masasi9991 @masasi9991 妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 422
ALL 道タケ漣 デググラ 妖怪ウォッチ 久々綾 かぶもも レクセル RMX クラテパ ヴァルフェン レオクリ ゼロクス ZXA 創作 ジクイア masasi9991DONE温泉でいちゃいちゃしているデググラ二人専用「なあ、そっち行ってもいいか?」 「おう。ちょうどここに座りやすい岩がある!」 おれが手招きするとグランツがパッと笑って、お湯の中に顔を半分沈めてすいすいっと泳いでやってくる。楽しそうだな! おれも泳ぎたい、がグランツはもうこっちにやってきてしまった。 「おれがそっちに行けばよかったなぁ」 「あっはっは! それじゃダメだな。おれがこっちに来た意味がない」 「うん?」 泳いできたグランツは、おれの腕の中にすっぽり入った。お湯から顔を出しておれの鼻先にそのお鼻をちょん、と。お湯の中でお鼻もポカポカになって、ピンク色だ。ううむ、近すぎてよく見えないが、暖かいのは間違いない。 「おれがここに来ちゃダメだったか?」 1289 masasi9991DONEいちゃいちゃしてるデググラ 1602 masasi9991DONEエッチ前デググラ 1351 masasi9991DONEいい夫婦の日のデググラいい夫婦の日「今日はいい夫婦の日らしいぜ」 「ほおーう」 商品棚の上にある掲示板にそんなことが書いてあるのを見つけて、なんとなく読み上げた。今日はいい夫婦の日ということで、記念日割で魚が安いらしい。まあ単にセールの口実として掲げているだけで、特に意味なんかないんだろう。 でも、そうか。今日はいい夫婦の日か。キミはなんて反応するだろうか? 何の気なしに言ったようなフリをして、反応を伺う。 キミは今日の割引のかまぼこを手にとって、じっと見つめている。 「うーむなるほど。白、ピンク……そうだ! ショートケーキだ!」 「あははっ。色が似てるからか?」 「そうそう。こんなふうに名前を入れてもらったり、顔を描いてもらうのはどうだろう」 1090 masasi9991DONE朝からいちゃいちゃしているデググラその翌朝のこと ふと目が覚めて、なんて気持ちのいい夜だったんだ! と胸をウキウキさせながら背伸びをして布団から身体を起こす。ちょっと名残惜しい暖かさがお布団の中に残っている。まだ少し暗い朝、まだ起きる時間にはちょっと早い明るさのお布団の中を覗き込むと、グランツが丸まって眠っている。 空気に触れた肩が少し寒いと言わんばかりでぷるっと震えた。そしてさらにお布団の奥へもぞもぞと潜り込む。 悪いことをしてしまった! そう思ってめくったお布団を慌てて元に戻す。いや元通り以上にしっかりくるんで包んでおいた。これで安心。 いやしかし、そうは言っても、これじゃグランツの顔が見えない。まだ起こすには早い時間ではあるかもしれないが、でもせっかくだし。せっかくの……いつもと特に、変わらない朝だ。いつもどおりによい朝だ。しかし特にぐっすり気持ちよく、眠れた朝だ。昨日はぐったり疲れて眠ったからな。 1564 masasi9991DONEおいしいものを食べようとしているデググラ板チョコは苦手 大きな背中がうーんうーんと唸っている。絵に描いたような悩み方だ。キミ見ているお店の看板は、店の名前が山盛りの白砂糖で描かれている。近付いただけで甘い匂いが。 キミを悩ます甘いものはいったいどんなものだろう? 興味を惹かれてそっと近付いて覗き込んでみると、そこに並んでいたのはチョコレートだった。 「どれにするんだ?」 「ワッ」 声をかけたら飛び上がりそうなぐらいにびっくりされる。丸い目がいつもより真ん丸だ。その大きな背中でチョコレートについて一生懸命考えていたってギャップが、最高にかわいい。 「どれにしようか、というか買うか買うまいか、というか」 また腕を組んで悩み始める。昼下がりのマーケットどのお店も客は少なくまったりとしている。しかしここみたいな甘いものの店は例外だ。デグダスと同じように、商品の前で悩んでいる客が他にもチラホラ。甘いものの魔力ってやつらしい。 1449 masasi9991DONE飲み会の席でいちゃいちゃしているデググラ飲みすぎ注意「デグダス!」 とおれに呼びかける声がすぐに聞こえた。お店のドアを開けてすぐ、むしろ開けた瞬間、もしかしたら開けるちょっと前だったかも? なんにせよ非常にありがたい。こえの方向を見れば、すぐにグランツが見つかった! 「こっちだ! あっはっは。報告書、思ったより早く片付いたんだな? お疲れ様、デグダス」 「うむ。今日はもう喉が乾いて喉が渇いて! はやく冷たい麦ジュースを飲みたくて急いでやっつけた! ……でもあとで一緒に確認してくれ」 「ああもちろん」 グランツの横がちょうど空いていたから、そこに座らせてもらった。賑やかな飲み会のテーブルには麦ジュースのグラスがいくつも並んでいる。それにたくさんの料理も。しかしおれの分はない。まあ遅れて来たのだから仕方がない。 1581 masasi9991DONEいちゃいちゃしてるだけのデググラあまがみ お鼻がこちょこちょする。しかしそれもなんだか悪くない。それどころかそのこちょこちょ感がうれしいような、楽しいような、ドキドキするような。それにちょっと眠たくなる、が他の気持ちの方が勝ってこのフカフカのソファの上で寝落ちということだけは免れている、というような今日このごろなのだ。 ソファのフカフカに二人で座っているととても暖かいというのも、眠気を誘う。グランツがおれにぴったりくっついているのでさらに暖かい。そしてさらにもっとくっつくように、おれもグランツを抱き寄せる。グランツはその体勢でめいっぱい背伸びをして、おれの鼻をがじがじしている。いったいなぜだ? よくわからないが、いくら噛まれても痛くない。あまがみというやつだ。がじがじの途中にペロペロもしている。つまりそれがこちょこちょの正体だ。 979 masasi9991DONEキスしてるデググラ masasi9991DONEおやすみ前にいちゃいちゃしているデググラごきげんなので 今日はごきげんな日だ。もう寝る時間だというのがもったないくらいの素晴らしい胸のワクワク。眠りたくない。しかしこうしてお布団の中に沈み込んでいるこの時間も含めて、今日というとってもいい日の一部なのだ。 少し冷えるような秋の夜だがお布団の中はとてもとても暖かい。あと少し重い。胸の上にグランツが乗っかっているのだ。そしてこの重さがまた、非常にちょうどいい。安心する重さだ……、とても暖かいし。それはさっきも考えたか。しかし何度考えたっていいじゃないか。おれの胸の上に乗っかってゴロゴロしているグランツは暖かくてちょうどいい重さで、とてもすごい。 こんないい日の夜に、本日の採掘で見つけた宝石のカケラを指につまんで覗き込んでいる。爪の先より小さなトルマリンの原石は売ってもあまり高い値は付きそうになかった。この小ささなのに中心に黒鉄鋼らしき不純物も入っているし。しかしそれが何かの目のような、優しい形にも見える。特にこうしてランプに透かしてみていると、なおのことだ。キラキラ。どこかで見たことのある青いキラキラが、ランプの灯りを静かに反射している。 1664 masasi9991DONE朝からいちゃいちゃしているデググラお返しはこのあと 眩しい朝の気配を感じて寝返りを打った。まだ眠っていたい。今朝は本当に眠い。キミが起こしに来てくれてこんなに嬉しいのに、起こしに来るキミを待つ時間も楽しみたいってのに、今朝は眠くてたまらない。昨晩、ぐったり疲れて眠ったからかな。疲れ切って熟睡した感覚とほんのり残るけだるさがきもちいい。 が、だけど、起きないと。 「グランツ。今日は、お元気……かな?」 そっとめくられたブランケットから、キミの声とキミのにおい……それに窓から入る光を遮るキミの形の大きな影が入ってくる。朝食の匂いや、屋根でさえずる鳥の声なんかも。 キミが起こしてくれてるんだから、起きないと。早く起きたいってときに限って身体は言うことを聞いてくれない。キミだって疲れてるはずなのに、おればっかり寝坊してるなんて……。 1329 masasi9991DONE朝からいちゃいちゃしているデググラ笑うのが上手 ベッドの中で半分目が覚めている。なんとなく眩しいような気分。 半分、開いてるような閉じてるような瞼の裏に映るのは、まだカーテンが閉まっていて薄暗い寝室だ。それでもカーテンの隙間から入る朝日の白さが眩しい。それで目が覚めてしまいそうなくらい。 もうすぐデグダスが起こしに来る頃だ。それまでに全部目を覚ましてしまうのは勿体なくて、改めてベッドの中に頭まですっぽりと潜り込んだ。我ながらなんだか変なワガママだけど。寝ぼけているのかな、と寝ぼけた頭で考える。わからないな。 わかるのは一階の台所で朝食を作っているキミの気配ぐらい。その気配が廊下に出てきた。階段の方に向かっている。階段を登ってる。もうすぐだ。ドキドキする。嬉しくて胸の奥の方が落ち着かない。毎日の些細なことに、いつでも何度も幸せで、慣れない。 1748 masasi9991DONEいちゃいちゃハロウィンのデググラ masasi9991DONEハロウィンのデググラ masasi9991DONEいちゃいちゃしてるだけのデググラ洞窟はひとりじめ ふう、と大きなため息をつくと、そんな音までボオンボオンと反響した。洞窟の中はいつも不思議だ。それともおれのため息がデカすぎたのか? 「あっはっはっはっは! 疲れてきたみたいだな。ちょっと休憩にしようぜ」 グランツの笑い声も大きく響いて聞こえる。あっちこっちでグランツが笑っているみたいでこれも楽しい。当の本人はおれのいる場所より一段下の岩盤にいて、まだケラケラ笑いながらおれに向かって手を伸ばしていた。 「お昼……は食べたから、おやつの時間だ!」 「そうしよう。わっ」 グランツの手を引っ張って、こっちに登ってきてもらおうと思った。しかし予想外だったのか、登る前にバランスを崩させてしまった。 崖は腰ぐらいまでの高さで、そう高くはない。おれはすぐにしゃがんでグランツの腰を掴んで抱き上げる。 1058 masasi9991DONE現パロ 映画を見ているデググラホラー映画を見よう!「うひゃっ」 とたまらず声が出た。静かなシーンでおれの声だけが部屋に響く。少々まぬけな雰囲気に。するとおれの隣でグランツが小さな声でクックッと笑った。 「そんなに笑うことないじゃないか」 おれはなんとなく小声で喋った――なにせ画面の中の主人公たちも静かなビルの中でがんばっている。大きな音を出したら刃物などを持った殺人鬼に見つかってしまう、というものすごく緊迫したシーンがもう二十分ぐらい続いている。見ているこちらとしても大きな音を出して邪魔をしてはいけない、という気分になるのだ。もちろんそれは映画の中のお話で、画面の外の我々が騒ごうと歌おうと踊ろうと、まったく関係ないのだが。 「ふふ、すまない。あんまりかわいい悲鳴だったから」 2124 masasi9991DONEビールを飲みつついちゃいちゃしてるデググラこぼれた一口分 例えば麦ジュースなんかの炭酸の瓶を開けるとき、どうしてもキミの手元をじっと見てしまう。今日も気になる。キミの太い指が、ちょっと窮屈そうに栓抜きを握って瓶の口に指をかける。 よく冷えた瓶の表面に小さな水滴が無数に現れている。キミの指が冷たい水滴で濡れているのを見ていると、こちらまで涼しくなってくる。熱いキミの手のひらにその水滴は、きっとちょうどいい冷たさだろう。 と、そんなことを考えていると、いつの間にかデグダスはおれの方を見て笑っていた。 「グランツ、今日も期待をしているな?」 「え? あれ、気付いてたのか? そんなつもりじゃないんだ」 まさか気付かれているとは思わなくて、慌てて否定する。まるでキミの手付きが危なっかしいって失礼な心配をしていたみたいじゃないか。もちろんそんな気持ちは微塵もない。 1486 masasi9991DONEいちゃいちゃしてるデググラ朝にのんびり「グランツ、朝だぞ。今日はとってもいい天気だぞ」 声をかけつつ寝室の窓を開ける。朝日が眩しく、いい天気すぎるぐらいいい天気だ。しかし窓から吹き込んだ風は少し肌寒かったかな。ベッドの上でお布団にくるまっているグランツが、さらにモゾモゾと動いて丸くなった。窓を開けっ放しにしておくのはやめておこう。 「なあグランツ、朝のお味噌汁の具はなにがいい? おれも寝坊してしまったから今から作るんだ」 「んん……」 お布団の中からもにょもにょと声がする。ちゃんとおれの声を聞いてくれていたらしい。おれもベッドに腰掛けて、グランツの入ったお布団を上から揉む。 モミモミ。そういえば昨日の夜は冷えたから、厚手のブランケットを二枚かぶって寝たのだ。なので二枚のブランケットに包まったグランツを上から揉んでも揉んでもブランケットの感触。ウーム。 1440 masasi9991DONEおやすみ前にいちゃいちゃしてるデググラ今日のおねだり グランツはもう眠っているかもしれない。そーっとそーっとお布団に入らなければ。しかし黙ってこんにちはするのも気が引ける。 「おじゃまいたします」 可能な限りこっそり小声になるように、丸く盛り上がったお布団に向かって囁いた。そしてベッドに上がろうと片足をかけると、お布団の中からフフッという小さな笑い声が。 「起きていたのか?」 「ああ。キミを待ってた」 お布団をめくるとニコニコ顔のグランツが出てきた。裸の肩を小さく震わせているのが、夜のおやすみ前の淡いランプの明かりの中でもよくわかる。 相変わらずこんな格好じゃ風邪を引いてしまうな。急いでお布団に入らなければ、と慌てるが、どうしてもこのベッドはおれには小さいのでまごまごしてしまう。するとさらにグランツが吹き出し、大きな目と口で笑い始めてとてもかわいい。 2148 masasi9991DONE初夜の翌朝のデググラ 1187 masasi9991DONEいちゃいちゃしてるだけのデググラ秋の味覚の楽しみ テーブルの上に土鍋がどん! と置いてある。蓋の隙間から秋のいい匂いが部屋中に漂う。 「うーん……これはきのこ……そして栗……鮭……だ!」 「あっはっはっは。正解だ! もしかしておれが料理しているところを見ていたのか?」 「おっ? 今日はグランツの方がうっかりしているじゃないか。おれは今帰ってきたばかりだから見ていないぞ! 匂いでわかる。おれは食いしん坊だからな」 「そうかな? 匂いだけでわかるのは、キミの方が料理がうまいから、勘が働くんじゃないか」 「えっおれの料理が上手? ムフっフっフ、それほどでも! ありがとう! 実にありがとう!」 「今日の料理当番はキミほどには料理上手じゃないから、味の方は大目に見てくれよ」 1131 masasi9991DONEデググラの足舐め 1347 masasi9991DONEハロウィンのデググラ 8046 masasi9991DONEしんみりといちゃいちゃしているデググラそういうもの 大きな背中を丸めて床の上に並べた色とりどりのかけらを覗き込んでいる。隣りに座ってその横顔を見つめると、いつもの真剣な表情とはちょっと違う、柔らかい笑顔だった。 「きれいだなぁ。グランツも、欲しいものはあるか? こういうのも好きだろう」 「ああ。見せてくれ」 そいつはこの間デグダスが海の近くへ採掘へ行ったときに、弟妹への土産として砂浜で拾ってきたものだ。鉱石じゃない。砂と波で削られた小さなガラス片。二人にどれを渡そうか、と仕分けをしているところだった。 「こういうものもな、金にはならんが、きれいでいい」 「金になる方がいいか?」 「そりゃあそういう仕事だからな」 キミはそうやって何かを誤魔化すように大きな口を開けてケラケラと笑ってみせたが、キミが一人で年の離れた弟妹を育て上げたこと、そのために採掘師の仕事に誇りを持って生活費を稼いでいたことは、何も恥じるようなことじゃないと、思う。 1342 masasi9991DONEラッキースケベのデググララッキースケベ1「うわぁっ」 落石だ! 崖の近くで作業をしていたグランツが、反射的に飛び退いた。ガラガラガラ……と音を立てて岩が落ちてくる。 ほんの短い間だったが、たいへんな轟音と砂埃だ。採掘はいつも危険と隣り合わせ。このようなことに備え、ペアで作業に当たるのは非常に大切なことである。おれとグランツのように。 「大丈夫か、グランツ?」 「ん。ああ、なんとか。キミがクッションになってくれたおかげだな」 と、おれの胸元でグランツがお返事をした。ムム? と思って自分の腕の中を覗き込むと、いつの間にやらおれは逃げてきたグランツを抱きとめていたようだ。おれの胸板にグランツの頭がうもれている。 「キミが居てくれて助かったよ」 そこで喋られると胸がほよんほよんとしてくすぐったいのだが、グランツの命が救われたとなればくすぐったさなど安いものだ。〇・一グラムのクルブルク銅よりも安い。 718 masasi9991DONEかき氷とデググラ季節外れのせい 横でグランツが腹を抱えて笑っている。いや腹を抱えて笑うのをこらえている。きっとおれにお気遣いしてくれている……。しかし笑いとは止めようと思って止められるものではないのだ。一緒に座っているソファにはグランツの笑いの波動がカタカタとした揺れとして伝わり、おれの全身にも伝わり、おれの手元も揺れ、おれが掴んでいるこの真っ白なかき氷もまた、小刻みに揺れている。 「あっ」 かき氷が崩れる! ……上の方だけ。ガラスの器の上にきりたつ雪山のように積み上がったかき氷の先端が、ホロリとあえなく崩れてしまった。 「フッ……プハッ、そいつはもう食べちゃうしか道はないんじゃないか?」 「ウームムムム。やはりか……融けてしまうものな……」 1530 masasi9991DONE一週間ぐらいの採掘から帰ってきたデググラ 1997 masasi9991DONEたい焼きとデググラ両方食べるには デグダスは、まさに目は口ほどに物を言うという言葉がぴったりだ。 「こっちの方がよかったか?」 「え!? いやいや。……なーんでわかったんだ?」 「なぜだろうな? キミが昨日の寝言であんこが食べたいと言っていたからかもしれないな」 「おれは昨晩そんな寝言を言っていたのか。もしかして、今日のマーケットにたい焼き屋が出ていることを予知していたのか!? むむむ、予知夢……」 「まあ寝言というのは冗談なんだが。それで、どうする? 交換するか」 「ん? 交換? おまえのあんこと、このおれのカスタードを?」 「そうだ。いいアイディアだろ?」 まだホカホカの二つのたい焼きを見比べつつ、真剣に考える。今、キミの顔に浮かんでるのは「困ったな」の文字。なるほど。 684 masasi9991DONEいちゃいちゃしてるデググラ〇〇のパンツ「エッ!? それが!? 一体どうやって」 「これがこう。足はここを通して、この紐がこの真ん中……」 「だっ、ダメ! ダメダメダメダメダメ! ちゃんと服を、着なさい!」 「服はちゃんと着るさ、この上に」 「当たり前だ! そうだとしても、いやらしいのはよくない! 断固反対いたします!」 「キミしか見ないのに」 「そ、そっ……それは、もちろんそうでないと困る。おれもそのつもりでございますけれども! いいからいつものおパンツとお洋服を着て下さい。風邪を引いてしまうから」 「風邪を引きそうなのはお互い様じゃないか?」 「それはだってお前が突然その紐みたいなのを出すからびっくりしてしまって」 「あっはっは。その言い方だと手品でも見たみたいだな!」 652 masasi9991DONEデググラいちゃいちゃしてるだけ 2278 masasi9991DONEおやすみ前のデググラあたためておいた お布団がまるまると盛り上がっている。うまく隠れたつもりかもしれないが、おれにはしっかり見通しだ。お尻隠して頭隠さず! 頭はこっちかな、お尻がこっちかな? お布団をペラっとめくる。 「ふっ、あははっ! そっちは足の方だ!」 グランツのお尻が笑った!? じゃなくてお布団の中から元気よく笑っている声が聞こえた。間違えてめくってしまった足がジタバタしてる。 「すまんすまん。寒かったかな」 おれがめくったのと逆側のお布団から、グランツがチラッと顔を出した。まだまだ笑って、肩を揺らしている。白いお布団と枕の上で、青い髪がキラキラサラサラ波打っている。 「キミも早くベッドに入った方がいい」 「うん、もちろん。お待たせいたしました」 1134 masasi9991DONEおやすみ前のデググラもうお布団の中「珍しいな、グランツ。おまえがおとなしくお布団に入っちゃうなんて」 「その言い方だといつもおれが暴れてるみたいじゃないか」 お布団に潜っていたグランツが、ひょいっと顔を出して含み笑いをした。ニコニコの口元からこぼれそうな笑顔がとてもいい。寝る前だというのに、おれはとっても元気いっぱいになってしまう。 「確かに、グランツは暴れたりしないな。むしろ……」 「むしろ?」 「いや、なんでもない!」 むしろ暴れてるのはおれの方じゃないか? なんてことを口に出しそうになって、ちょっとお恥ずかしくて慌てて口を結んだ。 反省……してはいるのだ。いつもいつも。反省を次につなげよう。 「デグダス」 「おっと。お邪魔いたします」 1110 masasi9991DONE浴衣のデググラ浴衣の日「ぷ。うぷぷぷぷ」 変な声が出てしまったぞ。我慢のしすぎだ。しかしこうして我慢しなければ、きっと邪魔になってしまうものな。 「なあデグダス。この浴衣、サイズが合ってないんじゃないか?」 「ぷはっ。わはっ……いや、そんなことは、ないはずだぞ。去年もこれを着ていたもの」 「それは覚えているけど」 グランツの手がおれの襟の方からすーっと降りてきて、おれのお腹をこしょこしょとさすった。 「むっ、むフフ」 いや違うぞ違うぞ。グランツの手は紐をなんというか、こうしてアレしているのだ。浴衣の紐をだな。けっしてこしょこしょしているわけではない! ちょっとヒンヤリしたグランツの指の先がおれの脇腹にこしょこしょするけど、笑ってはいけないのだ。着付けをしてもらっているのだから、邪魔してはいけない! 1141 masasi9991DONE夏のデググラ夏のお楽しみの前の夜 ベッドに入る前のキミの背中を見てるだけでも、キミが今どれほど明日を楽しみにしているかよくわかる。その大きな広い肩と背中が物語っているんだ。今にもスキップをし始めそうだけど、さすがに寝室はそれほど広くはない。だからキミは我慢してうずうずしている。かわりに鼻歌を控えめに、そう、夜だから騒がしくならないように控えめにフンフンと歌っている。それで背中が上機嫌に揺れている。 「なあ、もう準備は大丈夫じゃないか?」 「そうかな。水着に上着に替えのパンツにお弁当に……」 「お弁当は明日の朝に準備しなくちゃな。それか、海の近くに店でも出てるかもしれない」 「ほおぉう。それもいいなあ。ということはお財布と」 「デグダス。もうさっき全部確認しただろ?」 1001 masasi9991DONEおいしいもの食べてるデググラです焼き立てのナッツ 祝日のマーケットの人混みでも、キミの姿は見つけやすい。遠くからもよく見える大きな身体はもちろん、その仕草や雰囲気が目印になる。多分、数キロ離れた先でだって、おれはちゃんとキミを見分けられる自信がある。 「デグダス!」 しかしマーケットに並ぶ露店の一ブロック先から声をかけても、キミは気付かなかった。人出が多すぎて、ちょっとやそっとの声じゃ飲まれてしまう。それにキミはなにやらワタワタと慌てていて、目の前のものに集中しているようだ。 待ち合わせの時間には早い。約束した場所でもない。でももう自分の買物は済ませてしまったし、何よりキミを見つけてしまったし。だから人混みをかき分けて、キミのところへ向かう。 「デグダス」 1771 masasi9991DONEキャンディーひとつでいちゃいちゃしてるデググラキャンディーとほっぺ さっき妹のロッタナからもらったキャンディーを口の中に放り込んでから、キミの顔はさらに幸せでいっぱいになった。口の中でキャンディーが右に左に転がっている。横で見てるだけで、もごもご動いている唇や頬を眺めているだけで、こっちまで楽しくなってくる。キミは今日も幸せそうだ。「キャンディーを食べているだけでかわいいからキミはずるいな」「ンン?」 と返事をしてから丸い目をして少し慌てて、口元が動いて頬が丸く膨らむ。今はそこにキャンディーが入っているらしい。とてもわかりやすい。「ム……なんだって?」「なんでもないさ。いつものやつだ」「ん?」 頬にキャンディーが入ったままじゃ喋りにくそうで、ちょっと舌っ足らずになっている。困ったな。こんな些細なことでも、おれは今日も幸せだ。「リスみたいになってるぜ」 膨らんだ方の頬を指でつつくと、キミは大いにくすぐったそうにぎゅっと目を閉じる。それからまた口がもごもご動いて、キャンディーを口の中で転がし始めた。 またこっち側の頬に来たらつついてしまおうかな。狙いをつけて人差し指を立てていると、キミはそれを不思議そうに眺め 504 masasi9991MAIKING野宿しつついちゃいちゃしてるデググラ多分本にする 4567 masasi9991DONEキスの日のデググラです『キス』の日「グランツ、今日はキスの日らしいぞ!」 急に思いもよらないことを言われて、思わずそこに立ち止まった。隣を歩いていたキミの顔を見上げる。キミはそのままトコトコと先に歩いていってしまった。道の曲がり角まで行ってから、「あれ?」と首を傾げて立ち止まったキミを、おれは慌てて追いかけた。「どうしたんだ? 急に立ち止まったりして。残像かと思ったぞ」「ぷはっ。ふふ、だってキミが急にそんなことを言い出すからさ」「そうかそうか、やっぱりおまえも今日がキスの日だとは知らなかったんだな」「祝日とかではないしな。どうする、デグダス? 今日の晩飯は魚にするか」「魚?」 また隣に並んで歩き出したデグダスは、顎に手を当てて首をひねる。あんまりひねる過ぎると前が見えなくなりそうで危ないな、と顎に当ててない方の手を握って、手をつないで歩くことにした。「ほら、海で釣れる鱚のことだ。違ったか?」「ああ! なるほどなるほど! キスと鱚……うぷぷっ。違うぞぉ、キスと言ったら、いつもおまえとしている……ムフフ。ムフフな方らしい! おれも今日知ったんだがな。それにしてもグランツがうっかりしている 849 masasi9991DONEすごくいちゃいちゃしているデググラおいしいものをたくさん 大きな口をモグモグと動かして、大きな一口分を食べている。閉じた唇も、モグモグ、と一緒に動いていて、その唇の端は見ているうちにニコニコと嬉しそうな形に変わっていった。「うまい! これはうまいぞ、グランツ!」「ん」 食べ終わってすぐに、嬉しそうな一言。キミがおいしいものを食べている瞬間は、ただ見てるだけのおれも幸せを感じてしまう。「これこれ。食べてみてくれ! あーん」 キミは自分が注文した皿の上から、ローストされた大きな塊の肉をナイフとフォークでちょっと不器用に切り取っておれの前に差し出した。「ふふ。あーん」 楽しくなって笑ってしまう。キミが早く早くともどかしそうにフォークを揺らす。もっと笑いそうになるのを我慢して、口を開く。キミはそっと優しい手付きで、おれの口の中に料理を入れた。「もぐもぐ。ちょっと硬いからよく噛むんだぞ。もぐもぐ」 もぐもぐ? キミがそれを言うのか?「ンフッ、んっ……ふ、ふふ……っ。はあ。あはは。おいしいな! でも食べてる途中だってのに、そんなに笑わせないでくれ!」「むむ? おれが笑わせてしまったのか?」「ああ。とっ 1165 masasi9991DONEお休みの日の朝のデググラおはようのジレンマ 今日は日曜日だ! と、いうことにベッドから飛び起きてカーテンを開いた瞬間に気がついた。 日曜日。二階にある寝室の窓から見下ろすお休みの日のビレッジは、やっぱりいつもと違うのんびりかつワクワクした空気があるのだ。それが実際なんなのかはおれ自身よくわからんが、とにかく今日が日曜日だと思い出した瞬間にワクワクした。 二度寝がうれしい日曜日の朝だ! 仕事の朝より少し高い太陽からの光を顔面にいっぱいに浴びたのち、くるっとベッドの方へ向き直る。目は醒めた。でもやっぱり、二度寝だな。なにしろベッドの中にはまだグランツがいる。 お仕事だと思って急いで起こさなければと慌てていたけど、その必要はなくなったというわけだ。 窓を開けて、既に明るくなった寝室で再びベッドに戻る。すごいぞこれは。たいへんな背徳だ。ブランケットをめくってさっきまでと同じ場所に潜り込むと、太陽のホカホカにも似てまだ暖かだ。おれがここで寝てたからか? それとも、グランツが隣でまだスヤスヤしているからか? グランツはこっち向いて寝ている。お布団に戻ったおれは、ごそごそ動いてどんどん近づく。あんまりごそ 1153 masasi9991DONEお昼寝しながらいちゃいちゃしてるデググラお昼寝と夢のこと 昼食も終わって、キミがウトウトし始めたのが十分ぐらい前だろうか。確かに今日はいい天気で絶好の昼寝日よりだと思う。おれは午前に使った道具の手入れをしたかったからキミと一緒に昼寝はしなかったけど、隣ですやすや眠っているキミの寝息や寝言を聴いてるのはかなりいい気分だった。おかげで作業が捗る。 もうそろそろ、午後の採掘に出かけようかな。手入れも終わって腹ごなしも充分だ。だけど隣のキミはまだ気持ちよさそうに寝ている。寝入って十分ぐらい、それで起こしちゃかわいそうな気もする。 起こすか、起こすまいか、悩みつつ。でもすぐ起きるかどうか、少し頬に触ってみて確かめる……なんて、そのぐらいはいいかな? ただのイタズラだけど。 が、その前に道具をいじって汚れた手を洗った方がいい。採掘してるとどうせ手も顔も泥まみれになると判っていても、こんなに気持ちよさそうに寝てるキミの顔をあえて汚すのも気が引けるし。すぐ近くに小川が流れている。 そして立ち上がって、川の方へと向かったときだった。「うん、大丈夫だ!」「あれ? 起きたのか?」 背後でデグダスが大きな声を出した。振り返って見 1813 masasi9991DONEおやすみ前のデググラすぐに眠くなる キミはあっという間にいびきを立てて眠り始めた。おれはまだ眠れそうにない。いつものことだけど、まだ身体も心も、ドキドキして息が上がって落ち着かない。 きっとキミも同じように興奮して疲れているはずだ。額に汗が滲んでいる。身体のどこを触っても、普段よりも、なにもしていないときよりも熱く、汗ばんでいる。寝息だけが穏やかだ。口を大きく開いて時々いびきを立てて。その無防備なかわいい唇にしゃぶりつきたくなるけど、起こしてしまうわけにはいけないから我慢。ただゆっくり眠ってるキミをこうして眺めてられるだけでも感謝しなきゃな。 ベッドの中でキミと思う存分くっついてると、だんだんキミの熱が引いてくるのがわかる。おれを抱いて興奮していたキミの熱が、どこかに消えてしまうのは寂しい……と思いつつも、こっちも次第に落ち着いてきて、やっと眠たくなってきたような気がする。 いつも少し寝付きが悪い。ベッドに入ってからキミと激しい運動をしているせいだというわけではなくて――むしろそんな日はよく眠れる方だけど、なにもない日はもっと夜が長い。困るほどじゃないが。キミがそこに居るから。「んぐ……ぐぉ 1081 masasi9991DONEいちゃいちゃを我慢するデググラ口移しチョコレート「はい、あーん」「うぶわ」「んっ、プフッ」 チョコレートで口を塞がれたキミの一言……いや、言葉にもなってない困惑の唸り声みたいなのが、あまりにもかわいかったので吹き出してしまった。ここが小洒落たレストランでなければ、腹を抱えて笑っていたかもしれない。「ンワわわ、ンワワ、わなわな?」「フッフッフッフッ。ふふ、いや、それはキミのだから、ンフフ」 大声で笑うのを堪えていると、どうしてもおかしな含み笑いになってしまう。これじゃ少し、いやらしい声みたいになってないかな? 周囲に訝しがられるほど騒がしくはしていないつもりだけど、でもキミのかわいいところを見つけたってのに、こっそり笑わなければいけない状況はいつも苦しい。「ムムム………」 キミは不服そうに口を結んで、ついでに目も閉じてムムと唸りながら口の中いっぱいのチョコレートを咀嚼した。モグモグ、なんて擬音が浮かんで見えるほどしっかり噛んで食べている。 キミの口で大きかったんだから、多分さっきのチョコレートは一口で食べるようなものじゃないな。一口で食べさせたのは、おれだが。キミが口いっぱいに食べ物を含んでい 1730 masasi9991DONEデググラいちゃいちゃしてるだけ2021-03-20 □のあたり以降追加2021-03-23 □2つ目のあたり以降追加 完成 7225 masasi9991DONEお昼寝直前いちゃいちゃデググラあくびにいたずら ちょうど手頃な木陰に腰掛けたキミが、瞼をぱしぱしと瞬かせ始めた。今日もいい天気だし、さっき昼飯をたらふく食ったばかりだし、午前の採掘もいい具合に一区切りついたわけだし、それも仕方がないな。と思って見ていると、案の定口をポカンと開きかける。 一度、開いて深呼吸。しかし中途半端に開けて閉じる。それを何回か繰り返す。相変わらず両目も瞬いている。一生懸命眠気を堪えているってところだ。「デグダス」「ほわ、ぁぁぁぁ……」 返事をしようと口を開いたのがまずかったのか、ついに大きなあくびになった。 ずっと我慢していたぶん、ずいぶん長いあくびだ。開きっぱなしのキミの口を見ていると、思わず手が出た。「んああぁぁ……んが?」「ふっふっふ。眠そうだな」「んあ。あえおんいいえ、うえ」「あっはっはっは! なんだって?」「ん、あ、ん、う!」「くすぐったいな、これ」 あくびのまま大きく開いた口で、返事ができずにキミはムムムとうなりながら首をかしげた。視線がゆっくり下を向いて、自分の口に突っ込まれたおれの人差し指をまじまじと見る。 噛まないように触れないように、キミは口を 705 masasi9991DONEデググラいちゃいちゃしてるだけ!退屈 くわーっと大きく口を開いてあくびをしてしまったことまでは気がついた。なんだかこれはまずいぞ、と。しかしあくびとともに目を閉じた途端にもう、白くてふんわりとした気持ちのいい気分に飛び込んだ。「……んあ」 覚えているのはそこまでだ。次に気がついたのは、自分の変な声にちょっと驚いた瞬間だ。 なんだ? 驚きはしたものの、ふわふわした気分はそのまま。周りが見えないし、いい匂いがする。鼻をお花畑に突っ込んでいるみたいだ。 なんちゃって。お花じゃないことはわかっているぞ。このサラサラでいい匂いの感じは、グランツの髪の毛だ!「お? ホワッ」 いびき。いや、寝言。自分の二度目の寝言にびっくりして、今度こそ目が覚める。目の前いっぱいに青い色が広がって、慌てて顔を引き離した。 うっかり寝てしまっていた! その上隣りに座っているグランツの頭に自分の頭を乗っけていた!「す、すまな」「シッ」「むむ?」 慌てて謝ろうとしたら、グランツがこっちを見上げて唇に人差し指を当てている。ちょっとすぼめた唇がいかにも柔らかそうで、いいや実際に柔らかいのをおれは知っているがために。 思わず吸い 935 masasi9991DONEバレンタインのデググラこの世界はみんなバレンタイン初心者 やっとだ。今日は一日、いつもより長かった気がする。仕事を終えてキミとこうして寝室で落ち着くまで、ずいぶん。仕事の帰りが遅くなったってわけでも、普段より他の予定が多かったってわけでもなく、ただ単純に待ち遠しくて、ソワソワして。 もう夕食も風呂も済ませて明日の準備も問題なし、後は寝るだけ。しかしまだ眠る気はない。まだ眠くない。キミも同じか偶然か、まだまだ目が冴えているようで、ベッドの縁に腰掛けて、おれを待っていた。「グランツ! 遅かったじゃないか!」 寝室に入ってすぐに、キミはパッと顔を上げて出迎えてくれた。 すごく嬉しそうな顔をしてる。もしかしたらキミも今日のイベントのことをどこかで知ったのかな?「何をしていたんだ? 湯冷めしてしまうぞ!」 ベッドのブランケットをめくって、ポンポンと叩いて催促する。まだ眠くないから、ベッドに入る気はないんだ。でも。「デグダス!」 キミに誘われたのが嬉しくて思わずそこに飛び込んだ。ベッドの上……じゃなくて、キミの胸に。「うわっ、わわわっ」「ふっ、あは! あははっ! デグダス、キミはやっぱり強いな 2379 masasi9991DONE現パロのデググラ待受の話 畳の上であぐらをかいたキミは、大きな背中を丸めて手元を覗き込んでいる。 時々首を傾げて、ウームと唸る。何をやっているのか布団の上からじゃわからないが、キミの後頭部にハテナのマークがたくさん浮かんでいるように見えるのは間違いない。 首を傾げたり手元をちょこちょこと動かしているキミははっきり言ってかわいい。小動物的なかわいさだ。身体は大きいから熊や狼のようでもあるけど、そのギャップがまたすごくいい。 しかし一体なにをやっているんだろう。このまま困ってるキミを眺め続けるのも悪くはないけど、キミが興味を向けているものも気になる。「デグダス」 それにそこにキミがいると、それだけでどうしても、名前を呼びたくなってしまう。もちろんそれ以上のこともしたい。「お! グランツ! 起きたのか?」 キミは座ったままクルッと振り向いたが、手元の方はまだ見えない。 おれはちょっとやる気を出して、布団からどうにか抜け出す。「どうした? 風呂でも入るか? 先にご飯にしようか?」「フフフッ。それともキミにしようか? なんてな」「ん? わわっ」 キミが首を捻ってるスキに、おれはキミ 1762 1234