メイドの日- 5/10 -
「メイドの日だよ目金君」
「絶対に着ませんからね?」
「待ってもう少し話を聞いて」
「以前から言ってはいますが、僕はコスプレの類をするつもりはありませんので」
「大丈夫、分かっているさ。コスプレも猫耳も断られ続けているんだから、流石に僕だって学んでいるよ。僕が言いたいのはそういう話じゃなくてね」
「?」
「__ヴィクトリアン、クラシカル、ミニスカ、フレンチ。この中でどれが一番僕に似合うと思う?」
「馬鹿なのですか?」
「仕方が無いじゃないか!目金君が着てくれないんだから!」
「僕のせいにしないで下さいよ」
「目金君が着てくれないのなら僕が着るしかない。どうせ着るのなら僕に一番似合うスタイルを選びたい。ほら、理屈は通っているだろう?」
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