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    ヒロ・ポン

    支部ないです。ここに全部ある。

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    POIPOI 117

    ヒロ・ポン

    DOODLE目下制作中ですがサンプルがてら冒頭の加筆修正版をアップします…
    本文60ページ程度予定/文庫サイズ/成人(20歳以上)指定・性描写あり/この作品は沙村広明著「ベアゲルター」に登場する地名や組織名、その所業の名前を借りて進行しますが舞台装置としての引用なので特に元ネタは知らなくていいです。
    結構加筆修正しているのでポイピク版と比較してみてください
    フロ梶新刊文庫冒頭胎児は、母の心が分かってもなお、踊るだろうか。それともそこで逆らって、生きるということを辞めるだろうか。
    胎児は、誰の掌の上で踊るのかを選べないまま生じた生命を、己だと認識して呼吸をするのだろうか。
    それとも、自分が胎児であるという事もしらないままそっとへその緒を閉じられ、それが苦しい事であるという事も思わずに死ぬだろうか。
    それは誰にもわからない。物を考える時、もう誰もが胎児ではないのだから。

    *

    磁気妨害ケースに入れられたフロッピーディスクをフロイドが胸ポケットからちらりと覗かせた。
    「隆臣君の欲しい物はこれかな?」
    こくりと僕が頷くとフロイドはそれをテーブルの上に置き手を離す。
    「石婚島への潜入ってなら従業員側ではまず無理だ。客としてなら手引きできるかもしれないが、何かあれば辺りは海だから沈め放題でもある。」
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