珠鬼緤萩(たまきせっしゅう)
DONE【webオンリー】5/18 22:00〜5/19 23:00
七灰webオンリー「桜の下で待ち合わせ4」
展示作品
パスワードは0518web
灰原が日系二世で英語が堪能だったらという設定。
本作品の英文はgoole翻訳を使用している為、実際の英会話とは違うものとなります。
キャラクターのみクロスオーバーあり。
時々英語以外の言語が混ざります。 13910
海星(みほし)
DOODLE⚠︎アイドルパロ七灰webオンリー4イラスト展示
開催おめでとうございます&ありがとうございます🌸
描きたいものだけ描いているので、諸々脳内補完でお楽しみください🥖🍚
ブロマイド風イラストはネットプリント登録中です!
セブンイレブン/予約番号・50000785/L版推奨/〜5月25日まで
二人に合いそうなアイドルソングをご存知でしたら共有していただけると嬉しいです🙏🎤 14
まどろみ
TRAININGラジオ越しの攻防の続き。次からがっつり七灰になる予定ラジオ越しの攻防2「ようやくこの話ができるね!見てくれたかな?先日の灰原のドラマ!」
「お遊び回?スポーツ回?だっけ。すごかったよな」
「灰原、あれ最初はどういう話だったの?」
「台本もらった時点ではレッドの虎杖くんと正体を隠した僕でワンオンワン対決の予定でした」
「一応バスケをする予定だったんだ?」
「その回に急遽七海が出演することになって、それを知った私たちピンチャンが参戦したら呪専プロも負けじと所属タレント出してきてそのことを聞いた他事務所も出てきて最終的に芸能人大運動会になっちゃったんだよね」
「羂索さんの八艘飛び格好よかったです!」
「灰原自身はどれが面白かった?」
「五十on五十ですかね!大人数でも互いの数さえ合っていればバスケはできるってはじめて知りました」
1245「お遊び回?スポーツ回?だっけ。すごかったよな」
「灰原、あれ最初はどういう話だったの?」
「台本もらった時点ではレッドの虎杖くんと正体を隠した僕でワンオンワン対決の予定でした」
「一応バスケをする予定だったんだ?」
「その回に急遽七海が出演することになって、それを知った私たちピンチャンが参戦したら呪専プロも負けじと所属タレント出してきてそのことを聞いた他事務所も出てきて最終的に芸能人大運動会になっちゃったんだよね」
「羂索さんの八艘飛び格好よかったです!」
「灰原自身はどれが面白かった?」
「五十on五十ですかね!大人数でも互いの数さえ合っていればバスケはできるってはじめて知りました」
まどろみ
TRAINING気持ちは七灰。実際はそれ未満。転生if、2818パロ注意。所属が違う七と灰の話。ギャグラジオ越しの攻防「リスナーのみなさんこんばんは!羂索と」
「髙羽の」
「「オールナイトピンチャン!」」
「いやー僕たちが事務所を立ち上げて一か月たちましたが」
「今日は皆さんに報告があるんですよ」
「ほう。なんですか」
「なんと!僕たちに後輩ができました!」
「わーいどんどんパフパフ」
「早速初仕事としてゲストに呼んでるよ」
「では紹介します!後輩の灰原雄くんでーす!」
「灰原雄です!よろしくお願いします!」
五条に渡された録音テープを聞いていた七海は持っていたペットボトルを握りつぶした。
***
「なんで灰原がウチに来ないんですか!?」
呪専芸能プロダクション。社長室で所属タレントの七海は五条に詰め寄っていた。
「いや、悪いと思ったから録音聞かせたわけで…」
2333「髙羽の」
「「オールナイトピンチャン!」」
「いやー僕たちが事務所を立ち上げて一か月たちましたが」
「今日は皆さんに報告があるんですよ」
「ほう。なんですか」
「なんと!僕たちに後輩ができました!」
「わーいどんどんパフパフ」
「早速初仕事としてゲストに呼んでるよ」
「では紹介します!後輩の灰原雄くんでーす!」
「灰原雄です!よろしくお願いします!」
五条に渡された録音テープを聞いていた七海は持っていたペットボトルを握りつぶした。
***
「なんで灰原がウチに来ないんですか!?」
呪専芸能プロダクション。社長室で所属タレントの七海は五条に詰め寄っていた。
「いや、悪いと思ったから録音聞かせたわけで…」
まどろみ
TRAINING七灰。記憶なし×記憶あり。罰ゲームからはじまる恋と蜂蜜の恋の続き。転生if、途中虎→七描写注意横槍から進む恋付き合い始めて早二か月。今日は七海の家に来ています。
「うわあ」
飲み物を持ってくるからゆっくりしてて、と案内された七海の部屋。内装や本の趣味が昔―――前世と同じで驚いた。
「ベッドのシーツの色も、本棚の質感もおんなじだ…!」
他人の部屋を勝手に漁るのはよくないことだとはわかっていても、見慣れた光景にテンションが上がってしまう。
「そういえば七海、エロ本どこにしまってたんだろう?」
昔の七海との関係性ではそういう話になったことはなく、ましてや部屋をまじまじと見る機会もなかったので知らないが、恋人の今なら許されるだろうか。
「何してるんだ?」
「うわ!」
ベッドの下を覗き込んでると七海がお茶を持って部屋に入ってきた。
2152「うわあ」
飲み物を持ってくるからゆっくりしてて、と案内された七海の部屋。内装や本の趣味が昔―――前世と同じで驚いた。
「ベッドのシーツの色も、本棚の質感もおんなじだ…!」
他人の部屋を勝手に漁るのはよくないことだとはわかっていても、見慣れた光景にテンションが上がってしまう。
「そういえば七海、エロ本どこにしまってたんだろう?」
昔の七海との関係性ではそういう話になったことはなく、ましてや部屋をまじまじと見る機会もなかったので知らないが、恋人の今なら許されるだろうか。
「何してるんだ?」
「うわ!」
ベッドの下を覗き込んでると七海がお茶を持って部屋に入ってきた。
Chit_seAMEX
MOURNINGにょたゆり七灰です。五条家に嫌々仕えている七海と夏油家でお気楽に仕えている灰原がメイド姿で一緒に呪霊玉を集めるドタバタコメディ序章。
(すこし夏灰、五七っぽいところがあります)
※全員女体化の世界線です。
※呪霊が蔓延る世界で主要キャラが呪霊狩りとして
動いていて、呪霊は呪霊玉として収集されます。
我ながらよくわからん設定です。 4264
まどろみ
TRAINING七灰♀。バレンタインデーとホワイトデーと可愛い君がいっぱい見たいの続き可愛い君と幸せになりたい先輩たちが卒業して最上級生になった。すると何故か女性に声をかけられることが増え、今日も任務前に新卒の補助監督から連絡先を渡されどう断るか考えあぐねるハメになっていた。だが今日はいつもみたいに苛立つだけでは終わらなかった。連絡先を渡された場面を灰原に見られてしまったのだ。
平手打ちと共に「僕も浮気してやる!」との言葉を受けたが悲しきかな、そこは呪術師。走り去る彼女を追えずに死んだ空気の中で任務へと向かうことになった。
***
こういう日に限って難しい任務が割り当てられているものである。日付が変わる頃に帰還し灰原の捜索を始めるが、寮には外泊届をだして失踪中だった。こんな夜中にと不安が募る中、携帯に一件の連絡が入る。差出人は去年高専を中退した先輩で、件名は『かわいいね』、本文なし、添付画像は2枚。1枚目は女性の胸に顔を埋める彼女の姿が、2枚目には先輩が育てている双子に囲まれて眠っている彼女の姿がそれぞれ写っていた。感謝と嫉妬の感情がない混ぜになりつつ、某宗教団体の本部へと向かった。
1933平手打ちと共に「僕も浮気してやる!」との言葉を受けたが悲しきかな、そこは呪術師。走り去る彼女を追えずに死んだ空気の中で任務へと向かうことになった。
***
こういう日に限って難しい任務が割り当てられているものである。日付が変わる頃に帰還し灰原の捜索を始めるが、寮には外泊届をだして失踪中だった。こんな夜中にと不安が募る中、携帯に一件の連絡が入る。差出人は去年高専を中退した先輩で、件名は『かわいいね』、本文なし、添付画像は2枚。1枚目は女性の胸に顔を埋める彼女の姿が、2枚目には先輩が育てている双子に囲まれて眠っている彼女の姿がそれぞれ写っていた。感謝と嫉妬の感情がない混ぜになりつつ、某宗教団体の本部へと向かった。
まどろみ
TRAINING七灰。原作軸の未来の一部を知った灰の話死別だとは夢にも思っていないよくある二級任務に向かった恋人が泣き腫らした顔で帰ってきた。それだけで大事件なのに、抱きしめることも触れることも許されず、極めつけには"七海だけが入れない帳"を下ろして自室に引きこもってしまった。手も足も出ない状況に、渋々頼り甲斐だけはある先輩たちを召喚したのだった。
***
「失恋しました」
「は?」
先輩たちの説得で天岩戸から出てきた灰原の第一声。信じられない内容に思わず声が出た。
「灰原の恋人は私だよな?」
「うん」
「…フった覚えはないし、フラれた覚えもないんだが?」
「…」
口を真一文字に結んだかと思うと目元が潤む。なんで泣くんだ、泣きたいのはこっちなのに。
「今日の任務で何かあった?」
3110***
「失恋しました」
「は?」
先輩たちの説得で天岩戸から出てきた灰原の第一声。信じられない内容に思わず声が出た。
「灰原の恋人は私だよな?」
「うん」
「…フった覚えはないし、フラれた覚えもないんだが?」
「…」
口を真一文字に結んだかと思うと目元が潤む。なんで泣くんだ、泣きたいのはこっちなのに。
「今日の任務で何かあった?」
まどろみ
TRAINING七灰。記憶なし×記憶あり。罰ゲームからはじまる恋の続き。転生if、捏造注意。甘め蜂蜜の恋君の瞳をはじめて見た時、『彼を二度と手放すな』とナニカが私に囁いてきた。
食事を摂るのは嫌いではない。だが最近は食べることよりもっと楽しみなことがある。
「…ねえ、いつも聞いてるけど、お昼食べないの?」
「いつも言ってるが、早弁してる」
「僕もしてるんだけどなあ」
この時間になるとお腹空くんだよね、とおにぎりを頬張るのは可愛い恋人。腰に回す腕に力を入れ直して彼を見上げる。
「健康的な証拠じゃないか。それに、こうして雄の食べてる姿が見れるから私は嬉しい」
「…ねえ、やっぱり下ろしてくれない?」
ぽんぽんと膝を叩かれるがその手をつかみ指を絡ませることで拒否を示す。クラスが違う私にとって、昼休みに君を横抱きに膝に乗せていられるこの時間は貴重なのだ。誰にも邪魔させない。たとえ君でも。
1334食事を摂るのは嫌いではない。だが最近は食べることよりもっと楽しみなことがある。
「…ねえ、いつも聞いてるけど、お昼食べないの?」
「いつも言ってるが、早弁してる」
「僕もしてるんだけどなあ」
この時間になるとお腹空くんだよね、とおにぎりを頬張るのは可愛い恋人。腰に回す腕に力を入れ直して彼を見上げる。
「健康的な証拠じゃないか。それに、こうして雄の食べてる姿が見れるから私は嬉しい」
「…ねえ、やっぱり下ろしてくれない?」
ぽんぽんと膝を叩かれるがその手をつかみ指を絡ませることで拒否を示す。クラスが違う私にとって、昼休みに君を横抱きに膝に乗せていられるこの時間は貴重なのだ。誰にも邪魔させない。たとえ君でも。
まどろみ
MOURNING七灰。うろおぼえへいせいギャグ【アウト?】安価で同級生に凸する【セウト?】「ここから入れる保険があるんですか!?」
寮の談話室で一息ついている所に灰原の声が響き渡った。
「そこになければないですね。…とりあえず灰原、着替えてから話をしようか」
視線を落とすと目の前にはぎりぎり服を着ていると表現できる格好の灰原が倒れ込んでいた。
***
「高専入学前から安価スレにハマってまして。知ってますか?番号を指定してその番号に書いてある行動をするっていうスレなんですけど」
「ああ…」
「夏油さんを尊敬するのも安価で決めました」
ズボンを履きながら拳を握る後輩にそれは聞きたくなかったかな、と苦笑する。
「で、それと今の格好はどう関係あるのかな?」
「安価スレに書き込みをしてたら七海の僕への態度がセウトという話になりまして」
905寮の談話室で一息ついている所に灰原の声が響き渡った。
「そこになければないですね。…とりあえず灰原、着替えてから話をしようか」
視線を落とすと目の前にはぎりぎり服を着ていると表現できる格好の灰原が倒れ込んでいた。
***
「高専入学前から安価スレにハマってまして。知ってますか?番号を指定してその番号に書いてある行動をするっていうスレなんですけど」
「ああ…」
「夏油さんを尊敬するのも安価で決めました」
ズボンを履きながら拳を握る後輩にそれは聞きたくなかったかな、と苦笑する。
「で、それと今の格好はどう関係あるのかな?」
「安価スレに書き込みをしてたら七海の僕への態度がセウトという話になりまして」
まどろみ
TRAINING七灰。フラグ管理ができてない七。途中うっすらと虎→七、猪→七描写がありますので苦手な方はご注意ください果たしてこの七は灰ルートにいけるのか生まれ変わってみんな幸せに暮らしました、めでたしめでたし。とはいかないもので。いろいろあって転生した今、五条と夏油は別の学校に通っている。
「ありえねーよな」
五条は愚痴ってきたが、その事実を聞いた時は「だろうな」としか思わなかった。ここ−五条が自分が通うために作った元呪術師たちの集まる通称呪術高校−に通うには、夏油には自業自得の敵が多すぎる。
だが数日もしないうちに七海も似たようなことを呟くことになった。夏油さんの件は彼ににとって序章に過ぎなかったのだ。何が起きたのかというと、何も起きなかったのだ。灰原が呪術高校に来なかった。正確には、灰原が夏油の通う高校に入学した。何故かと本人を問い詰めても「こっちの方が味方が多いから」なんてよくわからないことを言う。灰原たちの高校に転校することも考えたが実行には移せず、寂しさを覚えながらも七海は学生生活を送っていた。
1990「ありえねーよな」
五条は愚痴ってきたが、その事実を聞いた時は「だろうな」としか思わなかった。ここ−五条が自分が通うために作った元呪術師たちの集まる通称呪術高校−に通うには、夏油には自業自得の敵が多すぎる。
だが数日もしないうちに七海も似たようなことを呟くことになった。夏油さんの件は彼ににとって序章に過ぎなかったのだ。何が起きたのかというと、何も起きなかったのだ。灰原が呪術高校に来なかった。正確には、灰原が夏油の通う高校に入学した。何故かと本人を問い詰めても「こっちの方が味方が多いから」なんてよくわからないことを言う。灰原たちの高校に転校することも考えたが実行には移せず、寂しさを覚えながらも七海は学生生活を送っていた。
まどろみ
TRAINING七灰。転生if。灰は記憶あり、五、夜は記憶なし、七は…?七のイマジナリーフレンド灰の話。
非実在少年(実在)七海建人二十五歳、モデルから子役を経て今はピン芸人という異色の経歴を持つ。五条の事務所の後輩でもある彼は業界では常識人として知られているが、一方で業界一の変人と呼ばれることもある。その理由は彼の芸風。
「灰原も笑ってないでなんとか言ったらどうですか…まったく」
とある番組の雛壇。七海はいつものように何もない隣の空間に話しかける。その場にいるのであろう『灰原』に向かって。
お笑い好きか七海のファンなら知らないものはいない七海の相方『灰原雄』は、七海の想像上の存在…いわゆるイマジナリーフレンドだった。
七海の芸能界入りは三歳、子供モデルが始まりだった。既に同業で活躍していた五条から見た彼は、見た目は派手だが気難しい、つまらない奴という印象だった。あの日までは。
2918「灰原も笑ってないでなんとか言ったらどうですか…まったく」
とある番組の雛壇。七海はいつものように何もない隣の空間に話しかける。その場にいるのであろう『灰原』に向かって。
お笑い好きか七海のファンなら知らないものはいない七海の相方『灰原雄』は、七海の想像上の存在…いわゆるイマジナリーフレンドだった。
七海の芸能界入りは三歳、子供モデルが始まりだった。既に同業で活躍していた五条から見た彼は、見た目は派手だが気難しい、つまらない奴という印象だった。あの日までは。
まどろみ
MOURNING七灰。察しの悪いシリーズが完結した。ハッピーエンド察しの悪い灰原3呪術界の忘年会、灰原は高専教師として、七海は呪術師としてそれぞれ参加していた。会場も温まり代わる代わる人が動き出した頃、灰原の隣に神妙な面持ちの七海が座った。
「灰原、飲んでるか?」
「飲んでるよ〜。七海はどう〜?」
「人並みには」
七海は人より酒が強いためちょっとやそっとじゃ酔わない。対して灰原は量は飲めるのだが普通に酔いはするタイプだった。現に顔は紅いし口調もいつもより間延びしている。だが長年の付き合いで七海は知っている。どれだけ酔っても彼が意識を飛ばしたり記憶を無くしたりしないことを。
だからこそ、今日という日に仕掛けることにしたのだ。七海はある覚悟を決めていた。
「灰原は結婚する予定があるのか?」
「え?ないよ〜?突然なんで?」
1799「灰原、飲んでるか?」
「飲んでるよ〜。七海はどう〜?」
「人並みには」
七海は人より酒が強いためちょっとやそっとじゃ酔わない。対して灰原は量は飲めるのだが普通に酔いはするタイプだった。現に顔は紅いし口調もいつもより間延びしている。だが長年の付き合いで七海は知っている。どれだけ酔っても彼が意識を飛ばしたり記憶を無くしたりしないことを。
だからこそ、今日という日に仕掛けることにしたのだ。七海はある覚悟を決めていた。
「灰原は結婚する予定があるのか?」
「え?ないよ〜?突然なんで?」
まどろみ
MOURNING七灰。転生if。双方記憶あり。クレープを紙ごと食べる七の話。口は禍の元前世の恋人と再会できるならどんな状況でもいい。会えることの方が重要だから。そう思ってはいたが、これはあんまりではないか?
***
学校の最寄り沿線の某商店街。
七海は今世の同級生(前世の後輩)たちに連れられてクレープを食べにやってきた。人混みの中を歩き続けると虎杖がある一点を指差して七海の腕を引いた。
「あった!あの店だよナナミン!」
クレープなんてどれも同じじゃ…と考えていた七海の思考を見抜いての行動だろう。よっぽど楽しみにしていたのだろう。釘崎や伏黒も心なしか浮き足立っていた。
「…人気店なんですね」
店先には老若男女が列を作っている。
「ボケっとしてないで私たちも並ぶわよ!」
釘崎に促され行列の最後尾に向かう。前のグループからメニューを渡されたその時だった。
1583***
学校の最寄り沿線の某商店街。
七海は今世の同級生(前世の後輩)たちに連れられてクレープを食べにやってきた。人混みの中を歩き続けると虎杖がある一点を指差して七海の腕を引いた。
「あった!あの店だよナナミン!」
クレープなんてどれも同じじゃ…と考えていた七海の思考を見抜いての行動だろう。よっぽど楽しみにしていたのだろう。釘崎や伏黒も心なしか浮き足立っていた。
「…人気店なんですね」
店先には老若男女が列を作っている。
「ボケっとしてないで私たちも並ぶわよ!」
釘崎に促され行列の最後尾に向かう。前のグループからメニューを渡されたその時だった。
まどろみ
TRAINING七灰。タイムカプセルを開ける話。メリバタイムカプセル≒恋文珍しくもない五条の呼び出しに応答し二つの箱を持って帰宅した。片手で持てるくらいのサイズのそれはタイムカプセルだ。手渡されるまですっかり存在を忘れていた。十年前の今日、先輩の思い付きがきっかけで作ったものだった。一つは自分のもの、もう一つは…同級生の灰原のもの。「本人がいないから仕方ないだろ」という彼の手には、取りに来れない人間の分を含めて二つの箱があった。差し出されたものを固辞しようとしたが「それはお前が開けるべきだ」と家入にまで言われては持ち帰るしかなかった。
手始めに自分の名前が書かれた箱を開ける。中には手紙と当時好きだった作家の文庫本が一冊。手紙には当たり障りのない文章が羅列されており、すぐに読み終わってしまった。当時は自分でこれを読むとは思ってなかったのだ。呪術界という万年人手不足のこの業界、後ろ盾のない身では早々に切り捨てられるだろうと。だから誰に見られてもよいものにしたのだったと当時を振り返る。後ろ向きな気持ちで作ったものに哀愁や懐かしさなんてかけらもない。というより、手渡された時からもう一つの箱にしか意識は向かなかった。唯一の同級生、灰原雄のタイムカプセル。これを作った数か月後には儚くなってしまった彼だが、未来の彼自身に一体何を残したのか。勝手に見てしまうことへの謝罪をしつつ彼の分の箱を開ける。中に入っていたのは手紙と旧式の携帯電話と充電器。これを作る少し前に新しい機種にしたんだーと言っていたな、と当時を振り返る。随分昔の話なのに、彼のことならすぐ思い出せてしまうことに苦笑する。携帯を充電し電源を入れると暗証番号四桁を求められた。彼にプライバシーやセキュリティなんて概念があったのかと驚きつつ誕生日や身長など知りうる情報を入れるがどれも違うようではねられてしまった。仕方なく見るのが怖くて後回しにしていた手紙を開封する。一枚の紙には、懐かしい彼の筆跡で僕の好きな食べ物を英語で!とだけ書かれていた。彼の好きな食べ物、米だ。それが何だ…と考えているところに携帯が目に入る。暗証番号は数字だとばかり考えていたがどうやら違ったようだ。無事ホーム画面に移り、操作しているとメール欄の中に一件の未送信の下書きを見つけた。
1935手始めに自分の名前が書かれた箱を開ける。中には手紙と当時好きだった作家の文庫本が一冊。手紙には当たり障りのない文章が羅列されており、すぐに読み終わってしまった。当時は自分でこれを読むとは思ってなかったのだ。呪術界という万年人手不足のこの業界、後ろ盾のない身では早々に切り捨てられるだろうと。だから誰に見られてもよいものにしたのだったと当時を振り返る。後ろ向きな気持ちで作ったものに哀愁や懐かしさなんてかけらもない。というより、手渡された時からもう一つの箱にしか意識は向かなかった。唯一の同級生、灰原雄のタイムカプセル。これを作った数か月後には儚くなってしまった彼だが、未来の彼自身に一体何を残したのか。勝手に見てしまうことへの謝罪をしつつ彼の分の箱を開ける。中に入っていたのは手紙と旧式の携帯電話と充電器。これを作る少し前に新しい機種にしたんだーと言っていたな、と当時を振り返る。随分昔の話なのに、彼のことならすぐ思い出せてしまうことに苦笑する。携帯を充電し電源を入れると暗証番号四桁を求められた。彼にプライバシーやセキュリティなんて概念があったのかと驚きつつ誕生日や身長など知りうる情報を入れるがどれも違うようではねられてしまった。仕方なく見るのが怖くて後回しにしていた手紙を開封する。一枚の紙には、懐かしい彼の筆跡で僕の好きな食べ物を英語で!とだけ書かれていた。彼の好きな食べ物、米だ。それが何だ…と考えているところに携帯が目に入る。暗証番号は数字だとばかり考えていたがどうやら違ったようだ。無事ホーム画面に移り、操作しているとメール欄の中に一件の未送信の下書きを見つけた。
まどろみ
TRAINING七灰というか七→灰。物事をあまり深く考えない灰を曲解した。頭がいい灰原くん灰原雄は頭がいい。それを知ったのは中間テストが返ってきた時のこと。いつもと変わらぬ顔で全教科満点のテスト用紙を手に「考えなくてもわかるよね?」などとぬかしてきたからだ。物事を深く考えないと常日頃言っているがなんてことはない、単に考えなくても『わかる』人種なのだ。そんな彼が呪術師になった理由は常人には到底考えつかないものだった。
「人や呪いって何を考えているのかわからないから好きなんだよね」
朗らかに笑う彼はどこまでも純粋で、美しかった。
「ここ、抜け道があるよ」
「足!足を狙って!」
「七海、今日体調悪い?顔色がいつもと違うけど」
『物事をあまり深く考えない』彼は謎の力で全てを見抜いてしまう。初見の場所の地理も、敵の弱点も、私の体調の変化も。その能力を惜しげもなく発揮し手を差し伸べる姿はさながら神のようだ。自分と違いすぎる存在に恐怖し、嫌いになれたらどんなに良かっただろう。その快活さ、底知れぬ明るさに救われると同時に惹かれるのは必然だった。
1011「人や呪いって何を考えているのかわからないから好きなんだよね」
朗らかに笑う彼はどこまでも純粋で、美しかった。
「ここ、抜け道があるよ」
「足!足を狙って!」
「七海、今日体調悪い?顔色がいつもと違うけど」
『物事をあまり深く考えない』彼は謎の力で全てを見抜いてしまう。初見の場所の地理も、敵の弱点も、私の体調の変化も。その能力を惜しげもなく発揮し手を差し伸べる姿はさながら神のようだ。自分と違いすぎる存在に恐怖し、嫌いになれたらどんなに良かっただろう。その快活さ、底知れぬ明るさに救われると同時に惹かれるのは必然だった。
まどろみ
TRAINING七灰小ネタまとめ2。察しの悪い灰の続きと大人七社畜七高専七の三人で灰を取り合う話。捏造、生存if注意七灰小ネタまとめ2察しの悪い灰原2
「ナナミン大変!」
高専に報告書を出しに来た七海のもとに、顔を青くした虎杖がやってきた。
「虎杖くん、廊下は走らない。…どうしたんですか?」
「灰原先生がナナミンの結婚式の友人代表スピーチ原稿を書きだした!」
七海は職員室へ駆け出した。
***
「七海の気持ちに灰原が気が付いてないって聞いたから…」
「『七海には好きな人がいるんだって。でも先に進めなくて困っているみたいだよ』って教えてあげたら…」
「何を思ったか七海が結婚するんだって勘違いしてスピーチ原稿書き出した」
「あいつすげえよ、相手が自分のことだなんて露程も考えてねえ」
「だけど友人代表に選ばれる自信はあるみたいだよ」
「「お手上げだ」」
「…」
1208「ナナミン大変!」
高専に報告書を出しに来た七海のもとに、顔を青くした虎杖がやってきた。
「虎杖くん、廊下は走らない。…どうしたんですか?」
「灰原先生がナナミンの結婚式の友人代表スピーチ原稿を書きだした!」
七海は職員室へ駆け出した。
***
「七海の気持ちに灰原が気が付いてないって聞いたから…」
「『七海には好きな人がいるんだって。でも先に進めなくて困っているみたいだよ』って教えてあげたら…」
「何を思ったか七海が結婚するんだって勘違いしてスピーチ原稿書き出した」
「あいつすげえよ、相手が自分のことだなんて露程も考えてねえ」
「だけど友人代表に選ばれる自信はあるみたいだよ」
「「お手上げだ」」
「…」
まどろみ
MOURNING灰+最強二人と七灰。出られない部屋の話。ギャグ※彼は成人しています灰原と夏油の合同任務。だったはずなのだが現場に着くとそこに五条もいた。
「悟は今日別の任務じゃなかった?」
「あんなの一瞬!それより灰原ずりーぞ!傑と一緒に任務なんて」
「はい!すみません!」
「灰原も付き合わなくていいからね」
雑談しながら歩いていると隙を突かれ視界を奪われる。目を開けるとそこは先ほどまでいた屋外ではなく簡素な部屋の中だった。
「ここは…」
「呪霊の領域みたいだな」
五条は夏油の疑問に答えながら壁の上方を眺めている。
「にしてもさん≪ピー≫ってなんだ?」
五条の発言に突如規制音が入るが場所を間違えているようで意味をなしていない。親友の発言に咳込みつつ、彼が見上げている場所へ夏油も視線を写した。
「…」
1884「悟は今日別の任務じゃなかった?」
「あんなの一瞬!それより灰原ずりーぞ!傑と一緒に任務なんて」
「はい!すみません!」
「灰原も付き合わなくていいからね」
雑談しながら歩いていると隙を突かれ視界を奪われる。目を開けるとそこは先ほどまでいた屋外ではなく簡素な部屋の中だった。
「ここは…」
「呪霊の領域みたいだな」
五条は夏油の疑問に答えながら壁の上方を眺めている。
「にしてもさん≪ピー≫ってなんだ?」
五条の発言に突如規制音が入るが場所を間違えているようで意味をなしていない。親友の発言に咳込みつつ、彼が見上げている場所へ夏油も視線を写した。
「…」
珠鬼緤萩(たまきせっしゅう)
TRAINING喫煙者灰原の番外編。灰原生存IFで教師。
夏油さんは呪詛師にならずに教祖しながらフリーの呪術師してる設定。
⚠喫煙描写、モブ補助監督、性的接触描写アリ 5772
まどろみ
TRAINING記憶なし七×記憶あり灰の七灰。転生if注意罰ゲームからはじまる恋七海には申し訳ないけれど、これはチャンスだと思った。
都内の某高校。入学式で彼を見かけたのは偶然だった。桜の木の下で何かを探すようにあたりを見る姿にもしかして、と抱いた淡い期待は見事に打ち砕かれたが。
彼は灰原のこと、もっと広い範囲でいうと前世を全く覚えていなかった。
覚えている灰原が特殊なのか、忘れている七海が異常なのか。五条や夏油など前世での知り合いにこれまで会ったことがないからわからない。そんなわけで、同じ学校にいるもののクラスも違い接点のない灰原は、七海の友達どころか知り合いにすらなれずにいた。
そんなある日。
「大富豪やろうぜ、罰ゲームは例のやつで」
「いいぜ!灰原もどうだ?」
クラスで謎のトランプブームがおきている。朝礼前や昼休みに男女が思い思いに遊んでいたそれに、灰原は今日初めて誘われた。
2456都内の某高校。入学式で彼を見かけたのは偶然だった。桜の木の下で何かを探すようにあたりを見る姿にもしかして、と抱いた淡い期待は見事に打ち砕かれたが。
彼は灰原のこと、もっと広い範囲でいうと前世を全く覚えていなかった。
覚えている灰原が特殊なのか、忘れている七海が異常なのか。五条や夏油など前世での知り合いにこれまで会ったことがないからわからない。そんなわけで、同じ学校にいるもののクラスも違い接点のない灰原は、七海の友達どころか知り合いにすらなれずにいた。
そんなある日。
「大富豪やろうぜ、罰ゲームは例のやつで」
「いいぜ!灰原もどうだ?」
クラスで謎のトランプブームがおきている。朝礼前や昼休みに男女が思い思いに遊んでいたそれに、灰原は今日初めて誘われた。
まどろみ
MOURNING七灰。人の気持ちを察するのは苦手な灰の話。前半モブ視点注意察しの悪い灰原「あれ?新人が灰原さんに絡まれてる?」
補助監督の控え室。元気に話す灰原とそれを戸惑った顔で聞く新人補助監督がいた。新人が心配で二人に近づこうとするとベテラン補助監督がそれを止めた。
「やめときなさい。あれは灰原さんの『七海さんの情報開示』をくらっているだけだから。彼女にとっての通過儀礼よ」
「え?」
「あの子が七海さんを好きなのは知ってる?」
知ってますとも、彼女が七海さんの担当の日に飛び跳ねて喜んでいたのも、私が担当の日に呪い殺されそうだと思うくらい睨んできたのも見てますから。
「好きな人のことを知りたいと思った時に、相手の横に自分の知ってる話しやすい相手がいたらどうする?」
「…偵察もしくは相談に行きます」
1358補助監督の控え室。元気に話す灰原とそれを戸惑った顔で聞く新人補助監督がいた。新人が心配で二人に近づこうとするとベテラン補助監督がそれを止めた。
「やめときなさい。あれは灰原さんの『七海さんの情報開示』をくらっているだけだから。彼女にとっての通過儀礼よ」
「え?」
「あの子が七海さんを好きなのは知ってる?」
知ってますとも、彼女が七海さんの担当の日に飛び跳ねて喜んでいたのも、私が担当の日に呪い殺されそうだと思うくらい睨んできたのも見てますから。
「好きな人のことを知りたいと思った時に、相手の横に自分の知ってる話しやすい相手がいたらどうする?」
「…偵察もしくは相談に行きます」
まどろみ
TRAINING七灰♀。バレンタインデーとホワイトデーの続き。ほのぼの可愛い君がいっぱい見たい単独任務が終わり、次の任務に行く補助監督を見送り徒歩で帰宅する。その道中で女性物の服屋にある一つのマネキンに目が止まった。正確にはマネキンが着ている服に。白のブラウスにカーディガン、ロングスカートとショートブーツという春らしい装いだ。
(これなら灰原も着てくれるだろうか)
頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
2500(これなら灰原も着てくれるだろうか)
頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
nononoko1996666
MOURNING某魔法の国(海)に行く七海と灰原。現パロ。七海、海は初めて行く設定。
ただタワテラに乗ろうとするだけの話。
付き合ってません。(気持ち的に 七→灰)
貴方とならどこだって楽しい「ねえ、七海。明日って空いてる?」
灰原の誘いはいつも突然だった。部活に所属していない七海は、試験前でなければ特に断る理由もなく、灰原の食べ歩きに付き合ったり、流行りの映画を観に行ったりと、自分でも驚く程、高校生活を満喫していた。
金曜日の放課後、いつものように学生寮へ帰ろうと支度をしていた七海に、灰原が前の席から勢いよく振り向き、机から身を乗りだしながら、満面の笑みで話しかけてくる。
「空いてますよ、明日はどこ行くんですか?」
「やった!あのね、ディズニーのチケット夏油さんから貰ってさ。なんか五条さんの家の株主チケットの期限もうすぐだから七海と行ってきなって言われて。」
「え、良いんですかそんな高価なもの。ちゃんと五条さんに確認しました?」
1980灰原の誘いはいつも突然だった。部活に所属していない七海は、試験前でなければ特に断る理由もなく、灰原の食べ歩きに付き合ったり、流行りの映画を観に行ったりと、自分でも驚く程、高校生活を満喫していた。
金曜日の放課後、いつものように学生寮へ帰ろうと支度をしていた七海に、灰原が前の席から勢いよく振り向き、机から身を乗りだしながら、満面の笑みで話しかけてくる。
「空いてますよ、明日はどこ行くんですか?」
「やった!あのね、ディズニーのチケット夏油さんから貰ってさ。なんか五条さんの家の株主チケットの期限もうすぐだから七海と行ってきなって言われて。」
「え、良いんですかそんな高価なもの。ちゃんと五条さんに確認しました?」
まどろみ
TRAINING七灰。七は年下好みだろうなと思ってる灰とそろそろ灰好みの年上風になれたかと様子を伺う七知らぬは本人ばかり七海は年下が好きだ。本人は否定するだろうけど。彼は年下に甘い。注意はするもののタメ口やあだ名も許しているし、ご飯にだってよく連れ出している。そんな世話焼きな所が好かれて後輩が集まっている。
何が言いたいのかというと、同い年の僕は彼の好みから外れてしまっている。
学生時代から嫌われてはいないだろうとは思っているが、年齢を重ねるにつれて他と比べる機会が増え自信がなくなってきた。片想いから早十年。いっそのこと彼女か彼氏か作ってトドメを刺して欲しい。
「自分から告白しに行けばいいのに」
「それができたら苦労しませんよ!」
こうして今日も、抱えきれない気持ちを先輩に吐き出すのだった。
***
灰原は年上が好きだ。本人は「年齢関係なくみんな好きだよ」なんて言い出しかねないが先輩達への懐き方から見て明らかだ。彼はいつも尊敬の眼差しと愛嬌を惜しげもなく振りまいている。この間だって、最近術師になった年上を虜にしていた。
583何が言いたいのかというと、同い年の僕は彼の好みから外れてしまっている。
学生時代から嫌われてはいないだろうとは思っているが、年齢を重ねるにつれて他と比べる機会が増え自信がなくなってきた。片想いから早十年。いっそのこと彼女か彼氏か作ってトドメを刺して欲しい。
「自分から告白しに行けばいいのに」
「それができたら苦労しませんよ!」
こうして今日も、抱えきれない気持ちを先輩に吐き出すのだった。
***
灰原は年上が好きだ。本人は「年齢関係なくみんな好きだよ」なんて言い出しかねないが先輩達への懐き方から見て明らかだ。彼はいつも尊敬の眼差しと愛嬌を惜しげもなく振りまいている。この間だって、最近術師になった年上を虜にしていた。
まどろみ
TRAINING七灰。七→灰♀のバレンタイン話。ホワイトデーの前日譚。バレンタインデー七灰2024「明日?チョコレートがもらえる日だよね!」
二月十三日の放課後。「明日は何の日か知ってるか?」という質問を同級生にすると上記の答えが返って来た。これを言ったのが先輩の五条や夏油ならまだわかる。最悪自分が言ってもおかしくはない。だがこの発言は唯一の同級生であり女子の灰原のものだから、素直に疑問を口にした。
「…あげる日ではなく?」
「あげる?」
「…」
「あっ!」
指摘に対してよくわからないという顔をした灰原だったが、沈黙を返されて答えに辿り着いたようだ。
「そっか、バレンタインって女の子があげる日だよね」
「いや、絶対あげなきゃというわけではないだろうが…」
しょんぼりする彼女に慌てて訂正を入れる。傷つけたかったわけではない。ただ、健全な男子学生として、好きな人からチョコレートをもらえないかと淡い期待をしただけだった。
2210二月十三日の放課後。「明日は何の日か知ってるか?」という質問を同級生にすると上記の答えが返って来た。これを言ったのが先輩の五条や夏油ならまだわかる。最悪自分が言ってもおかしくはない。だがこの発言は唯一の同級生であり女子の灰原のものだから、素直に疑問を口にした。
「…あげる日ではなく?」
「あげる?」
「…」
「あっ!」
指摘に対してよくわからないという顔をした灰原だったが、沈黙を返されて答えに辿り着いたようだ。
「そっか、バレンタインって女の子があげる日だよね」
「いや、絶対あげなきゃというわけではないだろうが…」
しょんぼりする彼女に慌てて訂正を入れる。傷つけたかったわけではない。ただ、健全な男子学生として、好きな人からチョコレートをもらえないかと淡い期待をしただけだった。
まどろみ
TRAINING七灰。七←灰♀のホワイトデー話ホワイトデー七灰2024「いつもより色気のある灰原が見たい。三倍は無理だろうから三割増でいいぞ」
三月十四日はホワイトデー。バレンタインデーのお返しに何を渡したらいいのかわからない灰原は本人たちに希望を聴くことにした。たち、といっても相手は二人。同級生の七海と先輩の家入だ。なぜ男性の七海から女性の灰原がチョコをもらったのかは割愛する。
七海からは「一緒に食べられるもの」と無難なものを提示され胸を撫で下ろしていた所に先程の家入の発言である。予想外の難題に灰原は困惑した。
「色気、ですか?」
「なんでもいいよ。胸とか尻とか、灰原がこれだと思うやつ」
「…」
これだと思うもの。胸の谷間とか、チラ見えするお腹とか。それらと共に苦い思い出が蘇り灰原は顔を歪めた。
1587三月十四日はホワイトデー。バレンタインデーのお返しに何を渡したらいいのかわからない灰原は本人たちに希望を聴くことにした。たち、といっても相手は二人。同級生の七海と先輩の家入だ。なぜ男性の七海から女性の灰原がチョコをもらったのかは割愛する。
七海からは「一緒に食べられるもの」と無難なものを提示され胸を撫で下ろしていた所に先程の家入の発言である。予想外の難題に灰原は困惑した。
「色気、ですか?」
「なんでもいいよ。胸とか尻とか、灰原がこれだと思うやつ」
「…」
これだと思うもの。胸の谷間とか、チラ見えするお腹とか。それらと共に苦い思い出が蘇り灰原は顔を歪めた。
まどろみ
TRAINING七がネッッコになっただけの話。気持ちは七灰やんのかステップご都合呪霊により七海が猫になった。
耳や尻尾だけなんて生半可なものではない。顔つきも毛並みも全て完璧な猫である。人であった頃の名残といえば大きさくらいだ。
ここに184センチの猫が爆誕した。
「おっきい猫さんだねえ」
「ニャー」
人間の言葉が話せないのか、人間の頃の記憶がないのか、その両方か。灰原に寄り添う姿は184センチの巨体であることを除けば完全に猫だった。
「軽く検診したけど特に異常はないな。時間が経てば戻るだろ」
「よかった、ありがとうございます!」
猫を医務室に入れるわけにはいかないとわざわざ校庭に出てきてくれた家入は「戻ったらタバコ、カートンでな」と言い残し颯爽と去っていった。
「…これからどうしようか?」
954耳や尻尾だけなんて生半可なものではない。顔つきも毛並みも全て完璧な猫である。人であった頃の名残といえば大きさくらいだ。
ここに184センチの猫が爆誕した。
「おっきい猫さんだねえ」
「ニャー」
人間の言葉が話せないのか、人間の頃の記憶がないのか、その両方か。灰原に寄り添う姿は184センチの巨体であることを除けば完全に猫だった。
「軽く検診したけど特に異常はないな。時間が経てば戻るだろ」
「よかった、ありがとうございます!」
猫を医務室に入れるわけにはいかないとわざわざ校庭に出てきてくれた家入は「戻ったらタバコ、カートンでな」と言い残し颯爽と去っていった。
「…これからどうしようか?」
まどろみ
TRAINING七灰小ネタまとめ。超短編。伊←灰←七と七灰RTA。捏造、生存if注意七灰小ネタまとめ伊←灰←七からの七灰
「伊地知〜!」
その可愛がり方が後輩に対するものにしては過剰だということに気づいたのはいつだったか。その疑問をぶつけると片想い相手は残酷にも頬を染めながら理由を教えてくれた。
「伊地知ってさ、僕の好みなんだよね」
普段の溌剌さをどこに置いてきたのか恋する乙女のような顔をしている。
「好みとは?」
「僕、いっぱい食べる人が好きなんだけど、伊地知みたいな、ちょっと気弱そうというか、草臥れたかんじの子にはたくさんご飯を食べさせたいなって思っちゃうんだよね」
年下、しかも十代に対しての評価としては最低だが、好きな人からの評価ならどんなものでもうらやましいものだ。
「伊地知!うどん湯掻いたからいっぱい食べてね!」
702「伊地知〜!」
その可愛がり方が後輩に対するものにしては過剰だということに気づいたのはいつだったか。その疑問をぶつけると片想い相手は残酷にも頬を染めながら理由を教えてくれた。
「伊地知ってさ、僕の好みなんだよね」
普段の溌剌さをどこに置いてきたのか恋する乙女のような顔をしている。
「好みとは?」
「僕、いっぱい食べる人が好きなんだけど、伊地知みたいな、ちょっと気弱そうというか、草臥れたかんじの子にはたくさんご飯を食べさせたいなって思っちゃうんだよね」
年下、しかも十代に対しての評価としては最低だが、好きな人からの評価ならどんなものでもうらやましいものだ。
「伊地知!うどん湯掻いたからいっぱい食べてね!」
珠鬼緤萩(たまきせっしゅう)
DOODLE生存ifで七灰。描いててなんか表に出せなくなりました....!!
喫煙者灰原くん見たい願望と喫煙者の友人の「煙草吸うとコーヒー飲みたくなる」と言う発言を詰めた\(^o^)/
まどろみ
TRAINING七灰生存ifで例の二択。二人の相互理解と周りの評価が真逆だと面白いよねどっちもタイプ任務のない平日の放課後。コンビニで菓子を買い込み教室に戻るといつもはこの時間にここにはいないはずの教師と大人がいた。
「お疲れ様です、灰原先生、七海さん」
「ナナミン!久しぶりー!」
「こんにちは」
七海に懐いている虎杖が彼の元へ駆け出した。虎杖のためにここにいる伏黒としては複雑な気持ちである。そんな心境を察したのか灰原が伏黒に疑問を投げた。
「こんな時間に教室に来るなんて珍しいね、忘れ物?」
「いえ、二人で自習をしようと思って。小腹が空いたので始まる前にコンビニに行ってきたんです」
「そうそう。今日の授業でわからないことがあったから伏黒に教えてもらうんだ」
話しながら教科書を取り出し机を動かす虎杖に伏黒は胸を撫で下ろした。
1245「お疲れ様です、灰原先生、七海さん」
「ナナミン!久しぶりー!」
「こんにちは」
七海に懐いている虎杖が彼の元へ駆け出した。虎杖のためにここにいる伏黒としては複雑な気持ちである。そんな心境を察したのか灰原が伏黒に疑問を投げた。
「こんな時間に教室に来るなんて珍しいね、忘れ物?」
「いえ、二人で自習をしようと思って。小腹が空いたので始まる前にコンビニに行ってきたんです」
「そうそう。今日の授業でわからないことがあったから伏黒に教えてもらうんだ」
話しながら教科書を取り出し机を動かす虎杖に伏黒は胸を撫で下ろした。
まどろみ
TRAINING七灰というか七→(←)灰。『あの人』と灰のフラグを全力で折りにいく七。『あの人』の正体はご想像にお任せします病み気味七灰灰原が恋をしたらしい。
楽しそうに談笑する『あの人』を遠くから見つめる瞳は恋する者のそれである。普段は自分から話しかけることを厭わないくせに、今はよく回る口を閉じ置物のように動かない。『あの人』に夢中のようで隣に座っても何の反応もなかった。しばらくして視線に気付いたのか『あの人』がこちらを向くと灰原は耳まで赤くさせて俯いた。『あの人』が不思議そうな顔をして私に視線を移す。これ見よがしに彼を抱き寄せて不敵に笑うと何かを察したのか、視線を外し元の輪へと戻っていった。
俯く灰原は気づいていない。淡い恋心が同級生の手により砕かれていることを。思いを寄せる相手がよりにもよってその男との仲を誤解していることを。
824楽しそうに談笑する『あの人』を遠くから見つめる瞳は恋する者のそれである。普段は自分から話しかけることを厭わないくせに、今はよく回る口を閉じ置物のように動かない。『あの人』に夢中のようで隣に座っても何の反応もなかった。しばらくして視線に気付いたのか『あの人』がこちらを向くと灰原は耳まで赤くさせて俯いた。『あの人』が不思議そうな顔をして私に視線を移す。これ見よがしに彼を抱き寄せて不敵に笑うと何かを察したのか、視線を外し元の輪へと戻っていった。
俯く灰原は気づいていない。淡い恋心が同級生の手により砕かれていることを。思いを寄せる相手がよりにもよってその男との仲を誤解していることを。
まどろみ
MOURNING七灰。イッッヌもネッッコもどちらも可愛い七→←灰(ねこのひ)「七海は猫派ですよね…」
いつも元気な後輩が目に見えて落ち込んでいる。コーラを奢って理由を尋ねると突拍子もないことを言い出した。
「今日の任務先で『灰原さんは犬っぽいですね』って言われたんです。自分ではよくわからないんですけど、そうだとしたら七海の好みとはほど遠いことになるんですよね…」
最近になってようやく自身の恋心を自覚した後輩は、人が好きと豪語するくせに、自分が人から好かれることを想定していない節がある。
「どうやったら僕は七海好みになれるんでしょうか…?」
思い悩んでいるが考えてみてほしい。自分を振り回すわんぱく犬でも、すぐ他の人に尻尾を振る犬でも、そこが可愛いと思うようになってしまったらもう手遅れなのである。
932いつも元気な後輩が目に見えて落ち込んでいる。コーラを奢って理由を尋ねると突拍子もないことを言い出した。
「今日の任務先で『灰原さんは犬っぽいですね』って言われたんです。自分ではよくわからないんですけど、そうだとしたら七海の好みとはほど遠いことになるんですよね…」
最近になってようやく自身の恋心を自覚した後輩は、人が好きと豪語するくせに、自分が人から好かれることを想定していない節がある。
「どうやったら僕は七海好みになれるんでしょうか…?」
思い悩んでいるが考えてみてほしい。自分を振り回すわんぱく犬でも、すぐ他の人に尻尾を振る犬でも、そこが可愛いと思うようになってしまったらもう手遅れなのである。
まどろみ
TRAINING七灰というより七→灰。例の質問に七はなんと答えるんだろうか。ファンブックの2巻を出してほしい「いませんよ」「ナナミンはさ、どんな女が好み(タイプ)なの?」
「急にどうしたんですか」
虎杖の突拍子のない質問に、七海は眉を顰める。
「東堂がさ、あ、東堂知ってる?京都高専の一級術師なんだけど」
「ええ。以前お会いしたことがあります」
「明日あいつが高田ちゃんのライブで東京に来るのを思い出したらさ、ナナミンは例の質問にどう答えたのか気になって」
なんてことはない雑談。その質問に深い意味はなかった。
「はあ。ちなみに虎杖君はなんと答えたのですか?」
「尻とタッパがデカイ女!」
「…それを即答したのですか?」
「俺ビヨンセ好きなんだ」
「なるほど…?」
「それで、ナナミンは?」
七海は一瞬顔をしかめた後、ため息をつきながら眼鏡を軽く押し上げた。
1374「急にどうしたんですか」
虎杖の突拍子のない質問に、七海は眉を顰める。
「東堂がさ、あ、東堂知ってる?京都高専の一級術師なんだけど」
「ええ。以前お会いしたことがあります」
「明日あいつが高田ちゃんのライブで東京に来るのを思い出したらさ、ナナミンは例の質問にどう答えたのか気になって」
なんてことはない雑談。その質問に深い意味はなかった。
「はあ。ちなみに虎杖君はなんと答えたのですか?」
「尻とタッパがデカイ女!」
「…それを即答したのですか?」
「俺ビヨンセ好きなんだ」
「なるほど…?」
「それで、ナナミンは?」
七海は一瞬顔をしかめた後、ため息をつきながら眼鏡を軽く押し上げた。
まどろみ
TRAINING自分が当て馬だと思い込んでいる灰の話。ほのぼのが書きたかった。アニメ灰の最後のセリフの言い方が好き。当て馬「それじゃあ、失礼しまーす」
見知らぬ女性と尊敬する先輩の前から立ち去った灰原は、二人から見えない位置まで歩くとおもむろに携帯を取り出した。両手で素早く文字を打ち込み送信ボタンを押す。相手はここにはいないもう一人の先輩で文面は『夏油さんが美女と密談しています!』だ。携帯をポケットに戻し息をひそめること少し。灰原の送った文を読んだ先輩は文字通り飛んで帰ってきたようで怒鳴る声とそれに対して驚く声、女性の笑う声が聞こえる。二人は言い争いをしながらその場を立ち去った。あの様子だと多分明日には校舎が半壊していることだろう。女性に見つかる前に灰原もその場を立ち去った。その顔は達成感に満ち溢れている。
「当て馬体質もたまには役に立つね」
1300見知らぬ女性と尊敬する先輩の前から立ち去った灰原は、二人から見えない位置まで歩くとおもむろに携帯を取り出した。両手で素早く文字を打ち込み送信ボタンを押す。相手はここにはいないもう一人の先輩で文面は『夏油さんが美女と密談しています!』だ。携帯をポケットに戻し息をひそめること少し。灰原の送った文を読んだ先輩は文字通り飛んで帰ってきたようで怒鳴る声とそれに対して驚く声、女性の笑う声が聞こえる。二人は言い争いをしながらその場を立ち去った。あの様子だと多分明日には校舎が半壊していることだろう。女性に見つかる前に灰原もその場を立ち去った。その顔は達成感に満ち溢れている。
「当て馬体質もたまには役に立つね」
まどろみ
TRAININGワンドロ足跡後時空の七灰の続き。付き合ってる。記憶有りの七は無双するし記憶無しの灰は気づかない15歳冬「僕のこと、どうやって知ったの?」
灰原は前々から疑問に思っていたことを口にした。2人の出会いは中学3年の夏。学校が別だったのもあり、こちらは向こうを知らなかったが向こうはこちらを知っているという状態からのスタートだった。
「僕、SNSやってないんだけど」
今時の子供にしては珍しくガラケーを使う灰原は自身の情報発信をしていなかった。そのせいでケンカが強い奴という不名誉な噂が一人歩きすることにもなったのだが今は割愛する。
「…中体連」
「え?」
「地区大会に出てただろう」
「ああ!」
確かに、と彼と出会う数日前のことを思い出す。帰宅部の灰原は助っ人を頼まれて陸上競技大会に出場していた。
「見てたの?」
「…ああ」
実のところ、七海は実物を見たわけでない。血眼になって灰原を探していた彼は大会の結果記録を見て彼の所属を知ったというのが真相だ。この話を深掘りされるとボロが出る。そう判断した七海は話題を変えた。
550灰原は前々から疑問に思っていたことを口にした。2人の出会いは中学3年の夏。学校が別だったのもあり、こちらは向こうを知らなかったが向こうはこちらを知っているという状態からのスタートだった。
「僕、SNSやってないんだけど」
今時の子供にしては珍しくガラケーを使う灰原は自身の情報発信をしていなかった。そのせいでケンカが強い奴という不名誉な噂が一人歩きすることにもなったのだが今は割愛する。
「…中体連」
「え?」
「地区大会に出てただろう」
「ああ!」
確かに、と彼と出会う数日前のことを思い出す。帰宅部の灰原は助っ人を頼まれて陸上競技大会に出場していた。
「見てたの?」
「…ああ」
実のところ、七海は実物を見たわけでない。血眼になって灰原を探していた彼は大会の結果記録を見て彼の所属を知ったというのが真相だ。この話を深掘りされるとボロが出る。そう判断した七海は話題を変えた。