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    kumaneko013

    @kumaneko013

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    kumaneko013

    DONE・ジェレミーとオーバンの親密度会話3が前提の内容です。
    ・アデルは過去に「速ければいいというものではない」とか言われてたり、成長タイプが片方スピードスターなのもあって、何かあった時の行動も他の騎馬メン達に比べると馬共々に早いイメージを勝手に持っています。
    ・私の書く文章なのでアデアレの2人がこっそり付き合ってるし、本人達は周りにまだバレてないと思っている。
     宿の一階にある酒場。
     俺はそこで酒とつまみをちびちびやりつつ、離れた席に座って飲んでいる赤毛の男にチラリと目をやった。そいつは昨日負った腕の怪我が影響しているのか、ジョッキを持ち上げる動作にも少しぎこちなさを感じる。
     ──どうも気に入らねえ。
     何がって、あのアデルとか言う騎士だ。
     明るく真っ直ぐな性格で、弱者を放っておけない騎士の鑑みたいな奴。おまけに顔がいいもんだから、街の女達からも人気が……ってこれは私怨になるかもしれねぇが、とにかくこのジェレミー様にとって、気に食わない存在だった。

     それに拍車を掛けたのが、昨日の出来事。
     この辺りじゃだいぶ叩きのめしてやったと思ってたゼノイラ軍の残党が、小さな村を襲っていると。奴らの目を盗んで村から逃げ出してきた男が、ちょうど近くを行軍してた俺達に縋り付いて助けを求めてきたもんで、急ぎ救援に向かう事になったんだが。
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    kumaneko013

    DONE弊アルハン♂の成立する少し前のお話。またジェイくんがア教の相談相手になってて、前に書いたこれ(https://twitter.com/kumaneko013/status/1671127548959555585)とちょっと繋がってる感じです。
     行きつけの店で仕事終わりの一杯を注文し、グイッと呷る。
     カウンター上に出された酒は普段と何も変わらない筈だが、何だかあまり味が感じられない。
     いや、今の自分にはそれを楽しむだけの余裕があまり無いという事を、アルロー自身も分かっていた。ここ数日でめっきり増えた溜息が、今夜も口から漏れてしまう。
     ──アルローは悩んでいた。
     メル・ゼナやガイアデルムといった脅威を退け、漸くエルガドにも見慣れた青空が戻ってきた矢先の事である。
     キュリアの残党やモンスターの傀異化など、当面の問題はまだ残っているが──アルローの悩みは、それとは全く別の件だった。
     カムラの里の英雄、猛き炎。
     フィオレーネに伴われてエルガドにやって来たアラタという少年は、一連の元凶でもあったガイアデルムの討伐に至るまでとても尽力してくれたし、今もなおバハリの調査に手を貸している。性格の方も少々生真面目ではあるが、基本的に人懐っこく、その若さや善良性から庇護欲を掻き立てられるせいか、エルガドの皆から可愛がられるようになるまで、そう時間は掛からなかった。
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    kumaneko013

    DONEアルハン♂で朝チュンしてます。
    ア教の事なら提督に聞くのが一番手っ取り早いと思うんだけど、勝手に個人情報を聞き出すのも悪い気がするな…ってのと、提督の事は好きだけどそれとは別に何かこう悔しさみたいなのがあるから聞かない…って気持ちは小僧の中にあると思います。でも当たり障りのない、ちょっとした事なら聞いちゃうかも。
    【欲張りだからもっと知りたい】 目を開けると、窓の外は明るくなり始めていた。
     寝ぼけ眼のアラタはベッドで横になったまま何度か瞬きを繰り返し、隣を見上げる。そこには未だ熟睡しているアルローの姿。
     自分とは違う褐色の肌も、目尻に刻まれたシワも、左目の上を走る大きな傷も、どれもが愛おしくて。アラタはほんの少し表情を緩ませながら、傷跡にそっと触れてみる。

     この傷、いつ出来たんだろう。
     傷に限った話じゃないけど、俺はアルローさんの事をまだ全然知らない。
     もっともっと知りたいなあ。
     それこそ、好きな人の事だったらいくらでも──

    「……おまえさん、俺の傷がそんな気になるのか?」
     唐突に聞こえたアルローの声により、思考が中断された。びくりと肩が跳ね、傷跡をなぞっていた指も慌てて離す。
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    kumaneko013

    DONEサトヤブ3のエアスケブでリクエスト頂いた『ゲーム軸でも現パロでもokですので、何故か犬(ガルク可)の群れに囲まれることになったジェイハン♂』です。
    現パロで書かせて頂きました。あまり細かい設定は考えておらず、アラタがいつものように高校生、ジェイくんが大学生やってて既にお付き合いしているぐらいのふんわり具合。あと教授呼びは単に私の趣味です。多分メガネ掛けてる。
     約束の時間から、既に二十分は過ぎてしまった。
     完っっ全に遅刻だ。
     彼をひとり待たせているかと思うと、心が痛む。
     大学の側にあるデカい公園の中をオレはひたすら走り続け、やがて目的地──売店近くのベンチで、ぽつんと腰掛けている男の子を発見した。
    「おっ、お待たせしました~~!!」
     大声で呼び掛けながら駆け寄ると、こちらを向いた彼が笑顔でベンチから立ち上がる。
    「ジェイさん!」
     こんにちは、と礼儀正しく挨拶をしてくれるアラタさん。学ランの下にパーカーを着込み、リュックを背負っている姿が高校生然としていて、可愛らしい。
    「いやほんとすみません……教授に……いきなり雑用押しつけられて……」
     少し折り曲げた両膝に手をつき、ゼイゼイと息を切らしながら。
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    kumaneko013

    DONE弊里のハン×ハン小話。いつものアラタと、年上ハンターくん。ハンターくんの概要は一応こんな感じです。

    名前:チハル
    23歳/184cm・79kg

    髪型5のボイス8。髪色は白で目の色は琥珀。褐色肌。使用武器は弓がメイン。
    女の子みたいな名前がちょっぴりコンプレックス。両親は健在だけど、ツリキくんのお父さんみたいに里の外に出ていてほとんど帰ってこない。父親はカムラ外の生まれ。
     静かに吹く風。
     川の流れる音と、水の匂い。
     集会所の奥の席は、いつもながら心地良い。
     青空の下で飲む淹れ立ての茶も美味かった。小さな吐息が自然と零れる。
     しかし──である。
     俺の隣に腰掛けている英雄殿は、先程からとてもご機嫌斜めだ。
     目の前にうさ団子が置かれたその一瞬だけは、嬉しそうにしたものの。すぐにむくれた顔つきに戻り、無言でうさ団子を頬張り始める。
    「まだ怒ってるのか」
    「……だって……」
     俺の問いにアラタは言い淀み、表情にも少し翳りを見せたのだった。


     話は少し前に遡る。
     アラタと共に集会所へ向かうべく、並んで里を歩いていた時の事だ。
    「あっ! あんたがカムラの里の英雄か!?」
     背後から急に掛けられた声。振り向いてみれば、そこには余所のハンターと思しき若い男の姿があった。見た目は20歳そこそこ──俺と同年代ぐらいだろうか。
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