実録都市伝説完勝ルポ ノブに手を掛けるは元我が運命の伴侶現生涯ただ一人の本命たる少年。まずは適当にそのまま手首を振ったり回したり。ガチャガチャと鳴るもののあくまでそれだけのノブに対し覚悟を決めたように頷くと、少年は手を、身体を後退させることでドアから離す。そしてある程度間隔が取れるや否や勢いよく気合いの入ったタックルを仕掛けたが。
いて、と叫ぶと同時に、反動かふらふら数歩後ろに下がった身をとりあえず確保。なるべく優しく背中からシーツの上に落とす。続けて自分も隣に腰掛けるがこれは仕方のないことだ。このミニマリストも真っ青な部屋には腰を据えて話せる場所などこのやたら巨大なベッドだけなのだから。
「お疲れ様。これで分かっただろう?」
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