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    書いてみた

    なろ御膳

    DONE雲息子が天狼と暮らす現パロを書きたいので、冒頭だけ書いてみた。最終的には甥伯父になる、はず…。

    5/24 ちょっと書き足してひとまず一区切り!
    いつか、と願う思いおいらにとって最高な母ちゃんは、母ちゃんの家族にとってはそうではなかったらしい。
    交通事故で帰らぬ人となった母の葬儀でおいらの引き取り先の事で親族は揉めていた。
    歓迎されない空気に居た堪れなくなっていたおいらに、救いの手を差し伸べたのは父親だと名乗る男だった。
    突然、葬儀に現れた目立つ男2人はおいらの父親と伯父だと名乗った。
    「俺のところに来るか?」
    おいらに選択肢などなかった。歓迎されないくらいなら、差し出された手を取りたかった。実際、その人が本当に父親なのかなんてどうでもよかった。自分を受け入れてくれるなら、どこだってよかった。突然できた家族に戸惑いながらも、その暮らしに密かに胸を弾ませていた。
    実際においらが生活するのは伯父さんの家だった。伯父、リュウガさんのマンションは一人で生活するには広いのでは?と言いたくなるほど立派なところだった。与えられた一室に運び込んだ荷物は思いの外少なくて、それをみたリュウガさんは「必要なものがあれば言いなさい」と気にかけてくれた。
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    まさのりoni

    MAIKING【ぎゆさね】白銀の世界、ゲレンデで出会う二人、一目ぼれから始まるベッタベタなBL設定の話、どっかに落ちてるよなぁ!?て思ったけど書いてみた。
    スノーボード初心者の義勇くん、いっけなーい、ぶつかっちゃう!!!
    雪だるまに恋して【前編】 空は雲一つない快晴、ここ数日続いた吹雪がウソのように晴れ渡って、雪山のゲレンデはこれ以上ないほどのベストコンディションだ。早朝から動き始めたリフトに乗り、山頂までやってきた実弥の頬を、澄んだ冷たい空気がすり抜ける。大きく吸い込んで肺を満たすと、自然とイヤなことを頭の隅に追いやることができた。周囲の木立からキラキラと落ちてきた粉雪は、実弥の白い頬の上で溶けて、消えていく。
     朝の陽光が新雪に反射して、眩しいほどの銀世界。実弥の銀髪は太陽の光に透けてふわりと輝いて見えた。全身は上下が黒、わずかにシルバーのラインの入ったウェア姿で雪上に立つ。
    「せっかくのシーズン、こうでなくちゃなァ」
     実弥はひとりそう呟いて、長めの前髪をかきあげてゴーグルをつけると、ブーツをスノーボードに手早く装着した。ポンとひと跳ねして斜面に飛び出すと、まだ人のほとんどいない山頂の上級コースを颯爽と滑り出した。
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    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ第2部第2話
    今回はディアヴァルとグリムヒルデの間が近づいたいきさつについて書きました。
    ディアヴァルは第二部ではずっとカラスのままです。茨の魔女亡き今、魔法は使えず変身能力もない、グリムヒルデ(後の美しき女王)と会話もできない、ただ見守るしかできないカラスなのです。第二部の試みとして、徹底してディアヴァル視点で書いてみたいと思っています。(カラス小ネタあり。本文1644文字)
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部二話「ディアヴァルとグリムヒルデ」 ディアヴァルは、王を名乗る男が立ち去った後もグリムヒルデの家の回りにとどまって彼女を観察し続けた。
     うるわしい彼女の姿はいくらみても見飽きなかったし、留まったからと行って何か不都合があるわけでもなかった。そして何よりも、彼女を見ているだけで胸に湧き上がる喜びを感じていたかったのだ。
     彼は食べ物を探しに行く以外は彼女の家の庭にいて、彼女が出てきてくれないかな、と待ち続け、時々煙突にあがって中で声がしないか耳を澄ませてみたりもした。

     そんなある日、グリムヒルデが庭に出てきて井戸の水をんでいた。
     彼女はふと、手を止め井戸を覗き込むと、井戸端に咲いた花を一輪手に取ると、はらりと井戸の中に落とした。
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