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    くるしま

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    くるしま

    DONE両方とも記憶ありで、前世で付き合ってたけどバッドEDで終わった系の現パロ雑土。
    生まれて初めて現パロを書きました。
    しっとり静かな話の想定が、気付けばいつもの感じになってしまった気がする。
    書きたい所だけ書いてます。

    現パロ好きで結構読んでいるのに、書き始めると、現パロってこういうのでいいんだっけ…?ってなる不思議。
    ※雑土WEBオンリーに合わせて加筆訂正
    短い雑土の練習03(現パロ)【未練との再会】 日が沈んでも、ちっとも涼しくならない。そんな文句を言いたくなる熱帯夜。
    「綺麗ですね」
     小さく呟く土井の視線の先では、花火が次々と咲いては消えていく。土井はベランダの手すりに腕を乗せて、ぼんやりとそれを眺めていた。
     それなりの高層マンションのベランダから見える花火は、絶景というには少し物足りない。
    しかし、人混みを避けてのんびりと観られる方が良い、という人間には充分だ。この部屋の持ち主の雑渡は、そちら側の人間だった。
     雑渡が「前世の記憶」を思い出し始めたのは、三十代の半ばも過ぎた頃。子供ならば夢で片付けたろうし、せめて十代ならば、そういう年頃で済ませる事もできただろう。
     が、雑渡はもう子どもではなく、働き盛りで時間の足りない社会人。日々を仕事に忙殺されていた雑渡は、最初、それを「前世」だと認識していなかった。
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    くるしま

    DONE前回のキャプションでリクエスト募集した所、リクエスト頂けたので書きました!ありがとうございます!

    リク内容「きり丸くんが作ってくれたおにぎり🍙(イナゴ&バッタ入り)を食べる土井先生を目撃した組頭」を雑土で書きました。
    条件はクリアしたつもりですが、想定と違っていたら申し訳ない…!
    スピード勝負で書いたので、色々荒いですが楽しんで頂ければ幸いですー。

    あと、土先生が虫食べてるのでご注意下さい。
    短い雑土の練習02 土井半助は、一人で山道を歩いていた。軽い身のこなしで動く彼は、見慣れた忍び装束ではなく私服だ。肩に大きめの籠を引っ掛けて、あちこち立ち止まりながら、ゆっくりと進んでいく。
     時折しゃがんでキノコを取り、籠に放り込む。何度かそうした後、土井は口を開いた。
    「さて。そろそろ飯にするか」
     独り言にしては大きい声で言ってから、土井は適当な木陰に腰を下ろす。そして、正面の木に向かって呼びかけた。
    「よければ、一緒にどうですか?」
     応えたのは、笑いを含んだ低い声だった。
    「気付いていたなら、もっと早く声を掛けてくれてもいいでしょうに」
    「そのままお返ししますよ、雑渡さん。黙って着いてくるから、何事かと思いました」
     大木の陰から現れた雑渡は、こちらも忍び装束ではなかった。大柄な身体をうまいこと隠して、土井の後を付けていたのだ。
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    くるしま

    TRAINING雑土です。リハビリ兼生存報告。
    うっすら暗めです。主に土井先生の様子がおかしいです。
    山田家〜学園で教師として過ごす過程で色々と矯正されてきたけれど、色恋沙汰に関しては矯正以前に真っ当な経験ゼロでズレている土井先生…というイメージ。
    雑渡さんは割と真っ当な感覚をしてると思うので、苦労すると思います。がんばれ。

    ※雑土WEBオンリーに合わせて加筆訂正
    雑土小話【薄闇の囁き】 土井半助は、雑渡昆奈門と恋仲の男である。想い合っているのは確かだ。雑渡から見ても、土井は雑渡へ想いを寄せていて、それを疑った事はない。
     だから、土井が愛情を口に出さずとも、特段気にしていなかった。雑渡も雑渡で、愛の言葉を激しく欲する男ではないからだ。
     何より、土井の大きな瞳から、雑渡に絡みつく身体から、その恋情は滲み出ていた。
     だが、共に過ごす時間が積み重なっていくうちに、雑渡は気付く。土井は、想いを伝える言葉をあえて避けている。
     例えば、ふとした時に愛おしさを含んだ笑みを浮かべながら、何か言いたげにしながらも、何も言わない。閨で熱に浮かされている時に、何かを言いかけて、不自然に口をつぐむ。
     そんな事が続くと、理由が気になりだした。照れている訳ではなさそうだ。出し惜しんでいる風でもない。では、何なのか。
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