたびにロディには「予定空けれたのか」なんて驚きの反応を返されるので、それならもっと早くに連絡頂戴よと思う出久である。
namidame
DOODLEクロボンゴーストのハロロ的なAl。(白い悪魔モデル)パイロットをお助けしてくれる頼もしい存在だが、直感的なアドバイスばかりなのであんまり参考にならない。オフィシャルではございませぬぞ…
T5GA3
PROGRESS #オリキャラ大体描けたのでアップ。蜘蛛娘というか大人っぽい蜘蛛女になったような…。新ゲッター3を参考にしつつ描いたのでパイロットに合わせて尼僧にしよう(2枚目)と思ったがせっかく描いた関節部分が隠れてしまうのでボツにするかもしれん。 2
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
ふたりの再会後の夜の話(はじめての飲み)
ロディと再会したその日、すっかり日本の居酒屋に慣れている素振りで「とりあえず生で」とアルコールを注文したロディに、衝撃を受けながら出久は根掘り葉掘り聞くことになった。
不躾かもしれないとは思ったがしょうがないだろう。なにせ十年ぶりの再会、かつ、ロディが日本にいて、しかもすでに慣れていた様子というのは、何から聞けばいいかわからないくらい疑問しか出久には芽生えてこなかったのだから。
「日本にはいつから……?」
「今年の春から」
ジョッキをぶつけあってから尋ねた最初の質問のロディの返答から出久は目を丸くすることになってしまったのだけれど。
「もう半年は来てるの!?」
「そういうことになるな」
「えっ、なんで連絡……」
4319不躾かもしれないとは思ったがしょうがないだろう。なにせ十年ぶりの再会、かつ、ロディが日本にいて、しかもすでに慣れていた様子というのは、何から聞けばいいかわからないくらい疑問しか出久には芽生えてこなかったのだから。
「日本にはいつから……?」
「今年の春から」
ジョッキをぶつけあってから尋ねた最初の質問のロディの返答から出久は目を丸くすることになってしまったのだけれど。
「もう半年は来てるの!?」
「そういうことになるな」
「えっ、なんで連絡……」
mame
DONE付き合ってない出ロデ プロヒ×パイロット副題:ろで~そ~るの脱出大作戦
ノック・ノック・ノック① 昔から、物の構造を把握したりするのは得意な方だった。おごり高ぶることなく、ロディは自身のことをそう評価している。
父親がパズルを与えてくれたり、家で飛行機や車のプラモデルを作ったり、飛行機の操縦教本に載っていた図解を食い入るように見つめていたりと、おそらくそういうことが影響していたのだとロディは思う。
だからといって、まさか自分に『鍵開け』なんて芸当ができるとは露ほどにも思っていなかったのだけれど。
ロディがそんな自分の知られざる才能を知るきっかけになったのは運び屋時代だ。言ってはなんだが、間抜けなヴィランとの仕事の時だった。
その日のロディの仕事は街外れのレストランの店主から受け取ったスーツケースを反対側の街外れの酒場に持っていくこと。どうやら貸し切っているらしい酒場に入る前にピノをコートのポケットに隠し、引き渡し相手であるヴィランに鍵付きのスーツケースを渡して、酒場の中で報酬の支払い待ちをしていたのだが、どういうわけかロディがケースを渡して以降、やけに焦りはじめたヴィランがなかなか支払いをしてくれなかった。
4023父親がパズルを与えてくれたり、家で飛行機や車のプラモデルを作ったり、飛行機の操縦教本に載っていた図解を食い入るように見つめていたりと、おそらくそういうことが影響していたのだとロディは思う。
だからといって、まさか自分に『鍵開け』なんて芸当ができるとは露ほどにも思っていなかったのだけれど。
ロディがそんな自分の知られざる才能を知るきっかけになったのは運び屋時代だ。言ってはなんだが、間抜けなヴィランとの仕事の時だった。
その日のロディの仕事は街外れのレストランの店主から受け取ったスーツケースを反対側の街外れの酒場に持っていくこと。どうやら貸し切っているらしい酒場に入る前にピノをコートのポケットに隠し、引き渡し相手であるヴィランに鍵付きのスーツケースを渡して、酒場の中で報酬の支払い待ちをしていたのだが、どういうわけかロディがケースを渡して以降、やけに焦りはじめたヴィランがなかなか支払いをしてくれなかった。
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
小雨が降った夜の話の巻(好き放題書いてるので情報は真に受けないでください)
「あれ? このスープなんだか……」
「お、気付いたか?」
両手で持ったマグカップから白い湯気が立ちのぼる。出久はふうと息を吹きかけその湯気を散らしてからマグカップの中身を一口含んだ。熱すぎるくらいのそれは出久が知るものよりも随分とコクがあって目を見張る。
透明で黄金色の、わずかに波立つスープを見つめてから、出久が顔を上げ問いかければ、ダイニングテーブルを挟んで向かい側に座ったロディがにんまりと得意げな笑みを浮かべてみせた。その表情にくすりと笑いながら、もう一口。舌の上でで熱々のスープを転がしてから、片肘で頬杖をついて変わらず笑みを浮かべるロディに首を傾げた。
「コンソメスープ、だよね?」
「ん、そう」
5302「お、気付いたか?」
両手で持ったマグカップから白い湯気が立ちのぼる。出久はふうと息を吹きかけその湯気を散らしてからマグカップの中身を一口含んだ。熱すぎるくらいのそれは出久が知るものよりも随分とコクがあって目を見張る。
透明で黄金色の、わずかに波立つスープを見つめてから、出久が顔を上げ問いかければ、ダイニングテーブルを挟んで向かい側に座ったロディがにんまりと得意げな笑みを浮かべてみせた。その表情にくすりと笑いながら、もう一口。舌の上でで熱々のスープを転がしてから、片肘で頬杖をついて変わらず笑みを浮かべるロディに首を傾げた。
「コンソメスープ、だよね?」
「ん、そう」
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット 三ヶ月記念日の話 なんとなく、浮かれて、花束を買った。
その花束を購入した花屋がたまたまプロヒーローである恋人が勤める事務所の近くで、自身の腕に嵌る時計の文字盤を見れば、もう彼の定時間近で。今日は絶対に定時で上がるから! とトークアプリに朝早くからメッセージが届いたことを思い出して、迎えに行ってみるか、なんて、気紛れに思った。
だからロディの耳に、恋人の働く事務所の前でヒーローコスチュームから着替えた私服姿の恋人本人と、おそらくその恋人の先輩ヒーローらしい人間との会話が聞こえたのは、本当に偶然だったのだ。
「今日、記念日なんですよ。だから飲み会はすみません、また今度誘ってください」
眉尻と頭をを下げた恋人である出久の姿を認めて、ロディが反射的に隠れてしまったのは特に理由はない。ただ、堂々と聞いてはいけない会話かもしれないと思ったのは確かだ。だからといって、隠れて聞いていいのかは定かではないのだけど、この時のロディはそれを良しと判断した。
2426その花束を購入した花屋がたまたまプロヒーローである恋人が勤める事務所の近くで、自身の腕に嵌る時計の文字盤を見れば、もう彼の定時間近で。今日は絶対に定時で上がるから! とトークアプリに朝早くからメッセージが届いたことを思い出して、迎えに行ってみるか、なんて、気紛れに思った。
だからロディの耳に、恋人の働く事務所の前でヒーローコスチュームから着替えた私服姿の恋人本人と、おそらくその恋人の先輩ヒーローらしい人間との会話が聞こえたのは、本当に偶然だったのだ。
「今日、記念日なんですよ。だから飲み会はすみません、また今度誘ってください」
眉尻と頭をを下げた恋人である出久の姿を認めて、ロディが反射的に隠れてしまったのは特に理由はない。ただ、堂々と聞いてはいけない会話かもしれないと思ったのは確かだ。だからといって、隠れて聞いていいのかは定かではないのだけど、この時のロディはそれを良しと判断した。
sanga2paper
DOODLE #inktober2021#inktober
#インクトーバー2021
#10月は鍛練の月
26.CONNECT
久しぶりの参加です。創作スターシステムというより #ふれずの勇者 パイロット版漫画 4
mame
DONE出ロデ 付き合ってる未来ねつ造軸のふたり(プロヒ×パイロット) シュンシュンとか細く湯気を吐き始めたケトルが目にはいった。出久はすかさずコンロの火を消し、壁掛け時計を見やる。短針がもう少しで七に差し掛かりそうだった。
リビングの灯りはまだ点けておらず、点けているのは出久がいるキッチンの蛍光灯のみ。薄暗い部屋の中で吐かれたその湯気は、昨日よりもはっきりと見て取れた。
遮光カーテンを開けレースカーテンのみにしているが、朝日はまだわずかに気配を滲ませているだけだ。ここ最近、朝の訪れが随分とゆっくりになった。スリッパを履いた素足にありえないはずの風を感じながら、出久はコーンスープの素の封を切りマグカップに投入していく。用意したマグカップの数はふたつだ。
自宅で気を張ることなんて早々ない。だから朝食の準備をのんびりとしているところに突然、背後からずぼっと勢いよく自身のTシャツの中に入ってきた冷たい両手があれば「ひゃ!?」と出久が奇声を上げてしまうのはしょうがないと思う。
2779リビングの灯りはまだ点けておらず、点けているのは出久がいるキッチンの蛍光灯のみ。薄暗い部屋の中で吐かれたその湯気は、昨日よりもはっきりと見て取れた。
遮光カーテンを開けレースカーテンのみにしているが、朝日はまだわずかに気配を滲ませているだけだ。ここ最近、朝の訪れが随分とゆっくりになった。スリッパを履いた素足にありえないはずの風を感じながら、出久はコーンスープの素の封を切りマグカップに投入していく。用意したマグカップの数はふたつだ。
自宅で気を張ることなんて早々ない。だから朝食の準備をのんびりとしているところに突然、背後からずぼっと勢いよく自身のTシャツの中に入ってきた冷たい両手があれば「ひゃ!?」と出久が奇声を上げてしまうのはしょうがないと思う。
karekimonigiwai
MOURNING頭の悪い人の書いたSFガン○ム観たことない人のガン○ム複座型パイロットガリライ
複座型ってロマンだよね
ポルコ・ガリアードが「言われなくても分かっている」という台詞を封印してはや一年になる。
強行偵察複座型モビルスーツのパイロットとしてライナーとポルコが組むことに、当初から異論はあった。エース級のパイロットを二人組み合わせて使うことに対して、それから過去にライナーが機体を大破させ、同乗のパイロットを死亡させたことについてだ。
しかしその批判の声は、二つ三つと任務を成功させるうちに消えていった。戦況の観測と火器管制を担当するライナーと、MS操作に優れ白兵戦で鳴らしたポルコは、意外にもバディの形を成しつつある。
MSのモーター音にかぶさるように薄くクラッシックの流れる機内に、緊張した操作音が響いた。ライナーから流されたレーダーの観測結果をモニターに見てポルコも背を起こす。
928強行偵察複座型モビルスーツのパイロットとしてライナーとポルコが組むことに、当初から異論はあった。エース級のパイロットを二人組み合わせて使うことに対して、それから過去にライナーが機体を大破させ、同乗のパイロットを死亡させたことについてだ。
しかしその批判の声は、二つ三つと任務を成功させるうちに消えていった。戦況の観測と火器管制を担当するライナーと、MS操作に優れ白兵戦で鳴らしたポルコは、意外にもバディの形を成しつつある。
MSのモーター音にかぶさるように薄くクラッシックの流れる機内に、緊張した操作音が響いた。ライナーから流されたレーダーの観測結果をモニターに見てポルコも背を起こす。
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DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
ふたりの再会のはなしの巻(時系列でいうと一番最初の話になります)
その日の出久は早番で、仕事を終え足取り軽く事務所を出たときには正しく晴天であった。ヒグラシが鳴き始めた、空と街に青とオレンジが入り混じる時間帯。肌を焦がすような夏の暑さは先日訪れた台風が連れ去っていってくれた。随分涼しくなったなあと秋の入り口がやってきた気配に頬を緩めながら、出久は夕飯の買い物をすべく自宅近くのスーパーに立ち寄った。
お目当ての総菜を何パックか購入して店を出た。そういえば米のストックがないとレジに並ぶ直前に気付き、無洗米も十キロの物を購入したのでしっかりと脇に抱える。基本的に自炊をあまりしない出久だが、米だけは炊くようにしている。実際これも面倒なときは電子レンジでチンするだけで食べられるパックのものを使ってしまうのだけれど。まあ、便利なものは使うに限るので。安い早い旨いの三拍子は忙しい社会人にとって最強の味方だ。総菜だってバランスを考えて購入すれば体にだっていいし、自炊に慣れていない自分が作るよりよほどコストパフォーマンスがいいと出久は思っている。
8683お目当ての総菜を何パックか購入して店を出た。そういえば米のストックがないとレジに並ぶ直前に気付き、無洗米も十キロの物を購入したのでしっかりと脇に抱える。基本的に自炊をあまりしない出久だが、米だけは炊くようにしている。実際これも面倒なときは電子レンジでチンするだけで食べられるパックのものを使ってしまうのだけれど。まあ、便利なものは使うに限るので。安い早い旨いの三拍子は忙しい社会人にとって最強の味方だ。総菜だってバランスを考えて購入すれば体にだっていいし、自炊に慣れていない自分が作るよりよほどコストパフォーマンスがいいと出久は思っている。
mame
DONE出ロデ 遠距離恋愛中の付き合ってるプロヒ×パイロット「身体に良いものは値段が張るんだよな」
スーパーでカートを押す出久の隣で、ロディがそんなことを言った。ロディの視線はというと陳列棚に並べられたオーガニック食材へ向けられている。そのうちのひとつの野菜を手に取り、眉間に皺を寄せるので出久も足を止めたロディの隣で足を止め、ロディの手の中にある野菜をみやる。
「……そんな意識で見たことなかった」
一見して普通の玉ねぎであるそれは、入店直後に山積みにされていた玉ねぎの三倍の価格で、出久はなるほどと思う。ポップを見ると無農薬、通常の玉ねぎの5倍の栄養価と謳われていた。
「俺もこの職を本気で意識し始めてから健康とか栄養価とか気にし始めたから、気付いたのは最近だけどな」
2212スーパーでカートを押す出久の隣で、ロディがそんなことを言った。ロディの視線はというと陳列棚に並べられたオーガニック食材へ向けられている。そのうちのひとつの野菜を手に取り、眉間に皺を寄せるので出久も足を止めたロディの隣で足を止め、ロディの手の中にある野菜をみやる。
「……そんな意識で見たことなかった」
一見して普通の玉ねぎであるそれは、入店直後に山積みにされていた玉ねぎの三倍の価格で、出久はなるほどと思う。ポップを見ると無農薬、通常の玉ねぎの5倍の栄養価と謳われていた。
「俺もこの職を本気で意識し始めてから健康とか栄養価とか気にし始めたから、気付いたのは最近だけどな」
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DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
晩酌と夢のはなしの巻 ※今回、未来ねつ造だけでなくロの過去捏造・個性への独自の解釈が多分に含まれます
「ロディ、この夏すごく焼けたよね」
目に入ったロディのすらりと伸びる上腕を見ながら出久はぽつりとつぶやいた。
出久の家に泊まりに来たロディは既にシャワーを浴び終え、すっかりリラックスモードだ。普段腕時計がはめられている手首には、周囲の肌の色とは違うロディ本来の肌の色が残っている。それがくっきりと見て取れるほど、周りの肌が焼けているのだ。
寝る前に晩酌しようぜ、とシャワーを浴び終えたロディが出久の家の冷蔵庫から缶ビールをとってきて、それを出久に差し出したことで日焼けが目に入り、最近感じていたことが出久の口から飛び出したわけである。
「ん? ああ、機体点検のとき今年は特に日差しと照り返しすごかったから……日焼け止め塗ってても限界あったな。コックピットは紫外線対策だいぶされてっけど、外は流石に……」
7228目に入ったロディのすらりと伸びる上腕を見ながら出久はぽつりとつぶやいた。
出久の家に泊まりに来たロディは既にシャワーを浴び終え、すっかりリラックスモードだ。普段腕時計がはめられている手首には、周囲の肌の色とは違うロディ本来の肌の色が残っている。それがくっきりと見て取れるほど、周りの肌が焼けているのだ。
寝る前に晩酌しようぜ、とシャワーを浴び終えたロディが出久の家の冷蔵庫から缶ビールをとってきて、それを出久に差し出したことで日焼けが目に入り、最近感じていたことが出久の口から飛び出したわけである。
「ん? ああ、機体点検のとき今年は特に日差しと照り返しすごかったから……日焼け止め塗ってても限界あったな。コックピットは紫外線対策だいぶされてっけど、外は流石に……」
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DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
秋到来、の巻
「なんかさ……そこの道、めちゃくちゃ臭ってたんだけど、ゴミ収集車が事故でも起こしたのか?」
猛暑続きだった夏の暑さが少しマシになってきたのではというタイミングで、南シナ海で台風が発生し日本列島を横断した。どうやらその台風は、わずかに残る夏の気配も一緒に連れて姿を消したらしく、ここ数日で一気に気温が下がり過ごしやすくなっている。秋の訪れである。
そんな中、オセオン-日本便の副機長として日本を訪れたロディは、顰めっ面で出久のセカンドハウスを訪れた。そのときの出久といえば、ロディが来ることを前もって知らされていたためロディが好きな日本の惣菜を最寄りのスーパーでいくつか見繕い、夕食としてテーブルに用意しているところだった。そうして合鍵を使って入ってきたロディにいらっしゃいと声をかける前にその表情に驚き「どうかした?」と尋ねたのだ。そこに返ってきた言葉が冒頭のものになる。
2857猛暑続きだった夏の暑さが少しマシになってきたのではというタイミングで、南シナ海で台風が発生し日本列島を横断した。どうやらその台風は、わずかに残る夏の気配も一緒に連れて姿を消したらしく、ここ数日で一気に気温が下がり過ごしやすくなっている。秋の訪れである。
そんな中、オセオン-日本便の副機長として日本を訪れたロディは、顰めっ面で出久のセカンドハウスを訪れた。そのときの出久といえば、ロディが来ることを前もって知らされていたためロディが好きな日本の惣菜を最寄りのスーパーでいくつか見繕い、夕食としてテーブルに用意しているところだった。そうして合鍵を使って入ってきたロディにいらっしゃいと声をかける前にその表情に驚き「どうかした?」と尋ねたのだ。そこに返ってきた言葉が冒頭のものになる。
mame
DONE出ロデ未来捏造、プロヒ×パイロット
仲のいい友人関係の出(31)とロ(31)の話
仕事が早めに終わり、出久はひとり暮らしするマンションに戻ってきた。背中にはリュック、手には近くのスーパーの惣菜が入ったビニール袋。人気の総菜が残っていてラッキーだった出久は上機嫌である。
オートロックをカードキーで開き、ロビーへ入る。軽やかな足取りで集合ポストに寄って、中を開けばいくつかのダイレクトメールに紛れて茶色い封筒が入っていた。このマンションの所在地である区役所からの便りだということが宛名面の下部の印字で分かり、出久は首を傾げながらトレーニングがてら八階までの階段を駆け上がる。
八階の角部屋、そこが出久の部屋だ。2LDKの部屋は一人暮らしでは少し持て余しているが、セキュリティ面が優秀なのと、出久がフリーのプロヒーローとして拠点にしている貸テナントが近いため、このマンションを選んだ次第だ。再びカードキーで自身の部屋の扉のロックを解除し、部屋に入る。スニーカーを脱ぎながら、一旦手に持っていた郵便物をシューズボックスの上に置いて部屋にあがり、手を洗いうがいをしっかりとする。
7275オートロックをカードキーで開き、ロビーへ入る。軽やかな足取りで集合ポストに寄って、中を開けばいくつかのダイレクトメールに紛れて茶色い封筒が入っていた。このマンションの所在地である区役所からの便りだということが宛名面の下部の印字で分かり、出久は首を傾げながらトレーニングがてら八階までの階段を駆け上がる。
八階の角部屋、そこが出久の部屋だ。2LDKの部屋は一人暮らしでは少し持て余しているが、セキュリティ面が優秀なのと、出久がフリーのプロヒーローとして拠点にしている貸テナントが近いため、このマンションを選んだ次第だ。再びカードキーで自身の部屋の扉のロックを解除し、部屋に入る。スニーカーを脱ぎながら、一旦手に持っていた郵便物をシューズボックスの上に置いて部屋にあがり、手を洗いうがいをしっかりとする。
mame
DONE出ロデ(プロヒ×パイロット)自我強め善良モブ視点
このモブ視点と同じ世界線です(https://twitter.com/mamemane_open2/status/1435895803646644225?s=20)
大通りから道を三本挟んで、さらに二つ目の角を曲がる。そんな、少し――というか結構、人通りが落ち着いた路地に俺の両親が営むコーヒー焙煎所はある。
両親の趣味であるブルックリンスタイルの落ち着いた色合いの店内には、これまた両親の趣味であるブラックミュージックが音量を押さえて流れている。基本的に五種類のコーヒー豆を常に販売している店で、店内に飲食スペースはないが、テイクアウト用のコーヒー販売はしている。これが結構好評だ。混雑することはないが、まったく人が来ないという日もない。大繁盛と言うわけではないが、店の経営を難なく維持できる程度には利益が上がっている。そんな店である。
俺は大学四年生で、無事就職も決まり、卒業単位も無事とれる見込みがあって、あとは卒論の準備に本腰を入れるだけなのだが、友達とお祝いだと称して夏休みに連日飲み歩いたせいで激しい金欠に陥っていた。夏休みが終わったところで、居酒屋のアルバイトだけではおそらく来月あるサークルのハロウィンパーティーの金が足りないことに気付いて絶望した。どれだけシフトを詰め込んでも、給料日的にハロウィンに間に合わない。そういうわけで母親に相談したところ、じゃあ給料を現金で払うから連休中、店番してと言われ、現在、俺は店のカウンター内に立っているわけだ。
6294両親の趣味であるブルックリンスタイルの落ち着いた色合いの店内には、これまた両親の趣味であるブラックミュージックが音量を押さえて流れている。基本的に五種類のコーヒー豆を常に販売している店で、店内に飲食スペースはないが、テイクアウト用のコーヒー販売はしている。これが結構好評だ。混雑することはないが、まったく人が来ないという日もない。大繁盛と言うわけではないが、店の経営を難なく維持できる程度には利益が上がっている。そんな店である。
俺は大学四年生で、無事就職も決まり、卒業単位も無事とれる見込みがあって、あとは卒論の準備に本腰を入れるだけなのだが、友達とお祝いだと称して夏休みに連日飲み歩いたせいで激しい金欠に陥っていた。夏休みが終わったところで、居酒屋のアルバイトだけではおそらく来月あるサークルのハロウィンパーティーの金が足りないことに気付いて絶望した。どれだけシフトを詰め込んでも、給料日的にハロウィンに間に合わない。そういうわけで母親に相談したところ、じゃあ給料を現金で払うから連休中、店番してと言われ、現在、俺は店のカウンター内に立っているわけだ。
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
ロ、風邪をひくの巻
ロディが風邪をひくというのは、両親がおらず、ロディの収入でなんとか暮らしているソウル家では死活問題だった。
なにせ金がないので風邪をひいても病院にいけない。病院に行く金があったら弟と妹にまともなものを食べさせてやりたい。しかし風邪をそのままにしておくと弟と妹がひどく心配する。下手したら泣き喚く上に自分たちの食べ物をロディを元気付けようと寄越してこようとする。優しすぎるふたりは自慢の弟と妹だが、これは最悪の悪循環なのである。
そんなわけで、ロディは絶対に風邪をひくわけにはいかなかった。まだトレーラーハウスの暮らしに慣れていない幼い頃、何度かそれを経験したおかげで、とにかく風邪をはじめとする体調不良にだけはならないようにと心掛けてきた。
5765なにせ金がないので風邪をひいても病院にいけない。病院に行く金があったら弟と妹にまともなものを食べさせてやりたい。しかし風邪をそのままにしておくと弟と妹がひどく心配する。下手したら泣き喚く上に自分たちの食べ物をロディを元気付けようと寄越してこようとする。優しすぎるふたりは自慢の弟と妹だが、これは最悪の悪循環なのである。
そんなわけで、ロディは絶対に風邪をひくわけにはいかなかった。まだトレーラーハウスの暮らしに慣れていない幼い頃、何度かそれを経験したおかげで、とにかく風邪をはじめとする体調不良にだけはならないようにと心掛けてきた。
Raimin_0723
DONE創作小説、パイロット版完成しました。悪魔の世界の平和を守る、のんびり屋の中堅悪魔と彼の部下たちの日常です。
いつにも増して設定語り多め。
改良して1話が出来たらどこかのサイトにアップすると思います。
インペリアル・トワイライト (パイロットver.)薄暗い会議室で。
中央に置かれた巨大な円卓を囲む、大勢の影があった。
形は人のようでいて、頭部から生える角や背中を飾る翼は決して彼らが人ではないことを示している。
彼らが発する声は部屋の隅々までを邪悪で満たし、彼らの視線は恐怖と残虐で彩られている。
そんな暴虐の塊が二十数名ほど、この広く闇を宿した空間に礼儀正しく並んでいた。
人間が見たら震え上がるだろう光景だ。
その恐怖の象徴であり、今現在は部屋の中央で円卓を囲み長時間の議論に興じる彼らこそが、悪魔。
人間たちの隣人として、遥か昔から地底の世界に君臨する、人のようでいて人とは全く異なる存在である。
彼らは、人間たちより古くからこの星にて繁栄を築いてきた。今は訳あって地上で暮らすことは出来ていないものの、彼らの中に不満に類いする感情はない。
19413中央に置かれた巨大な円卓を囲む、大勢の影があった。
形は人のようでいて、頭部から生える角や背中を飾る翼は決して彼らが人ではないことを示している。
彼らが発する声は部屋の隅々までを邪悪で満たし、彼らの視線は恐怖と残虐で彩られている。
そんな暴虐の塊が二十数名ほど、この広く闇を宿した空間に礼儀正しく並んでいた。
人間が見たら震え上がるだろう光景だ。
その恐怖の象徴であり、今現在は部屋の中央で円卓を囲み長時間の議論に興じる彼らこそが、悪魔。
人間たちの隣人として、遥か昔から地底の世界に君臨する、人のようでいて人とは全く異なる存在である。
彼らは、人間たちより古くからこの星にて繁栄を築いてきた。今は訳あって地上で暮らすことは出来ていないものの、彼らの中に不満に類いする感情はない。