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DOODLE月刊銀高にて投稿しました。テーマ:日課
たまには料理ができる高杉さんをお送りします。
月刊銀高:日課自然にそうなったことだが、いただきますは二人着席してから。
一緒に暮らし始めて、色々なことが変わった。けれどこの習慣だけは、最初からずっと続いている。
高杉が料理を始めて、ようやくまともなものが出てくるようになったこの頃。今日も一日に二回の共食の時間を過ごすのだった。
「今日なに?」
「肉じゃが」
「ふーん、焦がしてない?」
「焦がしてねえよ。何度作ってると思ってんだ」
台所に立つ高杉の背後から鍋を覗き込む。今肉を入れたところらしく、鮮度の良い色がぐつぐつと煮込まれている。
「初めの頃は煮すぎてジャガイモドロドロにしてたクセに」
「前のことをいつまで言ってんだ」
高杉がじろりとこちらを睨む。
料理とは失敗するとなかなか取り返しがつかないものだ。
1027一緒に暮らし始めて、色々なことが変わった。けれどこの習慣だけは、最初からずっと続いている。
高杉が料理を始めて、ようやくまともなものが出てくるようになったこの頃。今日も一日に二回の共食の時間を過ごすのだった。
「今日なに?」
「肉じゃが」
「ふーん、焦がしてない?」
「焦がしてねえよ。何度作ってると思ってんだ」
台所に立つ高杉の背後から鍋を覗き込む。今肉を入れたところらしく、鮮度の良い色がぐつぐつと煮込まれている。
「初めの頃は煮すぎてジャガイモドロドロにしてたクセに」
「前のことをいつまで言ってんだ」
高杉がじろりとこちらを睨む。
料理とは失敗するとなかなか取り返しがつかないものだ。
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DOODLEテーマ:素肌事後匂わせ大好きすぎでは?
銀高ss さわ。
「んで、あのパチンコの台が……」
さわり。さわ。
「あの店の店主が……」
きゅっ。
「ヅラが……」
「そういえば高杉の黒いパンツさあ……」
ぎゅっ。
「おい、いつまで握ってんだ。」
「えっ」
干したての布団で、今夜もしっかり大運動会を繰り広げた後。お互いぜえはあと息をしてゴロリと仰向けに並んで寝転んだ。
気だるさと開放感で両腕を伸ばすと、高杉の顔に触れた。素肌を指で擽れば、うざったいと退けられてしまう。
先程までかわいく啼いていたはずなのにこの変わりよう。願わくば「もうっ♡♡」くらい言って更にワンラウンドお誘いして欲しかったものだ。いや、誰だよ。
しかし諦めきれない俺は辛辣な手をどうにか掴んで、ぎゅうと己の指を絡めることに成功した。ちょっと抵抗されちゃったけど……
930「んで、あのパチンコの台が……」
さわり。さわ。
「あの店の店主が……」
きゅっ。
「ヅラが……」
「そういえば高杉の黒いパンツさあ……」
ぎゅっ。
「おい、いつまで握ってんだ。」
「えっ」
干したての布団で、今夜もしっかり大運動会を繰り広げた後。お互いぜえはあと息をしてゴロリと仰向けに並んで寝転んだ。
気だるさと開放感で両腕を伸ばすと、高杉の顔に触れた。素肌を指で擽れば、うざったいと退けられてしまう。
先程までかわいく啼いていたはずなのにこの変わりよう。願わくば「もうっ♡♡」くらい言って更にワンラウンドお誘いして欲しかったものだ。いや、誰だよ。
しかし諦めきれない俺は辛辣な手をどうにか掴んで、ぎゅうと己の指を絡めることに成功した。ちょっと抵抗されちゃったけど……
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DOODLE謎時空の銀高。逆襲弁当とても好きです。
銀高ss朝、家を出ようとしたら高杉から包みを渡された。片手で持てる、長方形のそれ。このシチュエーションだ。決まっている。言われなくても分かった。
愛妻弁当!!!
「ちゃんと食えよ。」
思わず、行ってきますのキスをしようとしたらサッと避けられた。おい!デレの日じゃないのかよ!さっさと消えていった背中に玄関から叫ぶ。
まあ、それはいいとして。
朝からご機嫌が超突破した俺は、ルンルンでスキップする勢いで愛車を走らせ、仕事場へと直行したのだった。
昼時。
ついに頭がおかしくなったんだな。
ヒソヒソ、小声が後ろから聞こえてくる。
直接言ってこない辺り、それらが悪意ではなく本心で心配していることを際立たせた。
ウルセー、俺も何かの冗談であって欲しいわ、と悪態をついて、問題のブツを見る。
1423愛妻弁当!!!
「ちゃんと食えよ。」
思わず、行ってきますのキスをしようとしたらサッと避けられた。おい!デレの日じゃないのかよ!さっさと消えていった背中に玄関から叫ぶ。
まあ、それはいいとして。
朝からご機嫌が超突破した俺は、ルンルンでスキップする勢いで愛車を走らせ、仕事場へと直行したのだった。
昼時。
ついに頭がおかしくなったんだな。
ヒソヒソ、小声が後ろから聞こえてくる。
直接言ってこない辺り、それらが悪意ではなく本心で心配していることを際立たせた。
ウルセー、俺も何かの冗談であって欲しいわ、と悪態をついて、問題のブツを見る。
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DOODLE幼馴染の銀高〜超絶薄いオメガバース設定を添えて〜無自覚に独占欲丸出しの銀時。
付き合ってはいるけど番ってはない。
銀高ss授業時間の真っ最中。じっとりと汗をかく気候の中、日陰で一人屋上で空を見上げる。
澄んだ青空には、雲が浮かんでいる。真っ白な雲。大きな塊のもの、ちぎれたもの。
(わたあめ)
通学路の掲示板に貼られていたあのチラシを見てからだ。今日の思考はずっと夏祭りに傾いて、授業もイマイチ集中(は普段からしていない)出来なかったので、抜け出して今に至る。
行きたい、と思っている。夏祭りに。浴衣は涼しくて好きだし、特有の賑やかさも嫌いじゃない。でも、あいつはどうだろう。
雲を見つめて、銀時を思い出した。ふわふわのくるくるで、真っ白で。あいつがわたあめ食べたら、共食いみたいだな。……なんて、しょうもないことを考えてしまうのは、日陰でも感じる熱のせいだろうか。
1615澄んだ青空には、雲が浮かんでいる。真っ白な雲。大きな塊のもの、ちぎれたもの。
(わたあめ)
通学路の掲示板に貼られていたあのチラシを見てからだ。今日の思考はずっと夏祭りに傾いて、授業もイマイチ集中(は普段からしていない)出来なかったので、抜け出して今に至る。
行きたい、と思っている。夏祭りに。浴衣は涼しくて好きだし、特有の賑やかさも嫌いじゃない。でも、あいつはどうだろう。
雲を見つめて、銀時を思い出した。ふわふわのくるくるで、真っ白で。あいつがわたあめ食べたら、共食いみたいだな。……なんて、しょうもないことを考えてしまうのは、日陰でも感じる熱のせいだろうか。
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DOODLE月刊銀高にて投稿しました。テーマ:背伸び謎時空の同棲している銀高。
投票の結果も兼ねています。
高杉さんは銀時のことが好きです。
銀高ss「……取れねぇ」
戸棚の上の箱。目の前に取りたいものがあるのに、つま先を立ててピンと体を伸ばしてもあと数ミリ届かない。前に中の物を使っていたのは銀時だったか。
あいつ、変な所に置きやがって。そもそも元の場所と違うぞ。
力を何度も込め過ぎて足のつま先も痛み出した。仕方ない、踏み台を持ってくるかと振り返ってみれば。
さっきまで不在だった銀時がアホ面で此方を笑っていた。
「あらら高杉くんたら。お手伝いしましょうか?」
「いらねえよ。あとテメェ、物を使ったら元の場所に戻せ。」
「すみませんねえ、次は高杉くんの手が届く場所に置いたげるね。」
「沈めるぞ。」
これだから、身長差というものは嫌になる。特に、共に生活していると今回の様に些細な場面でその差が浮き彫りになることがある。その度にこうやって揉めるのもいつものこと。毎度毎度、しつこい野郎だ。
1471戸棚の上の箱。目の前に取りたいものがあるのに、つま先を立ててピンと体を伸ばしてもあと数ミリ届かない。前に中の物を使っていたのは銀時だったか。
あいつ、変な所に置きやがって。そもそも元の場所と違うぞ。
力を何度も込め過ぎて足のつま先も痛み出した。仕方ない、踏み台を持ってくるかと振り返ってみれば。
さっきまで不在だった銀時がアホ面で此方を笑っていた。
「あらら高杉くんたら。お手伝いしましょうか?」
「いらねえよ。あとテメェ、物を使ったら元の場所に戻せ。」
「すみませんねえ、次は高杉くんの手が届く場所に置いたげるね。」
「沈めるぞ。」
これだから、身長差というものは嫌になる。特に、共に生活していると今回の様に些細な場面でその差が浮き彫りになることがある。その度にこうやって揉めるのもいつものこと。毎度毎度、しつこい野郎だ。
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DOODLE謎時空のくっついている銀高自カプでこういう話が読みたくなるのってなぜなんでしょうね。うおーーと勢いで書いたのですが途中で終わりを告げます。無念。
モブ出ます。そういう店の描写がありますがよく知らない人間が書いています。薄目で見てください。すまん。
銀高ss しっかりと抵抗しているのに、腕を掴む手はなかなかに強い。
なぜこうなった。ただ厄介そうな奴に絡まれているどこかの店の客引きを助けてやっただけだったのに。
「だから、いいって言ってんだろーが!離せや!」
「そんな!お礼くらいさせてくださいって言ってんだろうが!!」
こいつ営業かけてるくせに口悪いな!
足を踏んばっているのにジリジリと男の店のある方へ進んでいる。これはまずい。だって自分にはもう、伴侶、がいるのだから。
そんないかがわしい夜の店になんて行くわけがないのだ。
「今日はすっごい子が来てるんですって!もう開店時から指名殺到してて!店長がどっかから連れてきた、とんでもなく美人の子!だから来てくださいよ!安くしますし!!」
1514なぜこうなった。ただ厄介そうな奴に絡まれているどこかの店の客引きを助けてやっただけだったのに。
「だから、いいって言ってんだろーが!離せや!」
「そんな!お礼くらいさせてくださいって言ってんだろうが!!」
こいつ営業かけてるくせに口悪いな!
足を踏んばっているのにジリジリと男の店のある方へ進んでいる。これはまずい。だって自分にはもう、伴侶、がいるのだから。
そんないかがわしい夜の店になんて行くわけがないのだ。
「今日はすっごい子が来てるんですって!もう開店時から指名殺到してて!店長がどっかから連れてきた、とんでもなく美人の子!だから来てくださいよ!安くしますし!!」
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DOODLEテーマは特になく、突発で書きました。付き合っている八高です。
なんか、かわいくなりすぎちゃった…?女々しいとかわいいの加減が難しいね………
銀高ss「お、満点。」
「当たり前だ。」
「うーん素行さえ良けりゃ優等生なのにね。全く。」
提出された解答用紙に迷い無く100点、と付ける。頭は抜群に良いんだから補習なんて回避してほしいものだ。先生だってメンドイんだぞ。と、素直に言わないのは、この問題児と学校という場所で二人きり過ごす時間がこのくらいしか無いからだ。貴重な時間。これこそ絶対に言えないのだが。
だが、今日の高杉はどこかいつもと雰囲気が違う。澄まし顔なのは通常だが、なんか、不機嫌オーラが隠せていない。美人はどんな顔をしても美人だが、もっと違う表情をしている方が好みだ。
今だって此方をチラリとも見ようとせず、そっぽを向いている。全く、思春期は分かんねーな。
1944「当たり前だ。」
「うーん素行さえ良けりゃ優等生なのにね。全く。」
提出された解答用紙に迷い無く100点、と付ける。頭は抜群に良いんだから補習なんて回避してほしいものだ。先生だってメンドイんだぞ。と、素直に言わないのは、この問題児と学校という場所で二人きり過ごす時間がこのくらいしか無いからだ。貴重な時間。これこそ絶対に言えないのだが。
だが、今日の高杉はどこかいつもと雰囲気が違う。澄まし顔なのは通常だが、なんか、不機嫌オーラが隠せていない。美人はどんな顔をしても美人だが、もっと違う表情をしている方が好みだ。
今だって此方をチラリとも見ようとせず、そっぽを向いている。全く、思春期は分かんねーな。
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DOODLEテーマ:腕の中謎時空の銀高。
さくらの匂いっていいですよね。
銀高ss風呂も入って温まったところで、窓を開けて煙を吸う。まだ夜は冷える春の風が身体をひんやりさせた。長く開けていると湯冷めしそうだ。程々にするかと決めたところで、同じく風呂上がりの銀時が部屋に入ってきた。
「うわ寒っ。」
身震いした銀時はこちらへやってくるなりぴしゃりと窓を閉めた。
「おい、まだ吸ってる。」
「体冷やすからだーめ。それもお終い。」
あ、と口にする前に煙管を取り上げられてしまう。もう少し吸いたかったのに。
「ほれみろ、こんなに冷えてる。風邪ひくぞ。」
「ん、」
火を消した銀時が頬に触れた。すりと手の甲が首元までの温度を確かめる。確かに少し鳥肌も出て、湯上がりの体温はすっかり低下した。
何か羽織るかと動いたところで、銀時に腕を引かれる。
860「うわ寒っ。」
身震いした銀時はこちらへやってくるなりぴしゃりと窓を閉めた。
「おい、まだ吸ってる。」
「体冷やすからだーめ。それもお終い。」
あ、と口にする前に煙管を取り上げられてしまう。もう少し吸いたかったのに。
「ほれみろ、こんなに冷えてる。風邪ひくぞ。」
「ん、」
火を消した銀時が頬に触れた。すりと手の甲が首元までの温度を確かめる。確かに少し鳥肌も出て、湯上がりの体温はすっかり低下した。
何か羽織るかと動いたところで、銀時に腕を引かれる。
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DOODLEテーマ:前髪謎時空の同棲銀高
銀高ss本日の依頼は大工仕事。三人で屋根に登ってひたすらトントンしている。時々自分の手を打ってでかい声が出た。その度に二人のどちらかからウルセーと飛んでくる。心配しろっての。
春とはいえ日差しを浴び続ければそれなりに暑い。着込みすぎたかな、と額の汗を拭った。帽子でも持ってくりゃあよかったな。
そういえばポケットに輪ゴム入ってたな。思い出して、もっさりした前髪を括る。スッキリとした視界に少しだけ涼しさを感じた。
視界の端で、いつも日傘に守られている橙色の頭が元気に動いているのを確認して、再びしゃがみ込んだ。
「銀さーん!」
黙々と真面目に作業していた所で、地上から呼ぶ声が聞こえた。眩しい日差しを手で遮りながら下を見下ろすと、依頼主の妻とその隣に高杉が立っていた。
780春とはいえ日差しを浴び続ければそれなりに暑い。着込みすぎたかな、と額の汗を拭った。帽子でも持ってくりゃあよかったな。
そういえばポケットに輪ゴム入ってたな。思い出して、もっさりした前髪を括る。スッキリとした視界に少しだけ涼しさを感じた。
視界の端で、いつも日傘に守られている橙色の頭が元気に動いているのを確認して、再びしゃがみ込んだ。
「銀さーん!」
黙々と真面目に作業していた所で、地上から呼ぶ声が聞こえた。眩しい日差しを手で遮りながら下を見下ろすと、依頼主の妻とその隣に高杉が立っていた。
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DOODLE12作目くらい??テーマ:好きな人
やっぱり余裕のない銀時と大概彼氏のことが好きな高杉の話。
モブが喋る。
付き合っている謎時空です。
銀高ss「銀さん、今日はあの人と一緒じゃないのね。」
馴染みの店の売り子に通りすがりに声をかけられた。
「あのちょっと怖い雰囲気の人。喋ったことはないけど…。」
ようやく相手にピンと来た。高杉の事か。
「あー、今日はちょっと寝込んでてな。」
「あら、そうなの。じゃあこのプリンとかお土産にどう?喉越しいいわよ。」
さりげなく売り込まれてしまった。あいつ、プリン食うかな。腰痛だから胃腸は元気なはずだし。買い出しにと家を出た時は大分不機嫌そうだったので、これで手を打ってもらおう。
じゃあ、と自分の分も購入して2つのプリンを受け取った。
「ここだけの話だけど、」
娘が耳を貸せ、とジェスチャーしてきたので近づいて耳を傾ける。
「あそこの店の子。銀さんのあの人のこと、気になってるみたいよ。」
1224馴染みの店の売り子に通りすがりに声をかけられた。
「あのちょっと怖い雰囲気の人。喋ったことはないけど…。」
ようやく相手にピンと来た。高杉の事か。
「あー、今日はちょっと寝込んでてな。」
「あら、そうなの。じゃあこのプリンとかお土産にどう?喉越しいいわよ。」
さりげなく売り込まれてしまった。あいつ、プリン食うかな。腰痛だから胃腸は元気なはずだし。買い出しにと家を出た時は大分不機嫌そうだったので、これで手を打ってもらおう。
じゃあ、と自分の分も購入して2つのプリンを受け取った。
「ここだけの話だけど、」
娘が耳を貸せ、とジェスチャーしてきたので近づいて耳を傾ける。
「あそこの店の子。銀さんのあの人のこと、気になってるみたいよ。」
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DOODLEエイプリルフールの朝、朝食を食べている八高のお話し。銀高ssエイプリルフール。嘘をついてもいい日。でも、午前中だけとか、色々ルールがあるそうな。
「嘘ついていい日、ね。全くどれだけ日本のカップルはイチャつく口実作りゃあ気が済むんだよ。」
朝のモーニングショーを観ながら銀八が面倒くさそうに言った。いや、別にカップル限定のイベントじゃないだろ。言ってもよかったが、咀嚼中だったので止めた。
「ハーーアホらし。こんな事しなくても俺と高杉くんはラブいから問題ないね。あ、そろそろお天気お姉さんの時間じゃん。」
やべー見逃すとこだった、とチャンネルを変える銀八。口の端にパン屑が付いてる。
『本日の占いで〜す!エイプリルフールなんてくだらね〜と言いながらパンを食べているそこの貴方!今日失恋しま〜す!』
835「嘘ついていい日、ね。全くどれだけ日本のカップルはイチャつく口実作りゃあ気が済むんだよ。」
朝のモーニングショーを観ながら銀八が面倒くさそうに言った。いや、別にカップル限定のイベントじゃないだろ。言ってもよかったが、咀嚼中だったので止めた。
「ハーーアホらし。こんな事しなくても俺と高杉くんはラブいから問題ないね。あ、そろそろお天気お姉さんの時間じゃん。」
やべー見逃すとこだった、とチャンネルを変える銀八。口の端にパン屑が付いてる。
『本日の占いで〜す!エイプリルフールなんてくだらね〜と言いながらパンを食べているそこの貴方!今日失恋しま〜す!』
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DOODLEテーマ:毛また謎時空で同居している。
銀高練習中。
銀高ss⑨迷い犬を捕まえた。依頼にあった通りの、真っ白で黒い首輪の犬。飼い主に電話を入れてやり、後は引き渡すのみ。
室内で飼われていたのだろう、粗相もせず行儀良くしているのはいい。いいの、だが。
白い毛玉は、きゅうきゅうと甘えた声を出しながら高杉に撫でられていた。
「……いいこだな。」
良く知るデカい犬より随分小型なので収まりがいいのからなのか。随分とやさしい手つきで毛並みに触れている。
「あと1時間しないで引き取りに来るってよ。」
「そうか。よかったな。」
「………。」
こたらを見もせずに答える高杉。もちろん視線は毛玉に釘付けだ。クソ、そんな毛むくじゃらの何がいーんだよ。毛量なら下も合わせれば俺だって負けねーから。
「昼メシ、何にする?銀さん今なら高杉くんの好きなもの何でも作ってあげるよ〜。ふわふわオムライスとかどう?」
1237室内で飼われていたのだろう、粗相もせず行儀良くしているのはいい。いいの、だが。
白い毛玉は、きゅうきゅうと甘えた声を出しながら高杉に撫でられていた。
「……いいこだな。」
良く知るデカい犬より随分小型なので収まりがいいのからなのか。随分とやさしい手つきで毛並みに触れている。
「あと1時間しないで引き取りに来るってよ。」
「そうか。よかったな。」
「………。」
こたらを見もせずに答える高杉。もちろん視線は毛玉に釘付けだ。クソ、そんな毛むくじゃらの何がいーんだよ。毛量なら下も合わせれば俺だって負けねーから。
「昼メシ、何にする?銀さん今なら高杉くんの好きなもの何でも作ってあげるよ〜。ふわふわオムライスとかどう?」
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DOODLEテーマ:顔今回は銀高。謎時空で同居しています。
すいません全然上手く書けてません。
銀高ss⑧最近めっきり降っていなかった雨が降った。昼間は晴天だったのに日の落ちる頃に水滴が地面を濡らし、今現在は雷様が元気に活動している。天気変わりすぎだろ。お天気お姉さんこんなこと言ってたっけ?雷雨の中原付きを走らせ、もうずぶ濡れでやっとの思いで帰宅した。
「ただいま〜、」
「…ん。随分降られたじゃねぇか。」
珍しく玄関にてお出迎え。もしかしてちょっと心配してくれたのか?体は冷たいが心は勝手に温まった気がする。
「最悪だよ。パンツまで濡れてるよコレ。寒っ!」
ほら、とタオルが差し出される。やっぱ心配して用意しててくれたんじゃん!我ながら単純な脳は歓喜した。
顔を拭くも、前髪からすぐ雫が滴って視界が濡れてしまう。
ああもう、と悪態を吐いて一人格闘していると、高杉にタオルを取られた。
770「ただいま〜、」
「…ん。随分降られたじゃねぇか。」
珍しく玄関にてお出迎え。もしかしてちょっと心配してくれたのか?体は冷たいが心は勝手に温まった気がする。
「最悪だよ。パンツまで濡れてるよコレ。寒っ!」
ほら、とタオルが差し出される。やっぱ心配して用意しててくれたんじゃん!我ながら単純な脳は歓喜した。
顔を拭くも、前髪からすぐ雫が滴って視界が濡れてしまう。
ああもう、と悪態を吐いて一人格闘していると、高杉にタオルを取られた。
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DOODLE失くし物探しの続き。高杉くんは銀八先生のことが好きです。
銀高ss⑦-2初めは、銀時の洗濯物が紛れていた時だった。
銀時の家での泊まりから帰宅して荷解きをしていると、自分のものではないスポーツタオルが入っていた。
枕に敷いているやつだ。
何度も寝転んだことのあるベッドで使われていたから見覚えがある。明日学校で返すか。そう思ったのに。ほんとうに、返すつもりだったのに。
泊まった2日間、同じ家で同じものを食べて、一緒に風呂に入った。そして、溶けてひとつの生き物になるくらい、素肌を重ねて。終いには触れる手がしつこいから蹴飛ばしたくらいなのに。
「………。」
静寂に包まれた自宅に帰ってきて、銀八と離れたから。自分より少し大きな体が、温もりが、恋しくなったなんて。
ぐるぐると考えて、迷った末に、タオルに鼻を近づけて、その香りをいっぱいに吸い込んだ。
2210銀時の家での泊まりから帰宅して荷解きをしていると、自分のものではないスポーツタオルが入っていた。
枕に敷いているやつだ。
何度も寝転んだことのあるベッドで使われていたから見覚えがある。明日学校で返すか。そう思ったのに。ほんとうに、返すつもりだったのに。
泊まった2日間、同じ家で同じものを食べて、一緒に風呂に入った。そして、溶けてひとつの生き物になるくらい、素肌を重ねて。終いには触れる手がしつこいから蹴飛ばしたくらいなのに。
「………。」
静寂に包まれた自宅に帰ってきて、銀八と離れたから。自分より少し大きな体が、温もりが、恋しくなったなんて。
ぐるぐると考えて、迷った末に、タオルに鼻を近づけて、その香りをいっぱいに吸い込んだ。
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DOODLEテーマ:紛失お泊まりにくる八高。
なんか長くなっちゃったので一区切り。
銀高ss ⑦-1最初は小さな違和感。次は自分の記憶能力を疑って。それで、ようやく異変に気づく。
「俺の服、無くなってね…?」
仕事で使ってたハンカチ。枕に敷いてたタオル。時期はずれでタンスに仕舞おうと思ってたパジャマ。捨てようとしてたセーター。ワイシャツ。インナー。パンツ。
「パンツはだめだろ!!犯罪!!」
何かいる。確実にこの家に何かいる。霊的なアレ?それともストーカーのあいつ?流石に家まで押しかけるか?やりかねないけど。
これは由々しき時代だ。ここは己の家であり、高杉との愛の巣だ。年下の未成年の教え子あんなことやこんなことやるってるなんて世間にバレたら社会的に死ぬ。その前に高杉のあんな姿やこんな姿を見た奴は殺すけど。
1620「俺の服、無くなってね…?」
仕事で使ってたハンカチ。枕に敷いてたタオル。時期はずれでタンスに仕舞おうと思ってたパジャマ。捨てようとしてたセーター。ワイシャツ。インナー。パンツ。
「パンツはだめだろ!!犯罪!!」
何かいる。確実にこの家に何かいる。霊的なアレ?それともストーカーのあいつ?流石に家まで押しかけるか?やりかねないけど。
これは由々しき時代だ。ここは己の家であり、高杉との愛の巣だ。年下の未成年の教え子あんなことやこんなことやるってるなんて世間にバレたら社会的に死ぬ。その前に高杉のあんな姿やこんな姿を見た奴は殺すけど。
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DOODLEテーマ:料理今回は同棲していない。
銀高ss⑤今日は待ちに待った日。1週間の労働を耐え抜き、ようやくやってきた特別な日。そう、今日は花の金曜日。二日間の休みが俺を待っている。だが重要なのはそこではない。
今日は、大事なだいじな恋人の高杉が泊まりにくる日である。
「…おじゃまします。」
「おー入って入って。適当に座ってていいから。」
一度帰宅して、制服から私服に着替えた高杉を出迎える。見たことない服だ。新しいやつか?
高杉は行儀良く靴を揃えて、するりとリビングへ向かうと、勝手知ったる様にソファへ腰掛けた。
週末のお泊まり会は何度か開催したことがあるし、おうちデートも経験済みだ。
毎日顔を合わせていても、学校では積極的な接触ができない分、こうやって高杉だけを思う存分堪能できる機会は貴重で。予定が入れば毎回ウキウキと心を躍らせている。
1086今日は、大事なだいじな恋人の高杉が泊まりにくる日である。
「…おじゃまします。」
「おー入って入って。適当に座ってていいから。」
一度帰宅して、制服から私服に着替えた高杉を出迎える。見たことない服だ。新しいやつか?
高杉は行儀良く靴を揃えて、するりとリビングへ向かうと、勝手知ったる様にソファへ腰掛けた。
週末のお泊まり会は何度か開催したことがあるし、おうちデートも経験済みだ。
毎日顔を合わせていても、学校では積極的な接触ができない分、こうやって高杉だけを思う存分堪能できる機会は貴重で。予定が入れば毎回ウキウキと心を躍らせている。
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DOODLEテーマ:知らない人一緒の布団で寝てる八高のはなし。
銀高ss④あ、高杉。ちょ無視?なんで?あとその服どした?着物なんか持ってたっけ。
まあるい頭と自分より小柄な背丈。目の前にいるのは確かに自分の恋人の高杉のはずだ。なのに、呼びかけても俯くままで一向にこっちを見ようとしない。服装も見知った学ランじゃなくて、なんか派手目な柄の着物だし。よく知ってる人間のはずなのに、なんか、違和感。
しかし高杉くんの着物姿はまだ見たことがない。ほっそり締まった頸とかチラ見えする手首とか、ぜひ見たいなあ。恋人の事となるとどこまでも欲の尽きない自分にやや呆れつつ、ねえ、もっと見せてとと反応を示さない高杉に手を伸ばした。
「触るな。」
ようやく見えた瞳は、見たことのない色をしていた。
途端に、足元が崩れ落ちる感覚。
884まあるい頭と自分より小柄な背丈。目の前にいるのは確かに自分の恋人の高杉のはずだ。なのに、呼びかけても俯くままで一向にこっちを見ようとしない。服装も見知った学ランじゃなくて、なんか派手目な柄の着物だし。よく知ってる人間のはずなのに、なんか、違和感。
しかし高杉くんの着物姿はまだ見たことがない。ほっそり締まった頸とかチラ見えする手首とか、ぜひ見たいなあ。恋人の事となるとどこまでも欲の尽きない自分にやや呆れつつ、ねえ、もっと見せてとと反応を示さない高杉に手を伸ばした。
「触るな。」
ようやく見えた瞳は、見たことのない色をしていた。
途端に、足元が崩れ落ちる感覚。
sirom_9393
DOODLEテーマ:酸っぱいもの八高in学校
この手のイタズラって大丈夫か?と思いつつ書いてしまいました。すみません…フィクションなので…。
銀高ss③ふわ、と自分にしては大きな欠伸が出た。
「あらら高杉くん。今何の時間か分かってる?補習中だから。欠伸堂々としすぎだから。」
気が緩んだ姿を目撃した銀八はしっかりと絡んできた。今は絶賛足りない出席日数を補う為に放課後定期開催されている補習の時間だ。二人っきり、銀八に見つめられながらひたすらプリントに取り組んでいる。今日は体育があったせいか、いつもは感じない眠気に襲われてしまっていた。
「…ねむい。」
「なあに、そんなに今日ハードだったっけ?体育のせい?今バスケやってんだっけ。高杉くん高さが足りなくて大変だったでしょ。」
「帰る。」
「アーー!待って!!冗談冗談!」
腹立たしいので鞄を持って立ち上がると、焦った銀八に進路を阻まれる。じろりと睨みつけて仕方なく再度着席すれば、つかこれ、君の為の特別授業なんだけど……と銀八がぼやいた。ふん。
1067「あらら高杉くん。今何の時間か分かってる?補習中だから。欠伸堂々としすぎだから。」
気が緩んだ姿を目撃した銀八はしっかりと絡んできた。今は絶賛足りない出席日数を補う為に放課後定期開催されている補習の時間だ。二人っきり、銀八に見つめられながらひたすらプリントに取り組んでいる。今日は体育があったせいか、いつもは感じない眠気に襲われてしまっていた。
「…ねむい。」
「なあに、そんなに今日ハードだったっけ?体育のせい?今バスケやってんだっけ。高杉くん高さが足りなくて大変だったでしょ。」
「帰る。」
「アーー!待って!!冗談冗談!」
腹立たしいので鞄を持って立ち上がると、焦った銀八に進路を阻まれる。じろりと睨みつけて仕方なく再度着席すれば、つかこれ、君の為の特別授業なんだけど……と銀八がぼやいた。ふん。
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DOODLEテーマ:おやつ同棲している八高。短い。
少食な高杉くんはかわいい。
銀高ss②放課後、コーヒーを飲みながら四つ。
帰る車の中で二つ。
帰宅して夕飯の用意をしながら一つ。
銀時はよく、間食をする。
「結構食べてたのに、腹、よく空くな。」
「んえ?」
「甘いもの。学校いた時から食べて、さっきも。それでよく夕飯食えるな。」
「あ〜〜。甘いものは別腹ってやつ?まあ普通に小腹が空いて摘んじゃうんだよね。」
「ふぅん。」
「あ、ご飯おかわりください。」
まだ食べるのか。本日の夕飯はサラダと味噌汁と揚げ物と唐揚げ。銀八お手製の料理は今日も腹を満足させてくれるけど、大きめの唐揚げなんて3つも食べれば自分は十分だ。こっちはご飯だって気持ち控えめにしたのに。
間食もしたのに米のおかわりを要求してきた銀八の腹の容量に感心する。
706帰る車の中で二つ。
帰宅して夕飯の用意をしながら一つ。
銀時はよく、間食をする。
「結構食べてたのに、腹、よく空くな。」
「んえ?」
「甘いもの。学校いた時から食べて、さっきも。それでよく夕飯食えるな。」
「あ〜〜。甘いものは別腹ってやつ?まあ普通に小腹が空いて摘んじゃうんだよね。」
「ふぅん。」
「あ、ご飯おかわりください。」
まだ食べるのか。本日の夕飯はサラダと味噌汁と揚げ物と唐揚げ。銀八お手製の料理は今日も腹を満足させてくれるけど、大きめの唐揚げなんて3つも食べれば自分は十分だ。こっちはご飯だって気持ち控えめにしたのに。
間食もしたのに米のおかわりを要求してきた銀八の腹の容量に感心する。
sirom_9393
DOODLEテーマ「コーヒー」お家デート中のぱったか。
いちごとコーヒー「にっっが!なにこれ!」
「コーヒー。」
「……おえぇぇ!なに、ブラックで飲んでんの?大人だねぇ高杉くんは……痛い!なに!なんで!?」
「なんか、むかついた…」
昼下がり、自宅でのんびり過ごしていたら、突如銀八が絶叫した。どうやら間違えて俺のカップの中身を飲んだらしい。うげえと顔を皺くちゃにした銀八をちょっと面白いなと見ていたら、揶揄われた気がして、少し腹が立ったので足の小指を踏んでやった。また銀八が叫んだので少し満足した。
「あーひどい目にあったぜ。殺人兵器だよこんなのさあ……体に毒だからこの苺牛乳でも飲むようにしなさい。健康にいいぞ〜、背も伸びる!きっと!」
「……。飲めるかそんな甘ったるいもん。」
「いーや、先生もこれを飲んで大きくなった。だから高杉くんもきっと……」
810「コーヒー。」
「……おえぇぇ!なに、ブラックで飲んでんの?大人だねぇ高杉くんは……痛い!なに!なんで!?」
「なんか、むかついた…」
昼下がり、自宅でのんびり過ごしていたら、突如銀八が絶叫した。どうやら間違えて俺のカップの中身を飲んだらしい。うげえと顔を皺くちゃにした銀八をちょっと面白いなと見ていたら、揶揄われた気がして、少し腹が立ったので足の小指を踏んでやった。また銀八が叫んだので少し満足した。
「あーひどい目にあったぜ。殺人兵器だよこんなのさあ……体に毒だからこの苺牛乳でも飲むようにしなさい。健康にいいぞ〜、背も伸びる!きっと!」
「……。飲めるかそんな甘ったるいもん。」
「いーや、先生もこれを飲んで大きくなった。だから高杉くんもきっと……」
renka_169
DOODLEさんずぃ〜もとい八高小説の感想です。ネタバレ注意です。
さんずぃ〜感想高杉くんのモンペなので、ガチガチの下ネタイジリきた時は銀時ばりに、お前らのリーダーそれでいいの!?ってなりましたが、八高は最高でございました。
また子ちゃんは安定の常識人なのに、高杉くん前にすると乙女になっちゃうの可愛いね…。
チョコよかったね…。でもお礼は言おうね高杉くん…。
ちなみに私は、帰宅後に「何他人からのチョコ貰ってんだよ」って銀八に文句言われてる高杉くんの様子まで浮かびました(ナチュラルに同棲してる八高)。
「てめェこそチョコ貰ってんじゃねーか」
「これは義理だからいいんだよ」
「だったら俺のもまた子からの義理だ」
「どう見ても本命のサイズだろうが!」
「てめェのそれも義理にしちゃァ随分手が込んでるみてーだが」
720また子ちゃんは安定の常識人なのに、高杉くん前にすると乙女になっちゃうの可愛いね…。
チョコよかったね…。でもお礼は言おうね高杉くん…。
ちなみに私は、帰宅後に「何他人からのチョコ貰ってんだよ」って銀八に文句言われてる高杉くんの様子まで浮かびました(ナチュラルに同棲してる八高)。
「てめェこそチョコ貰ってんじゃねーか」
「これは義理だからいいんだよ」
「だったら俺のもまた子からの義理だ」
「どう見ても本命のサイズだろうが!」
「てめェのそれも義理にしちゃァ随分手が込んでるみてーだが」