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    yowailobster

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    DOODLE20210907 本編後の冬応募した覚えのないカナダ旅行に当選したランガが現地で知り合った親切な日本人シンドウと一緒にちょっとした問題を解決する話もしくは愛抱夢考案二人きり楽しいカナダ旅の筈だったドタバタ騒ぎ
    CP薄 モブ出張る +っぽい、しかしこの先絶対くっつく二人が会話したり理解できなかったり気付いたり カナダ描写はふわふわ
    イベントの会議があればどこにでも現れる愛之介が面白くて書きました
    3+1の誤算 二月某日。最高気温八℃最低気温三℃、天気は曇り。寒さ厳しいこの季節、バンクーバー国際空港内を移動する客らも皆ふくふくと着膨れている。
     二つに分かれたゲートの片側。比較的さらさらと機械を操作する居住者達の中で一人、あからさまなほど指先をこわばらせながらタッチパネルを押す少年が居た。
     なんとか機械に吐き出させた長細い紙を手に持ち、慎重な歩みで少年は入国審査官の元へ進む。間違いなく初心者だろう動きにベテラン審査官の態度も多少和らぎ審査はつつがなく終了した。
     無事新たな書類を手にしてようやく、カナダに帰ってきて初めて馳河ランガは深く呼吸をすることができた。
     生を受けてから一六年間、父の死を切欠に母の故郷である日本に渡るまでランガはこの国で暮らしていた。だが住んでいたのはもっと山側、人気の無い地方だ。空港のような大量に人の行き交う場所にとんと縁が無かったランガの身体が勝手に緊張するのも無理はなかった。
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    DOODLE20210726 魂の伴侶って何ですか?本当トーナメント中盤までの愛抱夢って何一つ疑ってなくて最高 トーナメント終わってもわりと何一つ疑ってないのにはビビったけどそれもまた最高
    これも今後の展開によっては解釈違いになるかもしれない スノードロップってなんですか
    先生にはたましいのはんりょがいるらしい 先生はとてもえらい先生なのだそうだ。お父さんが言っていた。
     年が近いし話も合うだろうと引き合わされた時は正直げんなりという感じだった。確かに還暦目前のお父さんと比べたら遥かに近いけど、それでも全然大人だ。年を聞けばほぼ二倍。話が合うわけないよと初めから諦めていたぼくに反して、先生は本気でこちらと仲良くなるつもりだったらしい。自己紹介からはじまり親しげな態度を崩さないまま手を変え品を変え、気付けばぼく達は先月発売した新刊の感想を語り合える程度の仲にはなっていたのである。
    「……先生、大丈夫?」
     大丈夫だよと先生は返すけど、水を受けとる手が明らかに震えている。お迎えもうすぐ来るって。言えば項垂れた顔がゆっくりと動いた。こういう時急いで頷くと事故率が上がる、咄嗟の判断ができる先生はこんな時でも賢い。
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    DOODLE20210424 「くすぐり合って遊ぶ愛抱夢とランガ 普通にすると愛抱夢が圧勝するので今日はハンデを付けてみることにした」のお題ガチャを丸無視しました。愛抱夢はランガに加減しないしランガは愛抱夢に加減を求めません 強い意思
    話は違うけどランガ、物語内のトロフィーになりかねない立ち位置なのに本人がトロフィー適正0だからセーフなのすごく奇跡の存在だなと思います 俺達のフィジカル極強イブ
    トロフィー代わりの景品一名「ハンデは?」
    「要らない」
    「本当に?」
    「要らない」
    「なら今日も僕が勝っちゃうんじゃない?」
    「……要らない」
     強情な子供だ。
    「やっちまえランガ!」
    「暦――うん、今度こそ勝つ」
    「……はあ」
     勢いがあるのは悪いことではない。けれどいい加減戦いに工夫ってものをしてみたらどうなんだ。滑る時の大胆さも緻密さも今のランガからは一切見いだせない。そこで押せ押せの応援ばかりしている赤毛だって、姑息な手の一つや二つ出してやればいいのに。
     大体何だくすぐり勝負大会って。キャップマンの困惑しきった報告を受けそんな物Sでやるなと言いに行ったところ「何?お前弱えの?」と舐めた口を叩かれ即参加即優勝したまではまあ良いとしよう。二回三回と続くとは夢にも思わなかった。つい勝利してしまう自分も自分だが、毎度のことながら出場メンバーが軒並み弱すぎる。自分とランガの一騎打ちになると解ってどうして彼らは何度もこんなおかしな大会を催すのか。理解に苦しむ。
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