珠鬼緤萩(たまきせっしゅう)
TRAINING喫煙者灰原の番外編。灰原生存IFで教師。
夏油さんは呪詛師にならずに教祖しながらフリーの呪術師してる設定。
⚠喫煙描写、モブ補助監督、性的接触描写アリ 5772
まどろみ
TRAINING記憶なし七×記憶あり灰の七灰。転生if注意罰ゲームからはじまる恋七海には申し訳ないけれど、これはチャンスだと思った。
都内の某高校。入学式で彼を見かけたのは偶然だった。桜の木の下で何かを探すようにあたりを見る姿にもしかして、と抱いた淡い期待は見事に打ち砕かれたが。
彼は灰原のこと、もっと広い範囲でいうと前世を全く覚えていなかった。
覚えている灰原が特殊なのか、忘れている七海が異常なのか。五条や夏油など前世での知り合いにこれまで会ったことがないからわからない。そんなわけで、同じ学校にいるもののクラスも違い接点のない灰原は、七海の友達どころか知り合いにすらなれずにいた。
そんなある日。
「大富豪やろうぜ、罰ゲームは例のやつで」
「いいぜ!灰原もどうだ?」
クラスで謎のトランプブームがおきている。朝礼前や昼休みに男女が思い思いに遊んでいたそれに、灰原は今日初めて誘われた。
2456都内の某高校。入学式で彼を見かけたのは偶然だった。桜の木の下で何かを探すようにあたりを見る姿にもしかして、と抱いた淡い期待は見事に打ち砕かれたが。
彼は灰原のこと、もっと広い範囲でいうと前世を全く覚えていなかった。
覚えている灰原が特殊なのか、忘れている七海が異常なのか。五条や夏油など前世での知り合いにこれまで会ったことがないからわからない。そんなわけで、同じ学校にいるもののクラスも違い接点のない灰原は、七海の友達どころか知り合いにすらなれずにいた。
そんなある日。
「大富豪やろうぜ、罰ゲームは例のやつで」
「いいぜ!灰原もどうだ?」
クラスで謎のトランプブームがおきている。朝礼前や昼休みに男女が思い思いに遊んでいたそれに、灰原は今日初めて誘われた。
まどろみ
MOURNING七灰。人の気持ちを察するのは苦手な灰の話。前半モブ視点注意察しの悪い灰原「あれ?新人が灰原さんに絡まれてる?」
補助監督の控え室。元気に話す灰原とそれを戸惑った顔で聞く新人補助監督がいた。新人が心配で二人に近づこうとするとベテラン補助監督がそれを止めた。
「やめときなさい。あれは灰原さんの『七海さんの情報開示』をくらっているだけだから。彼女にとっての通過儀礼よ」
「え?」
「あの子が七海さんを好きなのは知ってる?」
知ってますとも、彼女が七海さんの担当の日に飛び跳ねて喜んでいたのも、私が担当の日に呪い殺されそうだと思うくらい睨んできたのも見てますから。
「好きな人のことを知りたいと思った時に、相手の横に自分の知ってる話しやすい相手がいたらどうする?」
「…偵察もしくは相談に行きます」
1358補助監督の控え室。元気に話す灰原とそれを戸惑った顔で聞く新人補助監督がいた。新人が心配で二人に近づこうとするとベテラン補助監督がそれを止めた。
「やめときなさい。あれは灰原さんの『七海さんの情報開示』をくらっているだけだから。彼女にとっての通過儀礼よ」
「え?」
「あの子が七海さんを好きなのは知ってる?」
知ってますとも、彼女が七海さんの担当の日に飛び跳ねて喜んでいたのも、私が担当の日に呪い殺されそうだと思うくらい睨んできたのも見てますから。
「好きな人のことを知りたいと思った時に、相手の横に自分の知ってる話しやすい相手がいたらどうする?」
「…偵察もしくは相談に行きます」
まどろみ
TRAINING七灰♀。バレンタインデーとホワイトデーの続き。ほのぼの可愛い君がいっぱい見たい単独任務が終わり、次の任務に行く補助監督を見送り徒歩で帰宅する。その道中で女性物の服屋にある一つのマネキンに目が止まった。正確にはマネキンが着ている服に。白のブラウスにカーディガン、ロングスカートとショートブーツという春らしい装いだ。
(これなら灰原も着てくれるだろうか)
頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
2500(これなら灰原も着てくれるだろうか)
頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
nononoko1996666
MOURNING某魔法の国(海)に行く七海と灰原。現パロ。七海、海は初めて行く設定。
ただタワテラに乗ろうとするだけの話。
付き合ってません。(気持ち的に 七→灰)
貴方とならどこだって楽しい「ねえ、七海。明日って空いてる?」
灰原の誘いはいつも突然だった。部活に所属していない七海は、試験前でなければ特に断る理由もなく、灰原の食べ歩きに付き合ったり、流行りの映画を観に行ったりと、自分でも驚く程、高校生活を満喫していた。
金曜日の放課後、いつものように学生寮へ帰ろうと支度をしていた七海に、灰原が前の席から勢いよく振り向き、机から身を乗りだしながら、満面の笑みで話しかけてくる。
「空いてますよ、明日はどこ行くんですか?」
「やった!あのね、ディズニーのチケット夏油さんから貰ってさ。なんか五条さんの家の株主チケットの期限もうすぐだから七海と行ってきなって言われて。」
「え、良いんですかそんな高価なもの。ちゃんと五条さんに確認しました?」
1980灰原の誘いはいつも突然だった。部活に所属していない七海は、試験前でなければ特に断る理由もなく、灰原の食べ歩きに付き合ったり、流行りの映画を観に行ったりと、自分でも驚く程、高校生活を満喫していた。
金曜日の放課後、いつものように学生寮へ帰ろうと支度をしていた七海に、灰原が前の席から勢いよく振り向き、机から身を乗りだしながら、満面の笑みで話しかけてくる。
「空いてますよ、明日はどこ行くんですか?」
「やった!あのね、ディズニーのチケット夏油さんから貰ってさ。なんか五条さんの家の株主チケットの期限もうすぐだから七海と行ってきなって言われて。」
「え、良いんですかそんな高価なもの。ちゃんと五条さんに確認しました?」
まどろみ
TRAINING七灰。七は年下好みだろうなと思ってる灰とそろそろ灰好みの年上風になれたかと様子を伺う七知らぬは本人ばかり七海は年下が好きだ。本人は否定するだろうけど。彼は年下に甘い。注意はするもののタメ口やあだ名も許しているし、ご飯にだってよく連れ出している。そんな世話焼きな所が好かれて後輩が集まっている。
何が言いたいのかというと、同い年の僕は彼の好みから外れてしまっている。
学生時代から嫌われてはいないだろうとは思っているが、年齢を重ねるにつれて他と比べる機会が増え自信がなくなってきた。片想いから早十年。いっそのこと彼女か彼氏か作ってトドメを刺して欲しい。
「自分から告白しに行けばいいのに」
「それができたら苦労しませんよ!」
こうして今日も、抱えきれない気持ちを先輩に吐き出すのだった。
***
灰原は年上が好きだ。本人は「年齢関係なくみんな好きだよ」なんて言い出しかねないが先輩達への懐き方から見て明らかだ。彼はいつも尊敬の眼差しと愛嬌を惜しげもなく振りまいている。この間だって、最近術師になった年上を虜にしていた。
583何が言いたいのかというと、同い年の僕は彼の好みから外れてしまっている。
学生時代から嫌われてはいないだろうとは思っているが、年齢を重ねるにつれて他と比べる機会が増え自信がなくなってきた。片想いから早十年。いっそのこと彼女か彼氏か作ってトドメを刺して欲しい。
「自分から告白しに行けばいいのに」
「それができたら苦労しませんよ!」
こうして今日も、抱えきれない気持ちを先輩に吐き出すのだった。
***
灰原は年上が好きだ。本人は「年齢関係なくみんな好きだよ」なんて言い出しかねないが先輩達への懐き方から見て明らかだ。彼はいつも尊敬の眼差しと愛嬌を惜しげもなく振りまいている。この間だって、最近術師になった年上を虜にしていた。
まどろみ
TRAINING七灰。七→灰♀のバレンタイン話。ホワイトデーの前日譚。バレンタインデー七灰2024「明日?チョコレートがもらえる日だよね!」
二月十三日の放課後。「明日は何の日か知ってるか?」という質問を同級生にすると上記の答えが返って来た。これを言ったのが先輩の五条や夏油ならまだわかる。最悪自分が言ってもおかしくはない。だがこの発言は唯一の同級生であり女子の灰原のものだから、素直に疑問を口にした。
「…あげる日ではなく?」
「あげる?」
「…」
「あっ!」
指摘に対してよくわからないという顔をした灰原だったが、沈黙を返されて答えに辿り着いたようだ。
「そっか、バレンタインって女の子があげる日だよね」
「いや、絶対あげなきゃというわけではないだろうが…」
しょんぼりする彼女に慌てて訂正を入れる。傷つけたかったわけではない。ただ、健全な男子学生として、好きな人からチョコレートをもらえないかと淡い期待をしただけだった。
2210二月十三日の放課後。「明日は何の日か知ってるか?」という質問を同級生にすると上記の答えが返って来た。これを言ったのが先輩の五条や夏油ならまだわかる。最悪自分が言ってもおかしくはない。だがこの発言は唯一の同級生であり女子の灰原のものだから、素直に疑問を口にした。
「…あげる日ではなく?」
「あげる?」
「…」
「あっ!」
指摘に対してよくわからないという顔をした灰原だったが、沈黙を返されて答えに辿り着いたようだ。
「そっか、バレンタインって女の子があげる日だよね」
「いや、絶対あげなきゃというわけではないだろうが…」
しょんぼりする彼女に慌てて訂正を入れる。傷つけたかったわけではない。ただ、健全な男子学生として、好きな人からチョコレートをもらえないかと淡い期待をしただけだった。
まどろみ
TRAINING七灰。七←灰♀のホワイトデー話ホワイトデー七灰2024「いつもより色気のある灰原が見たい。三倍は無理だろうから三割増でいいぞ」
三月十四日はホワイトデー。バレンタインデーのお返しに何を渡したらいいのかわからない灰原は本人たちに希望を聴くことにした。たち、といっても相手は二人。同級生の七海と先輩の家入だ。なぜ男性の七海から女性の灰原がチョコをもらったのかは割愛する。
七海からは「一緒に食べられるもの」と無難なものを提示され胸を撫で下ろしていた所に先程の家入の発言である。予想外の難題に灰原は困惑した。
「色気、ですか?」
「なんでもいいよ。胸とか尻とか、灰原がこれだと思うやつ」
「…」
これだと思うもの。胸の谷間とか、チラ見えするお腹とか。それらと共に苦い思い出が蘇り灰原は顔を歪めた。
1587三月十四日はホワイトデー。バレンタインデーのお返しに何を渡したらいいのかわからない灰原は本人たちに希望を聴くことにした。たち、といっても相手は二人。同級生の七海と先輩の家入だ。なぜ男性の七海から女性の灰原がチョコをもらったのかは割愛する。
七海からは「一緒に食べられるもの」と無難なものを提示され胸を撫で下ろしていた所に先程の家入の発言である。予想外の難題に灰原は困惑した。
「色気、ですか?」
「なんでもいいよ。胸とか尻とか、灰原がこれだと思うやつ」
「…」
これだと思うもの。胸の谷間とか、チラ見えするお腹とか。それらと共に苦い思い出が蘇り灰原は顔を歪めた。
まどろみ
TRAINING七がネッッコになっただけの話。気持ちは七灰やんのかステップご都合呪霊により七海が猫になった。
耳や尻尾だけなんて生半可なものではない。顔つきも毛並みも全て完璧な猫である。人であった頃の名残といえば大きさくらいだ。
ここに184センチの猫が爆誕した。
「おっきい猫さんだねえ」
「ニャー」
人間の言葉が話せないのか、人間の頃の記憶がないのか、その両方か。灰原に寄り添う姿は184センチの巨体であることを除けば完全に猫だった。
「軽く検診したけど特に異常はないな。時間が経てば戻るだろ」
「よかった、ありがとうございます!」
猫を医務室に入れるわけにはいかないとわざわざ校庭に出てきてくれた家入は「戻ったらタバコ、カートンでな」と言い残し颯爽と去っていった。
「…これからどうしようか?」
954耳や尻尾だけなんて生半可なものではない。顔つきも毛並みも全て完璧な猫である。人であった頃の名残といえば大きさくらいだ。
ここに184センチの猫が爆誕した。
「おっきい猫さんだねえ」
「ニャー」
人間の言葉が話せないのか、人間の頃の記憶がないのか、その両方か。灰原に寄り添う姿は184センチの巨体であることを除けば完全に猫だった。
「軽く検診したけど特に異常はないな。時間が経てば戻るだろ」
「よかった、ありがとうございます!」
猫を医務室に入れるわけにはいかないとわざわざ校庭に出てきてくれた家入は「戻ったらタバコ、カートンでな」と言い残し颯爽と去っていった。
「…これからどうしようか?」
まどろみ
TRAINING七灰小ネタまとめ。超短編。伊←灰←七と七灰RTA。捏造、生存if注意七灰小ネタまとめ伊←灰←七からの七灰
「伊地知〜!」
その可愛がり方が後輩に対するものにしては過剰だということに気づいたのはいつだったか。その疑問をぶつけると片想い相手は残酷にも頬を染めながら理由を教えてくれた。
「伊地知ってさ、僕の好みなんだよね」
普段の溌剌さをどこに置いてきたのか恋する乙女のような顔をしている。
「好みとは?」
「僕、いっぱい食べる人が好きなんだけど、伊地知みたいな、ちょっと気弱そうというか、草臥れたかんじの子にはたくさんご飯を食べさせたいなって思っちゃうんだよね」
年下、しかも十代に対しての評価としては最低だが、好きな人からの評価ならどんなものでもうらやましいものだ。
「伊地知!うどん湯掻いたからいっぱい食べてね!」
702「伊地知〜!」
その可愛がり方が後輩に対するものにしては過剰だということに気づいたのはいつだったか。その疑問をぶつけると片想い相手は残酷にも頬を染めながら理由を教えてくれた。
「伊地知ってさ、僕の好みなんだよね」
普段の溌剌さをどこに置いてきたのか恋する乙女のような顔をしている。
「好みとは?」
「僕、いっぱい食べる人が好きなんだけど、伊地知みたいな、ちょっと気弱そうというか、草臥れたかんじの子にはたくさんご飯を食べさせたいなって思っちゃうんだよね」
年下、しかも十代に対しての評価としては最低だが、好きな人からの評価ならどんなものでもうらやましいものだ。
「伊地知!うどん湯掻いたからいっぱい食べてね!」
珠鬼緤萩(たまきせっしゅう)
DOODLE生存ifで七灰。描いててなんか表に出せなくなりました....!!
喫煙者灰原くん見たい願望と喫煙者の友人の「煙草吸うとコーヒー飲みたくなる」と言う発言を詰めた\(^o^)/
まどろみ
TRAINING七灰生存ifで例の二択。二人の相互理解と周りの評価が真逆だと面白いよねどっちもタイプ任務のない平日の放課後。コンビニで菓子を買い込み教室に戻るといつもはこの時間にここにはいないはずの教師と大人がいた。
「お疲れ様です、灰原先生、七海さん」
「ナナミン!久しぶりー!」
「こんにちは」
七海に懐いている虎杖が彼の元へ駆け出した。虎杖のためにここにいる伏黒としては複雑な気持ちである。そんな心境を察したのか灰原が伏黒に疑問を投げた。
「こんな時間に教室に来るなんて珍しいね、忘れ物?」
「いえ、二人で自習をしようと思って。小腹が空いたので始まる前にコンビニに行ってきたんです」
「そうそう。今日の授業でわからないことがあったから伏黒に教えてもらうんだ」
話しながら教科書を取り出し机を動かす虎杖に伏黒は胸を撫で下ろした。
1245「お疲れ様です、灰原先生、七海さん」
「ナナミン!久しぶりー!」
「こんにちは」
七海に懐いている虎杖が彼の元へ駆け出した。虎杖のためにここにいる伏黒としては複雑な気持ちである。そんな心境を察したのか灰原が伏黒に疑問を投げた。
「こんな時間に教室に来るなんて珍しいね、忘れ物?」
「いえ、二人で自習をしようと思って。小腹が空いたので始まる前にコンビニに行ってきたんです」
「そうそう。今日の授業でわからないことがあったから伏黒に教えてもらうんだ」
話しながら教科書を取り出し机を動かす虎杖に伏黒は胸を撫で下ろした。
まどろみ
TRAINING七灰というか七→(←)灰。『あの人』と灰のフラグを全力で折りにいく七。『あの人』の正体はご想像にお任せします病み気味七灰灰原が恋をしたらしい。
楽しそうに談笑する『あの人』を遠くから見つめる瞳は恋する者のそれである。普段は自分から話しかけることを厭わないくせに、今はよく回る口を閉じ置物のように動かない。『あの人』に夢中のようで隣に座っても何の反応もなかった。しばらくして視線に気付いたのか『あの人』がこちらを向くと灰原は耳まで赤くさせて俯いた。『あの人』が不思議そうな顔をして私に視線を移す。これ見よがしに彼を抱き寄せて不敵に笑うと何かを察したのか、視線を外し元の輪へと戻っていった。
俯く灰原は気づいていない。淡い恋心が同級生の手により砕かれていることを。思いを寄せる相手がよりにもよってその男との仲を誤解していることを。
824楽しそうに談笑する『あの人』を遠くから見つめる瞳は恋する者のそれである。普段は自分から話しかけることを厭わないくせに、今はよく回る口を閉じ置物のように動かない。『あの人』に夢中のようで隣に座っても何の反応もなかった。しばらくして視線に気付いたのか『あの人』がこちらを向くと灰原は耳まで赤くさせて俯いた。『あの人』が不思議そうな顔をして私に視線を移す。これ見よがしに彼を抱き寄せて不敵に笑うと何かを察したのか、視線を外し元の輪へと戻っていった。
俯く灰原は気づいていない。淡い恋心が同級生の手により砕かれていることを。思いを寄せる相手がよりにもよってその男との仲を誤解していることを。
まどろみ
MOURNING七灰。イッッヌもネッッコもどちらも可愛い七→←灰(ねこのひ)「七海は猫派ですよね…」
いつも元気な後輩が目に見えて落ち込んでいる。コーラを奢って理由を尋ねると突拍子もないことを言い出した。
「今日の任務先で『灰原さんは犬っぽいですね』って言われたんです。自分ではよくわからないんですけど、そうだとしたら七海の好みとはほど遠いことになるんですよね…」
最近になってようやく自身の恋心を自覚した後輩は、人が好きと豪語するくせに、自分が人から好かれることを想定していない節がある。
「どうやったら僕は七海好みになれるんでしょうか…?」
思い悩んでいるが考えてみてほしい。自分を振り回すわんぱく犬でも、すぐ他の人に尻尾を振る犬でも、そこが可愛いと思うようになってしまったらもう手遅れなのである。
932いつも元気な後輩が目に見えて落ち込んでいる。コーラを奢って理由を尋ねると突拍子もないことを言い出した。
「今日の任務先で『灰原さんは犬っぽいですね』って言われたんです。自分ではよくわからないんですけど、そうだとしたら七海の好みとはほど遠いことになるんですよね…」
最近になってようやく自身の恋心を自覚した後輩は、人が好きと豪語するくせに、自分が人から好かれることを想定していない節がある。
「どうやったら僕は七海好みになれるんでしょうか…?」
思い悩んでいるが考えてみてほしい。自分を振り回すわんぱく犬でも、すぐ他の人に尻尾を振る犬でも、そこが可愛いと思うようになってしまったらもう手遅れなのである。
まどろみ
TRAINING七灰というより七→灰。例の質問に七はなんと答えるんだろうか。ファンブックの2巻を出してほしい「いませんよ」「ナナミンはさ、どんな女が好み(タイプ)なの?」
「急にどうしたんですか」
虎杖の突拍子のない質問に、七海は眉を顰める。
「東堂がさ、あ、東堂知ってる?京都高専の一級術師なんだけど」
「ええ。以前お会いしたことがあります」
「明日あいつが高田ちゃんのライブで東京に来るのを思い出したらさ、ナナミンは例の質問にどう答えたのか気になって」
なんてことはない雑談。その質問に深い意味はなかった。
「はあ。ちなみに虎杖君はなんと答えたのですか?」
「尻とタッパがデカイ女!」
「…それを即答したのですか?」
「俺ビヨンセ好きなんだ」
「なるほど…?」
「それで、ナナミンは?」
七海は一瞬顔をしかめた後、ため息をつきながら眼鏡を軽く押し上げた。
1374「急にどうしたんですか」
虎杖の突拍子のない質問に、七海は眉を顰める。
「東堂がさ、あ、東堂知ってる?京都高専の一級術師なんだけど」
「ええ。以前お会いしたことがあります」
「明日あいつが高田ちゃんのライブで東京に来るのを思い出したらさ、ナナミンは例の質問にどう答えたのか気になって」
なんてことはない雑談。その質問に深い意味はなかった。
「はあ。ちなみに虎杖君はなんと答えたのですか?」
「尻とタッパがデカイ女!」
「…それを即答したのですか?」
「俺ビヨンセ好きなんだ」
「なるほど…?」
「それで、ナナミンは?」
七海は一瞬顔をしかめた後、ため息をつきながら眼鏡を軽く押し上げた。
まどろみ
TRAINING自分が当て馬だと思い込んでいる灰の話。ほのぼのが書きたかった。アニメ灰の最後のセリフの言い方が好き。当て馬「それじゃあ、失礼しまーす」
見知らぬ女性と尊敬する先輩の前から立ち去った灰原は、二人から見えない位置まで歩くとおもむろに携帯を取り出した。両手で素早く文字を打ち込み送信ボタンを押す。相手はここにはいないもう一人の先輩で文面は『夏油さんが美女と密談しています!』だ。携帯をポケットに戻し息をひそめること少し。灰原の送った文を読んだ先輩は文字通り飛んで帰ってきたようで怒鳴る声とそれに対して驚く声、女性の笑う声が聞こえる。二人は言い争いをしながらその場を立ち去った。あの様子だと多分明日には校舎が半壊していることだろう。女性に見つかる前に灰原もその場を立ち去った。その顔は達成感に満ち溢れている。
「当て馬体質もたまには役に立つね」
1300見知らぬ女性と尊敬する先輩の前から立ち去った灰原は、二人から見えない位置まで歩くとおもむろに携帯を取り出した。両手で素早く文字を打ち込み送信ボタンを押す。相手はここにはいないもう一人の先輩で文面は『夏油さんが美女と密談しています!』だ。携帯をポケットに戻し息をひそめること少し。灰原の送った文を読んだ先輩は文字通り飛んで帰ってきたようで怒鳴る声とそれに対して驚く声、女性の笑う声が聞こえる。二人は言い争いをしながらその場を立ち去った。あの様子だと多分明日には校舎が半壊していることだろう。女性に見つかる前に灰原もその場を立ち去った。その顔は達成感に満ち溢れている。
「当て馬体質もたまには役に立つね」
まどろみ
TRAININGワンドロ足跡後時空の七灰の続き。付き合ってる。記憶有りの七は無双するし記憶無しの灰は気づかない15歳冬「僕のこと、どうやって知ったの?」
灰原は前々から疑問に思っていたことを口にした。2人の出会いは中学3年の夏。学校が別だったのもあり、こちらは向こうを知らなかったが向こうはこちらを知っているという状態からのスタートだった。
「僕、SNSやってないんだけど」
今時の子供にしては珍しくガラケーを使う灰原は自身の情報発信をしていなかった。そのせいでケンカが強い奴という不名誉な噂が一人歩きすることにもなったのだが今は割愛する。
「…中体連」
「え?」
「地区大会に出てただろう」
「ああ!」
確かに、と彼と出会う数日前のことを思い出す。帰宅部の灰原は助っ人を頼まれて陸上競技大会に出場していた。
「見てたの?」
「…ああ」
実のところ、七海は実物を見たわけでない。血眼になって灰原を探していた彼は大会の結果記録を見て彼の所属を知ったというのが真相だ。この話を深掘りされるとボロが出る。そう判断した七海は話題を変えた。
550灰原は前々から疑問に思っていたことを口にした。2人の出会いは中学3年の夏。学校が別だったのもあり、こちらは向こうを知らなかったが向こうはこちらを知っているという状態からのスタートだった。
「僕、SNSやってないんだけど」
今時の子供にしては珍しくガラケーを使う灰原は自身の情報発信をしていなかった。そのせいでケンカが強い奴という不名誉な噂が一人歩きすることにもなったのだが今は割愛する。
「…中体連」
「え?」
「地区大会に出てただろう」
「ああ!」
確かに、と彼と出会う数日前のことを思い出す。帰宅部の灰原は助っ人を頼まれて陸上競技大会に出場していた。
「見てたの?」
「…ああ」
実のところ、七海は実物を見たわけでない。血眼になって灰原を探していた彼は大会の結果記録を見て彼の所属を知ったというのが真相だ。この話を深掘りされるとボロが出る。そう判断した七海は話題を変えた。
まどろみ
MOURNING空i港時空。七→灰。灰が必要以上に早世を気にしていたらどんなかんじかを考えた結果。なかよしこよし灰原がたわいもない話をするのはいつものことだが、今日のそれはいつもと毛色が違っていた。
「七海と一番仲が良かったのは誰?って話になって、猪野と虎杖が僅差で白熱した戦いだったよ」
七海は人たらしだねえと灰原は笑う。
「人たらし?」
「だって、生前の七海を知ってる人はみんな七海が好きなんだなってのが伝わってきたから」
さすが七海!と褒める声に他意は見受けられない。そのことがひどく腹立たしかった。
「灰原は」
「なに?」
「灰原は、私との仲が一番良かったと言える話はないのか?」
「ないよ」
即答だった。
「死人に出る幕はないよ」
先程と変わらぬ声音で言葉を紡ぐ。
「僕は話の土俵にも立てないんだ」
ふ、と目が緩んだ。それは羨望なのか、諦めなのか。今も昔もその真意を読み取ることはできない。
624「七海と一番仲が良かったのは誰?って話になって、猪野と虎杖が僅差で白熱した戦いだったよ」
七海は人たらしだねえと灰原は笑う。
「人たらし?」
「だって、生前の七海を知ってる人はみんな七海が好きなんだなってのが伝わってきたから」
さすが七海!と褒める声に他意は見受けられない。そのことがひどく腹立たしかった。
「灰原は」
「なに?」
「灰原は、私との仲が一番良かったと言える話はないのか?」
「ないよ」
即答だった。
「死人に出る幕はないよ」
先程と変わらぬ声音で言葉を紡ぐ。
「僕は話の土俵にも立てないんだ」
ふ、と目が緩んだ。それは羨望なのか、諦めなのか。今も昔もその真意を読み取ることはできない。
まどろみ
MOURNING記憶有七×記憶無灰かつ28七(→)←17灰の七灰。ワンドロ足跡をハッピーエンドにもっていきたくてできた産物。単体でも気に入ったので供養。15歳夏「好きです、今度こそ私と一生を添い遂げてください」
後ろから呼ばれて振り返ると両手を掴まれた。他校の生徒だ。金髪緑眼という派手な見た目だが制服は着崩していない。射貫くような目が印象的だった。
「灰原、また喧嘩か」
「は?」
「うん、先に行っててー」
「やられるなよー!」
「もちろん」
一緒にいた友人たちが離れたことを確認して目の前の男と向き直る。その顔には先ほどとは違い困惑が滲み出ていた。
「喧嘩とは?」
「え?違うの?」
「なにが?」
「『好きです』って言うのは、僕に喧嘩を申し込む時の決まり文句なんだけど」
***
その後、眉間の皺が深くなった彼に引っ張られて近くの公園の長椅子に並んで腰掛けた。
「で、どうやったら告白から喧嘩に発展するんだ?」
2125後ろから呼ばれて振り返ると両手を掴まれた。他校の生徒だ。金髪緑眼という派手な見た目だが制服は着崩していない。射貫くような目が印象的だった。
「灰原、また喧嘩か」
「は?」
「うん、先に行っててー」
「やられるなよー!」
「もちろん」
一緒にいた友人たちが離れたことを確認して目の前の男と向き直る。その顔には先ほどとは違い困惑が滲み出ていた。
「喧嘩とは?」
「え?違うの?」
「なにが?」
「『好きです』って言うのは、僕に喧嘩を申し込む時の決まり文句なんだけど」
***
その後、眉間の皺が深くなった彼に引っ張られて近くの公園の長椅子に並んで腰掛けた。
「で、どうやったら告白から喧嘩に発展するんだ?」
まどろみ
TRAINING短編練習。七灰。ハッピーエンドが書きたいのに書いてるうちにバッドになるのが課題灰原の存在意義あの子のために君をつくろう
あの子は金色に輝いてるから君には漆黒の髪をあげよう
あの子の眼光は鋭いから君には丸い瞳をあげよう
あの子は繊細な子だから君にはおおらかに育ってもらおう
あの子と仲良くなってほしいから同じ年に生まれてもらおう
あの子にーーー
「…で、僕が生まれたってわけ」
「はあ」
「あ!信じてないな!」
大体、神様を信じるかって聞いたのはそっちじゃん、と頬を膨らませる様子から嘘をついているようには見えない。
きっかけは他愛のない世間話。そこからこんな突拍子もない話が出てくるとは思ってもみなかった。
「それが本当だとしたら、きみの存在意義が"あの子"になるじゃないですか」
「だから僕は”七海”のために生まれてきたんだよ」
489あの子は金色に輝いてるから君には漆黒の髪をあげよう
あの子の眼光は鋭いから君には丸い瞳をあげよう
あの子は繊細な子だから君にはおおらかに育ってもらおう
あの子と仲良くなってほしいから同じ年に生まれてもらおう
あの子にーーー
「…で、僕が生まれたってわけ」
「はあ」
「あ!信じてないな!」
大体、神様を信じるかって聞いたのはそっちじゃん、と頬を膨らませる様子から嘘をついているようには見えない。
きっかけは他愛のない世間話。そこからこんな突拍子もない話が出てくるとは思ってもみなかった。
「それが本当だとしたら、きみの存在意義が"あの子"になるじゃないですか」
「だから僕は”七海”のために生まれてきたんだよ」
まどろみ
TRAINING短文練習。七灰。10年たってて進展無しなのはどうかと思う。お前だよ!「灰原先生はナナミンの好きな人って誰か知ってる?」
教え子の虎杖が帰還早々にそんなことを聞いてきた。今日は七海と合同任務だったね…ってえ?七海の?好きってライク?ラブ?
「ラブの方で聞いたら『いますよ』って」
「知らなかったな…知り合って10年経つけどそんな話したことないよ…僕が知らない人かな?」
「同業者だって言ってたよ」
ってことは呪術師?
「いや、今は後方支援に回ってるんだって」
そうなんだー。窓かな?補助監督?現場に行かない専任教員の僕でもわかる人?
「虎杖くんも知ってる人ですよって」
「じゃあ多分僕も知ってるよね?」
虎杖が知ってて僕が知らなかったらちょっと悲しい。人脈には自信があるんだけど。
「全然わからないな…他に何か言ってた?」
613教え子の虎杖が帰還早々にそんなことを聞いてきた。今日は七海と合同任務だったね…ってえ?七海の?好きってライク?ラブ?
「ラブの方で聞いたら『いますよ』って」
「知らなかったな…知り合って10年経つけどそんな話したことないよ…僕が知らない人かな?」
「同業者だって言ってたよ」
ってことは呪術師?
「いや、今は後方支援に回ってるんだって」
そうなんだー。窓かな?補助監督?現場に行かない専任教員の僕でもわかる人?
「虎杖くんも知ってる人ですよって」
「じゃあ多分僕も知ってるよね?」
虎杖が知ってて僕が知らなかったらちょっと悲しい。人脈には自信があるんだけど。
「全然わからないな…他に何か言ってた?」
まどろみ
MOURNING死後七を隣で見守る灰を書きたかったが方向性がずれたので供養。甘さも幸せもありません。閲覧後の苦情は受け付けません。よろしくお願いします。特定の人には見える灰原の話【猪野side】
今日は七海サンとの合同任務。俺は待ち合わせ場所にいた二人に声をかけた。
「おはようございます七海サン!灰原サン!」
「おはようございます」
『おはよう猪野くん!』
七海サンは丁寧に礼をし、その後ろにいる灰原サンは手を振っている。その笑顔に思わず手を振り返していると七海サンのため息が聞こえてきた。
「いつものことですが猪野くんには何が見えてるんですか…」
問いかけというよりつぶやきのような声を無視して灰原サンは話しはじめる。
『七海最近寝不足なんだよね。だから今日は早めに仕事上がれるといいんだけど』
「そうなんスね!俺頑張ります!」
『あと今日の呪霊、資料見た感じだと近接戦のほうがいいかも』
「わかりました!」
2604今日は七海サンとの合同任務。俺は待ち合わせ場所にいた二人に声をかけた。
「おはようございます七海サン!灰原サン!」
「おはようございます」
『おはよう猪野くん!』
七海サンは丁寧に礼をし、その後ろにいる灰原サンは手を振っている。その笑顔に思わず手を振り返していると七海サンのため息が聞こえてきた。
「いつものことですが猪野くんには何が見えてるんですか…」
問いかけというよりつぶやきのような声を無視して灰原サンは話しはじめる。
『七海最近寝不足なんだよね。だから今日は早めに仕事上がれるといいんだけど』
「そうなんスね!俺頑張ります!」
『あと今日の呪霊、資料見た感じだと近接戦のほうがいいかも』
「わかりました!」
まどろみ
MOURNING女i体化注意。空i港通ってない世界線。記憶ありの来世なら七には全力で吹っ切れてほしい。灰が年上だったらという設定を生かせなかったのでいつかリベンジしたい。年下×年上七灰♀「やっと見つけた。まさかこんなところにいるなんて、会えて嬉しい」
下校時間、学校の校門前で少女に頬を染めながら迫る少年。これが他人事ならさぞ面白いだろうが、当事者だと周りの視線が痛すぎる。
「灰原」
「とりあえず」
場所を移動しようか、と灰原女史は提案した。
「年上!?」
駅前のファミレスに移動し、まずはお互いの近況を話し合う。灰原が三年生の十八歳だと自己紹介したところで七海が声を荒げた。
「そんなに意外?」
「五条さんたちより年上なのは意外だが、それよりも学生として一緒にいられる期間が短いことが悔しい。私はまだ一年なのに」
「普通の高校だと早いよね」
高専は四年制だったから気にならなかったが普通高校の二歳差は大きい。
1279下校時間、学校の校門前で少女に頬を染めながら迫る少年。これが他人事ならさぞ面白いだろうが、当事者だと周りの視線が痛すぎる。
「灰原」
「とりあえず」
場所を移動しようか、と灰原女史は提案した。
「年上!?」
駅前のファミレスに移動し、まずはお互いの近況を話し合う。灰原が三年生の十八歳だと自己紹介したところで七海が声を荒げた。
「そんなに意外?」
「五条さんたちより年上なのは意外だが、それよりも学生として一緒にいられる期間が短いことが悔しい。私はまだ一年なのに」
「普通の高校だと早いよね」
高専は四年制だったから気にならなかったが普通高校の二歳差は大きい。
まどろみ
TRAINING四分の三と対で考えていたもの。二つともどうにか生き残ってほしいと考えた結果。どむさぶはほんの少し。英語に訳をつけてるのは後から自分がすぐわかるようにです。七→(←)灰Qどうして日本語で言わないの?
A日本語だと灰原は能力関係なしに言うことを聞いてしまうから
四分の一の成分で生き残る(Dom/Subパロ?)祖父から送られてきた本と手紙。異国の言葉で書かれたそれに興味を惹かれ、手紙より先に本を手に取る。数ページ読み進めた所でドアがノックされた。
「どうぞ」
「七海ー!」
予想していた通り灰原が教科書を片手に入ってきた。
「七海!明日の課題わかんないよー!」
明るく頼もしい彼だが、苦手な座学の前に困り果てた顔をしている。彼に好意を寄せてる身としてはこうして頼られるのは嬉しいものであった。
「?どうしたの?」
「いや…」
きみの顔を見ていたとは言えなくて視線を逸らす。
「七海、大丈夫?」
「…!」
何を思ったのか距離を詰めて私の顔を覗き込む。驚きと羞恥で思わず先ほどまで読んでいた本に書いてあった単語を叫んでいた。
「kneel(跪け!)」
569「どうぞ」
「七海ー!」
予想していた通り灰原が教科書を片手に入ってきた。
「七海!明日の課題わかんないよー!」
明るく頼もしい彼だが、苦手な座学の前に困り果てた顔をしている。彼に好意を寄せてる身としてはこうして頼られるのは嬉しいものであった。
「?どうしたの?」
「いや…」
きみの顔を見ていたとは言えなくて視線を逸らす。
「七海、大丈夫?」
「…!」
何を思ったのか距離を詰めて私の顔を覗き込む。驚きと羞恥で思わず先ほどまで読んでいた本に書いてあった単語を叫んでいた。
「kneel(跪け!)」
まどろみ
TRAININGついったで日i本生まiれのNさんのタイトルで投稿していたものに加筆修正と七視点を追加したもの。七→←灰四分の三の成分で生き残るなんてことはない二級任務。七海の声を後ろに聞きながら歩いているとその気配が消え目の前にサラリーマン風の成人男性が現れた。日本生まれのNさんと名乗った彼はネクタイを拳に巻きながら進んでいく。一人取り残された僕は慌ててNさんの背中を追う。進んだ先には重い空気が漂い強い呪力を放つ産土神…一級呪霊がいた。等級が上の呪霊に一瞬ひるんだ僕を背中に庇いながら、Nさんはネクタイを巻き付けた拳を振り回し「破ぁ!!」と叫ぶ。Nさんの力でアッー!と言う間に一級呪霊はいなくなった。日本生まれはスゴイ。僕はいろんな意味で思った。
「…私はコピペ改変が聞きたいわけではないのですが」
任務帰りの車の中で僕は七海から尋問されていた。呪霊が祓われた形跡と呆然とする同級生、見知らぬ呪術師の残穢という現場のみを目撃した彼が説明を求める気持ちはわかる。だけど僕の力では某コピペのように話すので精一杯だった。
1788「…私はコピペ改変が聞きたいわけではないのですが」
任務帰りの車の中で僕は七海から尋問されていた。呪霊が祓われた形跡と呆然とする同級生、見知らぬ呪術師の残穢という現場のみを目撃した彼が説明を求める気持ちはわかる。だけど僕の力では某コピペのように話すので精一杯だった。
海星(みほし)
MOURNINGプロット未満の七灰漫画Webオンリー用に練っていたのですが、アニメの余韻に浸り過ぎて全く筆が進まなかったので一部を抜粋してお焚き上げします。いつか何かになってほしい。 5
nononoko1996666
TRAINING怪我した灰原と、それを世話する七海の話。まったくエロくはないですが、七海が灰原の体に触っているので要注意です。
付き合っていません。
看病する七海を書きたい!と思っていたら、ただ脱がしてるだけの話になってしまった…。
その理由外から聞こえる雨音はだんだんと激しさを増し、部屋の大きな窓も、カタカタと揺れはじめていた。
「すみません、これしか用意がなくて…」
「いえ、助かります」
「ありがとうございます!一晩だけだし、大丈夫ですよ」
補助監督が申し訳なさそうに、タオルと氷のうを七海に渡す。
任務後に台風が直撃し、更に補助監督の車が土砂に流され、乗っていた補助監督を庇い、灰原が右手を痛めるという重なり過ぎる不幸が襲った。
高専の迎えは早くても明朝だという連絡があり、辛うじて3人は近くにあった山小屋に避難したのだった。
ベットに座っている灰原は顔こそ平然としているが、破れた制服から覗く右手首は肘にかけて赤く腫れ上がっている。
見るからに痛々しい様子が伺えるが、若い補助監督に心配をかけまいと左手を上げ微笑みかけた。
2322「すみません、これしか用意がなくて…」
「いえ、助かります」
「ありがとうございます!一晩だけだし、大丈夫ですよ」
補助監督が申し訳なさそうに、タオルと氷のうを七海に渡す。
任務後に台風が直撃し、更に補助監督の車が土砂に流され、乗っていた補助監督を庇い、灰原が右手を痛めるという重なり過ぎる不幸が襲った。
高専の迎えは早くても明朝だという連絡があり、辛うじて3人は近くにあった山小屋に避難したのだった。
ベットに座っている灰原は顔こそ平然としているが、破れた制服から覗く右手首は肘にかけて赤く腫れ上がっている。
見るからに痛々しい様子が伺えるが、若い補助監督に心配をかけまいと左手を上げ微笑みかけた。
nononoko1996666
TRAINING呪詛師灰原③(①から同じ設定)。灰原くん、生きてたら虎杖くんと絶対仲良くなるでしょ……泣。
寝不足七海。(七海視点)。
ほんわか?を目指しました。
幕間このところずっと眠りが浅く、夜中に何度も目覚めてしまう。その原因を自分なりに痛いほど理解していた。
つい先日、呪詛師となった灰原と会ったからだ。
共に食事をし、大きな口を開けて笑う灰原は昔の面影とまったく変わらない、それがただ悲しかった。
ふと枕元のスマートフォンがチカチカと光り、何気なく触ると、知らない番号からショートメールが届いており、指が止まる。
『七海、虎杖くん動かないんだけど、どうしよ?
とりあえず、ここに来て』
「……………は?」
メッセージにはその文書と、東京駅近くのホテルの住所だけが記述されていた。
✳✳✳
「七海ごめんねー、こんな夜中に来てもらって」
「灰原っ、…虎杖くんは…どこです?貴方まさか…」
2060つい先日、呪詛師となった灰原と会ったからだ。
共に食事をし、大きな口を開けて笑う灰原は昔の面影とまったく変わらない、それがただ悲しかった。
ふと枕元のスマートフォンがチカチカと光り、何気なく触ると、知らない番号からショートメールが届いており、指が止まる。
『七海、虎杖くん動かないんだけど、どうしよ?
とりあえず、ここに来て』
「……………は?」
メッセージにはその文書と、東京駅近くのホテルの住所だけが記述されていた。
✳✳✳
「七海ごめんねー、こんな夜中に来てもらって」
「灰原っ、…虎杖くんは…どこです?貴方まさか…」
nononoko1996666
TRAINING潜入任務。一般の高校生にめちゃくちゃ馴染む灰原と、それを見てめちゃくちゃ嫉妬(無自覚)する七海。
灰原くんの術式捏造。ゆーじくんみたいな直接攻撃型だとは思うけど、猪野くんみたいに降霊術とか使えたら良いな~と。術式教えて〜。
戦闘シーン凄い適当です…。
灰原雄は術師としては✕✕✕「東京都立技能育成専門学校から来ました、灰原雄です!よろしくお願いします!!」
「隣に同じです。…七海建人と申します、よろしくお願い致します。」
見慣れないブレザー姿が、妙にしっくりくる灰原は、教壇の前に真っ直ぐに立ち声を張り上げた。
私も同じように無難に挨拶をすると、教室を見渡す。高専に入ってから忘れていたが、普通の教室というのは賑やかなもので、何十人もの視線を一新に感じる。
「という事で、2人は一週間交流生としてこのクラスに在籍する。皆よろしく頼むなー」
担当教師は軽く説明すると、騒ぐ生徒達を無視し授業を始めた。
淡白な性格の教師で良かったが、急な交流生という登場に、当たり前だが学生達は驚きを隠せず呆気に取られ、授業が終わると、一斉に私と灰原の前に集まり質問攻めに合う羽目になった。
3256「隣に同じです。…七海建人と申します、よろしくお願い致します。」
見慣れないブレザー姿が、妙にしっくりくる灰原は、教壇の前に真っ直ぐに立ち声を張り上げた。
私も同じように無難に挨拶をすると、教室を見渡す。高専に入ってから忘れていたが、普通の教室というのは賑やかなもので、何十人もの視線を一新に感じる。
「という事で、2人は一週間交流生としてこのクラスに在籍する。皆よろしく頼むなー」
担当教師は軽く説明すると、騒ぐ生徒達を無視し授業を始めた。
淡白な性格の教師で良かったが、急な交流生という登場に、当たり前だが学生達は驚きを隠せず呆気に取られ、授業が終わると、一斉に私と灰原の前に集まり質問攻めに合う羽目になった。
nononoko1996666
MOURNING呪詛師灰原②(前の話とはまったく続いていません)。自分に出来ることを精一杯やっていたら、呪詛師になってしまった灰原。呪術師の七海は灰原くんの邪魔ばかりしてる。
明るい灰原くんはいません。酷い灰原くんはいます。
あと激重七海はいます(七海視点)。
別に灰原くんに呪詛師が似合うとかじゃなくて、完全な私の趣味です!書きたいとこだけ!
暗転「………ぁ」
「灰原っ!!!」
必死に腕を伸ばすも届かず、名前を呼ぶことしか出来なかった。
一瞬にして鉄骨が崩れ落ち、コンクリートの破片が辺り一面に飛び散る。
灰原と依頼主が中に取り残されてしまい、焦りながら私が鉈を必死に振りかざしている間に、もう一人の依頼主が居なくなっていた事に気付けなかった。
「どうか、生きていてくれ…」
✳✳✳
縋るような灰原の泣き顔を、初めて見た。
見開いた瞳からは止めどなく涙が流れ、腕に抱えている依頼主を見詰めている。
「ねぇ、…あの当主って言ってた人、この子置いて逃げたんだ。…ねぇ、どうしてかな?」
「考えるな灰原、こっちへ来い…早く」
今回は嵌められたのだ。私達はあの当主という男に、2級に依頼する任務にしてはおかしいと感じていたというのに。
2168「灰原っ!!!」
必死に腕を伸ばすも届かず、名前を呼ぶことしか出来なかった。
一瞬にして鉄骨が崩れ落ち、コンクリートの破片が辺り一面に飛び散る。
灰原と依頼主が中に取り残されてしまい、焦りながら私が鉈を必死に振りかざしている間に、もう一人の依頼主が居なくなっていた事に気付けなかった。
「どうか、生きていてくれ…」
✳✳✳
縋るような灰原の泣き顔を、初めて見た。
見開いた瞳からは止めどなく涙が流れ、腕に抱えている依頼主を見詰めている。
「ねぇ、…あの当主って言ってた人、この子置いて逃げたんだ。…ねぇ、どうしてかな?」
「考えるな灰原、こっちへ来い…早く」
今回は嵌められたのだ。私達はあの当主という男に、2級に依頼する任務にしてはおかしいと感じていたというのに。
nononoko1996666
MAIKING呪詛師灰原(狂っても明るい灰原くん!)。例の件で生き残ったけど、その後、妹とかを上層部に利用されて殺されて狂って夏油さん側についた灰原。な設定(最低)。
七海とは友情以上恋愛未満な(?)関係。
美しい世界(仮)「あ!七海ー、久しぶりだね」
目の前に現れた彼は、屈託なく笑っていた。その顔が昔と変わらず幼いままで、私は白昼夢でも見ているかのような、現実との区別が追いつかず、目眩を起こしそうだった。
「…灰原」
手が震えるのを必死で隠し、背中にある鉈をいつでも出せるように腕を回す。
そしてひと呼吸し、頭を落ち着かせながら、辺りを注意深く観察する。
駅前のこの場所は金曜日の夜という事もあり、多くの人々で賑わっている。夏油さんや他の呪詛師の気配も感じない。
周りの声が雑音に聞こえはじめ、灰原が口を動かすのを待つしかなかった。
そんな私の様子を気にすら留めず、灰原は明るい笑顔のままはっきりと応えた。
「今日はたまたま買い物に来てたんだけど?…そんな怖い顔しないでよ」
2685目の前に現れた彼は、屈託なく笑っていた。その顔が昔と変わらず幼いままで、私は白昼夢でも見ているかのような、現実との区別が追いつかず、目眩を起こしそうだった。
「…灰原」
手が震えるのを必死で隠し、背中にある鉈をいつでも出せるように腕を回す。
そしてひと呼吸し、頭を落ち着かせながら、辺りを注意深く観察する。
駅前のこの場所は金曜日の夜という事もあり、多くの人々で賑わっている。夏油さんや他の呪詛師の気配も感じない。
周りの声が雑音に聞こえはじめ、灰原が口を動かすのを待つしかなかった。
そんな私の様子を気にすら留めず、灰原は明るい笑顔のままはっきりと応えた。
「今日はたまたま買い物に来てたんだけど?…そんな怖い顔しないでよ」
nononoko1996666
MOURNING呪詛師(灰原に二度と危険な目に会ってほしくなくて、灰原が補助監督に復帰した後に夏油側についた)七海✕補助監督(例の任務で何とか生き残って補助監督やってる。補助監督だけど特例でたまに戦う。七海が呪詛師になったのは自分のせいって分かってる)灰原 の話。
前置きが長い。(すみません)書きたいとこだけ!
幕引き「…お疲れ様、ゆっくり休んでね」
生徒達を車から降ろすと、灰原はそれぞれに労いの言葉を掛ける。
学生寮へと向かう彼らの、足取りはひどく重い。
「はぁ…」
見送りが終わり車に戻ろうと踵を返す。珍しく溜息をついた灰原は、自身も疲れている事を自覚していた。
今日の任務は事前に窓から聞いていた呪霊の数とはまったく情報が異なり、桁違いに多かったのだ。いくらか現場経験を積んでいる3年生でも、苦戦していた程である。
「無事で何よりです」
後ろに人の気配はしなかった。
「…っ」
突然の声に、灰原は咄嗟に前へと踏み込み間合いを取った。そして、注意深く後方にいる人物へと目を向ける。
「灰原、久しぶりですね」
「え、………な、なみ?」
「そんな顔をしなくて良いでしょう?」
2255生徒達を車から降ろすと、灰原はそれぞれに労いの言葉を掛ける。
学生寮へと向かう彼らの、足取りはひどく重い。
「はぁ…」
見送りが終わり車に戻ろうと踵を返す。珍しく溜息をついた灰原は、自身も疲れている事を自覚していた。
今日の任務は事前に窓から聞いていた呪霊の数とはまったく情報が異なり、桁違いに多かったのだ。いくらか現場経験を積んでいる3年生でも、苦戦していた程である。
「無事で何よりです」
後ろに人の気配はしなかった。
「…っ」
突然の声に、灰原は咄嗟に前へと踏み込み間合いを取った。そして、注意深く後方にいる人物へと目を向ける。
「灰原、久しぶりですね」
「え、………な、なみ?」
「そんな顔をしなくて良いでしょう?」